JP2532423B2 - 磁気記録再生装置のトラツキングエラ−検出装置 - Google Patents

磁気記録再生装置のトラツキングエラ−検出装置

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JP2532423B2
JP2532423B2 JP61312270A JP31227086A JP2532423B2 JP 2532423 B2 JP2532423 B2 JP 2532423B2 JP 61312270 A JP61312270 A JP 61312270A JP 31227086 A JP31227086 A JP 31227086A JP 2532423 B2 JP2532423 B2 JP 2532423B2
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【発明の詳細な説明】 産業上の利用分野 本発明は、記録時には2つの近接する磁気ヘッドで映
像信号を磁気テープ上の2本のトラックに記録し、再生
時には磁気テープ上の2本のトラックを2つの近接する
磁気ヘッドが走査し記録信号を再生するヘリカルスキャ
ン方式のビデオテープレコーダ(以下VTRと略す)にお
いて、再生時のトラッキングエラーを検出する検出装置
に関するものである。
従来の技術 従来、2つの近接する磁気ヘッドで磁気テープ上の2
本のトラックを同時に記録・再生するヘリカルスキャン
方式のVTRとして、特開昭60−25046号公報にあるよう
に、映像信号を輝度信号と色信号に分離したうえで別々
の磁気ヘッドにより別々のトラックに記録し、再生する
Y/C分離型VTRがあり、このY/C分離型の特徴を生かして
トラッキング制御を行なう方法が知られている。以下こ
の方法について説明する。
第10図に、Y/C分離型VTRの回転磁気ヘッドの配置を示
す。第10図において1ca及び1cbは色信号記録再生用の磁
気ヘッドであり、以下Cヘッドと称する。また1ya及び1
ybは輝度信号記録再生用の磁気ヘッドであり、以下Yヘ
ッドと称する。これらの4個のヘッドは回転ドラム(図
示せず)に取り付けられ、回転ドラムが回転することに
より、回転ドラムに巻き付けられた磁気テープ上にはC
ヘッド1caとYヘッド/yaによって色信号トラック(以下
Cトラックと称する)と輝度信号トラック(以下Yトラ
ックと称する)が隣接して平衡に記録され、第11図に示
すようなトラックパターンが得られる。
第11図において、磁気テープ2上にそれぞれ磁気ヘッ
ド1ya,1ca,1yb,1cbによって記録されたトラック3ya,3c
a,3yb,3cbが形成されている。
ここで、Y/C分離型VTRにおいて、再生時のトラッキン
グエラーを検出するために、パイロット信号をCトラッ
クにのみ、周波数変調された色信号に重畳して記録す
る。このパイロット信号は2種類の周波数1,から
なり、これをフィールド毎に交互に記録する。
次に再生時において、第1フィールドを再生する場
合、Yヘッド1ya及びCヘッド1caによる走査軌跡が再生
すべきトラックから上にずれた時にはYヘッド再生出力
において周波数の信号成分が増加し、下にずれた時
には周波数の信号成分が増加する。
また、第2フィールドを再生する場合、回転ヘッドの
走査軌跡が再生すべきトラックから上にずれた時にはY
ヘッド再生出力において周波数の信号成分が増加
し、下にずれた時には周波数の信号成分が増加す
る。
第12図は再生部の構成図である。端子3にYヘッドか
らの再生信号を入力し、ヘッドアンプ4で増幅した後、
ハイパスフィルタ5により輝度信号を分離し、バンドパ
スフィルタ6aによりパイロット信号を取り出し、バ
ンドパスフィルタ6bによりパイロット信号を取り出
し、その後、検波回路7a,7bによりそれぞれパイロット
信号1,の振幅に応じたレベル信号を出力する。輝
度信号は端子8から、輝度信号処理回路へ送られる。一
方、パイロット信号はスイッチ回路9を経て、差動増幅
器12によって信号レベルを比較され、端子10よりトラッ
キングエラー信号として取り出される。端子11にはスイ
ッチ回路9を制御するためにヘッド切換信号を加える。
すなわち、第1フィールドを再生している時には検波回
路7aの出力を差動増幅器の+入力に、検波回路7bの出力
を−入力に加え、逆に第2フィールドを再生している時
には検波回路7aの出力を差動増幅器の−入力に、検波回
路7bの出力を+入力に加えるようにすると、再生フィー
ルドにかかわりなく第11図におけるヘッド走査が上にず
れた時にはトラッキングエラー信号のレベルが増加し、
下にずれた時には減少するようになる。
