JP2533613Y2 - 直線摺動用ベアリングの軌道台固定構造 - Google Patents

直線摺動用ベアリングの軌道台固定構造

Info

Publication number
JP2533613Y2
JP2533613Y2 JP4480091U JP4480091U JP2533613Y2 JP 2533613 Y2 JP2533613 Y2 JP 2533613Y2 JP 4480091 U JP4480091 U JP 4480091U JP 4480091 U JP4480091 U JP 4480091U JP 2533613 Y2 JP2533613 Y2 JP 2533613Y2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
mounting
fixing
wedge
bed
track
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Lifetime
Application number
JP4480091U
Other languages
English (en)
Other versions
JPH04130129U (ja
Inventor
弦二郎 伊勢
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
THK Co Ltd
Original Assignee
THK Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by THK Co Ltd filed Critical THK Co Ltd
Priority to JP4480091U priority Critical patent/JP2533613Y2/ja
Publication of JPH04130129U publication Critical patent/JPH04130129U/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP2533613Y2 publication Critical patent/JP2533613Y2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Lifetime legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Machine Tool Units (AREA)
  • Bearings For Parts Moving Linearly (AREA)

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この考案は、直線摺動用ベアリン
グの軌道台を機械本体側のベッドに固定するための軌道
台固定構造に関する。
【0002】
【従来の技術】直線摺動用ポールベアリングにおいて、
その軌道台の固定は、通常、工作機械あるいは産業機械
等の機械本体側の取付用ベッドに水平基準面と垂直基準
面とを形成し、押しねじ等の手段で軌道台を垂直基準面
に押し当てて水平方向の位置決めをすると共に、軌道台
にはその長さ方向に所定の間隔をおいて上下に貫通する
多数の取付孔を穿設し、これら取付孔を貫通する取付ボ
ルトを取付用ベッドに形成した雌ねじに螺合させて軌道
台をその上下方向に締結することにより行われている
(例えば、特開昭55−72,912号公報や特公昭5
1−38,812号公報)。しかしながら、この様な軌
道台の固定方法では、軌道台をその長さ方向に所定の間
隔をおいて取付ボルトにより直接締め付けて固定してい
るので、軌道台の取付孔付近がこの締付けによって変形
し、この取付孔付近が凹んでこれら取付孔の間が浮き上
がって軌道台に波打ちやうねりが生じたり、軌道台に多
数の取付孔をドリル等の手段で穿設する際にその片寄り
が生じ、たとえ機械本体側の取付用ベッドの水平基準面
及び垂直基準面や軌道台側の取付底面等を精度良く加工
しても、転動体の転走面が形成されて最も重要な軌道台
上部に波打ちやうねり、更には傾きや蛇行が生じ、軌道
台の真直精度が失われてしまうという問題があった。ま
た、これら取付孔付近に焼入れ等の熱処理の際の歪みや
撓みが生じたり、この部分で折損し易いという問題があ
った。
【0003】そこで、この様な問題を解決する手段とし
て、軌道台自体には取付孔を穿設することなく、この軌
道台を機械本体側のベッドに真直精度良く固定すること
ができる直線摺動用ベアリングの軌道台固定構造が提案
されている(実公平2−22,186号公報)。ところ
で、この軌道台固定構造においては、機械本体側の取付
用ベッドに固定される軌道台の真直精度はこのベッド側
に形成される取付基準面、すなわちこの実公平2−2
2,186号公報第3頁に記載された第2図の垂直面1
8及び軌道台10の底部平坦面12が接する面、あるい
は同公報第4頁第3図の傾斜面23及び軌道台10の底
部平坦面12が接する面の精度に依存し、これらの基準
面を精度良く仕上げない限り高い真直精度を確保できな
い。しかしながら、この公報記載の第2図の場合は、そ
の取付基準面が垂直面18及び軌道台10の底部平坦面
12が接する面、すなわち垂直基準面と水平基準面とで
構成されているので、この取付基準面の加工は比較的簡
単であるが、軌道台10の垂直面17側はベッド19側
の垂直面18に圧接されているだけで、直接ベッド19
