JPH0814300A - 車高調整機構付きショックアブソーバ - Google Patents

車高調整機構付きショックアブソーバ

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JPH0814300A
JPH0814300A JP15130194A JP15130194A JPH0814300A JP H0814300 A JPH0814300 A JP H0814300A JP 15130194 A JP15130194 A JP 15130194A JP 15130194 A JP15130194 A JP 15130194A JP H0814300 A JPH0814300 A JP H0814300A
Authority
JP
Japan
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chamber
cylinder
oil
piston rod
piston
Prior art date
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Pending
Application number
JP15130194A
Other languages
English (en)
Inventor
Toshiyuki Kobayashi
敏行 小林
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Toyota Motor Corp
Original Assignee
Toyota Motor Corp
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Publication date
Application filed by Toyota Motor Corp filed Critical Toyota Motor Corp
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Publication of JPH0814300A publication Critical patent/JPH0814300A/ja
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 車高調整機構付きショックアブソーバを簡単
に構成して組み付け性を良好にし、また同アブソーバを
用いた車高調整が短時間で済むようにする。 【構成】 第1シリンダ11及び第2シリンダ14内
に、フリーピストン12、ベース部材15及びピストン
22により、高圧ガス室R1、上油室R21、下油室R
22及びアキュムレータ室R4を形成する。ベース部材
15にチューブ25を立設してピストンロッド21内に
設けた軸孔21a内に侵入させる。車高が低くかつピス
トンロッド21の縮み側移動時に、ベース部材15の径
方向孔15c、チューブ25及びピストン22の貫通孔
22bを介して、リザーバ室R3の作動油を上油室R2
1に導く。車高が高くかつピストンロッド21の伸び側
及び縮み側移動時に、チューブ25の位置決め用孔25
b、同チューブ25内及び径方向孔15cを介して、下
油室R22内の作動油をリザーバ室R3に導く。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は車輪側部材と車体との間
に設けられて車体の振動を減衰させるショックアブソー
バに係り、特に車両の積載荷重が変動しても車高を所定
範囲内になるように自動的に調整する車高調整機構付き
ショックアブソーバに関する。
【0002】
【従来の技術】従来、この種の装置は、例えば特公昭5
1−18578号公報に示されているように、フリーピ
ストンにより下室を高圧ガス室に上室を油室に区画され
たシリンダを備え、同シリンダの油室内に、同油室内を
上下室に区画してなり上下方向の移動時に同上下室間の
作動油の移動を許容して減衰力を発生させる弁体を備え
た第1ピストンと、下端にて第1ピストンに固定され上
部をシリンダから液密的かつ摺動可能に突出させた中空
のピストンロッドと、下端を下油室内にてシリンダに固
定させてなり上部をピストンロッド内に液密的かつ摺動
可能に侵入させた棒状の第2ピストンとを備え、第2ピ
ストンの上端面の上方におけるピストンロッド内にポン
プ室を設けるようにしている。そして、車高が低いとき
には、ピストンロッドの上下動に伴う第2ピストンのポ
ンプ作用の基に、シリンダ外部に設けたリザーバ室から
チェック弁を介してポンプ室に作動油を導くとととも
に、同ポンプ室の作動油を第2ピストンの上端に設けた
チェック弁及び同第2ピストン内に設けた油路を介して
