JP2756387B2 - 複写画像物 - Google Patents

複写画像物

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JP2756387B2
JP2756387B2 JP35196591A JP35196591A JP2756387B2 JP 2756387 B2 JP2756387 B2 JP 2756387B2 JP 35196591 A JP35196591 A JP 35196591A JP 35196591 A JP35196591 A JP 35196591A JP 2756387 B2 JP2756387 B2 JP 2756387B2
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猛 富山
孜 丸山
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Kansai Paint Co Ltd
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、複写画像物に関するも
のである。
【0002】
【従来の技術及びその課題】従来、タイル板、スレート
板、プラスチック板などの基材に絵柄を施こす方法とし
て、一般にスクリーン印刷がおこなわれている。
【0003】しかしながら該方法は、特に、多色印刷を
おこなう場合には色合わせに労力を要し、そして各色ご
とに印刷をおこなうので時間がかかり、また、複雑な絵
柄を印刷する場合には何回ものスクリーン印刷をおこな
うためにこの労力とそれに費す時間も長くなるという欠
点がある。
【0004】もっともこれらの欠点を改善する方法とし
て、カラー複写機を用いて、転写紙に絵柄を複写し、次
いでこのものを被転写物に熱転写し、続いて転写紙を剥
離することにより被転写物に絵柄を作成することがおこ
なわれている。
【0005】該方法は、労力をあまり必要とせず、そし
て短時間に複雑な絵柄を被転写物に形成できるといった
利点がある一方で、転写された絵柄は、物が接触した際
に傷付きやすく、また、光、熱、湿気、汚染物質(タバ
コ)などにより絵柄が退色、剥離、ヨゴレなどの欠陥を
生じやすいといった欠点がある。
【0006】上記方法の欠点を改善するために、被転写
物に形成された絵柄の表面に透明樹脂有機溶剤溶液を塗
布し、乾燥をおこなって透明樹脂被膜を形成することを
試みたが、絵柄表面に対する該溶液の被覆性が十分でな
いために美感及び性能に優れた被膜が得られなかった。
また、このものは被転写物に形成した絵柄表面を界面活
性剤水溶液で洗浄、乾燥後上記溶液を塗布することによ
って解決されるが、洗浄及び乾燥工程が入るために工程
が複雑となるとともに手間がかかり生産性が劣るという
欠点がある。
【0007】
【問題点を解決するための手段】本発明者等は、上記し
た問題点を解消するために鋭意研究を重ねた結果、複写
機を用いて形成される転写の画像は表面張力が低いため
に透明樹脂被膜が形成できないことをつきとめそして透
明樹脂被膜を活性エネルギー線硬化形透明樹脂組成物及
びフィルムを用いて活性エネルギー線照射により該樹脂
組成物を硬化させることにより上記問題点を全て解消で
きるものであることが分かり、本発明を完成するに至っ
た。
【0008】即ち、本発明は基材表面に、(a)複写用
樹脂層及び複写画像層を有する剥離シートを、基材表面
と複写画像層とが重なるように転写し、(b)ついで複
写画像層から複写用樹脂層を剥離し、基材及び複写画像
層で構成される転写物を得たのち、(c)該転写物の複
写画像層に活性エネルギー線硬化形透明樹脂組成物を塗
布し、(d)この上からフィルムを施し、(e)更に、
この上から活性エネルギー線を照射して該樹脂組成物を
硬化させることによって得られる複写画像物に関する。
【0009】本発明複写画像物について図面を用いて説
明する。図1は剥離シート断面図、図2は剥離シートの
複写画像層と基材とを重ね転写した転写物の断面図、図
3は図2で得られた転写物から複写用樹脂層を剥離した
転写物の断面図、図4は図3で得られた転写物に活性エ
ネルギー線硬化形透明樹脂組成物を塗布し、この上から
フィルムを施した転写物の断面図及び図5は図4で得ら
れた転写物に活性エネルギー線を照射し活性エネルギー
線硬化形透明樹脂組成物を硬化させたのちフィルムを剥
離して得られる転写物の断面図を示す。
【0010】剥離シートは、複写用樹脂層1及び必要に
