JP2536508Y2 - 移動農機 - Google Patents

移動農機

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JP2536508Y2
JP2536508Y2 JP1990122684U JP12268490U JP2536508Y2 JP 2536508 Y2 JP2536508 Y2 JP 2536508Y2 JP 1990122684 U JP1990122684 U JP 1990122684U JP 12268490 U JP12268490 U JP 12268490U JP 2536508 Y2 JP2536508 Y2 JP 2536508Y2
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roller
sprocket
seedlings
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友孝 三島
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MITSUBISHI NOUKI KABUSHIKI KAISHA
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Description

【考案の詳細な説明】 (イ)産業上の利用分野 本考案は、圃場上をステアリング操向により走行する
移動農機、例えばイ草移植機に係り、詳しくは機体の操
向目標となる線を圃場面に引くマーカ装置の構造に関す
る。
(ロ)従来の技術 一般に、田植機等の移植機にあっては、機体を直進状
に走行する必要があり、このため、機体両側にマーカ装
置が起伏自在に取付けられており、一行程の作業中に一
側のマーカ装置を下降して圃場面に線を引き、次工程の
作業に際し、該圃場面の線をセンタポールに合せること
により走行の直進性を確保している。
そして、従来のマーカ装置は、起伏自在の支持杆の先
端に1個の線引き部が設けられており、一行程に際し、
機体幅に応じた1本の線が引かれるように構成されてい
る。
(ハ)考案が解決しようとする課題 ところで、移植機による苗の植付け後、圃場に入って
管理作業をする必要があるが、従来のマーカ装置による
一定間隔からなる通常の条間であっては、管理作業がし
にくく、場合によっては植付けた苗を踏みつけて傷めて
しまうことがある。例えば、イ草移植機による植付け条
間は、通常20mm前後であるが、イ草の成長による倒伏を
防止するため、圃場に入って網掛け作業をする際、通常
の条間では作業がやりにくいと共に苗を傷める虞れがあ
る。
そこで、本考案は、所定行程毎に管理作業用の広い条
間をつくることを可能とし、もって上述問題点を解消し
た移動農機におけるマーカ装置を提供することを目的と
するものである。
(ニ)課題を解決するための手段 本考案は、上述事情に鑑みなさたものであって、例え
ば第1図、第2図及び第4図を参照して示すと、ステア
リング(8)により操向する走行機体(2)と、移植装
置等の作業装置(3)と、前記走行機体(2)の操向目
標となる線を圃場面に引くマーカ装置(145)と、を備
えてなる移動農機(1)において、前記マーカ装置(14
5)が、起伏自在に構成される支持杆(150b)および該
支持杆(150b)の先端部を折曲して形成された第1の線
引き部(150a)と、田面に広い条間を形成すべく前記支
持杆(150b)に摺動かつ固定自在に連結されたマーカ部
材(153)の先端部を、前記第1の線引き部(150a)と
略々平行するように折曲して形成された第2の線引き部
(153a)と、を有し、該第2の線引き部(153a)は、前
記第1の線引き部(150a)に対し前記支持杆(150b)方
向に調節自在で、かつ線引き作業状態において先端が前
記第1の線引き部(150a)の先端より所定量上方に位置
していること、を特徴とするものである。
(ホ)作用 上述構成に基づき、オペレータがマーカ装置(145)
の第2の線引き部(153a)を支持杆(150b)に対して摺
動させ、第1の線引き部(150a)及び第2の線引き部
(153a)を所定間隔を存して配置して、支持杆(150b)
を倒して水平状態とする。そして、ステアリング(8)
により操向して走行機体(2)を前方へ走行すると、作
業装置(3)が例えば苗を圃場に移植し、マーカ装置
(145)の第1の線引き部(150a)及び第2の線引き部
(153a)が各々走行機体(2)の操向目標となる線を圃
場面に引く。
また、走行機体(2)の一行程の作業が終了して、次
