JP2533599B2 - コンクリ―ト等の成形体表面に像を転写印刷する方法 - Google Patents

コンクリ―ト等の成形体表面に像を転写印刷する方法

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Description

【発明の詳細な説明】 (産業上の利用分野) この発明はコンクリート及びまたはモルタル(これ
を、コンクリート等という)成形体に、文字、絵柄、写
真画などを転写印刷する方法に関する。
(従来の技術) 従来、コンクリート等成形品の表面に文字、絵柄、写
真画などのいわゆる像を描く場合は、コンクリート等の
表面に文字、絵柄、写真画像をくり抜いてマスキング
し、その上からローラやスプレーなどで、塗装又はイン
キを塗り付ける方法が最も一般的であった。
しかしこうした従来の像形成法によるときは、単色が
ほとんどで多色刷りを行うと作業性がわるく、多くの困
難を伴っていた。また単色刷りの場合でも、コンクリー
ト等の表面が普通は吸水性の粗雑な面をしているので、
出来上がった像に鮮明さを欠く欠点があった。さらに最
近では、インクジェットプリンターなどを利用してコン
クリート等に直接絵や写真画像を描く方法もあるが、大
がかりな装置を必要とするわりには、鮮明な画像が得ら
れていない。コンクリート等の表面に人が直接絵筆によ
って絵を描くこともあるが、非能率であるとともにこの
方法は複写ではないため、絵柄や写真画像などの再現性
において劣って、工業生産には不向きであった。
(発明が解決しようとする課題) この発明は、コンクリート等成形品の表面に鮮明な像
をコンクリート等の成形と同時に、しかも再現性よくか
つ能率的に転写印刷しようとするものである。
(課題を解決するための手段) 本願の請求項1に記載した発明は、原稿に対応した潜
像をトナーによって顕像とした可視像をシート上に転写
し定着して得られる複写用記録シートを、そのトナー面
を外側にして型枠内面に固定し、その上にエポキシ樹
脂、ポリウレタン樹脂及びポリエステル樹脂の中から選
択された一種の熱硬化性樹脂塗料を塗布し、その後これ
にコンクリートまたはモルタルを打設し、硬化後脱型す
ることによって複写用記録シートをコンクリート及びま
たはモルタル側に反転し、さらに複写用記録シートを剥
がすことによりコンクリート等の成形体表面に像を転写
印刷する方法である。また他の発明は、請求項1記載の
発明において、あらかじめ内面に可剥性被膜を形成した
型枠に、複写用記録シートをトナー面を外側にして固定
するものである。また他の発明は、請求項1又は2記載
の発明において、複写用記録シートがプラスチック製シ
ートとしたものである。また他の発明は、請求項1、2
又は3記載の発明において、コンクリート等の面に反転
して形成された像の上に、アクリル−ウレタン共重合体
樹脂系、アクリル−シリコン共重合体樹脂系又はフッ素
樹脂系塗料を塗布するものである。以下にこれらの発明
をさらに説明する。
まず請求項1記載の発明について説明すると、最初に
複写しようとする文字、絵柄、写真などの像をその表面
に定着した複写用記録シートをつくらなければならな
い。そのためには、例えば通常の複写機をもってする方
法が適している。即ち、原稿から帯電、露光によって潜
像をドラム上に形成し、この潜像をトナーによって顕像
となした可視像を紙、プラスチック製の記録シート上に
転写し、定着して複写用記録用シートを得るものであ
る。しかし、ここでのトナーの記録シートへの定着は仮
定着とし、コンクリートへ反転した複写用記録シートの
台紙を引き剥がすことによって、記録シートからトナー
が剥離出来るようにしておくことが必要である。なお、
ここでいうトナーの仮定着とは、通常のハンドリングで
取り扱っている限りではトナーの剥離はないものの、前
記の如くコンクリート等の側に反転した記録シートを剥
離すると、トナーがシートから剥離してコンクリート等
の側に反転する程度の強さで定着されていること、をい
