JP2534377Y2 - 回転体への動力伝達装置 - Google Patents

回転体への動力伝達装置

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JP2534377Y2
JP2534377Y2 JP1991077804U JP7780491U JP2534377Y2 JP 2534377 Y2 JP2534377 Y2 JP 2534377Y2 JP 1991077804 U JP1991077804 U JP 1991077804U JP 7780491 U JP7780491 U JP 7780491U JP 2534377 Y2 JP2534377 Y2 JP 2534377Y2
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JP
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gear
rotating body
boss
converter
power transmission
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JP1991077804U
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JPH05745U (ja
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博昭 上田
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Ube Corp
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Ube Industries Ltd
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Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本考案は,回転体への動力伝達装
置に関するものであり,例えば,転炉等の回転体の歯車
による回転力伝達部の構造に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来より,例えば,製鉄所では,図2に
示すような転炉が用いられている。図2において,1は
回転体である転炉,2は転炉1の両側に設けられていて
転炉1を支えている回転軸,3は回転軸2の両端付近を
回転自在に支持している軸受,4は回転軸2の一方の軸
受3部よりも外側の部分に取付けられている大径の第1
の歯車,5は歯車4と噛合っているピニオンとも呼ばれ
る第2の歯車,6は歯車5に取付けられている回転軸,
7は軸受,8は軸継手,9は電動機等の回転駆動源であ
り,第1の歯車4は第2の歯車5と噛合わされて回転駆
動源9と連結されている。転炉1内で溶銑を処理する場
合は,図2の状態で行い,溶湯を排出する場合は,転炉
1を逆転させて行う。
【0003】
【本考案が解決しようとする課題】前記のような転炉1
では,湯量が70〜600tonにも及ぶので,溶湯が
入っている転炉1は非常に重いものになっている。しか
も,溶湯の温度により,雰囲気温度は1000℃に近く
まで上昇している。したがって,転炉1が図2に示すよ
うな正位置にあるときは,転炉1の回転軸2部は,転炉
1がある中央側で軸受3等の基準水平線より下がり,外
側両端部で上がるように湾曲する。また,溶湯排出時に
転炉1を180°反転させたときは,回転軸2部は転炉
1がある中央側で軸受3等の基準水平線より高くなり,
外側両端部で下がるように湾曲している。
【0004】このように,回転軸2は外側両端部が軸受
3等の基準水平線より上がったり下がったりし,その傾
きや上下移動量は,例えば4mm/mにもなる。その結
果,大径の第1の歯車4とピニオンである第2の歯車5
が充分に噛合わなくなり,歯当りが悪くなったりする。
そして,回転動力の伝達不足により,転炉1が充分に反
転しなかったり,反転させるのに必要以上の大きな力が
必要であったりし,あるいは,停止保持力不足で停止中
の転炉1が揺れたり,姿勢が不安定となったりして,危
険でもある。また,回転軸2の疲労破壊,歯車4の寿命
短縮の問題も生じ,歯当り不良により音が発生すること
もある。
【0005】
【課題を解決するための手段】本考案は、これらの欠点
をなくすために、回転体を支えている回転軸の両側付近
を軸受で回転自在に支持し、この回転体の一方の軸受部
より外側の部分に第1の歯車を取付け、この第1の歯車
を第2の歯車と噛合わせて回転駆動源と連結した回転体
への動力伝達装置において、前記第1の歯車を、前記回
転軸の回りに固定したボス部と、第2の歯車と噛合って
いる外周有歯部材と、ボス部の外周部と外周有歯部材の
内周部の間に平行して設けたころ軸受と第3の歯車とに
よって構成し、第3の歯車のボス部側の歯の縦断面形状
を中高円弧状に形成し、かつ、ころ軸受を第1の歯車の
軸線方向の一方側のみに設け、第3の歯車を第1の歯車
の軸線方向の他方側のみに設け、前記外周有歯部材の一
部を構成する内歯部材を第3の歯車と噛合わせた状態で
外周有歯部材の本体部分の外側面に取付けた。
【0006】
【作用】転炉を回転させる場合は,回転駆動源を作動さ
せる。そうすると,第2の歯車が回り,第2の歯車と噛
合っている第1の歯車が回り,回転軸と転炉が回わる。
この場合,第1の歯車は,ボス部と外周有歯部材にわか
れており,かつ,その間に,一方が中高の歯を有する第
3の歯車と,ころ軸受が平行して設けられているので,
回転力は第3の歯車によって伝達される。このとき,中
高の歯を有する第3の歯車ところ軸受があるので,転炉
等の重量により,回転軸が多少曲がっても,また,転炉
の反転により回転軸の曲がり方向が逆になっても,ボス
部だけが若干揺動するだけで,歯車同士の歯当りや回転
力の伝達度合が悪くなることはなく,確実に作動する。
【0007】
【実施例】つぎに、図面に示した1実施例によって、本
考案を説明する。図1は、図2における大径の第1の歯
車4の下半分であるA部の拡大断面図である。図1にお
いて、2は回転軸、4は第1の歯車であり、第1の歯車
4は、回転軸2の回りに固定したボス部11と、第2の
歯車5と噛合っている外周有歯部材12と、ボス部11
の外周部と外周有歯部材12の内周部の間に平行して設
けた自動調心作用を持つころ軸受13と第3の歯車14
とによって構成されている。第3の歯車14のボス部1
1側の歯の縦断面形状は中高円弧状になっており、外周
有歯部材12側の歯は普通の平歯になっている。そし
て、ボス部11が揺動した場合でも、回転動力が充分に
伝達されるようになっている。ころ軸受13は第1の歯
車4の軸線方向の一方側のみに設け、第3の歯車14は
第1の歯車4の軸線方向の他方側である外側面のみに設
けた。
【0008】なお,図1の例では,製作の便宜上,外周
有歯部材12は,外周に歯12aを有し,内周にころ軸
受13が取付けられている本体部分12bと,本体部分
12bの側面部分にボルト15で一体に固定されている
内歯部材12cによって構成されている。内歯部材12
cの内側には,第3の歯車14部の一方を構成する内歯
平歯車14aが形成されており,ボス部11側の中高円
弧状の歯14bと噛合っている。
【0009】16は内周基部がボルトによりボス部11
に固定され,外周内面に内歯部材12cの外周面と接す
るパッキンを有するカバー,17は外周部がボルトによ
り本体部分12bに固定され,内周面がパッキンを介し
てボス部11の外周面の一部に接しているカバーであ
り,カバー16,17は,第3の歯車14部やころ軸受
13部に塵埃等が入らないように作用する。
【0010】本装置においては,転炉1や溶湯の重みで
回転軸2が上方向または転炉1の反転により下方向に多
少曲がったとしても,第3の歯車14のボス部11側に
中高円弧状の歯を用いているので,歯車14部の歯当り
は常に良く,外周有歯部材12からボス部11側への回
転力の伝達も常に確実にかつ良好に行われる。また,ボ
ス部11と外周有歯部材12との間には,第3の歯車1
4と平行して自動調心作用を持つころ軸受13があるの
で,ボス部11が多少揺動しても何ら影響はなく,第1
の歯車4は円滑に回る。
【0011】
【考案の効果】本考案においては、実用新案登録請求の
範囲に記載したような構成にしたので、回転体の重みで
回転軸が上方向または回転体の反転により下方向に多少
曲がったとしても、第3の歯車のボス部側に中高円弧状
の歯を用いていることにより、歯車部の歯当りは常に良
く、外周有歯部材からボス部側への回転力の伝達も常に
確実にかつ良好に行われる。また、ボス部と外周有歯部
材との間には、第3の歯車と平行してころ軸受があるの
で、ボス部が多少揺動しても何ら影響はなく、第1の歯
車は円滑に回る。また、大径の第1の歯車とピニオンで
ある第2の歯車が充分に噛合わなくなり、歯当りが悪く
なったるすることもない。そして、回転動力の伝達不足
により、回転体が充分に回転しなかったり、回転させる
のに必要以上の大きな力が必要であったり、あるいは、
停止保持力不足で停止中の回転体が揺れたり、姿勢が不
安定となったりすることもなく、安全である。また、回
転体の疲労破壊、歯車の寿命短縮の問題も生じないし、
歯当り不良により音の発生もない。また、本考案におい
ては、ギヤカップリング部にころ軸受を用いているの
で、市売品を簡単に使用でき、取付けも容易で、安価で
ある。さらに、ころ軸受を第1の歯車の軸線方向の一方
側のみに設け、第3の歯車を第1の歯車の軸線方向の他
方側のみに設け、かつ、外周有歯部材の一部を構成する
内歯部材を第3の歯車と噛合わせた状態で外周有歯部材
の本体部分の外側面に取付けたので、軸受とギヤカップ
リング部が別体で非常に組み易く、組立作業能率も上が
るし、メンテナンスもやり易い。勿論、転炉などのよう
に、重く、高温雰囲気下で使用される回転体への動力伝
達装置としても充分に使用できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案の1実施例を示すもので,回転体への動
力伝達装置の主要部の縦断面図である。図2のA部の拡
大断面図に相当する。
【図2】転炉およびその動力伝達装置部の概略を示す正
面図である。
【符号の説明】
1 転炉 2 回転軸 3 軸受 4 第1の歯車 5 第2の歯車 9 回転駆動源 11 ボス部 12 外周有歯部材 13 ころ軸受 14 第3の歯車

