JP2530815B2 - 自動車用シ−トの冷暖房装置 - Google Patents

自動車用シ−トの冷暖房装置

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JP2530815B2
JP2530815B2 JP61031600A JP3160086A JP2530815B2 JP 2530815 B2 JP2530815 B2 JP 2530815B2 JP 61031600 A JP61031600 A JP 61031600A JP 3160086 A JP3160086 A JP 3160086A JP 2530815 B2 JP2530815 B2 JP 2530815B2
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    • B60H1/00Heating, cooling or ventilating [HVAC] devices
    • B60H1/00271HVAC devices specially adapted for particular vehicle parts or components and being connected to the vehicle HVAC unit
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    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
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    • B60H1/00Heating, cooling or ventilating [HVAC] devices
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Description

【発明の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本発明は、自動車室内空調用の冷媒回路、冷房回路、
暖房回路を利用することにより、夏期や冬期において自
動車室内の乗員を快適な状態にする自動車用シートの冷
暖房装置に関するものである。
(従来の技術) 現在使用されている大部分の自動車には空調装置が取
りつけられており、夏期等で外気温の高い時、又は、冬
期の寒冷時に自動車を走行させる際には、空調装置を作
動させて自動車室内を冷房又は暖房するようになってい
る。そして、従来の自動車においては、一般に空調用空
気の出口が、インストルメントパネルの上部及び前面に
設けられており、上部出口から出る空気は自動車室内全
体を、また、全面出口から出る空気は運転室乗員を冷却
又は暖房するようになっている。よって、運転室乗員に
対しては、冷気や暖気が前方から吹きつけるものであ
り、運転室乗員のシートの座部や背もたれに当接する部
分は冷やされも、暖めもされないようになっていた。従
って、高温時において運転室乗員はシートに載置される
臀部や上腿の下面及び背中から汗が出て不快に感じ、ま
た、寒冷時においては臀部や背中が冷たいと感じてい
た。
上記のように、高温時や寒冷時において運転室乗員の
臀部や上腿の下面及び背中に生ずる不快感をなくすため
に、従来の自動車の中には第9図に示すように、座席53
(運転者及び助手席乗員の席)の座部54下部と、背もた
れ55の背面に空調ダクト57を接続し、この空調ダクト57
に対してヒータコア58のダンパー59が閉じた状態で、送
風ファン52によりエバポレータ51で冷却された冷気を空
調ダクト56を介して送出していた。上記空調ダクト57へ
送り出された冷気は、座部54内のクッション材を通過し
てその上面に達し、運転者等の臀部や上腿を冷却し、ま
た、背もたれ55の中に送り込まれた冷気は背もたれ55の
パッド材を通過してその前面に達し、運転者等の背中を
冷却していた。また、ダンパー59が開いた状態で送風フ
ァン52が送り出され、ヒータコア58を通って加熱され空
調ダクト56A、及び、空調ダクト57から座部54及び背も
たれ55に送り込まれた暖気は、冷気の場合と同様に座部
54及び背もたれ55から出て、運転者等の臀部や上腿及び
背中を暖めるようになっていた。
(発明が解決しようとする問題点) そこで本発明は、この空調装置より出る冷気や暖気を
空調ダクト56、56A、57を介して、座席53を送る従来の
方式では、空調装置の送風ファンを作動させるために大
