JPS6279453A - プリント写真への保護膜形成方法 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〈産業上の利用分野〉 本発明はプリント写真のプリント面に防水保護膜を重層
形成する方法に関するものである。

〈従来の技術〉 周知される様に、プリント写真はプリント面にゼラチン
成分が存在するから、水に対して弱く、僅かな水滴の耐
着でも変質してしまうと云う問題がある他、手指で押圧
すると指紋が残留すると云う問題もある。

このために従来においてはプリント写真のプリント面に
ラッカー物質を重着して保護膜を形成する事が行われて
いる。

〈発明が解決しようとする問題点〉 この様な従来の保護膜は、主としてプリント面の紫外線
による退色を防止する事を目的としており、従って紫外
線退色防止剤の溶解混入のために相当量の溶剤を使用し
ているから、塗着工程上の管理が面倒である他保護膜形
成のため人手によるスプレ一手段や人手による刷毛を用
いた塗付手段等を用いているから、膜厚が不均一で且つ
大量生産に適さないと云う問題があった。

く問題点を解決するための手段〉 本発明方法は、プリント写真のプリント面にエンボスロ
ーラーによって直接的又は間接的に合成樹脂組成物で作
られた防水塗料を塗着する工程と、この工程によりプリ
ント面に形成された防水塗膜を硬化せしめる工程とを用
いると共に、Ｌ記エンボスローラーのローラー面を微小
凹凸面に作って、これによりプリント写真のプリント面
に艶消しされた保護膜を形成する様にしたπを特徴とし
ている。

く実　施　例〉 第１図は本発明方法により得られるプリント写真の１部
を拡大した断面図で、プリント写真１０の基紙１１は裏
面を防水膜１２に形成されると共に表面を感光膜に形成
されていて、この感光膜が現像により現像膜即ちプリン
ト面１３になっている。

」二足プリント面１３の上には透明な保護膜２０が重合
形成されており、この保護膜２０は防水塗料を材料とし
て作られると共に表面を微小凹凸面２０１に形成されて
いて、これにより艶消し効果を与えられている。

上記保護膜２０の形成は第２図、第３図に示す如く、連
続シート状のプリント写真に連続加工して得ても良いし
、或は又截断されたプリント写真を個別的に加工しても
良い。

まず第２図に示される方法について説明すると、この実
施例に示される方法は、プリント写真の連続シート３０
をロール状に巻回して、これを供給側ロール３１から巻
取側ロール３２に展張移行せしめると共に、途中におい
てエンボスローラー３３で防水塗料３４例えば紫外線硬
化樹脂を塗付し、更にこの防水塗料３４を硬化手段、例
えば乾燥硬化装置３５で硬化せしめる様構成されている
。

上記防水塗料３４は通常時において液状を呈すると共に
人為的に制御可能な硬化条件で硬化せしめ得る合成樹脂
組成物で作られており、例えば加熱処理で硬化せしめら
れる水系合成樹脂組成物や有機溶剤系合成樹脂組成物（
所謂ニス）及び紫外線や赤外線又は電子線等の電磁波に
より硬化せしめられる合成樹脂組成物が使用される。

上記エンポスロー−ラー３３には、写真製版技術により
凹凸表面を形成されたエンチングシリンダーや、機械彫
刻手段で凹凸表面を形成された彫刻シリンダー等が使用
されており、例えばエツチングシリンダーの場合には、
通常１２０線、４０色程度の凹凸表面を有している。

実施例では上記防水塗料３４が、塗料槽３６内で回転す
るエンボスローラー３３にドクター３６１で掻取り状に
塗着されて表面の四部に充填されると共にプリント写真
のプリント面に直接的に転着塗付される様に作られてい
るが、場合によっては第４図に示す如き方法によりＬ記
プリント面に間接的に塗付しても良い。

上記硬化手段としては、防水塗料３４の硬化条件に合致
したものを選定すれば足りるが、実施例の場合には熱風
ファン３５１、赤外線照射器３５２１及び赤外線照射器
３５３が備えられていて、各種防水塗料に対処出来る様
設計されている。

以上において述べた防水塗料としては、水系熱可塑性樹
脂塗Ｔ液である商品名　ＹＷＩＩＩＣＤコートＡＱやニ
ープレスコニーＡＱ１０４（いづれも東洋インキ製造株
式会社製造）、有機溶剤系熱可塑性樹脂塗工液である商
品名　土ンドレスＰ−１０３（大口木インキ化学工業株
式会社製造）、及び紫外線硬化型合成樹脂塗工液である
商品名５Ｌ−３（日本ペイント株式会社製造）や商品名
バートコ−）Ｎｏ３　（藤倉化成株式会社製造）等が存
在する。

