JP2002284052A - 作業車の走行装置 - Google Patents

作業車の走行装置

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JP2002284052A
JP2002284052A JP2001093432A JP2001093432A JP2002284052A JP 2002284052 A JP2002284052 A JP 2002284052A JP 2001093432 A JP2001093432 A JP 2001093432A JP 2001093432 A JP2001093432 A JP 2001093432A JP 2002284052 A JP2002284052 A JP 2002284052A
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lowering
frame
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Nobumi Komoto
香本  信美
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 走行装置を走行機体に対して昇降させること
によって、作業性及び直進性の向上を図りながら、昇降
駆動にかかる構造の簡素化を図れる作業車の走行装置を
提供する。 【解決手段】 左右一対のクローラ走行装置1,1を夫
々の昇降リンク機構を介して走行機体2に対して昇降駆
動可能に構成するとともに、昇降駆動用のアクチュエー
タ21を前記一方の昇降リンク機構に連動連結し、前記
一方の昇降リンク機構と他方の昇降リンク機構とを断続
自在に切り換える連動クラッチ機構45を設けてある。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、コンバイン等の作
業車の走行装置に関する。
【0002】
【従来の技術】作業車の走行装置を構成するに、従来、
例えば特開平10−329766号公報において示され
ているコンバインのように、比較的小型の機種において
は、左右の前後向き姿勢のメインフレームを、左右向き
姿勢の逆U字状を呈する前後二本の連結フレームで連結
して強固なフレーム構造を形成しながら、連結フレーム
の左右端部に夫々トラックフレームを固定し、このトラ
ックフレームにクローラベルトを駆動する駆動スプロケ
ットと緊張スプロケット、及び、遊転輪体を複数個装着
して、走行装置を構成し、その走行装置を走行機体に対
して昇降しない状態に取付けていた。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】このように、従来型の
走行装置を備えるものでは、圃面の局部的な凹凸によっ
ては走行機体が圃面に対して傾斜することになるので、
刈取が均一に行われなかったり、走行直進性が低下する
といった問題があった。そこで、左右の走行装置を走行
機体に対して相対的に昇降作動させ得る構造を有するも
のが提案された(例えば、特開平11−235118号
公報)。このものの要旨は、左右の走行装置における遊
転輪体を複数個装着するトラックフレームを走行機体に
対して昇降し得るように構成し、左右のトラックフレー
ムを走行機体に対して異なる高さに設定することによっ
て、走行機体の水平基準面(又は圃面)等に対する左右
傾斜を変更設定できるようにして、局部的な凹面に走行
装置が嵌まり込んで走行機体が傾斜する状態となったと
しても、一方の走行装置を昇降させることによって、走
行機体を圃面に平行な状態に立て直し、刈取作業性の向
上、及び、走行直進性の向上等を可能にする構成を採用
したものがあった。しかし、上記構成のものは、左右の
トラックフレームを昇降させるものである為に、夫々
に、昇降の為の駆動装置を必要とし、構造が肥大化する
傾向にあり、小型車には採用しにくい面があった。本発
明の目的は、走行装置を走行機体に対して昇降させるこ
とによって、作業性及び直進性の向上を図りながら、昇
降駆動にかかる構造の簡素化を図れる作業車の走行装置
