JP2533861B2 - 圧電アクチユエ−タ - Google Patents
圧電アクチユエ−タInfo
- Publication number
- JP2533861B2 JP2533861B2 JP61228426A JP22842686A JP2533861B2 JP 2533861 B2 JP2533861 B2 JP 2533861B2 JP 61228426 A JP61228426 A JP 61228426A JP 22842686 A JP22842686 A JP 22842686A JP 2533861 B2 JP2533861 B2 JP 2533861B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- piezoelectric
- piezoelectric element
- type
- effect type
- laminated
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired - Fee Related
Links
- 230000000694 effects Effects 0.000 claims description 55
- 239000000919 ceramic Substances 0.000 claims description 32
- 238000006073 displacement reaction Methods 0.000 claims description 19
- 230000005684 electric field Effects 0.000 description 28
- 230000010287 polarization Effects 0.000 description 18
- 239000002184 metal Substances 0.000 description 9
- 238000005452 bending Methods 0.000 description 4
- 230000028161 membrane depolarization Effects 0.000 description 4
- 230000015556 catabolic process Effects 0.000 description 3
- 230000000052 comparative effect Effects 0.000 description 3
- 239000000463 material Substances 0.000 description 3
- 230000000452 restraining effect Effects 0.000 description 3
- 239000000853 adhesive Substances 0.000 description 2
- 230000001070 adhesive effect Effects 0.000 description 2
- 230000008602 contraction Effects 0.000 description 2
- 239000003822 epoxy resin Substances 0.000 description 2
- 238000000605 extraction Methods 0.000 description 2
- 238000010030 laminating Methods 0.000 description 2
- 229910052451 lead zirconate titanate Inorganic materials 0.000 description 2
- 238000000034 method Methods 0.000 description 2
- 229920000647 polyepoxide Polymers 0.000 description 2
- 229910001030 Iron–nickel alloy Inorganic materials 0.000 description 1
- 229910045601 alloy Inorganic materials 0.000 description 1
- 239000000956 alloy Substances 0.000 description 1
- 239000011230 binding agent Substances 0.000 description 1
- 239000003795 chemical substances by application Substances 0.000 description 1
- 230000007423 decrease Effects 0.000 description 1
- 230000003247 decreasing effect Effects 0.000 description 1