の一行程の作業では、オペレータの判断により、走行機
体(2)は第1の線引き部(150a)により圃場面に引か
れた線を目標として走行するか、又は第2の線引き部
(153a)により圃場面に引かれた線を目標として走行す
る。走行機体(2)が第2の線引き部(153a)により圃
場面に引かれた線を目標として走行する場合には、第1
の線引き部(150a)により圃場面に引かれた線の場合に
比して、左端又は右端の植付条と既植付条との条間が広
くなる。
(ヘ)考案の効果 以上説明したように、本考案によれば、走行機体
(2)が第2の線引き部(153a)により圃場面に引かれ
た線を目標として走行する場合には、広い条間からなる
管理用の作業道が確保できるので、苗の植付後、作業者
が圃場に入っても、苗を足で踏み付けて傷める虞れがな
く、網掛け作業等を楽に支障なく遂行することができ
る。
また、第2の線引き部(153a)は、支持杆(150b)に
摺動自在に連結されているので、2線引きを必要としな
い場合、該第2の線引き部を第1の線引き部150aに重ね
て、通常の条間からなる1本の線引き作業も支障なく行
なうことができる。
更に、第2の線引き部(153a)は、線引き作業状態に
おいて先端が第1の線引き部(150a)の先端より所定量
(h)上方に位置しているので、接地抵抗を少なくする
ことが可能となり、よってマーカ装置全体の抵抗が増大
して湾曲することはななく、円滑に線引き作業を行うこ
とができる。
なお、カッコ内の符号は図面を参照するためのもので
あって、何等構成を限定するものではない。また、本考
案は、イ草移植機に用いて好適であるが、これに限ら
ず、ライ麦移植機、田植機等の他の移植機、更にはトラ
クタ等の他の移動農機にも同様に適用可能である。
(ト)実施例 以下、図面に沿って、本考案による実施例について説
明する。
イ草移植機1は、第4図に示すように、その前方が乗
用田植機の走行車輌2になっており、その後方にイ草移
植装置3が装着されている。該イ草移植装置3は走行車
輌2から動力を伝達されると共に、リンク装置を介して
昇降自在に支持されている。
前記走行車輌2は、前輪5,5及び後輪6,6により支持さ
れている走行機体7を有しており、該走行機体7にはそ
の前輪5,5前方上部にエンジン9が搭載されている。該
エンジン9の左右側方には補助苗台10が配置されてい
る。更に、前記走行機体7には、該エンジン9後方にス
テアリング8、運転席11、及び苗供給作業者用の座席13
が配設されており、該運転席11及び該苗供給作業者用の
座席13の左右側方には補助苗台12が配置されている。
そして、イ草移植装置3の前方にはヒッチ15が設けら
れており、該ヒッチ15と前記走行車輌2は、昇降リンク
16のトップリンク16aとロアリンク16b,16bで昇降可能に
連結されている。該ロアリンク16b,16bには苗供給作業
者用ステップ17が固定されている。
また、イ草移植装置3は、フレーム20を有しており、
その上方が苗供給部21になっていると共に、その下方が
植付け部22になっており、その間にコンベアベルト等か
らなる苗搬送・変位部19になっている。
また、第8図及び第9図に示すように、走行車輌から
のPTO動力はPTO軸を介してシャフト25に固設されたスプ
ロケット26に伝達されており、該スプロケット26及びス
プロケット26に巻掛けられたチェンを覆うようにドライ
ブケース27が配設されている。該シャフト25には接続シ
ャフト29が連結されている。該接続シャフト29にはユニ
バーサルジョイント31を介して分配シャフト32が連結さ
れており、該シャフト32にはベベルギヤ33が固設されて
いる。該ベベルギヤ33にはシャフト35の下方に固設され
たベベルギヤ36が噛合されており、該シャフト35の上方
にはスプロケット37が固定されて、該スプロケット37か
らチェン39を介してシャフト40に固定されたスプロケッ
ト41に動力が伝達されている。そして、シャフト32,3
5、及びベベルギヤ33,36を覆うようにギヤケース42が配
置されており、該ギヤケース42の上部には蓋43がボルト
45,46,47により固定されており、ギヤケース42の一側に
は蓋49がボルト50,51により固定されている。該蓋49の
下方にはガイドプレート53が固定されており、更に蓋49
は苗載せ台56のブラケット56aに固定されており、該ブ
ラケット56aの先端一側には前記ボルト45により蓋43と
共にギヤケース42に共締めされている。
また、前記シャフト40にはスプロケット57が固設され
ており、該スプロケット57からチェン59を介して他のカ