うものである。そのためには、例えば記録シートをプラ
スチックシートとして両者の接着を故意に不完全とす
る。基材シートをプラスチックとすると、トナーの定着
にあたって溶融したトナーの樹脂成分がプラスチックシ
ートの中に染み込むことがなく、トナーの定着を仮定着
とすることができる。また、基材シートを紙とプラスチ
ックフイルムとの積層シートとしてもよい。外に、シー
ト基材に金属の箔を使用してもよい。これらの基材シー
トとしては、その上にトナーを加熱、圧着などの手段で
定着するに際し、シートが熱定着時の加熱などで、変形
したり溶けたりしないもので、かつシートの中にトナー
が染み込むことがなく、その後トナーをシートから比較
的容易に剥離できるものであれば、いずれも制限なく使
用が出来る。
次に、こうした複写用記録シートをコンクリート等の
型枠に固定するには、例えば両面接着テープでもって型
枠の内面に、トナー定着面を外側にして固定する。この
固定の仕方として、別に可剥性被膜を型枠内面に形成し
た面に固定してもよい。即ち、ストリッパブルペイント
を型枠内面に塗布することによって、可剥性被膜を内面
に形成した型枠に、前記の両面接着テープでもって複写
用記録シートを固定してもよく、また可剥性塗料の塗布
していまだ乾燥する前に、これに直接複写用記録シート
を接着し固定してもよい。この状態にしてこの上に熱硬
化性樹脂塗料を塗布する。ここに使用する熱硬化性樹脂
としては、例えばエポキシ樹脂、ポリウレタン樹脂、ポ
リエステル樹脂などの塗料である。熱硬化性樹脂塗料の
塗布量は特に限定されるものではないが、例えば100〜8
00g/m2を吹付け塗装すればよい。この熱硬化性樹脂が半
硬化状態になるのをまって、これにコンクリート等の流
し込みを行う。その後は常法によって前養生、蒸気養生
などを行ってから脱型する。すると複写用記録シートは
型枠から剥がれてコンクリート等の表面に反転される。
次いでシートを剥がすと、これと同時に複写用記録シー
トに仮定着されていたトナーは、記録シートから剥離さ
れてコンクリート等の表面に転写されて、ここに所定の
像が形成されることになる。これによってコンクリート
等の成形体の表面に、原稿にある文字、絵柄、写真画な
どを美麗に転写印刷することができる。
なお、複写記録シートを型枠に固定するに際し、これ
を強固に固定すると、脱型において複写用記録シートは
型枠側に固定されたままとなり、脱型すると同時に、複
写用記録シートの表面に仮定着されたトナーだけがコン
クリート等の側に反転されることのなる。即ち、脱型す
ることによって、複写用記録シートに仮定着されている
トナーのみがコンクリート等の表面に、またトナーの剥
離された残余の記録シートは型枠内面に接着したままコ
ンクリート等と分離される。このためには、複写用記録
シートと型枠内面との接着強度は、コンクリート等の表
面に被覆される熱硬化性樹脂被膜と像を形成するトナー
との接着強度より接着強度が、大であることが必要であ
る。
ここに得られたものは、そのままでも原稿の像がきれ
いにコンクリート等の表面に転写印刷されたものである
が、この上にアクリル−ウレタン共重合体樹脂系、アク
リル−シリコン共重合体樹脂系又はフッ染樹脂系の塗料
を塗布することによって、このものは一層耐候性が増
し、屋外で長期に美しさを保ことができる。
以下に、実施例を挙げてこの発明を更に説明する。
実施例1. キヤノンコピアCLC−1型(キヤノン株式会社製商品
名)カラー複写機で、OHPプラスチック製シート(A4
版)に、裏焼で複写した連続写真を構成する複写用記録
シート12枚を用意した。別に、180×330×18cmのプレキ
ャストコンクリート用型枠の内面をきれいに清掃したの
ち、可剥性塗料(関西ペイント社商品名 ストリップペ
イント)を、200g/m2の割合で吹付けたものを用意し
た。
上記の複写用記録シートを、可剥性被膜を塗布した型
枠の内面に、シート上のトナーが外側となるようにして