- 238000010586 diagram Methods 0.000 description 1
- 238000005516 engineering process Methods 0.000 description 1
- 239000011810 insulating material Substances 0.000 description 1
- HFGPZNIAWCZYJU-UHFFFAOYSA-N lead zirconate titanate Chemical compound [O-2].[O-2].[O-2].[O-2].[O-2].[Ti+4].[Zr+4].[Pb+2] HFGPZNIAWCZYJU-UHFFFAOYSA-N 0.000 description 1
- WABPQHHGFIMREM-UHFFFAOYSA-N lead(0) Chemical compound [Pb] WABPQHHGFIMREM-UHFFFAOYSA-N 0.000 description 1
- 238000004519 manufacturing process Methods 0.000 description 1
- 238000005259 measurement Methods 0.000 description 1
- 239000004014 plasticizer Substances 0.000 description 1
- 238000005498 polishing Methods 0.000 description 1
- 239000000843 powder Substances 0.000 description 1
- 239000002994 raw material Substances 0.000 description 1
- 238000007650 screen-printing Methods 0.000 description 1
- 239000002002 slurry Substances 0.000 description 1
- 239000002904 solvent Substances 0.000 description 1
- 238000010345 tape casting Methods 0.000 description 1
Landscapes
- General Electrical Machinery Utilizing Piezoelectricity, Electrostriction Or Magnetostriction (AREA)
Description
【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 この発明は、積層された板状の圧電体セラミックスに
電界を印加して大きな変位量と大きな発生力を得る圧電
アクチュエータに関するものである。
電界を印加して大きな変位量と大きな発生力を得る圧電
アクチュエータに関するものである。
第3図〜第6図はいずれも従来の圧電アクチュエータ
を示すものである。
を示すものである。
第3図は縦効果型積層圧電アクチュエータを示す斜視
図で、1は縦効果型積層圧電素子(以下単に圧電素子と
いう)全体を示し、2は板状の圧電体セラミックス、3
は電極、4は電源で、前記電極3を介して各圧電体セラ
ミックス2に電界Eを印加する。Pは前記各圧電体セラ
ミックス2の分極方向を示す。矢印Aは電界Eの印加に
よって圧電体セラミックス2が収縮する方向、矢印Bは
前記圧電体セラミックス2が伸長する方向を示す。
図で、1は縦効果型積層圧電素子(以下単に圧電素子と
いう)全体を示し、2は板状の圧電体セラミックス、3
は電極、4は電源で、前記電極3を介して各圧電体セラ
ミックス2に電界Eを印加する。Pは前記各圧電体セラ
ミックス2の分極方向を示す。矢印Aは電界Eの印加に
よって圧電体セラミックス2が収縮する方向、矢印Bは
前記圧電体セラミックス2が伸長する方向を示す。
このように、圧電素子1は、1層当り50〜100μmの
程度の厚みを有する圧電体セラミックス2を厚み方向に
数100層積層して圧電体セラミックス2の分極方向Pと
同方向に電界Eを印加することにより全体を縦方向に伸
長させる縦効果を利用するものである。
程度の厚みを有する圧電体セラミックス2を厚み方向に
数100層積層して圧電体セラミックス2の分極方向Pと
同方向に電界Eを印加することにより全体を縦方向に伸
長させる縦効果を利用するものである。
第4図は横効果型圧電アクチュエータを示す斜視図
で、ユニモルフ型と称するものである。この図におい
て、第3図と同一符号は同一部分を示し、5は横効果型
圧電素子(以下単に圧電素子という)、6は圧電体セラ
ミックス、11は前記電極3を介して圧電体セラミックス
6の一側面に貼り合わせた屈曲可能の金属板である。
で、ユニモルフ型と称するものである。この図におい
て、第3図と同一符号は同一部分を示し、5は横効果型
圧電素子(以下単に圧電素子という)、6は圧電体セラ
