JPS63239081A - プリンタの紙押え装置 - Google Patents

プリンタの紙押え装置

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JPS63239081A
JPS63239081A JP6110988A JP6110988A JPS63239081A JP S63239081 A JPS63239081 A JP S63239081A JP 6110988 A JP6110988 A JP 6110988A JP 6110988 A JP6110988 A JP 6110988A JP S63239081 A JPS63239081 A JP S63239081A
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 [技術分野] 本発明は、印字用紙の挿入時には、紙送りローラが用紙
挿入路を解放し、当該挿入路への用紙挿人後には、紙送
りローラが紙押え状態に移動し、印字用紙を保持する、
チェックライタ等のプリンタの紙送り装置に関する。
[従来の技術とその問題点] この種のプリンタとして、例えば、チェックライタでは
、金額を印字する場合に、活字輪の選択回転により所要
の活字を印字位置に設定し、まず、最初に貨幣単位を示
す「¥」マークなどを印字し、次いで数字を印字し、最
後に改ざん防止用の「※」などのエンドマークを印字す
る。
この個々の印字動作中、活字輪は、用紙に対して逐一、
圧接切離の動作を繰り返すことになる。
しかし、活字輪が用紙より離れた状態でも用紙がずれな
いようにするために、印字中、用紙に対して圧接する紙
押えローラを設け、最後のエンドマークの印字動作に合
せて当該紙押えローラな用紙より解放する構成の紙押え
装置が、この種のプリンタに採用されている。
ところで、従来の紙押え装置として、紙押えローラを紙
押え位置に手動レバーでセットするとともに、エンドマ
ークの印字動作に応じて解除レバーを作動させて、セッ
ト状態を解除する構成が、寓公昭59−23015号に
示されている。
しかし、この構成では、セットを手動で行なわねばなら
ず、操作が面倒な問題がある。
他方、紙押えローラの用紙に対する切離動作を、別途に
設けた動力駆動手段で行わせる構成も提案されている6
例えば、特公昭57−55077号では、2つのカム面
をもつカム部材により紙押えローラの切離動作を行ない
、その制御を電磁石で行う構成である。又、特公昭57
−9949号にはクラッチ作動の回転カムにより紙押え
駆動レバーをセット状態にするとともに解除には別に設
けた解除カムで復帰動作させる構成が示されている。し
かし、いずれの構成においても、印字駆動系とは別途の
紙押え用駆動装置を必要とし、機構も複雑で装置も大型
化するなどの問題がある。
[発明の目的] 本発明は、上記従来の諸事情にかんがみなされたもので
、その目的は、印字動作に関連して紙押λローラな自動
的に紙押え状態に設定できるとともに当該ローラの解除
も特段に複雑な手段を設けることなくなし得、構造が簡
単であるとともに小型かつ安価に製作し得るプリンタの
紙押え装置を提供するものである。
[発明の概要] 上記の目的を達成するために、本発明においては、基本
的にいって、固定フレームと、 活字輪を有するととも
に当該固定フレームとの間に用紙挿入路を形成し固定フ
レームに対して昇降動作して用紙挿入路に介挿された用
紙上に印字を遂行する揺動フレームと、当該揺動フレー
ムに設けられ、前記揺動フレームが上昇位置にあるとき
用紙から離間して用紙解放状態を呈し、揺動フレームが
下降位置にあるとき用紙押え状態を呈する紙押えローラ
と、前記固定フレームと揺動フレームとの間においてそ
の一方のフレームに設けられ、第1及び第2の位置に切
換移動可能な位置設定部材と、前記固定フレームと揺動
フレームの他方に設けられ、前記位置設定部材と共働し
、当該部材の第lの切換位置において揺動フレームの上
昇位置への揺動を許容するとともに当該部材の第2の切
換位置において揺動フレームを下降位置に保持する保持
部材と、当該位置設定部材を第2の切換位置へ向って押
圧する第1の押圧手段と、活字輪中の特定の活字が印字
位置にセットされたときに、これに対応して前記位置設
定部材を第1の押圧手段に抗して第1の切換位置へ向っ
て押圧する第2の押圧手段と、を備えてなる構成のプリ
ンタの紙押え装置を提案するものである。
上記の構成においては、揺動フレームに設けた活字輪の
昇降動作に関連して、位置設定部材と保持部材との共働
により、印字中、自動的に紙押えローラが紙押え状態に
保持されるとともにエンドマーク等の特定の活字が印字
位置にセットされたときには、これに対応して紙押え状
態が自動的に解除されるものであり、上記目的を充分に
達成する。
以下図面を参照して本発明の詳細な説明する。
[実施例] 実施例は1本発明の紙送り装置を備^たプリンタとして
チェックライタに適用したシリアルプリンタの態様を示
すものである。
第1図は、そのチェックライタの外観を示すもので、印
字すべき金額等の数値キー、及び発行キー、メモリーキ
ーなどのファンクションキーよりなる入力部2及び入力
した数値を表示する表示部4を有し、それらの−側に設
けた印字部6内に当該シリアルブリンクが配置されてい
