JP2531499B2 - 意匠フィルム接合成形品の製造方法 - Google Patents

意匠フィルム接合成形品の製造方法

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JP2531499B2 JP6072027A JP7202794A JP2531499B2 JP 2531499 B2 JP2531499 B2 JP 2531499B2 JP 6072027 A JP6072027 A JP 6072027A JP 7202794 A JP7202794 A JP 7202794A JP 2531499 B2 JP2531499 B2 JP 2531499B2
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    • B29CSHAPING OR JOINING OF PLASTICS; SHAPING OF MATERIAL IN A PLASTIC STATE, NOT OTHERWISE PROVIDED FOR; AFTER-TREATMENT OF THE SHAPED PRODUCTS, e.g. REPAIRING
    • B29C45/00Injection moulding, i.e. forcing the required volume of moulding material through a nozzle into a closed mould; Apparatus therefor
    • B29C45/14Injection moulding, i.e. forcing the required volume of moulding material through a nozzle into a closed mould; Apparatus therefor incorporating preformed parts or layers, e.g. injection moulding around inserts or for coating articles
    • B29C45/1418Injection moulding, i.e. forcing the required volume of moulding material through a nozzle into a closed mould; Apparatus therefor incorporating preformed parts or layers, e.g. injection moulding around inserts or for coating articles the inserts being deformed or preformed, e.g. by the injection pressure

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  • Injection Moulding Of Plastics Or The Like (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、意匠フィルムを成形品
に接合し、意匠フィルムと所定の成形品とが一体になる
よう製造する意匠フィルム接合成形品の製造方法に関す
るものである。
【0002】
【従来の技術】成形品に接合された意匠フィルムが成形
品との一体感を高める意匠フィルムの接合方法として
は、一般的に、成形品に接合する意匠フィルムを予めシ
ボ加工によって表面粗さを得た後、それを成形品と接合
する方法、意匠フィルムを成形品と接合した後、ショッ
トブラスト等によって成形品を成形品と意匠フィルムが
同程度の所定の表面粗さにする方法がある。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、前述し
たような意匠フィルムを予めシボ加工して接合する方
法、ショトブラスト等で意匠フィルムと成形品の表面を
粗くする方法では、作業工数が増加し、作業工数の増加
が製造価格に影響し、結果的に高価なものとなってしま
う。また、前述した二つの方法では意匠フィルムの表面
の表面粗さが一様となり、特に、意匠フィルム表面上の
任意の個所に異なる表面粗さを得るような場合は、異な
る表面粗さを得たい場所にマスキングテープ等によるマ
スキング処理を施し、全体的な所定の表面粗さを得た
後、マスキングテープを剥離して同一の意匠フィルム表
