JP2534929B2 - 車両用前照灯におけるビ―ム切換装置 - Google Patents
車両用前照灯におけるビ―ム切換装置Info
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Description
【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は、運転状況に応じた照射ビームの切替技術に
係る車両用照灯におけるビーム切替装置に関するもので
ある。
係る車両用照灯におけるビーム切替装置に関するもので
ある。
従来より自動車の運転状況(一般走行とすれ違い走行
の別)に応じて照射パターンを変更することができる前
照灯が使用されており、走行の別によって照射するビー
ムの方向を切り替える構造に成っている。
の別)に応じて照射パターンを変更することができる前
照灯が使用されており、走行の別によって照射するビー
ムの方向を切り替える構造に成っている。
即ち、第11図に示すように、この種の前照灯における
照射ビームの切替機構は、リフレクタ50の前方に位置し
た点灯用のバルブ51と前面レンズ52間に起伏自在に制御
駆動する補助レンズ53を枢設し、該補助レンズ53の平伏
位置と起立位置によってリフレクタ50からの反射光束を
屈折制御したものである。
照射ビームの切替機構は、リフレクタ50の前方に位置し
た点灯用のバルブ51と前面レンズ52間に起伏自在に制御
駆動する補助レンズ53を枢設し、該補助レンズ53の平伏
位置と起立位置によってリフレクタ50からの反射光束を
屈折制御したものである。
ここで一般走行ビームは補助レンズ53が平伏位置して
おり、第12図(a)に示すように、リフレクタ50によっ
て反射されたaゾーンとbゾーンの配光によって水平ラ
インHと垂直ラインVを中心とする照射パターンを形成
する。また、すれ違い走行ビームでは補助レンズ53が起
立位置しており、該補助レンズ53によってリフレクタ50
の一部光束を屈折(下方へ8度)し、第12図(b)に示
すように、bゾーンの配光が水平ラインH下に平行移動
した照射パターンを形成している。
おり、第12図(a)に示すように、リフレクタ50によっ
て反射されたaゾーンとbゾーンの配光によって水平ラ
インHと垂直ラインVを中心とする照射パターンを形成
する。また、すれ違い走行ビームでは補助レンズ53が起
立位置しており、該補助レンズ53によってリフレクタ50
の一部光束を屈折(下方へ8度)し、第12図(b)に示
すように、bゾーンの配光が水平ラインH下に平行移動
した照射パターンを形成している。
しかし、上記従来の切替機構の構成では、 (1) bゾーンの配光を移動するための大きい面積を
有する補助レンズ53を起伏制御駆動する構造に成るた
め、駆動制御部の負荷が大きく成り、装置が大型化す
る。
有する補助レンズ53を起伏制御駆動する構造に成るた
め、駆動制御部の負荷が大きく成り、装置が大型化す
る。
(2) 補助レンズ53をバルブ51と干渉しないように起
伏駆動しなければならなくなり、灯具の奥行きが増大す
る。
伏駆動しなければならなくなり、灯具の奥行きが増大す
る。
(3) バルブ51に近接して補助レンズ53を設けなけれ
ばならないため、熱に対する設計からレンズをガラス製
にしなければならず、駆動荷重が大きく成り駆動制御部
の負荷が大きく成ると共に、組付部の構成が複雑に成
る。
ばならないため、熱に対する設計からレンズをガラス製
にしなければならず、駆動荷重が大きく成り駆動制御部
の負荷が大きく成ると共に、組付部の構成が複雑に成
る。
(4) 配光設計上、すれ違いビーム時にbゾーンの光
束を側方に拡散させる必要が生じ、遠方の視認性が改善
されない。
束を側方に拡散させる必要が生じ、遠方の視認性が改善
されない。
といった問題を有するものであった。
そして更に、第12図(c)に示すように、ランプの構