下油室内に作動油を導いて、車高が高くなるようにして
いた。また、車高が高いときには、前記と同様な第2ピ
ストンのポンプ作用の基に、下油室内の作動油をピスト
ンロッドの下端部と第2ピストンとの間の隙間を介して
ポンプ室に導くとともに、同ポンプ室内の作動油をオリ
フィスを介して外部の油溜室に導いて、車高が低くなる
ようにしていた。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかし、上記従来の装
置においては、シリンダ内への作動油のポンピング能力
は第2ピストンの上端面の面積で決定されてしまい、こ
の上端面の面積はピストンロッドの内径に等しい小さな
ものであるので、車高の調整に多くの時間を要する。ま
た、油溜室をショックアブソーバの外部に設けているた
め、サスペンション装置又は車体側に油溜室を設ける空
間を必要とするとともに、油溜室からショックアブソー
バへの油路を設ける必要があるので、装置自体の構成が
複雑になるとともに車両への組み付け効率が悪い。本発
明は上記問題に対処するために、車高調整が短時間で行
われ、かつ簡単な構成で車両への組み付け効率も良好に
した車高調整機構付きショックアブソーバを提供するこ
とにある。
【0004】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明の構成上の特徴は、第1シリンダと、第1シ
リンダの下部内周面上に液密的かつ摺動可能に組み込ま
れて同第1シリンダ内の下部に高圧ガスを収容した高圧
ガス室を形成する第1ピストンと、第1シリンダの上部
内周面上に隙間を隔てて組み付けられ内部に第2シリン
ダ室を形成するとともに第1シリンダとの間にリザーバ
室を形成する第2シリンダと、第2シリンダの下端部に
て第1シリンダの内周面上に固定されて第1ピストンと
の間にアキュムレータ室を形成してなり、第2シリンダ
室とアキュムレータ室を連通させる軸方向孔とリザーバ
室に連通した径方向孔とを有するベース部材と、下部を
第1シリンダの上面から液密的かつ摺動可能に侵入させ
てなり下端面から軸線方向に軸孔を形成してなるピスト
ンロッドと、ピストンロッドの外周面上に固定されると
ともに第2シリンダの内周面上に液密的かつ摺動可能に
組み込まれて第2シリンダ室を上油室と下油室に区画し
てなり、上油室と下油室を連通させる第1油路とピスト
ンロッドの側壁に設けた側壁孔を介してピストンロッド
の軸孔内と上油室を連通させる第2油路とを有する第2
ピストンと、第2ピストンに組み付けられ第1油路を介
した上油室から下油室への作動油の移動のみを許容する
とともに同作動油の移動時に抵抗を付与する第1バルブ
と、第2ピストンに組み付けられ第2油路を介した軸孔
内から上油室への作動油の移動のみを許容するとともに
同作動油の移動時に抵抗を付与する第2バルブと、下端
部をベース部材に固定するとともに同下端部にてベース
部材の径方向孔を介してリザーバ室に連通し、上部をピ
ストンロッドの軸孔内に侵入させるとともに開放し、か
つ中間部外周面を軸孔の下端部内周面上に液密的かつ摺
動可能に係合させてなるチューブであって、同チューブ
の側壁に設けられてピストンロッドが上位置にあるとき
第2シリンダ室の下油室内に位置しかつピストンロッド
が下位置にあるときピストンロッドの軸孔内に位置する
位置決め用孔を有するメータリングチューブとにより車
高調整機構付きショックアブソーバを構成したことにあ
る。
【0005】
【作用】上記のように構成した本発明においては、車両
の積載重量が大きくて車高が低いすなわちピストンロッ
ドが低い位置にあるとき、車体の上下方向の振動に伴っ
てピストンロッドが伸び側に変位すると、第2シリンダ
室の上油室の作動油は第2ピストンの第1油路及び第1
バルブを介して同第2シリンダ室の下油室に流れ込むと
ともに、第2シリンダ室の下油室にはアキュムレータ室
の作動油もベース部材の軸方向孔を介して流れ込む。こ
のとき、第1バルブが作動油の流れに対して抵抗として
作用するので、この車体の上下方向の振動に伴うピスト
ンロッドの伸び側への変位に対して減衰力が付与され
る。また、前記と同様にピストンロッドが低い位置にあ
るとき、車体の振動に伴ってピストンロッドが縮み側に
変位すると、第2シリンダ室の下油室の作動油はベース
部材の軸方向孔を介してアキュムレータ室に流れ込むと
ともに、第2シリンダ室の上油室にはリザーバ室の作動
油がベース部材の径方向孔、メータリングチューブ内、
ピストンロッドの軸孔及び側壁孔、第2ピストンの第2
油路及び第2バルブを介して流れ込む。このとき、第2
バルブが作動油の流れに対して抵抗として作用するの
で、このピストンロッドの縮み側への変位に対して減衰
