JPH05255460A - 樹脂組成物、透明薄膜の形成法及び透明薄膜 - Google Patents

樹脂組成物、透明薄膜の形成法及び透明薄膜

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JPH05255460A
JPH05255460A JP8840492A JP8840492A JPH05255460A JP H05255460 A JPH05255460 A JP H05255460A JP 8840492 A JP8840492 A JP 8840492A JP 8840492 A JP8840492 A JP 8840492A JP H05255460 A JPH05255460 A JP H05255460A
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JP8840492A
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Koji Nakayama
幸治 中山
Minoru Yokoshima
実 横島
Nobuyuki Futamura
信之 二村
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Nippon Kayaku Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】薄膜を着色樹脂膜上に形成し、マスク等を介し
て着色樹脂膜の所定領域の樹脂のみ紫外線硬化させ、未
硬化部の樹脂を塩基性水溶液にて溶解除去し、所定領域
のみ透明薄膜を形成することのできる樹脂組成物、その
硬化物である透明薄膜及びその形成法を提供すること。 【構成】光重合性アクリレートオリゴマー、2官能以上
の多官能光重合性アクリレートモノマー、エチレン性不
飽和二重結合とカルボキシル基を有する光重合性化合
物、光重合開始剤、有機溶媒及び場合によってその他の
樹脂を含有する感光性樹脂組成物。この樹脂組成物を用
いて、着色樹脂膜等の上に塗布し、マスク等を介して着
色樹脂膜の所定領域の樹脂のみ紫外線硬化させ、未硬化
部の樹脂を塩基性水溶液にて溶解除去し、所定領域のみ
透明薄膜を形成する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は感光性樹脂組成物、透明
薄膜の形成法及び透明薄膜に関するものであり、特にガ
ラス基板等の表面に形成された着色樹脂膜特にカラーフ
ィルター上の保護膜或は平滑層の形成に有用なものであ
る。
【0002】
【従来の技術】従来、ガラス板等の表面に形成された着
色樹脂膜等の表面保護或は平滑層を形成させる際、熱硬
化性のエポキシ樹脂、ウレタン樹脂、アクリル樹脂、ポ
リイミド樹脂などが使われている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら着色樹脂
膜等の保護膜として熱硬化性樹脂を使用した場合には、
保護膜が着色樹脂膜の全面に形成されるので、保護膜を
所定の領域に限定することが困難である。
【0004】保護膜が着色樹脂膜全面に形成されている
場合、着色樹脂膜と対向電極を接着する際に対向電極と
の接着を保護膜を介して行うことになるため、充分な接
着強度が得られないことがおこる。
【0005】そこで、保護膜を形成する部分を特定の部
分に限定するために、硬化する部分をマスク等により限
定することが容易な光硬化性の樹脂を用いることも行わ
れている。しかしながら、光硬化性樹脂として従来用い
られている樹脂は、吸湿性が高い、高価、耐熱性に乏し
い、平滑性に乏しい。等の問題があった。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明者等は、これらの
問題を解決すべく鋭意検討した結果、本発明を完成する
に至った。即ち、本発明は、
【0007】(1)光重合性アクリレートオリゴマー、
