JP2532850Y2 - プレファブルームのブース構造 - Google Patents

プレファブルームのブース構造

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JP2532850Y2
JP2532850Y2 JP1988091782U JP9178288U JP2532850Y2 JP 2532850 Y2 JP2532850 Y2 JP 2532850Y2 JP 1988091782 U JP1988091782 U JP 1988091782U JP 9178288 U JP9178288 U JP 9178288U JP 2532850 Y2 JP2532850 Y2 JP 2532850Y2
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booth
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宣文 山縣
和行 藤原
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東陶機器株式会社
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Description

【考案の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本考案はプレファブルームのブース構造に関する。
(従来の技術) 所与の屋内空間に壁パネルを建並べて周壁を形成する
ことにより所要の部屋空間を画成して成る所謂プレファ
ブルームは、その部屋空間に更に間仕切を施す場合、通
常は、周壁の壁パネルに比し下地が簡略化されたブース
パネルを連設して成る壁体、つまり、ブースを立廻すよ
うにしており、間仕切用のブースは、単なる衝立や仕切
に比し、比較的上背がある。
斯かるブースを構成するに当り、従来は、平パネルを
連設して、壁心がストレートな壁体を形成するようにし
ていた。
(考案が解決しようとする課題) この為、ブースが単純な平壁となり、従って、壁沿い
の空間に収納スペースを得ようとすると、壁面より室内
側に棚や物置台を設けざるを得ず、その奥行分、床面積
が見掛け上減殺される結果となって、好ましくなかっ
た。
本考案は斯かる従来のプレファブルームのブース構造
における問題点を有効に解決すべく為されたもので、そ
の目的とする処は、外観上、床面積に食い込むことな
く、ブース沿いに収納スペースを得ることが可能なプレ
ファブルームのブース構造を提供するにある。
(課題を解決するための手段) ブースパネルを連設して成る壁体で間仕切を施すよう
にしたプレファブルームのブース構造において、壁体
は、壁長方向の略全体に亘り略等寸の壁厚を有し、壁体
の側面を平面視屈曲して通路側に略半円柱状に膨出さ
せ、且つ膨出部に対応するブース内の壁体の屈曲面で凹
所を画成して収納スペースとし、収納スペースの少なく
とも一部を覆う蓋部材を設け、蓋部材は、収納スペース
内に設けられた照明器具の前面を覆ってブース内への間
接照明を構成し、蓋部材は、垂直位置と水平位置間で起
倒自在としてライティングデスクを兼ね、ブースパネル
の本体は、両面を仕上材で壁装して一方の面を収納スペ
ースの背板部とした。
(作用) 上記手段によれば、プレファブルームの間仕切りを成
す壁体が、壁長方向の略全体に亘り略等寸の壁厚を有
し、壁体の側面を平面視屈曲して通路側に略半円柱状に
膨出させ、且つ膨出部に対応するブース内の壁体の屈曲
面で凹所を画成して収納スペースとし、収納スペースの
少なくとも一部を覆う蓋部材を設け、蓋部材は、収納ス
ペース内に設けられた照明器具の前面を覆ってブース内
への間接照明を構成し、蓋部材は、垂直位置と水平位置
間で起倒自在としてライティングデスクを兼ね、ブース
パネルの本体は、両面を仕上材で壁装して一方の面を収
納スペースの背板部としたので、壁厚に増分を生じたと
しても、見掛け上、部屋内方への突出がなく、しかも間
仕切用のブースを利用しているので、デッドスペースを
活用して収納空間を確保出来る。
(実施例) 以下、本考案をプレファブ式トイレのブースに適用し
た実施例に付き、添付図面に基ずいて詳細な説明を行な
う。
先ず、第3図を参照して、本実施例に係るトイレの概
要を説明しておく。
第3図はトイレ全体の平面図である。
図中、Tはトイレの全体を表し、トイレTは、ビルジ
ング躯体の壁で囲まれた所与の屋内空間Siに主体構成用
壁パネルを建並べて周壁Wtを形成することにより所要の
トイレスペースStを得、これを周壁Wtの室内側迂回部Wr
と、支柱補強型間仕切ブースBs1,Bs2とで、右と左のサ
ブスペースSt1,St2に分け、夫々防水下地タイル仕上床F
t1,Ft2を張り、システム天井Ct1,Ct2を吊設し、更に、
パネル連設型の間仕切ブースBp1〜Bp5と、スクリーンSc
及びアルコープ型ブースBaを立てゝ、大便所コンパート
メントCp1〜Cp3、掃除用流し場Sk、手洗場Whそれに小便
所Su等を囲う一方、配管ユニットUt1〜Ut8を引廻し、大
便器Db…、掃除流し用水槽Tk、洗面化粧カウンターCnや
小便器Sb…等所要のトイレ設備を施して構成したもの
で、所謂プレファブタイプとなっている。図中、Drは常
開のブースドアである。
そして、大便所Cp1〜Cp3を画成する間仕切ブースBp1
〜Bp3に本考案が適用されており、これを小便所Suとの
境に位置するブースBp1に付き以下説明する。
ブースBp1は、平ブースパネルPfと、平面視略半円柱
状のブースパネルPcとを組合せて、略J形の壁体1を形
成したもので、その先端屈曲部1aの内側、つまり、大便
所Cp1側に半円状の凹所Spが画成されている。
こゝで、第1図及び第2図を参照して、上記屈曲部1a
の構造を説明する。
第1図はブース屈曲部の正面図、第2図は第1図の2
−2線断面図である。
ブース屈曲部1aは、ブースパネルPcと、これを下方か
ら位置決め支承する平面視半月形状の台枠Fdと、上方か
ら係止保持する略同形の上枠Fuとにより構成されてい
