JP2537029B2 - 成長ホルモン放出因子の製造方法 - Google Patents

成長ホルモン放出因子の製造方法

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JP2537029B2
JP2537029B2 JP7143597A JP14359795A JP2537029B2 JP 2537029 B2 JP2537029 B2 JP 2537029B2 JP 7143597 A JP7143597 A JP 7143597A JP 14359795 A JP14359795 A JP 14359795A JP 2537029 B2 JP2537029 B2 JP 2537029B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野及び従来の技術】成長ホルモン放出
因子(GRF)と称される一群の物質が最近先端肥大症
患者のすい臓腫瘍から単離されている。Guillem
in等、Science218,585,1982;
及びEsch等、J.Biol.Chem.258,1
806,1983。
【0002】幾つかの形のGRFが精製され、そしてそ
れらのアミノ酸配列が決定された。GRF−44はGR
F−40の完全なアミノ酸配列を含有し、そしてそのカ
ルボキシ末端において4個のアミノ酸により延長されて
いる。今度はGRF−40はGRF−37の完全なアミ
ノ酸配列を含有し、そしてそのカルボキシル末端におい
て3個のアミノ酸により延長されている。ペプチドGR
F29(J.River等、Nature300,2
76−8,1982)もまた生物学的に活性であること
が示されている。
【0003】GRF−44のカルボキシ末端(Leu)
のみがアミド化されている(GRF−NH2 −44)。
GRF−NH2 −44が成熟ホルモンであり、そしてG
RF−40,GRF−37及びGRF−29はその蛋白
質分解誘導体であると信じられている。但し、上記のす
べてのGRFは生物学的に活性である。GRF類は脳下
垂体による成長ホルモンの合成及び放出の両者に対して
作用すると報告されている。Sci.,79,790
9,1982;及びBaringa等、Nature
306,84,1983。
【0004】視床下部から単離されたGRF−44ペプ
チド(hhGRF)はすい臓腫瘍に由来するそれ(hp
GRF)と同一であることが示唆されており、そして事
実、hhGRFと、hpGRFに対する抗体との間に免
疫反応性が検出された。さらに、両ペプチドは、HPL
Cにより分析された場合同一のプロフィールをもたらす
(Bohlem等、BiochemBiophys.
Res.Commun.,114,930,198
3)。さらに最近になって、hpGRF及びhhGRF
が同じアミノ酸配列を有することが証明された(Lin
g等、Proc.Natl.Acad.Sci.,
,4302,1984)。
【0005】hpGRFを生産するすい臓腫瘍から単離
されたメッセンジャーRNAに対して相補的なDNAの
合成及び特徴付けにより、GRF−44は107〜10
8個のアミノ酸を有するプレ−プロホルモンとして生産
され、そしてGRFはアミノ酸残基32からアミノ酸残
基75にわたることが証明された(Gubler等、
roc.Natl.Acad.Sci.,80,431
1,1983;及びMayo等、Nature30
,86,1983)。
【0006】GRF−44配列に続くGly−Argは
典型的なアミド化部位に類似する(Boel等、The
EMBO J.,,909,1984;Bradb
ury等、Nature298,686,198
2)。GRFは、成長ホルモンによる治療について現在
考えられているほとんどの分野において医療的に使用す
ることができる。このような医療的用途の例には脳下垂
体性小人症、異状な成長ホルモン生産による糖尿病、創
傷、重症の熱傷の治療が含まれる。
【0007】幾つかの形態のGRFの大きさは、常用の
ペプチド合成法によってその製造が可能なものである。
確かに、幾つかのGRF誘導体がこれらの手段によって
製造され、そして生物学的に活性であることが見出され
た(Murphy等、BiochemBiophy
ResCommun.,112,469,198
3;Thorner等、Lancet,1月1/8,2
4,1983;Adams等、Lancet,5月14
1100,1983;Rosenthal等、Cli
n.EndocrMetab.,57,677,19
83)。さらに端末アミノ酸にアミド化されたカルボキ