きな出力のモータを必要とし、また、空調ダクトの製作
に大きなコストがかかるという問題があった。
従って、空調ダクトによる運転者用シートの冷却・暖
房方式は高級車等に対しては使用可能であっても、高級
車以外の一般車に対しては使用することが困難であると
いう問題があった。
また、従来の座席53の座部54、及び、背もたれ55の内
部のパッド材の材料としては、クッション性の他に通気
性を有するものが使用されていた。このため、空調ダク
ト57から座部54、及び、背もたれ55内に流入した冷気又
は暖気は、それぞれの内部を通過して座部54の上面全
体、及び、背もたれ55の前面全体から吹き出すようにな
っていた。
このため、空調装置としては大容量のものが必要とな
り、重量が重くなるとともに、価格も高くなるという問
題があった。よって、本発明は、以上の問題点を解決す
ることを目的としたものである。
〔問題点を解決するための手段〕
すなわち本発明は、上記の目的を達成するため、第一
に、自動車用シートの冷暖房装置であって、自動車室内
空調用の冷媒回路と、冷房回路と、暖房回路とを有する
冷暖房装置であって、上記冷媒回路は、冷媒を圧縮する
圧縮機と、冷媒を液化する凝縮器と、液状の冷媒を貯え
る受液器と、膨脹弁と、主蒸発器とを順次接続した閉回
路であり、上記冷房回路は、上記受液器と、第二電磁弁
と、キャピラリチューブと、副蒸発器と、液熱交換器
と、液ポンプと、三方弁と、上記圧縮機と、上記凝縮器
とを順次接続した閉回路であり、上記暖房回路は、上記
受液器と、第一電磁弁と、上記液ポンプと、上記液熱交
換器と、上記副蒸発器と、逆止弁と、上記第二電磁弁と
を順次接続した閉回路であって、この回路の上記逆止弁
と上記第二電磁弁との間と、上記三方弁とを接続してお
り、また、該液熱交換器には、自動車エンジンの排熱利
用による温水を、該自動車エンジン間を循環して供給す
るべく、温水弁を有した温水管が接続されており、上記
副蒸発器は、自動車用シートに配設するべくなっている
ことを特徴とするものである。
第二に、第一の構成の自動車用シートの冷暖房装置で
あって、自動車用シートが、クッション性を有するカー
ル状部材でパッドを形成してなることを特徴とするもの
である。
第三に、第一の構成の自動車用シートの冷暖房装置で
あって、自動車用シートが、これに着座する人体の当接
するパッド内部分のみへ冷風若しくは温風を供給可能
に、通気性を有しない隔壁を配設してなることを特徴と
するものである。
第四に、第一の構成の自動車用シートの冷暖房装置で
あって、自動車用シートが、これに着座する人体の当接
するパッド内部分のみへ冷風若しくは温風を供給可能
に、区画形成してなることを特徴とするものである。
なお、上述した本発明における自動車室内空調用の冷
媒回路とは、冷媒を圧縮する圧縮機から冷媒を液化する
凝縮器を経て、液状の冷媒が受液器に貯えられ、該液状
の冷媒は膨張弁が開くと主蒸発器へ送られ気化し、そし
て該圧縮機へと循環する閉回路でなるものである。
また、冷房回路とは、とりわけ副蒸発器を介して自動
車用シートを冷房するためのものであって、上記冷媒回
路の受液器から液状の冷媒がキャピラリチューブを通っ
て、副蒸発器へ到達し、そして、液熱交換器、液ポン
プ、圧縮機、凝縮器、受液器と循環するものである。
また、暖房回路とは、とりわけ副蒸発器を介して自動
車用シートを暖房するためのものであって、二つのルー
トからなっている。
まず、第一ルートは、上記受液器から液状の冷媒が、
第一電磁弁及び三方弁を開き、液ポンプを作動させるこ
とにより、液熱交換器へ送出されて、ここで加熱しホッ
トガス状となって副蒸発器へ到達し、その後、逆止弁を
介して第二電磁弁の閉作動と三方弁の開作動により液ポ
ンプへ吸引され、再度液熱交換器へ送り出されて、これ
と副蒸発器間を循環するものであり、第二ルートは、排
熱利用による温水が、自動車エンジンの冷却により生ず
る排温水生成部から自動車のラジエータへと循環するも
のであり、この循環回路に温水弁と該液熱交換器とを接
続してなるものである。
(作用) 上記手段により構成される本発明は、自動車用シート
の冷暖房装置において、自動車室内空調用の冷媒回路中
の圧縮機が作動し、この圧縮機により圧縮された冷媒が
凝縮器で液状となり、受液器に貯蔵される。
そして、上記受液器に貯えられた液状の冷媒が、冷房
回路に従ってキャピラリチューブを経て、副蒸発器へ到
達し、ここで冷媒が気化させられて自動車用シートが冷
却される。
また、暖房回路の第一ルートにおいて、貯えられた液
