JPH089849Y2 - 車両用部品の呼吸構造 - Google Patents

車両用部品の呼吸構造

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JPH089849Y2
JPH089849Y2 JP63991U JP63991U JPH089849Y2 JP H089849 Y2 JPH089849 Y2 JP H089849Y2 JP 63991 U JP63991 U JP 63991U JP 63991 U JP63991 U JP 63991U JP H089849 Y2 JPH089849 Y2 JP H089849Y2
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JP
Japan
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grommet
breathing
water
vehicle
end opening
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JP63991U
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English (en)
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JPH0494206U (ja
Inventor
重輝 大桐
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Ichikoh Industries Ltd
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Ichikoh Industries Ltd
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  • Arrangement Of Elements, Cooling, Sealing, Or The Like Of Lighting Devices (AREA)

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本考案は、例えばフォグランプな
どの車両用灯具を始めとする車両用部品の呼吸構造に係
り、特に防水作用を十分に果すことができる車両用部品
の呼吸構造に関するものである。
【0002】
【従来の技術】フォグランプなどの車両用灯具を始めと
する車両用部品において、水の侵入による性能劣化を防
ぐためには、車両用部品本体のハウジングとレンズとを
シールし、その車両用部品本体のハウジングおよびレン
ズにより画成された室内を密閉した構造にすることが有
効である。ところが、上述の室内をただ単に密閉した構
造の場合、温度変化などで密閉室内の圧力が変化し、シ
ール性の最も低い部分から水を密閉室内に吸い込んでし
まう不具合がある。そこで、上述の車両用部品におい
て、密閉室内と外部とを、呼吸部やグロメットなどから
なる呼吸構造により連通させて、密閉室内の圧力変化を
無くすと共に、水が外部から密閉室内に侵入するのを上
述の呼吸グロメットで防ぐように構成されている。
【0003】以下、従来の車両用部品の呼吸構造を図5
を参照して説明する。この例は、車両用補助前照灯とし
てのフォグランプに使用した例を説明する。図において
は、1は前面を開口したハウジングで、このハウジング
1の前面開口部の全周縁に凹部10を設ける。このハウ
ジング1の後部のやや上方に呼吸筒11を後方に一体に
突設し、その呼吸筒11に後述する灯室22内と外部と
を連通させる呼吸孔12を設けると共に、この呼吸筒1
1の中間部の外周面に段部13を設ける。この呼吸筒1
1および呼吸孔12が呼吸部を構成する。前記ハウジン
グ1の後部の前記呼吸筒11より下方の箇所に水平な板
形状の遮水壁14を後方に一体に突設する。2はレンズ
で、このレンズ2は内面に適宜のプリズムを刻設し、内
面の全周縁に接着脚20を一体に突設する。このレンズ
2の接着脚20を前記ハウジング1の凹部10にホット
メルトなどの接着剤21により接着かつシールし、その
レンズ2およびハウジング1により密閉された室内、す
なわち灯室22を画成する。このハウジング1とレンズ
2とが車両用部品(フォグランプ)本体を構成する。3
はリフレクタで、このリフレクタ3を前記ハウジング1
のボス部15にねじ30により取り付けて、前記灯室2
2内に配設する。そして、前記灯室22内の前記リフレ
クタ3の前方の所定位置にバルブ(図示せず)を配設す
る。4はゴム製の管状のU字形をなすグロメットであ
る。このグロメット4の一端(上端)開口41を呼吸筒
11の先端部に外嵌し、呼吸筒11の段部13にグロメ
ット4の一端面を当接させ、そのグロメット4の他端
(下端)開口42を下方に向け、そのグロメット4の他
端開口42を前記ハウジング1の遮水壁14の上部に対
向させる。かくして、上述の車両用部品のフォグランプ
の呼吸構造においては、灯室22内と外部とが、呼吸部
としての呼吸孔12とグロメット4を介して連通する。
この結果、灯室22内と外部との間において呼吸作用が
行われ、灯室22内の圧力変化を無くすことができる。
さらに、グロメット4はU字形に屈曲し、かつ一端開口
41を呼吸筒11に外嵌して他端開口42を下にして取
付けたので、グロメット4の下端開口に水が入り、その
水がグロメット4内を通って灯室22内に侵入しようと
しても、屈曲した長い道程のグロメット4内の途中で水
はその自重で落下してグロメット4の下端開口から外部
に排出され、水の逆侵入を防ぐことができる。
【0004】
【考案が解決しようとする課題】ところが、上述の従来
の車両用部品、すなわちフォグランプの呼吸構造は、た
だ単に、U字形に屈曲したグロメット4の一端を呼吸筒
11に外嵌して、かつそのグロメット4の他端を下に向
けて遮水壁14に対向させたものである。このために、
後方からハウジング1の前記グロメット4の他端開口4
2附近にかかった水は、図5中の矢印に示すように、遮
水壁14やハウジング1の後部に跳ね返ってグロメット
4の下端開口42に入ることがある。すると、グロメッ
ト4の下端開口42に入った水がグロメット4および呼
吸筒11の呼吸孔12を経て、灯室22内に侵入し、防
水作用が十分でないなどの問題がある。
【0005】本考案の目的は、防水作用を十分に果すこ
とができる車両用部品の呼吸構造を提供することにあ
る。
【0006】
【課題を解決するための手段】本考案は、車両用部品本
体に、呼吸部の周囲を覆う防水壁と、グロメットの他端
開口に対向する遮水壁とを設け、一方グロメットに防水
部を設け、そのグロメットを成形時には2つ割り構造と
し、装着時には前記防水部が前記防水壁および前記遮水
壁に当接して、水が前記車両用部品本体に跳ね返ってグ
ロメットの他端開口部に入るのを防ぐと共に、グロメッ
トの分割面を接合して1つとする構造としたことを特徴
とする。
【0007】
【作用】本考案は、グロメットの防水部により、グロメ
ットの他端開口附近にかかる水を遮るので、水が車両用
部品本体や遮水壁に跳ね返ってグロメットの他端開口に
入るのを妨げる。この結果、水がグロメットの他端開口