ッター駆動用シャフトのスプロケットに動力が伝達され
ている。該シャフト40にはギヤ部60が連結されており、
該ギヤ部60を覆うようにカッターギヤケース61が苗載せ
台56下端部に固定されている。そして、第5図に示すよ
うに、苗載せ台56の中央部が前記フレーム20の上部に固
定されている。
また、第8図及び第9図に示すように、前記シャフト
32の先端にはスプロケット63及びスプロケット65がクラ
ッチ66により選択連結自在に配置されている。該クラッ
チ66にはシフタ67が係合しており、該シフタ67は前記ガ
イドブレート53に回動可能に支持されている。該シフタ
67の下方には変速レバー69及びアーム70が固定されてお
り、該変速レバー69を回動することによりクラッチ66が
右又は左に移動してスプロケット63又は65がシャフト32
に連結される。そして、スプロケット63,65、クラッチ6
6、シフタ67、アーム70、及び変速レバー69から変速部7
2が構成されている。
また、前記苗載せ台56側方にはブラケット73が固定さ
れており、該ブラケット73にはベアリングを介してシャ
フト75が軸支されており、該シャフト75にはスプロケッ
ト76,77が固設されている。前記スプロケット63と該ス
プロケット76にはチェン79が巻掛けられており、また前
記スプロケット65と該スプロケット77にはチェン80が巻
掛けられている。更に、該シャフト75にはスプロケット
81が固設されている。
そして、第5図に示すように、該スプロケット81と苗
載せ台56側方における上下中央部分に位置するスプロケ
ット83,85,86との間にチェン84が巻掛けられている。
そして、第5図及び第6図に示すように、スプロケッ
ト85,86を固定している軸87,88は、苗載せ台56上にそれ
ぞれ水平方向に延びて回転自在に支持されており、下側
軸87には苗供給部21の駆動ローラとなるローラ892及び
苗搬送・変位部19の一方の駆動ローラとなるローラ89が
多数固定されており、また上側軸88には苗搬送・変位部
19の他方の駆動ローラとなるローラ90が各条(6条)毎
に固定されている。更に、下側軸87は上側軸88より上方
即ち苗供給部21側へ所定量突出しており、従って、下側
のローラ89は苗供給部駆動ローラ892と同一径からなる
と共に、上側のローラ90に対して苗供給部21側に突出
し、かつ上側のローラ90が下側のローラ89より大径であ
るように構成されている。更に、前記チェン79,80,84並
びに各スプロケット63,65,76,77,83,85,86を覆うように
チェンカバー91が苗載せ台56に固設されている。
また、苗載せ台56の上部にはローラ92が軸支されてお
り、該ローラ92と供給部駆動ローラ892にはコンベヤベ
ルト93,93′が巻掛けられている。該コンベヤベルト93,
93′は、左右2本のベルトで横状態にある1条分のイ草
苗テープを搬送するコンベヤベルトを構成すると共に、
ベルトタイトローラ95により張力を調節させて案内され
ている。該ベルトタイトローラ95は、苗載せ台56中央側
方に回動可能に取付けられたブラケット96に軸支されて
いるシャフト97に固定されている。該コンベヤベルト9
3,93′の側方には仕切部100,100が設けられており、コ
ンベヤベルト93′側の仕切部100の上部にはスプリング1
01により下方向に付勢されて苗押え体102が上下回動可
能に取付けられている。該仕切部100の側方にはガイド1
04が横設されており、また苗載せ台56の上端には苗台10
3が固設されている。
また、苗載せ台56の下端部位には、第10図に詳示する
ように、サポート105,105が立設されており、該サポー
ト105,105には垂直ローラ106,107が苗載せ台56上面に垂
直に軸支されている。該垂直ローラ106の上端には上ス
ターホイール108、下端には下スターホイール108′が固
設されており、該垂直ローラ107の上端には上スターホ
イール109、下端には下スターホイール109′が固設され
ている。該スターホイール108,108′,109,109′は位相
が同一になるように構成されている。更に、サポート10
5の該垂直ローラ106,107より苗供給部21側にはガイドロ
ーラ110,111が苗載せ台56上面に垂直に軸支されてい
る。
そして、第6図及び第10図に詳示するように、該一方
の垂直ローラ106と前記下側ローラ89にはガイドローラ1
10に案内されてコンベヤベルト112が巻掛けられてお
り、他方の垂直ローラ107と前記上側ローラ90にはガイ
ドローラ111に案内されてコンベヤベルト113が巻掛けら
