JP2531973Y2 - 落し棒装置 - Google Patents

落し棒装置

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JP2531973Y2
JP2531973Y2 JP1993001658U JP165893U JP2531973Y2 JP 2531973 Y2 JP2531973 Y2 JP 2531973Y2 JP 1993001658 U JP1993001658 U JP 1993001658U JP 165893 U JP165893 U JP 165893U JP 2531973 Y2 JP2531973 Y2 JP 2531973Y2
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谷 一 郎 水
端 之 雄 河
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三協アルミニウム工業株式会社
株式会社ナガエ
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Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この考案は、門扉や枝折戸などの
扉体を施錠したり、閉鎖状態に保持したりするのに利用
される落し棒装置に係わり、さらに詳しくは、落し棒の
昇降ストロークが大きく、とくに傾斜地に設置した扉体
に好適な落し棒装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】上記のような扉体に取付ける落し棒装置
としては、従来から種々の形態のものが提案されている
が、その中で、図3に示すように、扉体50の見付け面
に取付けたレバーハンドル51の回動操作に連動して落
し棒52が上下動し、これによって当該扉体50の施錠
および解錠を行うものがあった。
【0003】図4(a),(b),(c)は上記落し棒
装置の内部構造および作動をそれぞれ示すものであっ
て、図に示す落し棒装置100は、ケース101内に、
前記レバーハンドル51の軸に一端側を固定されて当該
レバーハンドル51の回動操作によって約90°の範囲
で回動するアーム102と、連杆103と、当該ケース
101に一端側を枢着されたレバー104と、下端側に
前記落し棒52を固定すると共に上端近傍部に長孔10
5aを設けた落し棒ホルダ105とを備えており、前記
レバー104の他端側は前記落し棒ホルダ105の長孔
105a内を移動するピン105bに連結されるととも
に、前記連杆103は前記アーム102の他端側と前記
レバー104の略中央部とを連結している。
【0004】このような構造を有する落し棒装置100
においては、図4(a)に示す施錠状態において、前記
レバーハンドル51を水平位置から下方、すなわち時計
回り方向に回動操作すると、当該レバーハンドル51の
軸に固定されたアーム102が同じく時計回り方向に回
動して連杆103を引上げ、これに連結されたレバー1
04に時計方向の回動を与え、図4(b)に示したよう
に前記レバー104の他端に連結された落し棒ホルダ1
05を上昇させ、前記レバーハンドル51を水平位置か
ら約90°回動することによって、図4(c)に示すよ
うに、前記落し棒ホルダ105が最上位置まで上昇し、
解錠状態となるようにしてある。
【0005】
【考案が解決しようとする課題】ところが、上記した従
来の落し棒装置100においては、前記連杆101をレ
バー104のほぼ中央位置に連結することによって、レ
バーハンドル51およびアーム102の約90°の回動
によって得られる連杆103のストロークがレバー10
4によって約2倍に増幅されて落し棒ホルダ105に伝
達されるようになってはいるものの、落し棒52の昇降
ストロークが比較的小さく、とくに当該落し棒装置10
0を傾斜地に設置した開き戸に搭載した場合には、扉体
50の閉鎖時における扉体下端部と地面との距離が扉体
50の開放時に較べて大きくなるため、施錠できなくな
るという問題点があった。 また、落し棒52の昇降ス
トロークを大きくするために、レバーハンドル51の回
動操作による連杆103の上下動ストロークを大きくし
たり、レバー104の連杆103および落し棒ホルダ1
05との連結位置を調整することによってレバー104
によるストロークの増幅率を大きくしたりすることも不
可能ではないが、この場合にはア−ム102やレバー1
04の全長が長くなって、装置の大型化が避けられない
という問題点があり、このような問題点の解消がレバー
ハンドルの操作に連動させて落し棒の昇降を行うタイプ
の落し棒装置における課題となっていた。