力が付与される。このように車体が低い位置にある場合
には、前記のように車体の上下振動に対する必要な減衰
力が確保されるとともに、前記ピストンロッドの伸び側
及び縮み側への変位に伴う第2ピストンの往復運動によ
り、リザーバ室の作動油の一部が第2シリンダ室及びア
キュムレータ室に流れ込むことになり、高圧ガス室内の
圧力が上昇する。この高圧ガス室内の圧力はアキュムレ
ータ室及び第2シリンダ室の下油室の圧力にほぼ等し
く、第2ピストン及びピストンロッドが上方に押し上げ
られるので、車高は上昇する。
【0006】一方、車両の積載重量が小さくて車高が高
いすなわちピストンロッドが高い位置にあるとき、車体
の上下方向の移動に伴ってピストンロッドが伸び側へ変
位すると、第2シリンダ室の上油室の作動油は第2ピス
トンの第1油路及び第1バルブを介して同第2シリンダ
室の下油室に流れ込むとともに、第2シリンダ室の下油
室にはアキュムレータ室の作動油もベース部材の軸方向
孔を介して流れ込む。このとき、第1バルブが作動油の
流れに対して抵抗として作用するので、ピストンロッド
の伸び側への変位に対して減衰力が付与される。これと
同時に、メータリングチューブの位置決め用孔は第2シ
リンダ室の下油室に向けて開口しており、同下油室の作
動油の圧力はリザーバ室の作動油の圧力より高いので、
同下油室の作動油はメータリングチューブ内及びベース
部材の径方向孔を介してリザーバ室に流れ込む。また、
前記と同様にピストンロッドが高い位置にあるとき、車
体の振動に伴ってピストンロッドが縮み側に変位する
と、第2シリンダ室の下油室の作動油はベース部材の軸
方向孔を介してアキュムレータ室に流れ込むとともに、
同下油室の作動油はメータリングチューブの位置決め用
孔、メータリングチューブ内、ピストンロッドの軸孔及
び側壁孔、第2ピストンの第2油路及び第2バルブを介
して第2シリンダ室の上油室に流れ込む。このとき、第
2バルブが作動油の流れに対して抵抗として作用するの
で、ピストンロッドの縮み側への変位に対して減衰力が
付与される。これと同時に、前記と同様に、第2シリン
ダの下油室の作動油はメータリングチューブ及びベース
部材の径方向孔を介してリザーバ室に流れ込む。このよ
うに車体が高い位置にある場合にも、前記のように車体
の上下振動に対する必要な減衰力が確保されるととも
に、前記ピストンロッドの伸び側及び縮み側への変位に
伴う第2ピストンの往復運動により、第2シリンダ室及
びアキュムレータ室内の作動油の一部がリザーバ室に流
れ込んで、高圧ガス室内の圧力が低下する。したがっ
て、車体が第2ピストン及びピストンロッドを下方に押
し下げるので、車高は低下する。
【0007】
【発明の効果】上記作用説明からも理解できるとおり、
本発明によれば、第2ピストンの往復運動(一種のポン
ピング作用)により、車高が低ければ車高を上昇させ、
車高が高ければ車高が低下させるので、車両の積載重量
とは無関係に車高が自動的に所定範囲内に調整される。
また、この車高の自動調整に関与する第2ピストンの受
圧面積は大きいので、リザーバ室に対する作動油の給排
効率が高く車高調整が短時間内に行われる。さらに、リ
ザーバ室は第1シリンダ内に設けられるなど、全ての部
品が第1シリンダ内に組み込まれているので、装置全体
が簡単かつコンパクトに構成され、車両への組み付け効
率が良好になる。
【0008】
【実施例】以下、本発明の一実施例を図面を用いて説明
すると、図1は同実施例に係るショックアブソーバを縦
断正面図により示しており、図2は図1の2−2線に沿
って見た断面図を示している。
【0009】このショックアブソーバは車両のサスペン
ション装置内に設けられて、車輪側部材(ばね下部材)
に固定される有底の第1シリンダ11を備えている。第
1シリンダ11の下部内周面上にはフリーピストン12
が液密的かつ摺動可能に組み込まれており、同ピストン
12は第1シリンダ11内の下部に高圧ガス室を収容し
た高圧ガス室R1を形成している。第1シリンダ11の
上端内周面上には環状のロッドガイド13が固定されて
いる。第1シリンダ11の上部内周面上には、第1シリ
ンダ11より小径の第2シリンダ14が第1シリンダ1
1と同軸的に隙間を隔てて配設され、第2シリンダ14
は上端部にてロッドガイド13の下端部に液密的に固定
されている。
【0010】第2シリンダ14の下端部内周面上及び第
1シリンダ11のフリーピストン12の上方の内周面上
には環状のベース部材15が液密的に固定されていて、
第2シリンダ14及びベース部材15は第2シリンダ1
4内に第2シリンダ室R2を形成し、第1シリンダ11
と第2シリンダ14との間にリザーバ室R3を形成し、
かつベース部材15とフリーピストン12との間にアキ