応じて離型層を有する複写用シートを複写機で複写する
ことによって複写用樹脂層1の表面に複写画像層2を形
成したものが使用できる。複写機は特に制限されず従来
の単色もしくは多色(カラー)複写機が使用できるが、
好ましくはトナー粒子を静電式で定着させる電子写真式
のものが良い。また、複写に際して、次の工程で複写画
像層2を基材3に転写させ反転させるので、元図は裏面
で複写がおこなわれる。
【0011】該剥離シートを用いて転写を行なう基材3
は熱によって変質、変型などが生じないものであって例
えば陶器(タイル、スレートなど)、木、ガラス、金
属、プラスチック及びこれらの組合わせで構成される
板、シート、型材などが使用できる。また、該基材3に
は、基材3と複写画像層2及び(又は)塗膜4との間に
プライマー層及び(又は)更に中塗り層を設けておくこ
ともできる。これらの層は基材3と複写画像層2との密
着性を向上させることができるとともにこれらの層を着
色することにより画像の背後の色を変えて、該画像を浮
き上がらせたり、また、ぼやかしたりして感じの異なる
画像を得ることができる。
【0012】また、転写は剥離シートの複写画像層2と
基材3との表面を重ね加圧することによっておこなわれ
る。該加圧は、通常、加熱した状態でおこなわれる。加
熱は一般に約80〜250℃、好ましくは約150〜1
70℃で約20〜50秒の範囲が良い。また、必要に応
じて基材3が温かいあいだに転写した表面を布などで押
しあて複写画像層2をさらに均一に密着させることもで
きる。
【0013】転写後の複写用樹脂層1は、冷却後、転写
画像層2から剥離する。該剥離は直接もくしは転写剥離
溶液を用いておこなうことができる。
【0014】複写画像層2が転写された基材3に塗布さ
れる活性エネルギー線硬化形透明樹脂組成物は、太陽
光、紫外線及び電子線で硬化できるものであって、従来
から公知の紫外線及び電子線硬化型塗料などが使用でき
る。該樹脂組成物の中でも、特に、耐スリ傷性に優れか
つ光、熱、湿気などに対して安定な被膜を形成する多官
能のアクリル系、シリコン系、フッ素系などのオリゴマ
ータイプの塗料組成物を用いるのが良い。また、該樹脂
組成物には複写画像層2が隠ぺいしない程度に顔料、染
料などを配合することができる。
【0015】該樹脂組成物の塗装は、通常、スプレー塗
装、流し塗り、ロールコーター塗装、カーテンフローコ
ーター塗装、静電塗装、スクリーン印刷、グラビア印刷
などの手段でおこなうことができる。塗装の膜厚(乾
燥)は要求される性能や外観によって適宜選択すればよ
いが、通常、約10〜200μm、好ましくは約20〜
100μmが良い。
【0016】該活性エネルギー線硬化形樹脂組成物で形
成させた塗膜4は活性エネルギー線を照射して硬化させ
る前にフィルムを該塗膜4表面に施こす。該フィルムと
しては活性エネルギー線が透過して該塗膜4が硬化でき
るものであれば特に制限なしに使用でき、例えば、ポリ
エチレンテレフタレート、ポリプロピレン、ポリエチレ
ン、ラミネートフィルム、コーティング紙、アルミニウ
ム等が挙げられる。該フィルムの膜厚は、通常、約10
〜500μmのものが使用できる。また、該フィルムの
該塗膜4に被覆させる面を予じめ各種表面処理(例えば
任意の艶消し、模様など)をおこなうことにより多様な
表面を形成させることができる。
【0017】また、上記塗膜4表面にフィルムを被覆さ
せる方法としては、例えばフィルムの1部分を塗膜4表
面に軽く接触させ、空気をまき込まないように順次ロー
ルなどで軽く押しあてながら塗膜4表面全体にフィルム
を被覆させることによって行なえる。
【0018】本発明複写画像物は、例えば建材(壁材、
天井材、床材など)、美術品、装飾品、デスプレー品と
してもしくはこれらを構成するものの一部として使用で
きる。
【0019】活性エネルギー線の照射は紫外線を用いた
場合には、通常、約10〜500mJ/cm2 、好まし
くは約50〜300mJ/cm2 の露光量がよく、ま
た、電子線を用いた場合には、通常、約0.5〜20M
rad、好ましくは約2〜10Mradの照射量が良
い。
【0020】
【実施例】
実施例1 元図として絵柄、カラー複写機としてカラーレーザーコ
ピアピクセル500(商標名、キヤノン(株)、トナー
方式)を用いて複写用シート(転写紙コプレス4H“商
標名、大阪太洋物産”複写用樹脂層及び離型層を有する
シート)に反転複写して複写画像を有する剥離シートを
作成した。