側に固定することができず、軌道台10の取付強度、特
に浮き上がり荷重に対する取付強度が不足するという問
題があり、また、この公報記載の第3図の場合には、そ
の取付基準面が傾斜面23及び軌道台10の底部平坦面
12が接する面、すなわち下向傾斜基準面と水平基準面
とで構成されているので、軌道台10の取付強度は改善
されるものの、上記傾斜面23、すなわち下向傾斜基準
面を精度良く加工するのが難しく、多大な労力と時間と
を必要とするという問題がある。
【0004】
【考案が解決しようとする課題】本考案は、かかる観点
に鑑みて創案されたもので、その目的とするところは、
軌道台自体には取付孔を穿設することなく、しかも、外
部から作用する力、特に浮き上がり荷重に対して優れた
取付強度を発揮しつつ、この軌道台を機械本体側のベッ
ドに真直精度良くかつ強固に固定することができる直線
摺動用ベアリングの軌道台固定構造を提供することにあ
る。
【0005】
【課題を解決するための手段】すなわち、本考案は、レ
ール状に形成され、その上部長手方向に沿って少なくと
も一条の転走面を有し、機械本体側の取付用ベッドに形
成された取付面に固定される軌道台と、この軌道台に沿
って往復直線移動する摺動台と、上記摺動台側に保持さ
れると共にこの摺動台と軌道台との間に介装され、これ
ら摺動台と軌道台との間に作用する荷重を負荷しながら
上記軌道台の転走面上を転走する多数の転動体とを備え
た直線摺動用ベアリングの軌道台固定構造において、上
記機械本体側の取付用ベッドには水平基準面と垂直基準
面とを有する取付面を形成し、上記軌道台の下部には上
記取付用ベッドの水平基準面に接する取付底面を形成す
ると共に、この下部の左右何れか一方の側面には側方に
突出し、かつ、上向水平固定面と先端垂直固定面とを有
する基準固定部を形成し、また、他方の側面には側方に
突出し、かつ、上記取付底面に対して所定の角度θで傾
斜した上向傾斜面を有する断面略々楔形状の楔形固定部
を形成し、上記軌道台の基準固定部に係止してこの基準
固定部を取付用ベッドの取付面に固定する基準固定片に
は取付用ベッドの垂直基準面に接する第一垂直基準面
と、基準固定部に形成した上向水平固定面及び先端垂直
固定面にそれぞれ接する下向水平固定面及び第二垂直基
準面とを形成し、また、上記軌道台の楔形固定部に係止
してこの楔形固定部を取付用ベッドの取付面に固定する
楔形固定片には楔形固定部の上向傾斜面に接する下向傾
斜面を形成し、これら基準固定片及び楔形固定片をそれ
ぞれ取付ボルトで取付用ベッドの取付面に固定すること
により、上記軌道台を取付用ベッドに固定する直線摺動
用ベアリングの軌道台固定構造である。
【0006】本考案において、軌道台、摺動台及びこれ
ら摺動台と軌道台との間に介装される多数の転動体から
なる直線摺動用ベアリングについては、その軌道台が、
レール状に形成され、その上部長手方向に沿って少なく
とも一条の転走面を有すると共に機械本体側の取付用ベ
ッドに取り付けられ、摺動台の直線往復運動を案内する
タイプのものであれば、どの様なタイプのものであって
もよい。具体的には、例えば、軌道台がその上部長手方
向に沿って左右両肩部に接触角がそれぞれ互いに拡開す
る二条の転走溝を有し、この軌道台に沿って摺動する摺
動台がラジアル方向(垂直下向き方向)、逆ラジアル方
向(垂直上向き方向、すなわち浮き上がり方向)及び左
右方向の四方向の荷重を負荷できるようなタイプのも
の、軌道台がその上部長手方向に沿って左右側面部に接
触角がそれぞれ互いに収束する二条の転走溝を有し、こ
の軌道台に沿って摺動する摺動台がラジアル方向、逆ラ
ジアル方向及び左右方向の四方向の荷重を負荷できるよ
うなタイプのもの、軌道台がその上部長手方向に沿って
左右側面部にそれぞれ一条の転走溝を有し、この軌道台
に沿って摺動する摺動台がラジアル方向、逆ラジアル方
向及び左右方向の四方向の荷重を負荷できるようなタイ
プのもの、軌道台がその上部長手方向に沿って一方の肩
部に接触角がそれぞれ互いに拡開若しくは収束する二条
の転走溝を有し、互いに平行に配設された一対の軌道台
に沿って摺動する摺動台がラジアル方向、逆ラジアル方
向及び左右方向の四方向の荷重を負荷できるような軌道
台セパレートタイプのもの、軌道台がその上部長手方向
に沿ってその一方の肩部に接触角が上方若しくは斜め上
方を向く転走溝を有し、他方の肩部若しくは側面部に接
触角が下方若しくは斜め下方を向く転走溝を有し、この
軌道台に沿って摺動する摺動台がラジアル方向、逆ラジ
アル方向及び左右何れか一方向の三方向の荷重を負荷す
ることができ、通常一対で使用されるいわゆる片持ちタ
イプのもの等を挙げることができ、また、転動体につい
てもそれがボールであってもローラーであってもよい。
【0007】本考案において、軌道台下部に形成される
基準固定部に係止してこの基準固定部を機械本体側取付
用ベッドの取付面に固定する基準固定片は、少なくとも
取付用ベッドの垂直基準面に接する第一垂直基準面と、
基準固定部に形成した上向水平固定面及び先端垂直固定
面にそれぞれ接する下向水平固定面及び第二垂直基準面
とを有することが必要であり、通常、横断面略T字状あ
るいは横断面略逆L字状に形成される。また、軌道台下
部に形成される楔形固定部に係止してこの楔形固定部を
機械本体側取付用ベッドの取付面に固定する楔形固定片
は、少なくとも楔形固定部の上向傾斜面に接する下向傾
斜面を有することが必要であり、好ましくはその背面側
に上記下向傾斜面とは反対方向に傾斜する下向の背側傾
