JP2530099B2 - 耐風、耐震強化瓦 - Google Patents

耐風、耐震強化瓦

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JP2530099B2
JP2530099B2 JP5227199A JP22719993A JP2530099B2 JP 2530099 B2 JP2530099 B2 JP 2530099B2 JP 5227199 A JP5227199 A JP 5227199A JP 22719993 A JP22719993 A JP 22719993A JP 2530099 B2 JP2530099 B2 JP 2530099B2
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泰藏 片岡
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、屋根の流れ方向に位置
する瓦群相互間の回転・ズレ防止を図り、瓦のめくれ防
止、飛散防止等に役立つ耐風、耐震強化瓦に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、耐風、耐震強化瓦としては、種々
の構成の瓦が市販又は発明等されている。その概要は、
屋根の傾斜方向に位置する、葺き上げ上方の瓦で、同斜
め方向下方の瓦を押さえる構成、即ち上方の瓦の頭隅差
込み側の重ね覆片で、前記斜め方向下方の瓦の尻隅棧側
の重ね舌片を押圧する構成、又は前記重ね覆片と重ね舌
片に替え、凹欠部と受凹部とによる嵌合でなる構成等が
ある。またズレ止めを兼ねる風防瓦としては、特公昭4
6−20550号の瓦があり、風防土手により隣接又は
葺き合せ上下関係の瓦端面又は葺き合せ面に対する風圧
を回避する構成である。また同発明と同趣旨の考案とし
て、実開昭57−157617号の安定瓦がある。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】以上で詳述した耐風、
耐震を目的とする構造は、いずれも屋根の傾斜方向にお
ける連繋を強める構造となっている。それがため、流れ
方向における回転・ズレ防止に対しては有効に作用しな
い構造となっている。そして、通常瓦の釘止めは、4枚
おきに釘止めされるのが一般化していることから、釘止
めによる瓦棧への一体化にも限度がある。即ち、釘止め
された瓦から、3枚目及び4枚目の瓦に対する釘止め効
果はほとんど期待できないのが現況である。
【0004】尚、本出願人が従来の傾斜方向における連
繋構造を採用する耐風瓦にて、その風洞実験を行った結
果では、強風により瓦が反時計方向又は場合により時計
方向に回転しながらズレ、瓦相互間に隙間が発生し、当
該隙間より瓦裏面に向かって風が侵入する。これによ
り、前記のズレが一層ひどくなり、結果的には、当該瓦
はひっくり返ったり又は飛散して軒先又は他の部位に移
動する等の状況になることが判明した。
【0005】以上のような実験結果よりして、瓦の回転
防止、ズレ防止を有効に達成し、かつ瓦のひっくり返り
又は飛散を防止するためには、主として、屋根の流れ方
向(屋根の雨水の流下方向を云う。)における回転・ズ
レ防止を図ることが、極めて有益であることが判明し
た。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記に鑑み、本発明は、
瓦の回転・ズレ防止を図り、耐風、耐震性に優れた瓦を
提供することを目的として、下記の構成を採用した。
【0007】先ず、第一の発明の耐風、耐震強化瓦は、
瓦本体の表面には、その尻側より差込み側に亘る水返し
突条と、その尻側に回転・ズレ防止用の係止用突起と、
それぞれ設け、前記瓦本体の裏面には、その頭隅差込
み側の切欠部内方部位で、かつその尻側方向に向かう回
転・ズレ防止用の突起と、その頭隅差込み側の切欠部の
棧側に亘る部位に回転・ズレ防止用の凹部の被係止片
と、をそれぞれ設け、てなる瓦であって、当該瓦を葺き
