JP2530005B2 - ロ―タリの耕耘カバ―装置 - Google Patents

ロ―タリの耕耘カバ―装置

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JP2530005B2
JP2530005B2 JP63165473A JP16547388A JP2530005B2 JP 2530005 B2 JP2530005 B2 JP 2530005B2 JP 63165473 A JP63165473 A JP 63165473A JP 16547388 A JP16547388 A JP 16547388A JP 2530005 B2 JP2530005 B2 JP 2530005B2
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Description

【発明の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本発明は土の付着を防止するようにしたロータリ耕耘
カバー装置に関する。
(従来の技術) ロータリ耕耘機においては、耕耘部の外周を覆う本体
カバーに、耕耘部から飛散する土が付着すると耕耘性能
が低下する。このため、土付着を防止するため、従来、
耕耘部の内面側に弾性カバー体を設けたものとして、実
開昭52−136007号公報記載のものがある。これは、弾性
カバー体の複数個所をボルトにより本体カバーに固定す
ると共に、弾性カバー体を上下にたるませて成るたるみ
部を複数形成して構成されているもので、たるみ部に飛
散土が衝当した衝撃により土付着を防止しようとしたも
のである。
(発明が解決しようとする課題) 前記従来のものにあっては、弾性カバー体はたるまさ
せられているので、飛散土の衝当によるたるみ部の弾性
変形の復元力は弱く、付着した土を脱落させるという効
果は十分といえるものではなかった。
そこで本発明は、土付着防止効果の向上を企画したロ
ータリの耕耘カバー装置を提供することを目的とする。
(課題を解決するための手段) 本発明が前記目的を達成するために講じた技術的手段
は、耕耘部4の上部外周を覆う主カバー20の下面側に、
可撓性を有する弾性カバー体19を設けたロータリの耕耘
カバー装置において、前記弾性カバー体19の前後部を主
カバー20に支持すると共に、弾性カバー体19の前後方向
中間部を、前後方向に間隔をおいて配置された複数の支
持手段によって、主カバー20下面との間に間隙22を有す
ると共に主カバー20に沿うように支持し、且つ、この支
持手段によって、弾性カバー体19が、支持手段間および
前後の支持部分と支持手段との間で局部的に撓むように
支持した点にある。
(作 用) 耕耘部4から飛散した土が弾性カバー体19に衝当する
と、弾性カバー体19は、全体的に撓むのではなく、前後
方向中間部を支持する支持手段間、および、前後の支持
部分と前記支持手段との間で局部的に撓んでその後原形
に復元し、弾性カバー体19が支持手段間および前後の支
持部分と前記支持手段との間で振動して土の付着を効果
的に防止する。
(実施例) 以下、本発明の実施例を図面に基いて説明する。
第1図において、1はロータリ耕耘機で、三点リンク
機構2を介してトラクタ(図示省略)に昇降自在に装着
される。ロータリ耕耘機1はサイドドライブ式とされ、
機枠3と、耕耘部4と、耕耘部4を覆う耕耘カバー装置
5とを備えて成る。
機枠3はギヤケース6から左右にサポートアーム7を
一体に突設し、左右サポートアーム7の外端にサイドフ
レーム8とチェーンケース9とを設けけ門型に形成され
ている。また、機枠3には後方突設状の支持枠10が左右
方向の横軸回りに回動自在に支持され、この支持枠10の
後端にゲージ輪11が設けられている。
サイドフレーム8とチェーンケース9との下部間には
爪軸12が回転自在に支架され、この爪軸12上には耕耘爪
13が着脱自在に取付けられる爪取付ブラケット14が植設
されている。そして、トラクタのPTO軸からギヤーケー
ス6の入力軸15、サポートアーム7内の伝動軸16及びチ
ェーンケース9内の巻掛伝動機構等を介して爪軸12に動
力が伝達され、爪軸12が回転駆動される。前記爪軸12及
び耕耘爪13等で耕耘部4が構成されている。
耕耘カバー装置5は、耕耘部4の外周を覆う本体カバ
ー17と、左右一対の前後側部カバー18a,18bと、本体カ
バー17の内側に配置した弾性カバー体19及び弾性防士カ
バー48等とを備えている。
本体カバー17は主カバー20と、主カバー20の後端部に
枢着された後部カバー21とを有して成る。