斜面を形成し、この背側傾斜面を取付用ベッド側に形成
した傾斜面に接触させ、これによって取付ボルトでこの
楔形固定片を取付用ベッドに締め付け固定した際に軌道
台に対する水平方向の押圧力が効果的に発揮されるよう
に形成するのがよい。
【0008】そして、機械本体側の取付用ベッドに形成
される取付面は、軌道台を固定する際の取付基準面とな
るものであり、少なくとも水平基準面と垂直基準面とを
有することが必要であり、好ましくはこの取付用ベッド
に取付凹溝を形成し、その底面を水平面に加工して水平
基準面とすると共にその左右何れか一方の側壁側を垂直
面に加工して垂直基準面とするのがよく、更に、他方の
側壁側には上記楔形固定片の背面側に形成される背側傾
斜面と接触する傾斜側壁面を形成するのがよい。ここ
で、軌道台の楔形固定部に形成される上向傾斜面の傾斜
角度θの大きさは、この楔形固定部に係止した楔形固定
片を取付ボルトにより締め付け固定した際に軌道台に対
して充分な水平方向の押圧力が発揮されるように設計さ
れればよく、外部から軌道台に作用する逆ラジアル方向
の荷重に対する対抗力とこの水平方向の押圧力とを考慮
し、取付底面に対して通常35〜55°、好ましくは4
0〜50°、最適には45°である。また、楔形固定片
の背面側に背側傾斜面が形成される場合、その傾斜角度
の大きさについては、上記軌道台側楔形固定部の上向傾
斜面の傾斜角度θの大きさを考慮して適宜設計すること
ができる。
【0009】更に、上記基準固定片や楔形固定片を機械
本体側の取付用ベッドに固定する固定手段については、
それがこれらの固定片を確実に固定できるものである必
要があり、ベッド側に形成した雌ねじ部に螺合する取付
ボルトが使用され、特に楔形固定片を固定する取付ボル
トについてはこの取付ボルトの締め付け程度を調整し、
これによって軌道台の直進精度を確保できるようにす
る。
【0010】
【作用】本考案においては、軌道台の下部にはその何れ
か一方の側面に上向水平固定面と先端垂直固定面とを有
する基準固定部を形成すると共に他方の側面に上向傾斜
面を有する断面略々楔形状の楔形固定部を形成し、一対
の固定片のうちの一方には取付用ベッドの垂直基準面に
接する第一垂直基準面と、基準固定部に形成した上向水
平固定面及び先端垂直固定面にそれぞれ接する下向水平
固定面及び第二垂直基準面とを形成して基準固定片と
し、また、他方には楔形固定部の上向傾斜面に接する下
向傾斜面を形成して楔形固定片とし、これら基準固定片
及び楔形固定片をそれぞれ取付ボルトで取付用ベッドの
取付面に固定することにより、上記軌道台を取付用ベッ
ドに固定するようにしているので、取付用ベッドの取付
面に形成した水平基準面及び垂直基準面に対して軌道台
を上記基準固定片及び楔形固定片を介して真直精度良く
固定できると同時に、これら基準固定片及び楔形固定片
により軌道台を強固に、特に外部からの浮き上がり荷重
に対して優れた取付強度が発揮されるように固定するこ
とができる。
【0011】
【実施例】以下、添付図面に示す実施例に基づいて、本
考案を具体的に説明する。
【0012】図1ないし図3において、本考案の実施例
に係る直線摺動用ベアリングの軌道台固定構造が示され
ている。この直線摺動用ベアリングは、長尺レール状に
形成され、その上部長手方向に沿ってそれぞれ片側二条
の転走溝(転走面)1を有する軌道台Rと、断面略逆凹
形状に形成され、その両袖部内面側にそれぞれ図示外の
四条の無限軌道を有し、上記軌道台Rを跨いでこの軌道
台Rに沿って往復直線運動をする摺動台Sと、上記摺動
台Sの各無限軌道内に保持され、摺動台Sと軌道台Rと
の間に位置してこれら摺動台Sと軌道台Rとの間に作用
する荷重を負荷しながら上記軌道台Rの転走溝1上を転
走する多数のボール2(転動体C)とで構成されてい
る。
【0013】また、上記軌道台R下部には、この軌道台
Rを機械本体側の取付用ベッドBに形成した水平基準面
3に設置するための取付底面4が形成されていると共
に、この下部の一方の側面には側方に突出し、かつ、上
向水平固定面6と先端垂直固定面7とを有する基準固定
部5が形成されており、また、他方の側面には側方に突
出し、かつ、上記取付底面4に対して所定の傾斜角度θ
で傾斜した上向傾斜面9を有する断面略々楔形状の楔形
固定部8が形成されている。
【0014】そして、この様な軌道台Rが固定される機
械本体側の取付用ベッドBには、取付凹溝Wが形成さ
れ、この取付凹溝Wの底面に水平基準面2が形成されて
いると共に、その一方の側壁には垂直面に加工された垂
直基準面10が形成され、また、他方の側壁側には上記
楔形固定部8の上向傾斜面9と同じ傾斜角度でこの上向
傾斜面9とは反対方向に傾斜する傾斜側壁面11が形成
されている。
【0015】更に、上記軌道台Rを上記取付用ベッドB
の取付凹溝W内に固定するための一方の固定片、すなわ
ち基準固定片F1 は、横断面略T字状に形成され、上記
取付用ベッドBに形成された取付凹溝Wの一方の側壁の
垂直基準面10に接する第一垂直基準面12と、基準固
定部5に形成した上向水平固定面6に接する下向水平固
定面13と、基準固定部5に形成した先端垂直固定面7
に接する第二垂直基準面14とが形成され、取付用ベッ
ドBの取付凹溝W内で軌道台Rの位置決めをしながらこ
の軌道台Rの基準固定部5側を固定できるようになって
いる。また、軌道台Rを上記取付用ベッドBの取付凹溝
W内に固定するための他方の固定片、すなわち楔形固定
片F2 は、横断面略々逆三角形状に形成され、その一方