【0021】基材として、日本タイル(株)社製の素焼
タイル(10cm角)板のものにプライマーとしてレタ
ンPG−60白エナメル(商標名、関西ペイント(株)
社製、ウレタン系塗料)を乾燥膜厚40μmになるよう
に塗布し60℃で30分間乾燥をおこなったものを準備
した。
【0022】上記剥離シートから離型層を取り除いたの
ち、剥離シートの複写画像層と基材のプライマー層とが
均一に接触するように重ね、170℃で30秒間圧着を
おこなった。次に、室温まで冷却したのち複写画像層か
ら複写樹脂層を剥離し、複写画像層が基材に転写した転
写物を得た。
【0023】次に、上記で得た転写物にラジキュアーA
A(商標名、関西ペイント(株)社製、電子線硬化クリ
ヤー塗料)を100g/m2 の塗布層になるようにカー
テンフローコーター塗装したのち、ただちに125μm
のポリエチレンテレフタレートフィルムを空気が入らな
いようにローラーで被覆させた。続いてポリエチレンテ
レフタレートフィルム面の外側方向から電子線8Mra
d照射し、更に、照射後、該フィルムを剥離し複写画像
物を得た。
【0024】最終的に得られた複写画像物は、ハジキ、
ゴミなどの塗膜欠陥がなく美感に優れたものでありしか
も性能(表面耐スリ傷性(ツメ)、付着性(クロスカッ
トセロテープ剥離)など)に優れたものであった。
【0025】実施例2 剥離シートは、実施例1と同様のものを準備した。
【0026】基材は、実施例1において素焼タイルに替
えてスレート(30cm角、6mm厚)板を用いた以外
は実施例1と同様の方法で準備した。
【0027】次に、該剥離シート及び基材を用いて実施
例1と同様の方法で転写物を得た。
【0028】上記で得た転写物にゾンネUHA100
(商標名、関西ペイント(株)社製、紫外線硬化形クリ
ヤー塗料)を80g/m2 の塗布量になるようにスプレ
ー塗装したのち、ただちに125μmのポリエチレンテ
レフタレートマットフィルムを空気が入らないようにロ
ーラーで被覆させた。続いて該フィルム面の外側方向か
ら高圧水銀灯を用いてコンペアスピード10m/分で1
00mJ/cm2 露光させ、更に露光後、該フィルムを
剥離し、複写画像物を得た。
【0029】最終的に得られた複写画像物は、ハジキ、
ゴミなどの塗膜欠陥がなくソフト感のある美感に優れた
艶消しをもつものであり、しかも性能(表面耐スリ傷
性、付着性など)に優れたものであった。
【0030】
【発明の効果】本発明において、特に、トナー式の複写
機を用いて得られる転写画像層に形成する活性エネルギ
ー線硬化形樹脂組成物は、流動状態にあるうちにフィル
ムで被覆するのでハジキを発生する恐れが全くなくな
り、このために平滑で均一な塗膜が形成できる。また、
硬化過程中にゴミなどの異物が硬化性樹脂膜表面に付着
することもなくなり美感の良い塗膜が形成できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】剥離シートの概略断面図
【図2】剥離シートを基材に転写した物の概略断面図
【図3】剥離シートを基材に転写し、更に、複写画像層
を剥離した後の転写物の概略断面図
【図4】図3で得られた転写物に活性エネルギー線硬化
形樹脂組成物を塗布し、更に、フィルムを被覆した物の
概略断面図
【図5】硬化後フィルムを剥離したあとの転写物の概略
断面図
【符号の説明】
1 複写用樹脂層剥離シート 2 複写画像層剥離シート 3 基材 4 活性エネルギー線硬化形透明樹脂塗膜 5 フィルム 6 硬化樹脂透明塗膜
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) B41M 3/12 B41M 7/02 B44C 1/165

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 基材表面に、 (a)複写用樹脂層及び複写画像層を有する剥離シート
    を、基材表面と複写画像層とが重なるように転写し、 (b)ついで複写画像層から複写用樹脂層を剥離し、基
    材及び複写画像層で構成される転写物を得たのち、 (c)該転写物の複写画像層に活性エネルギー線硬化形
    透明樹脂組成物を塗布し、 (d)この上からフィルムを施し、 (e)更に、この上から活性エネルギー線を照射して該
    樹脂組成物を硬化させることによって得られる複写画像
    物。
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