JP2532953Y2 - 自動車屋根用前後荷台の連結装置 - Google Patents

自動車屋根用前後荷台の連結装置

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JP2532953Y2
JP2532953Y2 JP1990125791U JP12579190U JP2532953Y2 JP 2532953 Y2 JP2532953 Y2 JP 2532953Y2 JP 1990125791 U JP1990125791 U JP 1990125791U JP 12579190 U JP12579190 U JP 12579190U JP 2532953 Y2 JP2532953 Y2 JP 2532953Y2
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菊男 中込
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Description

【考案の詳細な説明】 [産業上の利用分野] 本考案は、自動車屋根の前後に架設される一対の荷台
同志を連結棒を介して互いに連結する装置の改善に関す
る。
[考案の技術的背景] 連結棒を使用する理由は、自動車屋根の前後に荷台を
架設する場合、荷台の脚杆を車体側縁部にあるフック取
付縁に係留させる関係上、フック取付縁が車体長さ方向
に短い自動車(例えば2ドアー車)ではこの短い取付縁
範囲に荷台の脚杆をおさめねばならず、従って、必然的
に前後の荷台間隔(l)が第10図のように狭くなり、こ
の状態でスキーなどの長尺積載物を載せた場合、積載物
は不安定である。そこで、上記長尺積載物の安定積載の
ために、第11図のように所要長さの連結棒を介して前後
の荷台同志を広巾間隔(L)に連結するものである。
尚、上記連結によって後部側の荷台は遊びの状態となる
ため、これを補うために図のように連結棒の途中に補助
脚を取付けてこれをフック取付縁に係留させるものであ
る。
[従来の技術] 前後一対の荷台同志を連結棒を介して連結する従来装
置としては、例えば、第12図のように荷台を構成するブ
ラケット(イ)とその上にネジ止めされたカバー(ロ)
との間の内側中空部内に、連結棒(ハ)の端部に予じめ
取付けられるジョイント金具(ニ)を挿入せしめて該金
具を止めネジ(ホ)にてブラケット(イ)に固定する構
造のものが知られている。(例えば、実公昭56-44594号
公報,実公昭53-52186号公報,実開昭54-126351号公報
参照) [考案が解決しようとする課題] 上記従来構造では、ジョイント金具(ニ)を荷台の内
側中空部に固定するため、連結棒の荷台への連結,取外
し操作はネジをゆるめてカバー(ロ)とブラケット
(イ)とを一旦分離させ、しかるのち、止めネジ(ホ)
の螺合、離脱という極めて手間のかかる煩雑操作が要求
されていたものである。特に、上記カバー(ロ)を分離
させることは、該カバー(ロ)を固定するネジ締めの不
充分や、ネジ締め忘れの原因となり、カバー(ロ)の浮
動により積載物の脱落という危険性もある。
また、連結棒を導出させるための孔(ヘ)がカバー
(ロ)の側面に露出するため、連結棒(ハ)を使用しな
いときには上記孔(ヘ)がむきだしになり、外観を著し
く損なう。
また、ジョイント金具(ニ)や、このジョイント金具
(ニ)に連結棒(ハ)を連結するための軸部材(ト)を
使用するため部品点数が増しコストアップとなる。
更にまた、上記連結棒(ハ)は、上記軸部材(ト)を
支点として上下方向には可動できるものの、左右方向に
可動不能となるため、車の前後の巾が異なる場合は連結
棒が追従できず、取付けできないという問題がある。
また他の従来例として、特に図示しないが、上記ブラ
ケット(イ)に直接連結棒(ハ)をネジ止め固定する構
造のものも知られているが、連結棒(ハ)に全く自由度
がないため、車体屋根の前後角度の異なる自動車や、前
後の取付巾の異なる車では、これまた連結棒(ハ)が追
従できず、汎用性がない。
そこで、本考案は連結棒が可動できる形式の連結装置
には相違ないが、特に本考案では、従来のようにカバー
をいちいち分離することなく連結棒を容易に取付け、取
外しできるようにし、かつ、この構成に関連して上記連
結棒を自由方向に可動させ、車体屋根の前後角度や車体
の前後の取付巾の異なる各種自動車に適用させることを
目的とするものである。
[課題を解決するための手段] 上記目的は、両端に、車体側縁部に係留される脚杆を
備えた車体屋根の前後側に架設される一対の荷台と、上
記一対の荷台同志を連結する連結棒とにより構成される
荷台の連結装置において、上記一対の荷台の下側露出面
