JP2532337Y2 - 回転体の取付構造 - Google Patents

回転体の取付構造

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JP2532337Y2 JP1991021477U JP2147791U JP2532337Y2 JP 2532337 Y2 JP2532337 Y2 JP 2532337Y2 JP 1991021477 U JP1991021477 U JP 1991021477U JP 2147791 U JP2147791 U JP 2147791U JP 2532337 Y2 JP2532337 Y2 JP 2532337Y2
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Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この考案は、ローラ,プーリ,歯
車等の回転体をその支持軸に取り付ける回転体の取付構
造に関する。
【0002】
【従来の技術】前記回転体をその支持軸に対して、回転
方向に一体となるように取り付ける構造としては、図5
や図6に示すものが知られている。図5に示す構造は、
回転体としてのプーリ60に取付用ボス61を形成し、
支持軸62の段部63にボス61の一端面を衝合させて
軸方向の位置決めをしたのち、ボス部61に螺合させた
固定用ねじ(いもねじ)64を小径部65の周面に突き
当てることで回転方向を一体化させたものである。
【0003】図6に示す構造は、支持軸70に段部71
をおいて小径部72を形成し、この小径部72の周面の
一部を殺ぎ落して断面D形とし、プーリ73の嵌合孔7
4をD形に形成してこれを小径部72に嵌挿したのち、
小径部に形成した周溝75に止め輪76を係合させて軸
方向を位置決めして取り付けるものである。
【0004】
【考案が解決しようとする課題】図5に示す構造は、ね
じの締め付け作業が煩わしいという問題に加えて、取付
用ボス61を設けた分だけ回転体60の軸方向長さが長
くなり、軸方向におけるスペースを小さくすることが要
求される機構においては不利な構造である。ねじによる
固定は、締め付けトルクを管理しないと緩みによる不具
合の発生が懸念されると共に回転体交換時の作業性が悪
いという問題がある。図6に示す構造は、軸方向におけ
るスペースの問題はないが、D形の軸部72と孔74と
の間に寸法誤差があると、完全固定とならず、支持軸7
0と回転体73との間に回転方向の「がた」が生じると
いう問題がある。
【0005】図5と図6に示す構造の折衷案として、
図5に示す固定ねじ64を、図6 (b)に示すプーリ
73にボス部を形成することなく螺合することも考えら
れるが、搬送用ローラの周面、タイミングベルトを巻き
掛けられるタイミングプーリの歯、互いに噛み合う歯車
の歯部のような回転体の作用面にねじ用の孔が存在する
ことは、精密な作動を要求される機構においては許され
ない。また、小型の機器における回転体は、必然的に小
径のねじを用いることになるので、締め付け時にねじ山
が潰れ易いという問題もある。
【0006】そこで、本考案の目的は、軸方向における
スペースを確保できると共にねじによる不具合を解消し
た回転体の取付構造の提供にある。
【0007】
【課題を解決するための手段】本考案の取付構造は、ロ
ーラ,プーリ,歯車等の回転体を支持軸に取り付ける回
転体の取付構造であって、上記支持軸にその軸方向と直
交する位置決め用の係合ピンを設け、その一端面に上記
係合ピンの軸回転方向における前後方向側面に係合する
係合部を形成された回転体に上記支持軸を嵌挿して上記
係合部に上記係合ピンを係合させ、上記係合ピンと間隔
をおいて形成された支持軸の周溝に止め輪を係合させて
上記回転体の他端面を上記支持軸の軸方向において位置
決めし、上記係合部は、上記係合ピンの遊動角度を零以
上の角度で互いに異ならしめるようにその周方向の幅を
異ならせて複数形成されていることを特徴とする。
【0008】
【作用】支持軸に回転体を嵌挿して、支持軸の係合ピン
に回転体の係合部を係合させたのち、支持軸の周溝に止
め輪を係合させる。支持軸が回転すると、係合ピンの回
転方向の側面が係合部に係合して、回転体を支持軸と一
体化して回転させる。
【0009】
【実施例】以下、図示の実施例に基づいて本考案を詳細
に説明する。
【0010】図1において、支持軸1の端部には、位置