発明が解決しようとする問題点 しかしこの方法においては例えばパイロット信号1,
は100KHz〜200KHzの周波数であり、バンドパス
フィルタ6a及びバンドパスフィルタ6bを通過して得
られる信号は1,以外の周波数成分をもつノイズを
多く含むため、差動増幅器を通過して得られるトラッキ
ングエラー信号はノイズを多く含み、よって安定なトラ
ッキングエラー信号を得ることができない。
問題点を解決するための手段 以上のように、本発明の磁気記録再生装置のトラッキ
ングエラー検出装置は、回転ドラム上の近接した位置に
取り付けられた第1と第2の2個1組の磁気ヘッドと、
この第1及び第2の磁気ヘッドと180゜対向する位置に
それぞれ取り付けられた第3及び第4の2個1組の磁気
ヘッドを有すると共に、周波数f1の第1のパイロット信
号及び周波数f2の第2のパイロット信号及び周波数f3
第3のパイロット信号を出力するパイロット信号発生手
段と、前記第1のパイロット信号あるいは前記第3のパ
イロット信号を選択して記録映像信号に重畳して第1の
記録信号を出力する第1の記録信号出力手段と、前記第
2のパイロット信号を記録映像信号に重畳して第2の記
録信号を出力する第2の記録信号出力手段と、前記第2
あるいは前記第4の磁気ヘッドの再生信号に含まれる第
2のパイロット信号成分を抽出する再生パイロット信号
抽出手段と、前記第2あるいは前記第4の磁気ヘッドの
再生出力信号および前記再生パイロット信号抽出手段の
出力信号である周波数f2の再生パイロット信号を入力と
して前記再生出力信号に含まれる前記第1のパイロット
信号の再生出力レベルに対応して信号レベルが変化する
|f1−f2|の周波数の第1の出力レベル信号および前記再
生出力信号に含まれる前記第3のパイロット信号の再生
出力レベルに対応して信号レベルが変化する|f3−f2|の
周波数の第2の出力レベル信号を出力する平衡変調手段
とを有し、記録時、前記第1及び第2の磁気ヘッドが記
録媒体上を走査するときに前記第1の磁気ヘッドによる
第1の記録トラックと前記第2の磁気ヘッドによる第2
の記録トラックが同時に形成されると共に、前記第3及
び第4の磁気ヘッドが前記記録媒体上を走査するときに
前記第3の磁気ヘッドによる第3の記録トラックと前記
第4の磁気ヘッドによる第4の記録トラックが同時に形
成され、かつ前記第1の記録トラックには前記第1の記
録信号出力手段から出力される前記第1のパイロット信
号と記録映像信号が記録され、前記第3の記録トラック
には前記第1の記録信号出力手段から出力される前記第
3のパイロット信号と記録映像信号が記録され、前記第
2及び第4の記録トラックには前記第2の記録信号出力
手段から出力される前記第2のパイロット信号と記録映
像信号が記録され、再生時、前記平衡変調手段から出力
される前記第1の出力レベル信号と前記第2の出力レベ
ル信号のレベル差を検出することにより、トラッキング
エラー信号を得るものである。
さらに、本発明の磁気記録再生装置のトラッキングエ
ラー検出装置は、回転ドラム上の近接した位置に取り付
けられた第1と第2の2個1組の磁気ヘッドと、この第
1及び第2の磁気ヘッドと180゜対向する位置にそれぞ
れ取り付けられた第3及び第4の2個1組の磁気ヘッド
を有すると共に、周波数f1の第1のパイロット信号及び
周波数f2の第2のパイロット信号及び周波数f3の第3の
パイロット信号及び周波数f4の第4のパイロット信号を
出力するパイロット信号発生手段と、前記第1のパイロ
ット信号あるいは前記第3のパイロット信号を選択して
記録映像信号に重畳して第1の記録信号を出力する第1
の記録信号出力手段と、記録モードに対応して前記第2
のパイロット信号あるいは前記第4のパイロット信号を
選択して記録映像信号に重畳して第2の記録信号を出力
する第2の記録信号出力手段と、前記第2あるいは前記
第4の磁気ヘッドの再生出力信号及び前記第2のパイロ
ット信号あるいは前記第4のパイロット信号を入力とし
て前記再生出力信号に含まれる前記第1のパイロット信
号の再生出力レベルに対応して信号レベルが変化する|f
1−f2|あるいは|f1−f4|の周波数の第1の出力レベル信
号及び前記再生出力信号に含まれる前記第3のパイロッ
ト信号の再生出力レベルに対応して信号レベルが変化す
る|f3−f2|あるいは|f3−f4|の周波数の第2の出力レベ
ル信号を出力する平衡変調手段と、前記第2の磁気ヘッ
ドあるいは第4の磁気ヘッドの再生出力信号に含まれる
前記第2のパイロット信号レベルと前記第4のパイロッ
ト信号レベルを比較する再生信号レベル比較手段とを有
し、記録時、前記第1及び第2の磁気ヘッドが記録媒体