る。
初期状態にある当該プリンタを動作させるには、まず、
小切手、領収書等の印字用紙Fを印字用紙挿入路8に挿
入した状態で、入力部2より金額等の印字データを入力
し、これを表示部4で確認し、発行キーを押すことによ
り、当該用紙上に印字が遂行されるものであり、この間
、1桁毎に用紙Fが矢印で示す桁方向に紙送りがなされ
る。
第2図は、印字部6のカバーを取外して、内部配置のシ
リアルプリンタを上面から見た態様で示すもので、lO
は印字用紙を案内する水平な基板、12は当該基板10
とともにプリンタの本体をなし、基板に対し垂直方向に
起立状態で固定された固定フレーム、14.16は当該
固定フレーム12をはさみ、これと平行に配置された一
対の揺動フレームである。
これら揺動フレーム14.16は、各一端部で支軸18
により互いに一体に固定されるとともに当該支軸18に
より固定フレーム12の一端部に揺動自在に支持されて
いる。
20は周囲に印字用活字を配した活字輪、22は当該活
字輪20と一体に設けられた活字選択用のラチェットホ
イール、24は両揺動フレーム14.16の自由端近傍
位置で活字輪20を回転自在に支持する支軸で、活字輪
20と一体に回転する。
26は当該支軸24の一端部に固定された検出ディスク
、28は当該ディスク26と共働して各活字位置に対応
してタイミングパルスを送出する光学的検出手段を構成
するホトセンサで、揺動フレーム14に取付けられてい
る。
30は当該シリアルプリンク駆動用の単一の駆動モータ
で、DC,モータで構成され、揺動フレーム14の基端
部近傍で支持されている。当該モータの駆動は、ギヤ列
よりなる作動伝達手段32を介して活字輪20に伝達さ
れるようになっていて、当該ギヤ列は、モータ軸に形成
した小径ギヤ34、それに順次噛合した第1及び第2の
中間ギヤ体36.3B、主ギヤ40、及び活字輪ギヤ4
2よりなり1両揺動フレーム14.16の間に配置され
ている。
駆動モータのギヤ34より主ギヤまでの回転速度比は、
モータ軸が45回転する間に主ギヤ40が1回転する4
5:1の減速比に設定され、主ギヤ40と活字輪ギヤ4
2との間は、主ギヤ40が1回転する間に活字輪ギヤ4
2が3回転する増速比に設定されている。
雨中間ギヤ体36.38は、それぞれ支軸44.46で
揺動フレーム14.16に回転自在に支持され、主ギヤ
40は、これと一体に回転する主軸48に取付けられ、
主軸48は、両揺動フレ−ム14.16に回転自在に支
持され、これには。
カム手段を構成する主カム部材50と、後述するハーフ
ピッチ設定用作動バー126を駆動するための駆動カム
部材52とが一体に設けられている。
活字輪20は、後述のように、当該活字輪20と一体を
なすラチェットホイール22が係止レバー54より解放
されると、ホイール22の係合凹部22cに係合突起8
6bが嵌合した状態で、当該ギヤ42と一体に回転する
又、係止レバー54によりホイール22が止められた時
には、上記嵌合が外れて、ギヤ42と一体をなす弾性係
合体86がホイール22の内周面に対しスリップし、活
字輪20に対するギヤ42の相対回転が許容される。
このように、駆動モータ30、主軸48(及びカム部材
50.52)及び活字輪20との相互の回転速度比も上
記と同様の関係にあり、これらは全て、揺動フレーム1
4.16とともに揺動する構成である。
54は、一端部54aが活字選択用ラチェットホイール
22と選択係合するとともに他端部のアーマチュア54
bがソレノイド装置56に対応した係止レバーで、揺動
フレーム14に枢支軸58で回動自在に枢支され、かつ
バネ60により一方向、すなわち、ラチェットホイール
22に対する離脱方向に付勢されている。
ここに活字選択機構が構成されている。
62は、インクローラで、揺動フレーム14.16の自
由端部に、把手64aを有するローラホルダ64により
板バネ66に抗して着脱自在に装着され1図示の装着状
態において、活字輪20にインクを供給するように対接
している。
68.70は、各揺動フレーム14.16にそれぞれ回
転可能に取着された紙押えローラで、一方のローラ68
には本体に取着された紙送りローラ(図では見えない)
が対応し、他方のローラ70には、本体に取着された送
り駆動ローラ74(第7図)が対応している。
各揺動フレーム14.16に対して紙押えローラ68.
70は、若干弾性変形可能な板バネ状のブラケットを介
して、活字輪よりも若干下方に突出した態様で取付けら
れている。
揺動フレーム14.16が下降したとき、まず、紙押え
ローラ68.70が下方に対応する送りローラと接して
、用紙挿入路8に介挿した用紙Fを挟持し、紙押え状態
、すなわちベーパーホールド状態を呈する。(第3図、
第9図)そして、この下降位置にある状態では、活字輪
20が自由に回転できる状態に保たれ、活字選択動作や
リセット回転動作が遂行される。
揺動フレーム14.16が主カム部材50により更に下
降して活字輪20を用紙Fに押圧して印字動作を行なわ
せるときには、紙押えローラ68.70は、ペーパーホ
ールド状態を保つとともに、これらローラを支持するブ
ラケットが弾性変形し、揺動フレーム14.16と紙押
えローラとの相対移動を可能にしている。
駆動ローラ74は伝達軸76の一端に固着され、その輪
76の他端は固定フレーム12の基端部にまで延出して