ミックス、11は前記電極3を介して圧電体セラミックス
6の一側面に貼り合わせた屈曲可能の金属板である。
このように、圧電素子5として、1枚の厚さ100〜500
μmの板状の圧電体セラミックス6の一側面に金属板11
を貼り合わせ構成し、圧電体セラミックス6の分極方向
Pと同方向に電界Eを印加することにより厚さ方向に伸
長させる横効果を利用して矢印C方向に屈曲させるタイ
プである。
μmの板状の圧電体セラミックス6の一側面に金属板11
を貼り合わせ構成し、圧電体セラミックス6の分極方向
Pと同方向に電界Eを印加することにより厚さ方向に伸
長させる横効果を利用して矢印C方向に屈曲させるタイ
プである。
第5図は横効果型圧電アクチュエータを示す斜視図
で、バイモルフ型と称するものである。この図におい
て、第4図と同一符号は同一部分を示し、6A,6Bは圧電
体セラミックス、8は横効果型圧電素子(以下単に圧電
素子という)、9は前記圧電素子8を固定する固定台で
ある。
で、バイモルフ型と称するものである。この図におい
て、第4図と同一符号は同一部分を示し、6A,6Bは圧電
体セラミックス、8は横効果型圧電素子(以下単に圧電
素子という)、9は前記圧電素子8を固定する固定台で
ある。
この例は、圧電素子8を、1枚当りの厚さ100〜500μ
mの板状の厚電体セラミックス6A,6Bを直接に、あるい
は電極取り出しを容易にするために金属製の中間電極板
を間にはさんで貼り合わせて形成し、一方の圧電体セラ
ミックス6Aには分極方向Pと逆方向に,他方の圧電体セ
ラミックス6Bには分極方向Pと同方向に,それぞれ電界
Eを印加して矢印C方向に屈曲させるタイプである。
mの板状の厚電体セラミックス6A,6Bを直接に、あるい
は電極取り出しを容易にするために金属製の中間電極板
を間にはさんで貼り合わせて形成し、一方の圧電体セラ
ミックス6Aには分極方向Pと逆方向に,他方の圧電体セ
ラミックス6Bには分極方向Pと同方向に,それぞれ電界
Eを印加して矢印C方向に屈曲させるタイプである。
第6図は横効果型積層圧電アクチュエータを示す斜視
図で、マルチモルフ型と称するものである。この図にお
いて、第5図の同一符号は同一部分を示し、10はマルチ
モルフ型の横効果型積層圧電素子(以下単に圧電素子と
いう)である。
図で、マルチモルフ型と称するものである。この図にお
いて、第5図の同一符号は同一部分を示し、10はマルチ
モルフ型の横効果型積層圧電素子(以下単に圧電素子と
いう)である。
このように、圧電素子10の構成は、第5図の横効果型
の圧電素子6A,6Bを複数個,この図の場合は2個ずつ積
重ねた構成のもので、圧電素子10の中央から上方部分の
圧電素子6A′は分極方向Pと逆方向に,下方部分の圧電
素子6B′は分極方向Pと同じ方向に電界Eを印加して矢
印C方向に屈折するタイプである。
の圧電素子6A,6Bを複数個,この図の場合は2個ずつ積
重ねた構成のもので、圧電素子10の中央から上方部分の
圧電素子6A′は分極方向Pと逆方向に,下方部分の圧電
素子6B′は分極方向Pと同じ方向に電界Eを印加して矢
印C方向に屈折するタイプである。
ところで、上記の第3図のような従来の縦効果型積層
圧電アクチュエータは、束縛発生力Fが数100kg/mm2と
いう大きな値をとり得るが、変位量δは数10μm以下で
あって非常に小さいという問題点があった。
圧電アクチュエータは、束縛発生力Fが数100kg/mm2と
いう大きな値をとり得るが、変位量δは数10μm以下で
あって非常に小さいという問題点があった。
一方、第4図〜第6図の横効果型圧電アクチュエータ
は、縦効果型圧電アクチュエータに比べ、屈曲モードを
利用しているので、変位量δは大きく数100μm位まで
変位するが、束縛発生力は逆に数gf〜数10gfと非常に小
さい。このため、横効果型圧電アクチュエータの場合
は、束縛発生力を増大させるためには圧電体セラミック
ス6の厚みを厚くするか、素子の長さを短くすればよい
が、変移量δは厚さに反比例し、また、素子長さの2乗
に比例して小さくなってしまうという問題点があった。
は、縦効果型圧電アクチュエータに比べ、屈曲モードを
利用しているので、変位量δは大きく数100μm位まで
変位するが、束縛発生力は逆に数gf〜数10gfと非常に小
さい。このため、横効果型圧電アクチュエータの場合
は、束縛発生力を増大させるためには圧電体セラミック
ス6の厚みを厚くするか、素子の長さを短くすればよい
が、変移量δは厚さに反比例し、また、素子長さの2乗
に比例して小さくなってしまうという問題点があった。
すなわち、先端部の変位量δと束縛発生力Fとの関係
を第5図のバイモルフ型で示すと、 ここで、l:電圧セラミックス6の有効長さ,d31:圧電
歪定数,E:電界強度,t:1層当りの厚み,b:圧電セラミック
ス6の幅,Y:ヤング率である。また、印加電圧V=Etで
ある。
を第5図のバイモルフ型で示すと、 ここで、l:電圧セラミックス6の有効長さ,d31:圧電
歪定数,E:電界強度,t:1層当りの厚み,b:圧電セラミック