状の冷媒が、液ポンプにより強制的に液熱交換器へ送出
され、ここで加熱される。その結果、発生したホットガ
スが副蒸発器に流れて二層流の状態で放熱され、自動車
用シートが暖められる。また、暖房回路の第二ルートに
おいては、排熱利用による温水が、液熱交換器に供給す
るべく温水循環回路に接続され、その結果、発生したホ
ットガスが副蒸発器に流れて二層流の状態で放熱され、
暖風熱で自動車用シートが暖められる。
さらに、自動車用シートは、人体の当接する個所の内
部だけを冷風又は温風を通過させてシートを暖めたり、
冷やしたりして、人体を冷暖房する。
(実施例) 以下上記した本発明の要旨をさらに明確にするため、
本発明に係る自動車用シートの冷暖房装置の実施例を挙
げ、図面を利用して説明する。
第1図に示す本発明冷暖房装置における自動車室内空
調用の冷媒回路は、とりわけ以下に示す圧縮機1と、凝
縮器2と、受液器4と、主蒸発器6と、膨張弁7とを有
する閉回路でなっていて、従来と同様にガス状の冷媒
(例えばR−12)を圧縮する圧縮機1を有し、該圧縮機
1により圧縮された冷媒は導管により凝縮器2に送られ
て液状となり第一送り管3により受液器4へ送り出さ
れ、ここで貯蔵される。
受液器4は第二送り管5により主蒸発器6に接続され
ており、主蒸発器6より上流側の第二送り管5には膨脹
弁7が設けられている。
そして、膨脹弁7が開くと、受液器4内にある冷媒が
主蒸発器6内に送り出され、該主蒸発器6へファン9に
よる冷却空気によって蒸発熱を奪って気化する。そし
て、主蒸発器6内において気化した冷媒は戻り管8によ
り、圧縮機1側へ戻る。ファン9は自動車室内の空気を
主蒸発器6へ送り込むものである。
なお、この図においては主蒸発器6とファン9との間
に熱交換器10が配置されている。
該熱交換器10には、自動車エンジン(図示せず)を冷
却することに使用された排温水が、第一温水管11により
送り込まれるようになっている。該第一温水管11には温
水弁12が設けられており、自動車室内冷房時には温水弁
12が閉じられて、ファン9から送り出された風は熱交換
器10を通って主蒸発器6へ送り込まれる。
また、本発明冷暖房装置における冷房回路は、第1図
に示すように、上記冷媒回路の受液器4と、第二電磁弁
24と、キャピラリチューブ26と、副蒸発器14と、液熱交
換器28と、液ポンプ23と、三方弁33と、上記冷媒回路の
圧縮機1と、上記冷媒回路の凝縮器2とを順次接続した
閉回路でなっており、暖房回路は、上記受液器4と、第
一電磁弁31と、該液ポンプ23と、該液熱交換器28と、該
副蒸発器14と、逆止弁27と、該第二電磁弁24とを順次接
続した閉回路であって、この回路の該逆止弁27と上記第
二電磁弁24との間と、該三方弁33とを接続したもの及び
上記排温水が温水弁12と上記液熱交換器28と該自動車エ
ンジン間を循環する回路でなっている。
運転者用シート13には座部131と背もたれ132とがあ
り、座部131の下面には副蒸発器14が取りつけられてい
る。該副蒸発器14は、第1図、第2図に示すように、外
周には放熱フィンを設けたFチューブをU字状に上下一
体に形成されたコイル141と、該コイル141間に、鉛直軸
の上部にモータ142を有し、シロッコファン143を対向し
て、一体の渦巻形状となっている導風覆144内へ回動自
在に配設し、該導風覆144は下部より空気を取り入れ、
座部131のパッド131aへ吐出口144aを介して送気し、他
方には、背もたれ132のパッド132aへ送気しうべき吐出
口144bを備えてなり、これらの下側には、熱交換による
ドレンを受けうるようにドレンパン15が上記シート13の
図示しない移動台の上へ配設され、さらに、該吐出口14
4aは、座部パッド131a、131bに植設状に立設された隔壁
35aに密着状に嵌合しうべき下ケース16に、一体的に連
結されていて、該下ケース16に下方には折曲部161を設
け、底部131の荷重によってクッション性を損なわない
ように形成されて、該座部131下部に配設されている。
また、上記吐出口144bには、フレキシブルな連結パイ
プ21が嵌着されてバンドで締められていて、該連結パイ
プ21の他端は、背もたれ132背面の背もたれパッド132
a、132bより植設状に立設された隔壁36へ密着状に嵌合
して、密閉室状となるべき上ケース19より突設された吐
出管191aに嵌着されてバンドで締められていて、かつ、
上ケース19の壁部の一端には折曲部191が設けてあっ
