JP2529938Y2 - 油圧緩衝器 - Google Patents

油圧緩衝器

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JP2529938Y2 JP1989152565U JP15256589U JP2529938Y2 JP 2529938 Y2 JP2529938 Y2 JP 2529938Y2 JP 1989152565 U JP1989152565 U JP 1989152565U JP 15256589 U JP15256589 U JP 15256589U JP 2529938 Y2 JP2529938 Y2 JP 2529938Y2
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Description

【考案の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 この考案は、緩衝器本体の外周に外装されたアキュム
レータを有してなる油圧緩衝器の改良に関する。
〔従来技術とその課題〕
緩衝器本体の外周に外装されたアキュムレータを有し
てなる油圧緩衝器には、例えば、米国特許3,151,706号
に係る提案があるが、該提案によれば、緩衝器本体の軸
線方向の長さを短縮できる利点がある。
しかしながら、この米国特許に係る提案にあっては、
アキュムレータを構成する伸縮隔壁部材が部分的に劣化
されたり破断されたりすることになる不都合がある。
即ち、上記米国特許に係る提案にあっては、アキュム
レータは緩衝器本体の下端側外周に外装されていて、そ
の内部にブラダ等からなる伸縮隔壁部材で区画形成され
る油室と気室とを有してなると共に、上記油室が緩衝器
本体内のピストン側油室に連通されるとしている。
ところで上記提案にあっては、アキュムレータ内の油
室と緩衝器本体内のピストン側油室とが該緩衝器本体を
構成するシリンダに開穿された透孔を介して連通される
としている。
それ故、ピストン側油室からの作動油が上記透孔を介
してアキュムレータ内に急激に流入するような事態が繰
り返される場合には、伸縮隔壁部材たるブラダの上記透
孔に対向する肉厚部分が繰り返しの衝撃を受けることに
なって、該部分のみが他の部分に比較して早期に劣化さ
れることになる不都合がある。
また、アキュムレータ内の油室からの作動油が上記透
孔を介して緩衝器本体内に急激に吸入されるような事態
が繰り返される場合には、上記ブラダの上記透孔に対向
する肉厚部分が上記透孔内に吸い込まれることになっ
て、該部分に集中的に剪断力が作用し、該部分に破断が
招来されることになる不都合がある。
この考案は、前記した事情に鑑みて創案されたもので
あって、その目的とするところは、緩衝器本体の外周に
外装されたアキュムレータを構成するブラダ等からなる
伸縮隔壁部材の部分的な劣化や破断が招来されないよう
にした油圧緩衝器を提供することである。
〔課題を解決するための手段〕
上記の目的を達成するため、本考案の構成は、緩衝器
本体と、緩衝器本体の下端を閉塞するロアーキャップ
と、緩衝器本体とロアーキャップの外周に配設したアキ
ュムレータとを備え、緩衝器本体はシリンダと、シリン
ダ内にピストン部を介して出没自在に挿通させたピスト
ンロッドと、ピストン部を介してシリンダ内に区画した
ロッド側油室及びピストン側油室とで構成され、アキュ
ムレータはシェルと、シェルの内側に設けた伸縮隔壁部
材と、シェル内に伸縮隔壁部材を介して区画した油室と
気室とからなり、当該油室はロアーキャップに形成した
連通孔を介して上記ピストン側油室と連通している油圧
緩衝器において、上記連通孔の開口はロアーキャップの
外周に当該ロアーキャップの外周と面一となるように配
置した多孔質材からなるリングで覆われてなり、上記リ
ングの下端は伸縮隔壁部材を支持するストッパで支持さ
れ、更にこのストッパは上記シェルの下端のカシメ加工
で定着され、又上記シェルの下端はロアーキャップに嵌
装されたスナップリングで定着されていることを特徴と
するものである。
そして、伸縮隔壁部材はブラダからなると共に、連通
孔は緩衝器本体においてシリンダの下端を閉塞する下端
側部材としてのロアーキャップに開穿されてなるとす
る。
また、該油圧緩衝器が油圧サスペンションシリンダと