上を走査するときに前記第1の磁気ヘッドによる第1の
記録トラックと前記第2の磁気ヘッドによる第2の記録
トラックが同時に形成されると共に、前記第3及び第4
の磁気ヘッドが前記記録媒体上を走査するときに前記第
3の磁気ヘッドによる第3の記録トラックと前記第4の
磁気ヘッドによる第4の記録トラックが同時に形成さ
れ、かつ前記第1の記録トラックには前記第1の記録信
号出力手段から出力される前記第1のパイロット信号と
記録映像信号が記録され、前記第3の記録トラックには
前記第1の記録信号出力手段から出力される前記第3の
パイロット信号と記録映像信号が記録され、前記第2及
び第4の記録トラックには前記第2の記録信号出力手段
から記録モードに対応して出力される前記第2のパイロ
ット信号あるいは前記第4のパイロット信号と記録映像
信号が記録され、再生時、前記平衡変調手段から出力さ
れる前記第1の出力レベル信号と前記第2の出力レベル
信号のレベル差を検出することによりトラッキングエラ
ー信号を得ると共に、前記再生信号レベル比較手段の出
力信号により磁気記録媒体に記録された信号の記録モー
ドを識別するものである。
作用 本発明は上記構成により、回転ドラムのジッターによ
り再生パイロット信号が変調され、再生パイロット信号
f1,f3の周波数が変化しても、平衡変調回路に入力する
基準パイロット信号f2を再生パイロット信号から得るこ
とにより、f1,f3の周波数変化を吸収して、安定したト
ラッキングエラー信号が得られ、また、磁気記録媒体の
記録モードを簡単に検出できる。
実施例 第1図〜第4図を用いて本発明の第1の実施例を説明
する。第2図に回転磁気ヘッドの構成を示す。第2図に
おいて第1の磁気ヘッド13aと第2の磁気ヘッド13bは近
接して取り付けられており、これら2個1組の磁気ヘッ
ドは記録時及び再生時に同時に動作する。すなわち第1
図に示す磁気テープ16上で、記録時には第1の磁気ヘッ
ド13aにより記録トラック15aが形成され、かつ同時に第
2の磁気ヘッド13bにより記録トラック15bが形成され記
録トラック15a,15bは第1セグメントを形成する。また
再生時には記録トラック15a,15bを第1の磁気ヘッド13
a、第2の磁気ヘッド13bが走査し、同時に記録信号を読
み出す。また第2図において第1の磁気ヘッド13aと180
゜対向する位置に第3の磁気ヘッド14aを取り付け、か
つ第2の磁気ヘッド13bと180゜対向する位置に第4の磁
気ヘッド14bを取り付ける。第3の磁気ヘッド14aと第4
の磁気ヘッド14bは近接して取り付けられており、これ
ら2個1組の磁気ヘッドは記録時及び再生時に同時に動
作する。すなわち第1図に示す磁気テープ16上で、記録
時には、第3の磁気ヘッド14aにより記録トラック15cが
形成され、かつ同時に第4の磁気ヘッド14bにより記録
トラック15dが形成され、記録トラック15c,15dは第2セ
グメントを形成する。また再生時には記録トラック15c,
15dを第3の磁気ヘッド14a、第4の磁気ヘッド14bが走
査し、同時に記録信号を読み出す。
ここで本実施例のVTRにおいて、再生時のトラッキン
グエラーを検出するために、パイロット信号を記録トラ
ックに映像信号に重畳して記録する。ここでパイロット
信号の周波数を次のように決める。 ≒6.5=102.5(KHz)|2|= ≒7.5=118.9(KHz) ≒10.5=165.2(KHz)|2|=3 ただしは水平同期信号周波数で15.7KHzである。
第3図はパイロット信号記録回路のブロック図である。
パイロット信号発生回路20からは1,2,のパイロ
ット信号が出力される。第1セグメント記録時には、パ
イロット信号がスイッチ回路18aを経て第1混合回
路17aに入力される。第1混合回路17aでは外部から供給
される映像信号にパイロット信号を重畳した信号を
記録信号として出力し記録アンプ19aに入力する。記録
アンプ19aの出力はスイッチ回路18bを経て第1の磁気ヘ
ッド13aにより磁気テープに記録される。(第1図中の
記録トラック15a) 同時にパイロット信号は第1混合回路17bに入力
され、映像信号にパイロット信号が重畳された信号
が記録信号として記録アンプ19bに入力される。記録ア
ンプ19bの出力はスイッチ回路18cを経て第2の磁気ヘッ
ド13bにより磁気テープに記録される。(第1図中の記
録トラック15b) 次に第2セグメント記録時にはスイッチ回路18a,18b,
18cのスイッチが切り換わり、第1混合回路17aでは外部
から供給される映像信号にパイロット信号を重畳し
た信号を記録信号として出力し記録アンプ19bに入力す
