JPH0734090Y2 - 強風雨侵入防止瓦 - Google Patents
強風雨侵入防止瓦Info
- Publication number
- JPH0734090Y2 JPH0734090Y2 JP1985131992U JP13199285U JPH0734090Y2 JP H0734090 Y2 JPH0734090 Y2 JP H0734090Y2 JP 1985131992 U JP1985131992 U JP 1985131992U JP 13199285 U JP13199285 U JP 13199285U JP H0734090 Y2 JPH0734090 Y2 JP H0734090Y2
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- JP
- Japan
- Prior art keywords
- corner
- tile
- roof
- roof tile
- edge
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- Roof Covering Using Slabs Or Stiff Sheets (AREA)
Description
【考案の詳細な説明】 [産業上の利用分野] この考案は、葺き合せ屋根瓦の小口切込部の周縁下空隙
からの強風雨侵入を防止する瓦に関する。
からの強風雨侵入を防止する瓦に関する。
[従来の技術] 従来技術1は第12図に示す一般的な瓦Wであって、この
瓦には風雨侵入防止措置として第12図ないし第14図に示
すように尻部R側縁と差込部M側縁とにそれぞれ尻側縁
水返し5と差込側縁水返し4とが設けられ、頭部Tの下
端には第13図(1),(2),(3)に示す小口切込部
Eからの要部拡大斜視図・同葺き重ね要部斜視図・同要
部断面図、および第14図に示す葺き重ね要部拡大縦断面
図から分かるように、上下段瓦葺き重ね部の隙間を閉塞
するための下縁突条14が形成されており、差込側縁水返
し4の内側にさらに差込側補助水返し6が設けられてい
るものもある。また、尻部R側には釘孔9が穿設されて
いるが、第12,14図に示すようにその釘孔9周囲の突堤
上端面は尻側縁水返し5の上端面とほぼ同じ高さで連続
しているのが普通である。
瓦には風雨侵入防止措置として第12図ないし第14図に示
すように尻部R側縁と差込部M側縁とにそれぞれ尻側縁
水返し5と差込側縁水返し4とが設けられ、頭部Tの下
端には第13図(1),(2),(3)に示す小口切込部
Eからの要部拡大斜視図・同葺き重ね要部斜視図・同要
部断面図、および第14図に示す葺き重ね要部拡大縦断面
図から分かるように、上下段瓦葺き重ね部の隙間を閉塞
するための下縁突条14が形成されており、差込側縁水返
し4の内側にさらに差込側補助水返し6が設けられてい
るものもある。また、尻部R側には釘孔9が穿設されて
いるが、第12,14図に示すようにその釘孔9周囲の突堤
上端面は尻側縁水返し5の上端面とほぼ同じ高さで連続
しているのが普通である。
従来技術2は、第15図に示す特願昭58-203202号(特開
昭60-95055号)「灰塵侵入防止瓦」による瓦2Wで、小口
切込部Eの下側寄りに閉塞突片16、肩隅角部Cの裏面一
部を凹状とした肩隅角凹部17、尻差込隅角部Dに凹面状
の縦溝隅部18をそれぞれ形成し、葺き合せ時にこれらが
互いに嵌合するようにした他、尻部R寄りの表面に溝部
19と頭部T寄りの裏面に突条20等を設けて、これらも互
いに嵌合するようにしたものである。
昭60-95055号)「灰塵侵入防止瓦」による瓦2Wで、小口
切込部Eの下側寄りに閉塞突片16、肩隅角部Cの裏面一
部を凹状とした肩隅角凹部17、尻差込隅角部Dに凹面状
の縦溝隅部18をそれぞれ形成し、葺き合せ時にこれらが
互いに嵌合するようにした他、尻部R寄りの表面に溝部
19と頭部T寄りの裏面に突条20等を設けて、これらも互
いに嵌合するようにしたものである。
[考案が解決しようとする問題点] 従来技術1の瓦は、上記関連図面から分かるように上下