て、背もたれ132のパッド132a、132bに荷重がかかった
際クッション性が損なわないようになっていて、さら
に、これらを覆うべく一方開放の箱状の上外部ケース18
が上記パッド132bに固着されている。
また、上記コイル141の一端は、第一接続管25によっ
て、膨脹弁7より上流側で第二送り管5に接続されてい
る。さらに、他端は第二、第三接続管22a、22bにより戻
り管8に接続されている。
第一接続管25及び第二接続管22aは、いずれも屈曲自
在なフレキシブルなパイプでなっていて、上記シート13
の前後方向の移動を妨げないようになっている。また、
第三接続管22bには冷媒を、戻り管8へ送り出す液ポン
プ23が取りつけられている。
なお、第一接続管25には、第二送り管5の近傍に第二
電磁弁24が、また、コイル141の近傍にキャピラリチュ
ーブ26と、このキャピラリチューブ26をバイパスする逆
止弁27とが取りつけられている。
また、第二接続管22aには、コイル141と液ポンプ23と
の間に液熱交換器28が取りつけられている。そして、こ
の液熱交換器28には、温水弁12より下流で第一温水管11
から分岐した第二温水管29が接続されており、また、熱
交換器10より下流の第一温水管11に第三温水管30が接続
されている。
さらに、受液器4と液ポンプ23とは、第一電磁弁31を
有する第四接続管32により接続されており、また、第二
電磁弁24より後流側の第一接続管25と、液ポンプ23より
後流側の第三接続管22bとは、三方弁33を有する第五接
続管34により連結されている。
次に、運転者用シート13につき、さらに第4図ないし
第7図により詳細に説明すると、該シート13の座部131
は、クッション性及び通気性を有すべく図面に示すよう
にカール状となっているパッド材からなる座部パッド13
1a、131bが、通常の外皮でカバーされてなっている。こ
のパッド131a、131bは成形型(図示せず)により製作さ
れるが、その製作時において、人の臀部及び上腿部下面
の当接する部位を囲む形で、弾力性を有するが、通気性
を有しない合成樹脂材(例えばウレタンフォーム)の帯
状部材を、型の底部から立てて内・外隔壁35a、35bを形
成し、偏平円弧状の内隔壁35bを囲む形に、同じく偏平
円弧状の外隔壁35aをパッド131a、131b内へ挿入し、他
部を突成してモールドしたものである。また、副蒸発器
14の上記吐出口144a上の内・外隔壁35a、35b間には、メ
ッシュの小さいパンチングメタル等でなる下制流板17が
配設されていて、横方向に制流しうべくなっている。
上記のようにして形成された座部パッド131a、131b
は、第6図に示すように、上記隔壁35bを、座部パッド1
31bへ制流しうべき底壁部を下方に設け、また、これの
外側に隔壁35aをそれぞれ上端部を挿入の上、植設状に
成形し、かつ、上記底壁部と略同高に隔壁35aを下方に
突成し、さらに、該隔壁35aと、パッドの通常外皮の内
側に通気性のない制流シート131cが設けてある。該制流
シート131cは、上記第5図における隔壁35aの外側全部
を覆うべく配設され、上記隔壁35bの底壁部とあいまっ
て、通気は隔壁35aと隔壁35bで囲われたパッド131a部分
のみとなる。
第7図は背もたれ132を示し、その背もたれパッド132
a、132bは、運転者の背中の密着する部分に、長方形状
の隔壁36を上記のように植設状に埋設した形で成形され
ていて、この部分のみ副蒸発器14からの、冷・暖気が連
結パイプ21を介して通気しうべくなっている。
この運転者用シート13の座部131に対しては、上記副
蒸発器14の噴出口である空調空気の吐出口144aが第5図
に点線で示すように、上記メッシュ状のパンチングメタ
ル等よりなる下制流板17の上流側に対面して設けられて
いて、かつ、隔壁35aと35bで囲まれたパッド131aの底部
に開口した状態で設けられる。また、背もたれ132に対
しても第7図に点線で示すように、空調空気の吐出管19
1a上記下制流板17と、同材料の上制流板20の前流側に設
けられていて、かつ、背もたれ132の背面側より、隔壁3
6で囲まれたパッド132a部分へ送気可能な状態で設けら
れている。
次に、本実施例の動作について説明する。
夏期等の高温時において、本発明冷暖房装置のスイッ
チ(図示せず)をオンにすると、圧縮機1が作動して戻
り管8内の冷媒をその内部に吸入するとともに、圧縮し
て凝縮器2へ送り出す。この圧縮された冷媒は凝縮器2
で液状になり、受液器4に貯えられる。
第一電磁弁31及び三方弁33を閉じた状態で膨脹弁7が