面に部分的に異なる表面粗さを得るというように非常に
手間のかかることになる。
【0004】更に、作業工数を減らす対策として、特開
平2−304886号公報で開示された方法のように、
樹脂製品の製造工程において樹脂製品の成形と所定の表
面粗さの意匠フィルムを一体に成形する方法がある。
【0005】しかし、意匠フィルムの表面を所定の表面
粗さに加工するには、意匠フィルムの表面にシボを付す
必要性があり、作業工数を減らす効果は十分ではなかっ
た。
【0006】そこで、本発明は、意匠フィルムと成形品
との一体感を増し、作業工数を減らした意匠フィルム接
合成形品の製造方法の提供を第一の課題とし、また、意
匠フィルム表面上に任意に部分的に異なる表面粗さを得
ることができる意匠フィルム接合成形品の製造方法の提
供を第二の課題とするものである。
【0007】
【課題を解決するための手段】請求項1にかかる意匠フ
ィルム接合成形品の製造方法は、意匠フィルムが接触す
る面を予め所定の表面粗さとした金型に、意匠フィルム
の意匠面側を保持させる保持工程と、前記金型内に保持
された意匠フィルムに射出された成形材料を押付け、意
匠フィルムを射出成形によって形成される所定の成形品
に接合する接合工程とを具備するものである。
【0008】請求項2にかかる意匠フィルム接合成形品
の製造方法は、意匠フィルムが接触する面を予め部分的
に異なる表面粗さとした金型に、意匠フィルムの意匠面
側を保持する保持工程と、前記金型内に保持された意匠
フィルムに射出された成形材料を押付け、意匠フィルム
を射出成形によって形成される所定の成形品に接合する
接合工程とを具備するものである。
【0009】
【作用】請求項1においては、金型の面に意匠フィルム
に施す所定の表面粗さを有する加工をしておき、先ず、
意匠フィルムを表面粗さを施した金型の面に取付け、こ
の意匠フィルムを保持する。そして、金型内に保持され
た意匠フィルムに射出成形材料を射出し、意匠フィルム
に射出成形材料を押し付けて両者を接合する。この場
合、意匠フィルムに金型に施された表面粗さが転写さ
れ、所定の表面粗さが施された意匠フィルム接合成形品
を得る。
【0010】請求項2においては、請求項1による意匠
フィルムを保持する面に意匠フィルムと成形品に施す所
定の表面粗さをシボ加工した金型に対して、部分的に異
なる表面粗さを施こすことで、一つの意匠フィルム上に
複数の異なる表面粗さを設けることができる。
【0011】
【実施例】図1は本発明の第一実施例における意匠フィ
ルム接合成形品の製造方法を説明するための説明図、図
2は本発明の第一実施例における意匠フィルム接合成形
品の製造方法を使用した意匠フィルム接合成形品の平面
図である。
【0012】図1において、先ず、上型2と下型3とは
成形品1の金型Aである。この下型3の意匠フィルム4
が接触する面には、所定の表面粗さを持ったシボ加工を
施したシボ加工面5を形成している。シボ加工面5の表
面粗さは目的とする表面粗さが、例えば、10[Z]で
あればシボ加工面5の表面粗さもほぼ同じ値の10
[Z]のシボ加工を施す。一方、合成樹脂からなる成形
品1と意匠フィルム4を接合するとき、意匠フィルム4
の材質は合成樹脂からなる成形品1との接合性を向上さ
せるために成形品1と同じ材質であることが望ましく、
本実施例では成形品1を6ナイロン(ナチュラル)、意
匠フィルム4を同じく6ナイロン(厚さ0.1[m
m])、更に、金型Aのシボ加工面5は棚沢八光社B梨
KN−1507相当を採用している。なお、合成樹脂か
らなる成形品1は、中央に空洞を有する蓋である。
【0013】そして、成形の際に、金型Aの下型3内の
シボ加工面5上に意匠フィルム4を取付ける。このと
き、意匠フィルム4が特定の方向からずれたり、金型A
の下型3から外れないように保持することが必要であ
る。この保持の方法としては、意匠フィルム4に静電気
を帯電させることで金型Aの下型3に吸着される方法を
採用し、意匠フィルムを金型Aの下型3に保持する方法
等がある。因に、本実施例では、単に載置したのみであ
る。次に、図示しない射出成形機のノズルに連結された
上型2から合成樹脂材料を射出し、成形品1を成形す
る。この射出成形機からの合成樹脂材料の射出圧力によ
り意匠フィルム4と成形品1が押し付けられ、密接した
状態で接合される。このとき、シボ加工面5のシボ模様
が意匠フィルム4の全体と成形品1の一部に転写され
る。そして、上型2と下型3とを成形品1から離型する
ことにより、所定の表面粗さを有する意匠フィルム4が