シを有するペプチドを合成することが可能である。しか
しながら、化学的手段によるGRF−44の製造は非常
に高価であり、そして組換DNA技法によるペプチドの
製造が一層便利であると考えられる。
【0008】ヨーロッパ特許出願公開No.・0108
387は、メチオニンのコドンにより先行される種々の
形態のGRFをコードする合成DNA分子の製造を記載
しており、このメチオニンのコドンは、該DNA分子が
適当なベクターに挿入された後の適当な微生物によるメ
チオニン化GRFの直接合成を可能にする。適当な配列
で連結された場合にGRFペプチドのそれぞれアミノ端
及びカルボキシ端をコードする2つの2本鎖DNA分子
をもたらす2系列のオリゴデオキシリボヌクレオチド断
片の製造方法が記載されている。
【0009】2個の2本鎖DNA分子が一緒に連結され
て目的とするGRF構造遺伝子が得られる。好ましい発
現ベクターは、バクテリオファージλDNAから単離さ
れそしてtetR 遺伝子及びampR 遺伝子の間に挿入
されたPL プロモーターを含有するプラスミドpBR3
22の誘導体である。GRF分子のN末端における追加
のアミノ酸メチオニンの存在が、特に長い治療期間にお
ける不所望の免疫反応の可能性を生じさせる。
【0010】
【発明の目的】この発明は、組換DNA技法により得ら
れるハイブリドポリペプチドによるGRFの製造、及び
そのために使用される材料に関する。このハイブリドポ
リペプチドは、アミノ酸Trpを介してGRFのアミノ
酸配列に連結されたTrpEのアミノ酸1−323を含
む。還元及びカルボキシアミドメチル化、Trp残基の
特異的開裂、並びにこれに続くゲル濾過及びHPLCに
よるGRFの精製により非アミド化GRFが得られる。
【0011】従って、この発明は、E.コリTrpプロ
モーター/オペレーター、Trpリーダー及びアテヌエ
ーター、TrpE遺伝子のリボゾーム結合部位、Trp
Eポリペプチドの最初の3分の2をコードするDNA、
Trpコドン、並びにGRFペプチドをコードする遺伝
子の使用に基いて、プラスミドによりコードされたハイ
ブリドポリペプチドとしてGRFを製造するための方法
を提供することを目的とする。
【0012】この発明の他の目的は、DNA分子の合成
を提供することであり、このDNA分子は、GRFのコ
ード配列、並びにこれに先行するTrpのためのTGG
コドン、及び正しいリーディングフレームを維持しなが
らTrpE構造遺伝子を担持するプラスミド内に前記の
DNA分子を挿入することを可能にするヌクレオチド配
列を含む。
【0013】この発明の他の目的は、高品質のハイブリ
ドTrpE−GRFポリペプチドの合成を行うためにこ
の発明のプラスミドを含有する微生物を増殖せしめる方
法を提供することである。この発明の他の目的は、ハイ
ブリドポリペプチドの抽出のため及び一連の段階を通し
て目的とするGRFペプチドを分離するための方法を提
供することである。
【0014】この発明のこれらの及びその他の目的は、
以下の詳細な記載から明らかになるであろう。GRF−
44のDNA分子上には幾つかの制限酵素部位が存在す
るため、この発明の他の面を構成する他の3種類の分
子、すなわちGRF−40,GRF−37、及びGRF
−29ペプチドをコードするDNA分子を導くことがで
きる。
【0015】事実、DNA分子をNarI制限酵素で分
解し、そして次のオリゴヌクレオチド:
【0016】
【化1】
【0017】により3′−末端断片を置き換えてGRF
−40をコードするDNAを生じさせることができる。
GRF−37をコードするDNA分子は次のようにして
得ることができる。 a)図1に示すDNAをBstXI制限酵素で分解し
て、次の3′−末端:
【0018】
【化2】
【0019】を生じさせ; b)単鎖テイルをS1エキソヌクレアーゼにより除去
し;そして、 c)次のオリゴヌクレオチド:
【0020】
【化3】
【0021】を3′−末端に付加して37番目のコドン
を再生する。図1に示すDNA分子をXbaI制限酵素
で分解し、そして3′−末端を次のオリゴヌクレオチ
ド:
【0022】
【化4】
【0023】で置き換えることにより、GRF−29を
コードするDNA分子が得られる。プラスミドpSP1
9の造成、及びプラスミド由来TrpE−GRF−44
ハイブリドポリペプチドの製造は、次のようにして達成
される。
【0024】(1)プラスミドpSP2の造成 pBR322(Boliver等、Science
,95−113,1977)及びλED10f(Ar
