JP3499960B2 - 扉のハンドル装置 - Google Patents

扉のハンドル装置

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JP3499960B2
JP3499960B2 JP09778695A JP9778695A JP3499960B2 JP 3499960 B2 JP3499960 B2 JP 3499960B2 JP 09778695 A JP09778695 A JP 09778695A JP 9778695 A JP9778695 A JP 9778695A JP 3499960 B2 JP3499960 B2 JP 3499960B2
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治男 奥井
昌弘 幸得
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美和ロック株式会社
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Description

【発明の詳細な説明】 【0001】 【産業上の利用分野】この発明は扉のハンドル装置に関
する。更に詳しくは、扉に設けられたラッチ錠を操作で
きる可動型のハンドル装置に関する。 【0002】 【従来の技術】従来のこの種の扉のハンドル装置として
は、例えば実開平4−27069号公報に示されたもの
を挙げることができる。 【0003】そのハンドル装置は、縦長状に形成したハ
ンドルの下端部或は上端部である一端を、扉の表面に取
付ける下部或いは上部の座に枢支し、上記ハンドルの上
端部或は下端部である他端を、上部或は下部の座内に臨
ませ、その座内部に回動自在に設けられた作動片に係合
させ、上記ハンドルを扉面に対して垂直方向であって、
扉の開放方向に押し或は引いて、上記作動片を回動させ
るように設けると共に、その作動片の先端部を扉錠のラ
ッチ操作部材に係合させ、ハンドルを押し或は引いて扉
錠のラッチを後退させると共に開扉するように構成した
ものである。 【0004】 【発明が解決しようとする課題】しかしながら、前記の
従来装置によれば、縦長のハンドルは一端のみが枢支さ
れ、手で掴んで前後に揺動するようにしてあるから、枢
軸の近くでハンドルを握った場合と枢軸から離れた位置
でハンドルを握った場合とでは、モーメントの関係でハ
ンドルを押し又は引く際に要する操作力に差が生ずると
ころとなり、ハンドル操作がスムーズに行かなくなるこ
とがある。 【0005】この発明の扉のハンドル装置は、縦長のハ
ンドルをどの位置で握ってもほぼ等しい操作力でスムー
ズに操作できるようにしたものである。 【0006】また、他の目的として、この発明のハンド
ル装置において内端側に位置する作用レバーを簡単な機
構で水平面内で揺動できるようにする。 【0007】 【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
め、請求項1に記載の発明は、扉の表面において上下方
向に沿って固定され、内側に中空部を形成した一対の台
座と、夫々中空部を形成した上取付部分及び下取付部分
を上下端に一体に形成し、開口部を向い合せて、かつ、
この取付部分を介して夫々台座に摺動可能に装着された
縦長のハンドルと、上端及び下端の中空部に設けられ、
ハンドルの摺動範囲を制限する移動制限手段と、この移
動制限手段に付設され、ハンドルを常態位置に戻すため
の第1戻しばねと、上端又は下端の中空部に選択的に設
けられ、中央部を水平で扉表面に平行な枢軸で枢着され
ると共に、一端をハンドルの中空部内部に突設されたピ
ンに係合させた中間レバーと、この中間レバーの近傍に
配設され、中央部を鉛直で扉表面に平行な枢軸で枢着さ
れ、一端を中間レバーの他端に連係させると共に、他端
をラッチ錠のラッチに連係部材を介して連係させた作用
レバーと、この作用レバーに弾装され、作用レバーを常
態位置に向かう方向に付勢する第2戻しばねとを有し、
ハンドルの押し引き操作による扉の厚さ方向の動きを、
中間レバーの扉面及び床面に垂直な平面内における回動
を介して、作用レバーの水平な平面内での回動運動に変
換するようにしたことを特徴とする。 【0008】 【作用】図1及び図2にいずれも閉扉状態で示すこの発
明の実施例において、ハンドル2を第1戻しばね81の
弾力に抗して手で矢印A方向に引くと、ハンドル2は同
方向に直線的に摺動変位する。この際の変位量は移動制
限手段7によって規制される。 【0009】前記のハンドル2の摺動に伴って、ハンド
ル2の取付部分21に一端が連係する中間レバー41は
図1で右回りに揺動し、中間レバー41の他端の押圧に
より、作用レバー43は第2戻しばね82の弾力に抗し
て図2で矢印B方向に揺動する。 【0010】ここに、作用レバー43の他端が連係され
たラッチ錠20のラッチ(図示しない)の先端は、スト
ライクに対する係止状態から解除されるので、そのまま
ハンドル2を引き続ければ、扉10は図1で矢印C方向
に開放させることができる。 【0011】逆に、扉10を閉鎖させハンドル2から手
を離せば、変位していた各部材は第1及び第2戻しばね
81、82の付勢力により当初の常態位置に戻る。 【0012】 【実施例】以下、図1及び図2に示す実施例に基いて、
この発明を説明する。この発明のハンドル装置は、出入
口としての扉10に設ける場合は室外側及び室内側の両
表面に取り付けるのが普通であるが、物入れの扉に設け
