JP6655917B2 - 農作業機 - Google Patents

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本発明は、土の付着を抑制できる農作業機に関するものである。
従来、例えば下記の特許文献1に記載された農作業機が知られている。
この従来の農作業機は、耕耘作業をする耕耘手段と、この耕耘手段を覆う覆い手段と、この覆い手段に解除可能に固定された土付着防止部材(ステンレス鋼板)とを備えている。
そして、図18に示すように、土付着防止部材1は、耕耘手段(図示せず)の後方を覆う整地体2に、ボルト3、ナット4およびワッシャ5によって固定されている。
この土付着防止部材1の固定に用いられた固定部材であるボルト3は、六角状の頭部3aを有し、この頭部3aが土付着防止部材1の耕耘手段側の面から突出している。
特開2014−39488号公報(図3)
しかしながら、上記従来の農作業機では、ボルト3の頭部3aが土付着防止部材1の耕耘手段側の面から突出しているため、土がボルト3の頭部3aに付着して成長しやすく、また、その土を鎌等の道具7を用いて除去する際には、ボルト3の頭部3aが邪魔で土除去作業がやりにくい。
本発明は、このような点に鑑みなされたもので、土の付着を抑制できる農作業機を提供することを目的とする。
請求項1記載の農作業機は、耕耘作業をする耕耘手段と、この耕耘手段の後方を覆う整地体を有する覆い手段と、この覆い手段の前記整地体に固定された土付着防止部材と、この土付着防止部材の固定に用いられた固定部材とを備え、前記土付着防止部材は、折り曲げにより形成された折曲板部と、この折曲板部と対向して重なって位置する対向板部と、前記折曲板部および前記対向板部に形成された孔部とを上端側に有し、前記固定部材は、前記土付着防止部材の前記孔部に挿入され、前記土付着防止部材の前記耕耘手段側の面から突出していないものである。
請求項2記載の農作業機は、請求項1記載の農作業機において、土付着防止部材の折曲板部は、対向板部と覆い手段との間に位置するものである。
請求項3記載の農作業機は、耕耘作業をする耕耘手段と、この耕耘手段の後方を覆う整地体を有する覆い手段と、この覆い手段の前記整地体に固定された土付着防止部材と、この土付着防止部材の固定に用いられた固定部材とを備え、前記土付着防止部材は、折り曲げにより形成された折曲板部と、この折曲板部と対向して位置する対向板部と、前記折曲板部および前記対向板部に形成された孔部とを上端側に有し、前記孔部は、前記対向板部に形成された外孔と、前記折曲板部に前記外孔よりも小さく形成された内孔とを有し、前記固定部材は、前記土付着防止部材の前記孔部に挿入され、前記土付着防止部材の前記耕耘手段側の面から突出していないものである。
請求項4記載の農作業機は、請求項3記載の農作業機において、土付着防止部材の折曲板部のうち内孔の周囲に位置する孔周囲部分が、固定部材によって覆い手段に固定されているものである。
請求項5記載の農作業機は、請求項1ないし4のいずれか一記載の農作業機において、覆い手段と土付着防止部材との間には、前記土付着防止部材の折曲板部の厚さ寸法に対応した大きさの隙間が存在するものである。
本発明によれば、固定部材が土付着防止部材の耕耘手段側の面から突出していないので、土の付着を抑制でき、また、土が土付着防止部材の耕耘手段側の面に付着しても容易に除去できる。
本発明の第1の実施の形態に係る農作業機の側面図である。 同上農作業機の覆い手段のカバー体の側面視断面図である。 同上農作業機の覆い手段の整地体の側面視断面図である。 同上農作業機の土付着防止部材(ステンレス板)の部分正面図である。 図4におけるA−A断面図である。 図4におけるA−A断面斜視図である。 同上農作業機の作用説明図である。 本発明の第2の実施の形態に係る農作業機の部分断面図である。 同上部分の断面斜視図である。 本発明の第3の実施の形態に係る農作業機の部分断面図である。 同上部分の断面斜視図である。 本発明の第4の実施の形態に係る農作業機の部分断面図である。 同上部分の断面斜視図である。 本発明の第5の実施の形態に係る農作業機の部分断面図である。 同上部分の断面斜視図である。 本発明の第6の実施の形態に係る農作業機の部分断面図である。 同上部分の断面斜視図である。 従来の農作業機の部分断面図である。