る。記録アンプ19bの出力はスイッチ回路18bを経て第3
の磁気ヘッド14aにより磁気テープに記録される。(第
1図中の記録トラック15c) 同時にパイロット信号は第1混合回路17bに入力
され、映像信号にパイロット信号が重畳された信号
が記録信号として記録アンプ19bに入力される。記録ア
ンプ19bの出力はスイッチ回路18cを経て第4の磁気ヘッ
ド14bにより磁気テープに記録される。(第1図中の記
録トラック15d) このようにして第1図に示すように、磁気テープ16の
記録トラックにはパイロット信号
→…の順で記録されている。
次に再生時のトラッキングエラー検出動作について説
明する。第4図はトラッキングエラー検出回路のブロッ
ク図である。再生時、セグメントに対応して第2の磁気
ヘッド13bと第4の磁気ヘッド14bが交互に再生した再生
信号がスイッチ回路25aを介してヘッドアンプ27に供給
される。そして、このヘッドアンプ27から出力される再
生信号は、映像信号処理系(図示せず)へ供給されると
ともに、ローパスフィルタ21にも供給される。
ここで再生信号を構成する映像信号とパイロット信号
1,2,の関係は、映像信号が数MHzあるのに対し
て、パイロット信号は数100KHz程度に設定してあるの
で、ローパスフィルタ21からはパイロット信号1,2,
のみが再生パイロット信号として取り出されること
になる。そしてこの再生パイロット信号は、パイロット
信号発生回路20から供給されるパイロット信号と第
2混合回路22において混合されることにより2種の周波
数差H,3を含む信号となる。この信号はのみ
を通過させる第1のバンドパスフィルタ23aと、3
のみを通過させる第2のバンドパスフィルタ23bに供給
される。そして第1のバンドパスフィルタ23aを通過し
は検波回路24aによって検波され、また第2のバ
ンドパスフィルタ23bを通過した3は検波回路24bに
よって検波される。従って検波回路24a,24bの各出力信
号は、それぞれに入力される周波数差H,3の振幅
に応じてそのレベルが決定される。このようにして得ら
れた検波回路24a,24bの出力信号は差動増幅器26に供給
され、その出力がトラッキングエラー信号となる。
ここで第1図及び第4図を用いて説明する。第1セグ
メントを再生する場合、ヘッドアンプ27に第2の磁気ヘ
ッド13bの再生信号が入力されるようにスイッチ回路25a
を切り換える。ここで第1の磁気ヘッド13a及び第2の
磁気ヘッド13bによる走査軌跡が再生すべきトラック15
a,15bから上にずれた時には、第2の磁気ヘッド13bの再
生出力において再生パイロット信号が増大し、
が減少するため、第2混合回路22の出力において3
の成分が増大し、の成分が低くなる。逆に下にずれ
た時には、第2の磁気ヘッド13bの再生出力において再
生パイロット信号が増大し、が減少するため、
第2混合回路22の出力においての成分が増大し、3
の成分が低くなる。
第2セグメントを再生する場合、ヘッドアンプ27に第
4の磁気ヘッド14bの再生信号が入力されるようにスイ
ッチ回路25aを切り換える。ここで第3の磁気ヘッド14a
及び第4の磁気ヘッド14bによる走査軌跡が再生すべき
トラック15c,15dから上にずれた時には、第4の磁気ヘ
ッド14bの再生出力において再生パイロット信号
増大し、が減少するため、第2混合回路22の出力に
おいての成分が増大し、3の成分が低くなる。
逆に下にずれた時には、第4の磁気ヘッド14bの再生出
力において再生パイロット信号が増大し、が減
少するため、第2混合回路22の出力において3の成
分が増大し、の成分が低くなる。
検波回路24a,24bの出力信号はスイッチ回路25bに入力
され、セグメント切換信号により、差動増幅器26への入
力が切り換えられる。第1セグメントを再生する場合、
のレベルを出力する検波回路24aの出力は差動増幅
器26の+入力に、3のレベルを出力する検波回路24
bの出力は差動増幅器26の−入力に加えられ、第2セグ
メントを再生する場合、検波回路24aの出力は差動増幅
器26の−入力に、検波回路24bの出力は差動増幅器26の
+入力に加えられ、よって再生セグメントにかかわら
ず、ヘッド走査が上にずれた時にはトラッキングエラー
信号のレベルが減少し、下にずれた時には増加する。
以上説明したように本実施例によると、3種類のパイ
ロット信号で、トラッキングエラーを検出することがで
きる。また第2混合回路の出力信号のH,3の信号
の周波数は15.7KHz,47.1KHzと低くなっており、よって
バンドパスフィルターを通して得られるH,3の信
号はノイズの少ない安定した信号であり、よって安定し