mstrong等、Science196,172,
1977;及びHelinski等、Recombin
ant Molecules,Tenth Miles
International Symposium,
Raven Press,1977,151−165)
から出発してpSP2を造成した。λED10fは、プ
ロモーターからTrpD構造遺伝子に延びるE.コリT
rpオペロンDNA源として使用した。
【0025】pBR322及びλED10fをEcoR
I及びHindIII 制限酵素により消化した。Trpオ
ペロン制限機能部、完全TrpE構造遺伝子及びTrp
D構造遺伝子の5′−端を担持するλED10fからの
EcoRI−HindIII 断片を、T4 DNAリガー
ゼにより、pBR322のHindIII −EcoRI大
断片と連結した。この連結混合物を用いてE.コリW3
110ΔTrp E5/tna2細胞(Nichols
及びYanogsky,MethodsinEnzym
ology,101,155,1983)を形質転換し
た。
【0026】形質転換処理された細胞をトリプトファン
を欠く最少培地プレート上にプレートした。1つのTr
+ クローンをpSP2組換体DNAプラスミド源とし
て使用した。このクローンの細胞を、50μg/mlのア
ンピシリン(Ap)を添加した富培地中で増殖せしめ、
そして貯蔵した。pSP2の制限地図を図2に示す。こ
こで、太い線で示されるEcoRI−HindIII 断片
はE.コリTrp機能部を担持し、そしてλED10f
に由来するものであり、他方、他のDNAはpBR32
2に由来する。
【0027】(2)プラスミドpSP2delの造成 プラスミドpSP2のDNAをBglIIエンドヌクレア
ーゼにより消化し、そして大断片をアガロースゲル電気
泳動により精製し、そしてT4 DNAリガーゼにより
自己連結した。この連結混合物を用いてW3110ΔT
rp E5/tna2細胞を形質転換した。ApR 形質
転換体を50μg/mlのアンピシリンを含有するニュト
リエント・アガー(ディフコ)上で選択した。1個のA
R クローンをpSP2delのDNAの入手源として
使用した。この制限地図を図3に示す(詳しくは図2の
説明を参照のこと)。
【0028】TrpE構造遺伝子からのBglII断片の
除去が、酵素活性を喪失した部分的TrpEポリペプチ
ドの発現をもたらす。従って、pSP2delを担持す
るW3110ΔTrpE5 tna2細胞はトリプトフ
ァンの存在下で増殖せしめなければならない。pSP2
del中のBglII部位の連結が蛋白質合成の新しい終
止コドンを形成する(Nichols等、J.Mol
Boil146,45−54,1981)。
【0029】こうして、pSP2del由来部分Trp
E(ΔTrpE)は342個のアミノ酸を含有し、これ
に対してプラスミドpSP2によりコードされる全蛋白
質は520個のアミノ酸を含有する(図3を参照のこ
と)。
【0030】(3)Trp−GRF−44遺伝子のクロ
ーニング pSP2delをBglII及びBamHI制限酵素で分
解し、そして大断片をアガロースゲル電気泳動により精
製した。このDNAを合成Trp−GRF−44コード
DNA分子(図1を参照のこと)と混合し、そしてT4
DNAリガーゼと反応せしめた。
【0031】図4は、プラスミドpSP2del中に合
成遺伝子を挿入することによるpSP19プラスミドの
造成を示す。TcS はテトラサイクリンに対する感受性
を示す。連結混合物を使用してW3110ΔTrpE/
tna2細胞を形質転換し、そして50μg/mlのアン
ピシリンを含有するプレート上でApR クローンを選択
する。テトラサイクリンに対して感受性(TcS )であ
る1つのApR クローンをpSP16 DNA源として
使用した。
【0032】Trp GRF 44遺伝子のヌクレオチ
ド配列は、部分的TrpEとGRF44がトリプトファ
ン残基により分離されているハイブリドポリペプチドの
合成を可能にする。Trpは、後で記載するようにヨー
ドソ安息香酸により分解され得る。pSP19プラスミ
ドDNAによりコードされるハイブリドDNAは図5に
示すアミノ酸配列を有し、そしてTrpE−GRFとし
て示される。最初の323アミノ酸はTrpEの3分の
2を示し、これにTrp残基及びGRF 44のアミノ
酸配列が続く。従ってTrpE−GRFは368個のア
ミノ酸から成る。
【0033】TrpE−GRF−44ハイブリド蛋白質
の製造 W3110ΔTrpE5tna2(pSP19)株 、