上げた際、前記瓦本体の表面に設けた水返し突条及び係
止用突起に、当該瓦の上方に葺かれた当該瓦と同構成の
その他の瓦の裏面に設けた突起及び被係止片が、それぞ
れ係止関係となり、屋根の流れ方向に位置する瓦群相互
間の回転・ズレ防止を図ることを特徴とする構造であ
る。
【0008】また第二の発明の耐風、耐震強化瓦は、
本体の表面には、その尻側より差込み側に亘る水返し突
条の尻隅差込み側に倒ほぼL字型の回転・ズレ防止用の
鍵部と、その尻側で、かつ葺き合せ部位に係止用突起
と、をそれぞれ設け、 前記瓦本体の裏面には、その頭隅
差込み側の切欠部内方部位で、かつその尻側方向に向か
う回転・ズレ防止用の突起と、その頭隅差込み側の切欠
部の棧側に亘る部位に回転・ズレ防止用の凹部と、その
尻側のやや内方部位に設けた当該尻側の引掛け突起とと
もに屋根地の瓦棧を抱持する回転・ズレ防止用の突条
と、をそれぞれ設け、 てなる瓦であって、 当該瓦を葺き
上げた際、前記瓦本体の表面に設けた鍵部及び係止用突
起に当該瓦の上方に葺かれた当該瓦と同構成のその他の
瓦の裏面に設けた突起及び凹部がそれぞれ係止関係とな
り、屋根の流れ方向に位置する瓦群相互間の回転・ズレ
防止を図ることを特徴とする構造である。
【0009】次に、第三の発明の耐風、耐震強化瓦は、
瓦本体の表面には、その尻側より差込み側に亘る水返し
突条の尻隅差込み側に倒ほぼL字型の回転・ズレ防止用
の鍵部と、その尻側で、かつ葺き合せ部位に係止用突起
と、をそれぞれ設け、 前記瓦本体の裏面には、その頭隅
差込み側の切欠部内方部位で、かつその尻側方向に向か
う回転・ズレ防止用の突起と、その頭側でかつ本体部位
よりやや棧側にあって、しかも前記葺き合せ部位にある
その他の瓦の尻側水返し端面に衝止される下端面を備え
た少なくとも一個の回転・ズレ防止用の衝止突起と、そ
の頭隅差込み側の切欠部の棧側に亘る部位に回転・ズレ
防止用の凹部と、その尻側のやや内方部位に設けた当該
尻側の引掛け突起とともに屋根地の瓦棧を抱持する回転
・ズレ防止用の突条と、をそれぞれ設け、 てなる瓦であ
って、 当該瓦を葺き上げた際、前記瓦本体の表面に設け
た鍵部及び係止用突起に当該瓦の上方に葺かれた当該瓦
と同構成のその他の瓦の裏面に設けた突起及び凹部がそ
れぞれ係止関係となり、しかも前記その他の瓦の水返し
端面に衝止突起の下端面が衝止関係となって、屋根の流
れ方向に位置する瓦群相互間の回転・ズレ防止を図るこ
とを特徴とする構造である。
【0010】
【作用】以下、本発明の一実施例を図面を参照しながら
説明する。先ず、屋根地の瓦棧(瓦座)に瓦本体の裏面
にある引掛け突起と突条とを套嵌し、当該瓦棧を引掛け
突起及び突条並びに平坦部を介して、抱持するように
し、かつ瓦本体の裏面を屋根地に添接するようにして葺
く(布設する)。この葺かれた瓦の瓦本体の表面には、
当該表面に設けた係止用突起と水返し突条に設けた鍵部
とが、それぞれ設けられている。
【0011】以上のようにして、葺かれた瓦本体の表面
に設けた係止用突起には、屋根の流れ方向に葺かれる他
の瓦の瓦本体の裏面に設けた棧側の凹部が套嵌されると
ともに、前記葺かれた瓦本体の表面に設けた鍵部の内面
壁に突起が衝止され、かつ衝止突起がある場合は、瓦の
尻側水返し端面に衝止される。いわゆる二点係止、又は
三点係止(衝止突起がある場合)、或は四点係止(一対
の衝止突起がある場合)にて、流れ方向の瓦と他の瓦
(流れ方向の上下に葺かれる瓦を云う。)の連繋が図れ
る。同様な葺き合せ作業及び手順を順次繰り返して、棟
まで葺き上げると、流れ方向の瓦の葺き上げが終了す
る。
【0012】このようにして葺き上げられた瓦群相互間
は、前記少なくとも二点係止を介して、係止関係となっ
ていることから、各瓦の回転・ズレが上下の他の瓦又は
その他の瓦により規制される。これによって、強風又は
地震の際に、突起と他の瓦凹部の内面壁との衝止、及び
突起と他の瓦の水返し突条の鍵部の内面壁との衝止で、
当該上下の瓦(他の瓦)の回転A・ズレB(図5で矢印
