JP2532932Y2 - 自動車用シート - Google Patents
自動車用シートInfo
- Publication number
- JP2532932Y2 JP2532932Y2 JP1990031578U JP3157890U JP2532932Y2 JP 2532932 Y2 JP2532932 Y2 JP 2532932Y2 JP 1990031578 U JP1990031578 U JP 1990031578U JP 3157890 U JP3157890 U JP 3157890U JP 2532932 Y2 JP2532932 Y2 JP 2532932Y2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- cushion
- backrest
- seat
- frame
- link
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired - Lifetime
Links
Landscapes
- Seats For Vehicles (AREA)
Description
【考案の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本考案は、自動車用シート、特にフロント側のシート
においてそのクッションが上下方向に移動調整可能に設
けられたシートに関するものである。
においてそのクッションが上下方向に移動調整可能に設
けられたシートに関するものである。
従来、運転席においてはドライバーの体格、好みなど
に適した乗車姿勢が得られるようにいろいろな工夫が行
われており、その一つとして実公昭62−38422号公報に
示されているようにクッションを上下方向に移動可能と
し、適切なクッション高さが得られる構造が提案されて
いる。これはクッション可動式ハイトアジャスタと称さ
れており、本出願人においても、つぎに示すようにクッ
ションを上下方向に移動調整できるようにした構造を案
出した。第５図に示すようにこのシート１は、基本的に
はバックレスト２とこのバックレスト２を回動可能に支
持するヒンジベース３とこのヒンジベース３に設けられ
たリンク機構体４を介して取り付けられたクッション５
とからなるものである。
に適した乗車姿勢が得られるようにいろいろな工夫が行
われており、その一つとして実公昭62−38422号公報に
示されているようにクッションを上下方向に移動可能と
し、適切なクッション高さが得られる構造が提案されて
いる。これはクッション可動式ハイトアジャスタと称さ
れており、本出願人においても、つぎに示すようにクッ
ションを上下方向に移動調整できるようにした構造を案
出した。第５図に示すようにこのシート１は、基本的に
はバックレスト２とこのバックレスト２を回動可能に支
持するヒンジベース３とこのヒンジベース３に設けられ
たリンク機構体４を介して取り付けられたクッション５
とからなるものである。
上記ヒンジベース３は二体一対のもので、それぞれ車
体フロア上にスライドレール６に取付固定されていて、
後部にバックレスト回動調整用のヒンジ部７を備え、こ
のヒンジ部７のヒンジアーム7a間に渡るようにしてバッ
クレストフレーム８が取り付けられている。
体フロア上にスライドレール６に取付固定されていて、
後部にバックレスト回動調整用のヒンジ部７を備え、こ
のヒンジ部７のヒンジアーム7a間に渡るようにしてバッ
クレストフレーム８が取り付けられている。
またリンク機構体４は、ヒンジベース３に架け渡され
た連結ロッド4aとこの連結ロッド4aの端部側に位置する
前チルトリンク4bと前記連結ロッド4aの一端に位置する
ギア4cに歯合するピニオン4dとこのピニオン4dを回転さ
せる前チルトダイヤル4eとからなる前リンク部4f、およ
びヒンジベース３に架け渡された連結ロッド4gとこの連
結ロッド4gの端部に連結リンク4hを介して後方に位置す
る後チルトリンク4iと前記連結ロッド4gの一端に位置す
るギア4jに歯合するピニオン4kとこのピニオン4kを回転
させる後チルトダイヤル4lとからなる後リンク部4mとか
らなる。そして前リンク部4fの前チルトリンク4bと後リ
ンク部4mの後チルトリンク4iとがクッション５のクッシ
ョンフレーム5aに連結され、前後チルトダイヤル4e,4l
の回転操作でクッション５の角度、及び高さが調整でき
るように設けられている。
た連結ロッド4aとこの連結ロッド4aの端部側に位置する
前チルトリンク4bと前記連結ロッド4aの一端に位置する
ギア4cに歯合するピニオン4dとこのピニオン4dを回転さ
せる前チルトダイヤル4eとからなる前リンク部4f、およ
びヒンジベース３に架け渡された連結ロッド4gとこの連
結ロッド4gの端部に連結リンク4hを介して後方に位置す