る。
ブースパネルPcは、中空半円柱状のパネル本体10から
成り、本体10は、横断面略半円弧状のペーパコア下地11
を樹脂性仕上材12,13で両面壁装したもので、一方側の
端縁10aに角パイプを介して平パネルPfと雄雌に取合う
凹溝10bが形成され、他方の端縁10cに施錠金具付ドア枠
14が嵌着されている。図中、11aは下地11の下框、11bは
上框、11cは丸胴縁状の組材である。
本実施例では、以上において、上記ブース屈曲部1aの
凹所Spを収納スペースに当て、仕上材12を収納スペース
の背板部として、上から順に、天板15、隔板16、上棚板
17、中棚板18、甲板19、隠し棚板20及び支持板21、それ
に底板22を取付けて、上下五段のカマボコ状空間Sp1〜S
p5に区分し、夫々適宜な用途に利用するようにしてい
る。
即ち、最上段の空間Sp1は、前面を換気ガラリ23a付の
カバー23で覆うと共に、天井Ct1上方から引き込んだダ
クト24を内部に収設して、換気設備配設場所としてい
る。
次段の空間Sp2は、棚板17に光源25を載設する一方、
前面下半を下方より延出せしめた蓋部材26で覆い、更に
隔板16の傾斜部16a下面を良反射面として、間接照明用
スペースを得るようにしている。
上記蓋部材26で前面全体が被覆された三段目Sp3は、
蓋部材26の下縁26aを棚板18前縁にヒンジ止めして開閉
可能とすることにより、小物収納棚として利用されてい
る。
尚、蓋部材26は、本実施例の場合、折畳み式のアーム
27と不図示のマグネットキャッチを配備して、同部材26
を実線の垂直位置Vpと仮想線の水平位置Hpとの間で起倒
自在となすことにより、ライティングデスクを兼ねさせ
ている。
四段目Sp4の場合、棚板18下面に小棚28を吊って擬音
器29を収設し、タッチスイッチ30で水流音を発せしめる
ようにする外、甲板19上面にインターホン31a付の電話
器31を設ける等して、音響機器の配設場所に当てゝい
る。
最下段の屈曲Sp5は、前面全体を覆うカバー32を着脱
自在に取付け、開口32a,32b,32cを形成すると共に、ケ
ーシング33,34を嵌着して芳香源35や紙巻器36を収容
し、更に、ダストボックス37を配備して、衛生設備スペ
ースとしての活用を図っている。図中、38,39は開閉蓋
である。
本実施例によれば、大便所Cp1を画成する間仕切ブー
スBp1側面の凹所Spを収納スペースに当てゝいる為、凹
所Spを擁する半月状屈曲部1aの壁厚方向外形寸法が残る
平壁部に比し大きくなっているにも拘らず、大便所Cp1
側から見て、このことに気付き難く、見掛け上、床面積
を減殺することなくブース沿いエリアに収納スペースを
確保し得たに等しい。
尚、本実施例では、壁長方向の略全体に亘り等厚な壁
体1を一部屈曲せしめて凹所Spを得ているが、厚手の平
壁状ブースを用意し、その両面若しくは片面の一部を凹
入せしめて同様な凹所を画成するようにしても良く、更
には、ブースパネルを適宜な距離で二列連設して中空の
壁体を得、これを一部凹ませるようにしても良い。
また、本実施例では、一枚のブースパネルPcで凹所Sp
を画成しているが、これに限る必要はなく、複数枚のパ
ネルを組合せるようにしても良い。
それに、実質的に凹所をなしているのであれば、その
周縁部或いは中間部等が多少突出しても構わない。
この点、ブースの平面視形状によっては、ブース全体
から見て突出した部分に凹所を形成する場合も出てくる
が、これも本考案の主題に含まれること明らかであろ
う。
また、薄手のブースを両面から利用するような場合、
一方の側面から見た凹所と、他方の側面から見た膨出部
とが、互いに表裏一体の関係をなすことも考えられ、そ
うした場合に、凹所側の側面が本考案の対象となること
も明らかであろう。
尚、凹所の形状及び個数は、特に限定されず、丸型、
角型或いは集中型、分散型等任意に定めて差支えない。
また、対象となるブースは、本実施例における如く、
建付高さが天井間近に臨む背丈のブースパネルを用い、
パネル本体の上縁を天井側から係止保持して倒れを防ぐ
ようにすることが望ましいが、実質的に間仕切を行なえ
る程度の丈寸法を有するパネルを使用するのであれば、
詳細は間わない。
(考案の効果) 以上の説明により明らかな如く、本考案によれば、プ
レファブルームの間仕切ブースを構成するに当り、プレ
ファブルームの間仕切りを成す壁体が、壁長方向の略全
体に亘り略等寸の壁厚を有し、壁体の側面を平面視屈曲
して通路側に略半円柱状に膨出させ、且つ膨出部に対応
するブース内の壁体の屈曲面で凹所を画成して収納スペ
ースとし、収納スペースの少なくとも一部を覆う蓋部材
を設け、蓋部材は、収納スペース内に設けられた照明器
具の前面を覆ってブース内への間接照明を構成し、蓋部
材は、垂直位置と水平位置間で起倒自在としてライティ
ングデスクを兼ね、ブースパネルの本体は、両面を仕上
材で壁装して一方の面を収納スペースの背板部としたの
で、ブース内のデッドスペースを活用してブース沿いの
収納空間を確保できる。又、収納スペースを利用して間
接照明、ライティングデスク等様々な用途に利用するこ
とができる。
【図面の簡単な説明】
図面は本考案をプレファブ式トイレのブースに適用した
実施例に付き示したもので、第1図はブース屈曲部の縦
断面図、第2図は第1図の2−2線断面図、第3図はト
イレ全体の平面図である。 尚、図中、1は壁体、1aはその屈曲部、10はパネル本
体、15は天板、16は隔板、17,18は棚板、19は甲板、22
は底板、23はガラリ付カバー、24は換気ダクト、25は光
源、26は蓋部材兼デスク、29は擬音器、31はインターホ
ン付電話器、32はカバー、32cはゴミ投入口、35は芳香
源、36は紙巻器、37はダストボックス、Bp1は間仕切ブ
ース、Cp1は大便所コンパートメント、Pcは半円柱状ブ
ースパネル、Spは凹所、Sp1〜Sp5はその区分空間、Tは
プレファブ式トイレを表している。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 E04H 1/12 301 E04H 1/12 301