A、Bで示す。)が防止できる。また衝止突起が設けら
れている構成では、少なくとも三点係止が確保され、瓦
の尻側水返し端面と衝止突起の下端面との衝止により、
当該上下の瓦(他の瓦)の回転Aが防止させる。尚、当
該回転A防止には、前述の瓦棧と引掛け突起及び突条、
平坦部とによる抱持関係(挾持関係)も助成され、より
一層回転A防止が図れる処である。
【0013】また図9〜図11に示す如く、重ね舌片と
重ね覆片とを有する構成では、前述の如くして葺かれた
瓦が、重ね舌片と重ね覆片とを有する構成とすると、葺
き上げられた瓦の重ね覆片に更に他の瓦の重ね舌片を潜
り込ませ、頭側の切込部に更に他の瓦の尻側の切込部を
当接する。この重ね舌片を、瓦の重ね覆片で押え、かつ
更に他の瓦の上方に葺かれる更にその他の瓦の棧側で押
されるので、傾斜方向に位置する瓦と更に他の瓦とは、
回転A´・ズレB´(図11で矢印A´、B´で示
す。)が防止できる。また衝止突起が設けられている構
成では、少なくとも三点係止が確保され、瓦の尻側水返
し端面と衝止突起の下端面との衝止により、当該上下の
瓦(他の瓦)の回転Aが防止させる。尚、当該回転A防
止には、前述の瓦棧と引掛け突起及び突条とによる抱持
関係も助成され、より一層回転A防止が図れる処であ
る。
【0014】
【実施例】以下、本発明の一実施例を図面に基づいて説
明する。1は尻側2の切込部3(尻隅棧側の切込部)
と、頭側4の切込部5(頭隅差込み側の切込部)とを有
する瓦(棧瓦)で、この瓦1の瓦本体111の表面11
1aには、その葺き合せ部位(瓦1の尻側2と他の瓦1
aの頭側4との重ね合せ部位を云う。尚、他の瓦1a等
でも同じ部材は同じ番号、名称を使用する。)に回転・
ズレ防止用の係止片、例えば、係止用突起6が設けられ
ているとともに、その尻側2より差込み側8に向かって
倒ほぼL字型の水返し突条9が設けられている(瓦本体
111を表面視した状態である。図1参照)。そして
この例では、水返し突条9の隅部(尻隅差込み側)には
ほぼ垂直状の内面壁10aを有する倒ほぼL字型の回転
・ズレ防止用の鍵部10が形成されている。尚、図中1
1は釘孔、7aは尻側7の水返し端面を示す。
【0015】また瓦本体111の裏面111bには、そ
の頭側4の切込部5より棧側12に向かって、ほぼ倒U
字型の回転・ズレ防止用の凹部13が、またその切込部
5より尻側7に向かって、一文字状の回転・ズレ防止用
の突起14が設けられている。そして、当該凹部13に
は他の瓦1aの表面111aに設けた係止用突起6が挿
入され、当該凹部13の内面壁13aに衝止されるとと
もに、前記突起14は他の瓦1aの鍵部10の内面壁1
0aに衝止される構成となり、回転A、(A´)・ズレ
B、(B´)防止に役立つ。尚、係止用突起6と凹部1
3との位置、構造等は、裏面111bの差込み側8に設
ける構成が、風圧の侵入が少なく、かつ更に他の瓦1b
等による押圧又は後述する重ね舌片と重ね覆片との嵌合
等が理想である。しかし、この例に限定されず、原則と
して葺き合せ部位に係止用突起6と凹部13が設けられ
ている構成であればよいこと、又はその形状も凹凸等の
係止関係であればよい。また水返し突条9の鍵部10に
替え、同機能をなす表面111aに突条等の係止部を設
ける場合も有り得る(図示せず)。
【0016】また同瓦本体111の裏面111bには、
その頭側4で、かつ前記葺き合せ部位の外方には、他の
瓦1aの尻側7の水返し端面7aに衝止する回転・ズレ
防止用の少なくとも1個の衝止突起15、16(2個を
想定した番号である。)が設けられており、当該衝止突
起15、16の下端面15a、16aが、前記水返し端
面7aに衝止する構成となっている(前述の如く、一対
に限定されない。)。勿論当該衝止突起15、16と下
端面15a、16aとの衝止による回転・ズレ防止は、
前記係止用突起6と凹部13、及び鍵部10(係止部)
と突起14との係止関係(連繋)が必要である。
【0017】更に同瓦本体111の裏面111bで、か
つその尻側7及びそのやや内方部位には、引掛け突起1
