JP2532178B2 - 印字用紙の位置決め機構 - Google Patents

印字用紙の位置決め機構

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JP2532178B2
JP2532178B2 JP3200827A JP20082791A JP2532178B2 JP 2532178 B2 JP2532178 B2 JP 2532178B2 JP 3200827 A JP3200827 A JP 3200827A JP 20082791 A JP20082791 A JP 20082791A JP 2532178 B2 JP2532178 B2 JP 2532178B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、ロール紙から引き出
された印字用紙に所要事項を印字したのち、これを一定
長さに切断して排出する印字装置における印字用紙の位
置決め機構に関する。
【0002】
【従来の技術】ATMやCD等の自動取引機には、現金
の引き出し,預け入れ,送金などの取り引き内容を印字
して表示したレシートを発行する印字装置、すなわちレ
シート発行装置が併設されている。印字方式としては、
感熱方式や熱転写方式が採用されていて、ロール状に巻
いたレシート用ロール紙を取引の都度巻き解しながらそ
の内容を印字し、所定事項の印字が終了したのち、これ
を所定長さに切断して発行している。レシートの発行を
迅速に行なう一つの方法として、待機している印字用紙
の印字部分を印字手段に対応した位置で停止させておけ
ば、印字信号の入力に対して時間を置かずに対処するこ
とができる。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところで、新規なロー
ル紙をセットした場合には、印字用紙の先頭は所定の位
置に位置決めされるので、あまり問題にしなくても良い
のであるが、印字装置の稼働中の停電や、不用意に電源
をオフしたのちこれを立ち上げると、印字用紙の先端位
置が所定の位置から移動した状態に置かれる、という問
題がある。かかる事態が生じたままで印字を行なうと、
レシートの所定の印字位置から外れた位置に印字が成さ
れることになり、レシートとしての体裁をなさなくなっ
てしまう。
【0004】そこで、本発明の目的は、印字装置が作動
を開始するときには印字用紙が必ず所定の位置に位置決
めされているよう成した印字用紙の位置決め機構の提供
にある。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明の印字用紙の位置
決め機構は、ロール紙から引き出された印字用紙に対し
て印字手段により所要事項を印刷したのち、この印字用
紙を切断手段により所定長さに切断して排出する印字装
置において、用紙送り通路に引き出された印字用紙を正
逆方向に送り可能に設けられた用紙送り手段と、上記用
紙送り通路に設けられた上記印字手段の上流位置に配設
されていて、ロール紙から引き出された印字用紙に形成
されたマークを検出して、用紙送り通路における印字用
紙の位置を決めるための信号を出力する位置出しセンサ
と、上記印字装置の電源が投入されたとき、上記位置出
しセンサが少なくとも上記マークを検知する位置まで印
字用紙を送り戻すように上記用紙送り手段を逆転駆動
し、上記位置出しセンサが上記マークを検知したのち、
上記用紙送り手段を正転駆動して印字用紙を所定位置ま
で送るように上記用紙送り手段を制御する制御装置とを
具備したことを特徴とする。
【0006】
【作用】印字動作が行なわれるとき、印字用紙は、用紙
送り手段によりロール紙から引き出され、位置出しセン
サがマークを検出すると、用紙送り手段は、この印字用
紙の先端部を所定位置まで送ったのちその送り作用を停
止する。印字動作中に電源がオフになると、印字用紙
は、その先端部が所定位置から移動した位置に置かれ
る。印字装置の電源が投入されると、用紙送り手段は、
印字用紙のマークが位置出しセンサにより検知される長
さ以上に印字用紙を逆送りしたのち、この用紙を正方向
に送り直し、マークの位置から所定長さ送った所定位置
で停止させる。この印字用紙の頭出し動作は、用紙が所
定位置に在る否かに拘らず、電源投入の都度実行され
る。
【0007】
【実施例】以下、図示の実施例に基づいて本発明を詳細
に説明する。図9において、自動取引機1の要部を説明