たトラッキングエラー信号が得られる。
第5図に本発明の第2の実施例のトラッキングエラー
検出回路のブロック図を示す。本実施例において第1の
実施例で用いたパイロット信号1,2,に加えて
を新たに用いる。ここでの周波数を次のように決
める。 ≒9.5=148.7(KHz) |4|=3H|7|= パイロット信号記録回路は第3図に示したものに加え
て、パイロット信号発生回路20からパイロットが出
力される。トラック記録パターンは第1図に示すものと
同じであり、パイロット信号記録の動作は第1の実施例
で説明した通りであるのでここでは説明を省略する。
再生時のトラッキングエラー検出動作について第1図
及び第5図を用いて説明する。第1の実施例と同様、再
生セグメントに対応して、第2の磁気ヘッド13bと第4
の磁気ヘッド14bが交互に再生した再生信号がスイチ回
路25aを介してヘッドアンプ27に供給される。そしてこ
のヘッドアンプから出力される再生信号はローパスフィ
ルタ21を通して、再生パイロット信号1,2,のみ
が第2混合回路27に供給される。本実施例においては第
2混合回路28に入力される基準パイロット信号としてセ
グメントに対応してを切り換えるが、第2混
合回路28の出力は2種の周波数差H,3を含んでお
り、これらの信号を用いてトラッキングエラー信号を検
出することについては第1の実施例と同様である。
第1セグメントを再生する場合、ヘッドアンプ27に第
2の磁気ヘッド13bの再生信号が入力されるようにスイ
ッチ回路25aを切り換える。ここで第1の磁気ヘッド13a
及び第2の磁気ヘッド13bによる走査軌跡が再生すべき
トラック15a,15bから上にずれた時には、第2の磁気ヘ
ッド13bの再生出力において再生パイロット信号
増大し、が減少する。ここで第2混合回路28に基準
パイロットが供給されるようにスイッチ回路29を切
り換え|2|,|2|の周波数差信号を出力
するように構成すると、第2混合回路28の出力において
の成分が増大し、の成分が低くなる。逆に下
にずれた時には、第2の磁気ヘッド13bの再生出力にお
いて再生パイロット信号が増大し、が減少する
ため、第2混合回路28の出力においての成分が増大
し、3の成分が低くなる。
ここで検波回路24aの出力は差動増幅器26の+入力に
加えられ、検波回路24bの出力は差動増幅器26の−入力
に加えられているため、ヘッド走査が上にずれている時
にはトラッキングエラー信号のレベルが減少し、下にず
れた時には増加する。
次に第2セグメントを再生する場合、ヘッドアンプ27
に第4の磁気ヘッド14bの再生信号が入力されるように
スイッチ回路25aを切り換える。ここで第3の磁気ヘッ
ド14a及び第4の磁気ヘッド14bによる走査軌跡が再生す
べきトラック15c,15dから上にずれた時には、第4の磁
気ヘッド14bの再生出力において再生パイロット信号
が増大し、が減少する。ここで第2混合回路28に
基準パイロットが供給されるようにスイッチ29を切
り換え|4|,|4|の周波数差信号を出力
するように構成すると、第2混合回路28の出力において
の成分が増大し、の成分が低くなる。逆に下
にずれた時には、第4の磁気ヘッド14bの再生出力にお
いて再生パイロット信号が増大、が減少するた
め、第2混合回路28の出力においての成分が増大
し、3の成分が低くなる。
よって第1セグメントを再生する場合と同様に、ヘッ
ド走査が上にずれている時にはトラッキングエラー信号
のレベルが減少し、下にずれた時には増加する。
以上述べたように第2混合回路に加えられる基準パイ
ロット信号を再生セグメントに対応して切り換えること
により、検波回路から出力されて差動増幅器の+,−端
子に入力される信号を切り換える必要なしにトラッキン
グのずれの方向と量を検出することができ、簡単な構成
でトラッキングエラー検出回路を実現できる。
第6図〜第8図を用いて本発明の第3の実施例を説明
する。第6図はパイロット信号記録回路のブロック図で
ある。第6図に示すパイロット信号記録回路は、第3図
に示した第1の実施例のパイロット信号記録回路と比べ
て、第2の磁気ヘッド及び第4の磁気ヘッドで記録され
るパイロット信号を記録信号モードに対応して2/
を切り換えるスイッチ回路30を新たに設けてある。すな
わち本実施例では記録時にNTSC信号記録モドではパイロ
ット信号を記録し、PAL信号記録モードではパイロ
ット信号を記録し、再生時に再生パイロット信号が
であるかであるかで記録モードを判別可能とす
る。
そこでモード1においてはスイッチ30を切換えてパイ
ロット信号がスイッチ30を介して磁気テープに記録
