JP2530477Y2 - 消音型タイムスタンプ - Google Patents

消音型タイムスタンプ

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JP2530477Y2
JP2530477Y2 JP11451590U JP11451590U JP2530477Y2 JP 2530477 Y2 JP2530477 Y2 JP 2530477Y2 JP 11451590 U JP11451590 U JP 11451590U JP 11451590 U JP11451590 U JP 11451590U JP 2530477 Y2 JP2530477 Y2 JP 2530477Y2
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Description

【考案の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本考案は、日付とか時刻と云った印字と一緒にダイプ
レート活字を印字することができる消音型タイムスタン
プに関する。
〔従来の技術〕
日付及び時刻と一緒にダイプレート活字を印字できる
ように構成した従来のダイプレート式タイムスタンプ
は、第6図に示すように中央に日付とか時刻等の印字輪
Rを設け、その左右両側(又は一側)にダイプレート
D1,D2を配した構造であって、印字用紙(図示せず)を
挿入した後、ソレノイドSを励磁して作動アームRを回
動することにより、印字ハンマーHを回動してハンマー
ゴムHR,H1,H2で各活字輪RとダイプレートD1,D2の面
を殴打して、第7図のように印字用紙Eに日付及び時刻
印字PCとダイプレート印字PA,PBとから成る受領印字P
を打刻印字する仕組に成っている。
〔考案が解決しようとする課題〕
従って、印字時には印字ハンマーHの殴打音が発生し
て非常に喧しく、これに1分間に1回印字輪を送る活字
送り音とか時計の歩針音が加わるため、静かな室内に設
置して使用する場合は、これ等の音が室内に響いて仕事
等に悪影響を及ぼす問題があった。
一方、上述したダイプレート式(ハンマー式)タイム
スタンプの場合は、鮮明できれいな印字を行うには、常
にハンマーゴムHR,H1,H2と活字輪R並びにダイプレー
トD1,D2の活字面を平坦に保つことが重要であるから、
印字ハンマーHの角度調整とか、ハンマーゴムHR,H1,H
2の面調整(研磨調整)等を頻繁に行う必要があって、
メンテナンスが非常に面倒であった。
更に、上記従来のダイプレート式タイムスタンプは、
活字輪RとダイプレートD1,D2をあまり近接させて設け
ると、活字輪Rの回転に支障を来たしたり、ハンマーゴ
ムHR,H1,H2による打刻印字に滲み等が発生するため、
第7図に於いて符号Zで示したダイプレートピッチを最
低でも17mm程度設ける必要があって、中央の日付、時刻
印字PCに両側のダイプレート印字PA,PBをあまり近ずけ
て印字することができず、全体としてバランスが悪かっ
た。
従って本考案の技術的課題は、日付及び時刻の印字と
ダイプレート活字を静かに行うことができ、また、ハン
マーとか活字面の平坦度調整と云った面倒なメンテナン
スが不要で、且つ、ダイプレートピッチを可及的に狭く
できるように工夫した消音型タイムスタンプを提供する
ことである。
〔課題を解決するための手段〕
上記の技術的課題を解決するために本考案で講じた手
段は以下の如くである。
(1)タイムスタンプの機体内に架設したカム軸に、カ
ム軸の回転に従って軸方向に移動するプリンタ台を取付
け、このプリンタ台には、軸方向への移動に従って印字
用紙に日付とか時刻等の印字を行うドットプリンタと、
同じく軸方向への移動に従って移動しながら上記の印字
用紙に対してダイプレート活字を押圧印字する円筒形ダ
イプレートを取付けること。
(2)印字用紙が差込まれる差込み通路の底面側に、差
込みを検知すると回転するモータのカム盤に押されて上
方に回動して、差込まれた印字用紙をドットプリンタと
円筒形ダイプレートの移動通路に向けて水平に押上げる
印字ベース板を取付けること。
(3)ドットプリンタを取付けたプリンタ台に、ドット
プリンタを中央に挾んでその両側方部に円筒形ダイプレ
ートを回転自在に取付けること。
〔作用〕
上記の手段は以下の如く作用する。
上記(1)の要素は、活字輪に代えて英文字、数字な
