JP3227530B2 - キートップ板 - Google Patents

キートップ板

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JP3227530B2
JP3227530B2 JP35846596A JP35846596A JP3227530B2 JP 3227530 B2 JP3227530 B2 JP 3227530B2 JP 35846596 A JP35846596 A JP 35846596A JP 35846596 A JP35846596 A JP 35846596A JP 3227530 B2 JP3227530 B2 JP 3227530B2
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二郎 稲垣
達也 岡村
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帝国通信工業株式会社
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明はキートップ板に関す
るものである。
【0002】
【従来の技術】従来、合成樹脂フイルム中に複数個のキ
ートップを形成してなるキートップ板が利用されてい
る。
【0003】図5はこの種の従来のキートップ板を示す
図であり、同図(a)は平面図、同図(b)は同図
(a)のa−a断面図である。同図に示すキートップ板
80は、合成樹脂フイルム81内に20個のキートップ
83を設けて構成されている。
【0004】キートップ83は合成樹脂フイルム81を
上方向に湾曲変形して形成される湾曲部85の下面の凹
部内にモールド樹脂87を成型することで構成される。
【0005】ここで図6は図5(b)のH部分の拡大図
である。同図に示すようにこのキートップ板80の場
合、合成樹脂フイルム81の表面全体に装飾用印刷層9
1を印刷形成している。この装飾用印刷層91はキート
ップ83の表面に例えば数字や各種記号などを表示する
ためのものであり、実際には3〜5層程度印刷塗料を重
ね塗りして構成されている。
【0006】そしてこのキートップ板80を製造するに
は、図7に示すように、表面に装飾用印刷層91を印刷
した熱可塑性の合成樹脂フイルム81を、第1,第2金
型100,110で挾み込み、第2金型110に設けた
ピンゲート111から高温高圧の溶融モールド樹脂を射
出し、該溶融モールド樹脂の熱と圧力によって第1金型
100に設けたキャビティー101に面した合成樹脂フ
イルム81を湾曲変形させて該キャビティー101の内
面に密着させ、同時に該キャビティー101内にモール
ド樹脂を充填し、冷却する。そして溶融モールド樹脂が
固化した後に第1,第2金型100,101を取り外せ
ば、図5,図6に示すキートップ板80が完成する。
【0007】キートップ板80を使用するには図8に示
すように、このキートップ板80をスイッチ接点121
を形成した基板120の上に載置し、その上にケース1
30を被せる。そしてケース130に設けた孔131か
ら突出するキートップ83を押圧することによってスイ
ッチ接点121上に取り付けたクリック板123を押圧
し、クリック板123を反転することでクリック感覚を
生ぜしめると共にスイッチ接点121をオンする。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら上記従来
のキートップ板80であって合成樹脂フイルム81の引
き延ばし変形率の大きいものやキーピッチの狭いもの
は、これを製造した際に図6に示すキートップ83とキ
ートップ83の間の平面部分dにゆがみ(シワ)が生じ
易く、ゆがみが生じた場合は外観上好ましくないばかり
か、1つのキートップ83を押圧した際に、該ゆがみ部
分の形状が他の形状に変化することで「パリッ」という
ような雑音が発生してしまうという問題点があった。
【0009】前記平面部分dにゆがみが生じるのは以下
の理由による。即ちこのキートップ板80のキートップ
83は合成樹脂フイルム81を引き延ばして変形させる
ことで形成されるので、その表面に印刷する装飾用印刷
層91も延びやすい材質のものを使用している。
【0010】そして合成樹脂フイルム81にキートップ
83を形成する際は、前記平面部分dの合成樹脂フイル
ム81と装飾用印刷層91も加熱され且つ多少引き延ば
されるが、合成樹脂フイルム81と装飾用印刷層91は