されるように設定するとトラックパターンは第1図に示
すようになり、磁気テープ16の記録トラック上でパイロ
ット信号は→…の順で記
録される。
一方モード2においてはスイッチ30を切換えてパイロ
ット信号がスイッチ30を介して磁気テープに記録さ
れるように設定すると、トラックパターンは第8図に示
すようになり、磁気テープ16の記録トラック上でパイロ
ット信号は→…の順で記
録される。
第7図にトラッキングエラー検出回路及びモード判別
回路のブロック図を示す。まずトラッキングエラー検出
回路について説明する。第7図中のトラッキングエラー
検出回路は、第5図に示した本発明の第2の実施例のト
ラッキングエラー検出回路と同じものである。よってモ
ード1の時には第2の実施例で説明した通りであって、
ヘッド走査が上にずれている時にはトラッキングエラー
信号のレベルが減少し、下にずれた時には増加する。
次に第8図に示すモード2の時のトラッキングエラー
検出動作について説明する。まず第1セグメントを再生
する場合、ヘッドアンプ27に第2の磁気ヘッド13bの再
生信号が入力されるようにスイッチ回路25aを切り換え
る。ここで第1の磁気ヘッド13a及び第2の磁気ヘッド1
3bによる走査軌跡が再生すべきトラック34a,34bから上
にずれた時には、第2の磁気ヘッド13bの再生出力にお
いて再生パイロット信号が増大し、が減少す
る。ここで第2混合回路28に基準パイロットが供給
されるようにスイッチ回路29が切り換わり|
2|,|2|の周波数差信号が出力されるため、第2
混合回路28の出力において3の成分が増大し、
の成分が低くなる。逆に下にずれた時には第2の磁気ヘ
ッド13bの再生出力において再生パイロット信号
増大し、が減少するため、第2混合回路28の出力に
おいての成分が増大し、3の成分が低くなる。
すなわちモード1の動作と同様である。
次に第2セグメントを再生する場合、ヘッドアンプ27
に第4の磁気ヘッド14bの再生信号が入力されるように
スイッチ回路25aを切り換える。ここで第3の磁気ヘッ
ド14a及び第4の磁気ヘッド14bによる走査軌跡が再生す
べきトラック34c,34dから上にずれた時には、第4の磁
気ヘッド14bの再生出力において再生パイロット信号
が増大し、が減少する。ここで第2混合回路28に
基準パイロットが供給されるようにスイッチ29が切
り換わり|4||4|の周波数差信号を出
力されるため、第2混合回路28の出力において3
成分が増大し、の成分が低くなる。逆に下にずれた
時には、第4の磁気ヘッド14bの再生出力において再生
パイロット信号が増大し、が減少するため、第
2混合回路28の出力においての成分が増大し、3
の成分が低くなる。すなわちモード1の動作と同様で
ある。よってモード1、モード2にかかわらず、かつセ
グメントにかかわらず、ヘッド走査が上にずれている時
には、トラッキングエラー信号のレベルが減少し、下に
ずれた時には増加する。
次にモード判別回路を説明する。モード判別回路は再
生パイロット信号のみを通過させるバンドパスフィ
ルタ31aとのみを通過させるバンドパスフィルタ31b
と、バンドパスフィルタ31aを通過したの振幅に応
じたレベルを出力する検波回路32aとバンドパスフィル
タ31bを通過したの振幅に応じたレベルを出力する
検波回路32bと、検波回路32aの出力を+入力に加え、検
波回路32bの出力を−入力に加え、それらのレベルを比
較する比較器35から成る。
まずモード1で記録された磁気テープを再生した場
合、第2の磁気ヘッド13b及び第4の磁気ヘッド14bから
の再生出力は再生パイロット信号として成分が大き
成分はない。よってモード判別信号として比較器
35の出力はHighレベルとなる。次にモード2で記録され
た磁気テープを再生した場合、第2の磁気ヘッド13b及
び第4の磁気ヘッド14bからの再生出力は再生パイロッ
ト信号として成分が大きく、成分はない。よっ
てモード判別信号として比較器35の出力はLowとなる。
このようにして磁気テープの記録モードの判別が可能
となる。
以上説明したように、本実施例によると第2,第4の磁
気ヘッドで記録するパイロット信号を記録モードに対応
して切り換えることで、トラッキングエラー信号を得ら
れると同時に、テープの記録モードの判別も可能とな
る。
第9図に本発明の第4の実施例のトラッキングエラー
検出回路のブロック図を示す。第9図のトラッキングエ
ラー検出回路において、第2混合回路22に入力される基
準パイロット信号は、ローパスフィルタ21を通過した再
生パイロット信号のうちバンドパスフィルタ35で再生パ
イロット信号のみを通過して、波形整形回路36で波