本発明の第1の実施の形態について、図1ないし図7を参照して説明する。
図1において、11は農作業機で、この農作業機11は、例えば走行車であるトラクタ(図示せず)の後部に連結され、そのトラクタの前進走行により圃場を進行方向である前方に移動しながら農作業(耕耘整地作業等)をする牽引式のロータリー作業機である。
農作業機11は、トラクタの後部の3点リンク部に脱着可能に連結された機体12と、この機体12に回転可能に設けられ所定方向に回転しながら耕耘作業をする耕耘手段13と、この耕耘手段13を覆う覆い手段14とを備えている。
機体12は、前後方向の入力軸16を回転可能に支持するミッションケース17を左右方向中央部に有している。入力軸16は、トラクタのPTO軸にジョイントを介して接続され、トラクタ側からの動力を農作業機11側に入力し、この入力された動力に基づいて耕耘手段13が回転する。
ミッションケース17の左右の側面部には、左右方向長手状のフレームパイプ18の内端部がそれぞれ取り付けられている。左側のフレームパイプ18の外端部である左端部には、伝動ケース部であるチェーンケース19の上部が取り付けられている。一方、右側のフレームパイプ18の外端部である右端部には、板状のブラケット(図示せず)の上部が取り付けられている。
そして、チェーンケース19の下部とブラケットの下部との間には、所定の回転方向(例えばダウンカット方向)に回転しながら耕耘作業をする耕耘手段13が架設されている。
耕耘手段13は、入力軸16側からの動力で回転する左右方向長手状の回転軸である耕耘軸21と、この耕耘軸21に取り付けられこの耕耘軸21とともに回転しながら耕耘作業をする複数の耕耘爪22とを有している。
覆い手段14は、耕耘手段13の上方を覆う左右方向長手状で板状のカバー体(上方覆い部)23と、耕耘手段13の側方を覆う板状の左右1対の側方カバー体(側方覆い部)24と、耕耘手段13の後方を覆い、耕耘手段13の後方で整地作業をする左右方向長手状で板状の整地体(後方覆い部)25とを有している。
カバー体23は、チェーンケース19およびブラケット間に固設されている。カバー体23は、図2に示されるように、左右方向に細長い板状で耕耘手段13の上方を覆うカバー部であるカバー本体板部27を有している。このカバー本体板部27の前後端部には、左右方向に間隔をおいて並ぶ複数の孔部28がそれぞれ形成されている。
左側の側方カバー体24は、機体11のチェーンケース19の後端部に固着されている。右側の側方カバー体24は、機体11のブラケットの後端部に固着されている。
整地体(均平板)25は、カバー体23の後端部に上下方向に回動可能に設けられている。つまり、整地体25の上端部が、カバー体23の後端部に左右方向の軸30を介して回動可能に取り付けられている。整地体25は、図3に示されるように、左右方向に細長い板状で耕耘手段13の後方を覆って整地作業をする整地部である整地本体板部31を有している。
整地本体板部31の上下方向中間部である中央部(略中央部を含む)には、左右方向に間隔をおいて並ぶ複数の孔部32が形成されている。整地本体板部31の下端部には、左右方向に細長い筒状をなす筒状部分33が形成されている。