らどんな文字でも自由に設定できるドットプリンタを用
いて日付とか時刻を印字するため、バリエーションに富
んだ印字を可能にする一方、日付と時刻をドットプリン
タで印字し、ダイプレート活字は円筒形ダイプレートを
印字用紙に押圧転動させて印字するため、印字音が非常
に小さく、また、ドットプリンタを使用した関係で1分
間に1度の活字送り音とか歩針音も発生しないから、タ
イムスタンプを静かに運転使用することを可能にする。
上記(2)の要素は、差込まれた印字用紙を印字ベー
ス板(プラテン)が水平に押上げた状態で、ドットプリ
ンタと円筒形ダイプレートによる印字が行われるため、
平坦度を気にすることなく常に鮮明できれいな印字が得
られるから、メンテナンスフリーで誰にでも簡単に使用
することを可能にする。
上記(3)の要素は、ドットプリンタと円筒形ダイプ
レートの使用により、ドットプリンタによる日付、時刻
の印字と、両側のダイプレート活字の印字を可及的に近
接させて印字することができるから、日付、時刻の印字
を中央に挾んで、その両サイドにバランス良くダイプレ
ート印字を行うことを可能にする。
以上の如くであるから、上記の手段によって上述した技
術的課題を解決して、前記従来の技術の問題点を解決す
ることができる。
〔実施例〕
以下に、上述した本考案に係る消音型タイムスタンプ
の好適な実施例を添付した図面と共に詳細に説明する。
第1図と第3図並びに第4図に於いて、符号1で夫々
全体的に示したのはタイムスタンプの機体であって、こ
の機体1は下ケース1Aと上ケース1Bとによって構成さ
れ、下ケース1Aの上面には上板1A1が取付けられ、上ケ
ースの底面にはガイド板1B1が取付けられていて、これ
等両板1A1と1B1の間隔が第3図に於いて符号Lで示した
印字用紙の差込通路を構成している。
また、2は上記上ケース1B内に取付けた固定フレーム
で、3はこの固定フレーム2の間に回転自在に架設した
カム軸、3aはカム軸3の周面に螺旋状に凹設したガイド
溝、3bはカム軸3に取付けた回転歯車であって、この回
転歯車3bには第1図に示すように連動歯車4bを介して印
字用モータ4の駆動歯車4aが噛合し、このモータ4が回
転するとカム軸3が連動して回転される仕組に成ってい
る。
各図に於いて符号5で示したのは、上記のカム軸3に
対して軸方向、即ち、印字用紙の差込方向に移動自在に
取付けたプリンタ台であって、このプリンタ台5は天板
5aに取付けたガイドピン6をカム軸3のガイド溝3aに嵌
込むことにより、カム軸3の回転に従って第3図に示し
たホームポジション位置から第4図に示した位置迄移動
し、次いで、上記ホームポジション位置に向けて復帰移
動するように構成されている。
また、7は上記プリンタ台5に搭載したドットプリン
タで、7aはそのプリンタヘッド、5bはプリンタ台5のプ
リンタ取付板を示す。更に、5c,5dはプリンタ台5の下
部両側に連設した取付板で、これ等両取付板5c,5dの間
に第5図で詳細に示した構造の円筒形ダイプレート8が
回転自在に架設されている。
円筒形ダイプレート8は、周面に各種のダイプレート
活字8A1と8B1を形成した左右の円筒プレート8A,8Bを、
円筒プレート8A,8Bよりも細く形成した連結筒8Cで一体
的に連結した構成であって、一方の円筒プレート8Bの外
側面には連動歯車9が同心的に設けられ、且つ、取付軸
10を用いてその全体がプリンタ台5の取付板5c,5dの間
に回転自在に取付けられている。
以上の如く、プリンタ台5にはドットプリンタ7と円
筒形ダイプレート8が前後に並んだ状態で取付けられ、
而も、プリンタヘッド7aと各円筒ダイプレート8A,8Bの
活字面は同一レベルに構成されていて、プリンタ台5の
移動に従って差込通路内に差込まれた印字用紙Eの面
に、第2図の如くドットプリンタ7による日付と時刻の
印字PCを中心にして、その左右両側に例えば「RECEIVE
D」や社名の文字等から成るダイプレート活字8A1と8B1
を夫々印字PA,PBした受領印字Pを行う仕組に成ってい
るが、次に、上記円筒形ダイプレート8を印字回転させ
る手段と、差込まれた印字用紙Eをドットプリンタ7と
円筒形ダイプレート8の移動通路に向けて水平に押上げ
て、印字を鮮明に行うための手段を図面と共に説明す
る。
即ち、11は前後の固定フレーム2の間に上述したカム
軸3に対して平行に架設したラックであって、このラッ
