JPH0684669B2 - コンクリート構造物面への転写印刷法 - Google Patents

コンクリート構造物面への転写印刷法

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JPH0684669B2
JPH0684669B2 JP1261197A JP26119789A JPH0684669B2 JP H0684669 B2 JPH0684669 B2 JP H0684669B2 JP 1261197 A JP1261197 A JP 1261197A JP 26119789 A JP26119789 A JP 26119789A JP H0684669 B2 JPH0684669 B2 JP H0684669B2
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Description

【発明の詳細な説明】 〔発明の目的〕 (産業上の利用分野) 本発明は、コンクリート構造物、特に、既設コンクリー
ト構造物表面への印刷法に関する。
(従来の技術) コンクリート構造物の美装化法として、従来一般には、
コンクリート構造物の表面に、直接ペンキ等で絵を描い
たり、型紙を用いて着色材を吹きつけたり、又は化粧合
板やカラーセラミック、タイル等を貼合する方法が行わ
れている。
しかしながら、かかる方法による美装化法は、経験や熟
練を要し、又、施工に時間を要するなどの不利益を有す
る。
そこで、他の分野において行われている転写印刷法がコ
ンクリート構造物面へ応用できないかを検討した。
従来、普通に行われている転写方法は、接着剤として熱
可塑性の樹脂、たとえば塩化ビニル樹脂系、アクリル樹
脂系、エチレン酢酸ビニル樹脂系等を有機溶剤に溶解し
たものを用い、此の接着剤を転写印刷紙の印刷面に1〜
数μの厚さで塗布し、矯正乾燥機で乾燥させ、接着剤中
に含まれる有機溶剤分を完全に揮発させた後、平滑性に
富むプラスチックシートや金属板、木材等の面に転写紙
の接着剤塗布面をあて、100〜200℃程度の熱と10〜数10
kg/cm2の圧力を10〜数10分かけて転写するという熱転写
法で行われている。
(発明が解決しようとする課題) しかしながら、かかる方法をそのままコンクリート構造
物へ応用しようとすると種々の問題が生ずる。
まず、コンクリート構造物の表面は、平滑でないので転
写が難しい。また、転写印刷紙の接着剤は、熱可塑性樹
脂が用いられているため耐性的に熱に弱く、接着耐久的
にも難があり、太陽光線にさらされるコンクリート構造
物には不適である。
また、転写印刷紙の印刷層が、侵され易い有機溶剤型接
着剤を用いている為、有機溶剤を揮散させる手段として
矯正乾燥機を使用したり、転写時に一定の温度と圧力の
かけられる平圧プレス機や成型機、ヒートシール機を使
用しているが、これは、構造物の大きさや立地条件によ
っては不可能である。
本発明は、これらの問題点を以下述べるところにより解
決しようとするものである。
〔発明の構成〕
(課題を解決するための手段) 上記目的を達成するため、まず、凹凸のあるコンクリー
ト構造物の表面にエポキシ系樹脂を塗布し、酸素を遮断
し、この面に光硬化型樹脂接着剤を塗布し、転写印刷紙
を印刷層面から貼付し、光を照射し、接着剤硬化後に転
写印刷紙の保護剥離紙を除去するというものである。
ここで、特に重要なことは、接着剤として、光硬化型樹
脂を用いることと、コンクリート構造物の表面にエポキ
シ系樹脂を塗布し、酸素を遮断するということである。
従来のように転写される被転写物が表面平滑性に富み、
しかも室内で使用されるのもである場合には、媒介する
接着剤は転写印刷紙に塗布されている熱可塑性樹脂を主
成分とするもので十分であるが、コンクリート構造物の
ように雨、風、スモッグ、太陽光線等に晒される悪条件
のもとでは、転写印刷紙に塗布されている熱可塑性樹脂
では対応できない。ところが、光硬化型樹脂を主成分と
する接着剤は、光硬化型であるためこれらの障害に十分
耐え得るものである。
つぎに、光硬化型樹脂をコンクリート構造物に用いた場
合の難点は、コンクリート内部に潜在する酸素の影響
で、光重合反応が完全に進むことができず、光硬化型樹
脂が未硬化の状態となることである。これらの問題の解
決策として、コンクリート表層部に出てくる酸素を遮断
する必要があり、遮断材としてコンクリートとの付着が
強く、しかも光硬化型樹脂との付着力の強いエポキシ樹
脂が選択される。
(作用) 上述の手段によれば、コンクリート構造物の表面が平滑
となり、光硬化型樹脂接着剤を塗布したときの光硬化反
応の際の酸素遮断ができ、酸素障害を防止でき、転写印
刷紙の転写条件が良好になるとともにこの面に転写印刷
紙が、光硬化型樹脂接着剤を介して転写される。
(実施例) 本発明に用いられる光硬化型樹脂の一例をつぎに掲
げる。
一分子中に少くとも1個のヒドロキシル基及び1個の光
反応性不飽和二重結合を有する化合物 カルボキシル基を有する単量体(アクリル酸、メタクリ
ル酸等)、水酸基を有する単量体(1−ヒドロキシエチ
ルメタクリレート、2−ヒドロキシエチルメタクリレー
ト、2−ヒドロキシプロピルメタクリレート、2−ヒド
ロキシブチルメタクリレート、ペンタエリスリトールモ
ノアクリレート、ペンタエスリスリトールトリアクリレ
ート、2−ヒドロキシ3フェノキシプロピルメタクリレ
