JP3905156B2 - 扉のハンドル装置 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
この発明は扉に設けられたラッチ錠を操作する扉のハンドル装置の改良に関する。更に詳しくは、平行四辺形をなすリンク機構を備えた可動型のハンドル装置の改良に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来のこの種の装置としては、本願人が以前に出願した扉のハンドル装置(実願平7−88783号)又は実用新案登録第2508366号公報に示されたものを挙げることができる。
【0003】
それらのハンドル装置によれば、平行四辺形のリンク機構の存在により、扉上の台座に対し縦長のハンドルが常に平行をなして動くようにしてあるので、ハンドルをどの位置で握ってもほぼ等しい操作力でスムーズに操作できる利点がある。
【0004】
しかしながら、扉内のラッチの受動片に対し開扉時作動を呈する作動片は、リンク機構の一部をなす第1リンク(第1揺動部材)及び第2リンク(第2揺動部材)の一方に固定的に設けてあるので、台座に対し平行であって2つのリンクを介して揺動変位するハンドルの操作ストロークはかなりの制限を受けることになる。
【0005】
すなわち、元々受動片の変位量は小さく、それに連係される作動片の変位量も小さく、ひいてはリンク機構の揺動角度(回動角度)が小さく制限されることになり、結果的にハンドルの操作における揺動ストロークが大きく取れないことになる。
【0006】
ハンドルの操作ストロークがあまり小さ過ぎると、操作者にしっかりとした操作感を与えることができず、換言すると、操作者に正常なストロークをガタと勘違いいさせることになり、好ましくない。この傾向は、長期の使用において緩みが生じてくると、一層顕著に表れるようになる。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】
この発明は、平行四辺形をなすリンク機構を備えた扉のハンドル装置において、ハンドルの操作ストロークを可及的に大きくすることを目的として提案されたものである。
【0008】
【課題を解決するための手段】
上記の目的を達成するため、この発明の扉のハンドル装置は、扉の表面に固定した縦長の台座、この台座とほぼ平行な位置関係で上下方向に延在する縦長のハンドル、第1リンク及び第2リンクを夫々回り対偶を介して連結して連鎖を構成し、第1リンクの基端及び先端はそれぞれ第1枢軸及び第2枢軸で台座及びハンドルの上端部に枢着すると共に、第2リンクの先端及び基端はそれぞれ第3枢軸及び第4枢軸でハンドルの下端部及び台座に枢着し、第1枢軸及び第2枢軸の間隔を第3枢軸及び第4枢軸の間隔と同じくすると共に、第1枢軸及び第3枢軸の間隔を第2枢軸及び第4枢軸のそれと同じくし、以て、第1枢軸〜第4枢軸を順次結ぶ4個のリンクに平行四辺形リンク機構を形成させ、また、上記平行四辺形リンク機構にはそのリンク機構を第1リンクとハンドルとが鋭角をなす平常位置に戻すための戻しばねを弾装し、一方、上記第1枢軸と第4枢軸の間で、第1枢軸の近傍における台座に第5枢軸を設け、この第5枢軸によって連動リンクの一端を台座に回動可能に枢着すると共に、連動リンクの他端は軸と長孔の組で成る回動及び滑動可能な連係手段で第1リンクの先端に接続させ、以て、連動リンクの長さを第1リンクのそれより大きくし、他方、上記連動リンクの台座側の側面に錠箱の内側に延出する作動片を一体的に結合し、その先端を錠箱内のラッチの受動片に係合可能に臨ませ、ハンドルをそのストロークの限度内で一杯に押し引きしたとき、第1リンクに駆動されて回動する作動片の先端がラッチの受動片を変位させるようにしたことを特徴とする。
【0009】
【発明の実施の形態】
以下、図面に示す実施例に基づいてこの発明について説明する。
この発明のハンドル装置は、出入口としての扉10に設けるときは室外側及び室内側の両面に取り付けるのが普通であるが、物入れの扉に設けるときはその外方の面にのみ取り付ければ済む。
【0010】
図示の実施例において、ハンドル装置は扉10の内外両表面に取り付けられている。内外一対のハンドル装置における台座1、1は雌ねじと雄ねじとから成る取付ねじ91で扉10の両面に呼び付けて固定するとよい。
【0011】
ここでは、扉10の室外側(図1で右側)の表面に装着したハンドル装置を代表させて説明する。但し、図1において、ハンドル装置の下半部は上半部とほぼ同等の構造をなしているので、その記載は省略してある。
【0012】
縦長の台座1は縦長のハンドル2を上下の端部で側面がL字状をなす第1リンク31及び第2リンク32を介して可動に支持する。図中、符号92、93、94は台座1又はハンドル2に図示しない止めねじ等で固定された取付板で、ハンドル操作の諸部材を取り付けるために設けたものである。
【0013】
ハンドル2の上下の取付部分21、21及び台座1における上下の取付部分11、11には、前記のアーム31、32、後述の戻しばね7及び連係リンク33等を装着するため中空部がそれぞれ設けてある。