する。カード挿入口2から磁気カードを挿入すると、こ
のカードは、カード処理部3においてその磁気記録を読
み取られる。図示しないボタン群から入力された暗証番
号などの照合が終わると、預け入れ、引き出し、送金な
どの取引動作をボタン操作で行う。取引動作が完了する
と、磁気カードCがカード挿入口2から送り出されるの
であるが、これと同時にレシートBもカード挿入口2か
ら排出され発行される。印字装置としてのレシート発行
装置4は、周知のカードリーダで構成されたカード処理
部3の上位に配置されている。カード挿入口2は、レシ
ート排出口を兼ねているので、以下「カード挿入口」を
「レシート排出口2」と称す。
【0008】レシートBは、図2に示す例の場合、「ご
利用明細」のタイトルと、金融機関名Baとメッセージ
Bbと、後述する印字手段で印字される取引内容Bc
と、印刷開始位置や引出し端部の停止位置を決定する信
号源としての黒色のマークBdを形成されている。この
レシートBは、ロール状に巻かれたロール紙BBを巻き
解して、所定位置に形成されたミシン目Beで切断され
て発行される。ロール紙には、発行されたレシートBを
綴るための貫通孔Bf,Bfが形成されている。貫通孔
Bfの一つは、マークBdと重なる位置に形成されてい
る。
【0009】印字用紙BCとは、ロール紙BBから引き
出されて連続している部分の用紙を指し、レシートBと
はミシン目から切り離されて単票となったものを指すも
のとする。
【0010】図1において、本発明の印字用紙の位置決
め機構を採用した印字装置としてのレシート発行装置を
説明する。装置の略中央部には、ロール紙BBが回転自
在に配設されている。このロール紙BBは、図示されな
い保持機構で回転自在に保持され、その下端周面を送り
ベルト5上に載置されている。送りベルト5は、ベルト
ローラ5a,5bに巻き掛けられていて、用紙フィード
系駆動モータM1によって正逆方向に回転駆動される。
【0011】ロール紙BBの周面には、ロール紙残量セ
ンサ6のアクチェータ6aが当接させられていて、ロー
ル紙の径からその残量を検知している。また、ロール紙
BBの後方には、 予備のロール紙BAが設けられてい
て、ロール紙BBが無くなると、この予備のロール紙B
Aが自動的にロール紙BBの位置に移動させられるよう
になっている。
【0012】送りベルト5が正転させられると、ロール
紙BBから引き出された印字用紙BC(図2参照)は、
用紙送り通路Oに引き出されてロール紙を巻き解す。用
紙送り通路Oには、送りベルト5でロール紙から引き出
された印字用紙を挾持して、該用紙を一定の速度で送る
ための送りローラ対7と、引き出された印字用紙の先端
やマークBdを検知する位置出しセンサ8と、印字用紙
にメッセージBbや取引内容Bcを印字するための印字
手段9と、印字用紙をミシン目Beで切断してレシート
Bとして切り離すための切断手段10とがそれぞれ配設
されている。
【0013】送りローラ対7は、駆動モータM1によっ
て、精密に制御されて正逆回転駆動される。駆動モータ
M1を含み送りベルト5,送りローラ対7で用紙送り手
段Fを構成している。これの作動の詳細は後述する。
【0014】印字手段9は、印字ヘッド9aと、このヘ
ッドに印字用紙を押圧するプラテンローラ9bとからな
っている。図示の例は、印字用紙として感熱紙を用いて
いるので、印字ヘッド9aとしてはサーマルヘッドが用
いられる。切断手段10は、軸線方向の中央部が最も大
径に形成された太鼓型のカットロール10aを有し、こ
のロールは固定して設けられている。
【0015】用紙送り通路Oの終端Oaとレシート排出
口2との間には、レシート排出手段Dが配設されてい
て、レシート排出通路Pを構成している。レシート排出
手段Dは、ベルトローラ11a,11bに巻き掛けられ
た排出ベルト11と、このベルトに当接されたピンチロ
ーラ12,13と、排出系駆動モータM2とからなって
いる。詳細は後述するが、ロール紙BBから巻き解され
た印字用紙BCは、印字動作前にはその先端縁BCa
(図3(a)参照)をカットロール10aに位置させて
いて、印字動作が終了したときには次の印字用紙との境
目のミシン目Be(図2参照)をカットロール10aに
対応させた位置で停止させられるようになっている。
【0016】送りローラ対7を停止させた状態でレシー
ト排出手段Dを回転駆動すると、先頭の印字用紙がミシ
ン目から切断され、レシートBとしてレシート排出口2
