JP2536673Y2 - クローラの緊張装置 - Google Patents

クローラの緊張装置

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JP2536673Y2
JP2536673Y2 JP4064991U JP4064991U JP2536673Y2 JP 2536673 Y2 JP2536673 Y2 JP 2536673Y2 JP 4064991 U JP4064991 U JP 4064991U JP 4064991 U JP4064991 U JP 4064991U JP 2536673 Y2 JP2536673 Y2 JP 2536673Y2
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JP
Japan
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yoke
driven wheel
cylinder
crawler
tensioning device
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JP4064991U
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JPH0586776U (ja
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富士夫 坂根
久雄 永田
年広 大太
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新キャタピラー三菱株式会社
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Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本考案はパワーショベル等に適用
できるクローラの緊張装置に関し、さらに詳しくは従動
輪を支持するヨーク部と伸縮機構のシリンダ部とを一体
結合した整備性に優れたクローラの緊張装置に関する。
【0002】
【従来の技術】パワーショベルには、駆動輪と従動輪と
に巻掛けられたクローラ式の走行装置が装備されてお
り、このクローラ走行装置にはその緊張度合を調節する
緊張装置が付設されている。この緊張装置は従動輪位置
をピストンとシリンダとからなる伸縮機構によつて前後
方向に調節することにより、クローラの緊張度合を調節
する構造となつているものである。
【0003】
【考案が解決しようとする問題点】従来のクローラ式走
行装置はシリンダアセンブリにヨーク部を接続し、この
ヨーク部にアイドルアセンブリをヨーク軸によって支持
して構成したものであり、シリンダアセンブリとヨーク
軸との結合精度を必要とする上に、その精度によってア
イドルの円滑な回転が阻害されると言う問題があった。
また、この構成のクローラの緊張装置は部品構成が複雑
である上に整備性に劣っていた。
【0004】一方、緊張装置の従動輪を支持するヨーク
部は、シリンダに接続されるヨーク本体と、この本体の
左右にボルトで固定される2本のヨーク腕から構成さ
れ、この2本のヨーク腕の間に従動輪をアセンブリとし
て構成し、このアセンブリとヨーク腕とにヨーク軸を通
して組立てたものである。具体的に図5を参照して従動
輪30をヨーク腕36に組付ける手順を説明すると、ま
ず従動輪30内にブッシュ33を嵌入し、このブッシュ
33の両側にスペーサ34を挿入する。そしてこのスペ
ーサ34の外周面にフローティングシール35を挿入す
る。そしてブッシュ33とスペーサ34の穴を貫通して
ヨーク軸32を挿入する。次にフーロティングシール3
5を嵌入したヨーク36に前記ヨーク軸32を嵌入し、
更にこのヨーク軸32とヨーク腕36との間にピン37
を挿入して左右別体のヨーク腕36と従動輪30とを組
立てる。そしてこのヨーク腕36の端部に突出して設け
られているボルトを利用して図示されていないヨーク本
体に固定している。前記のような従動輪30の構成か
ら、ヨーク部はヨーク本体と2本のヨーク腕36からな
る3部材に分割したものを使用せざるを得なかったので
ある。
【0005】上述した従動輪を軸支する従来の緊張装置
は、従動輪を回転自在に支持して走行フレームの案内溝
に沿つて前後移動するヨーク部と、伸縮機構のピストン
が嵌合するシリンダ部とが別体の着脱式に構成されてい
るので、部品構成が複雑となる上に、これらの分解・組
立も複雑となり整備性が悪いという問題があつた。さら
に従動輪の分解・組立を容易にするために3つの部材か
ら構成されているヨーク部は、結合部の精度、あるいは