ート等)、アクリルアミド基を有する単量体(アクリル
アミド、メタアクリルアミド、N−メチロールアクリル
アミド、N−ジアセトンアクリルアミド、N−N′−メ
チレンビスアクリルアミド等)、エポキシ基を有する単
量体(グリシジルアクリレート、グリシジルメタクリレ
ート等)、イソシアネート基を有する単量体(ポリエチ
レングリコールと2、4−トリレンジイソシアナートか
ら合成されたポリウレタンに2−ヒドロキシエチルメタ
クリレートを反応させたもの等)、不飽和ポリエステル
型樹脂(グリシジルアクリラートと無水フタル酸との開
環共重合エステル等) 前記光硬化型樹脂の光増感の必要性によって、光増
感剤が選択配合される。光増感剤の一例をつぎに掲げ
る。
ベンゾイン系(ベンゾイン、ベンゾインメチルエーテ
ル、ベンゾインエチルエーテル、ベンゾインイソプロピ
ルエーテル等)、ベンゾフエノン系(ベンゾフエノン、
ベンゾイル安息香酸、ベンゾイル安息香酸メチル、4−
フエニルベンゾフエノン、ヒドロキシベンゾフエノン
等)、アセトンフエノン系(アセトフエノン、4−メチ
ルアセトフエノン、4−t−ブチルジクロロアセトンフ
エノン等)、キサントン系(キサントン、チオキサント
ン、2、4−ジメチルキサントン、2、4−ジメチルチ
オキサントン等)、キノン系(ベンゾキノン、ナフトキ
ノン、アントラキノン等) 光源の一例をつぎに掲げる。
紫外線から可視光線スペクトル域を放射する光源を用い
る光源として、螢光ランプ、ハロゲンランプ、高圧ナト
リウムランプ、高圧水銀ランプ、メタルハライドランプ
等 つぎに、本発明の転写印刷法の手順の一例を図面に
基いて説明する。
まず、コンクリート構造物aの表面に付着している異物
やレイタンスをワイヤーブラシで処理除去後、接着剤の
コンクリートとの付着力をより強力なものにする為に、
必要により第1図に示すように、エポキシ系樹脂を主成
分とする下塗材bをローラー刷毛で0,2kg/m2塗布後24時
間養生、次に光硬化型樹脂の光重合反応時の酸素阻害を
受けないように第2図に示すように、エポキシ樹脂を主
成分とする中塗材cをゴムベラで0,8kg/m2塗布し、コン
クリートの中から発生してくる酸素を遮断し、表面を平
滑に仕上げ24時間養生する。次に第3図に示すように、
光増感剤の配合された光硬化型樹脂接着剤dをローラー
刷毛で0,6kg/m2塗布後、第4図に示すように、直ちに印
刷層e、離型剤層f、保護剥離紙(光を通す材質)gと
からなる転写印刷紙の印刷層e面を貼合し、スポンジロ
ーラーで軽くエアー抜きをし、第5図に示すように、転
写印刷紙の保護剥離紙g側から、光源iとして高圧水銀
ランプで紫外線を2分間照射する。次に第6図に示すよ
うに、転写印刷紙の保護剥離紙gを剥離除去したのち、
防塵の目的で第7図に示すように、上塗材hをローラー
刷毛で塗布する。なお、接着剤等の塗布量、光の照射時
間、養生時間等は必要により定めればよい。
〔発明の効果〕
本発明は上述のようにしてなるので、つぎの効果を有す
る。
コンクリート構造物の表面にエポキシ樹脂を塗布す
ることにより、コンクリート内部からの酸素を遮断する
ことができ、光硬化型樹脂の光重合反応のための障害を
除去することができ、しかもコンクリート表面を平滑に
することができるので、転写印刷紙のコンクリート構造
物表面への転写条件を良好にする。
光硬化型樹脂接着剤を用いたので、有機溶剤を用い
なくても済み、転写印刷紙のインキ層を侵さず、また、
屋外での種々の悪条件に対応できる。
接着剤は現場でも塗布であり、光硬化型であるた
め、従来の転写印刷紙の場合のように平圧プレス機やヒ
ートシール機等を用いる必要がなく、光の照射により短
時間で転写印刷ができ、構造物の立地条件や大きさにも
影響されず、作業性に富んでいる。
転写作業に経験や熟練を必要としないから、ペンキ
で絵を描くこと等に比し、初心者でも手軽に確実に化粧
面を得ることができる。
本発明は、このようにすぐれたコンクリート構造物面へ
の転写印刷紙を提供するものである。
【図面の簡単な説明】
第1図は下塗材の塗布を示す説明図、第2図は中塗材の
塗布を示す説明図、第3図は接着剤の塗布を示す説明
図、第4図は転写印刷紙の貼合の様子を示す説明図、第
5図は光源より光の照射を示す説明図、第6図は転写印
刷終了後の保護剥離紙の剥離を示す説明図、第7図は上
塗材の塗布を示す説明図である。 図面において、aはコンクリート構造物、bは下塗材、
cは中塗材、dは接着剤、eは印刷層、fは離型剤層、
gは保護剥離紙、hは上塗材、iは光源である。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】コンクリート構造物面の表面にエポキシ系
    樹脂を塗布することにより、酸素を遮断し、この面に光
    硬化型樹脂接着剤を塗布し、転写印刷紙を印刷層面から
    貼付し、光を照射し、接着剤の硬化後に転写印刷紙の保
    護剥離紙を除去することを特徴とするコンクリート構造
    物面への転写印刷法。
JP1261197A 1989-10-05 1989-10-05 コンクリート構造物面への転写印刷法 Expired - Lifetime JPH0684669B2 (ja)

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