造上、bゾーンの光束は中心軸の近傍が高照射HLと成る
ため、補助レンズ53によって光束を下降移動したとき、
前照灯の5m程度前方位置がこの高照度位置に該当し、そ
の部分が異常に輝光する。その結果、 (5) 灯具の近傍が明るくなりすぎ、その輝光のため
遠方の視認性が阻害されるようになり、自動車の安全性
に重大な問題を生じるものであった。
造上、bゾーンの光束は中心軸の近傍が高照射HLと成る
ため、補助レンズ53によって光束を下降移動したとき、
前照灯の5m程度前方位置がこの高照度位置に該当し、そ
の部分が異常に輝光する。その結果、 (5) 灯具の近傍が明るくなりすぎ、その輝光のため
遠方の視認性が阻害されるようになり、自動車の安全性
に重大な問題を生じるものであった。
本発明は、上記問題に鑑みて創案されたものであり、
補助レンズの駆動負荷を小さくして装置を小型化すると
共に、充分な視認性を確保することができる適正な配光
が得られ自動車の安全運行を実現する車両用前照灯にお
けるビーム切替装置を提供することを目的とするもので
ある。
補助レンズの駆動負荷を小さくして装置を小型化すると
共に、充分な視認性を確保することができる適正な配光
が得られ自動車の安全運行を実現する車両用前照灯にお
けるビーム切替装置を提供することを目的とするもので
ある。
上記目的を達成するために、本発明に係る車両用前照
灯におけるビーム切替装置は、リフレクタの前方にバル
ブと前面レンズを設け、該前面レンズとバルブ間にリフ
レクタの開口部を部分的に覆うような補助レンズを備え
たビーム切替灯具において、前記リフレクタの少なくと
も縦断面を、前記バルブのフィラメントの後端よりリフ
レクタ側に焦点位置を有する略上半部を形成して成る第
一放物反射鏡面と、前記バルブのフィラメントの前端よ
り前面レンズ側に焦点位置を有する略下半部を形成して
成る第二放物反射鏡面によって区画構成すると共に、前
記補助レンズを灯具の鉛直方向に軸設した一対の回転軸
に対してそれぞれ開口面の中心側の略1/4を覆う補助レ
ンズの外側縁を固着した観音開き構造に枢設して成り、
前記両回転軸を回転制御可能なモータ等のレンズ姿勢制
御駆動機構によって同時に対向回転変位せしめ、両補助
レンズをリフレクタの光軸と平行する姿勢と、光軸と直
交する姿勢に切替変位するように構成したことを要旨と
するものである。
灯におけるビーム切替装置は、リフレクタの前方にバル
ブと前面レンズを設け、該前面レンズとバルブ間にリフ
レクタの開口部を部分的に覆うような補助レンズを備え
たビーム切替灯具において、前記リフレクタの少なくと
も縦断面を、前記バルブのフィラメントの後端よりリフ
レクタ側に焦点位置を有する略上半部を形成して成る第
一放物反射鏡面と、前記バルブのフィラメントの前端よ
り前面レンズ側に焦点位置を有する略下半部を形成して
成る第二放物反射鏡面によって区画構成すると共に、前
記補助レンズを灯具の鉛直方向に軸設した一対の回転軸
に対してそれぞれ開口面の中心側の略1/4を覆う補助レ
ンズの外側縁を固着した観音開き構造に枢設して成り、
前記両回転軸を回転制御可能なモータ等のレンズ姿勢制
御駆動機構によって同時に対向回転変位せしめ、両補助
レンズをリフレクタの光軸と平行する姿勢と、光軸と直
交する姿勢に切替変位するように構成したことを要旨と
するものである。
上記両補助レンズは、光束を上向きに偏向する屈折プ
リズムである。
リズムである。
上記構成によれば、リフレクタの前方に設けたバルブ
に対して、略上半部の焦点位置がフィラメントの後端よ
りリフレクタ側に位置する第一放物反射鏡面と、また略
下半部がフィラメントの前端より前面レンズ側に焦点位
置を有する第二放物反射鏡面によって、リフレクタの反
射鏡面を区画構成しているため、第一放物反射鏡面の照
射光束は下向きになって第二放物反射鏡面からの照射光
束と略重なる。また、上記両放物反射鏡面から反射され