ク11には、上述した連動歯車9に噛合させた状態で一方
の取付板5dの内側面に取付けてある駆動歯車9aが噛合し
ている。
従って、プリンタ台5がカム軸3の回転によって移動
すると、ラック11の噛合によって回転する駆動歯車9aが
連動歯車9を連動回転し、以って、円筒形ダイプレート
8を回転してダイプレート印字を行う仕組に成ってい
る。
また、このラック11はプリンタ台5の移動をガイドす
るガイド杆の役目も発揮して、プリンタ台5をカム軸3
の回転に従って安定した状態で往復移動させることがで
きる。
12は両端を供給用と巻取り用の各スプール12a,12b間
に巻装した印字用リボンであって、その底面部は上述し
たガイド板1B1に掛渡されていて、ドットプリンタ7と
円筒形ダイプレート8はこの印字用リボン12を介して印
字用紙Eに印字PC,PA,PBから成る受領印字Pを行う仕組
に成っており、更に、印字用リボン12はプリンタ台5が
ホームポジションに向けて復動する時に、印字幅分だけ
巻取り用のスプール12bに巻取られる仕組に成っている
が、この巻取手段は公知の技術を利用するため、その説
明を省略する。
尚、図中SWは差込まれた印字用紙Eによってオンされ
る印字スタート用のメインスイッチ、11Sはプリンタ台
5の最終移動位置に設けた後述する押上げモータ用のリ
ミットスイッチ、1Dは上ケース1Bの前面に取付けた時刻
等の表示器であって、上記のメインスイッチSWとして
は、タッチプレート式のスイッチを用いる場合もある。
次に、15は上記下ケース1Aの上面部分に設けた印字ベ
ース板(プラテン)であって、このベース板15は根端部
側を軸15aを用いてブラケット19に上下回転自在に取付
けられていて、この軸15aを支点に先端側を下げると、
第1図並びに第3図の如く印字用紙Eの差込通路間隔L
を広げて、印字用紙Eを差込み易くする一方、この下げ
た先端側を第4図の如く上方に回動すると、差込まれた
印字用紙Eをドットプリンタ7と円筒形ダイプレート8
の通路に向けて水平に押上げて、ガイド板1B1の底面に
押付ける仕組に成っている。
16は上記の印字ベース板15を上下動するための押上げ
用モータで、17はこのモータ16の回転軸16aに偏心させ
て取付けたカム盤を示し、上記印字用紙Eの差込みによ
ってスイッチSWがオンすると、モータ16が作動してカム
盤17を第3図の状態から180°回転し、このカム盤17が
印字ベース板15の底面に設けた押圧板15bを押して印字
ベース板15を第4図の状態に押上げる一方、カム軸3の
回転に従って移動したプリンタ台5がリミットスイッチ
11Sをオンすると、上記のモータ16が再びオンしてカム
盤17を第4図の状態から第3図の状態に180°回転し
て、印字ベース板15の押上げを解き、自重と牽引スプリ
ング18の牽引作用によって印字ベース板15を第3図の如
く間隔Lを開いた元の状態に降下させ、印字用紙の抜き
取りを可能にするように構成されている。
尚、第3図に於いて間隔Xは印字用リボン12の幅で、
Mはドットプリンタ7の移動幅を示す。
本考案に係る消音型タイムスタンプは以上述べた如き
構成であるから、印字用紙Eの差込み、又は、タッチ操
作によってスイッチSWをオンすると、押上げ用モータ16
が作動してカム盤17を180°回転するため、印字ベース
板15が第4図の如く押上げられて印字用紙Eをガイド板
1B1の底面側に押し付ける。
次いで、印字用モータ4が作動してカム軸3を回転す
るため、プリンタ台5が第3図の状態から第4図の状態
に図面上左方向に横移動し、この移動最中にドットプリ
ンタ7と円筒形ダイプレート8が、印字用紙Eの面に第
2図に示した如き日付と時刻のドット印字PCと、受取り
用の文字と社名等からなるダイプレート印字PA,PBから
成る受領印字Pを行うことができる。
尚、第2図に示した間隔Yはダイプレートピッチであ
って、本考案ではダイプレート印字PA,PBを円筒形ダイ
プレート8による押圧転動によって行うため、上記のピ
ッチYを従来の打刻印字式の場合より狭い12mm程度にし
て、全体をバランス良く印字することを可能にする。
また、上記プリンタ台5が最終移動位置迄移動してリ
ミットスイッチ11Sをオンすると、上記の押上げ用モー
タ16が再び作動してカム盤17を180°回転するから、印
字ベース板15は押上げが解かれて自重とスプリング18の
牽引力で第3図の状態に降下され、印字用紙Eの抜き取