また、農作業機11は、カバー体23のカバー本体板部27の耕耘手段13側の面である表面27aの少なくとも一部、例えば全部を覆うように、前後の固定手段36によってカバー体23のカバー本体板部27に解除可能(交換可能)に固定された左右方向長手状で板状の土付着防止部材であるステンレス鋼板37と、整地体25の整地本体板部31の耕耘手段13側の面である表面31aの少なくとも一部、例えば下部を覆うように、固定手段38によって整地体25の整地本体板部31に解除可能(交換可能)に固定された左右方向長手状で板状の土付着防止部材であるステンレス鋼板39とを備えている。
つまり、農作業機11は、カバー本体板部27に対応して湾曲板状に形成されカバー体23のカバー本体板部27の表面27aへの土付着を防止するカバー体23側のステンレス鋼板37と、整地本体板部31に対応して湾曲板状に形成され整地体25の整地本体板部31の表面31aへの土付着を防止する整地体25側のステンレス鋼板39とを備えている。
この各ステンレス鋼板37,39は、例えば厚さ寸法が1mm以上で3mm以下(好ましくは1.5mm)の薄板からなるものである。
固定手段36は、例えば頭部41aおよびねじ軸部41bを有するボルト(固定部材)41と、ねじ軸部41bに螺合可能なナット42とにて構成されている。また、固定手段38は、例えば頭部46aおよびねじ軸部46bを有するボルト(固定部材)46と、ねじ軸部46bに螺合可能なナット47と、ねじ軸部46bの外周に装着可能なワッシャ(スプリングワッシャ)48とにて構成されている。
なお、土が付着しにくいステンレス鋼板37,39の覆い手段14への固定に用いられた固定部材であるボルト41,46は、例えば極低頭ボルトで、その頭部41a,46aが薄い円板状に形成されている。この頭部41a,46aの厚さ寸法は、ステンレス鋼板37,39の厚さ寸法と同じ(略同じを含む)である。ボルト41,46の頭部41a,46aの中央部には、六角レンチ用の係合凹部50が形成されている。
ここで、まず、図3ないし図6を参照しつつ、整地体25側のステンレス鋼板39について説明する。
ステンレス鋼板39は、折り返された上端部が固定手段38によって整地体25の整地本体板部31の上下方向中間部の表面31aに解除可能に固定され、かつ、湾曲状に曲げられた断面C字状の下端部が筒状部分33との嵌合によって整地体25の整地本体板部31の下端部の表面31aに解除可能に固定されている。
ステンレス鋼板39は、1回の180度の折り曲げにより形成された折曲板部51と、この折曲板部51と対向して重なって位置する対向板部52と、これら折曲板部51および対向板部52に形成されたボルト挿入用の孔部53とを、ステンレス鋼板39の上端部に有している。
つまり、ステンレス鋼板39の上端側の端部分が、折曲基端55を中心として裏側(内側)に180度折り曲げられて折曲板部51となって、対向板部52と互いに重なり合っている。なお、これら折曲板部51と対向板部52とにて、2重板部54が構成されている。
また、折曲板部51の上下方向中間部である中央部(略中央部を含む)には、左右方向に間隔をおいて並ぶ円形状(例えば真円形状)の複数の内孔56が整地体25の整地本体板部31の孔部32に連通するように形成されている。この内孔56の径寸法は、円形状の孔部32の径寸法よりも大きく、円板状の頭部46aの径寸法よりも小さい。
そして、折曲板部51のうち内孔56の周囲に位置する孔周囲部分57が、ボルト46の頭部46aによって、整地本体板部31の表面31aに押し付けられて固定されている。
さらに、対向板部52の上下方向中間部である中央部(略中央部を含む)には、左右方向に間隔をおいて並ぶ円形状(例えば楕円形状)の複数の外孔58が折曲板部51の内孔56に連通するように形成されている。この外孔58の径寸法は、ボルト46の頭部46aの径寸法よりも大きい。
そして、対向板部52の外孔58にボルト46の頭部46aの少なくとも一部、例えば全部が収納されている。つまり、ボルト46は、耕耘手段13側からステンレス鋼板39の孔部53に挿入され、ステンレス鋼板39の耕耘手段13側の面である表面39aから耕耘手段13側へ突出していない。換言すると、ボルト46は、ステンレス鋼板39の表面39aに対して非突出状態となっており、このボルト46の頭部46aの表面がステンレス鋼板39の表面39aと同一面上に位置している。