決め用の係合ピン2が挿通されている。図示の例では、
係合ピン2はその両端部2a,2bを軸周面から突出さ
せて設けてある。支持軸1には、係合ピン2と所定の間
隔を置いて周溝3が形成されている。周溝3には、止め
輪としてのEリング4が係合される。
【0011】回転体としてのプーリ5には支持軸1に嵌
挿される孔5aが形成されている。係合ピン2に対向す
るプーリ5の一端面5bには、ピンの突出端部2a,2
bが係合する係合部6a,6bからなる第1係合部6が
形成されている。この第1係合部6は、係合ピン2に対
して比較的密に係合する幅に形成されている。係合部の
底部6cと他端面5cとの間は厚さt1に形成されてい
る。従って、係合ピン2と周溝3の所定の間隔とは、プ
ーリ5の厚さt1に相当するものである。
【0012】そして、図2(b)に示すように、第1係
合部6の底部6cが係合ピン2に当接して係合する位置
まで、プーリ5を支持軸1に嵌挿したのち周溝3にEリ
ング4を係合させる。これでプーリ5は支持軸1に回転
方向と軸方向とをそれぞれ一体化されて取り付けられた
ことになる。
【0013】支持軸1が回転駆動されると、図2(a)
に示すように、係合ピン2の回転方向における前後方向
側面2c,2dが軸の回転方向に応じて第1係合部6
a,6bの対向側面に係合する。この実施例の場合、係
合ピン2は、第1係合部6に対する遊動角度が零であっ
て両者は同一個所で常時係合している。従って、図2
(a)に示すような取付態様は、軸と回転体との間に回
転方向の遊びを許されない場合に適している。
【0014】ところで、回転体と支持軸が回転方向にお
いて、遊びをもって取り付けられる場合がある。例え
ば、カードリーダなどにおいて、一方向に取り込んだカ
ードを直ちに逆方向に送り戻しながらリード・ライトす
る作動がある。この場合、送りローラや、これを駆動す
るタイミングベルトプーリは、正逆回転変換時のモータ
が定速になるまでの立上りの時間中は回転が一定しな
い。リード・ライトは、カードを定速で送りながら実行
するので、モータ(回転体)の立上り時間を稼ぐために
カードの走行通路を長くする必要がある。立ち上がった
モータで駆動される回転体が直ちに定速で回転させられ
るなら、走行通路を短縮することができ機構を小嵩化で
きる。これを実現できる例を説明する。
【0015】図1及び図3に示すように、プーリ5に
は、第1係合部6に直交する向きに第2係合部7が形成
されている。 この第2係合部7は、係合ピン2の突出
端部2a,2bに係合する係合部7a,7bとからなっ
ている。各係合部7a,7bの回転方向における側面7
c,7dは、これに係合された係合ピン2が或る程度の
角度αをもって遊動し得るような角度で形成されてい
る。
【0016】第2係合部7の深さは第1係合部よりも
形成されている。すなわち、底部7eから多端面5c
までのプーリ5の厚さt2は、第1係合部6を形成され
た部分の厚さt1(図2(b)参照)よりも大きく形成
されている。かかるプーリを取り付けられる支持軸1A
における係合ピン2から周溝3Aまでの間隔は、厚さt
2に合わせて形成される
【0017】そして、図3(b)に示すように、第2係
合部7を係合ピン2に係合させて支持軸1Aにプーリ5
を嵌挿したのち、周溝3AにEリング4を係合させる
と、取り付けが完了する。このように取り付けたプーリ
5は、支持軸1Aが正逆回転するときには、図3(a)
に示すように、係合部7内において係合ピン2が角度α
だけ遊動したのち軸の回転を伝達される。例えば、支持
軸1Aが反時計方向に正回転するとき、プーリ5は、第
2係合部の側面7d,7dを係合ピン2の側面2d,2
dで押動されることによって回転させられる。 支持軸
1Aが逆転されると、プーリ5は、支持軸の係合ピン2
が角度αだけ遊動したのち係合する側面7c,7cをピ
ンの側面2c,2cで押動されて逆転させられる。角度
αは駆動モータすなわち支持軸1Aが定速になるまでの
時間を考慮して設定されている。従って、逆転されるプ
ーリ5は、略定速で回転を開始することになる。
【0018】図1に示すように、複数の係合部6,7を
形成すると、図2に示す完全固定と図3に示す半固定
(遊動可能)のように、異なる回転伝達方式で回転され
る回転体を一つの回転体で兼ねることができ、部品の共
通化による部品点数削減とその管理が容易となる。ま
た、回転方向における回転体の厚さを変えると共にこれ
に応じて係合ピンと周溝との間隔を変えると、厚さと間