される場合には緩衝器本体が車高調整器を構成すると共
に、該油圧緩衝器が油圧サスペンションシリンダ及びシ
ョックアブソーバのいずれとされる場合にもアキュムレ
ータがリザーバを構成するとする。
〔作用〕
それ故、シリンダ内をピストン部が上昇する緩衝器本
体の伸長時には、シリンダ内のロッド側油室の作動油が
ピストン部を介してシリンダ内のピストン側油室に流入
すると共に、該ピストン側油室において不足する作動油
がアキュムレータ内の油室から補充され、シリンダ内を
ピストン部が下降する緩衝器本体の収縮時には、ピスト
ン側油室の作動油がピストン部を介してロッド側油室に
流入すると共に、ピストン側油室において余分となるロ
ッド侵入体積分の作動油がアキュムレータ内の油室に排
出される。
その際、例えば、シリンダ内のピストン部を作動油が
通過する際に伸側減衰力が発生され、シリンダ内のベー
スバルブ内を作動油が通過する際に圧側減衰力が発生さ
れる。
そして、アキュムレータ内の油室からの作動油の流れ
が急激なためアキュムレータを構成する伸縮隔壁部材が
連通孔の外方端たる開口に吸い込まれるような事態にな
るとしても、該連通孔の開口に配材されている多孔質材
からなるリングが上記伸縮隔壁部材の肉厚部分の上記連
通孔内への吸い込みを未然に防止する。
また、緩衝器本体内のピストン側油室からの作動油の
流れが急激なため上記伸縮隔壁部材の連通孔の開口が対
向する肉厚部分のみが繰り返し衝撃を受けるような事態
になっても、上記連通孔の外方端に多孔質材からなるリ
ングが上記作動油の集中した流れを所謂整流して上記作
動油の一箇所への集中化を防止する。
尚、該油圧緩衝器が油圧サスペンションシリンダとさ
れる場合には、緩衝器本体が車高調整器とされると共
に、該緩衝器本体を構成するシリンダ内のピストン側油
室に作動油が供給されあるいは該供給された作動油が排
出されることで緩衝器本体の車高調整器としての伸縮が
可能になる。
〔実施例〕
以下、図示した最適な一実施例に基いて、この考案を
詳細に説明する。
第1図に示すように、油圧緩衝器は、緩衝器本体1
と、緩衝器本体1の下端を閉塞するロアーキャップ14
と、緩衝器本体1とロアーキャップ14の外周に配設した
アキュムレータ2とを備えている。緩衝器本体1はシリ
ンダ10と、シリンダ10内にピストン部12を介して出没自
在に挿通させたピストンロッド11と、ピストン部12を介
してシリンダ10内に区画したロッド側油圧D及びピスト
ン側油圧Bとで構成されている。アキュムレータ2はシ
ェル22と、シェル22の内側に設けた伸縮隔壁部材20と、
シェル22内に伸縮隔壁部材20を介して区画した油室Rと
気室Gとからなり、当該油室Rはロアーキャップ14に形
成した連通孔14aを介して上記ピストン側油室Bと連通
している。
上記連通孔14aの開口14bはロアーキャップ14の外周に
当該ロアーキャップ14の外周と面一となるように配置し
た多孔質材からなるリング15で覆われてなり、上記リン
グ15の下端は伸縮隔壁部材20を支持するストッパ23で支
持され、更にこのストッパ23は上記シェル22の下端のカ
シメ加工で定着され、又上記シェルの22の下端はロアー
キャップ14に嵌装されたスナップリング20で定着されて
いる。更に詳しく述べる。この考案の一実施例に係る油
圧緩衝器は、油圧サスペンションシリンダとされるもの
であって、緩衝器本体1と、アキュムレータ2と、を有
してなる。
緩衝器本体1は、この実施例にあって車高調整器を兼
ねてなるもので、下端側部材としてのシリンダ10内に出
没自在に挿通された上端側部材としてのピストンロッド
11を有してなると共に、該ピストンロッド11の図中下端
となるその先端に上記シリンダ10内で摺動するピストン
部12を連設してなる。
該ピストン部12は、上記シリンダ10内にロッド側油室
Aとピストン側油室Bとを区画すると共に、該両側油室
A,Bをポート12aを介して連通するように形成されてな
る。
ところで、この実施例にあって、上記ピストンロッド
11は、その軸芯部に透孔11aが開穿されており、該透孔1
1aを介して上記ピストン側油室Bが該緩衝器本体1の外
部に配設されている油圧給排システム(図示せず)に連
通されてなるとしている。
即ち、上記油圧給排システムによるピストン側油室B
への作動油の適宜の給排制御で該緩衝器本体1が適宜に