る場合はその外方の一面にのみ取り付ければ済む。 【0013】実施例において、ハンドル装置は扉10の
内外両表面に取り付けられている。内外一対のハンドル
装置における台座1、1は雌ねじと雄ねじとから成る取
付ねじ91で扉10の両面に呼び付けて固定するとよ
い。 【0014】ここでは、扉10の室外側(図1で右側)
の表面に装着したハンドル装置を代表させて説明する。 【0015】図示例の台座1は上下で対をなして設けら
れているが、上下の台座は一体をなしたものでもよい。 【0016】実施例において、台座1は縦長のハンドル
2の上下取付部分21、21を扉表面に対し垂直方向に
摺動可能に装着する。 【0017】ハンドル2の上下の取付部分21、21及
び台座1におけるその対向部分11、11には、後述の
台座側枠板12、ハンドル側枠板22、中間レバー41
及び作用レバー43等を装着するため、中空部がそれぞ
れ設けてある。 【0018】台座1の各中空部には例えば横断面コ字状
の台座側枠板12がねじ92等で固定され、ハンドル2
における各取付け部分21の中空部には例えば横断面コ
字状のハンドル側枠板22がねじ93等で固定されてい
る。 【0019】前記の台座側枠板12の先端は、ハンドル
2の取付け部分21の中空部内に嵌め込まれるように延
出させてある。 【0020】そして、上下一対の枠板12、22は互に
摺動可能に組み付けてあって、台座側枠板12に固定の
ピン71とそのピン71が摺動可能に嵌め込まれるハン
ドル側枠板22上の長孔72との組で成る移動制限手段
7により、両枠板12、22間、換言すれば、台座1と
ハンドル2との間の移動範囲が制限してある。 【0021】符号81は上下の台座1、1とハンドル2
の上下取付部分21、21との間に上下で対をなして設
けた引張りばね等の第1戻しばねで、この一対の第1戻
しばね81、81は摺動可能なハンドル2を常態位置
(非操作位置)に戻すためのものである。 【0022】図示の実施例において、各第1戻しばね8
1は、具体的には台座側枠板12上の枢軸を兼ねる止め
軸42とハンドル側枠板22の天板部との間に掛け渡さ
れている。 【0023】台座1の上下中空部における一方(図1で
上方)の台座側枠板12には、水平にして扉表面に平行
な枢軸42(この軸は第1戻しばね81の止め軸を兼ね
ている)で枢着された中間レバー41及び鉛直にして扉
表面に平行な枢軸44で枢着された作用レバー43が設
けてある。符号45は枢軸44の支持片である。 【0024】前記の中間レバー41の一端はハンドル2
の一方(上方)の取付部分21にピン41aを介して連
係させると共に、その中間レバー41の他端は作用レバ
ー43の一端に連係させる。 【0025】そして、作用レバー43にはその作用レバ
ー43を常態位置(非操作位置)に戻すためのねじりば
ね等の第2戻しばね82を付設する。図示の第2戻しば
ね82は枢軸44の管状スペーサに巻装させたねじりば
ねである。 【0026】更に、作用レバー43の他端は、扉10内
に掘り込んで設けられたラッチ錠20のラッチに図示し
ない連係部材を介して連係させてあり、ハンドル2の押
し引きの操作により、前記ラッチを後退させ又はラッチ
の後退を許容させて開扉を可能とさせる。 【0027】図示の実施例において、ラッチ錠20にお
けるラッチは、摺動形式のもの又は反転形式のもののい
ずれでもよいが、変位量を小さくする観点からすると、
後者の反転形式のものの方が好ましい。 【0028】扉10の室外側(図1で右側)に装着した
ハンドル装置の構造は前記の通りである。 【0029】それと対称的に設けることができるハンド
ル装置、すなわち、扉10の室内側(図1で左側)の表
面に装着したハンドル装置は、前述のものとは構造上次
の部分が主として異なり、他の部分についてはほぼ同等
であるから、その説明は省略する。 【0030】扉10を開放させる時、ハンドル2は図1
で矢印Dの方向に押して開扉させると使い勝手が良いの
で、第1戻しばねハンドル2が台座1より遠ざかる方向
に付勢するように設ける。 【0031】また、ハンドル2が操作されるとき、ハン
ドル2は台座1に対し常態位置より押し込まれるので、
両者間にはその押込み分に足る逃げを要する。 【0032】 【発明の効果】以上に説明したこの発明の扉のハンドル
装置によれば、縦長のハンドルを押し引き操作した時、
該ハンドルが台座に対し平行に変位することになるの
で、上下方向でどの位置を握っても、ほぼ等しい操作力
でスムーズに操作できる効果を奏する。 【0033】また、同装置において内端側に位置する作
用レバーを簡単な機構で水平面内で揺動できるようにし
た。
【図面の簡単な説明】 【図1】この発明の扉のハンドル装置の実施例を示す部
分縦断側面図。 【図2】図1のII−II線による横断面図。 【符号の説明】 10 扉 20 ラッチ錠 1 台座 2 ハンドル 3 第1アーム 4 第2アーム 41 中間レバー 42 枢軸 43 作用レバー 44 枢軸
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 平8−260772(JP,A) 実開 昭58−142251(JP,U) 実開 平3−128177(JP,U) 実開 昭52−34439(JP,U) 実開 昭63−64866(JP,U) 実開 平4−27069(JP,U) 実開 平7−4726(JP,U) 実公 昭43−6072(JP,Y1) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) E05B 1/00 311 E05C 1/14