段瓦葺き重ね部内には空隙部が形成されているが、これ
は侵入風水勢力の減衰と雨水の誘引漏れ込み防止とのた
めに意味のある構造ではある。しかしながら問題は、第
3図(2),(3)から分かるように頭部T側の下縁突
条14と葺き合せ部内側縁の水返しとにより、小口切込部
Eに面する側面下端と葺き重ね下段瓦の表面との間に小
口空隙部VEを生じることであり、特に雨水の集中しやす
いこの尻差込隅角部D付近における侵入防止措置が全く
とられていないことにある。このような瓦では、侵入す
る強風雨に対して葺き合せ部内側縁の水返し程度だけで
瓦下地への溢流防止を期待するのは困難である。
段瓦葺き重ね部内には空隙部が形成されているが、これ
は侵入風水勢力の減衰と雨水の誘引漏れ込み防止とのた
めに意味のある構造ではある。しかしながら問題は、第
3図(2),(3)から分かるように頭部T側の下縁突
条14と葺き合せ部内側縁の水返しとにより、小口切込部
Eに面する側面下端と葺き重ね下段瓦の表面との間に小
口空隙部VEを生じることであり、特に雨水の集中しやす
いこの尻差込隅角部D付近における侵入防止措置が全く
とられていないことにある。このような瓦では、侵入す
る強風雨に対して葺き合せ部内側縁の水返し程度だけで
瓦下地への溢流防止を期待するのは困難である。
なお釘孔9部分に関しては、尻部R中央付近にあって、
その突堤の上端面が尻側縁水返し5の上端面と同じレベ
ルで連接しているために伝い水が釘孔9内に侵入する問
題があり、粘土瓦ではこの問題対処のために釘孔9の位
置を桟部S側寄りの高い部分に設けているが、瓦の安定
のためには打釘の位置は中央の方が自然である。
その突堤の上端面が尻側縁水返し5の上端面と同じレベ
ルで連接しているために伝い水が釘孔9内に侵入する問
題があり、粘土瓦ではこの問題対処のために釘孔9の位
置を桟部S側寄りの高い部分に設けているが、瓦の安定
のためには打釘の位置は中央の方が自然である。
従来技術2の問題点は、この瓦の主目的が灰塵侵入防止
に適した構造ということから、葺き合せたとき小口切込
部Eの閉塞突片16、肩隅角部Cの裏面の隅角凹部17、尻
差込隅角部Dの凹面状の縦溝隅部18が互いに嵌合し、さ
らに尻部R寄りの表面の溝部19に頭部T寄り裏面の突条
20が嵌合する他、裏面の突条と空胴部によって雨水侵入
防止にもかなりの効果はあるものの、尻差込隅角部Dの
葺き重ね箇所の空隙の閉鎖は必ずしも充分でないことに
ある。
に適した構造ということから、葺き合せたとき小口切込
部Eの閉塞突片16、肩隅角部Cの裏面の隅角凹部17、尻
差込隅角部Dの凹面状の縦溝隅部18が互いに嵌合し、さ
らに尻部R寄りの表面の溝部19に頭部T寄り裏面の突条
20が嵌合する他、裏面の突条と空胴部によって雨水侵入
防止にもかなりの効果はあるものの、尻差込隅角部Dの
葺き重ね箇所の空隙の閉鎖は必ずしも充分でないことに
ある。
この考案は、上記の欠点を除いて強風雨の侵入を防止す
ることを目的とする。
ることを目的とする。
[問題点を解決するための手段] この考案が上記の問題点を解決する手段は、瓦表面の尻
差込隅角部Dに、葺き重ねたときこれが上段瓦の小口切
込部Eに面する側面部分に当接する位置に該側面部分に
当接する充分な高さを有する尻隅閉塞突堰を設け、肩隅
角部Cの裏面側にはその一部を切り欠き、葺き合せたと
きこれが該尻隅閉塞突堰と互いに当接係合して抑止する
位置・形状の肩隅角裏面凹部を形成するものである。
差込隅角部Dに、葺き重ねたときこれが上段瓦の小口切
込部Eに面する側面部分に当接する位置に該側面部分に
当接する充分な高さを有する尻隅閉塞突堰を設け、肩隅
角部Cの裏面側にはその一部を切り欠き、葺き合せたと
きこれが該尻隅閉塞突堰と互いに当接係合して抑止する
位置・形状の肩隅角裏面凹部を形成するものである。
以下、この考案の実施例を図面に基づいて説明する。
考案の実施例1は、第1図に示す瓦Xで、これは従来技
術1の瓦Wをベースとして、尻差込隅角部Dの一部に葺
き重ねたとき上段瓦X1の小口切込部Eに面する側面に当