れている。これらコンベヤベルト112,113は、苗載せ台5
6に沿いつつ90度捩れてかつその一方の外側面を互に面
した状態で略々同速度で走行し、これら互に面するコン
ベヤベルト112,113により苗を挟持して搬送するように
構成されている。前記ガイドローラ110,111は、該コン
ベヤベルト112,113下端部の苗挟持力及び搬送力を増強
するように配置されている。
また、第7図及び第11図に示すように、コンベヤベル
ト112,113の中央下方には、該コンベヤベルト112,113を
押えるベルトタイトローラ116aが苗載せ台56に固設され
たブラケット116bに回動自在に支持されている。
また、第6図及び第10図に示すように、前記サポート
105には、略々縦状態となっているコンベヤベルト112,1
13の下方に沿って苗非搬送状態にて平面視X字状に交差
してなる弾性材からなる2本の下ガイド117,117の一端
が固定されている。更に、該サポート105には、該コン
ベヤベルト112,113の上方に沿って平面視V字形のワイ
ヤからなる苗受119が固設されており、該苗受119のV字
形の先端はコンベアベルト112,113の下流側端に突出し
て、該ベルトから排出された苗を支え得る。また、前記
ギヤ部60にはカッター120,120が連結されており、該カ
ッター120,120は苗載せ台56の下端面に隣接してサポー
ト105の下方側面に配置されている。
また、苗載せ台56の下方には、第12図、第5図及び第
7図に示すように、ギヤ部122を覆うようにプランタギ
ヤケース123が配設されており、該ギヤ部122はドライブ
ケース27から動力を伝達されている。該ギヤ部122はプ
ランタシャフト125が連結されており、該プランタシャ
フト125にはプランタアーム129が連結されており、該プ
ランタアーム129の一端にはクランク130の一端が回動自
在に支持されており、該クランク130の他端はギヤケー
ス123に回動自在に支持されている。該プランタアーム1
29の先端には、第13図に詳示するように、1対のビーク
131,131を有する植付け爪139が連結されており、これら
ピーク131,131はカムにより開閉自在に構成されている
と共に、該ビーク131の一方に苗支持バー132が固定され
ている。更に、ビーク131,131の基端部は上カバー133及
び下カバー135で覆われ、植付け爪139を構成している。
また、植付け爪139はカッター120の下方に位置して所定
軌跡にて回動しかつビークが開閉して苗を挟持・解放し
得る。更に、前記プランタギヤケース123の下方にはフ
ロート140が配設されている。
また、プランタギヤケース123の左右横方向には、第
5図に示すように、スタンド及びマーカ取付ステー141
が延設されており、該ステー141にはステー142の下端が
固定されており、該ステー142は上方へ延出してその上
端は苗載せ台56の下端に固定されている。該スタンド及
びマーカ取付ステー141には、スタンド143が上下回動可
能に取付けられており、更にマーカ装置145が起伏自在
に設けられている。
また、第1図、第2図及び第3図に示すように、スタ
ンド及びマーカ取付ステー141の左右両端にはヘースプ
レート146がピンを介して上下に回動可能に支持されて
おり、該ベースプレート146の下部にはスプリング147の
一端が支持されており、該スプリング147の他端はステ
ー141に支持されている。ベースプレート146の上部には
ワイヤ149の一端が支持されており、更にベースプレー
ト146の上端には一次マーカ150の支持杆150bが固定され
ている。該一次マーカの支持杆150bの先端部は直角に曲
がって線引き部150aが形成されており、一次マーカの支
持杆150bの中央やや上方には金具151が摺動可能に挿通
され止めボルト152,152により抜止・固定されている。
該金具151には二次マーカ153が摺動自在かつ固定自在に
挿通されており、その先端部は一次マーカの先端部と略
々平行するように直角に曲がって線引き部153aとなり、
その基端部は直角に曲がって曲がり部153bとなり、取付
ボルト155,155により二次マーカ153は金具151より抜止
・固定されている。該二次マーカ153を引き出し、曲が
り部153bを取付ボルト155に当接させると、二次マーカ1
53の回動が阻止されると共に、線引き作業状態におい
て、2次マーカ線引き部153aは一次マーカ線引き部150a
より支持杆(150b)方向にlだけ外側に位置し、かつ二
次マーカ線引き部153aの先端は一次マーカ線引き部150a
の先端より高さhだけ上方に位置するように構成されて
