JP3050981B2 - 複写画像物 - Google Patents

複写画像物

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JP3050981B2
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猛 富山
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、複写画像物に関するも
のである。
【0002】
【従来の技術及びその課題】従来、タイル板、スレート
板、プラスチック板などの基材に絵柄を施こす方法とし
て、一般にスクリーン印刷がおこなわれている。
【0003】しかしながら該方法は、特に、多色印刷を
おこなう場合には色合わせに労力を要し、そして各色ご
とに印刷をおこなうので時間がかかり、また、複雑な絵
柄を印刷する場合には何回ものスクリーン印刷をおこな
うためにこの労力とそれに費す時間も長くなるという欠
点がある。
【0004】もっともこれらの欠点を改善する方法とし
て、カラー複写機を用いて、転写紙に絵柄を複写し、次
いでこのものを被転写物に熱転写し、続いて転写紙を剥
離することにより被転写物に絵柄を作成することがおこ
なわれている。
【0005】該方法は、労力をあまり必要とせず、そし
て短時間に複雑な絵柄を被転写物に形成できるといった
利点がある一方で、転写された絵柄は、物が接触した際
に傷付きやすく、また、光、熱、湿気、汚染物質(タバ
コ)などにより絵柄が退色、剥離、ヨゴレなどの欠陥を
生じやすいといった欠点がある。
【0006】上記方法の欠点を改善するために、被転写
物に形成された絵柄の表面に透明樹脂有機溶剤溶液を塗
布し、乾燥をおこなって透明樹脂被膜を形成することを
試みたが、絵柄表面に対する該溶液の被覆性が十分でな
いために美感及び性能に優れた被膜が得られなかった。
また、このものは被転写物に形成した絵柄表面を界面活
性剤水溶液で洗浄、乾燥後上記溶液を塗布することによ
って解決されるが、洗浄及び乾燥工程が入るために工程
が複雑となるとともに手間がかかり生産性が劣るという
欠点がある。
【0007】
【問題点を解決するための手段】本発明者等は、上記し
た問題点を解消するために、鋭意研究を重ねた結果、複
写機を用いて形成される転写の画像は表面張力が低いた
めに透明樹脂被膜が形成できないことをつきとめそして
透明樹脂被膜を形成するものとして表面張力30dyn
e/cm以下の硬化形透明樹脂組成物を用いることによ
り上記問題点を全て解消できるものであることが分か
り、本発明を完成するに至った。
【0008】即ち、本発明は基材表面に、(a)複写用
樹脂層及び複写画像層を有する剥離シートを、基材表面
と複写画像層とが重なるように転写し、(b)ついで複
写画像層から複写用樹脂層を剥離し、基材及び複写画像
層で構成される転写物を得たのち、(c)該転写物の複
写画像層に表面張力30dyne/cm以下の硬化形透
明樹脂組成物を塗布し、硬化させることによって得られ
る複写画像物に係る。
【0009】本発明複写画像物について図面を用いて説
明する。図1は剥離シートの断面図、図2は剥離シート
の複写画像層と基材とを重ね転写した転写物の断面図、
図3は図2で得られた転写物から複写用樹脂層を剥離し
た転写物の断面図、図4は図3で得られた転写物に硬化
形透明樹脂組成物を塗布し、硬化させた転写物の断面図
を示す。
【0010】剥離シートは、複写用樹脂層1及び必要に
応じて離型層を有する複写用シートを複写機で複写する
ことによって複写用樹脂層1の表面に複写画像層2を形
成したものが使用できる。複写機は特に制限されず従来
の単色もしくは多色(カラー)複写機が使用できるが、
好ましくはトナー粒子を静電式で定着させる電子写真式
のものが良い。また、複写に際して、次の工程で複写画
像層2を基材3に転写させ反転させるので、元図は裏面
で複写がおこなわれる。
【0011】該剥離シートを用いて転写を行なう基材3
は、熱によって変質、変型などが生じないものであって
例えば陶器(タイル、スレートなど)、木、ガラス、金
属、プラスチック及びこれらの組合わせで構成される