続いて第３図に示される実施例について説明する。

この実施例は１枚宛截断されたプリント写真４０に各別
に保護膜を形成するもので、プリント写真４０は移送路
４１を移送されつつ１対の圧接ローラー４２．４３間で
防水塗料４４を塗着される。

このために上記圧接ローラー４２．４３の一方４２はエ
ンボスローラーに作られていて、これに防水塗料４４が
塗着されると共にエンボスローラー４２の四部に充填さ
れ、且つこの防水塗料４４がプリント写真４０のプリン
ト面に転着塗付される様構成されている。

上記プリント写真４０は防水塗料４４を塗着された後、
更に硬化装置４５に送られてここで防水塗料が硬化せし
められる事前述実施例と同様である。

この実施例においては、移送路４１がバキューム装置４
１１を有するベルトコンベヤ４１２を有しており、プリ
ント写真４０はエンボスローラー４２からエアーノズル
４２１の吹出しエアーにより剥離された後、コンベヤ４
１２で吸着されつつ回収部４１３に搬送される。

次いて第４図に示される実施例について説明する。

この実施例は、プリント写真５０に対し、防水塗料５１
を間接的に塗付する方法であり、この方法によれば、塗
料５１はエンボスローラー５２の外面に塗着された後ゴ
ムローラー等のオフセットローラー５３の外面に転写さ
れ、この転写膜５３１がプリント写真５０に塗着されて
防水塗膜５１１を形成する。

この様に防水塗料５１を間接的にプリント写真５０のプ
リント面へ塗着する方法においては、オフセットローラ
ー５３の外面が軟質のためプリント写真５０への押圧力
が大きくてもプリント写真５０の損傷を防止出来ると云
う利点がある。

以上の処において、上記エンボスローラーとこのローラ
ーと協働する圧接ローラーとは矢印で示す如くプリント
写真送り出し方向に回転する事が望ましく、かくすれば
防水塗料の塗着方向が良くなる利点がある。

更に又上記防水塗料としては安価なニスを使用する事が
望ましく、このニスとして水系合成樹脂組成物を用いれ
ば防水塗料がプリント写真側のゼラチン成分と親和して
密着性が良くなると云う利点がある。

本発明方法はこの様なものであるから、エンボスローラ
ー３３．４２．５２の凹部に充填された防水塗料３４，
４４．５１が、プリント写真３０゜４０．５０のプリン
ト面に転着塗付される事により、プリント写真のプリン
ト面に、第２図乃至第４図に示す如き、微小凹凸を有す
る防水塗膜３４１．４４１，５１１が形成されると共に
、この防水塗膜３４１，４４１．５１１が硬化手段によ
り硬化せしめられる事によって艶消し状の透明な防水保
護膜２０が形成される事になる。

而してこの防水保ＭＩＩ９２０の膜厚は通常４ＪＬ程度
であるが、場合によってはｌＩＬ〜２０ル程度に増減し
ても良い。

〈発明の効果〉 エンボスローラーを用いて凹凸状ならしめた防水塗膜を
塗着するため、平滑なプリント面に対しても防水塗料を
良好に塗付出来る。

防水塗料を微小凹凸状に塗付して硬化させる事で保護膜
を形成するものであるから、保護膜の防水性が良い事は
勿論、プリント面が艶消し状になって体裁が良好である
。

即ち従来の艶消し状のプリント写真は印画紙自体をエン
ボス加工して得られるものであるから、これに保護膜を
形成すると艶消し効果が失なわれると云う問題があった
が、本発明方法によれば防水イ？潰瞠を右十ふ１３消１
．」憂プ１】ント冗宣力く得られると云う効果がある。

エンボスローラーによって直接的又は間接的に防水塗料
をプリント面に塗付するため、凹凸状態が均一な保護膜
をプリント写真に形成する事が出来る他、ａｔ誠的手段
による保護膜の形成が可能になるから大量処理が出来る
と共に工程管理が容易になる。

【図面の簡単な説明】

第１図は本発明により得られるプリント写真の１部を拡
大した縦断面図、第２図乃至第４図は夫々本発明方法を
実施するための装置の略解説明図である。 図中１０はプリント写真、１３はプリント面、２０は保
護膜、３３，４２．５２は夫々エンボスローラー、３４
，４４．５１は夫々防水塗料を示す。 特許出願人　　　　恩田商事株式会社 第２図

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. プリント写真のプリント面に透明な防水塗料をエンボス
   ローラーを用いて直接的又は間接的に塗付し、これによ
   りプリント面上に表面が微小凹凸面である防水塗膜を形
   成する工程と、この工程後に上記防水塗膜を硬化せしめ
   て透明艶消し状の保護膜を生成せしめる工程とを有し、
   上記防水塗料は通常時液状を呈すると共に人為的に制御
   可能な硬化条件で硬化する合成樹脂組成物中から選ばれ
   ている事を特徴としたプリント写真への保護膜形成方法
   。