た補助レンズと対向するリフレクタ中央部の光束は、該
補助レンズの光学特性によって透過後上方に偏向する。
に対して、略上半部の焦点位置がフィラメントの後端よ
りリフレクタ側に位置する第一放物反射鏡面と、また略
下半部がフィラメントの前端より前面レンズ側に焦点位
置を有する第二放物反射鏡面によって、リフレクタの反
射鏡面を区画構成しているため、第一放物反射鏡面の照
射光束は下向きになって第二放物反射鏡面からの照射光
束と略重なる。また、上記両放物反射鏡面から反射され
た補助レンズと対向するリフレクタ中央部の光束は、該
補助レンズの光学特性によって透過後上方に偏向する。
上記補助レンズは、灯具の鉛直方向に軸設した一対の
回転軸に対して水平方向の観音開き構造に枢設してあ
り、両回転軸を回転制御可能なモータ等のレンズ姿勢制
御駆動機構によって回転変位せしめてレンズ面と直交方
向に駆動し、リフレクタの光軸と平行する姿勢と、光軸
と直交する姿勢に切替変位するものであるから、照射光
束は、補助レンズによる光学特性を含まないパターン
と、補助レンズによる光学特性を含むパターンとの二種
を形成する。
回転軸に対して水平方向の観音開き構造に枢設してあ
り、両回転軸を回転制御可能なモータ等のレンズ姿勢制
御駆動機構によって回転変位せしめてレンズ面と直交方
向に駆動し、リフレクタの光軸と平行する姿勢と、光軸
と直交する姿勢に切替変位するものであるから、照射光
束は、補助レンズによる光学特性を含まないパターン
と、補助レンズによる光学特性を含むパターンとの二種
を形成する。
このとき、両補助レンズは灯具の鉛直方向に軸設した
一対の回転軸に対して観音開き構造に枢設して水平方向
へ開閉駆動するものであるため、駆動負荷が小さく、駆
動機構部を小型化することができる。
一対の回転軸に対して観音開き構造に枢設して水平方向
へ開閉駆動するものであるため、駆動負荷が小さく、駆
動機構部を小型化することができる。
以下、本発明に係る車両用前照灯におけるビーム切替
装置の一実施例を図面に従って説明すると、第1図乃至
第3図は前照灯全体の構成を示すものである。
装置の一実施例を図面に従って説明すると、第1図乃至
第3図は前照灯全体の構成を示すものである。
図面において、1は灯具ボディ2の開口端に前面開口
部を一致させて固設したリフレクタであり、該リフレク
タ1の光軸L上に単一フィラメントを光軸Lに沿って縦
張りしたフィラメント3aを有する点灯用のバルブ3を固
設してある。このリフレクタ1は、上半部と下半部に分
割した第一放物反射鏡面1aと第二放物反射鏡面1bを構成
し、第一放物反射鏡面1aは前記バルブ3のフィラメント
3aの後端よりリフレクタ1側に位置した焦点F1、また第
二放物反射鏡面1bは前記バルブ3のフィラメント3aの前
端より前記灯具ボディ2の開口端に嵌合固着した前面レ
ンズ4側に位置した焦点F2を構成してある。また、5は
前記前面レンズ4とバルブ3間に位置して、灯具ボディ
2の開口端に嵌合固着した補助レンズフレームであり、
矩形枠体の中央にレンズストッパ6を縦架設すると共
に、下側枠に光束を遮断する反射シェード7を構成して
ある。また、この補助レンズフレーム5の両側略1/4位
置には縦方向に回動自在に軸設した一対の回転軸8,8が
架設してあり、該両回転軸8,8に対してそれぞれ光束を
上向きに偏向する鋸歯状のプリズムステップ10を形成し
た補助レンズ9a,9bの外側縁を固着し、観音開き扉状に
構成したものである。また、上記両回転軸8,8の下端
は、補助レンズフレーム5の下枠から突出して灯具ボデ
ィ2の内側に臨み、それぞれギヤ11,11を軸着すると共
に、補助レンズフレーム5に固着したマウントプレート
12に対して光軸Lと平行方向摺動自在に枢設した摺動桿
13の両側に構成したラックギヤ14,14とそれぞれ噛合す
るピニオン15,15と中間ギヤ16,16を介して対向する方向