なお、ボルト挿入用の孔部53は、折曲板部51の内孔56と、対向板部52の外孔58とにて構成されている。また、整地体25の整地本体板部31の表面31aとステンレス鋼板39の耕耘手段13側とは反対側の面である裏面39bとの間には、耕耘整地作業時にステンレス鋼板39の振動を許容する隙間60が、ステンレス鋼板39の上下端部以外の部分(上下の固定部を除く部分)にわたって存在している。
次いで、図2を参照しつつ、カバー体23側のステンレス鋼板37について説明する。
ステンレス鋼板37は、折り返された前端部が固定手段36によってカバー体23のカバー本体板部27の前端部の表面27aに解除可能に固定され、かつ、折り返された後端部が固定手段36によってカバー体23のカバー本体板部27の後端部の表面27aに解除可能に固定されている。
このステンレス鋼板37は、上述した整地体25側のステンレス鋼板39と同様、1回の180度の折り曲げにより形成された折曲板部61と、この折曲板部61と対向して重なって位置する対向板部62と、これら折曲板部61および対向板部62に形成されたボルト挿入用の孔部63とを、ステンレス鋼板37の前後端部に有している。
つまり、ステンレス鋼板37の前端側および後端側の各端部分が、折曲基端65を中心として裏側に180度折り曲げられて折曲板部61となって、対向板部62と互いに重なり合っている。なお、これら折曲板部61と対向板部62とにて、2重板部64が構成されている。
また、各折曲板部61の前後方向中間部には、左右方向に間隔をおいて並ぶ円形状(例えば真円形状)の複数の内孔66がカバー体23のカバー本体板部27の孔部28に連通するように形成されている。この内孔66の径寸法は、円形状の孔部28の径寸法よりも大きく、円板状の頭部41aの径寸法よりも小さい。
そして、折曲板部61のうち内孔66の周囲に位置する孔周囲部分67が、ボルト41の頭部41aによって、カバー本体板部27の表面27aに押し付けられて固定されている。
さらに、各対向板部62の前後方向中間部には、左右方向に間隔をおいて並ぶ円形状(例えば楕円形状)の複数の外孔68が折曲板部61の内孔66に連通するように形成されている。この外孔68の径寸法は、ボルト41の頭部41aの径寸法よりも大きい。
そして、対向板部62の外孔68にボルト41の頭部41aの少なくとも一部、例えば全部が収納されている。つまり、ボルト41は、上述したボルト46と同様、耕耘手段13側からステンレス鋼板37の孔部63に挿入され、ステンレス鋼板37の耕耘手段13側の面である表面37aから耕耘手段13側へ突出していない。換言すると、ボルト41は、ステンレス鋼板37の表面37aに対して非突出状態となっており、このボルト41の頭部41aの表面はステンレス鋼板37の表面37aと同一面上に位置している。なお、ボルト挿入用の孔部63は、折曲板部61の内孔66と、対向板部62の外孔68とにて構成されている。
また、図1に示されるように、機体12と整地体25との間には、整地体25の接地圧を調整可能な接地圧調整手段69が架設されている。機体12の前部には、耕耘手段13の耕耘深さを調整可能なゲージ輪手段70が設けられている。
次に、農作業機11の作用等を説明する。
トラクタの前進走行によって農作業機11が進行方向(前方)に移動すると、耕耘手段13が所定方向に回転しながら耕耘作業をし、この耕耘手段13の後方では、覆い手段14の整地体25が整地作業をする。
このとき、カバー体23のカバー本体板部27の表面27aの全体がステンレス鋼板37によって覆われているため、その表面27aには土は付着しない。また、整地体25の整地本体板部31の表面31aの下部がステンレス鋼板39によって覆われているため、その表面31aの下部には土は付着しない。