【0006】
【考案の目的】この考案は、上記した従来の課題に着目
してなされたもので、小型でありながら落し棒の昇降ス
トロークを大きくすることのできる落し棒装置を提供す
ることを目的としている。
【0007】
【課題を解決するための手段】この考案に係わる落し棒
装置は、一端側でケースに枢着されて該ケースの外部か
らのハンドル操作に基づいて回動するレバーと、下端側
にピニオンを軸着すると共に上端側で前記レバーの他端
側に連結されて当該レバーの回動に応じて上下動するリ
ンクアームと、前記ケースに固定されると共に前記レバ
ーの側に傾く傾斜面を有し、該傾斜面上に前記リンクア
ームのピニオンに噛合するラック歯を備えた固定ラック
と、落し棒を下端側に備え、前記レバーの側に傾く傾斜
面を有すると共に前記固定ラックの反対側から前記ピニ
オンに噛合するラック歯を当該傾斜面上に備え、前記リ
ンクアームの上下動に伴って上下に摺動する可動ラック
を具備してなる構成としたことを特徴としており、落し
棒装置におけるこれら構成を前述した従来の課題を解決
するための手段としている。
【0008】
【考案の作用】この考案に係わる落し棒装置において
は、ケース外部からのハンドル操作に基づくレバーの回
動がリンクアームの上下動に変換され、この上下動によ
って、リンクアームに軸着されたピニオンが固定ラック
に噛み合って、該固定ラック上を転がりながら移動する
ことになる。 そして、ピニオンには可動ラックのラッ
ク歯が固定ラックの反対側から噛み合っているので、ピ
ニオンの回転が可動ラックの上下動に変換され、可動ラ
ックはピニオン、すなわちリンクアームの移動方向に、
その移動距離の2倍だけ移動する。 したがって、前記
可動ラックに設けた落し棒には、ハンドル操作に基づく
レバーの回動によって得られるリンクアームの上下動ス
トロークの2倍の昇降ストロークが与えられることにな
る。 このとき、固定ラックおよび可動ラックのラック
面が前記レバーの側に傾斜しているので、レバーの回動
によってリンクアームが揺動しても固定ラックや可動ラ
ックにぶつかることがない。
【0009】
【実施例】以下、この考案を図面に基づいて具体的に説
明する。
【0010】図1および図2は、この考案に係わる落し
棒装置の一実施例を説明するためのものであって、図1
は施錠状態を示すものである。
【0011】図に示す落し棒装置1は、ケース2の内部
に、当該ケース2に一端側を枢着されたレバー3と、こ
のレバー3の他端側に上端部において連結され、下端部
にピニオン22aを軸着したリンクアーム22と、ケー
ス2に取付けられ、リンクアーム22のピニオン22a
に噛み合うラック歯23aを備えた固定ラック23と、
下端側に落し棒8を備えると共に上方側にリンクアーム
22のピニオン22aに固定ラック23の反対側から噛
み合うラック歯24aを備えた可動ラック24を備えて
いる。 そして、前記レバー3には、その略中央部に、
レバーハンドル10の軸10aに一端側を固定されたア
ーム11の他端側に上端を連結した連杆12の下端が連
結されており、レバーハンドル10の約90°の回動操
作に基づくアーム11の回動によって得られる連杆12
の上下動ストロークが前記レバー3によって約2倍に増
幅されてリンクアーム22に伝達されるようになってい
る。
【0012】また、ケース2の図中下端部右側には、ス
ペーサ13が取付けられており、可動ラック24の摺動
スペースを確保して当該可動ラック24の上下動を円滑
なものにしている。
【0013】なお、固定ラック23および可動ラック2
4のラック歯23aおよび24aは、レバー3の側に傾
く軽斜面上にそれぞれ形成されており、レバー3の回動
に基づいてリンクアーム22が揺動しても固定ラック2
3や可動ラック24にぶつからないようにしてある。
【0014】次に、このような構造を有する落し棒装置
1の作動について説明する。
【0015】まず、図1に示す施錠状態において、レバ
ーハンドル10を仮想線で示す水平位置から下方、すな
わち時計回り方向に操作すると、当該レバーハンドル1
0の軸10aに固定されたアーム11が同じく時計回り
方向に回動して連杆12を引上げ、この連杆12に連結
されたレバー3に時計方向の回動が与えられる。
【0016】レバー3が時計方向に回動すると、図2
(a)に示すように、当該レバー3に連結されたリンク
アーム22が図中上方に引き上げられる。 このとき、
前記連杆12がレバー3のほぼ中央位置に連結されてい
るので、前述のように、レバーハンドル10およびアー
ム11の回動によって得られる連杆12のストロークが
約2倍に拡大されてリンクアーム22に伝達されること
になる。
【0017】リンクアーム22の上昇によって、リンク