に回動連結してある。また、上記摺動桿13はコイルスプ
リング17により矢印A方向に復帰弾性付勢してあり、直
流モータ18の駆動軸に軸着したベルトプーリ19と無端ベ
ルト20を介して回動連結した駆動ピニオン21を一側のラ
ックギヤ14と噛合したレンズ姿勢制御駆動機構22を構成
する。このレンズ姿勢制御駆動機構22は、両補助レンズ
9a,9bがレンズストッパ6と当突する光軸Lと直交する
姿勢と、光軸と平行する姿勢範囲を限界として90度の揺
動範囲をモータ18を制御駆動し、両姿勢に変更するよう
に制御される。
部を一致させて固設したリフレクタであり、該リフレク
タ1の光軸L上に単一フィラメントを光軸Lに沿って縦
張りしたフィラメント3aを有する点灯用のバルブ3を固
設してある。このリフレクタ1は、上半部と下半部に分
割した第一放物反射鏡面1aと第二放物反射鏡面1bを構成
し、第一放物反射鏡面1aは前記バルブ3のフィラメント
3aの後端よりリフレクタ1側に位置した焦点F1、また第
二放物反射鏡面1bは前記バルブ3のフィラメント3aの前
端より前記灯具ボディ2の開口端に嵌合固着した前面レ
ンズ4側に位置した焦点F2を構成してある。また、5は
前記前面レンズ4とバルブ3間に位置して、灯具ボディ
2の開口端に嵌合固着した補助レンズフレームであり、
矩形枠体の中央にレンズストッパ6を縦架設すると共
に、下側枠に光束を遮断する反射シェード7を構成して
ある。また、この補助レンズフレーム5の両側略1/4位
置には縦方向に回動自在に軸設した一対の回転軸8,8が
架設してあり、該両回転軸8,8に対してそれぞれ光束を
上向きに偏向する鋸歯状のプリズムステップ10を形成し
た補助レンズ9a,9bの外側縁を固着し、観音開き扉状に
構成したものである。また、上記両回転軸8,8の下端
は、補助レンズフレーム5の下枠から突出して灯具ボデ
ィ2の内側に臨み、それぞれギヤ11,11を軸着すると共
に、補助レンズフレーム5に固着したマウントプレート
12に対して光軸Lと平行方向摺動自在に枢設した摺動桿
13の両側に構成したラックギヤ14,14とそれぞれ噛合す
るピニオン15,15と中間ギヤ16,16を介して対向する方向
に回動連結してある。また、上記摺動桿13はコイルスプ
リング17により矢印A方向に復帰弾性付勢してあり、直
流モータ18の駆動軸に軸着したベルトプーリ19と無端ベ
ルト20を介して回動連結した駆動ピニオン21を一側のラ
ックギヤ14と噛合したレンズ姿勢制御駆動機構22を構成
する。このレンズ姿勢制御駆動機構22は、両補助レンズ
9a,9bがレンズストッパ6と当突する光軸Lと直交する
姿勢と、光軸と平行する姿勢範囲を限界として90度の揺
動範囲をモータ18を制御駆動し、両姿勢に変更するよう
に制御される。
以下、上記構成に成る車両用前照灯におけるビーム切
替装置による配光制御をリフレクタ1及び補助レンズ9
a,9bの具体的な実施例に従って説明する。
替装置による配光制御をリフレクタ1及び補助レンズ9
a,9bの具体的な実施例に従って説明する。
第4図(a),(b)及び(c)はリフレクタ1の第
一の例を示すものである。
一の例を示すものである。
リフレクタ1は、焦点F1を有する略上半部の第一放物
反射鏡面1aと、焦点F2を有する略下半部の第二放物反射
鏡面1bが、中央部と両側部を区画する区画ライン30,31
と、光軸Lから延びる水平レベルHから斜め下方に延び
る、15度の区画ライン32によって区画されたa1,a2,b1,b
2,c1,c2の各反射ゾーンを形成している。
反射鏡面1aと、焦点F2を有する略下半部の第二放物反射
鏡面1bが、中央部と両側部を区画する区画ライン30,31
と、光軸Lから延びる水平レベルHから斜め下方に延び
る、15度の区画ライン32によって区画されたa1,a2,b1,b
2,c1,c2の各反射ゾーンを形成している。