に、筒状スペーサに挿入された止めネジを螺合垂設せし
め、筒状スペーサを上記連結棒の両端部に設けたバカ孔
に遊嵌合するとともに、筒状スペーサの長さを連結棒の
両端部厚さより長尺に形成せしめたことにより達成され
る。
[実施例1](第1図〜第3図) 第1図は両端に車体側縁部のフック取付縁に係留され
る脚杆1を下向きに備えた前後一対の荷台2と、この荷
台同志を連結する左右一対の連結棒3とでなる装置の外
観を示している。
また、上記荷台2は、伸縮手段4を介して車巾方向に
伸縮可能に構成され、かつ、この荷台2は第2図のよう
に、断面が扁平上向きコ字状をした金属製ブラケット5
と、該ブラケット5上に取付ネジ6により被嵌固定した
下向きコ字状の合成樹脂製カバー7とで構成されてお
り、この構造は荷台の一般的形態である。
そこで、本考案の特徴部分である上記前後の荷台2と
連結棒3との連結手段は、荷台2の下側露出面、つま
り、本例では、上記ブラケット5の下面より上向きに止
めネジ8を螺合突出せしめて、この止めネジ頭の内面
(本例では座金)とブラケット5の下面との間に、止め
ネジ8を挿通した筒状スペーサ9を介してこの筒状スペ
ーサ9の長さに対応する所要の空間Sを形成させ、この
空間S間に、上記連結棒3の両側端部に形成した板部3
a、詳しくは上記筒状スペーサ9の長さより肉薄に形成
した板部3aに設けたバカ孔3bを上記スペーサ9のまわり
に遊嵌合させて介在したものである。尚、上記板部3a
は、本例では連結棒3がパイプ製なるため、このパイプ
の叩打により扁平板状に形成してある。
[作用の説明] 連結棒3の両端板部3aに設けたバカ孔3bと、荷台2の
止めネジ8との遊嵌関係とによって連結棒2は止めネジ
8をガイドとして上下,左右方向に可動である。従っ
て、例えば、上下方向への可動により、第8図に示すよ
うに前後角度の異なる自動車屋根に対しては、その角度
に対応したθ角度にて荷台に取付けられ、また、左右方
向への可動により、第9図に示す前後取付巾の異なる自
動車屋根に対しては、その巾に対応したα角度にて荷台
に夫々取付け得るものである。
一方、上記連結棒3と荷台2との着脱操作は、荷台2
を上記カバー7とブラケット5とに分離することなく荷
台外部からの止めネジ8の螺脱操作により容易に行ない
得るものである。
[実施例2](第4図,第5図) この実施例は、荷台2の下側露出面、つまり、ブラケ
ット5の下面に連結棒3の可動量を制限する制限部材10
を設けた例を示し、この制限部材10は、一端側に取付板
部10aを有し、該取付板部10aはブラケット5の下面に取
付ネジ11により固定され、また、上記取付板部10aの他
端側にブラケット5の下面との間に空間Sを介して平行
に対向するように屈折形成した上下方向規制板部10b
と、該上下方向規制板部10bの両側に直角に上向き屈折
させた左右方向規制板部10cとでなり、この左右方向規
制板部10cと上下方向規制板部10bとで囲まれた中空部内
に、その一端開口10dから連結棒3の板部3aを挿入せし
め、該板部3aを設けたバカ孔3bを上記中空部内に設けた
止めネジ8に嵌合した筒状スペーサ9に遊嵌させたもの
である。
尚、上記止めネジ8は、上下方向規制板部10bの下面
側から差込まれ、上記実施例1と同様にブラケット5に
螺合される。従って、止めネジ8のネジ頭は上下方向規
制板部10bの下面に座金を介して露出状に当接してい
る。
[作用の説明] 連結棒3の両端に形成した板部3aに設けたバカ孔3bと
荷台2、詳しくはブラケット5に螺合した止めネジ8と
の遊嵌関係によって連結棒3は止めネジ8をガイドとし
て上下,左右方向に可動することは実施例1と同様であ
るが、この第2実施例の場合、上記上下方向の可動(第
8図の前後方向角度の異なる屋根態様)では、連結棒3
の一端板部3aは上下方向規制板部10bの上面、または、
ブラケット5の下面に圧力的に押しつけられ、それによ
り荷台2は車体屋根になじみ状に圧接作用するものであ
る。また、連結棒3の左右方向可動(第9図の前後巾の
異なる屋根態様)では、連結棒3の板部3bの側縁が左右
方向規制板部10cの左、または、右側の規制縁部に圧力
的に押しつけられ、それにより荷台2は車体屋根の前後
の異なる巾になじみ状に圧接作用するものである。
[実施例3](第6図,第7図) この例は、上記実施例2同様、可動量の制限部材10を
備え、かつ、該制限部材10によって可動量が制限される
連結棒3を有するものであるが、本例では連結棒3の両
端に形成した上記板部3aの外側端に起立板部3cを直角に
上向き屈折形成せしめ、該起立板部3cをブラケット5に
設けられ、かつ上記起立板部3c巾より若干広巾の窓5aに
下方より挿入させ、この挿入状態で該起立板部3cを上記