ス6の幅,Y:ヤング率である。また、印加電圧V=Etで
ある。
また、第6図のマルチモルフ型で示すと、 ここで、N:積層対の数であり、他は第(1)式,第
(2)式と同様である。
(2)式と同様である。
したがって、先端部の変位量δ,束縛発生力Fの両者
をともに大きくするには、圧電歪定数(d31,d33)の大
きな材料を使用するか、あるいは印加する電界Eを高く
すれば可能である。
をともに大きくするには、圧電歪定数(d31,d33)の大
きな材料を使用するか、あるいは印加する電界Eを高く
すれば可能である。
しかし、高い圧電歪定数(d31,d33)を有する材料を
見つけることは現時点でほぼ出つくされているので、非
常に困難である。このように、第4図に示す横効果型圧
電アクチュエータのうちユニモルフ型が、いまだ十分な
変位量δと束縛発生力Fが得られないため、バイモルフ
型が考案されたのである。
見つけることは現時点でほぼ出つくされているので、非
常に困難である。このように、第4図に示す横効果型圧
電アクチュエータのうちユニモルフ型が、いまだ十分な
変位量δと束縛発生力Fが得られないため、バイモルフ
型が考案されたのである。
しかしながら、バイモルフ型は分極方向Pと逆方向の
電界Eを印加する必要があるため、脱分極しない程度の
電界Eしか印加できず、分極方向Pと同方向の許容電界
Eが1〜2KV/mm(実質的には絶縁破壊しない電界E)に
対して、バイモルフ型は高々500V/mm程度しか印加でき
ない。このため、バイモルフ型であってもユニモルフ型
よりは大きいが、いまだに十分に大きな先端部の変位量
δ,束縛発生力Fがともに得られていないという問題点
があった。
電界Eを印加する必要があるため、脱分極しない程度の
電界Eしか印加できず、分極方向Pと同方向の許容電界
Eが1〜2KV/mm(実質的には絶縁破壊しない電界E)に
対して、バイモルフ型は高々500V/mm程度しか印加でき
ない。このため、バイモルフ型であってもユニモルフ型
よりは大きいが、いまだに十分に大きな先端部の変位量
δ,束縛発生力Fがともに得られていないという問題点
があった。
この発明は、上記の問題点を解決するためになされた
もので、圧電体セラミックスに高い電界を印加すること
を可能とすることによって大きな変位量と大きな発生力
が得られるようにした圧電アクチュエータを得ることを
目的とする。
もので、圧電体セラミックスに高い電界を印加すること
を可能とすることによって大きな変位量と大きな発生力
が得られるようにした圧電アクチュエータを得ることを
目的とする。
この発明にかかる圧電アクチュエータは、板状の圧電
体セラミックスを厚み方向に積層した縦効果型積層圧電
素子と、板状の圧電体セラミックスを厚み方向に積層し
た横効果型積層圧電素子と、 前記縦効果型積層圧電素子の積層方向に平行な一側面
と前記横効果型積層圧電素子の変位方向に平行な一側面
との間に設けられた絶縁層とから構成されるものであ
る。
体セラミックスを厚み方向に積層した縦効果型積層圧電
素子と、板状の圧電体セラミックスを厚み方向に積層し
た横効果型積層圧電素子と、 前記縦効果型積層圧電素子の積層方向に平行な一側面
と前記横効果型積層圧電素子の変位方向に平行な一側面
との間に設けられた絶縁層とから構成されるものであ
る。
この発明においては、縦効果型積層圧電素子に電界を
印加することにより、縦効果型積層圧電素子は伸長する
が、一側面が横効果型積層圧電素子により拘束されてい
るので、全体としては屈曲する。この屈曲により電圧ア
クチュエータとして大きな先端部の変位量と大きな束縛
発生力とか得られる。
印加することにより、縦効果型積層圧電素子は伸長する
が、一側面が横効果型積層圧電素子により拘束されてい
るので、全体としては屈曲する。この屈曲により電圧ア
クチュエータとして大きな先端部の変位量と大きな束縛
発生力とか得られる。
第1図はこの発明の動作原理を説明するための圧電ア
クチュエータを示す斜視図で、第3図と同一符号は同一
部分を示し100はユニモルフ型の圧電アクチュエータ
で、縦効果型積層圧電素子(以下単に圧電素子という)
1と金属板11とを組み合わせたものである。すなわち、
前記圧電素子1の長手方向の一側面に金属板11をエポキ
シ樹脂等の絶縁性の接着剤により圧電素子1と貼り合わ
せて接着し、絶縁層12を形成する。なお、図示されてい
ないが電界Eの印加方向,分極方向P,収縮方向A,伸長方
向Bは第3図の圧電素子1と同じである。
クチュエータを示す斜視図で、第3図と同一符号は同一
部分を示し100はユニモルフ型の圧電アクチュエータ
で、縦効果型積層圧電素子(以下単に圧電素子という)
1と金属板11とを組み合わせたものである。すなわち、
前記圧電素子1の長手方向の一側面に金属板11をエポキ
シ樹脂等の絶縁性の接着剤により圧電素子1と貼り合わ
せて接着し、絶縁層12を形成する。なお、図示されてい
ないが電界Eの印加方向,分極方向P,収縮方向A,伸長方
向Bは第3図の圧電素子1と同じである。