従って、レンズ姿勢制御駆動機構22を、両補助レンズ
9a,9bが光軸Lと平行する姿勢に制御駆動したときのリ
フレクタ1の光束は、両放物反射鏡面1a,1bの中央から
の焦点F1,F2までの距離f1,f2が f1<f2 の関係にあるため、a1,b1,b2の各ゾーンによって反射さ
れたバルブ3からの光束は、水平線レベルHより下側に
向かい、a2、c1,c2の各ゾーンによって反射された光束
と重なるため、第5図(a)に示すようなリフレクタ1
によるすれ違い走行時の光束を形成し、前面レンズ4を
透過したすれ違い走行時の配光は第5図(b)のように
成る。
9a,9bが光軸Lと平行する姿勢に制御駆動したときのリ
フレクタ1の光束は、両放物反射鏡面1a,1bの中央から
の焦点F1,F2までの距離f1,f2が f1<f2 の関係にあるため、a1,b1,b2の各ゾーンによって反射さ
れたバルブ3からの光束は、水平線レベルHより下側に
向かい、a2、c1,c2の各ゾーンによって反射された光束
と重なるため、第5図(a)に示すようなリフレクタ1
によるすれ違い走行時の光束を形成し、前面レンズ4を
透過したすれ違い走行時の配光は第5図(b)のように
成る。
また、レンズ姿勢制御駆動機構22を、両補助レンズ9
a,9bが光軸Lと直交する姿勢に制御駆動したときのリフ
レクタ1の配光は、a1,a2の両ゾーンによって反射され
た光束が、第5図(c)に示すように水平レベルHから
上に偏向される。従って、前面レンズ4を透過した配光
は、第5図(d)に示すような通常走行時の配光を呈す
る。
a,9bが光軸Lと直交する姿勢に制御駆動したときのリフ
レクタ1の配光は、a1,a2の両ゾーンによって反射され
た光束が、第5図(c)に示すように水平レベルHから
上に偏向される。従って、前面レンズ4を透過した配光
は、第5図(d)に示すような通常走行時の配光を呈す
る。
第6図は、リフレクタ1の第二の例を示すものであ
る。
る。
この実施例のリフレクタ1は、前述した第一の実施例
における15度の区画ライン32を廃止し、水平レベルHに
よって区画した焦点F1を有する上半部を第一放物反射鏡
面1aと、焦点F2を有する下半部の第二放物反射鏡面1bに
よって区画されたa1,a2,b1,b2,c1,c2の各反射ゾーンを
形成している。
における15度の区画ライン32を廃止し、水平レベルHに
よって区画した焦点F1を有する上半部を第一放物反射鏡
面1aと、焦点F2を有する下半部の第二放物反射鏡面1bに
よって区画されたa1,a2,b1,b2,c1,c2の各反射ゾーンを
形成している。
従って、レンズ姿勢制御駆動機構22を、両補助レンズ
9a,9bが光軸Lと平行する姿勢に制御したときのリフレ
クタ1の光束は、第7図(a)に示すようなリフレクタ
1によるすれ違い走行時の光束を形成し、前面レンズ4
を透過した後、第7図(b)のようなすれ違い走行時の
配光を呈する。
9a,9bが光軸Lと平行する姿勢に制御したときのリフレ
クタ1の光束は、第7図(a)に示すようなリフレクタ
1によるすれ違い走行時の光束を形成し、前面レンズ4
を透過した後、第7図(b)のようなすれ違い走行時の
配光を呈する。
また、レンズ姿勢制御駆動機構22を、両補助レンズ9
a,9bが光軸Lと直交する姿勢に制御駆動したときのリフ
レクタ1の配光は、a1,a2の両ゾーンによって反射され
た光束が、第7図(c)に示すように、水平レベルHか
ら上に偏向され、前面レンズ4を透過した配光は、第7
図(d)に示すような通常走行時の配光を呈する。
a,9bが光軸Lと直交する姿勢に制御駆動したときのリフ
レクタ1の配光は、a1,a2の両ゾーンによって反射され
た光束が、第7図(c)に示すように、水平レベルHか
ら上に偏向され、前面レンズ4を透過した配光は、第7
図(d)に示すような通常走行時の配光を呈する。
第8図(a),(b)及び(c)は、リフレクタ1の
第三の例を示すものである。