、そこに紙送り用ラチェットホイール78を取着し、紙
送り機構80に作動連結されている。
第3図に示すように、矢印方向に回転して、駆動モータ
30より、それに直結したギヤ34から活字輪20まで
回転駆動力が伝達される。
主軸48と一体に回転する主カム部材50は、固定フレ
ーム12上のカムフォロア51と共働して、後述のよう
に、揺動フレーム14.16を揺動させるとともに印字
動作を遂行する印字機構を構成する。
活字輪20は、図示の初期状態にあっては、ラチェット
ホイール22の外周に活字輪20の各活字に対応して形
成した歯22aの内、当該歯列より更に半径方向に突出
させた基準歯22bに対して係止レバー54が係合し、
この位置(基準位置)に保持されている。
この初期状態において、活字輪20上の各活字は、第3
図に示すように、貨幣単位マーク(¥)が、後述の印台
88に対向した位置にあり、ここから矢印で示す活字輪
20の回転方向に順次、カンマ(、)、数字(0〜9)
、活字のない切欠は部20a、改ざん防止用のエンドマ
ーク(※)、更には、ブランク又は補助的な数字(実施
例では、数字ゼロが設けられている)が配列されている
活字輪ギヤ42とラチェットホイール22とは、ギヤ4
2と一体に形成した弾性係合体86を介して、摩擦クラ
ッチを構成するスリップ可能な摩擦係合関係にある。当
該係合体86は、スリット86aを形成するとともに端
部に係合突起86bを形成した弾性片86cを有する。
当該係合突起86bは、活字輪が基準位置にあるとき、
及び活字選択のための回転時には、ホイール22の内周
に形成した対応係合凹部22cに嵌入した状態にある。
そして、活字輪20とギヤ42は活字選択時に一体的に
回転する。
しかし、活字が選択され、ホイール22が係止レバー5
4により活字選択位置に止められた状態で、主ギヤ40
により活字輪ギヤ42が回転駆動されると、突起86b
が凹部22cから離脱し、スリップが生じ、ギヤ42の
みが支軸24上で回−転する。
活字輪20が図示の基準位置にあるとき、インクローラ
62に対応する活字輪の外周位置には、前述のように、
活字のない切欠は部20aが形成してあり、インクロー
ラ62により特定の活字が絶えずインクローラに接する
不具合を回避しである。
図示のように、固定フレーム12及び揺動フレーム16
は、全体でコ字状をなし1両フレームで区画された印字
用紙挿入路8を極力、奥に向って深くなるようにしてあ
り、従って、相当に幅のある印字用紙Fでも、その用紙
の任意の位置に印字できるものである。
活字輪20に対向して印台88が基ff1loの窓部9
0より露出した態様で位置し、ここでエンボスの態様で
印字がなされる。印台88は、基板10の下面側にあっ
て固定フレーム12に支軸92で揺動可能に枢支された
保持部材94に支軸96で枢支され、当該保持部材94
の自由端部は、第4図でも示すように、固定フレーム1
2に取付けられた調整ネジ98に螺合する構成としであ
る。第5図において、当該プリンタの各部の電気的制御
を果す制御部102には、駆動モータ30、ソレノイド
装置56、光学的検出手段のホトセンサ28及び主ギヤ
の側部のプリント配線板100に摺接して第15図のタ
イミングチャートで示すように、設定したタイミングで
各種のコントロールパルスを送出するコントロールスイ
ッチ104が、それぞれ電気的に接続され、当該制御部
102を介して、プリンタ内部における相互の動作制御
がなされる。
制御部102には、更に、チェックライクの入力部2及
び表示部4が電気的に接続され、これら部分とプリンタ
相互の動作制御がなされる。
係止レバー54は、ソレノイド装置56により吸引動作
されない状態にあっては、揺動フレーム14にピン10
6と長孔10Bの関係で支持されるとともにバネ110
で図示の位置に弾性保持された位置保持部材112によ
り1図において実線で示す原位置に保持されている。
他方、吸引動作されると、鎖線で示す活字選択位置にバ
ネ60に抗して回動する。又、係止レバー54は、特に
第6図で明確に示しであるように、主ギヤ40の側面に
形成した環状凹部114に所定の角度位置で突設した2
つの係合突起116.118と端部54cで係合可能に
対応している。
一方の突起116は、他方118より太き(形成され、
当該プリンタの活字選択動作の開始にあたって、直ちに
当該端部54cに係合して、レバー54を原位置より保
持部材112に抗して押上げてホイール22の基準歯2
2bよりレバー54を離脱させ、これにより活字輪20
の選択回転が行なわれる。
他方の突起11Bは、後述するように、ソレノイドの残
留磁気力で、活字選択位置に吸引されている係止レバー
54を原位置に押上げて活字輪20に対する係止を解除
させる作用を果す。
第6図で示すように、主軸48及びそれと一体回転する
主ギヤ40及び主カム部材50、の1回転は、所定の回
転角度範囲(実施例では、それぞれ120度)に3分割
され、図において時計方向に回転する第1の回転角度範
囲が活字選択行程に、それに続く第2の回転角度範囲が
印字行程に。
更に引続く第3の回転角度範囲が紙送り行程に、それぞ
れ1割当られている。
上記紙送り行程では、活字輪20を基準位置へ戻すリセ
ット動作行程も並行して行われ、ラチェットホイール2
