JP2530576B2 - パチンコ機の不正防止装置 - Google Patents

パチンコ機の不正防止装置

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JP2530576B2
JP2530576B2 JP6148552A JP14855294A JP2530576B2 JP 2530576 B2 JP2530576 B2 JP 2530576B2 JP 6148552 A JP6148552 A JP 6148552A JP 14855294 A JP14855294 A JP 14855294A JP 2530576 B2 JP2530576 B2 JP 2530576B2
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宏 榎本
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Kyoraku Sangyo Co Ltd
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Kyoraku Sangyo Co Ltd
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、所定の特賞条件が満た
されたときに特賞状態(大当たり)となり大入賞口が開
いて遊技者に有利な状態がもたらされるように構成され
たパチンコ機において、その大入賞口が不正な手段で強
制的に開かれ賞球を得ようとする不正行為を未然に防止
できるようにしたパチンコ機の不正防止装置に関するも
のである。
【0002】
【従来の技術】周知のように近時のパチンコ機は、遊技
盤面中央部に液晶表示装置等の可変表示装置が設けら
れ、該可変表示装置画面中で数字合わせ,記号合わせ等
のゲームを行い、そのゲーム結果が所定の特賞条件を満
たすと該遊技盤に設けられた可変入賞装置の大入賞口が
開いて打球が極めて入り易くなり遊技者にとって有利に
なるように構成されたものが多い。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところでこの種のパチ
ンコ機においては、ガラス枠等の隙間からピアノ線等の
不正部材を遊技盤面に挿入して上記の可変入賞装置を操
作し大入賞口をむりやり開けて打球を不正に入賞させ賞
球を得るという不正行為が行なわれることがあり、その
防止対策として従来からレール端に鼠返しのような部材
を設けて不正部材が挿入できないようにしていたが充分
な成果は得られていない。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明は上述に鑑みてな
されたもので、モータにより打球が発射され、所定の特
賞条件が満たされたとき電子制御盤から発信される特賞
信号により可変入賞装置の大入賞口を電気的駆動源の作
動により開かせ遊技者にとって有利な特賞状態がもたら
されるようにしたパチンコ機において、電子制御盤の情
報出力端子に特賞信号および大入賞口への打球の入賞信
号を検知する適性動作判定手段を設け、特賞信号が検知
されないにも拘らず入賞信号が検出されたときにただち
にラッチが掛かり前記モータを停止させると共に、該適
性動作判定手段のラッチを解除するリセットスイッチを
設けてなることを特徴とする。また、本発明は上記パチ
ンコ機の不正防止装置において、適性動作判定手段の特
賞信号の検出回路に特賞信号検出時間を数秒間延長させ
るタイマーを設けたことを特徴とする。
【0005】
【作用】大入賞口が不正な手段で強制的に開けられて打
球を入賞させると、特賞信号がないにも拘らず入賞信号
が検知され適性動作判定手段にラッチが掛かりモータを
停止させただちに打球の発射を出来なくする。従って不
正な賞球取得が殆んど行なわれないうちにその不正行為
を停止させることができる。
【0006】
【実施例】次に図面と共に本発明の一実施例を説明す
る。図1はパチンコ機の正面図、図2はパチンコ機の裏
面図を示し、1はパチンコ機の前枠、2は遊技盤、3は
遊技盤2の前面を覆うガラス扉枠、4は前枠1の前面下
部に設けられた打球発射操作ハンドルである。
【0007】5は遊技盤2の下方部に配設された可変入
賞装置で、この可変入賞装置5は図3に示すように取付
基板6の略中央に横に大きく開口した大入賞口7が形成
され該大入賞口7の前面に開閉板8が前面側へ開閉自在
に設けられる。開閉板8はその下辺が軸9で支持され、
その裏面両側の突出縁10にピン12を突設している。