接する位置に、該当接する側面と高さを有する尻隅閉塞
突堰1aを設け、これにより最も問題となる雨水の時に集
中しやすい尻差込隅角部D付近における小口切込部Eに
面する側面下端と葺き重ね下段瓦の表面との間の空隙部
分を閉塞阻止し、また、肩切込部Fに接する肩隅角部C
の裏面の一部を切り欠いだ形の肩隅角裏面凹部11aを形
成して葺き合せたとき該尻隅閉塞突堰1aに同一段隣接瓦
X2の該肩隅角裏面凹部11aが当接接合して抑止被覆する
ようにするものである。
術1の瓦Wをベースとして、尻差込隅角部Dの一部に葺
き重ねたとき上段瓦X1の小口切込部Eに面する側面に当
接する位置に、該当接する側面と高さを有する尻隅閉塞
突堰1aを設け、これにより最も問題となる雨水の時に集
中しやすい尻差込隅角部D付近における小口切込部Eに
面する側面下端と葺き重ね下段瓦の表面との間の空隙部
分を閉塞阻止し、また、肩切込部Fに接する肩隅角部C
の裏面の一部を切り欠いだ形の肩隅角裏面凹部11aを形
成して葺き合せたとき該尻隅閉塞突堰1aに同一段隣接瓦
X2の該肩隅角裏面凹部11aが当接接合して抑止被覆する
ようにするものである。
第2図に、小口切込部Eの周辺形状を斜視図で示し、こ
れによっても瓦の小口切込部Eに面する側面下辺に空隙
の存在することが分かるが、第3図(1)には、上段瓦
X1の小口切込部E内に下段瓦Xの該尻隅閉塞突堰1aが納
まって、小口切込部Eに面する側面に当接する状態を示
す。さらに、第3図(2),(3)に、該尻隅閉塞突堰
1aと葺き重ね上段瓦X1の小口切込部Eに面する側面との
当接する状態等を、拡大要部断面図によって示す。な
お、尻隅閉塞突堰1aは差込側縁水返し4と接続してもよ
く、また分離した状態でもよい。
れによっても瓦の小口切込部Eに面する側面下辺に空隙
の存在することが分かるが、第3図(1)には、上段瓦
X1の小口切込部E内に下段瓦Xの該尻隅閉塞突堰1aが納
まって、小口切込部Eに面する側面に当接する状態を示
す。さらに、第3図(2),(3)に、該尻隅閉塞突堰
1aと葺き重ね上段瓦X1の小口切込部Eに面する側面との
当接する状態等を、拡大要部断面図によって示す。な
お、尻隅閉塞突堰1aは差込側縁水返し4と接続してもよ
く、また分離した状態でもよい。
第4図(1)には、第3図(1)に示す葺き重ねに、さ
らに上段の隣接瓦X3が葺き合わされた状態を斜視図によ
って示し、その要部断面の状態を第4図(2)によって
示す。
らに上段の隣接瓦X3が葺き合わされた状態を斜視図によ
って示し、その要部断面の状態を第4図(2)によって
示す。
また、第5図に瓦Xの該尻隅閉塞突堰1aと葺き合せ同段
隣接瓦X2の該肩隅角裏面凹部11aとが互いに当接接合し
抑止被覆している状態を示す。
隣接瓦X2の該肩隅角裏面凹部11aとが互いに当接接合し
抑止被覆している状態を示す。
実施例2は、第15図に示した従来技術2の瓦2Wのような
小口切込部Eに設ける閉塞辺2を利用して本考案の技術
を適応した例であるが、第6図に示す瓦Yのように小口
切込部Eに閉塞片2を突設してあり、さらに尻差込隅角
部Dの一部に葺き重ねたとき上段瓦Y1の該閉塞片2の頭
部T側寄り側面と小口切込部E内の残余側面に当接する
位置に、該側面に当接する高さを有する尻隅閉塞突堰1b
を設け、該閉塞片2によってこの底辺部分の葺き重ね空
隙はかなり縮減されるとはいえ、この部分に集中侵入し
やすい雨水をさらに阻止閉塞し、一方肩切込部Fに接す
る肩隅角部Cの裏面にはその一部を切り欠いだ形の肩隅
角裏面凹部11bを形成して、葺き合せたとき該尻隅閉塞
突堰1bと同段隣接瓦Y2の該肩隅角裏面凹部11bとが互い
に当接係合して抑止被覆するようにしたものである。
小口切込部Eに設ける閉塞辺2を利用して本考案の技術
を適応した例であるが、第6図に示す瓦Yのように小口
切込部Eに閉塞片2を突設してあり、さらに尻差込隅角
部Dの一部に葺き重ねたとき上段瓦Y1の該閉塞片2の頭
部T側寄り側面と小口切込部E内の残余側面に当接する
位置に、該側面に当接する高さを有する尻隅閉塞突堰1b