る後チルトリンク4iと前記連結ロッド4gの一端に位置す
るギア4jに歯合するピニオン4kとこのピニオン4kを回転
させる後チルトダイヤル4lとからなる後リンク部4mとか
らなる。そして前リンク部4fの前チルトリンク4bと後リ
ンク部4mの後チルトリンク4iとがクッション５のクッシ
ョンフレーム5aに連結され、前後チルトダイヤル4e,4l
の回転操作でクッション５の角度、及び高さが調整でき
るように設けられている。
ところで、上記したクッション可動ハイトアジャスタ
のシート１では第６図に示すように、クッション５とバ
ックレスト２との間にクッションの高さ調整量に相当す
る隙間（空間）９ができ、この隙間９の存在のため着座
時に尻の後方がサポートされず座り心地が損なわれると
いう不都合がある。
のシート１では第６図に示すように、クッション５とバ
ックレスト２との間にクッションの高さ調整量に相当す
る隙間（空間）９ができ、この隙間９の存在のため着座
時に尻の後方がサポートされず座り心地が損なわれると
いう不都合がある。
そこで、クッション可動式ハイトアジャスタのシート
における利便性を生かしつつ、着座した乗員の尻後方を
サポートすることを課題とし、高さ調整がなされたクッ
ションのどのポジションでもクッションとバックレスト
との間に隙間を発生させず、良好な座り心地を提供する
ことを目的とする。
における利便性を生かしつつ、着座した乗員の尻後方を
サポートすることを課題とし、高さ調整がなされたクッ
ションのどのポジションでもクッションとバックレスト
との間に隙間を発生させず、良好な座り心地を提供する
ことを目的とする。
本考案は、上記した課題を考慮してなされたもので、
後部にバックレストが回動可能に取り付けられたヒンジ
ベースに、リンク機構体を介してクッションを上下方向
に移動可能に設けたシートにおいて、前記クッションの
後部に、バックレストの下部に常時付勢状態で当接する
回転可動部を回動可能に設けたことを特徴とする自動車
用シートを提供して、上記課題を解消するものである。
後部にバックレストが回動可能に取り付けられたヒンジ
ベースに、リンク機構体を介してクッションを上下方向
に移動可能に設けたシートにおいて、前記クッションの
後部に、バックレストの下部に常時付勢状態で当接する
回転可動部を回動可能に設けたことを特徴とする自動車
用シートを提供して、上記課題を解消するものである。
本考案においては、クッションがどのポジションにあ
っても回転可動部がバックレストの下部に当接し、バッ
クレストとクッションとの間に隙間が生じないようにな
る。
っても回転可動部がバックレストの下部に当接し、バッ
クレストとクッションとの間に隙間が生じないようにな
る。
つぎに、本考案を第１図から第４図に示す一実施例に
基づいて詳細に説明する。なお第５図と第６図に示す従
来例と構成が重複する部分は同符号を付してその説明を
省略する。
基づいて詳細に説明する。なお第５図と第６図に示す従
来例と構成が重複する部分は同符号を付してその説明を
省略する。
すなわち本考案においては、第１図に示すようにクッ
ション５の後部に回転可動部10が設けられているもので
あって、この回転可動部っ10は、クッションフレーム5a
の後部に亘って枢着され上下方向に回動可能なフレーム
11とクッションフレーム5aの後部内面から通し孔5bを通
して前記フレーム11に係止するトーションバ12とをパッ
ト部材内に組み込んでなるものである。そして前記トー
ションバ12によって常時上方にフレーム11が付勢され、
すなわち回転可動部10が常時上方に付勢されており、こ
の付勢状態で回転可動部10がバックレスト２の下部に当
接している。13はトーションバ12の支持部を示す。
ション５の後部に回転可動部10が設けられているもので
あって、この回転可動部っ10は、クッションフレーム5a
の後部に亘って枢着され上下方向に回動可能なフレーム
11とクッションフレーム5aの後部内面から通し孔5bを通
して前記フレーム11に係止するトーションバ12とをパッ
ト部材内に組み込んでなるものである。そして前記トー
ションバ12によって常時上方にフレーム11が付勢され、
すなわち回転可動部10が常時上方に付勢されており、こ
の付勢状態で回転可動部10がバックレスト２の下部に当
接している。13はトーションバ12の支持部を示す。
第２図に示すようにフレーム１の枢着部は、クッショ
ンフレーム5aと後リンク部4mの後チルトリンク4iとの連
結部分と同軸上に設定されていて、クッションフレーム
5aにフレーム11と後チルドリンク4iが段付きボルト14に
よって取り付けられた構造としている。15は前記段付き
ボルト14を取り付けるためのヒンジベース３に開口した
作業孔を示す。
ンフレーム5aと後リンク部4mの後チルトリンク4iとの連