2が係止レバー54によって基準位置に止められるとと
もに活字輪ギヤ42が活字輪20との所定の相対関係位
置(第3図)にまで回転して、ここで係合突起86bが
係合凹部22cで嵌合し、活字輪20とギヤとの位置関
係が初期状態に戻る。
このように、主軸48の1回転の間に、単一の駆動モー
タ30を駆動源として、これらの動作行程を連続して行
なわせるようになっている。
主カム部材50は、初期位置においてカムフォロア51
と接するとともに主カム部材50の位置決めのデテント
作用を果す休止カム面50a、活字選択行程ならびに印
字行程の初期部に対応して半径R1で同一半径をなす押
圧カム面50b、印字行程の中央部に対応するプリント
カム面50c、及び印字行程の終期部ならびに紙送り行
程(リセット行程)に対応して半径R2で同一半径をな
すリセットカム面50dがそれぞれ形成されている。
又、当該プリントカム面50cは、後述のように、当該
カム部材50に対してカムフォロア51よりも120度
遅ハム角度位置におかれた紙送り用のカムフォロア12
0(第7図)と共働するようになっているが、それによ
って、紙送り行程が遂行される。
前記リセットカム面50dの半径R2は、押圧カム面5
0bの半径R1より若干小さく形成されている。
第7図において、揺動フレーム16上には、セットレバ
−122、トリガーレバー124、ハーフピッチ設定用
作動レバー126及び前記紙送り作動バー82が、それ
ぞれ、支軸128゜130.132,134を介して回
動自在に枢支されている。
セットレバ−122は、揺動フレーム14゜16の昇降
を制御する位置設定部材を構成するもので、その上端部
には、第1及び第2の段部122a、122b及び第1
の段部122aの一側を区画する垂直部122Cが形成
されている。
136は、ストップピンで、固定フレーム12の端部に
突設されるとともにセットレバ−122と共働して揺動
フレーム14.16の前記昇降制御を行なう保持部材を
構成する。
セットレバ−122の側部には、左右一対の板バネ14
0,142が基端部な上下それぞれ異にした片持梁の態
様で取着されている。一方の板バネ140は、セットレ
バ−122を時計方向に押圧付勢する第1の押圧手段を
構成し、その上端ないし自由端は、レバー126の支軸
132に懸架され、セットレバ−122に対して時計方
向に回動付勢力を付与している。他方の板バネ142は
その自由端ないし下端に凸部142aを有し、活字輪2
0と一体回転するカム部材144の周面と対向するよう
に位置づけられている。そのカム部材144の周面上の
所定位置には、凸部144aが突設されている。その凸
部144aを備えたカム部材144は、板バネ142と
共働してセットレバ−122を他方の板バネ140に抗
して反時計方向に押圧する第2の押圧手段を構成する。
ストップピン136が図示のごと(、第1の段部122
aに係合している状態で、揺動フレーム14.16は、
図示の上昇位置に保持されている。すなわち、印字用紙
Fを挿入路8内に自由に挿入できるように、活字輪20
とともに紙送りローラ68.70が対応する送りローラ
より離間した状態にあって、挿入路8を開放しており、
この位置に揺動フレームは、引上げバネ138により保
持されており、当該プリンタの未使用状態ないしは初期
状態を呈している。このとき、セットレバ−122は、
図示の第1の切換位置にある。この上昇位置において、
板バネ142の凸状先端部142aはカム部材144の
周面に対し凸部144aの高さに略等しい間隙を有した
位置にある。
すなわち、凸部142aは、凸部144aの鎖線で略示
した回転軌跡におおむね接した状態にある。活字選択行
程において、主カム部材50が回転すると、その押圧カ
ム面50bによって揺動フレーム14.16とともにセ
ットレバ−122及び紙押えローラ70が下降し、当該
ローラが送り駆動ローラ74に接して印字用紙Fを挟持
した状態となり、ここで、最初の活字選択動作が遂行さ
れる。この状態において、第1の切換位置にあるセット
レバ−122には、板バネ140により、時計方向の回
動力が作用しているが、ストップピン13Bは、第8図
に実線で示すごとく、未だ、第1の段部122aより完
全に出ておらず、垂直部122cの上端縁部により阻止
され、第2の段部122bへは移行しない位置、すなわ
ち、第7図の第1の切換位置状態を保っている。
続いて、主カム部材50のプリントカム面50cによる
印字行程に入ると、揺動フレーム14.16は、更に下
降するので、これに伴なって、ストップピン136は、
第8図に鎖線で示すごとく、第1の段部の更に上方に位
置するので、板バネ140の作用により、レバー122
が[I針方向に回動し、第9図に示すごとく、ピン13
6が第2の段部122bへと移行する。すなわち、セッ
トレバ−122は、第2の切換位置に切換られる。 こ
れにより、他方の板バネ142の凸部142aは、対応
するカム部材144の周面に摺接状態となる。そして、
この状態で印字がなされる。すなわち、当該プリンタの
場合、最初の文字として ¥ が印字される。
印字動作終了に伴って、揺動フレーム14.16が上昇
すると、今度はセットレバ−122が第2の切換位置に
あるので、ストップピン136は第2の段部122bに
対し、摩擦係合状態となり、以降、揺動フレーム14.