を提供することにある。
【0004】
【課題を解決するための手段】〔構成〕請求項1にかか
る発明の特徴構成は、左右一対の走行装置を走行機体に
対して昇降駆動可能に構成するとともに、単一の昇降駆
動用のアクチュエータを、前記一方の走行装置に対して
のみ昇降駆動可能に連動連結する状態と、両方の走行装
置に対して昇降駆動可能に連動連結する状態とに切り換
える連動クラッチ機構を設けてある点にあり、その作用
効果は次の通りである。 〔作用〕連動クラッチ機構を切り状態にすれば、一方の
走行装置のみを走行機体に対して昇降作動させて、走行
機体にローリング作動を行わせる。連動クラッチ機構を
入り状態に切換えれば、左右の走行装置を昇降駆動させ
ることができる。つまり、走行機体のローリング作動を
行う場合には、一方の走行装置を昇降作動させるだけで
機能を達成できる点に着目して、連動クラッチ機構を設
けることによって、駆動アクチュエータを単一のもので
済ますことができたのである。したがって、左右の走行
装置を昇降駆動する必要のある場合だけ連動クラッチ機
構を入り作動させるだけでよく、作業状態或いは走行状
態において一方のみを昇降作動させる状態と両方の走行
装置を作動させる状態を選択できるのである。 〔効果〕したがって、昇降駆動の為の装置の簡素化を達
成しながら、必要な場合には左右の走行装置を昇降作動
させることもできる走行装置を提供することができた。
【0005】〔構成〕請求項2にかかる発明の特徴構成
は、左右一対の走行装置を夫々の昇降リンク機構を介し
て走行機体に対して昇降駆動可能に構成するとともに、
昇降駆動用のアクチュエータを前記一方の昇降リンク機
構に連動連結し、前記一方の昇降リンク機構と他方の昇
降リンク機構とを断続自在に切り換える連動クラッチ機
構を設けてある点にあり、その作用効果は次の通りであ
る。 〔作用効果〕請求項1の作用効果と同様に、走行機体の
ローリング作動を行う場合には、一方の走行装置を昇降
作動させるだけで機能を達成できる点に着目して、連動
クラッチ機構を設けることによって、駆動アクチュエー
タを単一のもので済ますことができたのである。但し、
この請求項2においては、連動クラッチ機構を設ける対
象として左右の昇降リンク機構を選定したものであり、
これによって、駆動アクチュエータと夫々の昇降リンク
機構を断続する連動クラッチ機構を二つ用意する必要が
なく、連動機構として単独で済ますことができた。
【0006】〔構成〕請求項3にかかる発明の特徴構成
は、請求項1又は2にかかる発明において、左右一対の
走行装置を、クローラ式のものに構成するとともに、走
行機体に対して昇降しない状態に支持される駆動輪体
と、トラックフレームに支持された状態でそのトラック
フレームと共に前記駆動輪体に対して相対昇降駆動自在
な複数の接地転輪とで構成してある点にあり、その作用
効果は次の通りである。 〔作用効果〕上記構成の場合には、接地転輪のみが昇降
駆動され、駆動輪体は走行機体側に残ることになるの
で、深い凹入部等に入り込んだ場合であっても、駆動輪
体を圃面近くに位置させることができ、その凹入部より
脱出する際に容易に行なえる。そして、圃場より畦に退
出する際や、両走行装置が深みに嵌まった場合には、連
動クラッチ機構を入り作動させて、両方の走行装置を昇
降させて走行機体を圃面より持上げて走行することがで
き、この場合にも、駆動輪体を圃面近くに位置させるこ
とができるので、脱出を容易に行なうことができる。
【0007】
【発明の実施の形態】図1に示すように、左右一対のク
ローラ走行装置1 、1 によって走行する走行機体2の前
方側に、植立穀稈を引起し刈取穀稈を走行機体2に搭載
された脱穀装置3に送り込むべく刈取前処理部5を配設
し、走行機体2における脱穀装置3の搭載側とは反対側
に位置する部分に運転操縦部4及びその運転操縦部4の
後方に穀物貯留部6を配置して、作業車としてのコンバ
インを構成してある。
【0008】次に、クローラ走行装置1について説明す
る。図1、図2などに示すように、左右のクローラ走行
装置1,1は、運転操縦部4や穀物貯留部6が設置され
ている走行機体1の右側に位置するクローラ走行装置1