7と、当該引掛け突起17と並設する一文字状の突条1
8とがそれぞれ設けられており、当該突条18と引掛け
突起17との間には瓦棧Dになじむ平坦部19が設けら
れている。そして、当該引掛け突起17と突条18と
で、屋根地Cの瓦棧Dを挾持するとともに、瓦棧Dの平
面に平坦部19が添接される構成となっており、この引
掛け突起17と突条18並びに平坦部19とで、前記瓦
棧Dを抱持する構成となっている。この抱持で瓦1、他
の瓦1a等の回転A防止と、流れ方向のズレB″防止を
図る。図中20は差込み側8より頭側4に亘って設けた
倒ほぼL字型の水返し突条である(倒ほぼL字型は瓦本
体1を裏面視した状態である。図2参照)。
【0018】尚、係止用突起6、凹部13、突起14又
衝止突起15等は、瓦1等の結束時を考え、原則とし
て、水返し突条9、20より低い高さに形成されてい
る。また衝止突起15を設ける構成では、突起14との
間で鍵部10を喰嵌する構成となり、回転A防止又は幾
分のズレB″防止等に役立つ。
【0019】尚、図9〜図11に示す例は、重ね舌片と
重ね覆片とを有する瓦1、又は他の瓦1aで(以下、瓦
1で説明する。)、当該瓦1には、その瓦本体111の
尻側2の切込部3´(尻隅棧側の切込部)より頭側4に
向かって葺き合せ重ね舌片21と、同瓦本体111の頭
側4の切込部5´(頭隅差込み側の切込み部)より頭側
4に向かって延設された葺き合せ重ね覆片22とが、そ
れぞれ設けられており、瓦1の重ね覆片22に、屋根の
傾斜方向の下方に位置する同構成の更に他の瓦1b
(尚、更に他の瓦1b等でも同じ部材は、同じ番号、名
称を使用する。)の重ね舌片21が挿設され、当該瓦1
更に他の瓦1bとの連繋関係が図られる。尚、その他
水返し突条9、鍵部10、係止用突起6、凹部13、突
起14又は衝止突起15等は、前記図1〜図8の例と同
様に考えられる。
【0020】
【発明の効果】本発明は以上で詳述した如く、瓦本体の
表面に回転・ズレ防止用の水返し突条及び係止片を設
け、またその裏面に前記水返し突条及び係止片に係止さ
れる突起及び被係止片を設け、屋根の流れ方向にある
群相互間の連繋関係の強化を図る構成であり、下記の効
果を有する。
【0021】流れ方向の相互間の連繋強化を介して、
瓦の回転・ズレ防止が図れ、もって耐風、耐震に対して
有効に作用する。殊に瓦の回転防止を有効防止し、瓦群
相互間に生ずる隙間の発生を回避でき、強風時における
瓦のめくれ防止、飛散防止に有効に作用する。
【0022】水返し突条に設けた鍵部を係止用突起
衝止突起で挟持する構成とすれば、一層回転防止に役
立ち、前述の如く、強風時における瓦のめくれ防止、飛
散防止に役立ち、また流れ方向のズレ防止に役立つ。
【0023】また引掛け突起に並設して突条を設け、
引掛け突起と突条及び平坦部とで瓦棧を抱持する構成と
すれば、瓦群相互間の連繋関係に加え、瓦棧と引掛け突
起及び突条とによる挟持を介して、全方向性回転防止・
全方向性ズレ防止に役立ち、耐風、耐震瓦として大変有
益である。
【図面の簡単な説明】
【図1】表面視した斜視図である。
【図2】裏面視した斜視図である。
【図3】平面視(表面図)である。
【図4】裏面図である。
【図5】葺き合せ状況を示す一部省略の拡大平面図であ
る。
【図6】葺き合せ状況を示す要部拡大斜視図である。
【図7】図6の断面図である。
【図8】瓦棧と引掛け突起等との関係を示す模式図であ
る。
【図9】他の瓦の表面視した斜視図である。
【図10】他の瓦の裏面視した斜視図である。
【図11】他の瓦の葺き合せ状況を示す模式図である。
【符号の説明】
1 瓦 111 瓦本体 111a 表面 111b 裏面 1a 他の瓦 1b 更に他の瓦 2 尻側 3 切込部 3´ 切込部 4 頭側 5 切込部 5´ 切込部 6 係止用突起 7 尻側 7a 水返し端面 8 差込み側 9 水返し突条 10 鍵部 10a 内面壁 11 釘孔 12 棧側 13 凹部 13a 内面壁 14 突起 15 衝止突起 15a 下端面 16 衝止突起 16a 下端面 17 引掛け突起 18 突条 19 平坦部 20 水返し突条 21 重ね舌片 22 重ね覆片 A 回転 A´ 回転 B ズレ B´ ズレ B″ ズレ C 屋根地 D 瓦棧