から発行される。
【0017】レシート排出通路Pには、該排出通路に送
り込まれたレシートを検出する排出路センサ14と、レ
シート排出口2に臨まされているレシートを検出するレ
シート取り忘れセンサ15がそれぞれ配設されている。
【0018】印字手段9の上位には、レシートを回収す
るレシート回収手段Eが配設されている。このレシート
回収手段Eは、排出通路Pから分岐されたレシート回収
通路Qを有し、排出ベルト11に当接された回収ベルト
17と、このベルトを巻き掛けているベルトローラ17
a,17bと、ピンチローラ18と、回収されたレシー
トを収納するトレイ19と、該トレイに回収されたレシ
ートがあるか否かを検知する回収レシート有無センサ2
0と、回収されるレシートを収納する余裕があるか否か
を検知するニアフルセンサ21と、 レシート回収通路
Qに配置されていて該通路にレシートがあるか否かを検
知する回収路センサ22とからなっている。回収ベルト
17は、排出系駆動モータM2によって排出ベルト11
と共に回転駆動される。
【0019】上述した各センサによる信号は、マイクロ
コンピュータからなる制御装置16に入力される。制御
装置16は、各センサから入力される信号に基づいて各
モータM1,M2を正逆回転させる信号と、印字手段9
を作動させる信号を出力するのであるが、これの作用は
モード別の説明で明らかにする。
【0020】以上のように構成された実施例の作用をモ
ード別に説明する。 「用紙の頭出しモード」(図5参照)このモードは、ロ
ール紙BBが所定位置にセットされたとき、これを回転
させて印字用紙BCをロールから引き出してその先端縁
BCaを所定の位置まで送るためのモードである。
【0021】ロール紙BBを図1に示す保持位置にセッ
トすると、制御装置16は、駆動モータM1を起動して
送りベルト5,送りローラ対7,プラテンローラ9bを
正転駆動する。送りベルト5が矢印で示す向きに正転す
ると、これに載置されているロール紙BBが回転させら
れ、図示しないガイド部材で紙端をピックアップされて
引き出される。ロール紙から巻き解された印字用紙の先
端が送りローラ対7に挾持されて送られるようになる
と、位置出しセンサ8がタイミング「イ」でレシート用
紙先端を検知し、タイミング「ロ」でマークBdを検知
する。センサ8のマーク後端検知からwステップが経過
した時点で駆動モータM1を停止させる。
【0022】図3(a)に示すように、駆動モータM1
が停止して送りローラ対7が停止させられると、印字用
紙BCの送り動作が停止され、引き出された印字用紙の
先端縁BCaは、センサ位置から距離L2の位置にある
カットロール10aの下位周面に位置させられ、取引内
容Bc(図2参照)印字部分の先端部Rが印字ヘッド9
aに対向させられている。このとき、マークBdの後端
は、位置出しセンサ8から距離L1の位置に置かれてい
る。
【0023】印字用紙BCの頭出しモードの実行によっ
て、印字用紙の印字部(Bc)先端部が印字位置に位置
決めされたので、こののち、いつでもレシート発行動作
に応じられる準備が整ったことになる。このモードが実
行されているとき、排出系と回収系は停止している。
【0024】「印字・排出モード」(図6参照)このモ
ードは、印字用紙BCに所定事項を印字すると共に印字
済みの印字用紙を切断してレシートBとして排出するモ
ードである。自動取引機の取引動作が行なわれると、印
字位置Bcを印字ヘッド9aに位置させている印字用紙
BCには所定の事項が印字される。この印字動作は、送
りローラ対7が印字用紙をステップ送りしながら実行さ
れるのであるが、このとき、排出系駆動モータM2もオ
ンにされていて、レシート排出通路Pに送り込まれた用
紙先端部分をレシート排出手段Dで搬送する。この排出
通路Pに送り込まれた印字用紙先端は搬出路センサ14
によりタイミング「ハ」で検知される。
【0025】一方、印字されながら送られる印字用紙の
次の印字用紙のマークBdがタイミング「(ロ)」の時
点で位置出しセンサ8によって検知されると、この検知
からwステップ経過後のタイミング「ニ」で駆動モータ
M1が停止させられる。駆動モータM1が停止するとロ
ール紙BBからの巻き解しが停止される。このとき、次
の用紙(後用紙)の先端はカットロール10aの下部外
周に位置している。送りローラ対7が停止しても、印字
済みの印字用紙(先用紙)はレシート排出手段Dの排出