の側面に軌道台Rの楔形固定部8に形成された上向傾斜
面9に接する下向傾斜面15が形成されていると共に、
他方の側面、すなわち背面側には取付凹溝Wの側壁に形
成した傾斜側壁面11に接する背側傾斜面16が形成さ
れている。そして、これら基準固定片F1 と楔形固定片
2 には、それぞれこれらを上下に貫通する3つの貫通
孔17が穿設されており、これらの貫通孔17を貫通し
て取付用ベッドBに形成された雌ねじ部18に螺合する
取付ボルト19によって各固定片F1 、F2 が取付用ベ
ッドBに固定されている。ここで、上記各固定片F1
2 の下端面と取付用ベッドBの水平基準面3との間に
は、これらの固定片F1 、F2 に作用する取付ボルト1
9による締め付け力が確実に軌道台Rの基準固定部5及
び楔形固定部8にそれぞれ伝達するように、また、特に
楔形固定片F2 については軌道台Rに対して充分な水平
方向の押圧力を発揮させてその基準固定部5の先端垂直
固定面7と基準固定片F1 の第二垂直基準面14との間
及びこの基準固定片F1 の第一垂直基準面12と取付用
ベッドB側取付凹溝Wの垂直基準面10との間をそれぞ
れ密着させることができるように、僅かな隙間が形成さ
れている。
【0016】従って、この実施例の軌道台固定構造によ
れば、図1に示すように、楔形固定片F2 の取付ボルト
19を締め付けることにより、この楔形固定片F2 の下
向傾斜面15と楔形固定部8の上向傾斜面9との間の接
触によって軌道台Rに対して図面上左方向に押圧力が作
用し、これによって軌道台Rの基準固定部5の先端垂直
固定面7と基準固定片F1 の第二垂直基準面14との間
及びこの基準固定片F1 の第一垂直基準面12と取付用
ベッドB側取付凹溝Wの垂直基準面10との間ががそれ
ぞれ密着し、軌道台Rは結果的に取付用ベッドB側取付
凹溝Wの垂直基準面10に沿ってその真直精度が達成さ
れる。この時、軌道台Rの基準固定部5はその上向水平
固定面6に接する基準固定片F1 の下向水平固定面13
により下方に押圧され、また、軌道台Rの楔形固定部8
はその上向傾斜面9に接する楔形固定片F2 の下向傾斜
面15により下方に押圧され、軌道台Rの取付底面4が
取付用ベッドBの水平基準面3に密着し、これによって
波打ちやうねりを発生させることなく水平に軌道台Rを
取付用ベッドBに固定することができると共に、逆ラジ
アル方向に作用する荷重、すなわち浮き上がり荷重に対
して高い取付強度を発揮する。
【0017】次に、図4及び図5は他の実施例に係る直
線摺動用ベアリングの軌道台固定構造を示すもので、上
記図1〜3の場合と異なり、楔形固定片F2 の背面側に
形成された背側傾斜面16の傾斜角度が軌道台Rの楔形
固定部8側の上向傾斜面9に接する下向傾斜面15の傾
斜角度より大きく形成されており、これによって楔形固
定片F2 に対する取付ボルト19の小さい締め付け力で
軌道台Rに大きな水平方向の押圧力を発揮させることが
できるようになっている。
【0018】更に、図6及び図7に示す他の実施例の直
線摺動用ベアリングの軌道台固定構造は、上記図1の場
合と異なり、基準固定片F1 が横断面略逆L字状に形成
され、取付用ベッドBの垂直基準面10に接する第一垂
直基準面12側下端には貫通孔17より外側に位置する
ように取付用ベッドBの水平基準面3に接する当接部2
0が形成され、これによってこの基準固定片F1 を取付
ボルト19で固定した際に上記当接部20が真先に水平
基準面3に当接し、基準固定片F1 が図面上左に傾いて
軌道台Rの基準固定部5に対する締結力が逃げてしまう
という不具合が発生しないようになっている。
【0019】なお、図8に示す他の実施例の直線摺動用
ベアリングの軌道台固定構造は、上記図7の基準固定片
1 と図5の楔形固定片F2 とを使用して軌道台Rの固
定を行ったものであり、その他の構成は上記の場合と同
様である。
【0020】
【考案の効果】本考案の直線摺動用ベアリングの軌道台
固定構造によれば、直線摺動用ベアリングの軌道台を機
械本体側のベッドに固定する際に、軌道台自体には取付
孔を穿設することなく、しかも、この軌道台の真直精度
を容易に確保することができると共に、取付強度、特に
浮き上がり荷重に対する充分な取付強度を発揮させるこ
とができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1は本考案の実施例に係る直線摺動用ベアリ
ングの軌道台固定構造を示す断面図である。
【図2】図2は図1の基準固定片を示す斜視図である。
【図3】図3は図1の楔形固定片を示す斜視図である。
【図4】図4は他の実施例に係る図1と同様の断面図で
ある。
【図5】図5は図4で使用する楔形固定片の斜視図であ
る。
【図6】図6は他の実施例に係る図1と同様の断面図で
ある。
【図7】図7は図6で使用する基準固定片の斜視図であ
る。
【図8】図8は他の実施例に係る図1と同様の断面図で
ある。
【符号の説明】
R 軌道台、 S 摺動台、 C 転動体、 B 取
付用ベッド、W 取付凹溝、θ 傾斜角度、F1 基準固
定片、F2 楔形固定片、1転走溝(転走面)、2 ボー
ル(転動体)、3 水平基準面、4 取付底面、5基準
固定部、6 上向水平固定面、7 先端垂直固定面、8
楔形固定部、9 上向傾斜面、10 垂直基準面、1
1 傾斜側壁面、12 第一垂直基準面、13 下向水
平固定面、14 第二垂直基準面、15 下向傾斜面、
16 背側傾斜面、17 貫通孔、18 雌ねじ部、1
9 取付ボルト、20 当接部。