形整形したものを用いる。
このようにして基準パイロット信号を得ることの利点
は、ジッター等により再生パイロット信号が変調され、
1,の周波数が変化した時に、基準パイロット信号
を再生パイロットから得ることにより、1,
周波数変化を吸収して、周波数差信号H,3が精度
よく得ることができ、よって安定したトラッキングエラ
ー信号が得られることである。
発明の効果 以上述べたように本発明によれば、簡単な構成でトラ
ッキングエラーを検出することができる。また再生パイ
ロット信号と基準パイロット信号の周波数差信号を用い
ることで、バンドパスフィルタのセンター周波数を低く
設定でき、精度よいトラッキングエラー信号を得ること
ができる。更に記録モードに応じて記録パイロット信号
を設定することにより、簡単に記録モード判別ができ
る。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明による磁気テープ上の記録トラックの状
態を示す平面図、第2図は回転磁気ヘッドの配置を示す
概念図、第3図,第4図は本発明の第1の実施例の磁気
記録再生装置のトラッキングエラー検出装置のブロック
図、第5図は本発明の第2の実施例のトラッキングエラ
ー検出装置のブロック図、第6図,第7図は本発明の第
3の実施例のトラッキングエラー検出装置のブロック
図、第8図は本発明の第3の実施例による磁気テープ上
の記録トラックの状態を示す平面図、第9図は本発明の
第4の実施例のトラッキングエラー検出装置のブロック
図、第10図はY/C分離型VTRの回転磁気ヘッドの配置を示
す概念図、第11図は従来の方法における磁気テープ上の
記録トラックの状態を示す平面図、第12図は従来のトラ
ッキングエラー検出装置のブロック図である。 4……ヘッドアンプ、6a,6b……バンドパスフィルタ、1
2……差動増幅器、17a,17b……第1混合回路、19a,19b
……記録アンプ、20……パイロット信号発生回路、22,2
8……第2混合回路、23a,23b……バンドパスフィルタ、
24a,24b……検波回路、26……差動増幅器、27……ヘッ
ドアンプ、31a,31b……バンドパスフィルタ、32a,32b…
…検波回路、33……比較器。

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】回転ドラム上の近接した位置に取り付けら
    れた第1と第2の2個1組の磁気ヘッドと、この第1及
    び第2の磁気ヘッドと180゜対向する位置にそれぞれ取
    り付けられた第3及び第4の2個1組の磁気ヘッドを有
    すると共に、周波数f1の第1のパイロット信号及び周波
    数f2の第2のパイロット信号及び周波数f3の第3のパイ
    ロット信号を出力するパイロット信号発生手段と、前記
    第1のパイロット信号あるいは前記第3のパイロット信
    号を選択して記録映像信号に重畳して第1の記録信号を
    出力する第1の記録信号出力手段と、前記第2のパイロ
    ット信号を記録映像信号に重畳して第2の記録信号を出
    力する第2の記録信号出力手段と、前記第2あるいは前
    記第4の磁気ヘッドの再生信号に含まれる第2のパイロ
    ット信号成分を抽出する再生パイロット信号抽出手段
    と、前記第2あるいは前記第4の磁気ヘッドの再生出力
    信号および前記再生パイロット信号抽出手段の出力信号
    である周波数f2の再生パイロット信号を入力として前記
    再生出力信号に含まれる前記第1のパイロット信号の再
    生出力レベルに対応して信号レベルが変化する|f1−f2|
    の周波数の第1の出力レベル信号および前記再生出力信
    号に含まれる前記第3のパイロット信号の再生出力レベ
    ルに対応して信号レベルが変化する|f3−f2|の周波数の
    第2の出力レベル信号を出力する平衡変調手段とを有
    し、記録時、前記第1及び第2の磁気ヘッドが記録媒体
    上を走査するときに前記第1の磁気ヘッドによる第1の
    記録トラックと前記第2の磁気ヘッドによる第2の記録
    トラックが同時に形成されると共に、前記第3及び第4
    の磁気ヘッドが前記記録媒体上を走査するときに前記第
    3の磁気ヘッドによる第3の記録トラックと前記第4の
    磁気ヘッドによる第4の記録トラックが同時に形成さ
    れ、かつ前記第1の記録トラックには前記第1の記録信
    号出力手段から出力される前記第1のパイロット信号と
    記録映像信号が記録され、前記第3の記録トラックには