板、シート、型材などが使用できる。また、該基材3に
は、基材3と複写画像層2及び(又は)塗膜4との間に
プライマー層及び(又は)中塗り層を設けておくことも
できる。これらの層は基材3と複写画像層2との密着性
を向上させることができるとともにこれらの層を着色す
ることにより画像の背後の色を変えて、該画像を浮き上
がらせたり、また、ぼやかしたりして感じの異なる画像
を得ることができる。
【0012】また、転写は剥離シートの複写画像層2と
基材3との表面を重ね加圧することによっておこなわれ
る。該加圧は、通常、加熱した状態でおこなわれる。加
熱は一般に約80〜250℃、好ましくは約150〜1
70℃で約20〜50秒の範囲が良い。また、必要に応
じて基材3が温かいあいだに転写した表面を布などで押
しあて複写画像層2をさらに均一に密着させることもで
きる。
【0013】転写後の複写用樹脂層1は、冷却後、転写
画像層2から剥離する。該剥離は直接もくしは転写剥離
溶液を用いておこなうことができる。
【0014】複写画像層2が転写された基材3に塗布さ
れる硬化形透明樹脂組成物は室温で液状であり、この表
面張力が30dyne/cm以下のものである。該硬化
形透明樹脂組成物としては、例えばアクリル系樹脂、ポ
リエステル系樹脂、エポキシ系樹脂、シリコン系樹脂、
フッ素系樹脂などの基体樹脂とアゾ樹脂、(ブロック)
ポリイソシアネート化合物、ポリカルボン酸化合物など
の架橋剤を含む室温もしくは加熱により硬化可能な樹脂
組成物や多官能オリゴマータイプのものを過酸化触媒も
しくは活性エネルギー線を照射することによって硬化で
きる樹脂組成物などが使用できる。また、該樹脂組成物
には複写画像層2が隠ぺいされない程度で顔料、染料な
どの着色剤を配合することもできる。
【0015】該樹脂組成物の塗装は、通常、スプレー塗
装、流し塗り、ロールコーター塗装、静電塗装、カーテ
ンフローコーター塗装、スクリーン印刷、グラビア印刷
などの手段でおこなうことができる。塗装の膜厚(乾
燥)は要求される性能や外観によって適宜選択すればよ
いが、通常、約10〜200μm、好ましくは約20〜
100μmが良い。
【0016】活性エネルギー線の照射は紫外線を用いた
場合には、通常、約10〜500mJ/cm2 、好まし
くは約50〜300mJ/cm2 の露光量がよく、ま
た、電子線を用いた場合には、通常、約0.5〜20M
rad、好ましくは約2〜10Mradの照射量が良
い。
【0017】また、硬化形透明樹脂組成物から形成され
た硬化塗膜は、この表面硬度が硬度(JIS K 54
00)H以上のものが耐スリ傷性、耐摩耗性に優れるこ
とから好ましい。
【0018】本発明の複写画像物は、例えば建材(壁
材、天井材、床材など)、美術品、装飾品、デスプレー
品としてもしくはこれらを構成するものの一部として使
用できる。
【0019】
【実施例】
実施例1 元図として絵柄、カラー複写機としてカラーレーザーコ
ピアピクセル500(商標名、キヤノン(株)、トナー
方式)を用いて複写用シート(転写紙コプレス4H“商
標名、大阪太洋物産”複写用樹脂層及び離型層を有する
シート)に反転複写して複写画像を有する剥離シートを
作成した。
【0020】基材として、不二見タイル(株)社製の素
焼タイル(20cm角)板のものにプライマーとしてレ
タンPG−60白エナメル(商標名、関西ペイント
(株)社製、ウレタン系塗料)を乾燥膜厚60μmにな
るように塗布し60℃で30分間乾燥をおこなったもの
を準備した。
【0021】上記剥離シートから離型層を取り除いたの
ち、剥離シートの複写画像層と基材のプライマー層とが
均一に接触するように重ね、170℃で30秒間圧着を
おこなった。次に、室温まで冷却したのち複写画像層か
ら複写樹脂層を剥離し、複写画像層が基材に転写した転
写物を得た。
【0022】次に、上記で得た転写物に、レタンPG−
60クリヤー(商標名、関西ペイント(株)社製)にB
YK−306(商標名、BYK社製、シリコーン系添加
剤)を表面張力27dyne/cmになるように調整し
た塗料を乾燥膜厚が70μmになるようにスプレー塗装
し、60℃で30分間乾燥をおこなって複写画像物を得
た。
【0023】得られた複写画像物は、ハジキなどの塗膜