Claims (1)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 レール状に形成され、その上部長手方向
    に沿って少なくとも一条の転走面を有し、機械本体側の
    取付用ベッドに形成された取付面に固定される軌道台
    と、この軌道台に沿って往復直線移動する摺動台と、上
    記摺動台側に保持されると共にこの摺動台と軌道台との
    間に介装され、これら摺動台と軌道台との間に作用する
    荷重を負荷しながら上記軌道台の転走面上を転走する多
    数の転動体とを備えた直線摺動用ベアリングの軌道台固
    定構造において、上記機械本体側の取付用ベッドには水
    平基準面と垂直基準面とを有する取付面を形成し、上記
    軌道台の下部には上記取付用ベッドの水平基準面に接す
    る取付底面を形成すると共に、この下部の左右何れか一
    方の側面には側方に突出し、かつ、上向水平固定面と先
    端垂直固定面とを有する基準固定部を形成し、また、他
    方の側面には側方に突出し、かつ、上記取付底面に対し
    て所定の角度θで傾斜した上向傾斜面を有する断面略々
    楔形状の楔形固定部を形成し、上記軌道台の基準固定部
    に係止してこの基準固定部を取付用ベッドの取付面に固
    定する基準固定片には取付用ベッドの垂直基準面に接す
    る第一垂直基準面と、基準固定部に形成した上向水平固
    定面及び先端垂直固定面にそれぞれ接する下向水平固定
    面及び第二垂直基準面とを形成し、また、上記軌道台の
    楔形固定部に係止してこの楔形固定部を取付用ベッドの
    取付面に固定する楔形固定片には楔形固定部の上向傾斜
    面に接する下向傾斜面を形成し、これら基準固定片及び
    楔形固定片をそれぞれ取付ボルトで取付用ベッドの取付
    面に固定することにより、上記軌道台を取付用ベッドに
    固定することを特徴とする直線摺動用ベアリングの軌道
    台固定構造。
JP4480091U 1991-05-20 1991-05-20 直線摺動用ベアリングの軌道台固定構造 Expired - Lifetime JP2533613Y2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP4480091U JP2533613Y2 (ja) 1991-05-20 1991-05-20 直線摺動用ベアリングの軌道台固定構造