【0014】
前記の第1リンク31の基端及び先端はそれぞれ第1枢軸51及び第2枢軸52を介して台座1及びハンドル2の上端部に枢着してあり、また、第2リンク32の先端及び基端はそれぞれ第3枢軸53及び第4枢軸54を介してハンドル2及び台座1の下端部に枢着してある。
【0015】
なお、第1リンク31及び第2リンク32において、基端とは台座1側を言い、先端とはハンドル2側を言う。
【0016】
前記の各枢軸は水平にして扉10の表面に対し平行に前記の取付板93又は94を介して取り付けられている。
【0017】
図2に示すように、第1、第2、第3及び第4枢軸51〜54を順次結ぶ4個のリンクは平行四辺形をなすリンク機構6を形成する。換言すれば、平行四辺形のリンク機構6は、扉10に固定の台座1、第1リンク31、ハンドル2及び第2リンク32の両端を枢軸51、52、53及び54において順次連結して形成される。
【0018】
リンク機構6における第1リンク31及び第2リンク32は共に基端から横に一体に延出する腕片を有してL字状をなし、両リンク31、32の腕片の間はハンドル2と平行な連結杆22で結ばれている。連結杆22の両端はそれぞれピン57、57によって両リンク31、32の腕片に枢着されている。
【0019】
前記の連結杆22は、リンク機構6に多少のガタが生じても、そのリンク機構6が作動に支障を来さないような平行四辺形を保つようにしたもので、この発明にとって必須ではないが設けたほうが好ましい。
【0020】
固定の台座1に対し平行移動が可能なハンドル2は、両者1、2間に設けられた適当な移動制限手段、すなわち、任意のストッパによってその移動範囲が制限される。
【0021】
符号7は台座1の取付部分11、11及びハンドル2の上下の取付部分21、21に上下で対をなして設けたねじりばね等の戻しばねで、リンク機構6はその戻しばね7で非操作状態の平常位置に戻る方向(矢印Aと逆の方向)に付勢させてある。
【0022】
図2及び図3には、戻しばね7は表わされているが、図1では図面の繁雑さを避けるためそのばね7の記入を省略してある。
【0023】
次のこの発明の要部の構成について説明する。
台座1の一方の取付部分11とハンドル2の一方の取付部分21との間には、前記のリンク機構6の動きとは独立させた連動リンク33を設ける。
【0024】
連動リンク33は側面を例えばT字状に形成し、その脚部33aを作動片とする。作動片33aの連動リンク33に対する形成は一体としてもよいし、別体としたものを固設してもよい。
【0025】
そして、その作動片33aは扉10内であってラッチ錠の錠箱(図示しない)の内側に延出させ、ラッチの受動片20に臨ませるなどして関連させる。
【0026】
要するに、ハンドル2の押し引き操作により、ハンドル2がリンク機構6の作動に伴って台座1に対して平行移動した時、連動リンク33はハンドル2の変位量を後述のように縮小させた上で、作動片33aを介し受動片20に伝達し、ラッチ錠のラッチを後退させ又は後退を許容させて扉10を開放できるようにする。
【0027】
そのため、連動リンク33の一端は第5枢軸55で回動可能に枢着すると共に、連動リンク33の他端は軸と長孔の組みでなる回動及び滑動可能な連係手段56で接続させる。
【0028】
図示例において連係手段56の軸は空間を有効利用するために第2枢軸52を兼用させてあるが、ハンドル2又は台座1に別に設けてもよい。図1で符号33bは連動リンク33に設けた第1枢軸51に対する逃げ孔である。
【0029】
第5枢軸55並びに連係手段56の軸は水平にして扉10の表面に対し平行に設けるものとする。
【0030】
連動リンク33の両端部における前記した2つの軸の軸間距離は、第1リンク31又は第2リンク32の2つの枢軸51、52又は54、53の軸間距離よりも好ましくは1.7倍程度以上長くする。
【0031】
前記のように連動リンク33の軸間距離を第1リンク31(又は第2リンク32)のそれよりも長く形成した理由は、連動リンク33の変位量(揺動角度)を第1リンク31のそれよりも小さくする為である。
【0032】
この理由を裏返せば、連動リンク33の変位量が作動片33aを介してラッチの受動片20の小さな変位量によって制限を受けても、第1リンク31の変位量(揺動角度)はかなり大きくすることが可能となる。このことは、ハンドル2の操作ストロークを大きくできることに他ならない。
【0033】
上記のように構成されたこの発明の一実施例による扉のハンドル装置は、扉10の閉鎖状態(図1参照)において、平行四辺形のリンク機構6の1個のリンクをなす室内側のハンドル2を戻しばね7に抗して手で矢印A方向に押すと、ハンドル2はリンク機構6において台座1を固定のリンクとして第1リンク31及び第2リンク32の揺動に伴って平行移動する。
【0034】
その際、ハンドル2の変位に伴って連動リンク33も揺動し、作動片33aも共に変位するので、ラッチの受動片20を矢印B方向に押して変位させる。
【0035】
そして、ラッチ錠のラッチを係止状態から解除することになるので、そのままハンドル2を押し続ければ、扉10を矢印P方向に開放させることができる。
