JP2532699Y2 - 筆記具 - Google Patents
筆記具Info
- Publication number
- JP2532699Y2 JP2532699Y2 JP1992056861U JP5686192U JP2532699Y2 JP 2532699 Y2 JP2532699 Y2 JP 2532699Y2 JP 1992056861 U JP1992056861 U JP 1992056861U JP 5686192 U JP5686192 U JP 5686192U JP 2532699 Y2 JP2532699 Y2 JP 2532699Y2
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- JP
- Japan
- Prior art keywords
- ink
- adjusting member
- wall
- barrel
- writing
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired - Lifetime
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- Pens And Brushes (AREA)
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本考案は、筆記具に関する。さら
に詳細には筆記先端とインキ貯留部との間に、インキ貯
留部の内圧変化に伴う溢出インキを一時的に保持するイ
ンキ調節部材を装着してなる筆記具に関する。
に詳細には筆記先端とインキ貯留部との間に、インキ貯
留部の内圧変化に伴う溢出インキを一時的に保持するイ
ンキ調節部材を装着してなる筆記具に関する。
【0002】
【従来の技術】従来この種の筆記具において、インキ貯
留部内のインキの移動をスムーズにするために、インキ
貯留部内壁に、複数本の軸方向のリブを設ける構成が、
特開昭63−64798号公報等により知られている
(図3参照)。
留部内のインキの移動をスムーズにするために、インキ
貯留部内壁に、複数本の軸方向のリブを設ける構成が、
特開昭63−64798号公報等により知られている
(図3参照)。
【0003】
【考案が解決しようとする課題】ところが、前記従来の
筆記具(図3)は、インキ調節部材前部の鍔部を軸筒前
端に当接させる装着構造であるため、インキ調節部材後
端とリブ前端との間にわずかの隙間を有し、両者は連接
状態に組立られていなかった。そのため、筆記先端を上
向き状態から下向き状態にしたとき、一時的にインキが
インキ貯留部内壁に停留して、即座にインキがインキ調
節部材後端に供給されず筆跡途切れを起こすことがあ
り、リブ本来のインキ誘導機能が十分に生かされていな
かった。
筆記具(図3)は、インキ調節部材前部の鍔部を軸筒前
端に当接させる装着構造であるため、インキ調節部材後
端とリブ前端との間にわずかの隙間を有し、両者は連接
状態に組立られていなかった。そのため、筆記先端を上
向き状態から下向き状態にしたとき、一時的にインキが
インキ貯留部内壁に停留して、即座にインキがインキ調
節部材後端に供給されず筆跡途切れを起こすことがあ
り、リブ本来のインキ誘導機能が十分に生かされていな
かった。
【0004】本考案は前記従来の問題点を解決するため
のものであって、筆記先端を上向き状態から下向き状態
にした場合でも、即座にインキ調節部材後端にインキを
供給できる筆記具を提供しようとするものである。
のものであって、筆記先端を上向き状態から下向き状態
にした場合でも、即座にインキ調節部材後端にインキを
供給できる筆記具を提供しようとするものである。
【0005】
【課題を解決するための手段】本考案筆記具1は、筆記
先端5とインキ貯留部21との間に、該インキ貯留部2
1の内圧変化に伴う溢出インキを一時的に保持するイン
キ調節部材3を装着してなる筆記具であって、前記イン
キ調節部材3は、前部に筆記先端5が固着されると共
に、外周面に、軸方向のインキ誘導スリット33を備え
た多数の櫛歯31によってインキ保留溝32が形成され
てなり、前記インキ調節部材3を軸筒2前部に装着し、
該軸筒2後部内壁を直接にインキ貯留部21とした筆記
具において、前記インキ調節部材3の後端櫛歯31b外
周部を軸筒2内壁と嵌合させると共に、前記後端櫛歯3
1b後端面を、前記インキ貯留部21内壁に形成した軸
方向に延びるインキ誘導用のリブ4前端に当接させてな
ることを要件とする。
先端5とインキ貯留部21との間に、該インキ貯留部2
1の内圧変化に伴う溢出インキを一時的に保持するイン
キ調節部材3を装着してなる筆記具であって、前記イン
キ調節部材3は、前部に筆記先端5が固着されると共
に、外周面に、軸方向のインキ誘導スリット33を備え
た多数の櫛歯31によってインキ保留溝32が形成され