2官能以上の多官能光重合性アクリレートモノマー、エ
チレン性不飽和二重結合とカルボキシル基を有する光重
合性化合物、光重合開始剤、有機溶媒及び場合によって
その他の樹脂を含有する感光性樹脂組成物。 (2)エチレン性不飽和二重結合とカルボキシル基を有
する光重合性化合物がスチレン・マレイン酸無水物共重
合体のヒドロキシエチルアクリレートである(1)に記
載の感光性樹脂組成物 (3)上記(1)又は(2)、に記載の感光性樹脂組成
物を用いて薄膜を形成し、これを加熱して有機溶媒を除
去後、紫外線硬化することを特徴とする透明薄膜の形成
法。 (4)薄膜を着色樹脂膜上に形成し、マスク等を介して
着色樹脂膜の所定領域の樹脂のみ紫外線硬化させ、未硬
化部の樹脂をアルカリ水溶液にて溶解除去し、所定領域
のみ透明薄膜を形成することを特徴とする上記(3)に
記載の透明薄膜の形成法。 (5)上記(3)又は(4)に記載の透明薄膜の形成法
により得られる透明薄膜。に関する。
【0008】以下、本発明を詳細に説明する。光重合性
アクリレートオリゴマーとしては、多価アルコールと1
塩基酸又は多塩基酸を縮合して得られるポリエステルプ
レポリマーに(メタ)アクリル酸を反応させて得られる
ポリエステル(メタ)アクリレート;ポリオール基と2
個のイソシアネート基を持つ化合物を反応させた後(メ
タ)アクリル酸を反応して得られるポリウレタン(メ
タ)アクリレート;ビスフェノールA型エポキシ樹脂、
ビスフェノールF型エポキシ樹脂、ノボラック型エポキ
シ樹脂、ポリカルボン酸グリシジルエステル、ポリオー
ルポリグリシジルエステル、脂肪族又は脂環式エポキシ
樹脂、アミンエポキシ樹脂、トリフェノールメタン型エ
ポキシ樹脂、ジヒドロキシベンゼン型エポキシ樹脂など
のエポキシ樹脂と(メタ)アクリル酸を反応させて得ら
れるエポキシ(メタ)アクリレート等が挙げられる。こ
れらの化合物は、単独、または混合して使用しても良
く、その使用割合としては組成物中5〜60重量%が好
ましく、特に10〜50重量%が好ましい。
【0009】次に、多官能光重合性アクリレートモノマ
ーとしては、ペンタエリスリトールトリアクリレート、
トリメチロールプロパントリアクリレート、1、4−ブ
タンジオールジアクリレート、ジエチレングリコールジ
アクリレート、ネオペンチルグリコールジアクリレー
ト、ペンタエリスリトールアクリレート、ジペンタエリ
スリトールヘキサアクリレート、ジペンタエリスリトー
ルペンタアクリレート等が挙げられる。これらは、単
独、または混合して使用しても良く、その使用割合とし
ては、組成物中40重量%以下の範囲で使用するのが好
ましく、特に35重量%以下で使用するのが好ましい。
【0010】本発明において、エチレン性不飽和二重結
合とカルボキシル基を有する光重合性化合物は、光硬化
した薄膜を水現像可能とする目的で使用されるが、その
具体例としては次のものが挙げられる。
【0011】ビスフェノールA型エポキシ樹脂、ビスフ
ェノールF型エポキシ樹脂、ノボラック型エポキシ樹
脂、ポリカルボン酸グリシジルエステル、ポリオールポ
リグリシジルエステル、脂肪族又は脂環式エポキシ樹
脂、アミンエポキシ樹脂、トリフェノールメタン型エポ
キシ樹脂、ジヒドロキシベンゼン型エポキシ樹脂などの
エポキシ基と(メタ)アクリル酸を反応させて得られる
ヒドロキシ基に酸無水物を反応させたエポキシ(メタ)
アクリレート−カルボン酸付加物;無水マレイン酸と共
重合可能な、エチレン、プロペン、イソブチレン、スチ
レン、ビニルフェノール、アクリル酸、アクリル酸エス
テル、アクリルアミド等のモノマーとの共重合体の無水
マレイン酸部にヒドロキシエチルアクリレート等のアル
コール性のヒドロキシ基を持つアクリレートやグリシジ
ルメタアクリレート等のエポキシ基をもつアクリレート
を反応させエステル化した化合物;アクリル酸、アクリ
ル酸エステルとヒドロキシエチルアクリレート等のアル
コール性のヒドロキシ基を持つアクリレートの共重合体