開くと、冷媒は主蒸発器6内に流入し、ここで気化して
ファン9により送り込まれた自動車室内の空気を冷却す
る。そして、この冷却された空気は従来同様自動車室内
へ送り出される。
一方、受液器4内の冷媒は、第一接続管25を経て、副
蒸発器14のコイル141内に流入し、ここでシロッコファ
ン143を介して気化し、コイル141の空気を冷却するとと
もに、座部131内に送り込まれ、座部131内の座部パッド
131aを通過して、運転者の臀部及び上腿部を集中して冷
却する。
また、副蒸発器14内の冷気の一部は、連結パイプ21に
よって背もたれ132へ送られ、この背もたれ132の表面に
出て運転者の背中を冷却する。
そして、コイル141内において気化した冷媒は、第二
接続管22aに連結された液熱交換器28、液ポンプ23を経
て戻り管8内へ送られた後、圧縮機1により再び圧縮さ
れる。
ここで、第一接続管25は液状の冷媒をコイル141へ送
るものであるので、従来の気化した冷媒を送るダクトよ
り非常に小径のものを使用することができる。また、第
二接続管22aは、コイル141内でシロッコファン143の風
を受けて液状となるので、第一接続管25と同様小径のも
のを使用できる。
さらに、ファン9は、気化した冷媒を運転室内へ送り
運転者用シート13に送る必要がないので、従来より小型
軽量なものを使用することができる。
なお、上記実施例においては副蒸発器14を運転者用シ
ート13の座部131下部に取りつけることとしたが、背も
たれ132の背面に取りつけてもよく、また、運転者用シ
ート以外に設けてもよいことは申すまでもない。
次に、寒冷時に運転者用シート13に温風を送る場合に
ついて説明する。
先ず、温水弁12を開き第一温水管11を流れる図示しな
い自動車エンジンからの排温水を熱交換器10及び液熱交
換器28へ流して加熱する。これと同時に、圧縮機1を一
時的に作動させて液状の冷媒を受液器4に貯える。
ついで、第一電磁弁31及び三方弁33を開き、液ポンプ
23を作動させると、液ポンプ23は、受液器4内の冷媒を
吸引して液熱交換器28へ送る。この液熱交換器28へ送ら
れた冷媒はここで加熱された後、第二接続管22aを通っ
て運転者用シート13の副蒸発器14へ送られる。副蒸発器
14内の冷媒はシロッコファン143により冷却され、逆止
弁27を有するバイパス通路を通り第一接続管25へ流れ
る。この時、副蒸発器14を加熱した冷媒が液状変化とな
ることにより生じた温風は、運転者用シート13の座部13
1及び背もたれ132内の図面等に例示したようなクッショ
ン性を有しカール状のパッド材内を通過し、これの外皮
は通常の通気性を有しないカバーでなっているので、内
部より運転者の臀部や背中を暖める。
一方、液ポンプ23が作動開始した後、短時間で第一電
磁弁31が閉じるので受液器4からの冷媒は液ポンプ23へ
流れなくなるが、第一接続管25へ流れ、第二電磁弁24で
受液器4方向への流れを止められた冷えた冷媒は、三方
弁33のある第五接続管34を経て液ポンプ23に吸引された
後、再度液熱交換器28へ送り出される。
すなわち、運転者用シート13を暖める際には、受液器
4から液ポンプ23により吸引された一部の冷媒が液熱交
換器28と副蒸発器14との間を循環する。
そして、運転者用シート13の冷房時及び暖房時におい
て、第4図ないし第7図において説明したシートを使用
すると、該シート13の座部131、及び、背もたれ132内の
クッション性を有するカール状のパッド材内へ吹き出す
冷気、又は、暖気の量は、座部131及び背もたれ132部分
に均一にして、かつ、近くの冷暖房をも得られて全面へ
吹き出すものより少なくなるので、この場合には副蒸発
器14の容量やサイズ、シロッコファン143の出力やサイ
ズを小さくすることができる。
また、副蒸発器14と液ポンプ23の併用により、シロッ
コファン143を回転させず自然対流で暖房シートとな
る。
さらに、上記実施例においては隔壁35a、35b、36等を
シート成形時に介挿の上なしたが、これを第8図(イ)
(ロ)に示すように、先ず隔壁35a、35b、36等にへちま
状の構造体Sをあらかじめ捲縮させた状態で挿通したも
のを形成し、これをシート成形時に介挿させて、上記捲
縮されているものへ絡ませ成形すれば、該隔壁35a、35
b、36等の接合部をより風合のあるクッション性に富む
ものになしうる。
(発明の効果) 以上の説明から明らかなように、本発明は、自動車用
シートについて、自動車室内空調用の冷媒回路、冷房回