16の上昇は阻止され、紙押えローラ68.70がペー
パーホールド状態を呈する下降位置で第9図)に保持さ
れる。 以後、主カム部材50の回転により、リセット
カム面50dは、前述のように、押圧カム面50bより
も小径に形成されているため、カムフォロア51は、当
該カム面50dに対し若干の間隙をもって離間し、従っ
て、引上げバネ13Bの作用により、ストップピン13
6が第2の段部122bと強い係合状態に保たれる。
上記の状態は第15図のタイミングチャートでも示すよ
うに最終印字の活字、つまり改ざん防止用のエンドマー
ク(※)の印字に至るまでの途中の各印字サイクル中、
継続して維持される。
なお、紙送り行程中になされる活字輪20のリセット動
作において、活字輪が係止レバー54から解放されて、
いわゆる活字輪のリセット回転がなされる間、これとと
もに、カム部材144も回転して、その凸部144aが
その通過時に板バネ142の凸部142aと第1O図の
ごとく係合することがあるが、上記ピン136と第2の
段部122bとの係合力が大で、第1O図で示すように
、板バネ142のみが弾性変形するに留まり、セットレ
バ−122は、第2の切換位置より移動しない。
このように、一連の印字サイクル継続中、セットレバ−
122は、第9図に示す回動した第2の切換位置状態を
保つので、印字用紙Fは、この間、継続して用紙押え状
態に保たれつつ、順次、紙送り方向に送られるために、
用紙ずれ等の紙送り不良や印字の乱れ等の不具合が生じ
ない。
ここで、最後の印字動作サイクルに達し、特定の活字と
して、エンドマーク(※)が選択印字される場合には、
活字選択行程において、当該マークが印台88に対応し
た印字位置におかれると、第11図に示すように、カム
部材144の凸部144aが扱バネ142の凸部142
aと丁度、係合する位置に設定される。このため、板バ
ネ142を介してセットレバ−122に反時計方向の力
が作用する。
しかし、上述のように、ストップピン136が第2の段
部122bと摩擦係合状態にあるため、セットレバ−1
22は、活字選択行程では回動され得ないが、印字動作
開始に伴ない揺動フレーム14、IGが更に下降すると
、上記係合状態が解放されるため、板バネ142の作用
が有効となり、当該バネ力が他方の板バネ140のバネ
力に打勝ってセットレバ−122を反時計方向に回動さ
せ1図示の鎖線位置状態、つまり、第1の段部122a
u)上方にピン136を位置させる。
従って、印字終了に伴なって、揺動フレーム14.16
が上方に復帰すると、ピン136が第1の段部122a
に自然に係合し、上昇位置への復帰が許され、印字終了
した印字用紙Fをプリンタより自由に取外すことができ
る。
なお、揺動フレーム14.16を上昇位置へ確実に復帰
させるための構成として、主カム部材50のリセットカ
ム面50dが重要である。
すなわち、印字終了後に活字輪20がリセット回転を始
める前、つまり板バネ142の凸部142aと凸部14
4aとの係合が解かれる前に、前記カム面50dは、カ
ムフォロア51と共働してピン136が第8図の鎖線位
置より実線位置に来るまで、揺動フレーム14.16を
上昇させる。 従って、前記の係合解放によって、板バ
ネ140から時計方向の力と受けても、ストップピン1
36がすでに第1の段部122a内に入り、垂直部12
2cにより阻止されるので、第2の段部122b側へ戻
る恐れはない。
このように、リセットカム面50dの作動タイミングを
設定しである。
以上の説明において、当該プリンタの活字選択行程及び
印字行程を以下、要約する。
前述のように、所定の金額等の印字データを入力部2で
入力して、モータ30が通電されると、活字選択行程が
開始される。モータ30の回転は、作動伝達手段32を
介して主ギヤ40.主軸48、主カム部材50に伝達さ
れ、それらを一体回転させる。これにより、係止レバー
54が係合突起116と係合し、基準歯22bを解放し
、活字輪20を活字輪ギヤ42と一体回転させる。
これと同時にコントロールスイッチ104を介してスタ
ートパルスが発せられ、入力した活字に対応した位置で
、制御部102を介してソレノイドONの信号が発せら
れ、係止レバー54によりラチェットホイール22の対
応選択歯22aを係止させ、活字輪20を停止させる。
そして、これ以降は、活字輪ギヤ42がスリップ回転す
る。
この間、主カム部材50の押圧カム面50bがカムフォ
ロア51に対応し、揺動フレーム14.16は、ペーパ
ーホールド状態に保たれ、印字用紙Fを位置ずれしない
状態に保持する。
なお、この間のセットレバ−122の動作は前述の通り
である。
次に、印字行程においては、主カム部材50のプリント
カム面50cがカムフォロア51と共働し、揺動フレー
ム14.16を下降させ、180度の角度位置で、印字
動作を遂行し、再び上昇させる。ここで、揺動フレーム
14.16が、ペーパーホールド状態より印字動作開始
して、更に下降した直後のタイミングで、ソレノイドO
FFのコントロールパルスが発せられるが、係止レバー
54は、残留磁気の作用によって、印字動作完了までは
活字選択位置に保持され、印字完了後、係止突起l18
との係合により当該位置より強制的に外され、基準歯2
2bと係合可能な状態におかれる。
この間、活字輪20は、係止レバー54により停止状態
にあり、活字輪ギヤ42は、主軸48の回転とともにス
リップ回転を継続し、上記係止レバー54よりの解放後
は、活字輪20と一体に回転する。
なお、印字行程におけるセットレバ−122の動作は前
述の通りである。
次に、紙−り行程ならびにそれに並行してなされるリセ
ット動作を、以下、これらの構成とともに説明する。
トリガーレバー124は、活字輪22と一体に回転する
とともに係合凹部125aを有するカム部材125に向
ってバネ127により付勢され、凸部124aがカム部
材125の周面に係合する。後述するように、当該凸部
124aは、活字の内、カンマ(1)が選択された場合
、カム部材125の凹部125aと対応するようになっ
ている。
前記トリガーレバー124は、前記ハーフピッチ制御バ