てなり、前記インキ調節部材3を軸筒2前部に装着し、
該軸筒2後部内壁を直接にインキ貯留部21とした筆記
具において、前記インキ調節部材3の後端櫛歯31b外
周部を軸筒2内壁と嵌合させると共に、前記後端櫛歯3
1b後端面を、前記インキ貯留部21内壁に形成した軸
方向に延びるインキ誘導用のリブ4前端に当接させてな
ることを要件とする。
【0006】リブ4は、さらに毛細管力を付加するた
め、その表面に溝を縦設してもよいし、リブ4を隣接さ
せ該リブ4間に毛細管力を有する隙間を形成することも
可能である。また、リブ4の本数は、一本であってもよ
いが、通常、複数本が配設される。
め、その表面に溝を縦設してもよいし、リブ4を隣接さ
せ該リブ4間に毛細管力を有する隙間を形成することも
可能である。また、リブ4の本数は、一本であってもよ
いが、通常、複数本が配設される。
【0007】インキ調節部材3の形状は、従来より知ら
れる毛細管力を利用した、多数の櫛歯31によりインキ
保留溝32が形成されるものが有効である。
れる毛細管力を利用した、多数の櫛歯31によりインキ
保留溝32が形成されるものが有効である。
【0008】筆記先端5は、従来より周知のボールペン
先、万年筆ペン先、細管状ペン先、毛筆ペン先、繊維ペ
ン体、プラスチックペン体等、何れであってもよい。
先、万年筆ペン先、細管状ペン先、毛筆ペン先、繊維ペ
ン体、プラスチックペン体等、何れであってもよい。
【0009】尚、前記インキ貯留部21は、軸筒2に一
体的に設けてなる構成であり、軸筒2前部内壁にインキ
調節部材3を装着し、該インキ調節部材3後方の軸筒2
後部内壁を直接にインキ貯留部21とする。
体的に設けてなる構成であり、軸筒2前部内壁にインキ
調節部材3を装着し、該インキ調節部材3後方の軸筒2
後部内壁を直接にインキ貯留部21とする。
【0010】
【作用】筆記先端5を上向き状態から下向き状態とした
時、インキ貯留部21内のインキは、インキ貯留部21
内壁のリブ4に沿って即座にインキ調節部材3後端に誘
導され、インキ貯留部21内壁に停留することがない。
時、インキ貯留部21内のインキは、インキ貯留部21
内壁のリブ4に沿って即座にインキ調節部材3後端に誘
導され、インキ貯留部21内壁に停留することがない。
【0011】
【実施例】本考案実施例を図面に従って説明する(図1
乃至図2参照)。
乃至図2参照)。
【0012】軸筒2には、前部にインキ調節部材3が装
着され、後部にインキ貯留部21が形成されている。前
記インキ貯留部21の内壁には、インキ貯留部21底部
より等間隔に4本のリブ4が軸線方向に延設されてお
り、前記リブ4の前端には、インキ調節部材3後端が当
接衝止されている。
着され、後部にインキ貯留部21が形成されている。前
記インキ貯留部21の内壁には、インキ貯留部21底部
より等間隔に4本のリブ4が軸線方向に延設されてお
り、前記リブ4の前端には、インキ調節部材3後端が当
接衝止されている。
【0013】インキ調節部材3は、外周面に多数の櫛歯
31が形成され、該櫛歯31によってインキ保留溝32
が構成される。さらに前記櫛歯31には、インキ誘導ス
リット33が軸方向に設けられると共に、該スリット3
3の対向位置に空気交替溝34が形成される。また、前
記インキ調節部材3には中心孔35が貫設され、該中心
孔35にインキ誘導芯6(繊維束の樹脂加工体)が装着
される。インキ調節部材3の前部には、筆記先端5とし
て繊維ペン体が固着されると同時に、前記インキ誘導芯
6と接続されて、インキ貯留部21からインキが導出可
能となる。
31が形成され、該櫛歯31によってインキ保留溝32
が構成される。さらに前記櫛歯31には、インキ誘導ス
リット33が軸方向に設けられると共に、該スリット3
3の対向位置に空気交替溝34が形成される。また、前
記インキ調節部材3には中心孔35が貫設され、該中心
孔35にインキ誘導芯6(繊維束の樹脂加工体)が装着
される。インキ調節部材3の前部には、筆記先端5とし
て繊維ペン体が固着されると同時に、前記インキ誘導芯
6と接続されて、インキ貯留部21からインキが導出可
能となる。
【0014】インキ調節部材3は、軸筒2の開口部より
挿入され、インキ調節部材3の前端櫛歯31a及び後端
櫛歯31bにより軸筒2内壁と嵌着される。ここで、前
記後端櫛歯31bは、軸筒2内壁の縮径段部22におい
て嵌合されると共に、軸筒2内壁のリブ4前端によって
軸方向の位置決めが行われる。その上、インキ調節部材
3の後端は、リブ4前端と確実に当接しているため、リ
ブ4が有効に機能し、インキ調節部材3後端までのイン
キ移動経路を途切れさせることがない。
挿入され、インキ調節部材3の前端櫛歯31a及び後端
櫛歯31bにより軸筒2内壁と嵌着される。ここで、前
記後端櫛歯31bは、軸筒2内壁の縮径段部22におい
て嵌合されると共に、軸筒2内壁のリブ4前端によって
軸方向の位置決めが行われる。その上、インキ調節部材