第三の例を示すものである。
この実施例のリフレクタ1は、a1,a2,b1,b2,c1,c2の
各ゾーンによって構成され、リフレクタ1の中央のゾー
ンa1,a2のうちa1の反射鏡面を、光軸Lを含む鉛直断面
では放物曲面、水平断面では楕円曲面となるパラエリプ
ソイド形状としたものである。また補助レンズ9a,9b
は、第9図(a)及び(b)に示すように、垂直断面で
は上向きに光束を偏向するプリズムステップ10を形成
し、また水平断面ではa1ゾーンの第2焦点F3と共有する
焦点を有するフレネル凹レンズステップ23を構成してあ
る。
各ゾーンによって構成され、リフレクタ1の中央のゾー
ンa1,a2のうちa1の反射鏡面を、光軸Lを含む鉛直断面
では放物曲面、水平断面では楕円曲面となるパラエリプ
ソイド形状としたものである。また補助レンズ9a,9b
は、第9図(a)及び(b)に示すように、垂直断面で
は上向きに光束を偏向するプリズムステップ10を形成
し、また水平断面ではa1ゾーンの第2焦点F3と共有する
焦点を有するフレネル凹レンズステップ23を構成してあ
る。
従って、レンズ姿勢制御駆動機構22を、両補助レンズ
9a,9bが光軸Lと平行する姿勢に制御駆動したときのリ
フレクタ1の光束は、第10図(a)に示すように、特に
a1ゾーンの反射光束は水平レベルHより下方で側方に広
く拡散し、すれ違い走行時に好適な光束を形成する。そ
の後、該光束を前面レンズ4によって調整すれば、第10
図(b)のようなすれ違い走行時の配光を構成すること
ができる。
9a,9bが光軸Lと平行する姿勢に制御駆動したときのリ
フレクタ1の光束は、第10図(a)に示すように、特に
a1ゾーンの反射光束は水平レベルHより下方で側方に広
く拡散し、すれ違い走行時に好適な光束を形成する。そ
の後、該光束を前面レンズ4によって調整すれば、第10
図(b)のようなすれ違い走行時の配光を構成すること
ができる。
また、レンズ姿勢制御駆動機能22を、両補助レンズ9
a,9bが光軸Lと直交する姿勢に制御駆動すると、a1,a2
の両ゾーンによって反射された光束が、第10図(c)に
示すように、水平レベルHから上に偏向され、更にa1ゾ
ーンからの光束の拡散範囲を狭小するように成るため、
前面レンズ4を透過した配光は、第10図(d)に示すよ
うな中心光度が増大した通常走行時の配光を呈する。
a,9bが光軸Lと直交する姿勢に制御駆動すると、a1,a2
の両ゾーンによって反射された光束が、第10図(c)に
示すように、水平レベルHから上に偏向され、更にa1ゾ
ーンからの光束の拡散範囲を狭小するように成るため、
前面レンズ4を透過した配光は、第10図(d)に示すよ
うな中心光度が増大した通常走行時の配光を呈する。
本発明に係る車両用前照灯におけるビーム切替装置
は、以上のように構成したから、バルブのフィラメント
に対して焦点位置を異にする第一放物反射鏡面と第二放
物反射鏡面によって区画するリフレクタを構成すると共
に、焦点の前方に光軸に対して観音開き扉状に水平方向
へ開放又は閉止する一対の補助レンズを構成したもので
あるから、該補助レンズにより反射光束の一部を偏向制
御することによって一般走行時の配光とすれ違い走行時
の配光を変更切替することができる。そして、この両補
助レンズの回転軸が灯具に対して鉛直に設けられ、水平
方向へ開閉駆動するものであるため、補助レンズの揺動
変位における駆動負荷を小さくすることができ、灯具を
小型化することが可能と成るものであり、本発明実施後
の効果は極めて大きい。
は、以上のように構成したから、バルブのフィラメント
に対して焦点位置を異にする第一放物反射鏡面と第二放
物反射鏡面によって区画するリフレクタを構成すると共
に、焦点の前方に光軸に対して観音開き扉状に水平方向
へ開放又は閉止する一対の補助レンズを構成したもので
あるから、該補助レンズにより反射光束の一部を偏向制
