JP2533765Y2 - 遠隔操作弁のシール構造 - Google Patents

遠隔操作弁のシール構造

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JP2533765Y2 JP7452990U JP7452990U JP2533765Y2 JP 2533765 Y2 JP2533765 Y2 JP 2533765Y2 JP 7452990 U JP7452990 U JP 7452990U JP 7452990 U JP7452990 U JP 7452990U JP 2533765 Y2 JP2533765 Y2 JP 2533765Y2
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Description

【考案の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本考案は主に足踏みペダルが取付けられる遠隔操作弁
のシール構造に関するものである。
〔従来技術〕
従来より、建設機械など種々の油圧機器を備えた車両
においては、油圧系統の油圧ポンプや方向切換弁を遠隔
操作する為の遠隔操作弁が設けられ、一部の遠隔操作弁
には操作ハンドルが取付けられ、その他の遠隔操作弁に
は足踏みペダルが単独で或いは操作ハンドルとともに取
付けられる。
上記遠隔操作弁は運転席の床に取付けられることが多
いが、その場合洗車時や雨天時に遠隔操作弁内に雨水が
浸入するのを防ぐ為或いは防塵の為の可撓性のシール部
材が設けられている。
例えば、第3図に示すように、遠隔操作弁100はその
ベース部材101を介して床面に固定され、足踏みペダル1
02で水平軸心回りに揺動操作されるカム部材103が上部
に設けられ、ベース部材101の上部とカム部材103の外周
側と上端側を囲繞する可撓性のシール部材104が設けら
れ、カム部材103の上端の取付面105にはシール部材104
の上壁部104aを挟んだ状態でペダル102が1対のボルト1
06で固定される。上記ボルト106の締結力をシール部材1
04の上壁部104aで支持することは好ましくないことか
ら、ボルト106の外周側に平座金107が設けられ、またシ
ール部材104の下端部の係合部108はベース部材101の係
合溝109に係合されている。
上記遠隔操作弁100は通常ペダル102を取付けない状態
で出荷されることから、1対の平座金107は接着剤で接
着される。
一方、従来の別の遠隔操作弁120の場合、第4図に示
すように、シール部材104Aは上端面開放状に形成され、
カム部材103Aの上端近傍部の外周部に横向きのシール溝
121が形成され、シール部材104Aの上端のリップ部122が
シール溝121に係合されていた。
尚、参考までに、実開昭54−100225号公報には、操作
ハンドルで操作するようにした遠隔操作弁のシール構造
(これは、第4図のシール構造と同様のものである)が
記載されている。
〔考案が解決しようとする課題〕
第3図の遠隔操作弁のシール構造では、ペダルを取付
けたときにシール部材の上壁部が全体的に伸びて外周側
にはみ出し外観が悪くなること、平座金を用いるので部
品数が増えること、平座金を接着するので工程数が増え
ること、などの問題がある。
第4図の遠隔操作弁のシール構造では、シール溝にリ
ップ部を係合させているだけなのでシール性が不十分で
あること、リップ部がシール溝から外れ易いこと、リッ
プ部を接着することも出来るが工程が増えること、など
の問題がある。
本考案の目的は、構造が簡単でシール性に優れた遠隔
操作弁のシール構造を提供することである。
〔課題を解決するための手段〕
本考案に係る遠隔操作弁のシール構造は、水平軸心回
りに揺動可能なカム部材であってその上端に足踏みペダ
ルを取付ける取付面を有するカム部材と、少なくともカ
ム部材の外周側を囲繞する可撓性のシール部材とを備え
た遠隔操作弁において、上記カム部材の上端近傍部の外
周縁部に上方開放状のシール溝が全周に亙って凹設さ
れ、上記シール部材は上端面開放状に形成されるととも
に、シール部材の上端部にはシール溝に密嵌しシール部
材の上端部を固定する為の基部とこの基部から上方へ延
び取付面より上方へ僅かに突出するリップ部とが全周に
亙って形成され、上記カム部材の取付面に足踏みペダル
のベース板を固定した状態では、リップ部がベース板で
押圧されて基部とリップ部とがシール溝内に圧縮状にな
るように構成されたものである。
〔作用〕
本考案に係る遠隔操作弁のシール構造においては、シ
ール部材の上端部の基部がカム部材の上端近傍部材の外
周縁部のシール溝に密嵌され、上記カム部材の取付面に
足踏みペダルのベース板を固定した状態では、基部から
上方へ延びるリップ部が、ベース板で押圧されて基部と
リップ部とがシール溝内に圧縮状になるので、リップ部
と基部とが弾性変形してペダルのベース板とリップ部間
及び基部とシール溝間のシール性が確保される。
このように、簡単な構造のシール溝、リップ部及び基
部とによって、シール性を確保できるうえ、リップ部と
基部とがシール溝とペダルのベース板間に押圧挟持され
るので基部がシール溝から外れにくくなり、またシール
部材の上端部が外周側へはみ出さなくなり、平座金など
の部品数が増すこともなく接着などの工程が増すことも
なく、安価に製作し得る。
〔考案の効果〕
本考案に係る遠隔操作弁のシール構造によれば、上記
〔作用〕の項で説明したように、シール溝、リップ部及
び基部とからなる簡単な構成によってシール部材の上端
部におけるシール性を確保できること、基部がシール溝