ベルト11,ピンチローラ12による送り作用を受けて
いるので、この先用紙は、カットロール10aに位置し
ている部分のミシン目Beから切断される。
【0026】印字用紙から切り離されたレシートBは、
タイミング「ホ」で排出路センサ14によりその後端を
検出される。レシートの後端検知「ホ」からyステップ
後に駆動モータM2を停止する。レシートの後端が排出
路センサ14で検出される前に、レシートの先端がタイ
ミング「ト」で取り忘れセンサ15に検出される。レシ
ートに対する排出動作が停止されたとき、このレシート
は、用紙排出口2からその先端部Bhを機外に臨ませて
おり、その後端部は、排出ベルト11とピンチローラ1
3に挾持された状態に置かれる。
【0027】レシートの排出動作がタイミング「ヘ」で
停止させられてからt時間が経過する前に、レシートが
排出口2から引き抜かれると、これは取り忘れセンサ1
5によってタイミング「チ」で検出される。このt時間
とは、発行されたレシートを遅滞なく利用者が受け取る
のに要する時間に設定されていて、取り忘れたレシート
が次の利用者に持っていかれるのを避けようとするもの
である。
【0028】「強制回収モード」(図7参照)このモー
ドは、印字装置が稼働しているときの不意の停電による
電源のオフ,不用意な電源のオフ或いは印字用紙の先端
位置を動かしてしまった後で電源が投入された場合、す
なわち、印字用紙への印字動作が中途半端になってしま
ったような場合、二重印字(詳細は後述する)されたレ
シートを排出するわけにいかないので、かかる事態が発
生した直後の一枚目のレシートは、これを排出すること
なく強制的に回収してしまおう、というモードである。
図7の「ニ」までのタイミングは図6のタイミング
「ニ」と同じである。
【0029】レシートを排出する前の段階における印字
用紙の位置決め動作を図3及び図4で説明する。印字装
置の電源が落された時の印字用紙BCの位置は、図3
(a)に示すように、最初に頭出しされた所定位置と、
図3(b)に示すように先端BCaがカットロール10
aよりも前方に位置するオーバーラン位置とに大別され
る。図3(b)は、印字位置(取引内容Bc)に少なく
とも1行文の印字がなされたところで電源がオフになっ
て停止している状態を示していて、図3(a)に示す所
定位置よりも距離aだけ進んだ位置を示している。
【0030】印字用紙BCをロール紙BBの方に引き戻
した場合にも、先端BCaはカットロール10aの下位
から離脱するが、この場合は用紙の戻し量が異なるだけ
であって、図3(a)に示す所定位置に置かれたのと同
じ処理が実行される。
【0031】図4において、印字装置の電源が投入され
ると、制御装置16は、駆動モータM1を起動して用紙
送り手段Fのフィードローラ対7を破線矢印で示す逆方
向に回転駆動して、図3(a)又は同(b)に示す位置
に置かれた印字用紙BCを破線矢印方向に送り戻す用紙
戻し動作を実行させる。
【0032】戻される印字用紙のマークBdを監視して
いる位置出しセンサ8が、「黒」(マークBdには穴B
fが形成されているので、センサは黒か否かを検出して
いる)であることを検知すると、この印字用紙BCは、
マークBdがセンサ8まで戻されたことになる。マーク
と穴による「黒」を検知したセンサ8の信号を入力され
た制御装置16は、図3(c)に示すように、マークの
長さmに所定長さαを加えた所定長さ(m+α)だけ、
更に逆送りする。従って、印字用紙BCは、図3(c)
に示すように、そのマークBd部分がセンサ8から後退
した位置まで送り戻されることになる。制御装置16に
は、戻し始めから戻し終わりまでの印字用紙の戻し量
が、適宜のカウント手段によって記憶される。
【0033】所定長さ送り戻された印字用紙は、次い
で、図3(c)に実線矢印で示す正方向に回転駆動され
るフィードローラ対7によって、用紙送り作用を受け
る。正方向に送られる印字用紙BCは、位置出しセンサ
8によってマークを検知され、「マーク有り」が検知さ
れると、この信号を入力された制御装置16は、マーク
後端からwステップ(図5参照)だけ用紙を送る「位置
決め送り」を実行する。
【0034】この位置決め送りは、図3(a)に示すよ
うに、印字用紙BCの先端縁BCaをカットローラ10
aの下位に位置させるものである。制御装置16には、
この位置決め送りに要した印字用紙の送り量の信号が取
り込まれる。
【0035】さて、図3(a)に示すように、印字され