窓5aの長辺側の対向一側縁にそって移動させることによ
り、該一側縁に内向きに張出し形成した突片5bが、上記
起立板部3cに設けた係合窓3dに介入係合させるようにし
たものである。尚、図中9は筒状スペーサである。
[作用の説明] 連結棒3は、実施例2と同様に、可動量の制限部材10
によって上下方向、ならびに、左右方向の可動量が制限
されることは勿論であるが、特に本例の場合、連結棒3
の荷台2への連結状態では、該連結棒3に設けた起立板
部3cの係合窓3dがブラケット5の窓5aに設けた突片に差
込み係合状態を保っているので、連結状態が安定し、一
方、連結棒3の荷台2への連結時には、連結棒3の起立
部材3cを上記突片5dに係合させた状態、つまり、仮止め
状態で制限部材10を取付け得るので連結棒3の脱落を防
ぎつつ取付操作を安全に行わしめ得るものである。
[考案の効果] 上述のように本考案の構成によれば、次のような効果
が得られる。
(a) 荷台の下側露出面に連結棒の各一端を露出状態
で連結することにより、荷台をブラケットとカバーとに
分解することなく、そのまま外付けにて簡単に連結する
ことができることは勿論のこと、 (b) 両端に、車体側縁部に係留される脚杆を備えた
車体屋根の前後側に架設される一対の荷台と、上記一対
の荷台同志を連結する連結棒とにより構成される荷台の
連結装置において、上記一対の荷台の下側露出面に、筒
状スペーサに挿入された止めネジを螺合垂設せしめ、筒
状スペーサを上記連結棒の両端部に設けたバカ孔に遊嵌
合するとともに、筒状スペーサの長さを連結棒の両端部
厚さより長尺に形成せしめたので、車体屋根の前後角度
や、車体前後の取付巾の異なる各種自動車の屋根への荷
台同志の連結に広汎に適用させることができる。
(c) 又上記連結棒の自由方向可動を、可動量制限部
材にて制限させることによって、前後の荷台を車体屋根
の形態になじみ状に圧接させて確実に連結することがで
きる。
【図面の簡単な説明】
第1図は、前後一対の荷台を連結棒で連結した状態の斜
視図、第2図は、第1図のA−A線部における実施例1
の側断面図、第3図は、第2図の裏面図、第4図は、第
1図のA−A線部における実施例2の側断面図、第5図
は、第4図の裏面図、第6図は、第1図A−A線部にお
ける実施例3の側断面図、第7図は、第6図の裏面図、
第8図は、車体屋根の前後角度の異なる自動車に荷台を
架設した状態の説明図、第9図は、車体屋根の前後取付
巾の異なる自動車に荷台を架設した状態の説明図、第10
図,第11図は本考案の技術的背景を示す説明図、第12図
は従来例の連結装置の一部の側断面図である。 1……脚杆,2……一対の荷台,3……連結棒,3b……バカ
孔,5……ブラケット,7……カバー,8……止めネジ,9……
筒状スペーサ,10……可動量制限部材,S……空間。

Claims (2)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】両端に、車体側縁部に係留される脚杆を備
    えた車体屋根の前後側に架設される一対の荷台と、上記
    一対の荷台同志を連結する連結棒とにより構成される荷
    台の連結装置において、 上記一対の荷台の下側露出面に、筒状スペーサに挿入さ
    れた止めネジを螺合垂設せしめ、筒状スペーサを上記連
    結棒の両端部に設けたバカ孔に遊嵌合するとともに、筒
    状スペーサの長さを連結棒の両端部厚さより長尺に形成
    せしめたことを特徴とする自動車屋根用前後荷台の連結
    装置。
  2. 【請求項2】請求項1において、連結棒と当接する連結
    棒の可動量制限部材を、荷台下面に設けたことを特徴と
    する自動車屋根用前後荷台の連結装置。
JP1990125791U 1990-11-28 1990-11-28 自動車屋根用前後荷台の連結装置 Expired - Lifetime JP2532953Y2 (ja)

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JPH0481843U JPH0481843U (ja) 1992-07-16
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JPS5426868Y2 (ja) * 1976-10-06 1979-09-04
JPS5452186U (ja) * 1977-09-19 1979-04-11
JPS5644594U (ja) * 1979-09-17 1981-04-22

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