から外れにくくなること、シール部材の上端部が外周側
へはみ出さず外観が低下しないこと、部品数・工程数が
増えず容易・安価に製作し得ること、などの効果が得ら
れる。
〔実施例〕
以下、本考案の実施例について図面に基いて説明す
る。
本実施例は、パワーショベルの前進/後進を操作する
為の遠隔操作弁に本考案を適用した場合の一例である。
第1図・第2図に示すように、遠隔操作弁RVは、床部
材Fに取付けられるベース部材1と、ベース部材1の下
面に固定された弁ハウジング2と、弁ハウジング2内の
前部に立向きに組込まれた前進操作用の比例減圧弁機構
3及び後部に立向きに組込まれた後進操作用の比例減圧
弁機構4と、ベース部材1の上側に設けられた枢支ブラ
ケット部材5と、枢支ブラケット部材5に左右向きの水
平支軸6を介して前後に揺動自在に枢着されたカム部材
7と、1対の比例減圧弁機構3・4のプッシュロッド3a
・4aに夫々当接するようにカム部材7の前部と後部に設
けられた止めネジ部材8・9と、カム部材7及びベース
部材1の堤部1aの外側を囲繞するように配設された可撓
性の合成樹脂製で蛇腹状のシール部材10と、カム部材7
の上端の取付面7aに前後に1対のボルト11で固定された
足踏みペダル12とを備えている。
上記遠隔操作弁RVは床面のレベルに取付けられる関係
上、洗車等で雨水にさらされることになるので、完全な
水密構造として耐久性の低下を防ぐことが必要である。
上記シール部材10を主体とするシール構造について説
明する。
上記カム部材7の上端近傍部の外周縁部には上方開放
状のシール溝13が全周に亙って連続的に形成されるとと
もに、シール溝13の外側近傍部には突条部14が全周に亙
って連続的に形成されている。
上記ベース部材1の堤部1aの下端外周部には外側開放
横向き状の係合溝15が全周に亙って連続的に形成されて
いる。
第1図・第2図に示すように、上記シール部材10の上
端部には、シール溝13に密嵌する基部16と、基部16の上
方へ延びペダル12を取付けない状態において取付面7aよ
り上方へ約2mm程度突出するリップ部17と、基部16の外
側近傍に位置し突条部14に嵌装する下面開放状の係合シ
ール溝18とが全周に亙って連続的に形成されている。
更に、シール部材10の下端部にはベース部材1の係合
溝15に密嵌状に係合する係合部19が全周に亙って連続的
に形成されている。
第2図に示すように、ペダル12を取付けない状態にお
いて、リップ部17の内側には楔状断面の小さな隙間20が
形成されており、第1図に示すようにペダル12を取付け
た状態においては、リップ部17がペダル12のベース板21
で下方へ押圧されてリップ部17と基部16とが圧縮されて
隙間20は殆んど残らず、リップ部17と基部16とはシール
溝13とベース板21間に挟持された拘束状態となり、リッ
プ部17とベース板21との密着によりこれら両者間が完全
にシールされ、また基部16とシール溝13との密着により
これら両者間が完全にシールされる。
以上説明したように、基部16とリップ部17とがシール
溝13とベース板21間に圧縮状態で挟持拘束されるので、
シール部10の上端部分におけるシール性を確保すること
が出来、基部16がシール溝13から外れることがない。加
えて、突条部14と係合シール溝18との係合を介してシー
ル性の向上と基部16の外れ出し防止が図られている。
シール部材10の下端の係合部19とその近傍部の肉厚は
厚く、係合部19を係合溝15に強力に係合させておくこと
が出来るので、この部分のシール性は十分に確保され、
仮に雨水の漏入が生じても堤部1aが全周に亙って立上っ
ているので弁内部へ雨水が浸入することはない。
上記のシール構造によれば、特別の複雑な構造を用い
ることなく、非常に簡単な工夫された構造でもってシー
ル性を確保でき、基部16が外れるのを確実に防止でき、
シール部材10の上端部が外周側へはみ出すのを確実に防
止でき、部品数や工程の増加もなく製作コストの低減を
図ることが出来る。また、シール溝13が上方開放状の溝
なので、鋳造によりカム部材7を製作するときの鋳型の
構造面でも有利となる。
【図面の簡単な説明】
図面は本考案の実施例を示すもので、第1図は遠隔操作
弁の縦断面図、第2図はペダルを取付けない状態におけ
る要部拡大断面図、第3図・第4図は夫々従来技術に係
る遠隔操作弁の断面図である。 RV……遠隔操作弁、7……カム部材、7a……取付面、10
……シール部材、13……シール溝、16……基部、17……
リップ部。

Claims (1)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】水平軸心回りに揺動可能なカム部材であっ
    てその上端に足踏みペダルを取付ける取付面を有するカ
    ム部材と、少なくともカム部材の外周側を囲繞する可撓
    性のシール部材とを備えた遠隔操作弁において、 上記カム部材の上端近傍部の外周縁部に上方開放状のシ
    ール溝が全周に亙って凹設され、 上記シール部材は上端面開放状に形成されるとともに、
    シール部材の上端部にはシーール溝に密嵌しシール部材
    の上端部を固定する為の基部とこの基部から上方へ延び
    取付面より上方へ僅かに突出するリップ部とが全周に亙
    って形成され、 上記カム部材の取付面に足踏みペダルのベース板を固定
    した状態では、リップ部がベース板で押圧されて基部と
    リップ部とがシール溝内に圧縮状になるように構成され
    たことを特徴とする遠隔操作弁のシール構造。
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