ュムレータ室R4を形成している。第2シリンダ室R2
とアキュムレータ室R4は作動油で満たされ、リザーバ
室R3は低圧のガス及び作動油で満たされている。な
お、リザーバ室R3は第1シリンダ11の外部すなわち
大気に連通させておいてもよい。
【0011】ベース部材15には同部材15を軸方向に
貫通する2種類の軸方向孔15a,15bが複数ずつ形
成されている。ベース部材15の下面にはリーフバルブ
16が組み付けられており、同バルブ16は軸方向孔1
5aを介した第2シリンダ室R2からアキュムレータ室
R4への作動油の移動のみを許容するとともに同作動油
の移動に対して抵抗を付与する。ベース部材15の上面
にもリーフバルブ17が組み付けられており、同バルブ
17は軸方向孔15bを介したアキュムレータ室R4か
ら第2シリンダ室R2への作動油の移動のみを許容する
とともに同作動油の移動に対して抵抗を付与する。ま
た、ベース部材15には径方向に延設した径方向孔15
cが形成され、同孔15cの外端はリザーバ室R3に開
口している。
【0012】第2シリンダ室R2には車体(ばね上部
材)を支承するピストンロッド21が第1シリンダ11
の上面から侵入し、同ロッド21はロッドガイド13の
内周面上にて液密的かつ摺動可能に支持されている。ピ
ストンロッド21にはその下端面から軸線方向上方に延
設した軸孔21aが形成され、同孔21aの下端部には
内側に突出した環状の細径部21a1が設けられてい
る。ピストンロッド21の側壁には、細径部21a1の
上方近傍位置にて軸孔21a内を外部に連通させる側壁
孔21bが形成されている。ピストンロッド21の連通
孔21bの外周面上にはピストン22が固定されてい
る。ピストン22は第2シリンダ14の内周面上に液密
的かつ摺動可能に組み込まれており、第2シリンダ室R
2を上油室R21と下油室R22に区画している。
【0013】ピストン22には、その上下面を貫通する
貫通孔22aが形成されているとともに、その上面から
ピストンロッド21の側壁孔21bに開口する貫通孔2
2bが形成されている。ピストン22の下面にはリーフ
バルブ23が組み付けられており、同バルブ23は貫通
孔22aを介した第2シリンダ室R2の上油室R21か
ら下油室R22への作動油の移動のみを許容するととも
に同作動油の移動に対して抵抗を付与する。ピストン2
2の上面にもリーフバルブ24が組み付けられており、
同バルブ24は貫通孔22bを介したピストンロッド2
1の軸孔21a内から第2シリンダ室R2の上油室R2
1への作動油の移動のみを許容するとともに同作動油の
移動に対して抵抗を付与する。
【0014】ベース部材15の中央部には、下端にて閉
止されかつ上端にて開口したメータリングチューブ25
の下端部が液密的に嵌合固定されて、同チューブ25は
ベース部材15上に立設している。このメータリングチ
ューブ25はピストンロッド21の軸孔21a内に侵入
して、中間部外周面上にて同ロッド21の細径部21a
1の内周面上に液密的かつ摺動可能に係合している。メ
ータリングチューブ25の下部側壁には、ベース部材1
5の径方向孔15cの内側端に連通する連通孔25aが
設けられている。メータリングチューブ25の中間部側
壁には上下方向の位置に応じて車高を決めるための位置
決め用孔25bが設けられ、同孔25bは、ピストンロ
ッド21が上位置にあるとき第2シリンダ室R2の下油
室R21内に位置しかつ同ピストンロッド21が下位置
にあるとき同ロッド21の軸孔21a内に位置するよう
になっている。
【0015】次に、上記のように構成した実施例の動作
を説明する。車両の積載重量が大きくて車高が低いすな
わちピストンロッドが低い位置にあるとき、車体の上下
方向の振動に伴ってピストンロッド21が伸び側に変位
すると、図3に示すように、第2シリンダ室R2の上油
室R21の作動油は同ピストン22の貫通孔22a及び
リーフバルブ23を介して下油室R22に流れ込むとと
もに、同下油室R22にはアキュムレータ室R4の作動
油もベース部材15の軸方向孔15b及びリーフバルブ
17を介して流れ込む。このとき、リーフバルブ17,
23が作動油の流れに対して抵抗として作用するので、
ピストンロッド21の伸び側への変位に対して減衰力が
付与される。
【0016】また、前記のようなピストンロッド21が
低い位置にあるとき、車体の上下方向の振動に伴ってピ
ストンロッド21が縮み側に変位すると、図4に示すよ
うに、第2シリンダ室R2の下油室R22の作動油はベ
ース部材15の軸方向孔15a及びリーフバルブ16を
介してアキュムレータ室R4に流れ込むとともに、第2
シリンダ室R2の上油室R21にはリザーバ室R3の作
動油がベース部材15の径方向孔15c、メータリング