欠陥がなく美感に優れたものでありしかも性能(表面耐
スリ傷性(ツメ)、付着性(クロスカットセロテープ剥
離)など)に優れたものであった。
【0024】実施例2 剥離シートは、実施例1と同様のものを準備した。
【0025】基材は、30cm角厚さ12mmのスレー
ト板にエポマリンGXW(白)(商標名、関西ペイント
(株)社製、エポキシ系塗料)をプライマーとし、ロー
ルコーターにより塗装し、80℃、20分間乾燥を行な
って製造した。
【0026】上記剥離シートから離型層を取り除いたの
ち、剥離シートの複写画像層と基材のプライマー層とが
均一に接触するように重ね、続いて160℃、30秒間
圧着した。次に、室温まで冷却したのち、複写画像層か
ら複写樹脂層を剥離し、複写画像層が基材に転写した転
写物を得た。
【0027】上記で得た転写物にゾンネUHX−007
(商標名、関西ペイント(株)社製、紫外線硬化形クリ
ヤー)にFC430(商標名、住友3M(株)社製、フ
ッ素系添加剤)を表面張力25dyne/cmになるよ
うに調整した塗料を厚さ50μmとなるようにロールコ
ーターにより塗装し、ついで高圧水銀灯により100m
J/cm2 の紫外線の照射をおこなって複写画像物を得
た。
【0028】得られた該画像物ははじきなどの不良は認
められず良好な仕上り外観を有し、性能(表面耐スリ傷
性、付着性など)も良好であった。
【0029】実施例3 剥離シートは、実施例1と同様のものを準備した。
【0030】基材は、パーティクルボードにウレタンサ
ーフェサーを被覆し、研摩をおこなったものを準備し
た。
【0031】上記剥離シートから離型層を取り除いたの
ち、剥離シートの複写画像層と基材のサーフェサー層と
が均一に接触するように重ね、続いて160℃、20秒
間圧着した。次に、室温まで冷却したのち、複写画像層
から複写樹脂層を剥離し、複写画像層が基材に転写した
転写物を得た。
【0032】上記で得た転写物にラジキュアAA(商標
名、関西ペイント(株)社製、電子線硬化形クリヤー)
にFC430(前記と同様のもの)を表面張力26dy
ne/cmになるように調整した塗料を塗布量120g
/cm2 となるようにカーテンフローコーターにより塗
装し、ついで電子線7Mrad照射をおこなって複写画
像物を得た。
【0033】得られた該画像物ははじきなどの不良は認
められず良好な仕上り外観を有し、性能(表面耐スリ傷
性、付着性など)も良好であった。
【0034】
【発明の効果】本発明において、特に、トナー式の複写
機を用いて得られる転写画像層に形成する透明樹脂組成
物は、ハジキを発生する恐れが全くないので平滑で均一
な美感に優れた複写画像物が得られる。そしてこの透明
樹脂組成物は、複写画像層に対する濡れが良いので複写
画像層を透明樹脂膜で完全に被覆でき複写画像物の耐久
性を向上させることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】剥離シートの概略断面図
【図2】剥離シートを基材に転写した物の概略断面図
【図3】剥離シートを基材に転写し、更に、複写画像層
を剥離した後の転写物の概略断面図
【図4】図3で得られた転写物に透明樹脂膜を形成した
転写物の概略断面図
【符号の説明】
1 複写用樹脂層剥離シート 2 複写画像層剥離シート 3 基材 4 透明樹脂膜
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) B41M 7/02 B41M 3/12 B44C 1/165 - 1/17

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 基材表面に、 (a)複写用樹脂層及び複写画像層を有する剥離シート
    を、基材表面と複写画像層とが重なるように転写し、 (b)ついで複写画像層から複写用樹脂層を剥離し、基
    材及び複写画像層で構成される転写物を得たのち、 (c)該転写物の複写画像層に表面張力30dyne/
    cm以下の硬化形透明樹脂組成物を塗布し、硬化させる
    ことによって得られる複写画像物。
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