11は取付基板6の裏側に大入賞口7と連通状に設けら
れた箱枠で、その奥部に入賞球の通過を電気信号として
検出する電磁式の入賞球検出器13が設けられている。
また14は開閉板8を開閉動させる電気的駆動源たるソ
レノイドで、該ソレノイド14のプランジャー15にレ
バー16が固着され該レバー16に前記ピン12と係合
し得る一対の突部17,17が突設され、ソレノイド1
4の作動で該レバー16が上下動すると突部17,17
がピン12に係合し開閉板8を開閉動し得る。
【0008】図2に示したように、18は前記打球発射
操作ハンドル4を遊技者が操作することにより槌19を
往復動させ打球を遊技盤2面上に発射させるモータであ
る。
【0009】また、20は遊技盤2の中央部に設けられ
た液晶表示装置等の可変表示装置、21は遊技盤2上の
該可変表示装置と前記可変入賞装置5との間に設けられ
たスタートチャッカー、22はこれらの電子制御盤であ
る。スタートチャッカー21に打球が入賞すると可変表
示装置20に3桁の数字,記号等が上から下へ流れるよ
うに表示され、一定時間表示された後にその流れが停止
し停止時の表示が例えば「7,7,7」のような組合わ
せになり所定の特賞条件を満たすこととなると電子制御
盤22はこれを大当たりと判定し前記ソレノイド14を
作動させて開閉板8を開かしめ大入賞口7に打球がきわ
めて入り易くなって遊技者にとって有利な特賞状態がも
たらされる。
【0010】そして、大入賞口7に入賞した打球の数は
入賞球検出器13から発信される入賞信号によりカウン
トされその入賞球数が所定数に達すると電子制御盤22
はソレノイド14を反対に作動させて開閉板8を閉じさ
せその特賞状態は終わりとなるようにしている。
【0011】25は電子制御盤22の情報出力端子で、
該情報出力端子25には電子制御盤22より特賞状態が
生じている間出力される特賞信号が特賞情報出力端子3
0に出力され、入賞球検出器13より出力される入賞信
号が入賞信号出力端子35に出力されるほか、スタート
チャッカー21に打球が入賞したときに出力されるスタ
ート信号等、このパチンコ機の遊技情報が電子制御盤2
2より出力され、それらの情報は必要に応じ信号線(図
示せず)を介してパチンコ機管理用コンピュータ(図示
せず)にて集計管理されるようになつている。
【0012】しかして図4にこのパチンコ機にセットさ
れる不正防止装置の電子回路図を示す。図中、26はナ
ンドゲート27と、該ナンドゲート27の出力段に設け
られたフリップフロップ28と、該フリップフロップ2
8のリセットスイッチ29とからなる適性動作判定手段
である。前記情報出力端子25の特賞情報出力端子30
に絶縁用フオトカプラ31を介してタイマー32が接続
され、該タイマー32の出力段に前記ナンドゲート27
の一方の入力端子が信号増幅用トランジスタ33を介し
て接続されている。なおタイマー32は絶縁用フオトカ
プラ31から得られた特賞信号を信号途絶後も3秒間程
延長して信号増幅用トランジスタ33に伝達するもので
ある。またナンドゲート27の他方の入力端子はノット
ゲート36,絶縁用フオトカプラ34を介して情報出力
端子25の入賞信号出力端子35に接続されている。
【0013】フリップフロップ28の出力段には電力増
幅用トランジスタ37を介して発光ダイオード38が接
続されていると共に、出力端子39にリレーコイル40
が接続されている。そして前記打球発射用のモータ18
の電源回路に設けられた常閉リレー接点41を該リレー
コイル40の励磁により開放できるようにしている。な
お、42はこの適正動作判定手段26,タイマー32等
の電子回路基板が収納されたケースで、該ケース42の
表面に上記リセットスイッチ29の操作摘子および発光
ダイオード38が突設されている。43は打球発射操作
ハンドル4によりモータ18への通電が開閉される接点
である。
【0014】このため普通にゲームが行なわれていて特
賞状態がもたらされた場合には、特賞情報出力端子30
に特賞信号が出力され、その特賞信号が絶縁用フオトカ
プラ31,タイマー32を介してナンドゲート27に入
力されていてその状況で開閉板8が開いて大入賞口7に
打球が入賞しその打球が入賞球検出器13により検出さ
れて入賞信号出力端子35に入賞信号が出力されるの
で、フリップフロップ28の出力はハイレベルに保たれ
ていて発光ダイオード38は点灯せずリレーコイル40
は励磁されない。このため常閉リレー接点41は閉止状
態に保たれモータ18は継続して通電され打球を発射で
きる。
