JP2535054Y2 - 自動車用ドアロック装置のアクチュエータ取付け構造 - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 （産業上の利用分野） 本考案は自動車用ドアロック装置のアクチュエータ取
付け構造の改良に関する。

（従来の技術） 従来、自動車用ドアロック装置には、ドアロックのロ
ックプレートに施解錠操作用のアクチュエータが連結さ
れて、アクチュエータでロックプレートを施解錠操作す
る、いわゆるオートロックタイプのものが実用化されて
いる。

この場合、ドアロックとは別の位置でアクチュエータ
をドアパネルに取付けると、ドアロックとアクチュエー
タの位置調整をドア毎にする必要があるので、組付け性
が悪いという問題がある。

そこで、ドアロックのベースに延長ブラケットを固定
したり、ベース自体を延長したりして、この延長部分に
アクチュエータを複数本のねじで取付けて、ドアロック
とアクチュエータの位置調整を、ドアロック毎にできる
ようにしたものが実用化されている。

（考案が解決しようとする課題） しかしながら、アクチュエータを複数本のねじでドア
ロックのベースに固定する必要があるので、依然として
組付け性が悪いという問題があった。

本考案は上記問題を解決するためになされたもので、
上記のようなオートロックタイプの自動車用ドアロック
装置において、ワンタッチで取付けることができ、組付
け性が良好なアクチュエータ取付け構造を提供すること
を目的とするものである。

（課題を解決するための手段） このため本考案は、ドアロックのロックプレートに施
解錠操作用アクチュエータが連結されてなる自動車用ド
アロック装置において、上記ドアロックのベースの平面
部と立壁部が上記アクチュエータの操作方向に延長さ
れ、該延長平面部とアクチュエータの底面部、及び延長
立壁部とアクチュエータの側面部に、アクチュエータを
一方向からベースに差し込み係合可能な係合用凹凸部が
それぞれ形成されていることを特徴とするものである。

（考案の作用・効果） 本考案は、延長したドアロックのベースの延長平面部
とアクチュエータの底面部、及び延長立壁部とアクチュ
エータの側面部に、差し込み式の係合用凹凸部をそれぞ
れ形成したものである。

したがって、アクチュエータの凹部（凸部）をベース
の凸部（凹部）に差し込むだけで、アクチュエータをベ
ースにワンタッチで取付けることができ、組付け性が良
好になる。

（実施例） 以下、本考案の実施例を添付図面について詳細に説明
する。

第１図及び第２図に示すように、自動車用ドアロック
装置は、具体的に図示しないが、セットプレートと合成
樹脂製のフェンスブロックとの間に、クローレバーやフ
オーク等の噛み合い機構が設けられたフェンスブロック
組立体と、ベース11に、オープンレバー12、プッシュレ
バー13、インナレバー14、リンク部材15、ロックプレー
ト16等のレバー機構が設けられたベース組立体とを合体
させて構成されている。

そして、フェンスブロック組立体のセットプレートを
ドアパネルに当てがって、ねじでドアパネルに固定す
る。

上記インナレバー14には、インナハンドルに連動する
インナロッド20が連結され、上記リンク部材15には、ア
ウタハンドルに連動するアウタロッド21が連結され、上
記ロックプレート16には、キーシリンダに連動するキー
ロッド22とロックノブに連動するノブロッド23とが連結
されている。

上記ロックプレート16近傍のベース11の下部の平面部
11aと立壁部11bがアクチュエータの操作方向（第１図の
矢印Ａ参照）に延長されている。

第２図に示すように、施解錠操作用アクチュエータ30
は、長方形状のアクチュエータ本体31の前部に、プラン
ジャに連結された連結ピン32が下向きに設けられ、該連
結ピン32は、上記ロックプレート16に明けられた連結孔
16aに上方から嵌入する。

上記アクチュエータ本体31は、上記ベース11の延長平
面部11aと延長立壁部11bに沿うようにベース11にセット
される。

該アクチュエータ本体31の側面部には、両側方に突出
する軸状の係合凸部31a,31aがそれぞれ一体に形成さ
れ、該アクチュエータ本体31の底面部には、溝状の係合
凹部31bが一体形成されている。

また、上記ベース11の延長立壁部11bの上縁部には、
上記アクチュエータ本体31の一方の係合凸部31aを上方
から差し込み係合可能な溝状の係合凹部11cが一体形成
され、該係合凹部11cの入口部には、係合凸部31aの抜け
止め用ダボ11dが設けられている。

なお、他方の係合凸部31aは、ライト（右）用ドアロ
ックとレフト（左）用ドアロックに兼用させるためのも
のである。

さらに、上記ベース11の延長平面部11aの下縁部に
は、上記アクチュエータ本体31の係合凹部31bを上方か
ら差し込み可能な立上り状の係合凸部11eが一体形成さ
れ、該係合凸部11eには、係合凹部31bの抜け止め用突起
11fが設けられている。

なお、アクチュエータ本体31を、念のために１本のね
じ35でベース11の延長立壁部11bにねじ止めするように
しても良い。

上記のような構成であれば、アクチュエータ本体31を
ベース11の延長平面部11aと延長立壁部11bに沿わせなが
ら、上方から、係合凹部31bを係合凸部11eに差し込み、
係合凸部31aを係合凹部11cに差し込み、連結ピン32をロ
ックプレート16の連結孔16aに嵌入する。

これにより、アクチュエータ30は、各係合凹凸部11c,
11e,31a,31bの係合作用で、ベース11の各延長部11a,11b
に、ワンタッチで取付けられる。

【図面の簡単な説明】

第１図は本考案に係るドアロック装置の平面図、第２図
はベースとアクチュエータの分解斜視図である。 11…ベース、11a…延長平面部、11b…延長立壁部、11c,
11e…係合部、16…ロックプレート、30…アクチュエー
タ、31…アクチュエータ本体、31a,31b…係合部。

Claims (1)

(57)【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】ドアロックのロックプレートに施解錠操作
   用アクチュエータが連結されてなる自動車用ドアロック
   装置において、 上記ドアロックのベースの平面部と立壁部が上記アクチ
   ュエータの操作方向に延長され、該延長平面部とアクチ
   ュエータの底面部、及び延長立壁部とアクチュエータの
   側面部に、アクチュエータを一方向からベースに差し込
   み係合可能な係合用凹凸部がそれぞれ形成されているこ
   とを特徴とする自動車用ドアロック装置のアクチュエー
   タ取付け構造。