JPH0145326Y2 - - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 本考案は可動ルーバーに関し、その目的はルー
バー羽根の開閉のための操作機構を簡便にししか
もその操作が容易でかつ確実に行うことのできる
可動ルーバーを提供する。

従来提案されている可動ルーバーには実開昭56
−76889号公報に記載の構成のものがある。

しかしながらこの構成の可動ルーバーはルーバ
ー羽根を開閉するための操作機構が複雑であり問
題点をかかえている。

何故なら、その操作機構はハンドルａ、ケース
本体ｂ、ウオームｅ、ウオームホイルｃ、アーム
c′、レバーｆを備えており、これら操作機構を構
成している各部材はルーバー羽根ｈの支持枠およ
び連結杆ｇよりも大きく外方に突出して設けられ
ている。これはウオーム機構の性質上不可避的な
構成であり、これが製品の保管、運搬の際の容積
アツプとなり、また施工の際には設置場所が制限
されたりして結果的にはコストアツプとなつてい
た。またルーバー羽根の開閉はレバーを数回転し
なければならず開閉の迅速性に欠けていた。

本考案者は上記の問題点を解消した可動ルーバ
ーを考案している。

以下本考案の実施例について説明する。

第１図は本考案可動ルーバーの要部斜視図を示
し、１，１はルーバー羽根２…の両端に設けた支
持杆で、該支持杆の軸孔３…にピン４…を介して
ルーバー羽根２…を回動可能に軸支している。ル
ーバー羽根２…は上下方向に所要枚数配設されて
いる。５は一方の支持杆１と対設している作動杆
である。該作動杆は上下方向に作動するように構
成されており、該作動杆には軸孔３…と対応して
長孔６…を形成し、該長孔にはルーバー羽根２…
に固着したピン状の係合突起７…を遊嵌せしめて
連係している。したがつて作動杆５を上下動すれ
ばルーバー羽根２…はピン４…を回動軸として回
動する。つまり作動杆５を下方に押動すればルー
バー羽根２…が全て開き、作動杆５を上方に押上
げれば全て閉じるように形成されている。ルーバ
ー羽根の開き度合は作動杆の上下動の度合によつ
て…変化する。かかる構成は公知技術と大差な
く、以下上記作動杆を上下動する操作機構につい
て詳述する。

８は作動杆５の下端部に取付けたＬ型の接続
具、９は回転操作体で下枠に回動可能に軸支され
ている。そして回転操作体の一端は前記Ｌ型の接
続具の一端に係合しており、回転操作体の回動操
作によつて接続具も上下方向に作動し、同時に作
動杆も作動し、ルーバー羽根も回動する。１０，
１１は左右の縦枠、１２は下枠、上枠は不図示で
ある。１３は落し錠である。

第２図、第３図は第１図の要部拡大図であり、
第２図は要部正面図、第３図は第２図の要部側断
面図である。Ｌ型の接続具８は一端に切欠溝８ａ
を形成し、該切欠溝に回転操作体９の係合突起９
ａが係合している。９ｂは回転操作体９の回動軸
で下枠１２に軸着している。９ｃは操作把手で、
回転操作体９と一体的に形成されており、回転操
作体の上方に突出している。そして９c′の方向に
つまり下枠の長手方向に移動すれば回転操作体が
回動する。その場合接続具８も下方に作動し、点
線の位置まで移動する。本実施例では把手９ｃが
右端の位置でルーバー羽根は閉じ、左端の位置９
c′で最とも開くようになつている。

１４は下枠に取付けたストツパー本体で、適数
個の係合突部と係合凹部を回転操作体の操作把手
９ｃの回動方向に沿つて形成している。しかして
上記適宜箇所の凹部には把手９ｃに取付けたスト
ツパー爪１５が係脱可能に係合することによつて
接続具の上下高さ位置を変更することとなり、ひ
いてはルーバー羽根の開閉角度を調整することと
なる。落し錠１３は従来公知の構造で下枠１２に
取付けられている。つまりハンドル１３ａをもつ
て錠本体を左右に移動すれば錠杆１３ｂが上下動
する。１３ｃは係合ピン、１３ｄは錠杆１３ｂの
係合ピン１３ｃが移動する斜孔である。１３ｅは
嵌合突起で、錠杆１３ｂを押上げた状態つまり解
錠状態では該突起１３ｅは回転操作体９の凹溝９
ｄに係合して回転操作体の回動を阻止している。
突起１３ｅはルーバー羽根が完全に閉じている状
態のときの回転操作体の位置において凹溝９ｄと
係合する構造になつている。つまりルーバー羽根
が開いているときには回転操作体が回動しており
嵌合突起１３ｅは凹溝９ｄに納まらない位置にあ
るので錠本体も移動できず錠杆１３ｂは解錠され
ない。よつてルーバー羽根が開いている状態では
ルーバーが移動できず戸袋に納められるようなこ
とがないのでルーバー羽根を損傷するようなこと
がない。

第４図は回転操作体９と落し錠１３を断面Ｕ字
形の取付基体１６に取付けてユニツトにしたもの
である。このユニツトを第３図の如き下枠１２に
固定すればこれら部材の下枠への取付けが容易で
あることが理解できよう。回転操作体９は回動軸
９ｂを取付基体１６に軸着して回動可能としてい
る。取付基体の一方の側板にストツパー本体をと
りつけている。落し錠１３の作動も前記同様であ
る。１７，１７は取付用の止着孔である。

以上説明したことにより明らかなように本考案
の可動ルーバーは、ルーバー羽根を開閉するため
の操作機構が作動杆の下端部に取付けたＬ型の接
続具の一端と、下枠に回動可能に軸支している回
転操作体の一端との係合によつて、かつ回転操作
体の上方に一体的に突出している操作把手の下枠
長手方向の移動操作によつて構成されているの
で、操作は簡単で、確実に、かつ迅速にできる。
さらに又操作機構が従来技術のようにルーバー枠
外に大きく突出することもなので製品の保管、運
搬の際の容積も小さくなり、その分沢山の製品の
保管、運搬ができ、又施工の際の設置場所の制限
もなくなりコスト軽減になり、実用メリツト大で
ある。

尚本考案の可動ルーバーは雨戸の他に防犯ルー
バー、目隠しルーバー、ルーバー窓、面格子とし
て使用できるものであり実用性大である。

【図面の簡単な説明】

図面は本考案の実施例を示し、第１図は可動ル
ーバーの要部斜視図、第２図は第１図の要部拡大
正面図、第３図は第２図の要部側断面図、第４図
は他の実施例の要部斜視図である。 １……支持杆、２……ルーバー羽根、５……作
動杆、８……接続具、９……回転操作体。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 両端の支持杆に回動可能に軸支してなるルーバ
   ー羽根を上下方向に所要数配設するとともにこれ
   らルーバー羽根を上下方向に作動する作動杆に連
   係し、かつその作動杆の下端部にＬ型の接続具を
   取付け、さらに該接続具の一端を下枠に回動可能
   に軸支している回転操作体の一端に係合せしめ、
   上記回転操作体と一体的に形成されており、その
   上方に突出している操作把手を下枠の長手方向に
   移動することにより回転操作体を回動し、前記接
   続具ならびに作動杆を上下方向に作動するととも
   にルーバー羽根を回動可能にしてなることを特徴
   とする可動ルーバー。