の−OH基にさらにアクリル酸を反応せしめた化合物が
挙げられる。これらの化合物は、単独、または混合して
使用しても良く、その使用割合としては、樹脂組成物中
20〜80重量%で使用するのが好ましく、特に30〜
75重量%で使用するのが好ましい。これらの化合物の
うち、スチレン・マレイン酸無水物の共重合体のヒドロ
キシエチルアクリレートが好ましく、これを用いる場
合、スチレン・マレイン酸共重合体の分子量としては2
000〜11000のものを使用するのが好ましく、特
に3000〜10000のものを使用するのが好まし
い。
【0012】次に、光重合開始剤の具体例としては、ベ
ンジル、ベンゾインエーテル、ベンゾインイソブチルエ
ーテル、ベンゾインイソプロピルエーテル、ベンゾフェ
ノン、ベンゾイル安息香酸、ベンゾイル安息香酸メチ
ル、4−ベンゾイル−4’−メチルジフェニルサルファ
イド、ベンジルメチルケタール、2−n−ブトキシエチ
ル−4−ジメチルアミノベンゾエート、2−クロロチオ
キサントン、2、4−ジエチルチオキサントン、2,4
−ジイソプロピルチオキサントン、ジメチルアミノメチ
ルベンゾエート、p−ジメチルアミノ安息香酸イソアミ
ル、3,3’−ジメチル−4−メトキシベンゾフェノ
ン、2,4−ジメチルチオキサントン、1−(4−ドデ
シルフェニル)−2−ヒドロキシ−2−メチルプロパン
−1−オン、1−ヒドロキシシクロヘキシルフェニルケ
トン、2−ヒドロキシ−2−メチル−1−フェニルプロ
パン−1−オン、1−(4−イソプロピルフェニル)−
2−ヒドロキシ−2−メチルプロパン−1−オン、イソ
プロピルチオキサントン、メチルベンゾイルフォーメー
ト、2−メチル−1−〔4−(メチルチオ)フェニル〕
−2−モルフォリノプロパン−1−オン等を挙げること
ができる。これらは、単独あるいは、2種以上を組み合
わせて用いることもできる。その使用量は感光性樹脂中
に0.1〜20%、より好ましくは0.5〜10%含ま
れるように使用される。
【0013】有機溶媒としては、本発明の感光性樹脂組
成物の各成分を溶解するものであれば特に限定されず、
例えばエチルセロソルブアセテート、イソプロピルセロ
ソルブアセテート、3−メトキシブチルアセテート、エ
チル−3−エトキシプロピオネート、ブチルセロソルブ
アセテート、ジプロピレングリコールモノメチルエーテ
ル、3−メチル−3−メトキシブチルアセテート、ジエ
チレングリコールジエチルエーテル、ジエチレングリコ
ールモノメチルエーテル、ジエチレングリコールジメチ
ルエーテル等が挙げられる。
【0014】有機溶媒は、樹脂組成物中で15〜90重
量%を占めるように用いるのが好ましく、特に20〜8
0重量%を占めるように用いるのが好ましい。
【0015】本発明においては、平滑性向上、耐熱性向
上などの目的で、エポキシ化合物を任意成分として使用
することができる。エポキシ化合物の具体例としては、
ビスフェノールA型エポキシ樹脂、ビスフェノールF型
エポキシ樹脂、ノボラック型エポキシ樹脂、ポリカルボ
ン酸型エポキシ樹脂、ポリカルボン酸グリシジルエステ
ル、ポリオールポリグリシジルエステル、脂肪族又は脂
環式エポキシ樹脂、アミンエポキシ樹脂、トリフェノー
ルエタン型エポキシ樹脂、ジヒドロキシベンゼン型エポ
キシ樹脂、多官能エポキシ樹脂等が挙げられる。これら
の化合物は、組成物中30重量%以下の範囲で使用する
のが好ましく、特に20重量%以下で使用するのが好ま
しい。
【0016】本発明の樹脂組成物は、上記の各成分を均
一に混合することにより得ることができる。未硬化部の
樹脂を溶解除去する塩基性水溶液としては、未硬化部の
樹脂を溶解するものであれば特に限定されず、例えば、
炭酸ナトリウム、水酸化ナトリウム、テトラメチルアン
モニウムハイドロオキサイド、ジエタノールアミン、モ
ノエタノールアミン、アンモニア等の水溶液が挙げら
れ、これらの中でも、テトラメチルアンモニウムハイド
ロオキサイド、ジエタノールアミン、モノエタノールア
ミン等の水溶性有機塩基を用いるのが好ましい。