隔の関係から間違った回転体を取り付ける組立ミスがな
くなる。
【0019】また、図示の実施例における第1・第2係
合部6,7は、孔5aを中心として対称位置に係合部6
a,6b及び同7a,7bを形成し、これらに係合する
係合ピン2はその両端部2a,2bを軸周面から突出さ
せたので、回転伝達のバランスが良い。但し、精密な回
転伝達を要求されない回転体の場合には、一方の係合部
6a,7aだけを有する係合部の構造であっても良い。
この場合、係合ピン2は、その一端のみを軸周面から突
出させられれば足りる。なお、図1に示す実施例におい
ては、各係合部が抜止め機能を果たすので、係合ピン2
を支持軸1に圧入する必要はない。
【0020】図1に示す実施例は、係合部6,7を凹部
で形成したので、軸方向における取付スペースが小さく
て済み、 しかもねじを用いないので緩みが発生しな
い。また、ローラのような回転体は、周面が摩耗すると
交換する必要があるも、本考案は止め輪の脱着だけで回
転体の交換ができて作業性が良い。
【0021】次に、取付スペースをあまり問題にしない
場合の実施例を図4で説明する。この実施例において、
プーリ5の一端面5bには軸方向に突出させた突部9が
形成されている。この突部9には、軸線対称に第1係合
部16と第2係合部17が形成されている。第1係合部
16の深さは、第2係合部17のそれよりも深く形成さ
れている。各係合部に係合する係合ピン12は、支持軸
1に圧入されている。図4に示す突部9の突起9a,9
bはこれをピン形状に形成しても良い。
【0022】かかる構造のプーリ5を支軸1に脱着する
手順は図1に示す例と同じである。そして、この例にお
いても、ねじの緩みの問題は生ぜず、作業の容易性や部
品管理の利便性という効果を奏する。
【0023】
【考案の効果】以上のように、本願考案によれば、ねじ
を不要にして回転体を取り付けるので、取付後の緩みが
なくなり、組立性が大きく向上する。また、軸方向の取
付スペースが小さくて済む。さらに、支持軸の周方向に
おける係合部の幅を異ならせて複数形成すること、並び
係合ピンと止め輪で挟持される部分の回転体厚さを
変えることで部品の共通化が実現できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案の実施例を示す回転体の取付構造を示す
分解斜視図である。
【図2】(a)は組立られた取付構造の正面図、(b)
は同側断面図である。
【図3】(a)は組立られた別の取付構造の正面図、
(b)は同側断面図である。
【図4】本考案の別の実施例を示す分解斜視図である。
【図5】従来の回転体の取付構造の一例を示す側断面図
である。
【図6】(a)は従来の回転体の取付構造の他の例を示
す正断面図、(b)は同側断面図である。
【符号の説明】
1・・・支持軸 2・・・係合ピン 2c,2d・・・側面 3・・・周溝 4・・・止め輪 5・・・回転体 5b・・・一端面 5c・・・他端面 6,16・・・第1係合部 7,17・・・第2係合部 t1,t2・・・厚さ

Claims (3)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】ローラ,プーリ,歯車等の回転体を支持軸
    に取り付ける回転体の取付構造であって、上記 支持軸にその軸方向と直交する位置決め用の係合ピ
    ンを設け、その一端面に上記係合ピンの軸回転方向にお
    ける前後方向側面に係合する係合部を形成された回転体
    に上記支持軸嵌挿して上記係合部に上記係合ピンを係
    合させ、上記係合ピンと間隔をおいて形成された支持軸
    の周溝に止め輪を係合させて上記回転体の他端面を上記
    支持軸の軸方向において位置決めし、上記係合部は、上
    記係合ピンの遊動角度を零以上の角度で互いに異ならし
    めるようにその周方向の幅を異ならせて複数形成されて
    いることを特徴とする回転体の取付構造。
  2. 【請求項2】上記係合部が、回転体の一方の端面に形成
    された凹部であることを特徴とする請求項1の回転体の
    取付構造。
  3. 【請求項3】上記係合部を複数形成し、上記係合ピンと
    止め輪とで挾持される回転体の軸方向の厚さを、係合部
    毎に異ならせたことを特徴とする請求項1又は2に記載
    の回転体の取付構造。
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