のみならず、脱穀装置3側のクローラ走行装置1につい
ても、走行機体2に対して昇降する昇降式クローラ走行
装置(昇降走行装置の一例)に構成する。
【0009】クローラ走行装置1について説明する。図
3〜図5などに示す如く、走行機体2のフレーム構造と
して、左右のクローラ走行装置1,1より内側に前後向
き姿勢で角パイプ製の左右メインフレーム7、7を配置
するとともに、左右メインフレーム7,7の上面に強度
メンバー部材を縦横に組み上げた枠フレーム8を取付け
てある。左右メインフレーム7,7の下方には横向き姿
勢の連結フレーム9,9が機体前後方向の二個所に配置
されており、左右メインフレーム7,7に連結されてい
る。
【0010】図4及び図5に示すように、横向き連結フ
レーム9,9は、機体前後方向の前方側に位置する前連
結フレーム9と前連結フレーム9より後方に位置する後
連結フレーム9とで構成されており、左右両端部に比べ
て中間部が左右メインフレーム7,7に近接する逆U字
状に曲げ形成してあり、断面角形の中空フレームであ
る。前後連結フレーム9,9の左右両側端には、昇降ク
ローラ走行装置1が取付けてあり、その取付構造を説明
する前に左のクローラ走行装置11と右クローラ走行装
置17の構成を説明する。
【0011】左右のクローラ走行装置1,1は略同一の
構成を採るものであるが、昇降駆動構造において、左側
のクローラ走行装置1には昇降用の駆動シリンダ21を
備えてはなく、右側のクローラ走行装置1のみが昇降用
の駆動シリンダ21を備えている点で両者は違っている
だけである。先ず、左のクローラ走行装置1から説明す
る。図3に示すように、複数個の接地転輪10を遊転自
在に支持した前後向き姿勢の左可動トラックフレーム1
1を配置するとともに、左可動トラックフレーム11を
角パイプで形成してある。左可動トラックフレーム11
の前端上方においては、前連結フレーム9の一側端が位
置しており、前連結フレーム9より前向きにブラケット
12が延出されてブラケット12に駆動スプロケット
(駆動輪体の一例)13が軸支されており、駆動スプロ
ケット13は左可動トラックフレーム11には属さず、
走行機体2に属することになる。
【0012】一方、左可動トラックフレーム11の後端
には、この左可動トラックフレーム11の後端内に位置
して後方に向けて出退移動する移動フレーム11Aを設
けてあり、移動フレーム11Aに緊張スプロケット14
を設けてある。左可動トラックフレーム11と移動フレ
ーム11Aとに亘ってネジ式調整機構を架け渡してあ
り、ネジでスライド駆動して緊張力を調節可能な構成と
なっている。各接地転輪10の間には、左可動トラック
フレーム11に取り付け固定されたベルト押え15が設
けてあり、接地転輪10とともにベルト内面より押し付
け作用するように構成してある。
【0013】接地転輪10の取付構造について説明す
る。図7に示すように、接地転輪10の取付箇所4箇所
において、左可動トラックフレーム11の軸線方向に直
交する姿勢で角筒状の支持ボス11Bを下面に取付け固
定するとともに、支持ボス11Bより回転しない支持軸
29を外向きに突出するとともに、支持軸29の突出部
分に軸受30及びシール材31を介して接地転輪10を
外嵌固定して、接地転輪10を支持軸29に対して遊転
自在に構成してある。図6及び図7に示すように、左可
動トラックフレーム11の軸線に沿って4箇所に設けて
ある支持ボス11Bを強化すべく、各支持ボス11B間
に亘ってU字断面状補強フレーム16を左可動トラック
フレーム11の下面に接触させかつ軸線を沿わせた状態
で固着している。したがって、U字断面状補強フレーム
16で各支持ボス11Bを強固に連結することができる
とともに、左可動トラックフレーム11との接続も強固
にすることができる。尚、左可動トラックフレーム11
の側面と角筒状の支持ボス11Bとに亘って略U字状断
面の補強杆44が被せてあり、この補強杆44によって
も支持ボス11B等の補強がなされている。
【0014】図7に示すように、接地転輪10のボス部
10Bにおける外側端には、板金製の封入板32が設け