御することによって一般走行時の配光とすれ違い走行時
の配光を変更切替することができる。そして、この両補
助レンズの回転軸が灯具に対して鉛直に設けられ、水平
方向へ開閉駆動するものであるため、補助レンズの揺動
変位における駆動負荷を小さくすることができ、灯具を
小型化することが可能と成るものであり、本発明実施後
の効果は極めて大きい。
第1図は本発明に係る車両用前照灯におけるビーム切替
装置の一実施例を示す一部分解切欠した斜視図、 第2図は同レンズ姿勢制御駆動機構の一実施例を示す斜
視図、 第3図は同灯具のリフレクタのフィラメントの関係を示
す縦断面略図、 第4図(a)はリフレクタの第一の実施例を示す正面
図、 (b)は同縦断面図、 (c)は同横断面図、 第5図(a)はすれ違い走行時光束の配光図、 (b)はすれ違い走行時の照射パターン図、 (c)は一般走行時光束の配光図、 (d)は一般走行時の照射パターン図、 第6図はリフレクタの第二の実施例を示す正面図、 第7図(a)はすれ違い走行時光束の配光図、 (b)はすれ違い走行時の照射パターン図、 (c)は一般走行時光束の配光図、 (d)は一般走行時の照射パターン図、 第8図(a)はリフレクタの第三の実施例を示す正面
図、 (b)は同縦断面図、 (c)は同横断面図、 第9図(a)は補助レンズの縦断面図、 (b)は同横断面図、 第10図(a)はすれ違い走行時光束の配光図、 (b)はすれ違い走行時の照射パターン図、 (c)は一般走行時光束の配光図、 (d)は一般走行時の照射パターン図、 第11図は従来の照射ビームの切欠機構を示す前照灯の縦
断面図、 第12図(a),(b)及び(c)は同照射パターン図で
ある。 1……リフレクタ、3……バルブ 3a……フィラメント、4……前面レンズ 5……補助レンズフレーム、8……回転軸 9a,9b……補助レンズ 10……プリズムステップ、11……ギヤ 13……摺動桿、14……ラックギヤ 15……ピニオン 17……コイルスプリング、18……直流モータ 20……無端ベルト、21……駆動ピニオン 22……レンズ姿勢制御駆動機構 23……フレネル凹レンズステップ 30,31,32……区画ライン
装置の一実施例を示す一部分解切欠した斜視図、 第2図は同レンズ姿勢制御駆動機構の一実施例を示す斜
視図、 第3図は同灯具のリフレクタのフィラメントの関係を示
す縦断面略図、 第4図(a)はリフレクタの第一の実施例を示す正面
図、 (b)は同縦断面図、 (c)は同横断面図、 第5図(a)はすれ違い走行時光束の配光図、 (b)はすれ違い走行時の照射パターン図、 (c)は一般走行時光束の配光図、 (d)は一般走行時の照射パターン図、 第6図はリフレクタの第二の実施例を示す正面図、 第7図(a)はすれ違い走行時光束の配光図、 (b)はすれ違い走行時の照射パターン図、 (c)は一般走行時光束の配光図、 (d)は一般走行時の照射パターン図、 第8図(a)はリフレクタの第三の実施例を示す正面
図、 (b)は同縦断面図、 (c)は同横断面図、 第9図(a)は補助レンズの縦断面図、 (b)は同横断面図、 第10図(a)はすれ違い走行時光束の配光図、 (b)はすれ違い走行時の照射パターン図、 (c)は一般走行時光束の配光図、 (d)は一般走行時の照射パターン図、 第11図は従来の照射ビームの切欠機構を示す前照灯の縦
断面図、 第12図(a),(b)及び(c)は同照射パターン図で
ある。 1……リフレクタ、3……バルブ 3a……フィラメント、4……前面レンズ 5……補助レンズフレーム、8……回転軸 9a,9b……補助レンズ 10……プリズムステップ、11……ギヤ 13……摺動桿、14……ラックギヤ 15……ピニオン 17……コイルスプリング、18……直流モータ 20……無端ベルト、21……駆動ピニオン 22……レンズ姿勢制御駆動機構 23……フレネル凹レンズステップ 30,31,32……区画ライン
Claims (1)