を設け、該閉塞片2によってこの底辺部分の葺き重ね空
隙はかなり縮減されるとはいえ、この部分に集中侵入し
やすい雨水をさらに阻止閉塞し、一方肩切込部Fに接す
る肩隅角部Cの裏面にはその一部を切り欠いだ形の肩隅
角裏面凹部11bを形成して、葺き合せたとき該尻隅閉塞
突堰1bと同段隣接瓦Y2の該肩隅角裏面凹部11bとが互い
に当接係合して抑止被覆するようにしたものである。
なお、さらに望ましい措置として該閉塞片2の側縁には
閉塞片水返し3の突条を設け、また該閉塞片2は強度保
持のため厚い方がよいので、これを納めるため尻差込隅
角部Dの一区域を凹面状とした尻隅角凹面部7を形成
し、尻側Rの葺き重ね部内全域を凹面状とした尻側凹面
部8を形成し葺き重ねたときの上段瓦Y1の下縁突条14と
の接触位置を一段落して、瓦働き面と該尻側凹面部8の
面との間および該尻側凹面部8と該尻隅角凹面部7との
間にはそれぞれ斜面部12,13を形成する。また、差込部
Mにはその葺き重ね部内に差込側縁水返し4と並行に差
込側補助水返し6の縦突条を設けて、これに尻隅閉塞突
堰1bを連接させるものである。
閉塞片水返し3の突条を設け、また該閉塞片2は強度保
持のため厚い方がよいので、これを納めるため尻差込隅
角部Dの一区域を凹面状とした尻隅角凹面部7を形成
し、尻側Rの葺き重ね部内全域を凹面状とした尻側凹面
部8を形成し葺き重ねたときの上段瓦Y1の下縁突条14と
の接触位置を一段落して、瓦働き面と該尻側凹面部8の
面との間および該尻側凹面部8と該尻隅角凹面部7との
間にはそれぞれ斜面部12,13を形成する。また、差込部
Mにはその葺き重ね部内に差込側縁水返し4と並行に差
込側補助水返し6の縦突条を設けて、これに尻隅閉塞突
堰1bを連接させるものである。
第7図に、小口切込部Eと閉塞片2の周辺領域を斜視図
で示し、これにより従来の瓦Wより小口切込部E内に接
する側面下片の空隙が狭小となっていることが分かり、
第8図(1)には葺き重ね上段瓦Y1の閉塞片2と小口切
込部E内残余側面とに、下段瓦Yの該尻隅閉塞突堰1bが
納まって当接する状態を示し、さらに第8図(2),
(3)にこの当接する状態を拡大要部断面図によって示
す。
で示し、これにより従来の瓦Wより小口切込部E内に接
する側面下片の空隙が狭小となっていることが分かり、
第8図(1)には葺き重ね上段瓦Y1の閉塞片2と小口切
込部E内残余側面とに、下段瓦Yの該尻隅閉塞突堰1bが
納まって当接する状態を示し、さらに第8図(2),
(3)にこの当接する状態を拡大要部断面図によって示
す。
第9図(1),(2)には、上記第8図(1)の葺き重
ねの上段瓦Y1と同段の瓦Y3が葺き合わされた状態を、そ
れぞれ要部斜視図と要部断面図とによって示す。
ねの上段瓦Y1と同段の瓦Y3が葺き合わされた状態を、そ
れぞれ要部斜視図と要部断面図とによって示す。
第10図に、瓦Yの該尻隅閉塞突堰1bと葺き合せ同一段隣
接瓦Y2の該肩隅角裏面凹部11bとが互いに当接係合し抑
止被覆している状態を示す。
接瓦Y2の該肩隅角裏面凹部11bとが互いに当接係合し抑
止被覆している状態を示す。
これらにより、尻部R側においては、尻側凹面部8内に
上段側瓦の頭部T側の下縁突条14が沈下する形になるの
で、瓦表面に沿ってこの間隙に侵入しようとする風雨の
勢いも減殺される。なお、この尻側凹面部8は瓦の葺き
合せた部内となって外観に関係なく、また屋根面が傾斜
していることに加えて尻側凹面部8と流水面部との間は
斜面状となっているので雨水・砂等も流下し、小口切込
部Eに雨水が流入したとしても、閉塞片2と閉塞片水返
し3によって下段側瓦の流水面へ誘導される。また閉塞
片2は斜め下段瓦によって抑止され、頭部T側のずれと
めくり上げが防止されて連鎖的に全瓦面に及ぶ。
上段側瓦の頭部T側の下縁突条14が沈下する形になるの
で、瓦表面に沿ってこの間隙に侵入しようとする風雨の
勢いも減殺される。なお、この尻側凹面部8は瓦の葺き
合せた部内となって外観に関係なく、また屋根面が傾斜
していることに加えて尻側凹面部8と流水面部との間は