から密封室内に侵入するのを防ぐことができ、防水作用
を十分に果すことができる。また、グロメットを成形時
には2つ割り構造とすることにより、グロメットを樹脂
成形することができる。この結果、ゴム製のグロメット
と比較してコストを安価にすることができ、かつ成形金
型を簡単にすることができる。しかも、装着時には、グ
ロメットの防水部を車両用本体の遮水壁および防水壁に
当接させるので、2つ割り構造のグロメットの剛性が増
し、その2つ割り構造のグロメットの分割面が接合され
て1つなる。かつ、その2つ割り構造のグロメットの分
割面を接着する必要がない。
【0008】
【実施例】以下、本考案の車両用部品の呼吸構造の一実
施例を図1乃至図4を参照して説明する。この例は車両
用補助前照灯としてのフォグランプに使用した例を説明
する。図中、図5と同符号は同一のものを示す。
【0009】図において、16はハウジング1の後部の
呼吸筒11より上方の箇所に後方に一体に突設した防水
壁で、この防水壁16はほぼ逆U字形をなし、後述する
グロメット5を上部および左右両側部を囲み、かつ遮水
壁14との間に後述するグロメット5の他端開口54と
外部とが連通する開口部17を設ける。18は前記ハウ
ジング1の呼吸孔12の縁から一体に突設した立壁であ
る。5は本考案の車両用部品の呼吸構造に使用する樹脂
製のグロメットである。このグロメット5は、図2およ
び図3に示すように、ほぼL字形をなす管部50に覆い
部51を、管部50の一端開口53の左右両側から管部
50の他端開口54を覆うように設けると共に、この管
部50および覆い部51の全周縁に板状の遮水部52を
設ける。このグロメット5を、図4に示すように、成形
時には、前記管部50の中心軸において2つ割りした構
造とする。なお、図4中符号55は2つ割りしたグロメ
ットを連結する連結部である。前記遮水部52の外形の
大きさを前記防水壁16の内面および遮水壁14の上面
の形状より若干大きくすると共に、その遮水部52の周
縁を、図2中の破線に示すように、前部から後部にかけ
て内側から外側に傾斜した傾斜面となして肉厚を薄くし
て弾性を持たせる。この結果、前記2つ割り構造のグロ
メット5を合わせて、そのグロメット5の一端開口53
をハウジング1の呼吸筒11に外嵌すると共に、前記グ
ロメット5の遮水部52を前記防水壁16および遮水壁
14に嵌合すると、前記グロメット5の遮水部52の
内、前記防水壁16の内面および遮水壁14の上面に当
接する先端部が、図2中の実線に示すように、撓みその
弾性復帰力(反発力)で前記防水壁16の内面および遮
水壁14の上面に密着する。なお、図3中符号56は2
つ割り構造のグロメット5を接合したその接合目を示
す。上述の遮水部52および前記覆い部51が、水が前
記車両用部品本体のハウジング1や遮水壁14に跳ね返
ってグロメット5の他端開口54に入るのを防ぐ防水部
を構成する。
【0010】この実施例における車両用部品の呼吸構造
は、以上の如き構成からなるので、水がグロメット5の
他端開口54附近にかかっても、その水をグロメット5
の他端開口54の周囲を覆う覆い部51および遮水部5
2により遮るので、その水がハウジング1や遮水壁14
に跳ね返って、グロメット5の他端開口54に入るのを
妨げることができる。この結果、水がグロメット5の他
端開口54から灯室22内に侵入するのを防ぐことがで
き、防水作用を十分に果すことができる。しかも、図2
中の白ぬきの矢印に示すように、水が遮水部52にかか
ると、その水圧により、前記遮水部52が遮水壁14に
さらに密着し、その結果防水作用がさらに向上される。
【0011】また、グロメット5は成形時2つ割り構造
とするものであるから、グロメット5を樹脂成形するこ
とができる。この結果、ゴム製のグロメットと比較して
コストを安価にすることができ、かつ成形金型を簡単に
することができる。しかも、装着時には、グロメット5
の遮水部52の先端部がハウジング1の遮水壁14およ
び防水壁16に密着するので、2つ割り構造のグロメッ
ト5の剛性が増し、その2つ割り構造のグロメット5の
分割面が接合されて1つなる。かつ、その2つ割り構造
のグロメット5の分割面を接着する必要がない。一方、
開口部17を介して、グロメット5の他端開口54と外
部とが連通するので、呼吸作用には何等支障を来すよう
な虞はない。
【0012】特に、この実施例においては、遮水部52
の周縁部の肉厚を薄くしたので、可撓製が増して密着性
が増し、防水作用がさらに向上される。また、この実施
例においては、グロメット5の遮水部52が遮水壁14
および防水壁16に密着嵌合するので、グロメット5が
正しい姿勢で呼吸筒11に装着される。なお、上述の実
施例においては、車両用補助前照灯としてのフォグラン
プについて説明したが、本考案はその他の車両用部品に
使用することができる。
【0013】
【考案の効果】以上から明らかなように、本考案の車両
用部品の呼吸構造は、車両用部品本体に遮水壁をグロメ
ットの他端開口に対向させて設け、前記グロメットに、
前記遮水壁に当接して水が前記車両用部品本体や前記遮
水壁に跳ね返ってグロメットの他端開口部に入るのを防
ぐ防水部を、設けたものであるから、その防水部でグロ
メットの他端開口附近にかかる水を遮るので、水がグロ
メットの他端開口附近の車両用部品本体や遮水壁などに
跳ね返ってそのグロメットの他端開口に入るのを防ぐこ
とができる。この結果、水がグロメットの他端開口から
密封室内に侵入するのを防ぐことができ、防水作用を十
分に果すことができる。また、グロメットは成形時2つ
割り構造とするものであるから、グロメットを樹脂成形
することができる。この結果、ゴム製のグロメットと比
較してコストを安価にすることができ、かつ成形金型を
簡単にすることができる。しかも、装着時には、グロメ
ットの防水部を車両用本体の遮水壁および防水壁に当接
させるので、2つ割り構造のグロメットの剛性が増し、
その2つ割り構造のグロメットの分割面が接合されて1
つなる。かつ、その2つ割り構造のグロメットの分割面
を接着する必要がない。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案の車両用部品の呼吸構造の一実施例を示
した縦断面図である。
【図2】同じく要部の一部拡大断面図である。
【図3】図2におけるIII矢視図である。
【図4】成形時の2つ割り構造のグロメットの展開図で
ある。
【図5】従来の車両用部品の呼吸構造を示した縦断面図
である。
【符号の説明】
1 ハウジング 11 呼吸筒 12 呼吸孔 14 遮水壁 16 防水壁 17 開口部 2 レンズ 5 グロメット 51 覆い部 52 遮水部 53 一端開口 54 他端開口
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 実開 昭63−117002(JP,U) 実開 昭63−117003(JP,U) 実開 平2−37404(JP,U) 実開 平2−47714(JP,U) 実開 平2−37404(JP,U) 実開 平3−91609(JP,U) 実開 平3−124408(JP,U) 実開 平3−124515(JP,U) 実開 平4−68302(JP,U) 実開 平4−88604(JP,U)