ていない状態であって所定の位置に置かれていた印字用
紙が戻されて再度位置決めされた場合は、この用紙に印
字を施してレシートとして発行しても何ら問題はない。
しかし、図3(b)に示すように、たとえ1行であって
も、既に印字処理が施された印字用紙に対して再度印字
を施したのでは、二重印字となり好ましくない。
【0036】そこで、「位置決め送り」を終了したと
き、制御装置16は、取り込んである用紙の戻し量と送
り量の差を求め、この差を印字1行分の長さAと比較す
る。この差が、紙送り方向における印字1行に相当する
長さAより小さい場合、戻す前の印字用紙は、その先端
をカットロール10aに位置させていたか、その先端を
該ロールよりも手前に位置させていたか、又は、該ロー
ルをオーバーランしていてもその量が印字1行分より小
さいので、この印字用紙は、未だ印字されていない用紙
であるから、図3(a)に示す所定位置に置かれた状態
に保持されて、当該用紙に対する位置決め動作を終了す
る。なお、最初に用紙BCのマークBdがセンサ8より
手前で止まっていた場合は、戻しによってセンサ8が先
端縁BCaを検出する。この場合は、更にm+α戻して
もセンサ出力が黒のままである。従って、次の用紙送り
でマークを検出してから上記と同様に動作する。
【0037】次に、図4において、戻し量と送り量の差
が長さAより大きい場合には、1枚廃券処理を実行して
終了する。すなわち、図3(b)に示すように、印字位
置Bcが部分的にでも印字されている場合、この印字用
紙BCの戻し量は、印字されて送られていた分だけ、所
定位置までの送り量に比べて大きくなっていることから
廃券処理と判断するのである。
【0038】廃券処理について説明すると、廃券処理す
べきであると判断した制御装置16は、駆動モータM1
を起動して用紙送り手段Fを作動させて一枚目の印字用
紙をレシート排出手段Dに向けて送る。このとき、駆動
モータM2もオンになっている。そして、図6に示すよ
うに後続の印字用紙のマークがタイミング「ロ」で検知
されると、これからステップwだけ送り、先後用紙の境
界のミシン目Beをカットロール10aに対応させた位
置で駆動モータM1を止めて用紙送り作用を停止する。
【0039】駆動モータM1が停止されても、駆動モー
タM2はオンになっていて先行する印字用紙を送ってい
るので、この先用紙は、廃券レシートとしてミシン目か
ら切り離されることになる。このとき、後用紙は、その
先端縁BCaをカットロール10aの下部周面に位置さ
せた所定位置に位置決めされていることになる。
【0040】図7のタイミング「ニ」は、図6における
タイミング「ニ」に続いている。切断された廃券レシー
トは、駆動モータM2による排出系でレシート排出通路
Pに送り込まれて、排出方向に送られる。このレシート
の後端を排出センサ14がタイミング「ホ」で検知する
と、この信号を入力された制御装置16は、駆動モータ
M2を直ちに逆転駆動するよう制御し、排出通路Pに送
り込まれた廃券レシートを戻し始める。
【0041】駆動モータM2が逆転すると、排出ベルト
11,回収ベルト17が逆転駆動されて、排出通路Pの
廃券レシートをスイッチバック式に回収通路Qに取り込
む。図7において、 タイミング「リ」は廃券レシート
の先端検知を、タイミング「ル」は取り忘れセンサ15
からレシート後端が外れたときのタイミングをそれぞれ
示している。
【0042】回収通路Qに送り込まれたレシートは、回
収路センサ22によってその先端をタイミング「ヲ」で
検知され、 回収された廃券レシートの後端をタイミン
グ「ワ」で検知される。回収路センサ22がレシートの
後端をタイミング「ワ」で検知した時点からbステップ
送ったところで駆動モータM2を停止して回収ベルト1
7の送り作用を停止し、廃券の収容動作を完了する。b
ステップの送りによって回収されるレシートはトレイ1
9上に回収される。回収されたレシートは、回収レシー
ト有無センサ20によって検知される。
【0043】排出路センサ14で回収されるレシートの
後端をタイミング「ヌ」で検知してからzステップ送っ
ても回収路センサ22による後端検知「ワ」の信号が出
力されないと、レシート送りに異常が発生したとしてジ
ャム処理を実行する。
【0044】「取り忘れ回収モード」(図8参照)この
モードは、レシート排出口2に臨ませてあるレシートを
利用者が取り忘れた場合に、印字・排出モード(図6参