結部分と同軸上に設定されていて、クッションフレーム
5aにフレーム11と後チルドリンク4iが段付きボルト14に
よって取り付けられた構造としている。15は前記段付き
ボルト14を取り付けるためのヒンジベース３に開口した
作業孔を示す。
上述したように回転可動部10が常時上方に付勢されバ
ックレストの下部に当接することから、第３図に示すよ
うに、クッション５が低位置にあって乗員のヒップポイ
ントＡから基準高さ（例えばスライドレール位置）まで
の距離がH1とした状態から、リンク機構体４の前チルト
ダイヤル4eと後チルトダイヤル4lそれぞれの調整によっ
て前記距離をH2とした場合（クッション５を上昇させ
る）でも、回転可動部10はバックレスト２の下部に当接
した状態のまま回動し、バックレスト２とクッション５
との間に隙間を生じさせず、そしてその付勢力によって
乗員の尻後方部分をサポートするようになる。当然バッ
クレスト５を降ろす操作時にも回転可動部10がバックレ
スト２の下部に当接した状態で回動するようになる。な
お、第３図および第４図においてはリンク機構体４を概
略的に示した。
ックレストの下部に当接することから、第３図に示すよ
うに、クッション５が低位置にあって乗員のヒップポイ
ントＡから基準高さ（例えばスライドレール位置）まで
の距離がH1とした状態から、リンク機構体４の前チルト
ダイヤル4eと後チルトダイヤル4lそれぞれの調整によっ
て前記距離をH2とした場合（クッション５を上昇させ
る）でも、回転可動部10はバックレスト２の下部に当接
した状態のまま回動し、バックレスト２とクッション５
との間に隙間を生じさせず、そしてその付勢力によって
乗員の尻後方部分をサポートするようになる。当然バッ
クレスト５を降ろす操作時にも回転可動部10がバックレ
スト２の下部に当接した状態で回動するようになる。な
お、第３図および第４図においてはリンク機構体４を概
略的に示した。
以上説明したように、本考案によれば、自動車用シー
トは、後部にバックレストが回動可能に取り付けられた
ヒンジベースに、リンク機構体を介してクッションを上
下方向に移動可能に設けており、前記クッションの後部
に、バックレストの下部に常時付勢状態で当接する回転
可動部を回動可能に設けたので、クッションのどのよう
なポジションでもこのクッションとバックレストとの間
に隙間ができず、着座時における尻後方部分の抜け感が
無くなって良好な座り心地が得られるようになる。そし
て回転可動部の付勢力によって乗員の尻後方部分がより
よくサポートさせるようになる。さらには構造が簡単で
あり、クッション可動式ハイトアジャスタのシートの製
造コストを引き上げることなく、このシートの商品力を
向上させることができるなど、実用性にすぐれた効果を
奏するものである。
トは、後部にバックレストが回動可能に取り付けられた
ヒンジベースに、リンク機構体を介してクッションを上
下方向に移動可能に設けており、前記クッションの後部
に、バックレストの下部に常時付勢状態で当接する回転
可動部を回動可能に設けたので、クッションのどのよう
なポジションでもこのクッションとバックレストとの間
に隙間ができず、着座時における尻後方部分の抜け感が
無くなって良好な座り心地が得られるようになる。そし
て回転可動部の付勢力によって乗員の尻後方部分がより
よくサポートさせるようになる。さらには構造が簡単で
あり、クッション可動式ハイトアジャスタのシートの製
造コストを引き上げることなく、このシートの商品力を
向上させることができるなど、実用性にすぐれた効果を
奏するものである。
第１図は本考案に係る自動車用シートの一実施例を示す
説明図、第２図は一実施例における回転可動部のフレー
ム枢着部分を断面で示す説明図、第３図は一実施例にお
けるクッション降下時の状態を示す説明図、第４図は一
実施例におけるクッション上昇時の状態を示す説明図、
第５図は従来例における要部を示す説明図、第６図は従
来例を示す説明図である。 １……自動車用シート ２……バックレスト ３……ヒンジベース ４……リンク機構体 ５……クッション 10……回転可動部 11……フレーム 12……トーションバ
説明図、第２図は一実施例における回転可動部のフレー
ム枢着部分を断面で示す説明図、第３図は一実施例にお
けるクッション降下時の状態を示す説明図、第４図は一
実施例におけるクッション上昇時の状態を示す説明図、
第５図は従来例における要部を示す説明図、第６図は従
来例を示す説明図である。 １……自動車用シート ２……バックレスト ３……ヒンジベース ４……リンク機構体 ５……クッション 10……回転可動部 11……フレーム 12……トーションバ
Claims (1)
- 【請求項１】後部にバックレストが回動可能の取り付け
られたヒンジベースに、リンク機構体を介してクッショ