第2図はこの発明の実施例を示す斜視図で、第1図と
同一符号は同一部分を示し、200はバイモルフ型の圧電
アクチュエータで、圧電素子1と横効果型積層圧電素子
(以下単に圧電素子という)6B′を組み合わせたもので
ある。
同一符号は同一部分を示し、200はバイモルフ型の圧電
アクチュエータで、圧電素子1と横効果型積層圧電素子
(以下単に圧電素子という)6B′を組み合わせたもので
ある。
また、図示されていないが、電界Eの印加方向,分極
方向P,収縮方向A,伸長方向Bは第6図に示すマルチモル
フ型の圧電素子6B′と同じである。なお、絶縁層12と圧
電素子6B′との間に第1図に示す金属板11を介在させて
もよい。
方向P,収縮方向A,伸長方向Bは第6図に示すマルチモル
フ型の圧電素子6B′と同じである。なお、絶縁層12と圧
電素子6B′との間に第1図に示す金属板11を介在させて
もよい。
次に、圧電アクチュエータ100,200の製造に際して
は、例えば圧電体としてチタン酸ジルコン酸鉛(PZT)
の原料粉末と有機バインダ,可塑剤,溶剤等とともに混
練し、スラリーを調製し、ドクターブルレード等によっ
てシート成型を行ない、乾燥後、所要の電極3をスクリ
ーン印刷によって形成し、その後、積層加熱圧着してモ
ノリシックな成形体を得る。
は、例えば圧電体としてチタン酸ジルコン酸鉛(PZT)
の原料粉末と有機バインダ,可塑剤,溶剤等とともに混
練し、スラリーを調製し、ドクターブルレード等によっ
てシート成型を行ない、乾燥後、所要の電極3をスクリ
ーン印刷によって形成し、その後、積層加熱圧着してモ
ノリシックな成形体を得る。
圧電体セラミックス2の厚みは、厚電素子1の長さに
対応するので、必要な素子長となるように積層数を決定
する。これを電極3方向と直角の方向にすなわち、圧電
素子1の厚さか数100μm程度となるように切断してか
ら焼成し、必要な厚さに研磨することによって板の長手
方向に積層されている圧電体セラミックス2を得る。
対応するので、必要な素子長となるように積層数を決定
する。これを電極3方向と直角の方向にすなわち、圧電
素子1の厚さか数100μm程度となるように切断してか
ら焼成し、必要な厚さに研磨することによって板の長手
方向に積層されている圧電体セラミックス2を得る。
また、成形体を切断せずにそのまま焼成し、その後、
切断,研磨しても同様に得られる。これに連絡電極を焼
き付け、リード線を付けて分極処理を行う。
切断,研磨しても同様に得られる。これに連絡電極を焼
き付け、リード線を付けて分極処理を行う。
次いで、第1のユニモルフ型の圧電アクチュエータ10
0であれば、例えば厚さ90μmのFe−Ni合金の金属板11
に、絶縁剤と接着剤を兼ねたエポキシ樹脂を塗布して絶
縁層12を形成し、圧電素子1を貼り合わせる。
0であれば、例えば厚さ90μmのFe−Ni合金の金属板11
に、絶縁剤と接着剤を兼ねたエポキシ樹脂を塗布して絶
縁層12を形成し、圧電素子1を貼り合わせる。
第2図のバイモルフ型の圧電アクチュエータ200であ
れば、横効果型積層圧電素子6B′を焼成して所定の形状
に加工し、分極処理を実施した後、第1図のユニモルフ
型の同様に絶縁層12を形成して圧電素子1を貼り合わせ
る。また、電極取り出しを容易にするために、横効果型
積層圧電素子6B′と絶縁層12の間に屈曲可能な金属板を
中間電極板として同時に貼り合わせてもよい。
れば、横効果型積層圧電素子6B′を焼成して所定の形状
に加工し、分極処理を実施した後、第1図のユニモルフ
型の同様に絶縁層12を形成して圧電素子1を貼り合わせ
る。また、電極取り出しを容易にするために、横効果型
積層圧電素子6B′と絶縁層12の間に屈曲可能な金属板を
中間電極板として同時に貼り合わせてもよい。
なお、圧電アクチュエータ200において、横効果型積
層圧電素子6B′の代わりに単相の横効果型圧電素子6Bを
設けてもその作用,効果は同じである。
層圧電素子6B′の代わりに単相の横効果型圧電素子6Bを
設けてもその作用,効果は同じである。
上記の工程により製造された板状の縦効果型圧電素子
1を屈曲モードに適用することによって変位料量δと束
縛発生力Fの大きいユニモルフ型およびバイモルフ型の
圧電アクチュエータ100,200が得られる。
1を屈曲モードに適用することによって変位料量δと束
縛発生力Fの大きいユニモルフ型およびバイモルフ型の
圧電アクチュエータ100,200が得られる。
このため、上記圧電素子1をユニモルフ型の圧電アク
チュエータ100に適用すると、従来のユニモルフ型の圧
電素子5に比べ、圧電歪が2〜3倍大きくなる(d33
2〜3×d31)。したがって、変位量δおよび束縛発生
力Fともに同形状の横効果型ユニモルフに比べ2〜3倍
大きくなる。
チュエータ100に適用すると、従来のユニモルフ型の圧
電素子5に比べ、圧電歪が2〜3倍大きくなる(d33
2〜3×d31)。したがって、変位量δおよび束縛発生
力Fともに同形状の横効果型ユニモルフに比べ2〜3倍
大きくなる。