てあり、ボス部10B内に封入されるグリース油の封入
状態を維持するように構成してある。封入板32にはグ
リースニップル33が設けてあり、このグリースニップ
ル33は、封入板32にナット34をカシメ固定してグ
リースニップル33の取付けの為のネジ長さを十分に確
保するとともに加工を容易にしている。
【0015】右側クローラ走行装置1も同様の構成を採
る。つまり、図2に示すように、駆動スプロケット13
を走行機体2に取付けてある点、緊張スプロケット14
及び接地転輪10、ベルト押え15の右可動トラックフ
レーム17に対する取付構造は、左可動トラックフレー
ム11への取付構造と同一である。また、補強フレーム
16及び補強杆44を設ける点も左可動トラックフレー
ム11と同一である。また、左可動トラックフレーム1
1に対して施したU字断面状補強フレーム16と補強杆
44については、右可動トラックフレーム17にも施さ
れる。このようなU字断面状補強フレーム16と補強杆
44については、特に、両可動トラックフレーム11,
17が連結フレーム9に直接固着されることがないの
で、前記補強フレーム16等で補強する意義は大きなも
のがある。
【0016】両トラックフレーム11、17は前記した
ように略同様の昇降駆動構造を採るのでここでは、右側
走行装置1を昇降駆動する駆動装置Aとしての構造で説
明する。図2に示すように、昇降駆動装置Aは、右可動
トラックフレーム17を平行昇降駆動する前後一対の駆
動アーム18,18と、前後一対の駆動アーム18,1
8を連動連結する連結ロッド19とで平行四連リンク機
構を構成する。そして、右側の走行装置1に対しての
み、後駆動アーム18の上端位置に駆動ロッド20を連
結し、駆動ロッド20を駆動シリンダ(昇降駆動用のア
クチュエータの一例)21で駆動するように連係し、構
成してある。
【0017】前後駆動アーム18の取付構造を説明する
が、一方の駆動アーム18で代表させて説明する。駆動
アーム18は、図2、図4及び図6に示すように、逆U
字状の前後連結フレーム9に取付けてあるボス部材22
に揺動自在に支持されており、ボス部材22に支持保持
されてボス部材22の軸芯周りで回動する回転軸18C
と、ボス部材22より突出する回転軸18Cの内端部1
8aに取付けられている内側上部アーム18Aと、ボス
部材22より外側に突出する回転軸18Cの外端部18
bに取付けられている外側下部アーム18Bとから構成
される。内側上部アーム18Aに対しては、前記した連
結ロッド19と駆動ロッド20とが連係されるととも
に、外側下部アーム18Bの先端に右トラックフレーム
17を相対揺動自在に連結してある。
【0018】図6に示すように、内側上部アーム18A
と回転軸18Cの角形断面の内端部18aとを装着後溶
着固定するとともに、外側下部アーム18Bを回転軸1
8Cの外端部18bの角形断面の装着部に外嵌して回転
軸18Cと一体回動可能に構成してある。回転軸18C
の外端部18bにはブッシュ23が外嵌してあり、外側
下部アーム18Bとの接触部位に位置して、外側下部ア
ーム18Bと回転軸18Cとの取付け状態を安定したも
のにしている。以上のように、回転軸18Cの内端部1
8aと内側上部アーム18Aとを角形断面によって回転
不能に嵌合した状態で溶着するので、連結装着作業が容
易である。また、外側下部アーム18Bと回転軸18C
とを角形断面を利用した装着構造を採っているので、従
来、スプライン嵌合構造を採っていた場合に比べて、外
側下部アーム18Bと内側上部アーム18Aとの位相を
合わせることが容易になった。
【0019】図2などに示すように、各トラックフレー
ム11,17の中間位置には、付勢バネによってクロー
ラベルト24に対して押付け付勢された上下揺動可能な
可動転輪10Aが設けてあり、突起物等があっても容易
にクローラベルト24が乗り越えられるようになってい
る。接地輪体10は左右の鍔部10aがクローラベルト
24の芯金突起24A、24Aの外側に位置する外転輪
式に構成されているとともに、可動転輪10Aは芯金突
起24A、24Aの間に位置する内転輪式のものに構成
してある。