ー84の一端部と係合間係にあり、当該バー84は、一
端部近傍で支軸134上に載置されるとともに紙送り作
動バー82と他端部近傍においてピン146と長孔14
Bの関係で相対移動可能に組合されている。
当該作動バー82は、バネ150により図示の位置に保
持されており、正規の紙送りの際には、両バー82.8
4がこの状態で主カム部材50とカムフォロア120と
の係合により、印字動作より120度の角ハムれたタイ
ミングで、復帰バネ152に抗して支軸134のまわり
で回動する。
両バー82.84は、他端部82a、84aにおいて、
紙送り機構80の揺動レバー154と係合関係にある。
ハーフピッチ設定用作動レバー126は、駆動カム部材
52に対し、バネ156の作用で常時係合している。
駆動カム部材52による前記作動レバー126の駆動タ
イミングは、第15図のタイミングチャートで見るよう
に、主カム部材50の印字行程及び紙送り行程(リセッ
ト行程)に対応するようにカム形状ならびにレバー形状
が設定されている。
第12図に示す紙送り機構80において、揺動レバー1
54は、固定フレーム12に基端部で枢支され、他端部
に送り爪158を枢支し、当該送り爪158をバネ16
0の作用で常時紙送り用ラチェットホイール78に係合
させている。
当該ホイール78は、固定フレーム12に支持された板
バネ162により盲動回転が防止されている。
従って、両バー82.84が回動して、その端部82a
、84aが図示の矢印のように、一定のストローク往復
動すると、それに応じて、送り爪158がホイール78
を1桁分の送りに相当するlピッチ(p)ずつ回転させ
るので、これが伝達軸76を介した送り駆動ローラ74
に伝達され、印字用紙Fの正規の紙送りがなされる。
又、この紙送り動作は、第15図のタイミングチャート
でわかるように、印字動作が完了した後、活字輪20が
印字用紙Fから完全に離れた状態で開始されるので、印
字ずれや、活字輪とのこすれによるよごれなどが生じな
い。
次に、印字する活字が、カンマ(、)等の場合(実施例
では、カンマ)には、印字の見栄えと改ざん防止のため
に、桁送りのピッチを、いわゆる正規の送り量より少な
(し、たとえば、ハーフピッチ(1/2p)に制限する
ことができる。
すなわち、第13図に示すように、活字選択行程におい
て、カンマが選択されて、当該活字が印台88に対応し
た印字位置に設定されたとき、カム部材125の凹部1
25aが、T度トリガーレバー124の凸部124aに
対応して嵌合するので、レバー124が回動してハーフ
ピッチ送り制御バー84の一端部を、作動レバー126
の回動軌跡中に臨ませる。
当該レバー126は、印字行程の開始とともにカム部材
52により駆動され、ハーフピッチ送り制御バー84を
一緒にスライド駆動し、第14図で示すように、当該バ
ー84の端部84aを揺動レバー154から離脱させる
。この状態では、当該バー84に段状に形成した下端縁
84bが支軸134上に乗り上げることと、カム部材5
2が所定角度範囲(240度)バー84をスライド位置
に保持するので、印字終了後は、紙送り行程(リセット
行程)において活字輪20が係止レバー54から解放さ
れてリセット回転し、トリガーレバー124が第7図の
状態に復帰しても、当該スライド位置に維持される。
従って、この状態で、紙送り作動バー82が回動すると
、第14図で示すように、ハーフピッチ送り制御バー8
4がない分だけ、駆動ストローク中に遊び(g)が生じ
、このため、揺動レバー154の回動量が小さくなり、
結果、制限された送り量(実施例では1/2ピツチ)が
得られる。
このように、リセット行程において、同時にハーフピッ
チの用紙送り動作を行なうことができ、電気的な検出手
段を要せず、機械的な構成のみで紙送り量の自動的制御
を可能としたものである。 又、当該紙送り行程中にお
いて、活字輪20は係止レバー54に対し、基準歯22
bが係合するまでの間、リセット回転し、再び、基準位
置で止められる。
駆動モータ30は、当該印字サイクルが、エンドマーク
(※)の場合には、モータOFFのコントロールパルス
が、角度320度の角度位置で発せられ、モータのイナ
ーシャにより、丁度、主カム部材の休止カム面50aで
カムフォロア51が休止するように設定されている。
又、休止カム面50aは、その位置決めのデテントの役
目を果す、これにより、主カム部材50は、初期状態に
戻る。そして、活字輪ギヤ42と活字輪20とは、係合
凹部22c内に係合突起86bが再び嵌合した状態に全
てが初期状態に復帰し、次位の印字サイクルに入る。
次に、第15図に示すタイミングチャートを左欄の各項
目について順次説明する。
当該チャートは、主軸48及び主カム部材50の初期状
態からの1回転中になされる各部材の態様を示しである
まず、タイミングパルスは、検出ディスク26とホトセ
ンサ28の共働により、検出される各活字位置に対応し
て活字選択行程において発せられるパルスで、所定の活
字を選択してソレノイド装置56にソレノイドONのタ
イミングを付与する、コントロールパルスは、コントロ
ールスイッチ104により検出され、主軸の回転角度に
応じたタイミングで発せられるパルスで、角度0度でス
タートパルスが発せられ、このパルス以降のタイミング
パルスのカウントにより活字位置を判断する。150度
で、ソレノイドOFFパルスが発せられ、320度で、
駆動モータ30への通電が停止されるが、これは、最終
の活字印字終了後のモータOFFのタイミングを付与す
る。この停止の角度範囲、40度は、モータのイナーシ
ャを考慮して確実に初期状態に停止するように設定した
ものである。
揺動フレームの振れ量は、揺動フレーム14.16が上
7位置より下降する際の揺動量を示すもので、印字サイ
クル開始と同時にペーパーホールド状態に下降し、印字
行程には更に下降し、印字終了後、エンドマーク(※)
以外の印字では、破線で示すようにペーパーホールド状
態を維持し、エンドマーク時には、用紙解放の上昇位置
まで復帰する。
紙送り動作は、主カム部材50とカムフォロア120と