Claims (1)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 回転体を支えている回転軸の両側付近を
    軸受で回転自在に支持し、この回転体の一方の軸受部よ
    り外側の部分に第1の歯車を取付け、この第1の歯車を
    第2の歯車と噛合わせて回転駆動源と連結した回転体へ
    の動力伝達装置において、 前記第1の歯車を、前記回転軸の回りに固定したボス部
    と、第2の歯車と噛合っている外周有歯部材と、ボス部
    の外周部と外周有歯部材の内周部の間に平行して設けた
    ころ軸受と第3の歯車とによって構成し、第3の歯車の
    ボス部側の歯の縦断面形状を中高円弧状に形成し、か
    つ、ころ軸受を第1の歯車の軸線方向の一方側のみに設
    け、第3の歯車を第1の歯車の軸線方向の他方側のみに
    設け、前記外周有歯部材の一部を構成する内歯部材を第
    3の歯車と噛合わせた状態で外周有歯部材の本体部分の
    外側面に取付けた回転体への動力伝達装置。
JP1991077804U 1991-06-21 1991-06-21 回転体への動力伝達装置 Expired - Lifetime JP2534377Y2 (ja)

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Publication Number Publication Date
JPH05745U JPH05745U (ja) 1993-01-08
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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FR2317524A1 (fr) * 1975-07-09 1977-02-04 Prunet Jean Noel Pompe pour liquides charges

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