【0020】クローラベルト24のリターン経路側にお
いてベルト24を案内するガイド輪体25の取付構造に
ついて説明する。ここでは、右側の走行装置1で代表さ
せて説明する。図8及び図9に示すように、右可動トラ
ックフレーム17を揺動自在に支持すべく駆動アーム1
8を逆U字状の後連結フレーム9に取付けるについて、
後連結フレーム9の右端部の前面にチャンネル状のブラ
ケット26を装着するとともに、ブラケット26に対し
てボス部材22を固着してボス部材22で回転軸18C
を回動自在に支持している。後連結フレーム9の右端部
とブラケット26の右端部とに取付けられた板状フレー
ム27をブラケット26より更に前方に突設するととも
に、板状フレーム27の前端部を連結受台部27Aに構
成し、連結受台部27Aより横外側方に向けて輪体支軸
28を延出している。輪体支軸28は先端部程段階的に
細径化する丸軸に構成されており、輪体軸体28にガイ
ド輪体25を遊転自在に支持している。以上のように、
駆動アーム18を支持する為に設けたブラケット26等
を利用して、ガイド輪体25の取付構造を構築でき、強
度の高い構造を簡単に達成できる。また、右可動トラッ
クフレーム17の揺動支点軸近傍に、ガイド輪体25を
配置することができるので、昇降作動する右可動トラッ
クフレーム17とガイド輪体25とが干渉することが少
ない。
【0021】図2及び図4に示すように、左右可動トラ
ックフレーム11,17を昇降駆動する前後二組の駆動
アーム18,18は、夫々、前後の逆U字状の連結フレ
ーム9の左右端部に取付けられるが、駆動アーム18,
18の回転軸18C、18Cを支持する為のボス部材2
2,22を次のように取付けている。つまり、前駆動ア
ーム18を支持する前ボス部材22は、前連結フレーム
9の後向き面に取付けてあり、後駆動アーム18を支持
する後ボス部材22は、後連結フレーム9の前向き面に
取付けてある。このような構成によって左右可動トラッ
クフレーム11、17を昇降駆動する駆動シリンダ2
1、駆動ロッド20、連結ロッド19等を配置構成する
について、逆U字状に形成されている連結フレーム9と
の干渉を避けて配置構成することに意を配する必要がな
く、取合関係を容易に設定できる。
【0022】右可動トラックフレーム17を昇降作動さ
せて、走行機体2のローリング制御を行なう形態につい
て説明する。左可動トラックフレーム11については、
ローリング制御時には、走行機体2に最も近づく状態に
設定して昇降作動はさせない。図10に示すように、走
行機体2に左右傾きを検出する水平センサ41を装着す
るとともに、その検出結果に基づいてローリング用制御
バルブ40を制御する制御装置42を設け、制御バルブ
40が作動して駆動シリンダ21を作動させる時間をタ
イマー43で測定して、駆動シリンダ21の作動量を調
節することにする。これによって、シリンダの位置セン
サ等が不用になり制御構成が簡素化される。尚、シリン
ダ21の伸縮限界については、動さ量を積算することに
よって行なう。
【0023】左右の平行四連リンク機構として構成され
ている昇降リンク機構を連係する連動クラッチ機構45
について説明する。図4及び図5に示すように、左右に
設けられた後駆動アーム18、18の夫々の回転軸18
C,18Cを互いに軸芯方向に沿って相手側に延出し、
延出先端を突き合わせ状態に配置して、突き合わせ部位
に連動クラッチ機構45を構成する。つまり、左右回転
軸18C,18Cの突き合わせ部分に跨ってスプライン
外嵌されるクラッチスリーブ45Aを設けるとともに、
このクラッチスリーブを右側回転軸18Cに向けてスラ
イド移動させる付勢バネ45Bを設ける。一方、右側回
転軸18Cにはその回転軸18Cの周りで回動自在なク
ラッチカム部材45Cを外嵌し、このクラッチカム部材
45Cでバネ付勢力に抗してクラッチスリーブ45Aを
両回転軸18C,18Cの突き合わせ部に跨る状態に維
持するように構成する。この状態によって右側の回転軸
18Cと左側の回転軸18Cとが一体で回転するクラッ
チ入り状態を現出する。この状態より、クラッチカム部
材45Cを回転させるとカム作用が減殺されてクラッチ