接合された成形品1となる。即ち、意匠フィルム4に金
型Aのシボ加工面5が転写されたシボ加工転写面6を持
つ、図2に示す意匠フィルム接合成形品7を得る。
【0014】次に、本発明における第二実施例について
説明する。
【0015】図3は本発明における第二実施例の意匠フ
ィルム接合成形品の製造方法を説明するための説明図、
図4は本発明の第二実施例における意匠フィルム接合成
形品の製造方法を使用した意匠フィルム接合成形品の平
面図である。
【0016】図3において、前記第一実施例による上型
2と下型8とは成形品1の金型Bを構成している。下型
8とは所定のシボ加工に任意性を持たせ、それぞれ異な
る表面粗さを施したシボ加工面9、シボ加工面10及び
シボ加工面11からなり、異なる表面粗さを持つもので
ある。そして、それぞれ異なる意匠を表記した意匠フィ
ルム12及び意匠フィルム13を金型B内に取付ける。
但し、これらの意匠フィルム12,13はいずれも前記
第一実施例と同様に成形品1との接合性を高めるために
同一材質であることが望ましい。また、意匠フィルム1
2,13の厚さは成形品1との接合性と転写されるシボ
加工の効果に依存するため、意匠フィルム12,13の
両者において同程度の転写効果を得る場合には同一厚さ
が望ましい。しかしながら、意匠フィルム12と意匠フ
ィルム13に異なる転写効果を希望する場合は、フィル
ムの厚さを変更することにより異なる表面粗さを得るこ
とができる。
【0017】まず、成形品1の成形の際には、意匠フィ
ルム12,13がずれたりしないように保持する。次
に、図示しない射出成形機に連結された成形品1を金型
Bの下型8に取付けた後、射出成形機の合成樹脂の射出
圧力によりそれぞれの意匠フィルム12及び意匠フィル
ム13と成形品1が押し付けられ、同時に接合される。
このとき、前記第一実施例と同様に、シボ加工面9、シ
ボ加工面10及びシボ加工面11のそれぞれ異なるシボ
模様が意匠フィルム12及び意匠フィルム13の全体と
成形品1の一部に同時に転写される。そして、金型Bを
開き成形品1を金型Bから離型することにより任意に異
なる表面粗さを有する意匠フィルム12,13,が接合
された成形品1、即ち、シボ加工面9,10,11が転
写されたシボ加工転写面14、シボ加工転写面15及び
シボ加工転写面16を持つ、図4に示す意匠フィルム接
合成形品17を得る。
【0018】このように、図1及び図2による意匠フィ
ルム接合成形品の製造方法は、成形品1と意匠フィルム
4を接合するための金型Aにおいて、まず、意匠フィル
ム4が接する面に予め所定の表面粗さのシボ加工を施し
たシボ加工面5を有する金型Aの下型3を製作してお
く。そして、保持工程において、意匠フィルム4を金型
Aの下型3に保持する。そして、図示しない射出成形機
のノズルに連結された成形品1を成形する金型Aに、射
出成形機からの合成樹脂材料の射出圧力により、意匠フ
ィルム4と成形品1が接合工程により接合される。この
とき、意匠フィルム4の材質は成形品1との接合性を高
めるために成形品1と同一の材質または特性の似た材質
であることが好ましい。こうして、意匠フィルム4と成
形品1が接合されると、シボ加工面5を意匠フィルム4
に転写した状態で成形品1が硬化し、表面粗さが転写さ
れ、金型Aから取り出す離型工程により所定の表面粗さ
を有する意匠フィルム接合成形品7を得ることができ、
これを請求項1の実施例とすることができる。
【0019】即ち、所定の表面粗さを施すことと意匠フ
ィルム4と成形品1の接合を一括した製造方法を得るこ
とができる。
【0020】また、図3及び図4の実施例の意匠フィル
ム接合成形品の製造方法は、前記第一実施例による金型
Aにおける所定のシボ加工面に任意性を持たせ、異なる
表面粗さを施したシボ加工面9、シボ加工面10及びシ
ボ加工面11等からなる任意に異なる表面粗さを持つ金
型Bを得る。そして、それぞれ異なる意匠を表記した意
匠フィルム12及び意匠フィルム13を金型Bに設定す
る。更に、保持工程においては、意匠フィルム12,1
3がずれたりしないよう保持する。次に、図示しない射
出成形機のノズルに連結された成形品1を金型Bで成形
するとき、射出成形機からの合成樹脂の射出成形圧力に
よりそれぞれの意匠フィルム12,13と成形品1が接
合工程により接合される。これにより、前記第一実施例
と同様に、シボ加工面9、シボ加工面10及びシボ加工
面11のそれぞれ異なるシボ模様が意匠フィルム12及
び意匠フィルム13の全体と成形品1の一部に同時に転
