JP2536949Y2 - 車両用部品の呼吸グロメット - Google Patents

車両用部品の呼吸グロメット

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JP2536949Y2
JP2536949Y2 JP1990032745U JP3274590U JP2536949Y2 JP 2536949 Y2 JP2536949 Y2 JP 2536949Y2 JP 1990032745 U JP1990032745 U JP 1990032745U JP 3274590 U JP3274590 U JP 3274590U JP 2536949 Y2 JP2536949 Y2 JP 2536949Y2
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grommet
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respiratory
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裕恵 伊藤
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Ichikoh Industries Ltd
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【考案の詳細な説明】 [産業上の利用分野] 本考案は、車両用灯具などの車両用部品の呼吸グロメ
ットに係り、特に内部の防水リブの形状を複雑に構成し
ても金型構造が複雑にならず、しかも防水および呼吸作
用を十分に果すことができる車両用部品の呼吸グロメッ
トに関するものである。
[従来の技術] 車両用灯具などの車両用部品において、水の侵入によ
る灯具の性能劣化を防ぐためには、ハウジングとレンズ
とをシールし、そのハウジングおよびレンズにより画成
された空間内を密閉した構造にすることが有効である。
ところが、上述の空間をただ単に密閉した構造の場合、
温度変化などで密閉室内の圧力が変化し、シール性の最
も低い部分から水を密閉室内に吸い込んでしまう不具合
がある。そこで、上述の車両用部品おいて、密閉室内と
外部とを呼吸グロメットにより連通させて密閉室内の圧
力変化を無くすと共に、水が外部から密閉室内に侵入す
るのを上述の呼吸グロメットで防ぐように構成した呼吸
グロメットが開発された。
以下、車両用部品の呼吸グロメットを第4図を参照し
て説明する。
この例は、車両用前照灯に使用した例を説明する。
図においては、1は灯具のハウジングで、このハウジ
ング1は回転放物面又は回転曲面の反射面10を有し、前
面開口部の全周縁に凹部11を設け、後部の中央に円筒形
のソケット部周囲の遮水壁12を設け、その円筒形の遮水
壁12の中心にバルブ挿入孔(図示せず)を設ける。この
ハウジング1の遮水壁12の下方部分に呼吸筒13を後方に
一体に突設し、その呼吸筒13に囲まれたハウジング1に
後述する灯室22内と外部とを連通させる呼吸孔14を設
け、この呼吸筒13の中間部の外周面に段部15を設ける。
2はレンズで、このレンズ2は内面に適宜プリズムを
刻設し、内面の全周縁に接着脚20を一体に突設する。こ
のレンズ2の接着脚20を前記ハウジング1の凹部11に接
着剤21により接着かつシールし、そのレンズ2およびハ
ウジング1により灯室22を画成する。
3はソケット、30はソケット3に着脱可能に取付けた
光源としてのバルブである。このバルブ30をハウジング
1の透孔から灯室22内に挿入し、ソケット3をハウジン
グ1に着脱可能に装着することにより、バルブ30は灯室
22内の所定位置に配設される。かつ上述のソケット3と
前記ハウジング1の透孔の全周縁とがパッキング(図示
せず)によりシールされる。
4はゴム製の管状のU字形をなすグロメットで、この
グロメット4は一端部の内周面に段部40を設ける。かく
してなるグロメット4の一端側を呼吸筒13の先端部に外
嵌し、呼吸筒13の段部15にグロメット4の一端面を、ま
たグロメット4の段部40に呼吸筒13の先端面をそれぞれ
当接させ、そのグロメット4の他端を下方に向け、その
グロメット4の他端の開口部をハウジング1の段部に対
向させる。
