JP3236912B2 - スローアウェイチップ - Google Patents

スローアウェイチップ

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JP3236912B2 JP28268796A JP28268796A JP3236912B2 JP 3236912 B2 JP3236912 B2 JP 3236912B2 JP 28268796 A JP28268796 A JP 28268796A JP 28268796 A JP28268796 A JP 28268796A JP 3236912 B2 JP3236912 B2 JP 3236912B2
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芳博 北川
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、すくい面に設けら
れたブレーカ溝によって切屑を処理するようにしたスロ
ーアウェイチップに関する。
【0002】
【従来の技術】従来、ブレーカ溝を備えたスローアウェ
イチップとして、例えば図5及び6に示すようなものが
ある。このスローアウェイチップ1は略平行四辺形板状
であり、着座面をなす下面2に対向する上面3にすくい
面11が設けられ、側面4が逃げ面とされ、側面4と上
面3とでなす稜線が切刃5とされている。切刃5のう
ち、平面視で鋭角コーナーのノーズ部9の稜線が切刃5
aとされ、切刃5aに続く上面3の辺に相当する稜線が
切刃5bとされている。上面3において、その中央部に
は下面2まで貫通するネジ挿通孔8が穿設され、また切
刃5に沿って一定幅で断面略V字形のブレーカ溝10が
その全周に亘って形成されている。そして、図6に示さ
れているように、ブレーカ溝10のすくい面11と側面
4との稜線でなす切刃5は、上面3よりも低い位置に形
成されている。
【0003】このようなスローアウェイチップ1を例え
ば図5に示すようにバイト13等に取り付け、切刃5で
仕上げ切削する場合、切屑が薄いためにブレーカの作用
で切屑をカールさせることはできても分断させることが
できない。そのため、ブレーカ溝10に沿ってこの溝1
0内を流れることになる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところで、ブレーカ溝
10が切屑に対して図7(a)に示すように幅広の場
合、この溝10内を流れる切屑の処理範囲は比較的広い
といえるが、そのために切屑の走行方向が一定せず、切
屑の流出方向が安定しないために切屑排出処理が良好に
なされないという欠点がある。また、ブレーカ溝10が
図7(b)に示すように狭い幅の場合、切屑の流出方向
は安定するが、切屑処理範囲が狭くなる欠点がある。特
にノーズ部9において、上面のブレーカ溝10の内側に
位置する起立面12が立ち上がったドット部(コーナー
部)13がノーズ部9側にせりだす形状になるために、
特に送りが増大したり、切込み量が大きい場合に、切屑
詰まりを起こし易い。また切屑のドット部13等起立面
12への衝突に起因するブレーキング作用が大きいため
に、切刃5a,5bに与える衝撃が大きく、切刃5a,
5bの欠損を生じ易いという欠点がある。しかも、過度
のブレーキングによって仕上げ面が劣化するおそれがあ
る。
【0005】本発明は、このような課題に鑑みて、切屑
処理範囲を広く取れて、切屑流出の方向性が安定してス
ムーズな排出が行なわれるようにしたスローアウェイチ
ップを提供することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明によるスローアウ
ェイチップは、すくい面と逃げ面とでなす稜線が切刃と
され、すくい面には切刃に沿ってブレーカ溝が形成され
てなるスローアウェイチップにおいて、ブレーカ溝は、
切刃の先端側から基端側へ幅が漸次狭くなるように形成
されているとともに、すくい面と起立面との交差角が切
刃の先端側から基端側へ漸次大きくなるように形成され
ていることを特徴とするものである。本発明によれば、