斜面状となっているので雨水・砂等も流下し、小口切込
部Eに雨水が流入したとしても、閉塞片2と閉塞片水返
し3によって下段側瓦の流水面へ誘導される。また閉塞
片2は斜め下段瓦によって抑止され、頭部T側のずれと
めくり上げが防止されて連鎖的に全瓦面に及ぶ。
なお、釘孔9の部分に関しては、望ましい形として第11
図に示すようにその周囲に突堤10を形成し、これと尻側
縁水返し5との間に間溝15を設けるもので、これにより
尻側縁水返し5を越えて雨水が侵入したとしても伝い水
が釘孔9内に侵入することがなく、釘孔9の位置も瓦の
安定性の高い尻部R中央付近にすることができる。
図に示すようにその周囲に突堤10を形成し、これと尻側
縁水返し5との間に間溝15を設けるもので、これにより
尻側縁水返し5を越えて雨水が侵入したとしても伝い水
が釘孔9内に侵入することがなく、釘孔9の位置も瓦の
安定性の高い尻部R中央付近にすることができる。
[作用] この考案の作用を整理すると次の通りである。
(1) 尻隅閉塞突堰によって、小口切込部周下縁の空
隙となる部分が閉塞され、ここから強風雨時に最も集中
する恐れのある尻差込隅角部への雨水流入が堰き止めら
れて雨水の侵入が防止される。
隙となる部分が閉塞され、ここから強風雨時に最も集中
する恐れのある尻差込隅角部への雨水流入が堰き止めら
れて雨水の侵入が防止される。
(2) 尻隅閉塞突堰は、葺き合せ時に上段瓦の小口切
込部の側面および斜め下段瓦の肩隅角裏面凹部とそれぞ
れ当接し、瓦の位置決めガイドの役割をも果たす。
込部の側面および斜め下段瓦の肩隅角裏面凹部とそれぞ
れ当接し、瓦の位置決めガイドの役割をも果たす。
(3) 閉塞片は、斜め下段瓦の肩隅角裏面凹部によっ
て抑止される。
て抑止される。
[考案の効果] この考案の効果を整理すると次の通りである。
(1) 最も問題となる尻隅角部からの強風雨の侵入が
阻止さる。
阻止さる。
(2) 尻隅閉塞突堰は、瓦の位置決めガイドの作用を
もすることから、瓦葺き施工が特別の熟練もいらず、容
易迅速にできる。
もすることから、瓦葺き施工が特別の熟練もいらず、容
易迅速にできる。
(3) 尻隅閉塞突堰によって尻側のずれが防止され
る。
る。
(4) この考案は、その瓦の外形基本寸法および働き
寸法を変えることなく適用できる。
寸法を変えることなく適用できる。
第1図は実施例1の表斜視図、第2図は同要部拡大斜視
図、第3図(1),(2),(3)は同葺き重ね要部拡
大斜視図、同要部拡大a−a断面図、同要部拡大b−b
断面図、第4図(1),(2)は同隣接同段葺き合せ要
部拡大斜視図、同要部拡大c−c断面図、第5図は同隣
接同段葺き合せ要部拡大斜視図、第6図は実施例2の表
平面図、第7図は同要部拡大斜視図、第8図(1),
(2),(3)は同葺き重ね要部拡大斜視図、同要部拡
大d−d断面図、同要部e−e拡大断面図、第9図
(1),(2)は同葺き合せ要部拡大斜視図、同要部拡
大f−f断面図、第10図は同隣接同段葺き合わせ要部拡
大斜視図、第11図は同葺き重ね要部拡大縦断面図、第12
図は従来技術1の瓦の表平面図、第13図(1),
(2),(3)は同要部拡大斜視図、同葺き重ね要部斜
視図、同要部g−g断面図、第14図は同葺き重ね要部拡
大縦断面図、第15図は従来技術2の瓦の表斜視図、であ
る。 (主要部分の符号の説明) C……肩隅角部、D……尻差込隅角部、E……小口切込
部、F……肩切込部、M……差込部、R……尻部、S…
…桟部、T……頭部、VE……小口空隙部、W,W1,2W……
瓦(従来)、X,X1,X2,X3……瓦(例1)、Y,Y1,Y2,
Y3……瓦(例2)、1a,1b……尻隅閉塞突堰、2……閉
塞片、3……閉塞片水返し、4……差込側水返し、5…
…尻側水返し、6……差込側補助水返し、7……尻隅角
凹面部、8……尻側凹面部、9……釘孔、10……突堤、
11a,11b……肩隅角裏面凹部、12……斜面部、13……斜
面部、14……下縁突条、15……間溝、16……閉塞突片、
17……肩隅角凹部、18……縦溝隅部、19……溝部、20…