【0017】本発明の透明薄膜の形成法は、光重合性ア
クリレートオリゴマー、多官能光重合性アクリレートモ
ノマー、エチレン性不飽和二重結合とカルボキシル基を
有する光重合性化合物、光重合開始剤、有機溶媒等の種
類、濃度、或は膜の厚さ等により広範に代わりうるが、
あらかじめガラス又は、固体撮像素子等の基板上にゼラ
チン、グルーなどの天然高分子又は、アクリル樹脂等の
合成高分子により形成された着色樹脂膜上に、本発明の
樹脂組成物をスピンコート法、ロールコート法、印刷
法、等の任意の塗布方法によって塗布して薄膜を形成
し、その後70〜100℃にて1〜30分間乾燥を行
い、得られた塗膜にネガマスクを接触させ、紫外線を照
射し硬化する。次いで、この照射された塗膜を短時間加
熱し重合を促進した後、テトラメチルアンモニウムハイ
ドロオキサイド水溶液等のアルカリ水溶液にて紫外線未
照射部分を溶解除去し、更に必要に応じて150〜20
0℃で加熱することによって、パターン形成された保護
膜を得ることができる。
【0018】本発明の紫外線硬化性樹脂組成物から得ら
れた透明薄膜は、カラービデオカメラ、液晶カラーテレ
ビ等に用いられるカラー・フィルター等の着色樹脂膜の
上に透明薄膜(着色樹脂膜の保護膜)を形成させる場合
或は同カラー・フィルターの平滑層の形成に際し特に有
用である。
【0019】そのほかにも、本発明の透明薄膜は、印刷
物のオーバーコート、木、金属、合成樹脂等のオーバー
コート剤に使用できる。
【0020】
【実施例】次に、本発明を実施例によりさらに具体的に
説明する。
【0021】実施例1 光硬化性アクリレートオリゴマーとして、フェノールノ
ボラックエポキシアクリレート(日本化薬(株)製、K
AYARAD R−2089)85重量部、多官能光重
合性モノマーとして、ジペンタエリスリトールヘキサア
クリレート(日本化薬(株)製、KAYARAD DP
HA)15重量部、エチレン性不飽和二重結合とカルボ
キシル基を有する光重合性化合物として、KAYARA
D R−5056(日本化薬(株)製)108重量部、
その他の樹脂としてEOCN−6000(日本化薬
(株))15重量部、さらに重合開始剤としてイルガキ
ュアー369(チバガイギー(株)製)1.2重量部、
カヤキュアー DETX(日本化薬(株)製)0.6重
量部を、エチルセロソルブアセテート277重量部に溶
解し、孔径0.1μmのメンブレンフィルターにて濾過
し、光硬化性樹脂組成物を得た。得られた溶液をガラス
基板上にスピンコートにより塗布し、85℃で5分間熱
風乾燥して溶媒を除去した後、ネガマスクを塗膜に直接
接触させ、マスクアライナーMA−10(ミカサ株式会
社製)を用い紫外線を照射した。続いて110℃のオー
ブン中で5分間プリベークを行い、次いで、0.05%
テトラメチルアンモニウムハイドロオキサイド水溶液か
らなる現像液によって塗膜の紫外線未照射部分を溶解除
去した。その後更に、200℃で10分間熱処理して膜
厚2.0μmの均一なレベリング性(平滑性)の良い樹
脂薄膜が得られた。この膜の密着力(JIS5400に
よる評価)は充分なものであった。
【0022】実施例2 光硬化性アクリレートオリゴマーとして、フェノールノ
ボラックエポキシアクリレート(日本化薬(株)製、K
AYARAD R−2089)92重量部、多官能光重
合性モノマーとして、ジペンタエリスリトールヘキサア
クリレート(日本化薬(株)製、KAYARAD DP
HA)90重量部、エチレン性不飽和二重結合とカルボ
キシル基を有する光重合性化合物として、スチレン・マ
レイン酸無水物共重合物(スチレン:無水マレイン酸=
2:1、分子量10000)のヒドロキシエチルアクリ
レート250重量部、さらに重合開始剤としてイルガキ
ュアー369(チバガイギー(株)製)10重量部、カ
ヤキュアー DETX(日本化薬(株)製)5重量部
を、エチルセロソルブアセテート868gに溶解した他
は実施例1と同様にして実験を行ったところ、膜厚2.