ンを上下方向に移動可能に設けたシートにおいて、 前記クッションの後部に、バックレストの下部に常時付
勢状態で当接する回転可動部を回動可能に設けたことを
特徴とする自動車用シート。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP1990031578U JP2532932Y2 (ja) | 1990-03-27 | 1990-03-27 | 自動車用シート |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP1990031578U JP2532932Y2 (ja) | 1990-03-27 | 1990-03-27 | 自動車用シート |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH03121927U JPH03121927U (ja) | 1991-12-12 |
| JP2532932Y2 true JP2532932Y2 (ja) | 1997-04-16 |
Family
ID=31534364
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP1990031578U Expired - Lifetime JP2532932Y2 (ja) | 1990-03-27 | 1990-03-27 | 自動車用シート |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JP2532932Y2 (ja) |
Family Cites Families (2)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JPS59196345U (ja) * | 1983-06-15 | 1984-12-27 | 池田物産株式会社 | 車輌用シ−ト |
| IT1223725B (it) * | 1988-07-25 | 1990-09-29 | Sicam Linea Srl | Sedile di autoveicolo |
-
1990
- 1990-03-27 JP JP1990031578U patent/JP2532932Y2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JPH03121927U (ja) | 1991-12-12 |
Similar Documents
| Publication | Publication Date | Title |
|---|---|---|
| JPH0723075B2 (ja) | 自動車座席の高さ調整装置 | |
| KR100317873B1 (ko) | 어린이용좌석 | |
| JPH0115418B2 (ja) | ||
| JP2532932Y2 (ja) | 自動車用シート | |
| JPH04201637A (ja) | 車両用シート | |
| JPH0537860Y2 (ja) | ||
| JPH0336300Y2 (ja) | ||
| JPH0244580Y2 (ja) | ||
| KR20100048956A (ko) | 차량 시트, 특히 자동차 시트 | |
| JPS6241865Y2 (ja) | ||
| JP4499856B2 (ja) | シート高さ調整装置 | |
| JP2754318B2 (ja) | 車両用シートのヘッドレスト装置 | |
| JPH08268128A (ja) | 調整機構付シート装置 | |
| JP2903398B1 (ja) | 座席用脇の下支持装置 | |
| JP2986312B2 (ja) | クッションシートの調節装置 | |
| JPH10129323A (ja) | 車両用シートのサスペンション装置 | |
| JPH10129322A (ja) | 車両用シートのサスペンション装置 | |
| JP2002283900A (ja) | 車両用シート | |
| JPS6238422Y2 (ja) | ||
| JP2534836Y2 (ja) | 車両用シート | |
| JPH0547708Y2 (ja) | ||
| JPS6315063Y2 (ja) | ||
| JPH0119891Y2 (ja) | ||
| JP3081089B2 (ja) | クッションシートの組付構成 | |
| JP3149489B2 (ja) | 車両用シートにおけるシートクッションの位置調節装置 |
Legal Events
| Date | Code | Title | Description |
|---|---|---|---|
| EXPY | Cancellation because of completion of term |