スローアウェイチップの切刃先端側であるノーズ部近傍
のブレーカ溝幅が広いので、切刃で生成された切屑が起
立面のドット部とブレーカ溝で確実にカールする等して
ブレーカ溝に沿って流れることになり、しかも基端側で
はブレーカ溝の幅が徐々に狭くなるので切屑の流れる方
向が規制され、一方向に流れるので排出処理が容易であ
る。また、ブレーカ溝が切刃先端側から基端側に漸次狭
くなっていても、ブレーカ溝の交差角が大きくなること
で、切屑の拘束が抑えられ、切屑流れの詰まりを抑制し
て切屑流れがスムーズである。
【0007】また、ブレーカ溝のすくい面は、すくい角
が切刃の先端側から基端側へ漸次小さくなるように形成
されていてもよい。切屑がブレーカ溝の長手方向に流れ
る際、切刃を擦過してもすくい角が小さいので欠損しに
くい。
【0008】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図1
乃至図4により説明するが、上述の従来技術と同様の部
分または部材には同一の符号を用いてその説明を省略す
る。図1は実施の形態によるスローアウェイチップの平
面図、図2は図1のB−B線断面図、図3はC−C線断
面図、図4は切屑とブレーカ溝との関係を示すノーズ部
の平面図である。図1において、スローアウェイチップ
15は略多角形板状、例えば略平行四辺形板状をなし、
上面3には切刃5に沿って切刃5の内側に断面略V字形
のブレーカ溝16が全周に亘って形成されており、この
ブレーカ溝16は下り傾斜をなすすくい面17と上り傾
斜をなす起立面18とで形成されている。
【0009】しかも、このブレーカ溝16は、鋭角のコ
ーナー部をなすノーズ部9(先端側)では幅広である
が、切刃5bの中央部(基端側)に向けて幅が漸次狭く
なっている。また、ブレーカ溝16に設けられたすくい
面17はノーズ部9から切刃5bの中央部に向けて漸次
すくい角θが小さくなっており(図2及び3において、
θ1>θ2)、そのためにすくい面17と起立面18と
の交差角αが漸次増大するようになっている(α1α
2)。そのため、ノーズ部9から切刃5bの中央部に向
けて、ブレーカ溝16の深さH(上面3からすくい面1
7と起立面18の交差する谷線)は漸次小さくなり(図
2及び3において、H1>H2)、ブレーカ溝16の幅
Lも漸次小さくなっている(L1>L2)。
【0010】本実施の形態によるスローアウェイチップ
15は上述のように構成されているから、図5に示すも
のと同様にノーズ部9を先端側に位置させてバイト13
等に取付け、切刃5a及び5bで被削材の切削、例えば
仕上げ加工を行なう。この場合、ノーズ部9の切刃5a
及び5bで生成された切屑は薄いので切断されにくい。
その際、ノーズ部9のブレーカ溝16が幅広であるか
ら、確実に切屑をドット部に衝突させてカールさせるこ
とができ、切屑生成作用にブレーキングがかかることな
く切屑詰まりを生ぜず、スムーズに切屑が走行してブレ
ーカ溝16の長手方向に流れる。
【0011】そして、ブレーカ溝16のノーズ部9側か
ら切刃5bの中央部方向に切屑が流れると、漸次溝幅が
狭くなるので切屑の走行する方向が規制され、切屑の流
出方向が一定になる。しかもブレーカ溝16の交差角α
が漸次大きくなるので、切屑がブレーカ溝16のすくい
面17や起立面18に拘束されることなく切屑流れの詰
まりを起こすことなく流れ、排出処理が容易になる。し
かも、その際、図4に示すように切屑が切刃5bを擦過
することがあるが、このような場合でもブレーカ溝16
において、すくい角θが漸次小さくなっているので、切
刃5bが欠損しにくい。
【0012】上述のように、本実施の形態によれば、ノ
ーズ部のブレーカ幅が広いので切屑生成時の過度のブレ
ーキング作用や切屑流れの詰まりを抑え、切屑処理範囲
を大きく取れる。しかもブレーカ溝幅は切刃先端側から
基端側に向けて漸次狭くなるので、切屑の流出方向を一
定にすることができて、切屑処理の方向性を良好にする
ことができる。その際、ブレーカ溝の交差角αが漸次大
きくなるので切屑流れがスムーズであり、流出を妨げて
切屑詰まりを起こすこともない。更に漸次平面方向でカ
ールする切屑が切刃5bを擦過してもすくい角θが漸次