スリーブ45Aは付勢バネ45Bに押されて右側回転軸
18Cに乗り移り左側回転軸18Cとの連係を解除す
る。この状態がクラッチ切り状態である。
【0024】クラッチカム部材45Cには揺動アーム4
5aが取付けてあり、揺動アーム45aに取付けた付勢
バネ(図示せず)によってクラッチ切り状態に対応した
位置に設定されるとともに、連係機構46によって手元
操作レバー47と連係され、手元操作レバー47での操
作によって、クラッチ入り状態に切換えることができる
ように構成されている。
【0025】〔別実施形態〕 (1) 駆動アクチュエータとしては、単一のものであ
るが、駆動アクチュエータと左右の昇降駆動装置Aとを
連動連係するクラッチ機構45としては、左右の昇降駆
動装置夫々に対して設けてよい。 (2) 駆動アクチュエータとしては、シリンダ以外の
他の装置を使用してもよい。例えば、ネジで電動モータ
を利用したものなどがある。 (3) 走行装置1を昇降駆動する場合に、可動トラッ
クフレーム11,17を昇降駆動する構成を採用した
が、走行装置1全体を昇降駆動するものであってもよ
い。 (4) 走行装置1としてクローラ式のものを記載した
が、複数個の車輪を備えた走行装置であってもよい。
【図面の簡単な説明】
【図1】コンバインの側面図
【図2】右側のクローラ走行装置を示す側面図
【図3】左側のクローラ走行装置を示す側面図
【図4】左右クローラ走行装置を示す平面図
【図5】後側の連結フレームとトラックフレームとの取
付け関係、及び、連動クラッチ機構を示す正面図
【図6】駆動アームの取付状態を示す正面図
【図7】転輪の回転枢支構造を示す縦断正面図
【図8】可動式クローラ走行装置のガイド輪体の取付構
造を示す側面図
【図9】可動式クローラ走行装置のガイド輪体の取付構
造を示す平面図
【図10】可動式クローラ走行装置の昇降制御構成図
【符号の説明】
1 走行装置 2 走行機体 10 接地転輪 11,17 トラックフレーム 13 駆動輪体 21 駆動アクチュエータ 45 連動クラッチ機構 A 昇降リンク機構

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 左右一対の走行装置を走行機体に対して
    昇降駆動可能に構成するとともに、単一の昇降駆動用の
    アクチュエータを、前記一方の走行装置に対してのみ昇
    降駆動可能に連動連結する状態と、両方の走行装置に対
    して昇降駆動可能に連動連結する状態とに切り換える連
    動クラッチ機構を設けてある作業車の走行装置。
  2. 【請求項2】 左右一対の走行装置を夫々の昇降リンク
    機構を介して走行機体に対して昇降駆動可能に構成する
    とともに、昇降駆動用のアクチュエータを前記一方の昇
    降リンク機構に連動連結し、前記一方の昇降リンク機構
    と他方の昇降リンク機構とを断続自在に切り換える連動
    クラッチ機構を設けてある作業車の走行装置。
  3. 【請求項3】左右一対の走行装置を、クローラ式のもの
    に構成するとともに、走行機体に対して昇降しない状態
    に支持される駆動輪体と、トラックフレームに支持され
    た状態でそのトラックフレームと共に前記駆動輪体に対
    して相対昇降駆動自在な複数の接地転輪とで構成してあ
    る請求項1又は2記載の作業車の走行装置。
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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2011156975A (ja) * 2010-02-01 2011-08-18 Kubota Corp クローラ走行装置
JP2012046152A (ja) * 2010-08-30 2012-03-08 Kubota Corp コンバイン
CN106627819A (zh) * 2016-12-15 2017-05-10 南京理工大学 一种剪刀手机器人

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