0μmの均一なレベリング性(平滑性)の良い樹脂薄膜
が得られた。この膜の密着力(JIS5400による評
価)は充分なものであった。
【0023】実施例3 光硬化性アクリレートオリゴマーとして、フェノールノ
ボラックエポキシアクリレート(日本化薬(株)製、K
AYARAD R−2089)92重量部、多官能光重
合性モノマーとして、ジペンタエリスリトールヘキサア
クリレート(日本化薬(株)製、KAYARAD DP
HA)60重量部、エチレン性不飽和二重結合とカルボ
キシル基を有する光重合性化合物として、スチレン・マ
レイン酸無水物共重合物(スチレン:無水マレイン酸=
2:1、分子量10000)のヒドロキシエチルアクリ
レート300重量部、さらに重合開始剤としてイルガキ
ュアー369(チバガイギー(株)製)10重量部、カ
ヤキュアー DETX(日本化薬(株)製)5重量部
を、エチルセロソルブアセテート848gに溶解した他
は実施例1と同様にして実験を行ったところ、膜厚2.
0μmの均一なレベリング性(平滑性)の良い樹脂薄膜
が得られた。この膜の密着力(JIS5400による評
価)は充分なものであった。
【0024】実施例4 実施例1、2、3においてガラス板の代わりに微細パタ
ーン化したカラーフィルター(ガラス板の表面に着色樹
脂膜が形成されたもの)を用いて実施例1、2、3と同
様にして実験を行ったところ、いずれの場合も、レベリ
ング性のよい透明薄膜が得られた。又、得られた膜はい
ずれも剥離テスト(JIS5400)に耐え、密着力は
充分であった。
【0025】比較例1 保護膜の材料として熱硬化性樹脂組成物(日本化薬
(株)製、EOCN−1020;30重量部、フェノー
ルノボラック樹脂;20重量部、エチルセロソルブアセ
テート100重量部、四国化成(株)製、2E4MZ−
CN;0.6重量部の均一混合物)をガラス基板上にス
ピンコートにより塗布し、80℃で40分間熱風乾燥し
て溶媒を除去した後、更に190℃で1時間熱処理して
膜厚2.0μmの樹脂硬化膜を得たが、得られた膜のレ
ベリング性(平滑性)は実施例1、2で得られたいずれ
の膜と比較してもかなり劣っていた。
【0026】
【発明の効果】本発明の透明薄膜は、着色樹脂膜の保護
膜として使用する際、保護膜を所定の領域に限定するこ
とができるので、着色樹脂膜と対向電極を接着する際に
対向電極を接着する際に充分な接着強度が得られ、得ら
れた透明薄膜の平滑性はきわめて優れているので、特に
カラー液晶表示装置においてその信頼性を向上すること
ができる。

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】光重合性アクリレートオリゴマー、2官能
    以上の多官能光重合性アクリレートモノマー、エチレン
    性不飽和二重結合とカルボキシル基を有する光重合性化
    合物、光重合開始剤と、有機溶媒及び場合によってその
    他の樹脂を含有する感光性樹脂組成物。
  2. 【請求項2】エチレン性不飽和二重結合とカルボキシル
    基を有する光重合性化合物がスチレン・マレイン酸無水
    物共重合体のヒドロキシエチルアクリレートである請求
    項1に記載の感光性樹脂組成物
  3. 【請求項3】請求項1又は2に記載の感光性樹脂組成物
    を用いて薄膜を形成し、これを加熱して有機溶媒を除去
    後、紫外線硬化することを特徴とする透明薄膜の形成
    法。
  4. 【請求項4】薄膜を着色樹脂膜上に形成し、マスク等を
    介して着色樹脂膜の所定領域の樹脂のみ紫外線硬化さ
    せ、未硬化部の樹脂を塩基性水溶液にて溶解除去し、所
    定領域のみ透明薄膜を形成することを特徴とする請求項
    3に記載の透明薄膜の形成法。
  5. 【請求項5】請求項3に記載の透明薄膜の形成法により
    得られる透明薄膜。
  6. 【請求項6】請求項4に記載の透明薄膜の形成法により
    得られる透明薄膜。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO1996025470A1 (en) * 1995-02-17 1996-08-22 Merck Patent Gmbh Polymeric film
CN105647260A (zh) * 2014-12-02 2016-06-08 合众(佛山)化工有限公司 一种光固化水性超耐磨高光木地板漆的制备方法

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