その材質の相違から熱による線膨張係数が相違する(通
常装飾用印刷層91の方が大きい)ので、両者の間にひ
ずみが生じ、しかも前記装飾用印刷層91は前述のよう
に延びやすい材質を用いている関係上一旦延びると冷却
後も縮みにくいのに対して合成樹脂フイルム81は冷却
後は縮みやすく、冷却後において合成樹脂フイルム81
と装飾用印刷層91の間に応力が生じ、これによって前
記平面部分dにゆがみが生じてしまうのである。
【0011】本発明は上述の点に鑑みてなされたもので
ありその目的は、キートップを設けていない面の部分に
ゆがみが生じることがなく、外観上好ましいばかりか、
キートップを押圧した際に該面の部分から雑音が生じる
恐れのないキートップ板を提供することにある。
【0012】
【課題を解決するための手段】上記問題点を解決するた
め本発明は、合成樹脂フイルム内に、該合成樹脂フイル
ムの所定部分を上方向に湾曲変形すると共に該湾曲によ
って裏面側に形成される凹部内にモールド樹脂を取り付
けてなるキートップを設け、且つ該合成樹脂フイルムの
表面又は裏面に所望の装飾用印刷層を設けた構造のキー
トップ板において、前記合成樹脂フイルムの前記キート
ップを形成していない部分の装飾用印刷層を設けていな
い側の面全体に、該面のゆがみ防止用の印刷層を設ける
ことによって前記合成樹脂フイルムをこのゆがみ防止用
の印刷層と前記装飾用印刷層によって挟むこととした。
【0013】
【発明の実施の形態】以下、本発明の一実施形態を図面
に基づいて詳細に説明する。図1,図2,図3は本発明
の一実施形態を適用したキートップ板1を示す図であ
り、図1(a)は平面図、図1(b)は図1(a)のA
−A断面図、図2は裏面図、図3は図1(b)のB部分
の拡大図である。
【0014】図1,図2に示すようにこのキートップ板
1は、合成樹脂フイルム10中に20個のキートップ2
0を形成して構成されている。
【0015】キートップ20は合成樹脂フイルム10を
上方向に湾曲変形して形成される湾曲部21の下面の凹
部内にモールド樹脂23を成型することで形成される。
【0016】そして本実施形態の場合、合成樹脂フイル
ム10の表面全体に装飾用印刷層11を印刷形成すると
同時に、その裏面のキートップ20を形成していない面
全体(図2の破斜線部分)にゆがみ防止用の印刷層13
を形成している。
【0017】ここで合成樹脂フイルム10としては、厚
み75〜150μm程度の熱可塑性の透明又は半透明の
合成樹脂フイルム、例えば透明なPETフイルムを用い
る。
【0018】装飾用印刷層11はキートップ20の表面
に例えば数字や各種記号などを表示するためのものであ
り、熱硬化型ウレタン系の塗料で1層が4〜8μm程度
の厚みのものを3〜5層程度重ね塗りして構成してい
る。
【0019】ゆがみ防止用の印刷層13としては、前記
装飾用印刷層11の材質と同質のもの、例えば熱硬化型
ウレタン系の白色の塗料で1層が4〜8μm程度の厚み
のものを1層又は複数層重ね塗りして構成している。
【0020】モールド樹脂23としては、熱可塑性の透
明又は半透明なモールド樹脂、例えばポリカーボネート
(PC)、ポリメチルメタアクリレート(PMMA)、
PC/PETアロイ等を用いる。
【0021】そしてキートップ板1を製造するには、図
4に示すように、表面に装飾用印刷層11を印刷し且つ
裏面にゆがみ防止用の印刷層13を印刷した熱可塑性の
合成樹脂フイルム10を、第1,第2金型100,11
0で挾み込み、第2金型110に設けたピンゲート11
1から260℃程度の高温高圧の溶融モールド樹脂を射
出し、該溶融モールド樹脂の熱と圧力によって第1金型
100に設けたキャビティー101に面した合成樹脂フ
イルム10を引き延ばして湾曲変形させて該キャビティ
ー101の内面に密着させ、同時に該キャビティー10
1内にモールド樹脂を充填し、その後冷却して溶融モー
ルド樹脂を固化した後に第1,第2金型100,101
を取り外せば、図1,図2,図3に示すキートップ板1
が完成する。
【0022】ところで前記「発明が解決しようとする課
題」の欄で述べたように、合成樹脂フイルム10のキー
トップ20を形成しない面Dの合成樹脂フイルム10と
装飾用印刷層11と印刷層13は、キートップ20の成
型時に加熱され且つ多少引き延ばされる。そして前述の
ように合成樹脂フイルム10は装飾用印刷層11及び印
刷層13とはその材質の相違から熱による線膨張係数が