しかし、これでもまだ不十分なので、この発明では縦
効果型積層圧電素子1に横効果型積層圧電素子6B′を絶
縁層12を介して張り合せ固定することにより、さらに大
きな束縛発生力Fを得るようにしたものである。すなわ
ち、バイモルフ型の圧電アクチュエータ200に適用する
場合は、絶縁層12の上方は縦効果型積層圧電素子1を利
用して伸長させ、絶縁層12の下方は横効果型の圧電素子
6B′を利用して収縮させる。この組み合わせを適用する
ことによって、圧電素子1および6B′に分極方向Pと同
方向に電界Eを印加させることができるので、従来のバ
イモルフ型の欠点であった脱分極が発生せず、実質的に
絶縁破壊しない強度までの電界Eを印加することができ
る。
効果型積層圧電素子1に横効果型積層圧電素子6B′を絶
縁層12を介して張り合せ固定することにより、さらに大
きな束縛発生力Fを得るようにしたものである。すなわ
ち、バイモルフ型の圧電アクチュエータ200に適用する
場合は、絶縁層12の上方は縦効果型積層圧電素子1を利
用して伸長させ、絶縁層12の下方は横効果型の圧電素子
6B′を利用して収縮させる。この組み合わせを適用する
ことによって、圧電素子1および6B′に分極方向Pと同
方向に電界Eを印加させることができるので、従来のバ
イモルフ型の欠点であった脱分極が発生せず、実質的に
絶縁破壊しない強度までの電界Eを印加することができ
る。
このため、従来のバイモルフ型の最大の欠点であっ
た、脱分極が発生しないように両者ともに低電界印加す
るか、あるいは同方向には高電界印加,逆方向には低電
界印加といったように脱分極を防止する手段を行う必要
がない。すなわち、従来のバイモルフ型は分極方向とは
逆方向には電界Eを高々500V/mmしか印加できなかった
が、この発明の圧電アクチュエータ100,200を使用すれ
ば、1〜2KV/mmの高い電界Eを印加することができる。
た、脱分極が発生しないように両者ともに低電界印加す
るか、あるいは同方向には高電界印加,逆方向には低電
界印加といったように脱分極を防止する手段を行う必要
がない。すなわち、従来のバイモルフ型は分極方向とは
逆方向には電界Eを高々500V/mmしか印加できなかった
が、この発明の圧電アクチュエータ100,200を使用すれ
ば、1〜2KV/mmの高い電界Eを印加することができる。
さらに、ユニモルフ型と同様に縦効果型圧電素子1を
使用しているので、圧電歪は従来と同じ材料を使用して
も約2〜3倍大きくなる(d332〜3×d31)。したが
って、従来のものに比べ、2〜10倍の高い電圧Eを印加
できるとともに2〜3倍の圧電歪を利用できるので変位
量δ,束縛発生力Fをもとに4〜30倍も大きくすること
が可能となった。
使用しているので、圧電歪は従来と同じ材料を使用して
も約2〜3倍大きくなる(d332〜3×d31)。したが
って、従来のものに比べ、2〜10倍の高い電圧Eを印加
できるとともに2〜3倍の圧電歪を利用できるので変位
量δ,束縛発生力Fをもとに4〜30倍も大きくすること
が可能となった。
次に、この発明の圧電アクチュエータ100,200の具体
的な形状とその測定値について説明する。
的な形状とその測定値について説明する。
第1表は各圧電アクチュエータ100,200の形状と測定
条件を示すものである。
条件を示すものである。
第1表において、ユニモルフ型の圧電アクチュエータ
100は一端を固定して他端の変位量δと束縛発生力Fを
測定した。
100は一端を固定して他端の変位量δと束縛発生力Fを
測定した。
変位量δはうず電流式センサにて測定し、束縛発生力
Fは変位量δが零となるような力を発生力とした。
Fは変位量δが零となるような力を発生力とした。
またバイモルフ型の圧電アクチュエータ200も上記の
同じ方法で行った。これらの結果を第2表に示す。な
お、第2表中の比較例の説明を以下に行う。
同じ方法で行った。これらの結果を第2表に示す。な
お、第2表中の比較例の説明を以下に行う。
比較例(1) 素子寸法,印加電界強度は第1図のものと同じ。ただ
し、圧電素子は積層縦効果素子の代わりに同じ厚さの横
効果素子を使用(d31=260×10-12m/v) 比較例(2) 素子寸法は実施例第2図のものと同じ。ただし、圧電
素子は積層縦効果素子の代わりに同じ厚さの横効果を使
用(d31=260×10-12m/v)また、印加電界強度は分極と
同方向には1KV/mm,逆方向には0.4KV/mm印加した。
し、圧電素子は積層縦効果素子の代わりに同じ厚さの横
効果素子を使用(d31=260×10-12m/v) 比較例(2) 素子寸法は実施例第2図のものと同じ。ただし、圧電
素子は積層縦効果素子の代わりに同じ厚さの横効果を使
用(d31=260×10-12m/v)また、印加電界強度は分極と
同方向には1KV/mm,逆方向には0.4KV/mm印加した。
〔発明の効果〕 以上説明したようにこの発明は、板状の圧電体セラミ
ックスを厚み方向に積層した縦効果型積層圧電素子と、
板状の圧電体セラミックスを厚み方向に積層した横効果