    前記第1の記録信号出力手段から出力される前記第3の
    パイロット信号と記録映像信号が記録され、前記第2及
    び第4の記録トラックには前記第2の記録信号出力手段
    から出力される前記第2のパイロット信号と記録映像信
    号が記録され、再生時、前記平衡変調手段から出力され
    る前記第1の出力レベル信号と前記第2の出力レベル信
    号のレベル差を検出することにより、トラッキングエラ
    ー信号を得ることを特徴とする磁気記録再生装置のトラ
    ッキングエラー検出装置。
  2. 【請求項2】回転ドラム上の近接した位置に取り付けら
    れた第1と第2の2個1組の磁気ヘッドと、この第1及
    び第2の磁気ヘッドと180゜対向する位置にそれぞれ取
    り付けられた第3及び第4の2個1組の磁気ヘッドを有
    すると共に、周波数f1の第1のパイロット信号及び周波
    数f2の第2のパイロット信号及び周波数f3の第3のパイ
    ロット信号及び周波数f4の第4のパイロット信号を出力
    するパイロット信号発生手段と、前記第1のパイロット
    信号あるいは前記第3のパイロット信号を選択して記録
    映像信号に重畳して第1の記録信号を出力する第1の記
    録信号出力手段と、記録モードに対応して前記第2のパ
    イロット信号あるいは前記第4のパイロット信号を選択
    して記録映像信号に重畳して第2の記録信号を出力する
    第2の記録信号出力手段と、前記第2あるいは前記第4
    の磁気ヘッドの再生出力信号及び前記第2のパイロット
    信号あるいは前記第4のパイロット信号を入力として前
    記再生出力信号に含まれる前記第1のパイロット信号の
    再生出力レベルに対応して信号レベルが変化する|f1−f
    2|あるいは|f1−f4|の周波数の第1の出力レベル信号及
    び前記再生出力信号に含まれる前記第3のパイロット信
    号の再生出力レベルに対応して信号レベルが変化する|f
    3−f2|あるいは|f3−f4|の周波数の第2の出力レベル信
    号を出力する平衡変調手段と、前記第2の磁気ヘッドあ
    るいは第4の磁気ヘッドの再生出力信号に含まれる前記
    第2のパイロット信号レベルと前記第4のパイロット信
    号レベルを比較する再生信号レベル比較手段とを有し、
    記録時、前記第1及び第2の磁気ヘッドが記録媒体上を
    走査するときに前記第1の磁気ヘッドによる第1の記録
    トラックと前記第2の磁気ヘッドによる第2の記録トラ
    ックが同時に形成されると共に、前記第3及び第4の磁
    気ヘッドが前記記録媒体上を走査するときに前記第3の
    磁気ヘッドによる第3の記録トラックと前記第4の磁気
    ヘッドによる第4の記録トラックが同時に形成され、か
    つ前記第1の記録トラックには前記第1の記録信号出力
    手段から出力される前記第1のパイロット信号と記録映
    像信号が記録され、前記第3の記録トラックには前記第
    1の記録信号出力手段から出力される前記第3のパイロ
    ット信号と記録映像信号が記録され、前記第2及び第4
    の記録トラックには前記第2の記録信号出力手段から記
    録モードに対応して出力される前記第2のパイロット信
    号あるいは前記第4のパイロット信号と記録映像信号が
    記録され、再生時、前記平衡変調手段から出力される前
    記第1の出力レベル信号と前記第2の出力レベル信号の
    レベル差を検出することによりトラッキングエラー信号
    を得ると共に、前記再生信号レベル比較手段の出力信号
    により磁気記録媒体に記録された信号の記録モードを識
    別できることを特徴とする磁気記録再生装置のトラッキ
    ングエラー検出装置。
  3. 【請求項3】第1から第4のパイロット信号f1〜f4の周
    波数の関係は|f1−f2|=|f3−f4|かつ|f3−f2|=|f1−f
    4|の関係であり、再生時、第1及び第2の磁気ヘッドが
    磁気記録媒体上を走査するときと、第3及び第4の磁気
    ヘッドが磁気記録媒体上を走査するときに対応して、平
    衡変調手段には第2のパイロット信号あるいは第4のパ
    イロット信号が選択されて入力されるパイロット信号入
    力切換手段を有することを特徴とする特許請求の範囲第
    2項記載の磁気記録再生装置のトラッキングエラー検出
    装置。
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