- 【請求項1】リフレクタの前方にバルブと前面レンズを
設け、該前面レンズとバルブ間にリフレクタの開口部を
部分的に覆うような補助レンズを備えたビーム切替灯具
において、 前記リフレクタの少なくとも縦断面を、前記バルブのフ
ィラメントの後端よりリフレクタ側に焦点位置を有する
略上半部を形成して成る第一放物反射鏡面と、前記バル
ブのフィラメントの前端より前面レンズ側に焦点位置を
有する略下半部を形成して成る第二放物反射鏡面によっ
て区画構成すると共に、 前記補助レンズを灯具の鉛直方向に軸設した一対の回転
軸に対してそれぞれ開口面の中心側の略1/4を覆う補助
レンズの外側縁を固着した観音開き構造に枢設して成
り、 前記両回転軸を回転制御可能なモータ等のレンズ姿勢制
御駆動機構によって同時に対向回動変位せしめ、両補助
レンズをリフレクタの光軸と平行する姿勢と、光軸と直
交する姿勢に切替変位するように構成したことを特徴と
する車両用前照灯におけるビーム切替装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2117658A JP2534929B2 (ja) | 1990-05-09 | 1990-05-09 | 車両用前照灯におけるビ―ム切換装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2117658A JP2534929B2 (ja) | 1990-05-09 | 1990-05-09 | 車両用前照灯におけるビ―ム切換装置 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0417201A JPH0417201A (ja) | 1992-01-22 |
JP2534929B2 true JP2534929B2 (ja) | 1996-09-18 |
Family
ID=14717098
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2117658A Expired - Lifetime JP2534929B2 (ja) | 1990-05-09 | 1990-05-09 | 車両用前照灯におけるビ―ム切換装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2534929B2 (ja) |
Families Citing this family (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP5029571B2 (ja) * | 2008-10-30 | 2012-09-19 | 市光工業株式会社 | 車両用前照灯 |
Family Cites Families (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS6217001U (ja) * | 1985-07-15 | 1987-01-31 | ||
JPH0345364Y2 (ja) * | 1986-03-05 | 1991-09-25 | ||
JPS62243239A (ja) * | 1986-04-14 | 1987-10-23 | スタンレー電気株式会社 | 車両用ヘッドランプ |
JPH0762963B2 (ja) * | 1988-03-31 | 1995-07-05 | 株式会社小糸製作所 | 車輌用前照灯 |
-
1990
- 1990-05-09 JP JP2117658A patent/JP2534929B2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH0417201A (ja) | 1992-01-22 |
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