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 室内を密閉した車両用部品本体に呼吸部
    を設けて、前記密閉室内と外部とを連通させ、その呼吸
    部にグロメットの一端開口を装着し、かつそのグロメッ
    トの他端開口を外部に向けて、前記密閉室内の圧力変化
    を無くすと共に、水が外部から密閉室内に侵入するのを
    防ぐように構成した車両用部品の呼吸構造において、前
    記車両用部品本体は、前記呼吸部の周囲を覆う防水壁
    と、前記グロメットの他端開口に対向する遮水壁とを設
    け、前記グロメットは、防水部を設け、成形時には2つ
    割り構造とし、装着時には前記防水部が前記防水壁およ
    び前記遮水壁に当接して、水が前記車両用部品本体に跳
    ね返ってグロメットの他端開口部に入るのを防ぐと共
    に、グロメットの分割面を接合して1つとすることを特
    徴とする車両用部品の呼吸構造。
JP63991U 1991-01-14 1991-01-14 車両用部品の呼吸構造 Expired - Lifetime JPH089849Y2 (ja)

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JP63991U JPH089849Y2 (ja) 1991-01-14 1991-01-14 車両用部品の呼吸構造

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JP63991U JPH089849Y2 (ja) 1991-01-14 1991-01-14 車両用部品の呼吸構造

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Publication Number Publication Date
JPH0494206U JPH0494206U (ja) 1992-08-17
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ID=31727454

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2009119887A1 (ja) * 2008-03-26 2009-10-01 ハイモ株式会社 手動式弁、それを装着した液体製品充填用容器および製造装置および弁開閉防止方法

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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2009119887A1 (ja) * 2008-03-26 2009-10-01 ハイモ株式会社 手動式弁、それを装着した液体製品充填用容器および製造装置および弁開閉防止方法

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JPH0494206U (ja) 1992-08-17

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