写される。成形品1を金型Bから取り出す離型工程によ
り任意に異なる表面粗さを有する意匠フィルム12,1
3が接合された成形品1、即ち、シボ加工面が転写され
たシボ加工転写面14、シボ加工転写面15,シボ加工
転写面16を持つ意匠フィルム接合成形品17を得るこ
とができ、これを請求項2の実施例とすることができ
る。即ち、同一の表面上に部分的に異なる表面粗さを施
すことと意匠フィルム12,13と成形品1の接合を一
括した製造方法を得ることができる。
【0021】ところで、上記各実施例では合成樹脂の成
形について説明したが、本発明を実施する場合には、合
成ゴムに使用することもできる。
【0022】また、上記各実施例ではシボ加工面9、シ
ボ加工面10及びシボ加工面11の3種類について述べ
たが本発明を実施する場合には、更に多くのシボ模様を
付すことができるし、また、連続的に変化するシボ模様
とすることもできる。
【0023】そして、上記各実施例では意匠フィルム
4,12,13と成形品1の接合を接着剤を使用しない
で接合する事例について説明したが、本発明を実施する
場合には、接着剤を使用してもよい。
【0024】
【発明の効果】以上のように、請求項1の意匠フィルム
接合成形品の製造方法においては、意匠フィルムと成形
品を接合するための金型の意匠フィルムが接する面に、
予め所定の表面粗さを得るシボ加工を形成しておき、そ
の面に意匠フィルムを保持させ、射出成形機からの射出
圧力によって意匠フィルムと成形品が密着し、その硬化
によって接合される。このとき、金型に形成された表面
粗さが硬化された意匠フィルムと成形品に転写され、所
定の表面粗さが形成された意匠フィルム接合成形品を得
ることができる。しかも、意匠フィルムと成形品との一
体感を増し、作業工数を減らした意匠フィルム接合成形
品を得ることができる。
【0025】請求項2の意匠フィルム接合成形品の製造
方法においては、意匠フィルムと成形品を接合するため
の金型の意匠フィルムが接する面に、予め任意に部分的
に異なる表面粗さを得るシボ加工を形成しておき、その
面に意匠フィルムを保持させ、射出成形機からの射出圧
力によって意匠フィルムと成形品が密着し、その硬化に
よって接合される。このとき、金型に形成された表面粗
さが硬化された意匠フィルムと成形品に転写され、部分
的に異なる所定の表面粗さが形成された意匠フィルム接
合成形品を得ることができる。しかも、意匠フィルムと
成形品との一体感を増し、作業工数を減らし、また、意
匠フィルム表面上に任意に部分的に異なる表面粗さを得
ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 図1は本発明の第一実施例である意匠フィル
ム接合成形品の製造方法の説明図である。
【図2】 図2は本発明の第一実施例における意匠フィ
ルム接合成形品の製造方法を使用した意匠フィルム接合
成形品の平面図である。
【図3】 図3は本発明の第二実施例である意匠フィル
ム接合成形品の製造方法の説明図である。
【図4】 図4は本発明の第二実施例における意匠フィ
ルム接合成形品の製造方法を使用した意匠フィルム接合
成形品の平面図である。
【符号の説明】
A,B 金型 1 成形品 2 上型 3,8 下型 4,12,13 意匠フィルム 5,9,10,11 シボ加工面 6,14,15,16 シボ加工転写面 7,17 意匠フィルム接合成形品

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 意匠フィルムが接触する面を予め所定の
    表面粗さとした金型に対して意匠フィルムの意匠面側を
    保持させる保持工程と、 前記金型内で保持された意匠フィルムに射出された成形
    材料を押し付け、意匠フィルムを射出成形によって形成
    される所定の成形品に接合する接合工程とを具備するこ
    とを特徴とする意匠フィルム接合成形品の製造方法。
  2. 【請求項2】 意匠フィルムが接触する面を予め部分的
    に異なる表面粗さとした金型に、意匠フィルムの意匠面
    側を保持させる保持工程と、 前記金型内に保持された意匠フィルムに射出された成形
    材料を押し付け、意匠フィルムを射出成形によって形成
    される所定の成形品に接合する接合工程とを具備するこ
    とを特徴とする意匠フィルム接合成形品の製造方法。
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