【0015】一方、ピアノ線等の不正部材を挿入して可
変入賞装置5の開閉板8を強制的に開けてその大入賞口
7に打球を不正に入賞させた場合は、特賞情報出力端子
30に特賞信号が検出されないにも拘らず入賞信号出力
端子35に入賞信号が検出されるのでナンドゲート27
の出力が反転しフリップフロップ28は出力をローレベ
ルにしてラッチが掛かり発光ダイオード38を点灯させ
ると同時にリレーコイル40を励磁する。このため常閉
リレー接点41が開放されモータ18はただちに停止さ
れ打球の発射を不能にする。このため大入賞口7を不正
に開けても打球を入賞させることはできなくなり賞球は
得られなくなって不正行為者を利することはなくなる。
【0016】上記発光ダイオード38はこのような不正
行為があったことを表示するためのものであり、パチン
コ機の裏側だけでなく前面または管理室等に設けてもよ
い。なお、リセットスイッチ29は通常パチンコ機裏側
に設けられこれを操作することによりフリップフロップ
28のラッチ状態が解除され常閉リレー接点41を元の
閉止状態に復帰させることにより打球の発射を再開可能
にする。このようにリセットスイッチ29を操作しない
限りこのパチンコ機ではゲームが再開できないようにし
たことで不正行為の有無を監視し易くしている。
【0017】なお、タイマー32は普通にゲームが行な
われている場合においても開閉板8が閉じる寸前に打球
が大入賞口7に入賞し特賞信号が終っても数秒間のうち
は入賞信号出力端子35に入賞信号が検出されることが
あり得るので、そのようなときを不正行為と誤認しない
ように特賞信号の検出時間を延長するために適性動作判
定手段26の特賞信号の検出回路に設けたものである。
【0018】
【発明の効果】このように本発明によれば、大入賞口に
不正に打球を入賞させるとただちに打球発射用のモータ
が停止し打球を発射できなくするので、不正行為により
賞球を得ることは事実上殆んどできなくなり被害を最少
限にとどめることができる。しかも不正行為があると適
性動作判定手段にラッチが掛かりリセットスイッチを操
作しない限り解除できないようにしたので不正行為の有
無の監視が容易になるなどの利点がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係るパチンコ機の正面図。
【図2】図1のパチンコ機の裏面図。
【図3】可変入賞装置の縦断面図。
【図4】本発明に係るパチンコ機の不正防止装置の一実
施例を示す電子回路図。
【符号の説明】
2 遊技盤 4 打球発射操作ハンドル 5 可変入賞装置 7 大入賞口 8 開閉板 14 ソレノイド 18 モータ 20 可変表示装置 21 スタートチャッカー 22 電子制御盤 25 情報出力端子 26 適性動作判定手段 27 ナンドゲート 28 フリップフロップ 29 リセットスイッチ 30 特賞情報出力端子 32 タイマー 35 入賞信号出力端子 40 リレーコイル 41 常閉リレー接点

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 モータにより打球が発射され、所定の特
    賞条件が満たされたとき電子制御盤から発信される特賞
    信号により可変入賞装置の大入賞口を電気的駆動源の作
    動により開かせ遊技者にとって有利な特賞状態がもたら
    されるようにしたパチンコ機において、電子制御盤の情
    報出力端子に特賞信号および大入賞口への打球の入賞信
    号を検知する適性動作判定手段を設け、特賞信号が検知
    されないにも拘らず入賞信号が検出されたときにただち
    にラッチが掛かり前記モータを停止させると共に、該適
    性動作判定手段のラッチを解除するリセットスイッチを
    設けてなることを特徴とするパチンコ機の不正防止装
    置。
  2. 【請求項2】 適性動作判定手段の特賞信号の検出回路
    に特賞信号検出時間を数秒間延長させるタイマーを設け
    た請求項1に記載のパチンコ機の不正防止装置。
JP6148552A 1994-06-06 1994-06-06 パチンコ機の不正防止装置 Expired - Lifetime JP2530576B2 (ja)

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JPH07328211A JPH07328211A (ja) 1995-12-19
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