300mlのSMM(スピッツアー最少培地)中で一夜増
殖せしめた。この培地は1l当り次の成分: (NH4)2 SO4 2g KH2 PO4 6g K2 HPO4 14g Na.シトレート.2H2 O 1g MgSO4 0.2g を含有する水溶液である。オートクレーブにより殺菌し
た後、10mlの40%グルコース、及び3.5μg/ml
のインドールを加える。
【0034】培養物(約4.3×108 細胞/ml)を1
0lの同じ培地中に希釈し、そして細胞を攪拌、及び1
分間当り1気圧の空気1lの吹込のもとで増殖せしめ
た。10lの発酵槽中の培地の組成及び増殖条件は、T
rpオペレーターを担持するpSP19を抑制解除状態
に維持し(従って、TrpE−GRFポリペプチドの発
現を可能にし)そしてさらに細胞の増殖を可能にするの
に理想的であることが証明された。22〜25時間の増
殖の後、培養物は590nmにおける約3.0の0Dに達
した。遠心分離により集菌し、そして−80℃にて貯蔵
した。この細胞のサンプルを使用したポリアクリルアミ
ドゲル電気泳動により蛋白質の分析を行い、目的とする
TrpE−GRFポリペプチドの存在が証明された。
【0035】TrpE−GRFポリペプチドの精製 凍結した細胞を、0.2M Tris−HCl(pH7.
6),0.2M NaCl,0.01M CH3 COO
Mg,0.01M β−メルカプトエタノール及び5%
グリセリンを含む緩衝液中で解凍した。アルミナの存在
下で細胞を破砕し、そして細胞破片を遠心除去した。水
相を水で4倍に希釈し、そして最終溶液1l当り144
gの (NH4)2 SO4 を添加することによりハイブリド
蛋白質を沈澱せしめた。沈澱した蛋白質を遠心分離によ
りペレット化し、水に溶解し、そして10mM NH4
CO3 に対して十分に透析した。次に透析物をPAGE
で分析し、そして凍結乾燥した。
【0036】TrpE−GRFハイブリドポリペプチド
からのGRF−44の分離 TrpE−GRFポリペプチドを下記の一連の化学反応
にかけGRFペプチド成分を分離した。(1)Cys残基の還元及びカルボキシアミドメチル化 還元及びカルボキシアミドメチル化の条件はG.All
enの報告、Laboratory Techniqu
es in Bilchinistry and Mo
lecular Biology,Vol 9,28頁、
T.S.Work及びR.H.Burdon編、Els
evier,1981から採用した。
【0037】あらかじめ調製しそして凍結乾燥したTr
pE−GRFポリペプチドを、0.5M Tris−H
Cl,0.1% EDTA及び6Mグアニジン−HCl
(pH8.5)を含む緩衝液中に溶解した。最終蛋白質濃
度は2%であった。次に、DTTを蛋白質中のCys含
量より15倍高い濃度に加えた。次に、混合物を50℃
にて2時間インキュベートし、そして次にヨードアセタ
ミドをDTT濃度の2倍加えた。暗中室温にて30分間
インキュベートした後、β−メルカプトエタノールを添
加することにより反応を停止した。次に反応混合物を水
に対して2時間、そして10mM NH4 HCO3 に対し
て一夜透析した。次に、カルボキシアミドメチル化され
たTrpE−GRFポリペプチドを含有するこの材料を
凍結乾燥した。
【0038】(2)ヨードソ安息香酸反応 使用した方法は、A.Fontana等、Bioche
mistry 20,6997,1981により記載さ
れたものと実質上同一である。5mgのヨードソ安息香酸
を375μlの4Mグアニジン−HCl、80%酢酸に
溶解した。この溶液に7.5μlのp−クレゾール及び
次に5mgのカルボキシアミドメチル化TrpE−GRF
を溶解した。室温にて暗中20時間反応を行った。次に
750μlの水を加え、そして10分間の後、混合物を
12,000gにて5分間遠心分離した。水相はペプチ
ド、特にGRF−44を含有する。
【0039】(3)GRF−44の精製 前に得られた水溶液を、5%酢酸に対して平衡化した1
×50cmセファデックスG−25カラムを通してゲル濾
過することにより脱塩した。流速は約3ml/時であっ
た。排除された材料を回収し、そして蒸発によりその容
積を減少せしめた。こうして得られた濃縮液をEt3
によりpH3.5にした10mM H2 PO4で平衡化した
C18カラムを用いてHPLCにより分析した。
【0040】ペプチドをアセトニトリルで溶出し、そし
て画分に集め、次にこの画分をRIAにより分析した。
この結果は主ピーク中に免疫活性が存在することを示し
た。TrpE−GRF 40,TrpE−GRF37及