相違する(通常、合成樹脂フイルム10よりも装飾用印
刷層11及び印刷層13の方が大きい)。しかしながら
本実施形態の場合、該合成樹脂フイルム10を挾む装飾
用印刷層11と印刷層13の線膨張係数は略同じなの
で、合成樹脂フイルム10の表裏面に略同じ応力が負荷
されることとなる。従ってこの面Dの部分にゆがみは生
じなくなる。
【0023】従って外観上好ましいばかりか、キートッ
プ板1のキートップ20を押圧しても、キートップ20
を形成していない面Dの部分から雑音が発生することは
ない。
【0024】なお印刷層13を白色にしたのは、キート
ップ板1の下面側に発光素子を配置したときに、該印刷
層13に入射した光を反射し、該反射光をモールド樹脂
23内に導入させるためである。
【0025】以上本発明の一実施形態を詳細に説明した
が本発明はこれに限定されず、例えば以下のような変形
が可能である。 上記実施形態では装飾用印刷層11を合成樹脂フイル
ム10の表面側に印刷した場合を示したが、該装飾用印
刷層11は合成樹脂フイルム10の裏面側に印刷しても
良い。その場合は前記ゆがみ防止用の印刷層13は合成
樹脂フイルム10の表面側に設ける。
【0026】上記実施形態ではゆがみ防止用の印刷層
13を合成樹脂フイルム10の裏面のキートップ20を
設けていない面全体に設けたが、該印刷層13は必ずし
も該面全体に設ける必要はなく、必要に応じて該面内に
印刷層13を設けない部分を設けても良い。
【0027】上記キートップ板1の製造方法において
は、キートップ20を構成する湾曲部21とモールド樹
脂23とを第1,第2金型100,110を用いた1工
程で同時に形成したが、他の製造方法、例えば合成樹脂
フイルム10のみをプレフォームすることによって予め
各キートップ20用の湾曲部21を形成しておき、次の
工程で湾曲部21内にモールド樹脂23を成型して製造
するようにしても良い。
【0028】印刷層13の代わりに、装飾用印刷層1
1と同等の線膨張係数を有する部材からなる層(シート
など)を張り付ける等しても良い。
【0029】
【発明の効果】以上詳細に説明したように本発明によれ
ば、キートップ板の装飾用印刷層を設けていない側の面
にゆがみ防止用の印刷層を設けるという簡単な構造であ
るにもかかわらず、キートップ板のキートップを設けて
いない面の部分にゆがみが生じることはなく、外観上好
ましいばかりか、キートップを押圧した際に該面の部分
から雑音が生じる恐れがなくなるという優れた効果を有
する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態を適用したキートップ板1
を示す図であり、同図(a)は平面図、同図(b)は同
図(a)のA−A断面図である。
【図2】キートップ板1の裏面図である。
【図3】図1(b)のB部分の拡大図である。
【図4】キートップ板1の製造方法を示す図である。
【図5】従来のキートップ板を示す図である。
【図6】図5(b)のH部分の拡大図である。
【図7】キートップ板80の製造方法を示す図である。
【図8】キートップ板80の利用方法を示す図である。
【符号の説明】
1 キートップ板 10 合成樹脂フイルム 11 装飾用印刷層 13 印刷層 20 キートップ 21 湾曲部 23 モールド樹脂
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) H01H 13/14 H01H 3/12 H01H 11/00 H01H 13/02

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 合成樹脂フイルム内に、該合成樹脂フイ
    ルムの所定部分を上方向に湾曲変形すると共に該湾曲に
    よって裏面側に形成される凹部内にモールド樹脂を取り
    付けてなるキートップを設け、且つ該合成樹脂フイルム
    の表面又は裏面に所望の装飾用印刷層を設けた構造のキ
    ートップ板において、 前記合成樹脂フイルムの前記キートップを形成していな
    い部分の装飾用印刷層を設けていない側の面全体に、該
    面のゆがみ防止用の印刷層を設けることによって前記合
    成樹脂フイルムをこのゆがみ防止用の印刷層と前記装飾
    用印刷層によって挟んだことを特徴とするキートップ
    板。
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