伸縮調整されることになり、従って、該緩衝器本体1に
よって車輛車高が高低自在に調整されることになる。
一方、上記緩衝器本体1は、シリンダ10の下端内部に
ベースバルブ部13を有してなり、該ベースバルブ部13に
所定の伸側減衰力を発生する伸側バルブ13aと、所定の
圧側減衰力を発生する圧側バルブ13bとを有してなる。
そして、上記緩衝器本体1は、上記ベースバルブ部13
をシリンダ10の下端に定着させると共に上記シリンダ10
の下端を閉塞する下端部材としてのロアーキャップ14を
有するように形成されてなる。
該ロアーキャップ14は、その上端側の内側に上記ベー
スバルブ部13を配在させることで上記ピストン側油室B
と区画される油室Cを形成してなると共に、該油室Cを
緩衝器本体1の外部たる後述するアキュムレータ2内に
連通する所謂横孔からなる連通孔14aを開穿してなる。
該連通孔14aは、その外方端、即ち、上記ロアーキャ
ップ14の外周側に露呈される開口14bが該ロアーキャッ
プ14の外周に介装された多孔質材からなるリング15で覆
われてなるとしている。
そして、この考案にあっては、上記リング15で上記開
口14bが覆われるときに、該リング15の外周が該リング1
5に隣接する緩衝器本体1の外周、即ち、この実施例で
はロアーキャップ14の外周と面一となるように設定され
ている。
それ故、上記ロアーキャップ14の外周と上記リング15
の外周との間には、所謂段差が形成されなくなり、従っ
て、該部分に押接される他部材、即ち、この考案にあっ
ては、後述するアキュムレータ2を構成する伸縮隔壁部
材20への断力の集中の危惧が排除されることになる。
また、上記リング15は、孔質材からなるのでシリンダ
10内のピストン側油室Bからの作動油の所謂外部への流
出を防げないのは勿論、その際に該作動油の流れを整流
することになる。
尚、上記リング15は、この実施例では、多孔質の樹脂
材からなるとしているが、これに代えて、金属材でメッ
シュ状に形成されてなるとしても良く、また、多孔の金
属板からなるとしても良い。
また、上記緩衝器本体1は、シリンダ10の外方に位置
決められる外筒16を有してなり、該外筒16と上記シリン
ダ10との間にドレン室Dを有してなると共に、該ドレン
室Dを上記外筒16の外周に附設されたコネクタdを介し
て図示しないドレン回路に連通するとしている。
一方、アキュムレータ2は、この実施例にあって、リ
ザーバを構成するもので、上記緩衝器本体1の下端側外
周に外装されて内部の伸縮隔壁部材20で作動油が充満さ
れる油室Rとガスが充満される気室Gとを区画形成して
なると共に上記油室Rを上記緩衝器本体1に開穿された
連通孔14aを介してシリンダ10内のピストン側油室Bに
連通してなる。
即ち、上記アキュムレータ2は、この実施例にあっ
て、緩衝器本体1の下端側を構成する前記外筒16と緩衝
器本体1の下端を構成する前記ロアーキャップ14の外周
とに亙って附設されるように形成されてなるもので、ブ
ラダ等からなる上記伸縮隔壁部材20の上端が上記外筒16
の外周に溶着された環座21の外周に隣接されると共に、
該隣接状態が上記伸縮隔壁部材20をその外方から覆うよ
うに配設されたシェル22の上端の内側へのカシメ加工で
固定的に定着されるとしている。
そして、上記伸縮隔壁部材20の下端は前記リング15を
所定位置に定着すべく上記ロアーキャップ14の外周に介
装されたストッパ23の外周に隣接されると共に、該隣接
状態が上記シェル22の下端の内側へのカシメ加工で固定
的に定着されるとしている。
尚、上記シェル22は、そのカシメ加工された下端に当
接されるように上記ロアーキャップ14の外周に嵌装され
たスナップリング24で、緩衝器本体1の外周に固定的に
定着されている。
また、上記シェル22は、その外周にコネクタ25を附設
してなると共に該コネクタ25を介して気室G内に所定圧
のガスを注入し得るように形成されてなり、かつ、該コ
ネクタ25に圧入されるプラグ25aで上記ガスの注入状態
を維持するとしている。
第2図は、この考案の他の実施例を示すものである
が、この実施例に係る油圧緩衝器は、これが所謂ショッ
クアブソーバとして利用される場合を示している。
そして、この実施例に係る油圧緩衝器にあっても、前
記した実施例と同様に、緩衝器本体1とアキュムレータ