いる。そして、一次マーカ150、二次マーカ153、金具15
1、ベースプレート146、スプリング147、及びワイヤ149
からマーカ装置145が構成されている。
なお、第7図に一部示すように、コンベヤベルト93,9
3′,112,113及び植付け爪139が各6本設けられており、
苗を6条植付けられるよう構成されている。また、図中
S−S線は機体中央線並びにローリングセンターを示し
ている。
また、第14図に示すように、苗床から所定の大きさに
切出し、根洗いをすると共に、茎部160aを必要な長さに
裁断処理した塊状の苗株から適宜摘み取った新芽160bの
ある植付け苗を、連続して並べ、該植付け苗の根部160c
を両側から粘着テープ等のテープ158により挟持保持さ
せ、該テープ及び該テープに挟持された植付け苗を糸15
9でくくって一連状の供給帯状苗(テープ苗)160が形成
される。そして、該供給帯状苗160は手作業で作製され
ても良いが、機械的にも製造できるものである。
本実施例は以上のような構成よりなるので、走行車輌
2の走行に伴い、PTO軸からの動力は、シャフト32を経
て変速部72へ伝達される。帯状苗160の厚みdが薄い場
合には、オペレータが変速レバー69を高速側へ操作し
て、スプロケット63をシャフト32に連結し、該スプロケ
ット63からシャフト75のスプロケット76にチェン79を介
して動力が伝達される。一方、帯状苗160の厚みdが厚
い場合には、オペレータが変速レバー69を低速側へ操作
して、スプロケット65をシャフト32に連結し、該スプロ
ケット65からシャフト75のスプロケット77にチェン80を
介して動力が伝達される。更に、該シャフト75のスプロ
ケット81から、スプロケット83、ローラ89のスプロケッ
ト85、及びローラ90のスプロケット86にチェン84を介し
て動力が伝達される。
そして、苗供給部駆動用ローラ892,892の回転は、コ
ンベヤベルト93,93′を駆動する。また、苗搬送・変位
部駆動用ローラ89の回転は、コンベヤベルト112を駆動
し、同様に他方の駆動用ローラ90の回転は、コンベヤベ
ルト113を駆動する。
一方、ギヤ部60からの動力は、カッター120,120を一
定のタイミングで作動させる。更に、ギヤ部122からの
動力は、植付け爪139を作動させる。
また、苗供給作業者が、苗押え体102を持上げ、苗台1
03から帯状苗160(以降苗と略す)を取り出し、苗の根
部160cをコンベヤベルト93′側にして、コンベヤベルト
93,93′上に横状態に並べて、苗押え体102を上から押し
て苗搬送状態にする。苗押え体102とコンベヤベルト93,
93′の間に挟持された苗は、コンベヤベルト93,93′に
より下方向へ搬送される。そして、該苗はコンベヤベル
ト93,93′の末端でコンベヤベルト112,113に挟持された
状態で引渡される。この際、コンベヤベルト112の下側
ローラ89は、コンベヤベルト113の上側ローラ90に対し
て苗供給部21側に突出し、かつ上側ローラ90が下側ロー
ラ89より大径のローラであるので、該苗はスムーズに確
実にコンベヤベルト112,113に引渡される。更に、該苗
はコンベヤベルト112,113により挟持・搬送され、90度
捩れて縦状態になり、該コンベヤベルトの下流部分に達
する。
そして、該コンベヤベルト112,113の下流部分に達し
た苗は、ガイドローラ110,111部分で一層強く挟持・搬
送され、下ガイド117,117によりカッター120,120の作用
中央側に誘導案内され、同時に下スターホイール108′,
109′が該苗の中央部位を搬送方向下流の該カッター方
向に送り出すと共に、上スターホイール108,109が該苗
の先端部位を搬送方向下流の該カッター方向に送り出
す。該カッター120,120の作用中央側に送り出された苗
は、下ガイド117,117により挟持されると共に、カッタ
ー120,120によりテープ158及び根部160cが切断されて、
所定株毎に分離・分割される。一定の幅に分割された株
は、その先端部分が苗受119に受けられ、かつその中央
部分が下ガイド117,117に挟持され、そして該中央部分
が植付け爪139のビーク131の苗支持バー132に当接し
て、この状態でビーク131により挟持されて圃場に植付
けられる。この際、分割された株の苗は圃場面に対して
斜め上方に傾斜姿勢となり、植付け爪139はそのビーク1
31による分割株掴み時に圃場面に略水平の姿勢となるの
で、ビーク131は分割株に対して一定の角度を有して、
かつ下方より挟持して圃場に植付ける。
また、オペレータがマーカ装置145の金具151の取付ボ