りを可能にする。
更に、プリンタ台5はカム軸3の回転に従って今度は
第4図の状態から第3図の位置に向かって復帰移動し、
ホームポジションに到達すると印字用モータ4が止まっ
て移動を停止し、次回の印字に備える。
尚、プリンタ台5の復帰移動に当っては、円筒形ダイ
プレート8がラック11との噛合によって逆回転するた
め、プリンタ台がホームポジションに戻ると、円筒形ダ
イプレート8も一緒にホームポジションに戻って次回の
印字に備える仕組に成っている。
〔効果〕
従って本考案に係る消音型タイムスタンプによれば、
日付とか時刻の印字をドットプリンタで行い、ダイプレ
ート印字を円筒形ダイプレートを転動させて行うため、
従来の印字ハンマーを用いた打刻式スタンプに比較し
て、印字音を可成り低くして環境の向上を図ることがで
きると共に、日付とか時刻をドットプリンタで印字する
ため、英文並びに数字ならどんな文字でも設定可能で、
バリエーションに富んだ印字を可能にする一方、1分1
回の活字送り音とか歩針音も無くすることができるた
め、優れた消音効果を発揮することができる。
また、ダイプレート印字を円筒形ダイプレートを転動
して行うため、日付とか時刻をドットプリンタで印字す
る点と相俟って、これ等印字の間隔、即ち、ダイプレー
トピッチを可成り狭くすることが可能で、従って、全体
としてバランスの良い印字を行うことができ、更に、差
込まれた印字用紙を印字ベース板でドットプリンタと円
筒形ダイプレートの通路に押上げて印字するため、鮮明
できれいな印字を行える利点を発揮できるものであっ
て、例えば、各種伝票類とか書類の印字面に、中央に日
付と時刻を印字し、その両側に受領用語と会社名等を印
字する受領印字を印字する場合等に使用して、洵に好適
なものである。
【図面の簡単な説明】
第1図は本考案に係る消音型タイムスタンプの正断面図
で、第2図は本考案のタイムスタンプによる印字例を示
した平面図、第3図と第4図は本考案の印字作動前と印
字作動時の状態を示した側断面図、第5図は円筒形ダイ
プレートの斜視図、第6図は従来の印字装置を説明した
構成図で、第7図は従来の印字例を説明した平面図であ
る。 1はタイムスタンプの機体、1Aは下ケース、1Bは上ケー
ス、3はカム軸、4は印字用モータ、5はプリンタ台、
7はドットプリンタ、8は円筒形ダイプレート、8A1と8
B1はダイプレート活字、9は連動歯車、11はラック、15
は印字ベース板、16は押上げ用モータ、17はカム盤、18
は牽引用スプリング、Eは印字用紙、PCは日付と時刻印
字、PAとPBはダイプレート印字。

Claims (3)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】タイムスタンプの機体内に架設したカム軸
    に、カム軸の回転に従って軸方向に移動するプリンタ台
    を取付け、このプリンタ台には、軸方向への移動に従っ
    て印字用紙に日付とか時刻等の印字を行うドットプリン
    タと、同じく軸方向への移動に従って転動しながら上記
    の印字用紙に対してダイプレート活字を押圧印字する円
    筒形ダイプレートを取付けたことを特徴とする消音型タ
    イムスタンプ。
  2. 【請求項2】印字用紙が差込まれる差込み通路の底面側
    に、差込みを検知すると回転するモータのカム盤に押さ
    れて上方に回動して、差込まれた印字用紙をドットプリ
    ンタと円筒形ダイプレートの移動通路に向けて水平に押
    上げる印字ベース板を取付けたことを特徴とする請求項
    (1)記載の消音型タイムスタンプ。
  3. 【請求項3】ドットプリンタを取付けたプリンタ台に、
    ドットプリンタを中央に挾んでその両側方部に円筒形ダ
    イプレートを回転自在に取付けたことを特徴とする請求
    項(1)記載の消音型タイムスタンプ。
JP11451590U 1990-10-31 1990-10-31 消音型タイムスタンプ Expired - Lifetime JP2530477Y2 (ja)

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JPH0473277U JPH0473277U (ja) 1992-06-26
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