型積層圧電素子と、 前記縦効果型積層圧電素子の積層方向に平行な一側面
と前記横効果型積層圧電素子の変位方向に平行な一側面
との間に設けられた絶縁層とから構成されているので、
縦効果型積層圧電素子を屈曲モードで使用することにな
り、従来のユニモルフ型の横効果型圧電アクチュエータ
に比べて2〜3倍の圧電歪定数が得られる。また、この
発明においては従来のバイモルフ型およびマルチモルフ
型の横効果型圧電素子と比べて圧電体セラミックスの分
極方向と同じ方向に電界を印加できるので脱分極防止の
手段を必要とせず、絶縁破壊しないまでの電界を印加で
きるために大きな変位量と大きな発生力とが得られる等
の利点がある。
ックスを厚み方向に積層した縦効果型積層圧電素子と、
板状の圧電体セラミックスを厚み方向に積層した横効果
型積層圧電素子と、 前記縦効果型積層圧電素子の積層方向に平行な一側面
と前記横効果型積層圧電素子の変位方向に平行な一側面
との間に設けられた絶縁層とから構成されているので、
縦効果型積層圧電素子を屈曲モードで使用することにな
り、従来のユニモルフ型の横効果型圧電アクチュエータ
に比べて2〜3倍の圧電歪定数が得られる。また、この
発明においては従来のバイモルフ型およびマルチモルフ
型の横効果型圧電素子と比べて圧電体セラミックスの分
極方向と同じ方向に電界を印加できるので脱分極防止の
手段を必要とせず、絶縁破壊しないまでの電界を印加で
きるために大きな変位量と大きな発生力とが得られる等
の利点がある。
第1図はこの発明の原理を説明するための図、第2図は
この発明の一実施例を示す斜視図、第3図〜第6図は従
来の圧電アクチュエータを示すもので、第3図は縦効果
型積層圧電アクチュエータを示す斜視図、第4図はユニ
モルフ型,第5図はバイモルフ型,第6図はマルチモル
フ型の横効果型積層圧電アクチュエータを示す斜視図で
ある。 図中、1は縦効果型積層圧電素子、2,6は圧電体セラミ
ックス、3は電極、4は電源、9は固定台、10は横効果
型積層圧電素子、11は金属板、12は絶縁層、100はユニ
モルフ型の圧電アクチュエータ、200はバイモルフ型の
圧電アクチュエータである。
この発明の一実施例を示す斜視図、第3図〜第6図は従
来の圧電アクチュエータを示すもので、第3図は縦効果
型積層圧電アクチュエータを示す斜視図、第4図はユニ
モルフ型,第5図はバイモルフ型,第6図はマルチモル
フ型の横効果型積層圧電アクチュエータを示す斜視図で
ある。 図中、1は縦効果型積層圧電素子、2,6は圧電体セラミ
ックス、3は電極、4は電源、9は固定台、10は横効果
型積層圧電素子、11は金属板、12は絶縁層、100はユニ
モルフ型の圧電アクチュエータ、200はバイモルフ型の
圧電アクチュエータである。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 昭61−30974(JP,A) 特開 昭59−23047(JP,A) 特開 昭59−39079(JP,A) 特開 昭62−298189(JP,A) 実開 昭57−55967(JP,U) 実開 昭59−53532(JP,U)
Claims (1)
- 【請求項1】板上の圧電体セラミックスを厚み方向に積
層した縦効果型積層圧電素子と、板状の圧電体セラミッ
クスを厚み方向に積層した横効果型積層圧電素子と、 前記縦効果型積層圧電素子の積層方向に平行な一側面と
前記横効果型積層圧電素子の変位方向に平行な一側面と
の間に設けられた絶縁層とから構成される圧電アクチュ
エータ。
Priority Applications (5)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP61228426A JP2533861B2 (ja) | 1986-09-29 | 1986-09-29 | 圧電アクチユエ−タ |
EP87114140A EP0262637B1 (en) | 1986-09-29 | 1987-09-28 | Piezoelectric actuator |
DE3751183T DE3751183T2 (de) | 1986-09-29 | 1987-09-28 | Piezoelektrischer Antrieb. |
US07/102,397 US4812698A (en) | 1986-09-29 | 1987-09-29 | Piezoelectric bending actuator |
US07/590,033 US5034649A (en) | 1986-09-29 | 1990-09-28 | Piezoelectric actuator |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP61228426A JP2533861B2 (ja) | 1986-09-29 | 1986-09-29 | 圧電アクチユエ−タ |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPS6384173A JPS6384173A (ja) | 1988-04-14 |