の係合による紙送り作動バー82の回動量を示すもので
、図示のように、印字動作より120度遅ハム位置で動
作される。
係止レバーは、ソレノイド装置56及び主ギヤ40に設
けた一対の係合突起116.118との共働による係止
レバー54の回動位置を示すもので、スタート直後に突
起116との係合により基準歯22bを乗り越え、これ
を解放し、活字選択行程において選択した活字位置で、
ソレノイド装置により活字選択位置で回動保持され、1
50度の角度位置でソレノイドOFFとなった後、他方
の突起11Bと係合するまで残留磁気により同様に選択
位置に保持され、突起118との係合で選択した活字に
対応するラチェットホイール22の歯22aを解放する
とともに、基準歯22bを乗り越えない位置に保持され
1紙送り行程(リセット行程)において、基準歯22b
を係止させて活字輪20を停止させる。
ハーフピッチ送り制御バーは、印字行程及び紙送り行程
において、カンマの活字(、)の選択時にのみ実線で示
すように、当該バー84を紙送り作動バー82と相対的
にスライド移動させてハーフピッチの紙送りを行なわせ
、他の活字選択時には、移動させない態様を示す。
セットレバ−は、ストップピン136とセットレバ−1
22との選択係合によりレバー122が第1の段部12
2aに位置する第1の切換位置の状態と、第2の段部1
22bに位置する第2の切換位置の状態を示すもので、
前、述したように、最初に印字される活字(¥)、途中
の活字、例えば、数字(4)、更には最後のエンドマー
ク(※)で、それぞれレバーの切換位置状態が異なる。
ここで見るように、最初の活字(¥)の印字開始よりエ
ンドマーク(※)が印字されるまでは、当該レバー12
2が第2の段部122bに対応する第2の切換位置に保
持されるため、この間、ペーパーホールド状態が維持さ
れ、又、エンドマークの印字時には、印字動作開始直後
に板バネ142の作用で、第1の段部122aに対応す
る第1の切換位置に回動されるとともに、係止レバー5
4による選択歯解放のタイミング前に、すでにストップ
ピン136が第1の段部122aに充分進入して、垂直
部122cで阻止された状態となるため、揺動フレーム
14.16の上昇位置への復帰が確実になされる。
最後に、活字輪については、活字輪20の回転状態と停
止状態を、最初に印字される活字(¥)、中間の活字、
例えば、数字(4)、エンドマーク(※)につき示した
ものである。
ここにおいて、活字選択回転は、ソレノイドONによる
係止レバー54の回動によって止められるまで、活字輪
ギヤ42と一体に回転し、止められた状態では、係合突
起86bが係合凹部22cより外れてギヤ42がスリッ
プ回転する。
そして、係止レバー54が選択歯を解放した状態で、リ
セット動作が開始され、活字輪20は、弾性係合体86
の弾性片86cがラチェットホイール22の内周面に圧
接状態で、活字輪ギヤ42と一体に回転し、基準歯22
bが係止レバー54によって基準位置に止められると、
活字輪ギヤ42のみがスリップした回転するとともに弾
性係合体86の係合突起86bがホイールの係合凹部2
2cに嵌合する位置で回転停止し、活字輪20と活字輪
ギヤ42との所定関係位置(第3図)が定まり、初期状
態に戻る。
従って、1文字の印字の間、活字輪20が1回転し、活
字輪ギヤ42は3回転することとなる。
次に、位置設定部材としてのセットレバ−122と、保
持部材としてのストップピン136との対応構成の変形
例を第16図ならびに第17図につき説明する。
この実施例では、主カム部材50の押圧カム面50b(
第6図)の半径R1を前実施例よりも若干、太き(し、
最初の印字開始にあたって、当該押圧カム面50bに移
行した際に、第16図で示すように、レバー122の下
降によりストップピン13Bが一点鎖線で示す初期位置
より実線で示すように第2の段部122bのレベルより
も若干上方の位置まで相対的に上昇するように設定した
ものである。
この場合には、セットレバ−122が、活字選択行程の
開始後、直ちに板バネ140の作用で第2の段部122
bに対応するように、ピン136が2点鎖線の位置(第
2の切換位置)へ相対移動する。そして、エンドマーク
の活字以外の印字においては、セットレバ−122が第
2の段部122bに対応する第2の切換位置に保持され
、前実施例と同様、紙押え状態を維持できる。
ただし、タイミングチャートでも示すように、活字選択
行程において、活字輪20の回転中、エンドマークが一
度、印字位置を通過するときに、カム部材144の凸部
144aがピン136とまさつ係合していないセットレ
バ−122を瞬間的に第1の切換位置へ回動させる。し
かし、このときには、揺動フレーム14.16が主カム
部材50の押圧カム面50bにより押圧位置に保持され
ているので、レバー122は板バネ140の作用で直ち
に第2の切換位置に戻され、動作上の問題は生じない。
次に、エンドマークの印字の際は、活字選択行程におい
て、エンドマークが印字位置におかれると、これに応じ
てカム部材144の凸部144aがセットレバ−122
を板バネ142を介して押圧する。このとき、ピン13
6は、レバー122とまさつ係合していないので、直ち
に第1の段部に対応する第1の切換位置に回動し、ここ
に保持される。
前記凸部144aのセットレバ−122に対する押圧は
、エンドマークの活字がリセット回転を開始するまで、
つまり第17図のチャート中、Pで示すタイミングまで
維持される。そして、Pでリセット回転を開始するとき
には、揺動フレーム14.16は、チャート中、Qで示
すように、前記Pよりも早いタイミングですでに上昇位
置へ復帰し、ピン136が第1の段部122aに確実に
進入すような関係に設定しである。
従って、上記リセット回転により凸部144aがセット
レバ−122より外れても、セットレバ122が第2の
段部122bへ戻る恐れはない。
なお、実施例ならびに上記変形例では、ストプピン13
6に選択係合する部分に、第1の段部122a、第2の
段部122bを形成した構成を説明したが、当該部分の
機能上必要とされる必須の構成は、揺動フレーム14.