Claims (6)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】ブースパネルを連設して成る壁体で間仕切
    を施すようにしたプレファブルームのブース構造におい
    て、 前記壁体は、壁長方向の略全体に亘り略等寸の壁厚を有
    し、 該壁体の側面を平面視屈曲して通路側に略半円柱状に膨
    出させ、 且つ該膨出部に対応するブース内の壁体の屈曲面で凹所
    を画成して収納スペースとし、 該収納スペースの少なくとも一部を覆う蓋部材を設け、 該蓋部材は、前記収納スペース内に設けられた照明器具
    の前面を覆ってブース内への間接照明を構成し、 該蓋部材は、垂直位置と水平位置間で起倒自在としてラ
    イティングデスクを兼ね、 前記ブースパネルの本体は、両面を仕上材で壁装して一
    方の面を収納スペースの背板部とした、 プレファブルームのブース構造。
  2. 【請求項2】前記収納スペースにインターホンを配備し
    て成る請求項1に記載のプレファブルームのブース構
    造。
  3. 【請求項3】前記収納スペースに電話器を設備して成る
    請求項1に記載のプレファブルームのブース構造。
  4. 【請求項4】前記収納スペースに紙巻器を収設して成る
    請求項1に記載のプレファブルームのブース構造。
  5. 【請求項5】前記収納スペースに擬音器を収設して成る
    請求項1に記載のプレファブルームのブース構造。
  6. 【請求項6】前記収納スペースに芳香源を収容して成る
    請求項1に記載のプレファブルームのブース構造。
JP1988091782U 1988-07-11 1988-07-11 プレファブルームのブース構造 Expired - Lifetime JP2532850Y2 (ja)

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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