ルト155,155を緩めて二次マーカ153を引き出し、曲がり
部153bを取付ボルト155に当接させ、取付ボルト155,155
を締めて二次マーカ153を摺動及び回動不能に固定し、
例えば右側の一次マーカ150及び二次マーカ153を下方向
に回動して水平状態にセットする。
そして、イ草移植機1の前方への走行に伴い、苗が植
付爪131により6条圃場に植付けられ、マーカ装置145の
一次マーカ線引き部150a及び二次マーカ線引き部153aが
各々走行車輌2の操向目標となる線を圃場面に引く。イ
草移植機1の第1番目の行程の作業が終了すると、右側
の一次マーカ150及び二次マーカ153を上方向に回動して
格納し、左側の一次マーカ150及び二次マーカ153を下方
向に回動して水平状態にセットし、走行機体7は一次マ
ーカ線引き部150aにより圃場面に引かれた線を目標とし
て走行し、第2番目の行程の作業が行なわれ、第3番目
の行程の作業も同様に行なわれる。第4番目の行程の作
業においては、走行車輌3は二次マーカ線引き部153aに
より圃場面に引かれた線を目標として走行して作業が行
なわれる、右端の植付条と既植付条との条間が広くな
る。
また、走行車輌3が二次マーカ線引き部153aにより圃
場面に引かれた線を目標として走行する場合には、広い
条間の作業道が確保できるので、苗の植付後、農作業者
が圃場に入っても、苗を足で踏み付けて傷める虞れがな
く、網掛け作業等を安全に支障なく遂行することができ
る。
また、二次マーカ線引き部153aの先端が一次マーカ線
引き部150aの先端に比してhだけ浅く配置されて、接地
抵抗を少なくすることができるので、マーカ装置145全
体の抵抗が増大して湾曲することはなく、円滑に線引き
作業を行なうことができる。
なお、本実施例は、左右両側に2線引き可能なマーカ
装置145を備えているが、左又は右のどちらか一側に2
線引き可能なマーカ装置145を備えてもよい。
なお、本実施例は、テープに挟持された帯状苗160を
用いているが、これに限らず、苗を扁平状につぶして一
連状にしたバラ苗を用いることもできる。
また、本実施例では、帯状苗160をコンベヤベルトで
搬送しているが、これに限らず、一定ピッチのラックに
より連続苗を搬送することもできる。
更に、本実施例は、作業装置としてイ草移植装置を用
いているが、これに限らず、種子を播種する播種装置を
用いてもよいことは勿論である。
【図面の簡単な説明】
第1図は本考案によるマーカ装置の側面図、第2図は第
1図におけるII線矢視図、第3図はマーカ装置の金具部
分の側面図、第4図は本考案を適用したイ草移植機の全
体側面図、第5図は本考案を適用したイ草移植装置の側
面図、第6図は苗供給部及び植付け部の部分斜視図、第
7図は苗供給部及び植付け部の部分平面図、第8図は変
速部部分の断面図、第9図はその平面図、第10図は苗繰
出し部の詳細平面図、第11図は第7図におけるXI−XI線
矢視図、第12図は植付装置部分の側面図、第13図は植付
け爪の平面図、第14図は供給帯状苗の斜視図である。 1…移動農機(イ草移植機)、2…走行機体(走行車
輌)、3…作業装置(イ草移植装置)、8…ステアリン
グ、145…マーカ装置、150a…第1の線引き部(一次マ
ーカ線引き部)、150b…支持杆(一次マーカ支持杆)、
153a…第2の線引き部(二次マーカ線引き部)。
フロントページの続き (56)参考文献 特開 昭52−13817(JP,A) 実開 昭51−159330(JP,U)

Claims (1)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】ステアリングにより操向する走行機体と、
    移植装置等の作業装置と、前記走行機体の操向目標とな
    る線を圃場面に引くマーカ装置と、を備えてなる移動農
    機において、 前記マーカ装置が、起伏自在に構成される支持杆および
    該支持杆の先端部を折曲して形成された第1の線引き部
    と、 田面に広い条間を形成すべく前記支持杆に摺動かつ固定
    自在に連結されたマーカ部材の先端部を、前記第1の線
    引き部と略々平行するように折曲して形成された第2の
    線引き部と、を有し、 該第2の線引き部は、前記第1の線引き部に対し前記支
    持杆方向に調節自在で、かつ線引き作業状態において先
    端が前記第1の線引き部の先端より所定量上方に位置し
    ている、 ことを特徴とする移動農機。
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