2とを有するように構成されている。
緩衝器本体1は、この実施例にあって単筒型に形成さ
れてなるもので、図示しないが、シリンダ10内に減衰バ
ルブを装備して摺動するピストン部を有してなり、該ピ
ストン部で上記シリンダ10内に区画形成されるピストン
側油室が該緩衝器本体1の下端部材としてのロアーキャ
ップ14に開穿されている連通孔14aを介してアキュムレ
ータ2内の油室Rと連通されるとしている。
尚、上記連通孔14aの開口14bに多孔質材からなるリン
グ15が配在されていること勿論で、該リング15の外周が
該リング15に隣接する上記ロアーキャップ14の外周と面
一となるように設定されていることも勿論である。
一方、アキュムレータ2は、この実施例にあっても、
リザーバ室を構成するもので、シェル22内に配設された
伸縮隔壁部材20で油室Rと気室Gとを区画形成してな
る。
尚、この実施例において、上記伸縮隔壁部材20の下端
は前記リング15を所定位置に定着すべく上記ロアーキャ
ップ14の外周に介装されたストッパ23の外周に隣接され
ると共に、該隣接状態が上記シェル22の下端の内側への
カシメ加工で固定的に定着されるとしているが、上記伸
縮隔壁部材20の上端は上記外筒21の外周に直接隣接され
てなると共に、該隣接状態が上記伸縮隔壁部材20をその
外方から覆うように配設されたシェル22の上端の内側へ
のカシメ加工で固定的に定着されるとしている。
また、この実施例においても、上記シェル22は、その
カシメ加工された下端に当接されるように上記ロアーキ
ャップ14の外周に嵌装されたスナップリング24で、緩衝
器本体1の外周に固定的に定着されている。
それ故に、この実施例によれば、伸縮隔壁部材20の上
端が外筒21の外周に直接隣接されてなるとしても、該伸
縮隔壁部材20がブラダ等からなることから上記21の外周
との間に所謂液密性を確保することが容易であり、従っ
て、部分点数が削減されることになる利点がある。
以上のように形成されたこの考案に係る油圧緩衝器に
あっては、シリンダ10内をピストン部12が上昇する該緩
衝器本体1の伸長時には、シリンダ10内のロッド側油室
Aの作動油が上記ピストン部12のポート12aを介してピ
ストン側油室B内に流入すると共に、該ピストン側油室
Bにおいて不足する作動油がアキュムレータ2内の油室
Rから上記シリンダ10内のベースバルブ部13における伸
側減衰バルブ13aを介して補充される。
そして、上記ベースバルブ部13における伸側減衰バル
ブ13aを作動油が通過する際に、所定の伸側減衰力が発
生される。
また、シリンダ10内をピストン部12が下降する該緩衝
器本体1の収縮時には、ピストン側油室Bの作動油が上
記ポート12aを介してロッド側油室Aに流入すると共
に、ピストン側油室Bにおいて余分となるロッド侵入体
積分の作動油が上記ベースバルブ部13における圧側減衰
バルブ13bを介して上記アキュムレータ2内の油室Rに
排出され、該アキュムレータ2がリザーバとして機能す
ることになる。
そして、上記ベースバルブ部13における圧側減衰バル
ブ13bを作動油が通過する際に、所定の圧側減衰力が発
生される。
ところで、上記の各作動において、アキュムレータ2
内の油室Rからの作動油のピストン側油室Bへ向けての
流れが急激なために、上記アキュムレータ2を構成する
伸縮隔壁部材20が緩衝器本体1のロアーキャップ14に開
穿されている連通孔14aの外方端たる開口14bに吸い込ま
れるような事態になるとしても、該連通孔14aの開口14b
に配在されている多孔質材からなるリング15が上記伸縮
隔壁部材20の肉厚部分の上記連通孔14a内に吸い込みを
未然に防止することになる。
このとき、リング15の外周と該リング15が隣接する緩
衝器本体1の外周を構成するロアーキャップ14の外周と
が面一となるように設定されているので、上記ロアーキ
ャップ14の外周と上記リング15の外周との間には、所謂
段差が形成されなくなり、従って、該部分に押接される
上記伸縮隔壁部材20に部分的に剪断力が集中されるよう
な不具合が排除されることになる。
一方、緩衝器本体1内のピストン側油室Bからの作動
油のアキュムレータ2に向けての作動油の流れが急激な
ために、上記連通孔14aの外方端たる開口14bの対向する
上記伸縮隔壁部材20の肉厚部分のみが繰り返し衝撃を受