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP4480091U JP2533613Y2 (ja) 1991-05-20 1991-05-20 直線摺動用ベアリングの軌道台固定構造

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH04130129U JPH04130129U (ja) 1992-11-30
JP2533613Y2 true JP2533613Y2 (ja) 1997-04-23

Family

ID=31924833

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP4480091U Expired - Lifetime JP2533613Y2 (ja) 1991-05-20 1991-05-20 直線摺動用ベアリングの軌道台固定構造

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2533613Y2 (ja)

Also Published As

Publication number Publication date
JPH04130129U (ja) 1992-11-30

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JPH063211B2 (ja) 直線摺動用ベアリング及び直線摺動用ベアリングの組付け方法
JP3547209B2 (ja) 直動転がり案内ユニット
US5249867A (en) Linear motion guide unit assembly having a misalignment absorbing mechanism
JPS59196137A (ja) 往復台用支持装置
KR890000319B1 (ko) 직선접동용 로울러베어링
JPS6211208B2 (ja)
JP2527218Y2 (ja) 直動転がり案内ユニット
JPH0232488B2 (ja)
JP2533613Y2 (ja) 直線摺動用ベアリングの軌道台固定構造
US4815863A (en) Journal
JPS6211211B2 (ja)
JP2529952Y2 (ja) 直動転がり案内ユニット
JPH082499Y2 (ja) 直線運動用ベアリングの軌道台の取付構造
KR960014637B1 (ko) 직선 슬라이딩 운동용 베어링
JPH0724181Y2 (ja) 直線摺動用ベアリングの軌道台固定構造
JPS6156055B2 (ja)
JP3093858B2 (ja) テーブル装置
JPH0322574Y2 (ja)
JPS6224652B2 (ja)
JPH0222186Y2 (ja)
JPS59147918U (ja) リニアガイド装置
JPH0215336B2 (ja)
JPH0155937B2 (ja)
JPH06100224B2 (ja) 直線摺動用ベアリング
JPS6224651B2 (ja)

Legal Events

Date Code Title Description
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 19961119

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

EXPY Cancellation because of completion of term