また、例えば図7に示すように、耕耘手段13によって耕耘された土が、ステンレス鋼板39の上端部と整地体25の整地本体板部31との間に形成された段差部分に付着して成長した場合には、作業者は、ステンレス鋼板39の表面39aおよび整地本体板部31の表面31aにわたって付着した土を、鎌等の道具(土落とし具)7を用いて除去する。
この際、ボルト46の頭部46aは、ステンレス鋼板39の孔部53に収納された状態で、ステンレス鋼板39の表面39aから突出していないため、道具7の先端がボルト46の頭部46aに当たらず、ボルト46が土除去作業の邪魔になることはない。
なお、例えば土がカバー体23側のステンレス鋼板37に付着した場合であっても同様に、ボルト41の頭部41aは、ステンレス鋼板37の孔部63に収納された状態で、ステンレス鋼板37の表面37aから突出していないため、道具7の先端がボルト41の頭部41aに当たらず、ボルト41が土除去作業の邪魔になることはない。
そして、このような農作業機11によれば、ボルト41,46がステンレス鋼板37,39の耕耘手段13側の面から突出していないので、ボルト41,46およびステンレス鋼板37,39等への土の付着を抑制できる。
また、耕耘手段13にて耕耘された土がステンレス鋼板37,39の耕耘手段13側の面に付着しても、ボルト41,46が土除去作業の邪魔にならず、土除去作業を容易に行うことができる。
さらに、整地体25とステンレス鋼板39との間にはステンレス鋼板39の振動を許容する隙間60が存在するため、耕耘整地作業時に、小石等がステンレス鋼板39が当たるとその衝撃でステンレス鋼板39が振動し、よって土の付着をより一層適切に抑制できる。
次に、本発明の第2の実施の形態について図8および図9を参照して説明する。
この第2の実施の形態では、整地体25側のステンレス鋼板39の折曲板部51は、複数回、例えば2回の180度の折り曲げにより形成されている。つまり、この折曲板部51は、互いに重なった2重の第1板71および第2板72にて構成されている。
折曲板部51の第1板71には、左右方向に間隔をおいて並ぶ円形状の複数の第1内孔73が形成されている。この第1内孔73の径寸法は、整地本体板部31の孔部32の径寸法よりも大きく、ボルト46の頭部46aの径寸法よりも小さい。そして、折曲板部51の第1板71のうち第1内孔73の周囲に位置する孔周囲部分74が、ボルト46の頭部46aによって、整地本体板部31の表面31aに押し付けられて固定されている。
また、折曲板部51の第2板72には、左右方向に間隔をおいて並ぶ円形状の複数の第2内孔75が形成されている。この第2内孔75の径寸法は、対向板部52の外孔58と同じ径寸法で、ボルト46の頭部46aの径寸法よりも大きい。なお、第1内孔73と第2内孔75とにて、折曲板部51の内孔56が構成されている。
そして、折曲板部51の第2板72の第2内孔75にボルト46の頭部46aの少なくとも一部、例えば全部が収納されている。つまり、ボルト46は、耕耘手段13側からステンレス鋼板39の孔部53に挿入され、ステンレス鋼板39の耕耘手段13側の面である表面39aから耕耘手段13側へ突出していない。
なお、例えば図示しないが、カバー体23側のステンレス鋼板37についても同様に、折曲板部61を複数回(例えば2回)の180度の折り曲げにより形成してもよい。また、ステンレス鋼板37,39の折り曲げの回数は、例えば3回以上でもよい。
次に、本発明の第3の実施の形態について図10および図11を参照して説明する。
この第3の実施の形態では、整地体25側のステンレス鋼板39の対向板部52は、底側が折曲板部51の内孔56に位置するように凹設された円形状の凹状部分81を有し、この凹状部分81に外孔58が形成されている。