かくして、上述の呼吸グロメットにおいては、灯室22
内と外部とが、呼吸筒13と呼吸孔14とグロメット4を介
して連通する。この結果、灯室22内と外部との間におい
て呼吸作用が行われ、灯室22内の圧力変化を無くすこと
ができる、さらに、グロメット4はU字形に屈曲し、か
つ一端を呼吸筒13に外嵌して他端を下にして取付けたの
で、グロメット4の下端開口に水が入り、その水がグロ
メット4内を通って灯室22内に侵入しようとしても、屈
曲した長い道程のグロメット4内の途中で水はその自重
で落下してグロメット4の下端開口から外部に排出さ
れ、水の逆侵入を防ぐことができる。
[考案が解決しようとする課題] ところが、上述の従来の車両用部品の呼吸グロメット
4は、筒形のU字形をなすものであるから、グロメット
4の他端の開口部に入った水が筒形のグロメット4の内
部を通って、そのグロメット4の一端の開口部から灯室
22内に侵入する場合がある。
そこで、グロメット4の内部に防水リブ(なお、形状
が複雑の場合にはゴム材にて無理抜きを行なって形成す
る。)を設けることが考えられるが、この場合金型の構
造が複雑になるなどの問題がある。
本考案の目的は、防水リブにより車両用部品内部に水
が進入するのを確実に防ぐことができ、また防水リブの
形状を複雑に構成しても金型構造が複雑にならない呼吸
グロメットを提供することにある。
[課題を解決するための手段] 本考案は、上記の問題を解決するために、両端の開口
部が内部の呼吸路を介して連通されている筒形をなし、
一端の開口部が車両用部品の呼吸筒に取り付けられかつ
他端の開口部が外部に開口され、前記呼吸路及び前記呼
吸筒を介して、車両用部品内部と外部とを連通させる呼
吸グロメットにおいて、 前記呼吸路の軸に沿って2つ割りした形状のグロメッ
ト本体と、そのグロメット本体の呼吸路の内壁に設けた
防水リブと、を備え、前記グロメット本体を筒形に合せ
た状態で前記一端の開口部が前記車両用部品の呼吸筒中
に圧入されることを特徴とする。
[作用] 本考案は、上記の構成により、2つ割り形状のグロメ
ット本体を筒形に合わせ、その状態でグロメット本体の
一端の開口部を灯具本体の呼吸筒中に圧入すると、呼吸
路及び呼吸筒を介し車両用部品内部と外部とを連通させ
て呼吸作用を行なうことができる。
特に、グロメット本体の内部の呼吸路の内壁に設けた
防水リブにより、グロメット本体の他端の開口部に入っ
た水がグロメット本体の呼吸路を通って車両用部品内部
に侵入しようとするのを確実に防ぐことができる。
また、筒形のグロメット本体を呼吸路の軸に沿って2
つ割り形状となしたので、グロメット本体の呼吸路の内
壁に防水リブを設けても、しかもその防水リブの形状を
複雑になしても、金型の構造が複雑にならない。
さらに、グロメット本体の一端の開口部を灯具本体の
呼吸筒中に圧入するので、2つ割り形状のグロメット本
体を筒形に保つことができる。
[実施例] 以下、本考案に係る車両用部品の呼吸グロメットの一
実施例を第1図乃至第3図を参照して説明する。
この例は、車両用前照灯に使用した例を説明する。
図中、第4図と同符号は同一のものを示す。
図において、5は本考案の呼吸グロメットで、このグ
ロメット5は剛性が比較的に高い合成樹脂からなり、両
端の開口部54及び55が内部の呼吸路58を介して連通され
ているほぼU字形の筒形をなす。このグロメット5は、
呼吸路58の軸に沿って2つ割りした形状のグロメット本
体50および51と、その2つ割りしたグロメット本体50お
よび51を連結する連結部52と、前記グロメット本体50お
よび51の内部にほぼ互違いになるように設けた防水リブ
53と、前記2つ割りしたグロメット本体50および51の接
合面に相互に対向させて設けた嵌合ピン56および嵌合孔
57とからなる。
上述のようにして形成したグロメット5の嵌合ピン56
を嵌合孔57に嵌合させてグロメット本体50および51を筒
形に合せると共に、そのグロメット本体50および51の接
合面を接着剤で接着する。その筒形のグロメット5の一
端の開口部54をハウジング1の呼吸筒13中に圧入すると
共に、上述のグロメット5のグロメット本体50および51
を筒形に合せた他端の開口部55を下方にかつハウジング
1側に向けて外部に開口させる。なお、上述の両端の開
口部54および55の口径をほぼ同一にする。また、他端の