結合部の強度によつては従動輪の円滑な回転が阻害され
てしまうという問題点があつた。
【0006】そこで、本考案は上述した従来の実情に鑑
み、その問題点を解消すべく考案されたものであつて、
従動輪を回転自在に支持するヨーク部と伸縮機構のピス
トンが嵌入するシリンダ部とを一体結合することによ
り、簡潔な部品構成となり且つ整備性が良好となるクロ
ーラ走行装置を提供することを第1の目的とし、またヨ
ーク部とシリンダ部とを一体結合した構造でも、従動輪
が容易に組み込みできるクローラ走行装置を提供するこ
とを第2の目的として実施するものである。
【0007】
【問題を解決するための手段】上記第1の目的を達成す
る本考案は、駆動輪と従動輪とにクローラを巻掛け、従
動輪をピストンとシリンダとからなる伸縮機構により前
後方向に移動させるクローラの緊張装置であつて、従動
輪を回転自在に支持し走行フレームの案内部に沿い前後
移動するヨーク部と、伸縮機構のピストンが嵌合するシ
リンダ部とを一体結合したものである。
【0008】上記第2の目的を達成する本考案は、従動
輪の両側を支持するヨーク腕とヨーク本体とを一体化し
たヨーク部を形成すると共に、このヨーク本体の端部に
シリンダを有しており、前記従動輪は中央の穴に円筒状
のブッシュを嵌入してこのブッシュの前記穴との間にベ
アリングとオイルシールを配置して従動輪アセンブリを
構成し、この従動輪アセンブリを前記ヨーク腕の間に嵌
入してヨーク軸を挿入して組立ててなるものである。
【0009】
【作 用】したがつて、駆動輪9と従動輪11とに
クローラ7を巻掛け、従動輪11をピストン13とシリ
ンダ12とからなる伸縮機構により前後方向に移動させ
るクローラの緊張装置10にあつても、従動輪11を回
転自在に支持し走行フレーム14の案内部15に沿い前
後移動するヨーク部17と、伸縮機構のピストン13が
嵌合するシリンダ12部とを一体結合させることによ
り、簡潔な部品構成となる上ヨーク部17とシリンダ1
2部との分解が不要となり整備性が向上される。
【0010】また、ヨーク部17とシリンダ12部とが
一体加工されるので、加工精度が良く、従動輪11のア
センブリを予め形成した上で、このアセンブリをヨーク
部のヨーク腕の間に挿入してヨーク軸によってヨーク部
17に取付けているので組立性と整備性が著しく向上し
ている。また、ヨーク部17とシリンダ12とは一体化
されているので、加工性と寸法精度が優れている上に強
度的にも有利な構造である。
【0011】
【実 施 例】以下、図面を参照して本考案の実施例を
説明する。図1の如くパワーショベルPは、上下方向の
旋回軸芯Sを中心として旋回するスイングフレーム1が
装備され、このスイングフレーム1の前側にはブーム取
付部2が設けられており、このブーム取付部2には上下
方向のサポートピン3が嵌合するボス3aが固定されて
いる。上記サポートピン3の上下にこの軸芯を中心にし
て旋回可能に取付けられたスイングポスト4は、その上
方にブーム5の下端が連結ピンにより枢支連結されると
共に、その前方にブームシリンダ6の下端が連結ピンに
より枢支連結されている。また、スイングフレーム1の
下方には左右一対のクローラ7からなる走行装置が装備
されるが、このクローラ7は駆動輪9と従動輪11とに
巻掛けられている。なお、図1において26はバケツ
ト、27は泥押し板をそれぞれ示している。
【0012】図2〜図3の如く、上述したクローラ7に
はこのクローラ7の緊張度合を調節する緊張装置10が
夫々付設されており、この緊張装置10は従動輪11を
シリンダ12とピストン13とからなる伸縮機構によつ
て前後に位置調節する構造となつている。つまり、クロ
ーラ7の内側には機体に取付固定された走行フレーム1
4が前後方向に配置され、この走行フレーム14には、
図3の如くヨーク部17の前後両端に設けた上下両側の
案内面17aを前後方向に沿つて案内する高さHの案内
溝15aと、図2の如くヨーク部17の前後に設けた左
右両側の外側案内面17bを左右両側から案内する幅B
の案内溝15bとからなる案内部15が形成されるい
る。また、ピストン13の後端は緩衝バネ16を介して
走行フレーム14に取付けられている。
【0013】上記従動輪11は、平面視で二股形状(フ
オーク状)に分岐形成されたヨーク部17に回転自在に
支持されているが、その従動輪11を中央部で回転自在
に支承するヨーク軸19は、その両端がヨーク部17
(ヨーク腕)の前側案内面17aに取付固定されてい
る。このヨーク部17の後方側には幅方向の略中央に位
置し伸縮機構の一方を構成するシリンダ12が一体結合
され、このシリンダ12の後方には伸縮機構の他方を構
成するピストン13の先端が気密的に嵌合されている。