そして、凹状部分81のうち外孔58の周囲に位置する孔周囲部分82が、ボルト46の頭部46aによって、整地本体板部31の表面31aに押し付けられて固定されている。
また、ボルト挿入用の孔部53は、折曲板部51の内孔56と、対向板部52の外孔58と、対向板部52の凹状部分81の内側空間81aとにて構成されている。
そして、対向板部52の凹状部分81の内側空間81aにボルト46の頭部46aの少なくとも一部、例えば全部が収納されている。つまり、ボルト46は、耕耘手段13側からステンレス鋼板39の孔部53に挿入され、ステンレス鋼板39の耕耘手段13側の面である表面39aから耕耘手段13側へ突出していない。
なお、例えば図示しないが、カバー体23側のステンレス鋼板37についても同様に、対向板部62が、外孔68を形成した凹状部分81を有するようにしてもよい。また、ボルト41,46の頭部41a,46aと対向板部52,62の凹状部分81とが互いに嵌合するようにしてもよい。
次に、本発明の第4の実施の形態について図12および図13を参照して説明する。
この第4の実施の形態では、ステンレス鋼板39を整地体25に固定する固定部材として、皿ボルトからなるボルト46が用いられ、このボルト46の頭部46aが截頭円錐形状に形成されている。また、折曲板部51のうち内孔56に臨んだ面である支持面85が、ボルト46の頭部46aに対応して截頭円錐面状に形成されている。
そして、ボルト(皿ボルト)46の頭部46aの一部が、ステンレス鋼板39の孔部53に収納され、折曲板部51のテーパ状の支持面85によって支持されている。つまり、ボルト46は、耕耘手段13側からステンレス鋼板39の孔部53に挿入され、ステンレス鋼板39の耕耘手段13側の面である表面39aから耕耘手段13側へ突出していない。
なお、例えば図示しないが、カバー体23側のステンレス鋼板37についても同様にして、皿ボルトからなるボルト41でステンレス鋼板37をカバー体23に固定してもよい。また、対向板部52のうち外孔58に臨んだ面(支持面)をボルト46の頭部46aに対応して截頭円錐面状に形成してもよい。
次に、本発明の第5の実施の形態について図14および図15を参照して説明する。
前記第4の実施の形態では、内側の板である折曲板部51にサグリ加工を施して皿ボルトで固定する構成について説明したが、第5の実施の形態のように、孔部32の大きさを調整して皿ボルトで固定する構成でもよい。なお、例えば図示しないが、カバー体23側のステンレス鋼板37についても同様にしてもよい。
次に、本発明の第6の実施の形態について図16および図17を参照して説明する。
この第6の実施の形態では、整地体25側のステンレス鋼板39の上端側の端部分が、折曲基端55を中心として表側(外側)に180度折り曲げられて折曲板部51となって、対向板部52と互いに重なり合っている。つまり、前記第1の実施の形態等とは、折曲板部51の折り曲げる側が逆であり、このため、内孔56が対向板部52に形成され、外孔58が折曲板部51に形成されている。
そして、対向板部52のうち内孔56の周囲に位置する孔周囲部分57が、ボルト46の頭部46aによって、整地本体板部31の表面31aに押し付けられて固定されている。
また、折曲板部51の外孔58にボルト46の頭部46aの少なくとも一部、例えば全部が収納されている。つまりこの第6の実施の形態であっても、ボルト46は、耕耘手段13側からステンレス鋼板39の孔部53に挿入され、ステンレス鋼板39の耕耘手段13側の面である表面39aから耕耘手段13側へ突出していない。
なお、折曲板部51の下端部は、対向板部52の下端部近傍に溶接部86によって固定されており、この溶接部86は、段差解消のために、その表面が傾斜面状に形成されている。また、この第6の実施の形態では、整地本体板部31の表面31aとステンレス鋼板39の裏面39bとの間に振動許容用の隙間60が存在していない。なお、例えば図示しないが、カバー体23側のステンレス鋼板37についても同様にしてもよい。
