JP2532676B2 - プロセスカ−トリッジ - Google Patents

Description

【発明の詳細な説明】 （産業上の利用分野） 本発明は、電子写真複写装置、静電記録装置、レーザ
ービームプリンター等の画像形成装置のプロセスカート
リッジに関する。

（従来の技術） 斯かるプロセスカートリッジは、画像形成のための全
工程機器のうちの特定の機器、例えば、像担持体、帯電
装置、現像装置、クリーニング装置等を共通のハウジン
グに所定の相互位置関係を保って組み付けて構成され、
これは画像形成装置本体に対して着脱される。

而して、画像形成装置に上記のようなプロセスカート
リッジを着脱する方式を採用すれば、該画像形成装置の
メンテナンス性、サービス性等の向上を図ることができ
る。

ところで、プロセスカートリッジはこれに内包された
像担持体の表面の一部が外部に臨むための開口部を有
し、この開口部を開閉する防護カバーを備えている。

上記防護カバーは、プロセスカートリッジが画像形成
装置本体に装着されているときには、開かれており、こ
のときプロセスカートリッジの前記開口部から外部に臨
む像担持体の表面に対して画像形成装置本体に設けられ
た像転写手段等の所定のプロセス機器が対向位置する。

一方、プロセスカートリッジが画像形成装置本体から
取り外されて保管されているときには、防護カバーは閉
じられ、該防護カバーはプロセスカートリッジ開口部か
ら外部に臨む像担持体の表面部分を隠蔽して該部分を他
物との衝突による損傷、ゴミ等の付着による汚損、外光
にさらされることによる劣化等から防護する役目を果た
す。

（発明が解決しようとする課題） 斯かる防護カバーとしては、プロセスカートリッジの
軽量化、低コスト化等のために簿肉板状の外面平滑なプ
ラスチック成形品が多く用いられ、該防護カバーはバネ
及び機械的な機構によってその開閉が行なわれる。この
場合、防護カバーはその形状が像担持体に沿った円弧曲
面状になるため、これの開閉時に近くの空気を包み込
む。このため、像担持体の円周上に対向する位置に配置
されている現像装置等のトナー収納部に空気が送り込ま
れ、この空気によってトナー収納部内のトナーが飛散す
る虞が考えられる。

本発明は上記問題に鑑みてなされたもので、その目的
とする処は、カバーの開閉に伴う空気の包み込みによっ
て起こる現像剤の飛散等の不具合を解消することができ
るプロセスカートリッジを提供することにある。

（課題を解決するための手段） 上記目的を達成すべく本発明は、画像形成装置本体に
着脱可能なプロセスカートリッジにおいて、カートリッ
ジフレームと、感光ドラムと、前記感光ドラムに作用す
るプロセス手段と、前記感光ドラムを保護するための閉
じ位置と、前記閉じ位置から退避するための開放位置と
の間を移動可能なカバーと、前記カバーが前記開放位置
から移動して前記閉じ位置に位置する際に空気を逃がす
ために、前記移動方向へ突出して、又、前記カバーの移
動方向先端にその長手方向に沿って間隔を設けて配置さ
れた複数個の突出部と、を有し、前記カバーが前記閉じ
位置に位置する際に、前記突出部が前記カートリッジフ
レームと当接するように構成したことを特徴とする。

（作用） 本発明によれば、カバーの先部には空気が通過すべき
経路が構成されるため、カバーを閉じる際には、周囲の
空気はその経路を介して逃げる。

従って、カバーによる空気の包み込みがなくなり、こ
の空気の包み込みによる現像剤の飛散等の不具合が有効
に解消される。

（実施例） 以下に本発明の実施例を添付図面に基づいて説明す
る。

尚、本実施例は、画像形成装置本体に対して着脱自在
で、少なくとも像担持体と現像装置を含んで構成され、
像担持体の一部が外部に臨む開口部を開閉する防護カバ
ーを有して成る画像形成装置のプロセスカートリッジで
あって、前記防護カバーの先部が、前記現像装置の一部
に、前記像担持体の母線方向に対して部分的に当接する
よう構成されるプロセスカートリッジについて説明す
る。具体的には、防護カバーの先部に凹凸部が形成され
たり、複数の長円孔が穿設される。

第１図及び第２図は本発明に係るプロセスカートリッ
ジの縦断面図、第３図（ａ）、（ｂ）はそれぞれ防護カ
バーの側面図、正面図である。

先ず、第１図及び第２図に基づいてプロセスカートリ
ッジ100の基本構成を説明するに、像担持体としての感
光ドラム１はカートリッジハウジング10内の右寄りに配
置されており、その右側面側は像転写工程部としてハウ
ジング10の右側の開口部11から外部に臨むが、当該プロ
セスカートリッジ100が不図示の画像形成装置本体内か
ら取り出されて保管されるときには、防護カバー５は第
１図に示すように開口部11に対して閉じられており、感
光ドラム１はこの防護カバー５によって他物との衝突に
よる損傷、ゴミ等の付着による汚損、外光にさらされる
ことによる劣化等から防護される。

又、感光ドラム１の左側面側は光像露光工程部19を構
成しており、プロセスカートリッジ100が画像形成装置
本体内に装着された第２図に示す状態においては、該光
像露光工程部19は装置本体側の画像露光装置（図示せ
ず）からカートリッジハウジング10の左側面側に形成さ
れたスリット状の露光窓６を介してハウジング10内に略
水平に進入する光像露光光Ｌ（原稿画像のスリット露
光、レーザービーム走査露光等）の照射を受ける。