チューブ25内、ピストンロッド21の軸孔21a及び
側壁孔21b、ピストン22の貫通孔22b及びリーフ
バルブ24を介して流れ込む。このとき、リーフバルブ
16,24が作動油の流れに対して抵抗として作用する
ので、ピストンロッド21の縮み側への変位に対して減
衰力が付与される。
【0017】一方、前記のように車高が低い場合には、
ピストンロッド21の伸び側及び縮み側への変位に伴う
ピストン22の往復運動により、リザーバ室R3の作動
油の一部が第2シリンダ室R2及びアキュムレータ室R
4に流れ込むことになり、高圧ガス室R1のガス圧が上
昇する。この高圧ガス室R1の圧力はアキュムレータ室
R4及び第2シリンダ室R2の下油室R22の圧力にほ
ぼ等しく、ピストン22及びピストンロッド21が上方
に押し上げられるので、車高は上昇する。
【0018】一方、車両の積載重量が小さくて車高が高
いすなわちピストンロッド21が高い位置にあるとき、
車体の上下方向の振動に伴ってピストンロッド21が伸
び側に変位すると、図5に示すように、第2シリンダ室
R2の上油室R21の作動油はピストン22の貫通孔2
2a及びリーフバルブ23を介して下油室R22に流れ
込むとともに、同下油室R22にはアキュムレータ室R
4の作動油もベース部材15の軸方向孔15b及びリー
フバルブ17を介して流れ込む。このとき、リーフバル
ブ17,23が作動油の流れに対して抵抗として作用す
るので、ピストンロッド21の伸び側への変位に対して
減衰力が付与される。これと同時に、メータリングチュ
ーブ25の位置決め用孔25bは第2シリンダ室R2の
下油室R22に向けて開口しており、同下油室R22の
作動油の圧力はリザーバ室R3の作動油の圧力より高い
ので、同下油室R22の作動油はメータリングチューブ
25内及びベース部材15の径方向孔15cを介してリ
ザーバ室R3に流れ込む。
【0019】また、前記のようなピストンロッド21が
高い位置にあるとき、車体の上下方向の振動に伴ってピ
ストンロッド21が縮み側に変位すると、図6に示すよ
うに、第2シリンダ室R2の下油室R22の作動油はベ
ース部材15の軸方向孔15a及びリーフバルブ16を
介してアキュムレータ室R4に流れ込むとともに、同下
油室R22の作動油はメータリングチューブ25の位置
決め用孔25b、メータリングチューブ25内、ピスト
ンロッド21の軸孔21a及び側壁孔21b、ピストン
22の貫通孔22b及びリーフバルブ24を介して上油
室R21に流れ込む。このとき、リーフバルブ16,2
4が作動油の流れに対して抵抗として作用するので、ピ
ストンロッド21の縮み側への変位に対して減衰力が付
与される。これと同時に、第2シリンダ室R2の下油室
R22の作動油はメータリングチューブ25の位置決め
用孔25b、同チューブ25内及びベース部材15の径
方向孔15cを介してリザーバ室R3に流れ込む。その
結果、車高が高い場合には、ピストンロッド21の伸び
側及び縮み側への変位に伴うピストン22の往復運動に
より、第2シリンダ室R2及びアキュムレータ室R4の
作動油の一部がリザーバ室R3に流れ込むことになり、
高圧ガス室R1内の圧力が低下する。したがって、車体
がピストン22及びピストンロッド21を下方に押し下
げるので、車高は低下する。
【0020】以上のような動作説明からも理解できると
おり、上記実施例によれば、車高が低い場合にはピスト
ン22の往復運動によるリザーバ室R3から第2シリン
ダ室R2及びアキュムレータ室R1への作動油の吸入に
よって車高を上昇させ、かつ車高が高い場合にはピスト
ン22の往復運動による第2シリンダ室R2及びアキュ
ムレータ室R4からリザーバ室R3への作動油の排出に
よって車高が低下するので、車両の積載重量とは無関係
に車高が自動的に所定範囲内に調整される。この車高調
整にあたっては、リザーバ室R3に対する作動油の給排
の有無はメータリングチューブ25の位置決め用孔21
bの位置に応じて決定されるので、同位置決め用孔21
bの上下位置の設定により車高が任意に設定される。ま
た、前記作動油の給排量はピストン22の往復運動に依
存し、同ピストン22の受圧面積は大きいので同作動油
の給排効率が高く車高調整が短時間内に行われる。
【0021】また、上記実施例によれば、リザーバ室R
3は第1シリンダ11内に設けられるなど、全ての部品
が第1シリンダ11内に組み込まれているので、装置全
体が簡単かつコンパクトに構成され、車両への組み付け
効率が良好になる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の一実施例に係るショックアブソーバ
の縦断正面図である。
【図2】 図1の2−2線に沿って見た断面図である。