3の後端は、リブ4前端と確実に当接しているため、リ
ブ4が有効に機能し、インキ調節部材3後端までのイン
キ移動経路を途切れさせることがない。
【0015】
【考案の効果】筆記先端を上向き状態から下向き状態と
しても、インキ貯留部内のインキは、インキ貯留部内壁
のリブに沿って即座にインキ調節部材後端に誘導され、
インキ貯留部内壁に停留させることがなく、即座に筆記
先端からのスムーズなインキ流出性が得られる。
しても、インキ貯留部内のインキは、インキ貯留部内壁
のリブに沿って即座にインキ調節部材後端に誘導され、
インキ貯留部内壁に停留させることがなく、即座に筆記
先端からのスムーズなインキ流出性が得られる。
【図1】本考案実施例の縦断面図である。
【図2】図1のA−A線断面図である。
【図3】従来例の縦断面図である。
1 筆記具 2 軸筒 21 インキ貯留部 22 縮径段部 3 インキ調節部材 31 櫛歯 31a 前端櫛歯 31b 後端櫛歯 32 インキ保留溝 33 インキ誘導スリット 34 空気交替溝 35 中心孔 4 リブ 5 筆記先端 6 インキ誘導芯
Claims (1)
- 【請求項1】筆記先端(5)とインキ貯留部(21)と
の間に、該インキ貯留部(21)の内圧変化に伴う溢出
インキを一時的に保持するインキ調節部材(3)を装着
してなる筆記具であって、前記インキ調節部材(3)
は、前部に筆記先端(5)が固着されると共に、外周面
に、軸方向のインキ誘導スリット(33)を備えた多数
の櫛歯(31)によってインキ保留溝(32)が形成さ
れてなり、前記インキ調節部材(3)を軸筒(2)前部
に装着し、該軸筒(2)後部内壁を直接にインキ貯留部
(21)とした筆記具において、前記インキ調節部材
(3)の後端櫛歯(31b)外周部を軸筒(2)内壁と
嵌合させると共に、前記後端櫛歯(31b)後端面を、
前記インキ貯留部(21)内壁に形成した軸方向に延び
るインキ誘導用のリブ(4)前端に当接させてなること
を特徴とする筆記具(1)。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1992056861U JP2532699Y2 (ja) | 1992-07-21 | 1992-07-21 | 筆記具 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1992056861U JP2532699Y2 (ja) | 1992-07-21 | 1992-07-21 | 筆記具 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0612083U JPH0612083U (ja) | 1994-02-15 |
JP2532699Y2 true JP2532699Y2 (ja) | 1997-04-16 |
Family
ID=13039202
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP1992056861U Expired - Lifetime JP2532699Y2 (ja) | 1992-07-21 | 1992-07-21 | 筆記具 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2532699Y2 (ja) |
Families Citing this family (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP6908378B2 (ja) * | 2016-12-26 | 2021-07-28 | 株式会社パイロットコーポレーション | マーキングペン |
Family Cites Families (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2680841B2 (ja) * | 1988-07-22 | 1997-11-19 | 日本碍子株式会社 | アルミニウム溶湯濾過用フィルターカートリッジ及びそれを用いた濾過装置 |
-
1992
- 1992-07-21 JP JP1992056861U patent/JP2532699Y2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH0612083U (ja) | 1994-02-15 |
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Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
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EXPY | Cancellation because of completion of term |