路、暖房回路を通じてなされた冷媒若しくは温水の循環
作用から生じた副蒸発器から出る冷風又は温風により、
自動車用シート内のクッション性を有しカール状のパッ
ド材への冷暖房を可能にすることとしたので、従来の自
動車用シートの冷暖房装置のように、空調装置から出る
冷風や温風を自動車用シートへ送るダクトを必要とせ
ず、ダクトより細い管を使用でき、自動車室内において
ダクトを配設した時よりも重量を軽くするとともに、コ
ストを下げ、かつ、違和感をなくして自動車室内の見栄
えを良くすることができる。
また、自動車用シートは人体の当接する部分の内部へ
のみ、冷風若しくは温風を送出するようになしたので、
とりわけ従来のように、人体の当接する部分以外からも
吹き出すものと比較して、主、副蒸発器の合計の容量を
従来のものより小さくすることができる。
従って、この自動車用シートの冷暖房装置は、高級車
以外の一般車に対しても充分に使用することができる。
【図面の簡単な説明】
図面は本発明の自動車用シートの冷暖房装置の一実施例
を示したもので、第1図は要部の概要説明図、第2図は
副蒸発器を示す拡大平面図、第3図は第2図のA−A線
断面図、第4図は自動車用シートの側断面図、第5図は
自動車用シート座部の要部を示す平断面図、第6図は第
5図のB−B線断面図、第7図は自動車用シートの背も
たれ部の要部を示す正断面図、第8図(イ)は隔壁をシ
ート部材へ介挿させる前の状態を示す斜視図、第8図
(ロ)は隔壁をシート部材へ介挿させた状態を示すC−
C線断面図、第9図は従来の運転者用シートの冷暖房装
置のシステム図である。 1……圧縮機 2……凝縮器 4……受液器 6……主蒸発器 7……膨張弁 11……第一温水管 12……温水弁 13……運転者用シート 131a、131b、132a、132b……パッド 14……副蒸発器 23……液ポンプ 24……第二電磁弁 26……キャピラリチューブ 27……逆止弁 28……液熱交換器 29……第二温水管 30……第三温水管 31……第一電磁弁 33……三方弁 35a、35b、36……隔壁
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 昭57−92625(JP,A) 実開 昭60−30968(JP,U) 実開 昭60−163106(JP,U) 実公 昭42−2176(JP,Y1)

Claims (4)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】自動車室内空調用の冷媒回路と、冷房回路
    と、暖房回路とを有する冷暖房装置であって、 上記冷媒回路は、冷媒を圧縮する圧縮機と、冷媒を液化
    する凝縮器と、液状の冷媒を貯える受液器と、膨脹弁
    と、主蒸発器とを順次接続した閉回路であり、 上記冷房回路は、上記受液器と、第二電磁弁と、キャピ
    ラリチューブと、副蒸発器と、液熱交換器と、液ポンプ
    と、三方弁と、上記圧縮機と、上記凝縮器とを順次接続
    した閉回路であり、 上記暖房回路は、上記受液器と、第一電磁弁と、上記液
    ポンプと、上記液熱交換器と、上記副蒸発器と、逆止弁
    と、上記第二電磁弁とを順次接続した閉回路であって、
    この回路の上記逆止弁と上記第二電磁弁との間と、上記
    三方弁とを接続しており、 また、該液熱交換器には、自動車エンジンの排熱利用に
    よる温水を、該自動車エンジン間を循環して供給するべ
    く、温水弁を有した温水管が接続されており、 上記副蒸発器は、自動車用シートに配設するべくなって
    いることを 特徴とする自動車用シートの冷暖房装置。
  2. 【請求項2】自動車用シートが、クッション性を有する
    カール状部材でパッドを形成してなることを 特徴とする特許請求の範囲第1項記載の自動車用シート
    の冷暖房装置。
  3. 【請求項3】自動車用シートが、これに着座する人体の
    当接するパッド内部分のみへ冷風若しくは温風を供給可
    能に、通気性を有しない隔壁を配設してなることを 特徴とする特許請求の範囲第1項記載の自動車用シート
    の冷暖房装置。
  4. 【請求項4】自動車用シートが、これに着座する人体の
    当接するパッド内部分のみへ冷風若しくは温風を供給可
    能に、区画形成してなることを 特徴とする特許請求の範囲第1項記載の自動車用シート
    の冷暖房装置。
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