なお、上記いずれの実施の形態においても、土付着防止部材は、ステンレス鋼板に限定されず、例えば合成樹脂板や、弾性変形可能な弾性板等でもよい。
また、土付着防止部材を固定するための固定部材であるボルトは、極低頭ボルトや皿ボルトに限定されず、例えば通常の六角ボルト等でもよく、また同様に、ボルトに螺合するナットも任意で、袋ナット等でもよい。
なお、固定部材(例えばボルト)が土付着防止部材の耕耘手段側の面から「突出していない」とは、厳密な意味で突出していない場合のほか、略突出していない場合を含む意味である。すなわち、土付着防止部材の耕耘手段側の面からのボルト頭部の突出量が例えば1mm未満であれば、「突出していない」(土付着防止部材の耕耘手段側の面に対する非突出状態)に含まれる。
さらに、例えばカバー体23のカバー本体板部27の表面27aとステンレス鋼板37の耕耘手段13側とは反対側の面である裏面37bとの間に、耕耘整地作業時にステンレス鋼板37の振動を許容する隙間が、ステンレス鋼板37の前後端部以外の部分(前後の固定部を除く部分)にわたって存在する構成等でもよい。
なお、本発明のいくつかの実施の形態およびその変形例について説明したが、本発明の要旨を逸脱しない範囲で、前記各実施の形態および各変形例を適宜組み合わせることも可能である。
11 農作業機
13 耕耘手段
14 覆い手段
25 整地体
37,39 土付着防止部材であるステンレス鋼板
41,46 固定部材であるボルト
51,61 折曲板部
52,62 対向板部
53,63 孔部
56,66 内孔
57,67 孔周囲部分
58,68 外孔
60 隙間

Claims (5)

  1. 耕耘作業をする耕耘手段と、
    この耕耘手段の後方を覆う整地体を有する覆い手段と、
    この覆い手段の前記整地体に固定された土付着防止部材と、
    この土付着防止部材の固定に用いられた固定部材とを備え、
    前記土付着防止部材は、
    折り曲げにより形成された折曲板部と、
    この折曲板部と対向して重なって位置する対向板部と、
    前記折曲板部および前記対向板部に形成された孔部とを上端側に有し、
    前記固定部材は、前記土付着防止部材の前記孔部に挿入され、前記土付着防止部材の前記耕耘手段側の面から突出していない
    ことを特徴とする農作業機。
  2. 土付着防止部材の折曲板部は、対向板部と覆い手段との間に位置する
    ことを特徴とする請求項1記載の農作業機。
  3. 耕耘作業をする耕耘手段と、
    この耕耘手段の後方を覆う整地体を有する覆い手段と、
    この覆い手段の前記整地体に固定された土付着防止部材と、
    この土付着防止部材の固定に用いられた固定部材とを備え、
    前記土付着防止部材は、
    折り曲げにより形成された折曲板部と、
    この折曲板部と対向して位置する対向板部と、
    前記折曲板部および前記対向板部に形成された孔部とを上端側に有し、
    前記孔部は、前記対向板部に形成された外孔と、前記折曲板部に前記外孔よりも小さく形成された内孔とを有し、
    前記固定部材は、前記土付着防止部材の前記孔部に挿入され、前記土付着防止部材の前記耕耘手段側の面から突出していない
    ことを特徴とする農作業機。
  4. 土付着防止部材の折曲板部のうち内孔の周囲に位置する孔周囲部分が、固定部材によって覆い手段に固定されている
    ことを特徴とする請求項3記載の農作業機。
  5. 覆い手段と土付着防止部材との間には、前記土付着防止部材の折曲板部の厚さ寸法に対応した大きさの隙間が存在する
    ことを特徴とする請求項1ないし4のいずれか一記載の農作業機。
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