アーム22の下端側に軸着されたピニオン22aが固定
ラック23のラック歯23aに噛み合って回転しながら
図中上方に移動するので、当該ピニオン22aに固定ラ
ック23の反対側から噛み合うラック歯24aを備えた
可動ラック24にピニオン22aの移動と回転が伝達さ
れる結果、この可動ラック24はピニオン22aの移動
距離の2倍だけ上方に移動する。 このとき、前述のよ
うに、固定ラック23および可動ラック24のラック面
がレバー3の側に傾斜しているので、リンクアーム22
がレバー3の回動によって図中左右側に振れてもラック
歯23aおよび24aにぶつかることがない。
【0018】そして、レバーハンドル10を約90°回
動操作することによって、図2(b)に示すように、可
動ラック23および落し棒8が最上位置に達し、解錠状
態となる。
【0019】また、図2(b)に示す解錠状態から、レ
バーハンドル10を反対方向に回動操作することによ
り、連杆12およびリンクアーム22が図中下方に移動
し、可動ラック24および落し棒8が下降し、図2
(a)に示した状態を経て、最下位置に達し、落し棒8
の下端部を地面に設けた図示しない受け穴に落とし込む
ことによって、図1に示した施錠状態とすることができ
る。
【0020】すなわち、この考案に係わる落し棒装置1
においては、レバーハンドル10およびアーム11の約
90°の回動によって得られる連杆12の上下動ストロ
ークがレバー3によって約2倍に増幅されてリンクアー
ム22に伝達され、このリンクアーム22の上下動スト
ロークがピニオン22aおよび固定ラック23によって
さらに2倍に増幅されて可動ラック24に伝えられる結
果、レバーハンドル10およびアーム11の回動によっ
て得られるストロークが約4倍になって可動ラック24
に伝えられるので、落し棒8の昇降ストロークを大きな
ものにすることができ、当該落し棒装置1を傾斜地に設
置した開き戸にも搭載することができるようになる。
【0021】
【考案の効果】以上説明したように、この考案に係わる
落し棒装置においては、上記構成としたことにより、外
部からのハンドル操作に基づくレバーの回動によって得
られる上下動ストロークをさらに2倍に増幅して可動ラ
ックに伝達することができ、装置を大型化することな
く、レバーハンドル連動タイプの落し棒装置における落
し棒の昇降ストロークを大幅に拡大することができると
いう優れた効果がもたらされる。また、固定ラックおよ
び可動ラックのラック歯をレバーの側に傾いた傾斜面上
に設けることによって、リンクアームをこれら両ラック
の間に配設したとしても、ラックとの干渉を避けること
ができ、リンクアームを分割することなく、1本のリン
クアームによってこのような機構を形成することができ
るので、装置の小型化や、部品コストおよび組立てコス
トの削減が可能となるという優れた効果を得ることがで
きる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この考案の第1の実施例に係わる落し棒装置の
構造を示す説明図である。
【図2】(a)および(b)は図1に示した落し棒装置
における解錠方向への作動状況を順次示すそれぞれ作動
説明図である。
【図3】レバーハンドル連動タイプの落し棒装置を内装
した扉体の全体を示す正面図である。
【図4】(a),(b)および(c)は従来のレバーハ
ンドル連動タイプの落し棒装置の構造および作動状況を
示すそれぞれ説明図である。
【符号の説明】
1 落し棒装置 2 ケース 3 レバー 8 落し棒 10 レバーハンドル(ハンドル) 22 リンクアーム 22a ピニオン 23 固定ラック 24 可動ラック 23a,24a ラック歯

Claims (1)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 一端側でケースに枢着されて該ケースの
    外部からのハンドル操作に基づいて回動するレバーと、 下端側にピニオンを軸着すると共に上端側で前記レバー
    の他端側に連結されて当該レバーの回動に応じて上下動
    するリンクアームと、 前記ケースに固定されると共に前記レバーの側に傾く傾
    斜面を有し、該傾斜面上に前記リンクアームのピニオン
    に噛合するラック歯を備えた固定ラックと、 落し棒を下端側に備え、前記レバーの側に傾く傾斜面を
    有すると共に前記固定ラックの反対側から前記ピニオン
    に噛合するラック歯を当該傾斜面上に備え、前記リンク
    アームの上下動に伴って上下に摺動する可動ラックを具
    備してなることを特徴とする落し棒装置。
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