【0036】
逆に、扉10を閉鎖させハンドル2から手を離せば、変位していた各部材は戻しばね7の付勢力により当初の平常位置に戻る。
【0037】
なお、図1において矢印Cは室外側のハンドル2の操作方向で、連動リンク33の枢軸を室内側とは反対に上にしてあるので、室外側のハンドル2の引き操作により作動されるラッチの受動片の作動方向は室内側のハンドルを操作したときと同じB方向となる。
【0038】
【発明の効果】
以上に説明したこの発明の扉のハンドル装置は、ハンドルを平行移動させる平行四辺形のリンク機構の他に、ハンドルの動きをラッチの受動片に伝えるための作動片を有する連動リンクを備えているので、ハンドルの操作ストロークを大きくすることを可能とし、操作者に安定した操作感を与え得るという効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の扉のハンドル装置の実施例を示す縦断部分側面図。但し、同図において戻しばねはその記入が省略してある。
【図2】この発明の扉のハンドル装置を原理的かつ線図的に示す側面図。但し、同図は分り易くするためハンドルを少し押した状態において表している。
【図3】図1の実施例の拡大部分横断断面図。
【符号の説明】
10 扉
20 ラッチの受動片
1 台座
2 ハンドル
31 第1リンク
32 第2リンク
33 連動リンク
33a 作動片
51 第1枢軸
52 第2枢軸
53 第3枢軸
54 第4枢軸
55 第5枢軸
56 連係手段
Claims (1)
- 扉の表面に固定した縦長の台座、この台座とほぼ平行な位置関係で上下方向に延在する縦長のハンドル、第1リンク及び第2リンクを夫々回り対偶を介して連結して連鎖を構成し、第1リンクの基端及び先端はそれぞれ第1枢軸及び第2枢軸で台座及びハンドルの上端部に枢着すると共に、第2リンクの先端及び基端はそれぞれ第3枢軸及び第4枢軸でハンドルの下端部及び台座に枢着し、第1枢軸及び第2枢軸の間隔を第3枢軸及び第4枢軸の間隔と同じくすると共に、第1枢軸及び第3枢軸の間隔を第2枢軸及び第4枢軸のそれと同じくし、以て、第1枢軸〜第4枢軸を順次結ぶ4個のリンクに平行四辺形リンク機構を形成させ、また、上記平行四辺形リンク機構にはそのリンク機構を第1リンクとハンドルとが鋭角をなす平常位置に戻すための戻しばねを弾装し、一方、上記第1枢軸と第4枢軸の間で、第1枢軸の近傍における台座に第5枢軸を設け、この第5枢軸によって連動リンクの一端を台座に回動可能に枢着すると共に、連動リンクの他端は軸と長孔の組で成る回動及び滑動可能な連係手段で第1リンクの先端に接続させ、以て、連動リンクの長さを第1リンクのそれより大きくし、他方、上記連動リンクの台座側の側面に錠箱の内側に延出する作動片を一体的に結合し、その先端を錠箱内のラッチの受動片に係合可能に臨ませ、ハンドルをそのストロークの限度内で一杯に押し引きしたとき、第1リンクに駆動されて回動する作動片の先端がラッチの受動片を変位させるようにしたことを特徴とする扉のハンドル装置。
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JP27702396A JP3905156B2 (ja) | 1996-09-28 | 1996-09-28 | 扉のハンドル装置 |
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JP27702396A JP3905156B2 (ja) | 1996-09-28 | 1996-09-28 | 扉のハンドル装置 |
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JPH10102836A JPH10102836A (ja) | 1998-04-21 |
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ID=17577702
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JP27702396A Expired - Fee Related JP3905156B2 (ja) | 1996-09-28 | 1996-09-28 | 扉のハンドル装置 |
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JP2006022541A (ja) * | 2004-07-07 | 2006-01-26 | Miwa Lock Co Ltd | 扉のハンドル装置 |
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1996
- 1996-09-28 JP JP27702396A patent/JP3905156B2/ja not_active Expired - Fee Related
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