照)に続いて実行されるものであって、取り忘れたレシ
ートを回収するためのものである。
【0045】図8において、タイミング「ヘ」までは図
6のタイミング「ヘ」までと同じである。排出されたレ
シートは、取り忘れセンサ15を作動させて停止されて
いる。このとき、排出路センサ14はレシートを検知し
ていない。取り忘れセンサ15がレシートを検知してか
らt時間が経過したタイミング「カ」になっても、取り
忘れセンサ15ガレシートを検知していることの信号を
入力されている制御装置16は、停止していた駆動モー
タM2を逆回転させて、レシート排出手段Dとレシート
回収手段Eを逆転駆動する。 排出ベルト11が逆転す
ると、これとピンチローラ13に挾持されていたレシー
トは、レシート回収路Pに向けて送り戻される。
【0046】送り戻されるレシートは、搬出路センサ1
4でその先端をタイミング「リ」で検知され、タイミン
グ「ル」でその後端が取り忘れセンサ15から離れる。
以下の作動は、図7に示す強制回収モードと同じであ
る。図7に示す強制回収モードにおいては、駆動モータ
M2が正転から直ちに逆転に切り替わるのに対して、図
8に示す取り忘れ回収モードでは、排出口2まで排出さ
れたレシートを送り返すために、排出路センサ14によ
るレシートの後端・先端の検知時間yが長い。
【0047】
【発明の効果】以上のように、本発明によれば、電源を
投入されて印字装置が作動を開始するときには、ロール
紙から引き出されていた印字用紙の先端が常に所定の位
置に位置決めされるので印字開始の立上りが早くなる。
また、二重印字しないように廃券処理を施すので体裁の
悪いレシート等の印字物を発行することがない。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の印字用紙の位置決め機構を備えたレシ
ート発行装置の概略構成図である。
【図2】ロール紙とこれから引き出された印字用紙を示
す斜視図である。
【図3】(a)は所定位置に位置決めされた印字用紙と
位置出しセンサの相対位置を示す概略側面図、(b)は
一部に印字された印字用紙と位置決めセンサの相対位置
を示す概略側面図、(c)は一旦位置決めセンサの位置
まで戻された印字用紙を示す概略側面図である。
【図4】本発明の作用を説明するためのフローチャート
である。
【図5】用紙の頭出しモードを説明するためのタイムチ
ャートである。
【図6】印字・排出モードを説明するためのタイムチャ
ートである。
【図7】強制回収モードを説明するためのタイムチャー
トである。
【図8】取り忘れ回収モードを説明するためのタイムチ
ャートである。
【図9】本発明を適用するレシート発行装置の一例を示
す外観斜視図である。
【符号の説明】
2・・・レシート排出口 8・・・位置出しセンサ 9・・・印字手段 10・・・切断手段 14・・・排出路センサ 15・・・取り忘れセンサ 16・・・制御装置 B・・・レシート BB・・・ロール紙 Bd・・・マーク C・・・用紙送り手段 D・・・レシート排出手段 F・・・用紙送り手段 O・・・用紙送り通路 P・・・レシート排出通路 Q・・・レシート回収通路

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】ロール紙から引き出された印字用紙に対し
    て印字手段により所要事項を印刷したのち、この印字用
    紙を切断手段により所定長さに切断して排出する印字装
    置において、 用紙送り通路に引き出された印字用紙を正逆方向に送り
    可能に設けられた用紙送り手段と、 上記用紙送り通路に設けられた上記印字手段の上流位置
    に配設されていて、ロール紙から引き出された印字用紙
    に形成されたマークを検出して、用紙送り通路における
    印字用紙の位置を決めるための信号を出力する位置出し
    センサと、 上記印字装置の電源が投入されたとき、上記位置出しセ
    ンサが少なくとも上記マークを検知する位置まで印字用
    紙を送り戻すように上記用紙送り手段を逆転駆動し、上
    記位置出しセンサが上記マークを検知したのち、上記用
    紙送り手段を正転駆動して印字用紙を所定位置まで送る
    ように上記用紙送り手段を制御する制御装置とを具備し
    たことを特徴とする印字用紙の位置決め機構。
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