また、ヨーク部17の後方にはニツプル25が螺合さ
れ、このニツプル25は連通孔を介してシリンダ12内
部の頂部に連通されている。
【0014】ニツプル25を経由してグリスをシリンダ
12内に注入するとこのシリンダ12とピストン13と
の間のシリンダ室内にグリスか充満することになるが、
ピストン13の端部は緩衝バネ16によって弾圧支持さ
れているのでシリンダ12が前側に移動する。すると、
このシリンダ12と一体的に結合されているヨーク部1
7を介して従動輪11が駆動輪9(図1)から遠ざかる
のでクローラ7が緊張されることになる。また、ニップ
ル25を緩めながら従動輪11を後側に押すとシリンダ
12内にピストン13が挿入される状態となるので、こ
のシリンダ12内に充填されているグリスが外側に流出
することになる。その結果、従動輪11が駆動輪9に接
近しクローラ7が弛緩されることになる。
【0015】また、図4は本考案において採用した従動
輪11をアセンブリ化した構造を示しており、従動輪1
1は、中央部に環状の突起部を形成したブッシュ20を
穴に嵌入し、このブッシュ20と前記穴の内径との間隙
に左右一対のベアリング22を嵌入し、更に両側にオイ
ルシール23を組付ける。なお、2個のベアリング22
の間に形成された空間はグリス等のオイル充填部であ
る。そしてヨーク部17を形成している2本のヨーク腕
の間に前記従動輪11のアセンブリを挿入し、左側より
右側にヨーク軸19を挿入し、図において左側のヨーク
腕とヨーク軸19を貫通する穴にスプリングピン24を
嵌入して一体的に組付ける。
【0016】このように、従来のヨーク部はヨーク本体
と、これに組立てられる2本のヨーク腕からなる3部材
から構成されていたものを、一体化したものを使用する
と共に、このヨーク部の端部にシリンダ12(図3)を
設けている。従って、ヨーク部17とシリンダ12とを
一体的に結合し、更に軸受やオイルシール等の必要な部
材が組み込まれた状態の従動輪11のアセンブリを、ヨ
ーク部17に組付けることでクローラの緊張装置を完成
することができるのである。
【0017】
【考案の効果】本考案に係るクローラの緊張装置は、駆
動輪と従動輪とにクローラを巻掛け、従動輪をピストン
とシリンダとからなる伸縮機構により前後移動するクロ
ーラの緊張装置であつて、従動輪を回転自在に支持し走
行フレームの案内部に沿い前後移動するヨーク部と上記
伸縮機構のピストンが嵌合するシリンダとを一体結合し
て構成されている。従って、簡潔な部品構成となる上、
ヨーク部とシリンダ部との分解が不要となり整備性を向
上できる。
【0018】また、従動輪をアセンブリ化し、ヨーク部
とシリンダとを一体化しているのでクローラの緊張装置
の組立が容易となる。しかも、ヨーク部とシリンダ部と
が一体加工されるので、加工精度が良く従動輪の回転を
円滑にできると共に、この従動輪を支持するヨーク部は
走行フレームの案内部に沿つて前後方向に案内支持され
ているので、従来のように着脱式のヨーク部とシリンダ
部との連結部が変形したり破損したりするのを防止でき
る。
【0019】
【図面の簡単な説明】
【図1】パワーショベルの全体側面図である。
【図2】クローラの緊張装置を示す平面図ある。
【図3】クローラ緊張装置を示す側面図ある。
【図4】従動輪の縦断正面図である。
【図5】従来例を示す従動輪の縦断正面図である。
【符号の説明】
7 クローラ 9 駆動輪 10 緊張装置 1
1 従動輪 12 シリンダ 13 ピストン 14 走行フレ
ーム 15 案内部 17 ヨーク部(ヨーク腕)。

Claims (2)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 駆動輪と従動輪とにクローラを巻掛け、
    従動輪をピストンとシリンダとからなる伸縮機構により
    前後移動するクローラの緊張装置であつて、従動輪を回
    転自在に支持し走行フレームの案内部に沿い前後移動す
    るヨーク部と上記伸縮機構のピストンが嵌合するシリン
    ダとを一体結合してなるクローラの緊張装置。
  2. 【請求項2】従動輪の両側を支持するヨーク腕とヨーク
    本体とを一体化したヨーク部を形成すると共に、このヨ
    ーク本体の端部にシリンダを有しており、前記従動輪は
    中央の穴に円筒状のブッシュを嵌入してこのブッシュと
    の外周と前記穴との間にベアリングとオイルシールを配
    置して従動輪アセンブリを構成し、この従動輪アセンブ
    リを前記ヨーク腕の間に嵌入してヨーク軸を挿入して組
    立ててなるクーラの緊張装置。
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