第3図において主カバー20は耕耘部4の上方を覆うも
ので、上壁24及び左右一対の側壁25から断面コ字形に形
成されている。この主カバー20の内面側に前記弾性カバ
ー体19が配置されている。
弾性カバー体19は弾性変形可能なゴム板、樹脂板又は
布等の可撓性部材から形成され、耕耘部4から飛散され
る土が主カバー20内面に付着するのを防止するものであ
る。弾性カバー体19は主カバー20の上壁24下方に上壁24
内面と間隙22を有して且つその略全域を覆って形成さ
れ、耕耘爪23の回転外周軌跡に沿って湾曲状に配設され
ている。弾性カバー体19の前端部19aは主カバー20の上
壁24の前縁部24aにボルト26により固着され、中間部19b
上面には前後に間隔を有して一対の帯板27が左右方向に
配設されてボルト59締結されている。前記帯板27の左右
両端には取付台30を介してピン28が左右方向外方突出状
に固定されている。また、第4図にも示すように、主カ
バー20の左右側壁25には前後一対のコ字形ステー31が夫
々左右方向内方に開口状として固着され、これらステー
31の前後方向の溝32に前記ピン28が摺動自在に嵌合され
ている。前記ピン28、ステー31及び帯板27等で支持手段
29が構成され、この支持手段29により弾性カバー体19と
上壁24との間隙22が保持されている。また、弾性カバー
体19の後端部19c上面にも帯板33が左右方向に配設され
てボルト60締結され、この帯板33の左右両端にピン34が
左右方向突出状に設けられている。一方、主カバー20の
左右側壁25後部の外側には一対のプレート35が配置さ
れ、このプレート35の後上部が側壁25に枢軸36回りに回
動自在に取付けられている。前記枢軸36を中心として、
主カバー20の左右側壁25及び左右後側部カバー18bを貫
通して円弧状の溝37が形成されている。そして、前記弾
性カバー体19後端部19cのピン34が前記溝37を貫通して
プレート35の後下部に固着されている。また、プレート
35の前部には引張コイルバネ38の一端が掛止され、コイ
ルバネ38の他端後側部カバー18bに掛止されている。こ
のコイルバネ38によりプレート35を介してピン34が枢軸
36を中心として第3図で反時計回りに付勢され、これに
より弾性カバー体19に張力が付与されている。前記コイ
ルバネ38、ピン34、帯板33及びプレート35等により付勢
手段39を構成している。
前記弾性カバー体19に耕耘部4から飛散される土が衝
当すると、中間部19bのピン28はステー31の溝32内を主
カバー20の上壁24に沿って前方に摺動し、後端部19cの
ピン34は枢軸36を中心として第3図時計回りにコイルバ
ネ38の付勢力に抗して回動して、弾性カバー体19は主カ
バー20に近接して第3図仮想線で示すように間隙22内で
波形に弾性的に撓む。このとき、ピン34が溝37の端部に
当接することにより弾性カバー体19の過剰変形が阻止さ
れる。そして、弾性カバー体19の復元力及び付勢手段39
の付勢力によって弾性カバー体19が原形に復元し、この
弾性変形の繰返しによる振動により、土の付着が防止さ
れると共に、付着した土を脱落させる。
第6図において、主カバー20の左右側壁25間後端には
支軸40が渡架され、この支軸40にブラケット41が回動自
在に設けられ、このブラケット41を介して後部カバー21
が支軸40回り揺動自在に取付けられている。後部カバー
21の上部は左右方向一端から他端に亘って相当幅切欠か
れて上下に分割され、上下部材21a,21bは左右両端で連
結部材42により連結され、したがって連結部材42間は開
口部43とされている。また、後部カバー21の背面には開
口部43を上下に横切って左右一対の補強用ブラケット44
が設けられている。このブラケット44下部にはサポート
アーム7から後方に突設されたアーム45に設けた弾下機
構46のロッド47の下端が取付けられており、この弾下機
構46により後部カバー21が弾下されている。また、前記
ブラケット44は開口部43に対向する部分が凹設状とされ
ている。
第4図において、弾性防士カバー48はゴム板、樹脂
板、布等の弾性変形可能な可撓性部材から成り、後部カ
バー21の内面側に開口部43を塞ぐように設けられてい
る。弾性防士カバー48の上端部(前側)48aはブラケッ
ト41と後部カバー21の上部材21aとで挟まれてボルト49
締結され、下端部(後側)48bは後部カバー21内面に弾
性的に摺接している。また、防士カバー48上面の開口部
43下端位置に帯板50が左右方向に亘ってボルト51締結さ
れている。一方前記ブラケット44の左右方向外側には左