更に、クリーニング装置４と現像装置３は、前記露光
窓６から感光ドラム１の光像露光工程部19に向かう略水
平な光像露光光路17を境として該光路17の上側を下側に
それぞれ配されている。

尚、現像装置３は、現像ローラ3a及びトナー容器3bを
有し、トナー容器3b内にはトナーｔ及び該トナーｔを撹
拌するためのトナー撹拌棒3cが収容されている。

帯電装置２は接触帯電ローラ又は摩擦帯電ローラで構
成され、これは図示の凹部20内に配設されており、光像
露光工程部19よりも感光ドラム回転方向（反時計方向）
の上流側の位置において感光ドラム１の外周面に接触し
ている。

ところで、プロセスカートリッジ100が装置本体内に
装着されている第２図に示す状態においては、防護カバ
ー５は開かれており、このときハウジング10の開口部11
から外部に露出した感光ドラム１の像転写工程部側であ
る右側面部に対して装置本体側の転写帯電器８が対向位
置している。

尚、装置本体とプロセスカートリッジ100の各々に設
けられた機械駆動系、電気回路系は不図示のカップリン
グを介して互いに結合されている。

而して、第２図に示す状態において不図示のコピーボ
タンが押されると、感光ドラム１、帯電装置２、現像ロ
ーラ3a、トナー撹拌棒3cがそれぞれ図示矢印方向に回転
駆動される。尚、帯電装置２、現像ローラ3aに対しては
それぞれ所定の電圧（帯電電圧、現像バイアス）が印加
される。感光ドラム１は帯電装置２により正又は負の一
様帯電を受け、光像露光工程部19で光像露光光Ｌを受け
ることによりその表面上に静電潜像が形成され、この静
電潜像は現像ローラ3aによってトナー像として現像され
る。

そして、このトナー像が像転写工程部にて感光ドラム
１と転写帯電器８との間に不図示の給紙機構から給送さ
れた転写材Ｐに順次転写される。トナー像の転写を受
け、感光ドラム１の表面から分離された転写材Ｐは不図
示の定着装置に搬送されて像定着を受け、コピーとして
機外に排出される。尚、像転写後の感光ドラム１の表面
はクリーニング装置４のブレード4aによって廃トナー、
その他の付着物の拭掃除去を受けて清浄面化され、繰り
返して像形成に供せられる。

ところで、前記防護カバー５は第３図に示すように軸
5aを中心に回動するが、その先部には矩形の凸部5b,5b
と凹部5c…とが交互に形成されており、凸部5b,5bは第
１図に示すように現像装置３の現像カバー先端部3dに当
接して当該防護カバー５の外力に対する強度を確保して
いる。

而して、防護カバー５はプロセスカートリッジ100の
装置本体に対する着脱時に軸5aを中心に回動してハウジ
ング10の開口部11（第１図及び第２図参照）を開閉する
が、該防護カバー５に閉じ込められた空気は第３図
（ａ）の矢印Ａにて示すように複数の凹部5c…を経て外
部に排出されるため、防護カバー５周辺の空気の包み込
みに起因するトナー容器3b内のトナーｔの飛散等の不具
合が効果的に解消される。

（発明の効果） 以上の説明で明らかな如く、本発明によれば、カバー
が開放位置から移動して閉じ位置に位置する際に、カバ
ーによる空気の包み込みによって起こる現像剤の飛散を
有効に解消することができるという効果が得られる。

【図面の簡単な説明】

第１図及び第２図は本発明に係るプロセスカートリッジ
の縦断面図、第３図（ａ），（ｂ）はそれぞれ防護カバ
ーの側面図、正面図である。 １……感光ドラム、３……現像装置、５……防護カバ
ー、5b……凸部、5c……凹部、5d……長円孔、11……ハ
ウジング開口部、100……プロセスカートリッジ。

Claims (3)

(57)【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】画像形成装置本体に着脱可能なプロセスカ
   ートリッジにおいて、 カートリッジフレームと、 感光ドラムと、 前記感光ドラムに作用するプロセス手段と、 前記感光ドラムを保護するための閉じ位置と、前記閉じ
   位置から退避するための開放位置との間を移動可能なカ
   バーと、 前記カバーが前記開放位置から移動して前記閉じ位置に
   位置する際に空気を逃がすために、前記移動方向へ突出
   して、又、前記カバーの移動方向先端にその長手方向に
   沿って間隔を設けて配置された複数個の突出部と、 を有し、 前記カバーが前記閉じ位置に位置する際に、前記突出部
   が前記カートリッジフレームと当接するように構成した
   ことを特徴とするプロセスカートリッジ。
2. 【請求項２】前記プロセスカートリッジは前記感光ドラ
   ムの上方に前記プロセス手段としてのクリーニング手段
   を配置し、又、前記感光ドラムの下方に前記プロセス手
   段としての現像手段を配置したもので、前記カバーは前
   記閉じ位置に位置する際に前記感光ドラムの周面に沿う
   ように円弧形状で、前記クリーニング手段側のカートリ
   ッジフレームに回転中心部を設け、前記回転中心部を中
   心にして回転して前記閉じ位置に位置した際に前記突出
   部は前記現像手段側のカートリッジフレームに当接する
   請求項１記載のプロセスカートリッジ。
3. 【請求項３】前記カバーは、前記感光ドラムに形成され
   たトナー像を転写材に転写するための転写領域を保護す
   るものである請求項１記載のプロセスカートリッジ。