Claims (4)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 瓦本体の表面には、その尻側より差込み
    側に亘る水返し突条と、その尻側に回転・ズレ防止用の
    係止用突起と、をそれぞれ設け、 前記瓦本体の裏面には、その頭隅差込み側の切欠部内方
    部位で、かつその尻側方向に向かう回転・ズレ防止用の
    突起と、その頭隅差込み側の切欠部の棧側に亘る部位に
    回転・ズレ防止用の凹部の被係止片と、をそれぞれ設
    け、 てなる瓦であって、 当該瓦を葺き上げた際、前記瓦本体の表面に設けた水返
    し突条及び係止用突起に、当該瓦の上方に葺かれた当該
    瓦と同構成のその他の瓦の裏面に設けた突起及び被係止
    が、それぞれ係止関係となり、屋根の流れ方向に位置
    する瓦群相互間の回転・ズレ防止を図ることを特徴とす
    る耐風、耐震強化瓦。
  2. 【請求項2】 瓦本体の表面には、その尻側より差込み
    側に亘る水返し突条の尻隅差込み側に倒ほぼL字型の
    転・ズレ防止用の鍵部と、その尻側で、かつ葺き合せ部
    位に係止用突起と、をそれぞれ設け、 前記瓦本体の裏面には、その頭隅差込み側の切欠部内方
    部位で、かつその尻側方向に向かう回転・ズレ防止用の
    突起と、その頭隅差込み側の切欠部の棧側に亘る部位に
    回転・ズレ防止用の凹部と、その尻側のやや内方部位に
    設けた当該尻側の引掛け突起とともに屋根地の瓦棧を抱
    持する回転・ズレ防止用の突条と、をそれぞれ設け、 てなる瓦であって、 当該瓦を葺き上げた際、前記瓦本体の表面に設けた鍵部
    及び係止用突起当該瓦の上方に葺かれた当該瓦と同構
    成のその他の瓦の裏面に設けた突起及び凹部がそれぞれ
    係止関係となり、屋根の流れ方向に位置する瓦群相互間
    の回転・ズレ防止を図ることを特徴とする耐風、耐震強
    化瓦。
  3. 【請求項3】 瓦本体の表面には、その尻側より差込み
    側に亘る水返し突条の尻隅差込み側に倒ほぼL字型の
    転・ズレ防止用の鍵部と、その尻側で、かつ葺き合せ部
    位に係止用突起と、をそれぞれ設け、 前記瓦本体の裏面には、その頭隅差込み側の切欠部内方
    部位で、かつその尻側方向に向かう回転・ズレ防止用の
    突起と、その頭側でかつ本体部位よりやや棧側にあっ
    て、しかも前記葺き合せ部位にあるその他の瓦の尻側水
    返し端面に衝止される下端面を備えた少なくとも一個の
    回転・ズレ防止用の衝止突起と、その頭隅差込み側の切
    欠部の棧側に亘る部位に回転・ズレ防止用の凹部と、そ
    の尻側のやや内方部位に設けた当該尻側の引掛け突起と
    ともに屋根地の瓦棧を抱持する回転・ズレ防止用の突条
    と、をそれぞれ設け、 てなる瓦であって、 当該瓦を葺き上げた際、前記瓦本体の表面に設けた鍵部
    及び係止用突起に当該瓦の上方に葺かれた当該瓦と同構
    成のその他の瓦の裏面に設けた突起及び凹部がそれぞれ
    係止関係となり、しかも前記その他の瓦の水返し端面に
    衝止突起の下端面が衝止関係となって、屋根の流れ方向
    に位置する瓦群相互間の回転・ズレ防止を図ることを特
    徴とする耐風、耐震強化瓦。
  4. 【請求項4】 瓦本体の尻隅棧側の切込部より頭側に向
    かって葺き合せ重ね舌片を、また瓦本体の頭隅差込み側
    の切込部より頭側に向かって延設した葺き合せ重ね覆片
    を、それぞれ形成してなる請求項1、請求項2又は請求
    項3に記載の耐風、耐震強化瓦。
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