両面テープを用いて固着した。この上にエポキシ樹脂塗
料(株式会社小野田社商品名,ユニタック5000)をエア
レス型吹付機で500g/m2の割合で塗布した。これに吊上
げボルト用金具や鉄筋カゴを取付け、塗布した樹脂の半
硬化をまって、スランプ8cm、水セメント比56%、単位
セメント量300kg/m3のコンクリートを打設した。テーブ
ルバイブレータを使用して充分に振動がけをした後、4
時間の前置時間を確保した後表面仕上げを行い、蒸気養
生用テントで型枠全体を覆い蒸気養生を行った。蒸気養
生の条件は、昇温速度15℃/h、最高温度75℃、最高温度
保持時間6時間とし、その後は蒸気の挿入を止め、テン
トを被せたままの自然養生とした。翌日脱型し、コンク
リート側に付着している記録シート台紙を剥がしたとこ
ろ、美しい連続写真画像がコンクリートの表面に転写印
刷されていた。
実施例2. 実施例1で得られたものの像の上に、耐候性樹脂であ
る水性ウレタン樹脂(三井東圧化学社商品名オレスター
UD100N)を、300g/m2の割合で塗布した。このものをサ
ンシャインカーボンアーク灯を使用したウエーザーメー
ターにより耐候試験をしたところ、1000時間で変色など
もなく良好な成績を納めた。
(発明の効果) 以上、この発明によれば所望の原稿に描かれた文字、
絵柄、写真などの像が、そのままの形で複写されて、し
かも反復性を以てコンクリートの表面に美しく印刷する
ことが出来る。しかも本発明の方法によるときは、複写
用記録シートの上にトナーでもって形成された像は、い
ったんその上にエポキシ樹脂などの熱硬化性樹脂が塗布
されこの樹脂被膜で被膜された形で、コンクリート側に
反転被覆されるために、コンクリート表面の粗雑さ、コ
ンクリートの吸水性といったことは無関係になって、そ
こには従来では得られない鮮明な像を得ることができる
ようになった。
こうしたことで、本発明のコンクリート転写印刷の技
術は今後もいろいろな面で利用されるものと考えられ
る。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 田中 和裕 東京都江東区豊洲1―1―7 小野田セ メント株式会社セメント研究所内 (56)参考文献 特開 昭55−28852(JP,A) 特開 昭58−82708(JP,A)

Claims (4)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】原稿に対応した潜像をトナーによって顕像
    とした可視像をシート上に転写し定着して得られる複写
    用記録シートを、トナー面を外側にして型枠内面に固定
    し、その上にエポキシ樹脂、ポリウレタン樹脂及びポリ
    エステル樹脂の中から選択された一種の熱硬化性樹脂塗
    料を塗布し、その後これにコンクリート及び又はモルタ
    ルを打設し、硬化後脱型することによって複写用記録シ
    ートをコンクリート及び又はモルタル成形体に反転し、
    さらに複写用記録シートを剥がすことによりコンクリー
    ト等の成形体表面に像を転写印刷する方法。
  2. 【請求項2】あらかじめ面内に可剥性被膜を形成した型
    枠に、複写用記録シートをトナー面を外側にして固定す
    る請求項1記載のコンクリート等の成形体表面に像を転
    写印刷する方法。
  3. 【請求項3】複写用記録シートがプラスチック製シート
    である請求項1又は2記載のコンクリート等の成形体表
    面に像を転写印刷する方法。
  4. 【請求項4】コンクリートの面に反転して形成された像
    の上に、アクリル−ウレタン共重合体樹脂系、アクリル
    −シリコン共重合体樹脂系又はフッ素樹脂系塗料を塗布
    した請求項1、2又は3記載のコンクリート等の成形体
    表面に像を転写印刷する方法。
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