16が上昇位置にあるときに、セットレバ−122を第
1の切換位置に保持する垂直部122cと、揺動フレー
ムを下降位置に保持する第2の段部の、ピン136との
当接面であり1本発明は図示の構成に限定されるもので
はない。
又、位置設定部材としてのセットレバ−122を、固定
フレーム12側に、他方、保持部材としてのストップピ
ン136を揺動フレーム14.16側へ設ける構成も設
計上可能である。
更に、本発明の紙送り装置は、実施例の動力駆動のシリ
アル型のチェックライタ以外に1手動操作型の印字装置
やチェックライタにも適用できる。
[発明の効果] 以上のように1本発明によれば、活字輪を設けた揺動フ
レームと固定フレームとの間に、揺動フレームの昇降位
置を制御する位置設定部材を一方のフレームに、これと
共働する保持部材を他方のフレームに設ける構成とし、
印字動作に関連して位置設定部材を第1及び第2の切換
位置に切換えるように構成したので、特別の手動操作機
構や動力駆動を設けることなく、印字開始より特定の活
字の印字到来までの間、継続してベーパーホールド状態
を維持するとともに、エンドマークなどの特定の活字が
印字位置に対応した際には、ベーパーホールド状態を自
動的に解除することができ、構造が簡単で特別の操作を
要せず、小型で安価な紙送り装置を提供できるものであ
る。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明の実施例の紙送り装置を備えたプリンタ
を内蔵したチェックライタの外観斜視図、第2図は本発
明の実施例のプリンタの上面図、第3図は第2図の3−
3線に沿う縦断面図、第4図は第3図の4−4線に沿う
部分断面図、第5図は第2図の正面図、第6図は主軸、
主カム部材、主ギヤ等の要部拡大説明図、第7図は第2
図の背面図、第8図は第7図に示すセットレバ−の部分
拡大説明図、第9図は第7図の動作明明図、第10図及
び第11図は、それぞれ第9図に示すセットレバ一部分
の拡大動作説明図、第12図は紙送り機構部分図、第1
3及び14図はそれぞれ第7図の部分動作説明図、第1
5図は当該プリンタの各動作のタイミングチャート、第
16図は本発明におけるセットレバ−をストップピンと
の対応構成部分の変形例を示す要部拡大図、第17図は
第16図の変形例に対応したタイミングチャートである
。 12 : 固定フレーム 14.16:  揺動フレーム 20 : 活字輪 30 : 駆動モーフ 32 : 作動伝達手段 50 : 主カム部材 54 : 係止レバー 68.70 : 紙送りローラ 80 : 紙送り機構 122 : セットレバ− 136: ストップピン 144 : カム部材

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. (1)固定フレームと、 活字輪を有するとともに当該固定フレームとの間に用紙
    挿入路を形成し固定フレームに対して昇降動作して用紙
    挿入路に介挿された用紙上に印字を遂行する揺動フレー
    ムと、 当該揺動フレームに設けられ、前記揺動フレームが上昇
    位置にあるとき用紙から離間して用紙解放状態を呈し、
    揺動フレームが下降位置にあるとき用紙押え状態を呈す
    る紙押えローラと、 前記固定フレームと揺動フレームとの間においてその一
    方のフレームに設けられ、第1及び第2の位置に切換移
    動可能な位置設定部材と、 前記固定フレームと揺動フレームの他方に設けられ、前
    記位置設定部材と共働し、当該部材の第1の切換位置に
    おいて揺動フレームの上昇位置への揺動を許容するとと
    もに当該部材の第2の切換位置において揺動フレームを
    下降位置に保持する保持部材と、 当該位置設定部材を第2の切換位置へ向って押圧する第
    1の押圧手段と、活字輪中の特定の活字が印字位置にセ
    ットされたときに、これに対応して前記位置設定部材を
    第1の押圧手段に抗して第1の切換位置へ向って押圧す
    る第2の押圧手段と、 を備えてなるプリンタの紙押え装置。
  2. (2)前記位置設定部材は、揺動フレームに設けられ、
    前記保持部材は、固定フレームに設けられてなる特許請
    求の範囲第1項記載のプリンタの紙押え装置。
  3. (3)前記第1の押圧手段は、バネ部材よりなる特許請
    求の範囲第2項記載のプリンタの紙押え装置。
  4. (4)前記第2の押圧手段は、活字輪と一体に回転し、
    前記特定の活字が印字位置にセットされたときに位置設
    定部材を第1の切換位置へ向って押圧するように対応す
    る係合凸部を備えたカム部材を含んでなる特許請求の範
    囲第3項記載のプリンタの紙押え装置。
  5. (5)前記第2の押圧手段は、前記カム部材と位置設定
    部材との間に介挿された板バネ部材を含んでなる特許請
    求の範囲第4項記載のプリンタの紙押え装置。
  6. (6)前記保持部材は、固定フレームに突設したピンよ
    りなり、前記位置設定部材は、基端部が揺動フレームに
    回動自在に枢支されたレバーよりなり、当該レバーの自
    由端部には、前記ピンに選択係合可能な段部が形成され
    てなる特許請求の範囲第5項記載のプリンタの紙押え装
    置。
  7. (7)紙押え状態において、紙押えローラは、固定フレ
    ームに取着した紙送りローラが圧接してなる特許請求の
    範囲第6項記載のプリンタの紙押え装置。
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JPH02112467U (ja) * 1989-02-28 1990-09-07
JPH02269054A (ja) * 1989-04-11 1990-11-02 All:Kk マーキング機

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