小さくなっているので、切刃5bを欠損させることなく
スムーズに流れる。
【0013】尚、切刃5a及び5bにランドを設けても
よい。実施の形態ではブレーカ溝16は切刃5bの中央
部まで狭くなる形状とされているが、切刃5b他端のコ
ーナー部まで漸次狭くなる形状でもよい。また、上述の
実施の形態では、スローアウェイチップ15を略平行四
辺形板状としたが、これに限らず各種形状のスローアウ
ェイチップに採用できる。また、本発明のスローアウェ
イチップ15を取り付ける工具についてもバイトに限ら
ず各種の工具に取り付け可能である。
【0014】
【発明の効果】上述のように、本発明に係るスローアウ
ェイチップは、ブレーカ溝は切刃の先端側から基端側へ
幅が漸次狭くなるようにしたから、切刃先端側のブレー
カ幅が広いので切屑生成時の過度のブレーキング作用や
切屑流れの詰まりを抑え、仕上げ面を損傷するおそれも
なく、切刃の欠損を抑制して切屑処理範囲を大きく取れ
る。しかもブレーカ溝幅は切刃先端側から基端側に向け
て漸次狭くなるので、切屑の流出方向を漸次規制して一
定にすることができて、切屑処理の方向性を良好に制御
できる。また、ブレーカ溝は、すくい面と起立面との交
差角が切刃の先端側から基端側へ漸次大きくなるように
形成されているから、漸次幅が狭くなるブレーカ溝に沿
う切屑流れがスムーズであり、流出を妨げて切屑詰まり
を起こすこともない。また、すくい角が切刃の先端側か
ら基端側へ漸次小さくなるように形成されているから、
漸次平面方向にカールする切屑が切刃を擦過しても切刃
を欠損させることなくスムーズに流れる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の実施の形態によるスローアウェイチ
ップを示す平面図である。
【図2】 図1に示すスローアウェイチップのB−B線
断面図である。
【図3】 図1に示すスローアウェイチップのC−C線
断面図である。
【図4】 切屑とブレーカ溝との関係を示すノーズ部の
要部平面図である。
【図5】 従来のスローアウェイチップの一例の平面図
である。
【図6】 図5に示すスローアウェイチップのA−A線
断面図である。
【図7】 図5に示すスローアウェイチップのノーズ部
の平面図であり、(a)はブレーカ溝が幅広の場合、
(b)はブレーカ溝の幅が狭い場合である。
【符号の説明】
3 上面 5,5a,5b 切刃 15 スローアウェイチップ 16 ブレーカ溝 17 すくい面
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 平4−115808(JP,A) 実開 平7−15205(JP,U) 実開 平4−115506(JP,U) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) B23B 27/22 B23B 27/14

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 すくい面と逃げ面とでなす稜線が切刃と
    され、前記すくい面には切刃に沿ってブレーカ溝が形成
    されてなるスローアウェイチップにおいて、前記ブレー
    カ溝は切刃の先端側から基端側へ幅が漸次狭くなるよ
    うに形成されているとともに、すくい面と起立面との交
    差角が切刃の先端側から基端側へ漸次大きくなるように
    形成されていることを特徴とするスローアウェイチッ
    プ。
  2. 【請求項2】 前記ブレーカ溝のすくい面は、すくい角
    が切刃の先端側から基端側へ漸次小さくなるように形成
    されていることを特徴とする請求項1記載のスローアウ
    ェイチップ。
  3. 【請求項3】 前記ブレーカ溝は、当該スローアウェイ
    チップの上面から前記すくい面と起立面の交差する谷線
    までの深さが、切刃の先端側から基端側に向けて漸次小
    くなるように形成されていることを特徴とする請求項
    1または2記載のスローアウェイチップ。
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