Claims (1)

  1. (57)【特許請求の範囲】 【請求項1】 扉の表面において上下方向に沿って固定
    され、内側に中空部を形成した一対の台座と、夫々中空
    部を形成した上取付部分及び下取付部分を上下端に一体
    に形成し、開口部を向い合せて、かつ、この取付部分を
    介して夫々台座に摺動可能に装着された縦長のハンドル
    と、上端及び下端の中空部に設けられ、ハンドルの摺動
    範囲を制限する移動制限手段と、この移動制限手段に付
    設され、ハンドルを常態位置に戻すための第1戻しばね
    と、上端又は下端の中空部に選択的に設けられ、中央部
    を水平で扉表面に平行な枢軸で枢着されると共に、一端
    をハンドルの中空部内部に突設されたピンに係合させた
    中間レバーと、この中間レバーの近傍に配設され、中央
    部を鉛直で扉表面に平行な枢軸で枢着され、一端を中間
    レバーの他端に連係させると共に、他端をラッチ錠のラ
    ッチに連係部材を介して連係させた作用レバーと、この
    作用レバーに弾装され、作用レバーを常態位置に向かう
    方向に付勢する第2戻しばねとを有し、ハンドルの押し
    引き操作による扉の厚さ方向の動きを、中間レバーの扉
    面及び床面に垂直な平面内における回動を介して、作用
    レバーの水平な平面内での回動運動に変換するようにし
    たことを特徴とする扉のハンドル装置。
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