…突条(裏面)、
図、第3図(1),(2),(3)は同葺き重ね要部拡
大斜視図、同要部拡大a−a断面図、同要部拡大b−b
断面図、第4図(1),(2)は同隣接同段葺き合せ要
部拡大斜視図、同要部拡大c−c断面図、第5図は同隣
接同段葺き合せ要部拡大斜視図、第6図は実施例2の表
平面図、第7図は同要部拡大斜視図、第8図(1),
(2),(3)は同葺き重ね要部拡大斜視図、同要部拡
大d−d断面図、同要部e−e拡大断面図、第9図
(1),(2)は同葺き合せ要部拡大斜視図、同要部拡
大f−f断面図、第10図は同隣接同段葺き合わせ要部拡
大斜視図、第11図は同葺き重ね要部拡大縦断面図、第12
図は従来技術1の瓦の表平面図、第13図(1),
(2),(3)は同要部拡大斜視図、同葺き重ね要部斜
視図、同要部g−g断面図、第14図は同葺き重ね要部拡
大縦断面図、第15図は従来技術2の瓦の表斜視図、であ
る。 (主要部分の符号の説明) C……肩隅角部、D……尻差込隅角部、E……小口切込
部、F……肩切込部、M……差込部、R……尻部、S…
…桟部、T……頭部、VE……小口空隙部、W,W1,2W……
瓦(従来)、X,X1,X2,X3……瓦(例1)、Y,Y1,Y2,
Y3……瓦(例2)、1a,1b……尻隅閉塞突堰、2……閉
塞片、3……閉塞片水返し、4……差込側水返し、5…
…尻側水返し、6……差込側補助水返し、7……尻隅角
凹面部、8……尻側凹面部、9……釘孔、10……突堤、
11a,11b……肩隅角裏面凹部、12……斜面部、13……斜
面部、14……下縁突条、15……間溝、16……閉塞突片、
17……肩隅角凹部、18……縦溝隅部、19……溝部、20…
…突条(裏面)、
Claims (1)
- 【請求項1】瓦表面の尻差込隅角部(D)に、葺き重ね
たときこれが上段瓦の小口切込部(E)に面する側面部
分に当接する位置に、該側面部分に当接する高さを有す
る尻隅閉塞突堰(1a,b)を設け、肩隅角部(C)の裏面
側にはその一部を切り欠き、葺き合せたときこれが該尻
隅閉塞突堰(1a,b)と互いに当接係合して抑止する位置
・形状の肩隅角裏面凹部(11a,b)を形成することを特
徴とする強風雨侵入防止瓦。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1985131992U JPH0734090Y2 (ja) | 1985-08-29 | 1985-08-29 | 強風雨侵入防止瓦 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1985131992U JPH0734090Y2 (ja) | 1985-08-29 | 1985-08-29 | 強風雨侵入防止瓦 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPS6254117U JPS6254117U (ja) | 1987-04-03 |
JPH0734090Y2 true JPH0734090Y2 (ja) | 1995-08-02 |
Family
ID=31030960
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP1985131992U Expired - Lifetime JPH0734090Y2 (ja) | 1985-08-29 | 1985-08-29 | 強風雨侵入防止瓦 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH0734090Y2 (ja) |
-
1985
- 1985-08-29 JP JP1985131992U patent/JPH0734090Y2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPS6254117U (ja) | 1987-04-03 |
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