けるような事態になっても、上記連通孔14aの開口14bに
多孔質材からなるリング15が臨在されてなるので、上記
連通孔14aを介してのアキュムレータ2に向けての作動
油の集中した流れが所謂整流されることになり、従っ
て、上記作動油の一箇所への集中現象が発生されなくな
る。
尚、第1図に示す実施例の場合のように、該油圧緩衝
器が油圧サスペンションシリンダとされる場合には、緩
衝器本体1が車高調整器とされることになり、このと
き、該緩衝器本体1を構成するシリンダ10内のピストン
側油室Bにピストンロッド11内の透孔11aを介して該油
圧緩衝器の外部に配設される等している圧油給排システ
ムからの作動油が給排されることで、該緩衝器本体1が
車高調整器として伸縮作動されることになる。
〔考案の効果〕
本考案によれば、次の効果がある。
(1)連通孔の開口は多孔質材からなるリングで覆われ
ているので、アキュムレータからピストン側油室へ向け
ての作動油の流れが急激なために伸縮隔壁部材が連通孔
の開口に吸い込まれるような事態が招来されるとして
も、該連通孔の開口に配在されているリングが上記伸縮
隔壁部材の肉厚部分の上記連通孔内に吸い込まれるのを
未然に防止する。同様に緩衝器本体内のピストン側油室
からの作動油の流れが急激なために上記伸縮隔壁部材の
連通孔の開口に対向する肉厚部分のみが繰り返し衝撃を
受けるような事態になっても、上記連通孔の開口に配在
されているリングが上記作動油の集中した流れを所謂整
流して上記作動油の一箇所への集中を防止することにな
る。
(2)リングの配在の際に該リングの外周と上記ロアー
キャップの外周とが所謂段差のない面一に形成されてな
ることから該部分に押接される伸縮隔壁部材への剪断力
の集中の危惧が排除され、該伸縮隔壁部材の部分的な劣
化や破断が容易に招来されなくなる等、幾多の利点があ
る。
(3)リングはストッパと、シェルの下端カシメ加工
と、スナップリングとで担持されているからリングがし
っかりと定着される。しかもリングをロアーキャップに
差し込んだ後にストッパを挿入し、ストッパの外側から
シェルをカシメ加工でき、更に外側からスナップリング
を嵌装するから上記定着部材の組付性が向上し、組付の
作業性が向上し、経済的にも有利である。
【図面の簡単な説明】
第1図はこの考案の一実施例に係る油圧サスペンション
シリンダとしての油圧緩衝器を示す部分縦断面図、第2
図はこの考案の他の一実施例に係るショックアブソーバ
としての油圧緩衝器を示す部分縦断面図である。 〔符号の説明〕 1……緩衝器本体、2……アキュムレータ 10……シリンダ、11……ピストンロッド 12……ピストン部、14……ロアーキャップ 14a……連通孔、14b……開口 15……リング、20……伸縮隔壁部材 A……ロッド側油室、B……ピストン側油室 G……気室、R……油室、22……シェル、23……ストッ
パ 24……スナップリング

Claims (1)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】緩衝器本体と、緩衝器本体の下端を閉塞す
    るロアーキャップと、緩衝器本体とロアーキャップの外
    周に配設したアキュムレータとを備え、緩衝器本体はシ
    リンダと、シリンダ内にピストン部を介して出没自在に
    挿通させたピストンロッドと、ピストン部を介してシリ
    ンダ内に区画したロッド側油室及びピストン側油室とで
    構成され、アキュムレータはシェルと、シェルの内側に
    設けた伸縮隔壁部材と、シェル内に伸縮隔壁部材を介し
    て区画した油室と気室とからなり、当該油室はロアーキ
    ャップに形成した連通孔を介して上記ピストン側油室と
    連通している油圧緩衝器において、上記連通孔の開口は
    ロアーキャップの外周に当該ロアーキャップの外周と面
    一となるように配置した多孔質材からなるリングで覆わ
    れてなり、上記リングの下端は伸縮隔壁部材を支持する
    ストッパで支持され、更にこのストッパは上記シェルの
    下端のカシメ加工で定着され、又上記シェルの下端はロ
    アーキャップに嵌装されたスナップリングで定着されて
    いる油圧緩衝器。
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