JP2533861B2 true JP2533861B2 (ja) | 1996-09-11 |
Family
ID=16876294
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP61228426A Expired - Fee Related JP2533861B2 (ja) | 1986-09-29 | 1986-09-29 | 圧電アクチユエ−タ |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2533861B2 (ja) |
Family Cites Families (6)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS5755967U (ja) * | 1980-09-16 | 1982-04-01 | ||
JPS5953532U (ja) * | 1982-09-29 | 1984-04-07 | ソニー株式会社 | ヘツド装着装置 |
JPS59230473A (ja) * | 1983-06-13 | 1984-12-25 | Hitachi Ltd | 駆動装置 |
JPS5930979A (ja) * | 1983-07-22 | 1984-02-18 | 株式会社日立製作所 | 蒸解釜の洗浄制御装置 |
JPS6130974A (ja) * | 1984-07-23 | 1986-02-13 | Nippon Telegr & Teleph Corp <Ntt> | 圧電アクチユエ−タ |
JPS62298189A (ja) * | 1986-06-18 | 1987-12-25 | Sumitomo Special Metals Co Ltd | 圧電アクチユエ−タ |
-
1986
- 1986-09-29 JP JP61228426A patent/JP2533861B2/ja not_active Expired - Fee Related
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPS6384173A (ja) | 1988-04-14 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
EP0479328B1 (en) | Piezoelectric actuator | |
US5034649A (en) | Piezoelectric actuator | |
JPH08509576A (ja) | 一体的になされ応力があらかじめ与えられたセラミック装置およびその製造方法 | |
JPH03128681A (ja) | 圧電/電歪膜型アクチュエータ | |
JP2007173456A (ja) | 積層型圧電バイモルフ素子およびその製造方法 | |
JP2000082852A (ja) | 多層圧電アクチュエ―タおよびその製造方法 | |
JP2986706B2 (ja) | 圧電素子及びそれを用いた圧電アクチュエータ | |
KR20160026499A (ko) | 압전 소자 및 이를 포함하는 압전 진동 모듈 | |
JP2001210884A (ja) | 積層型圧電アクチュエータ | |
JP2533861B2 (ja) | 圧電アクチユエ−タ | |
JP2585322B2 (ja) | 圧電アクチュエータ | |
JPH04167580A (ja) | 積層圧電アクチュエータ素子 | |
JP5444593B2 (ja) | 積層型圧電素子 | |
JP2706083B2 (ja) | 圧電アクチュエータ | |
JPH0774410A (ja) | 電歪積層板の製造方法 | |
JPH04337682A (ja) | 圧電効果素子および電歪効果素子 | |
JPH0621260Y2 (ja) | 圧電バイモルフ素子 | |
JPH0442947Y2 (ja) | ||
JPH0739252Y2 (ja) | 圧電アクチュエータ | |
JP2000166260A (ja) | 圧電アクチュエータ及びその製造方法 | |
JP3080033B2 (ja) | 積層型圧電トランス | |
WO2003003479A2 (en) | Piezo-electric device and method of construction thereof | |
JPH0438152B2 (ja) | ||
JP2571802B2 (ja) | 圧電アクチュエータ | |
JP3017784B2 (ja) | 積層型変位素子 |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
LAPS | Cancellation because of no payment of annual fees |