開口部55の下縁を下方に若干下げる。
かくして、グロメット5の呼吸路58および呼吸筒13お
よび呼吸孔14を経て灯室22内と外部とが連通されて、呼
吸作用を行なうことができる。
特に、グロメット5の他端の開口部55に入った水がグ
ロメット5の内部の呼吸路58を通って灯室22内に侵入し
ようとするのを防水リブ53で確実に防ぐことができる。
また、筒形のグロメット本体50及び51を呼吸路58の軸
に沿って2つ割り形状となしたので、グロメット本体50
及び51の呼吸路58の内壁に防水リブ53を設けても、しか
もその防水リブ53の形状を複雑になしても、金型の構造
が複雑にならない。
さらに、グロメット本体50及び51の一端の開口部54を
車両用前照灯のハウジング1の呼吸筒13中に圧入するの
で、2つ割り形状のグロメット本体50及び51を筒形に保
つことができる。
特に、この実施例においては、剛性が比較的に高い合
成樹脂を材料としているので、変形などによる呼吸作用
や防水作用を損うような虞はない。
また、この実施例においては、2つ割りしたグロメッ
ト本体50および51に嵌合ピン56と嵌合孔57を設けたの
で、この嵌合ピン56を嵌合孔57に嵌合させることによ
り、2つ割りしたグロメット本体50および51を筒形に合
わせた際の接合性(もしくは接合力)が増す。しかも、
2つ割りしたグロメット本体50および51の接合面を接着
剤で接着すれば、2つ割りしたグロメット本体50および
51を筒形に一体になすことができる。
なお、上述の実施例において、2つ割りしたグロメッ
ト本体50および51を連結する連結部52を設けずに、2つ
割りしたグロメット本体50および51をそれぞれ別個に形
成して筒形に合わせても良い。
なお、上述の実施例においては、車両用前照灯に使用
した例について説明したが、本考案の車両用部品の呼吸
グロメットは車両用灯具以外の車両用部品にも利用する
ことができる。
[考案の効果] 以上から明らかなように、本考案の車両用部品の呼吸
グロメットは、筒形を2つ割りした形状のグロメット本
体の内部に防水リブを設けたものであるから、筒形を2
つ割りした形状のグロメット本体を合わせ、そのグロメ
ット本体の一端の開口部を車両用部品の呼吸筒中に圧入
し、かつグロメット本体の他端の開口部を外部に開口さ
せると、呼吸作用を行なうことができ、かつグロメット
本体の他端の開口部に入った水がグロメット本体の内部
を通って車両用部品内部に侵入しようとするのを防水リ
ブで確実に防ぐことができる。
特に、筒形のグロメット本体を2つ割りした形状とな
したので、グロメット本体の内部に設けた防水リブの形
状を複雑になしても、金型の構造が複雑にならない。
さらに、グロメット本体の一端の開口部を灯具本体の
呼吸筒中に圧入するので、2つ割り形状のグロメット本
体を筒形に保つことができる。
【図面の簡単な説明】
第1図乃至第3図は本考案に係る車両用部品の呼吸グロ
メットの一実施例を示し、第1図は使用状態の断面図、
第2図は2つ割りしたグロメット本体を開いた状態の正
面図、第3図は筒形に合わせた状態の正面図である。 第4図は従来の車両用部品の呼吸グロメットの使用状態
を示した断面図である。 1……ハウジング、2……レンズ、22……灯室、30……
バルブ、5……グロメット、50および51……グロメット
本体、53……防水リブ、54……一端の開口部、55……他
端の開口部。

Claims (1)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】両端の開口部が内部の呼吸路を介して連通
    されている筒形をなし、一端の開口部が車両用部品の呼
    吸筒に取り付けられかつ他端の開口部が外部に開口さ
    れ、前記呼吸路及び前記呼吸筒を介して、車両用部品内
    部と外部とを連通させる呼吸グロメットにおいて、 前記呼吸路の軸に沿って2つ割りした形状のグロメット
    本体と、そのグロメット本体の呼吸路の内壁に設けた防
    水リブと、を備え、前記グロメット本体を筒形に合せた
    状態で前記一端の開口部が前記車両用部品の呼吸筒中に
    圧入されることを特徴とする車両用灯具の呼吸グロメッ
    ト。
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