びTrpE−GRF29ハイブリドポリペプチド並びに
対応するGRF 40,GRF 37及びGRF 29
ペプチドは、TrpE−GRF 44及びGRF 44
の製造について上に記載したのと同様の方法により得る
ことができる。
【0041】記載されたプラスミドを含有するW311
0ΔTrpE5tna2細胞はATCCに寄託された。 W3110ΔTrp E5 tna2(pSP2) A
TCC 53056 W3110ΔTrp E5 tna2(pSP2−de
l)ATCC 53058 W3110ΔTrp E5 tna2(pSP19)A
TCC 53054。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1はGRF−44をコードする遺伝子のヌク
レオチド配列を示す。このDNA分子は構成ブロックと
してジヌクレオチドを使用しそして固体支持体としてポ
リスチレンを用いる固相ホスホトリエステル法により化
学的に合成されたものである。BglII,XbaI,B
stXI、及びBamHIはこれらの制限エンドヌクレ
アーゼにより認識される部位を示す。Stopは蛋白質
合成の終止のためのコドンを示す。この図はさらにGR
F−44の全アミノ酸配列を示す。
【図2】図2は、pSP2プラスミドベクターの制限地
図であり、ここで細線はpBR322のDNAを示し;
太線はTrpプロモーター/オペレーター、Trpリー
ダー配列(TrpL)、完全TrpE構造遺伝子及び部
分的TrpD構造遺伝子(ΔTrpD)を担持するE.
コリ染色体DNAを示し;ApR 及びTcR はそれぞれ
アンピシリン及びテトラサイクリンに対する耐性を付与
する遺伝子を示し;そして "Ori" はこのプラスミド
の複製開始点である。
【図3】図3は、プラスミドpSP2からのプラスミド
pSP2delの造成を示すフローチャートであり、Δ
Eは不完全なTrpE構造遺伝子を示す。
【図4】図4は、プラスミドpSP2delからのプラ
スミドpSP19の造成を示すフローチャートである。
【図5】図5は、TrpE部位の全アミノ酸配列及びG
RFの最初の5個のアミノ酸を示すTrpE−GRFハ
イブリドポリペプチドのアミノ酸配列の模式的構造を示
す。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 C12R 1:19) 9162−4B C12N 15/00 ZNAA (72)発明者 ステファノ ビラ イタリア国,ローマ,ビア オスラビア 37 (72)発明者 シルビア ドニニ イタリア国,ローマ,エル.ゴ デクリ オルシ 22

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 成長ホルモン放出因子(GRF)のN−
    末端にトリプトファン(Trp)を介してTrpEペプ
    チドのC−末端が結合しているハイブリドポリペプチド
    のCys残基を還元しそしてカルボキシアミドメチル化
    し、そして次に、TrpEのアミノ酸配列及びGRFの
    アミノ酸配列を連結しているTrp残基を開裂せしめる
    ことを含んで成るGRFの製造方法。
  2. 【請求項2】 前記還元及びカルボキシアミドメチル化
    をグアニジンに溶解した前記ハイブリドポリペプチドに
    対して行い、そして前記開裂をヨードソ安息香酸を用い
    て行う請求項1に記載の方法。
  3. 【請求項3】 生成物をゲル濾過にかけ、次にHPLC
    によってGRFを精製する請求項1又は2に記載の方
    法。
JP7143597A 1985-03-22 1995-06-09 成長ホルモン放出因子の製造方法 Expired - Lifetime JP2537029B2 (ja)

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Application Number Priority Date Filing Date Title
IT47856A85 1985-03-22
IT8547856A IT1234977B (it) 1985-03-22 1985-03-22 Espressione in e. coli polipeptidi ibridi contenenti la sequenza del fattore di rilascio dell'ormone della crescita

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