右一対のプレート52が配設され、このプレート52の下部
は第7図に示すようにブラケット44に固着されたコ字状
ステー53に設けた枢軸54回りに回動自在に取付けられて
いる。プレート52の下端部には左右方向外方にピン55が
突設され、このピン55は前記帯板50上に固定の筒軸56に
相対回動自在に嵌挿されている。また、プレート52上端
部には引張コイルバネ57の一端が掛止され、コイルバネ
57の他端はブラケット44上端部に掛止されている。この
コイルバネ57により、ピ55が枢軸54を中心として第6図
反時計回りに付勢されて、弾性防士カバー48に後下方の
張力が付与されている。前記コイルバネ57、プレート5
2、ピン55及び帯板50等から付勢機構58が構成されてい
る。
前記弾性防士カバー48に耕耘部4から飛散した土が衝
当すると、ピン55が枢軸54を中心として第6図時計回り
に回動して、弾性防士カバー48は仮想線で示すように開
口部43を介して湾曲状に弾性的に撓む。このとき、ブラ
ケット44により防士カバー48の過剰変形が防止される。
そして、弾性防士カバー48自身の復元力及び付勢機構58
の付勢力により、弾性防士カバー48は原形に復元し、こ
のような弾性変形の繰返しによる振動によって、土の付
着を防止すると共に、付着した土を脱落させる。なお、
付勢機構58のコイルバネ57の他端は機枠3の固定側、た
とえばアーム45に掛止させても良い。その際には、後部
カバー21の枢軸40下方回りの振動により、コイルバネ57
のバネ力が強まり、弾性防士カバー48に付与される張力
が増加される。そして、後部カバー21の枢軸40回りの上
下揺動によりコイルバネ57は強弱されて、弾性防士カバ
ー48の振動が促進する。また、本発明を後部カバー21に
適用しても良い。
(発明の効果) 本発明によれば、弾性カバー体19の前後部を主カバー
20に支持すると共に、弾性カバー体19の前後方向中間部
を、前後方向に間隔をおいて配置された複数の支持手段
によって、主カバー20下面との間に間隙22を有すると共
に主カバー20に沿うように支持し、且つ、この支持手段
によって、弾性カバー体19が、支持手段間および前後の
支持部分と支持手段との間で局部的に撓むように支持し
たので、耕耘部4から飛散した土が弾性カバー体19に衝
当すると、弾性カバー体19は、全体的に撓むのではな
く、前後方向中間部を支持する支持手段間、および、前
後の支持部分と前記支持手段との間で局部的に撓んでそ
の後原形に復元し、弾性カバー体19が支持手段間および
前後の支持部分と前記支持手段との間で振動して土の付
着防止及び付着した土の脱落が効果的に行なわれる。
【図面の簡単な説明】
第1図乃至第7図は本発明の実施例を示し、第1図は全
体側面図、第2図はカバー装置の平面図、第3図は要部
の拡大側断面図、第4図は第3図IV−IV線矢視断面図、
第5図は第3図V−V線矢視断面図、第6図は後部カバ
ーの拡大側断面図、第7図は第6図VII−VII線矢視断面
図である。 1……ロータリ耕耘機、3……機枠、4……耕耘部、5
……カバー装置、17……本体カバー、19……弾性カバー
体、20……主カバー、21……後部カバー、22……間隙、
29……支持手段、39……付勢手段。

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】耕耘部4の上部外周を覆う主カバー20の下
    面側に、可撓性を有する弾性カバー体19を設けたロータ
    リの耕耘カバー装置において、 前記弾性カバー体19の前後部を主カバー20に支持すると
    共に、弾性カバー体19の前後方向中間部を、前後方向に
    間隔をおいて配置された複数の支持手段によって、主カ
    バー20下面との間に間隙22を有すると共に主カバー20に
    沿うように支持し、且つ、この支持手段によって、弾性
    カバー体19が、支持手段間および前後の支持部分と支持
    手段との間で局部的に撓むように支持したことを特徴と
    するロータリの耕耘カバー装置。
JP63165473A 1988-07-02 1988-07-02 ロ―タリの耕耘カバ―装置 Expired - Fee Related JP2530005B2 (ja)

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JPS624904U (ja) * 1985-06-26 1987-01-13
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