【図3】 車高が低い状態にあるとともにピストンロッ
ドが伸び側にあるときにおけるショックアブソーバの作
動説明図である。
【図4】 車高が低い状態にあるとともにピストンロッ
ドが縮み側にあるときにおけるショックアブソーバの作
動説明図である。
【図5】 車高が高い状態にあるとともにピストンロッ
ドが伸び側にあるときにおけるショックアブソーバの作
動説明図である。
【図6】 車高が高い状態にあるとともにピストンロッ
ドが縮み側にあるときにおけるショックアブソーバの作
動説明図である。
【符号の説明】
11,14…シリンダ、12…フリーピストン、15…
ベース部材、15a,15b…軸方向孔、15c…径方
向孔、16,17,23,24…リーフバルブ、21…
ピストンロッド、21a…軸孔、21b…側壁孔、22
…ピストン、22a,22b…貫通孔、25…メータリ
ングチューブ、25b…位置決め用孔、R1…高圧ガス
室、R2…第2シリンダ室、R21…上油室、R22…
下油室、R3…リザーバ室、R4…アキュムレータ室。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】車輪側部材と車体との間に組み付けられる
    車高調整機構付きショックアブソーバであって、第1シ
    リンダと、前記第1シリンダの下部内周面上に液密的か
    つ摺動可能に組み込まれて同第1シリンダ内の下部に高
    圧ガスを収容した高圧ガス室を形成する第1ピストン
    と、前記第1シリンダの上部内周面上に隙間を隔てて組
    み付けられ内部に第2シリンダ室を形成するとともに同
    第1シリンダとの間にリザーバ室を形成する第2シリン
    ダと、前記第2シリンダの下端部にて前記第1シリンダ
    の内周面上に固定されて前記第1ピストンとの間にアキ
    ュムレータ室を形成してなり、前記第2シリンダ室とア
    キュムレータ室を連通させる軸方向孔と前記リザーバ室
    に連通した径方向孔とを有するベース部材と、下部を前
    記第1シリンダの上面から液密的かつ摺動可能に侵入さ
    せてなり下端面から軸線方向に軸孔を形成してなるピス
    トンロッドと、前記ピストンロッドの外周面上に固定さ
    れるとともに前記第2シリンダの内周面上に液密的かつ
    摺動可能に組み込まれて前記第2シリンダ室を上油室と
    下油室に区画してなり、同上油室と下油室を連通させる
    第1油路と前記ピストンロッドの側壁に設けた側壁孔を
    介して同ピストンロッドの軸孔内と上油室を連通させる
    第2油路とを有する第2ピストンと、前記第2ピストン
    に組み付けられ前記第1油路を介した上油室から下油室
    への作動油の移動のみを許容するとともに同作動油の移
    動時に抵抗を付与する第1バルブと、前記第2ピストン
    に組み付けられ前記第2油路を介した前記軸孔内から上
    油室への作動油の移動のみを許容するとともに同作動油
    の移動時に抵抗を付与する第2バルブと、下端部を前記
    ベース部材に固定するとともに同下端部にて同ベース部
    材の径方向孔を介して前記リザーバ室に連通し、上部を
    前記ピストンロッドの軸孔内に侵入させるとともに開放
    し、かつ中間部外周面を前記軸孔の下端部内周面上に液
    密的かつ摺動可能に係合させてなるチューブであって、
    同チューブの側壁に設けられて前記ピストンロッドが上
    位置にあるとき前記第2シリンダ室の下油室内に位置し
    かつ同ピストンロッドが下位置にあるとき前記ピストン
    ロッドの軸孔内に位置する位置決め用孔を有するメータ
    リングチューブとを備えた車高調整機構付きショックア
    ブソーバ。
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Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN100373058C (zh) * 2003-10-28 2008-03-05 株式会社小松制作所 油压缸
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WO2015023845A1 (en) * 2013-08-14 2015-02-19 Tenneco Automotive Operating Company Inc. Low pressure high compression damping monotube shock absorber
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