JP3279127B2 - セルフポンピング式ショックアブソーバ - Google Patents

セルフポンピング式ショックアブソーバ

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JP3279127B2
JP3279127B2 JP14009395A JP14009395A JP3279127B2 JP 3279127 B2 JP3279127 B2 JP 3279127B2 JP 14009395 A JP14009395 A JP 14009395A JP 14009395 A JP14009395 A JP 14009395A JP 3279127 B2 JP3279127 B2 JP 3279127B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、自動車用セルフポンピ
ング式ショックアブソーバに関し、特に、本来の振動減
衰ないし振動吸収機能に加えてポンプ機能を有し、この
ポンプ機能によって車高を自動的に調整する、セルフポ
ンピング式ショックアブソーバに関する。
【0002】
【従来の技術】シリンダと、シリンダ内に滑動可能に配
置される、減衰力発生機構を有するピストンと、ピスト
ンに一方の端部で結合され、他方の端部がシリンダから
外部へ突出するピストンロッドとからなり、振動吸収機
能を果たすショックアブソーバにポンプ機能を持たせ、
このポンプ機能によって車高を自動的に調整するセルフ
ポンピング式ショックアブソーバが提案されている(特
開昭59-159441 号公報)。
【0003】前記セルフポンピング式ショックアブソー
バでは、ピストンロッドのピストンと結合される端部か
ら軸線方向へ伸びるくり抜き穴をピストンロッドに開け
ると共に、ポンプシリンダを前記くり抜き穴内に配置
し、前記ピストンロッドが突出する端部とは反対側の前
記シリンダの端部から伸びているポンプロッドを前記ポ
ンプシリンダに相対移動可能に挿入し、ポンプシリンダ
とポンプロッドとによってポンプ室を画定している。ポ
ンプロッドは軸線方向へ伸びる通路を有し、液体のリザ
ーバである低圧室が前記通路に連通している。前記低圧
室の他に高圧室が設けられ、この高圧室はピストンによ
って仕切られた2つの液室のうちの上方の液室を経て前
記ポンプ室に連通する。
【0004】車高が下がったとき、ピストンロッドが伸
縮を繰り返すと、低圧室から通路を経てポンプ室に吸い
込まれた液体が弁の作用によってポンプ室から上方の液
室に押し出される。その結果、上方の液室内および高圧
室内の液体量が増え、これによってピストンが押し下げ
られてピストンロッドが伸長し、車高を調整する。所定
の車高に達すると、前記ポンプロッドに設けられた、前
記通路と前記上方の液室とを連通する制御通路が開き、
上方の液室内の液体が低圧室に逃げる。このようにし
て、所定の車高が維持される。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】前記セルフポンピング
式ショックアブソーバでは、ピストンロッドが伸びると
き、ポンプ室内の圧力は低圧室の圧力に近い圧力となる
のに対し、ピストンロッドが縮むとき、ポンプ室内の圧
力は高圧室の圧力に近い圧力となる。したがって、ピス
トンロッドの伸び行程から縮み行程に移行する間に大き
な圧力変動が生じ、ショックアブソーバの軸力が変化す
る。前記圧力変動は、低圧室の圧力を高圧室の圧力に近
づけさせ、両者の圧力差を小さくすることによって少な
くすることができるが、圧力差を小さくすると、車高が
高くなって制御通路が上方の液室に連通したとき、液体
が制御通路を通って低圧室に流入する速度が極端に遅く
なり、車高を下げるのに時間がかかってしまう。
【0006】本発明の目的は、ピストンロッドの伸び行
程から縮み行程に移行する間の圧力変動を少なくでき、
軸力変化を抑えることができる、セルフポンピング式シ
ョックアブソーバを提供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明は、シリンダと、
該シリンダ内に滑動可能に配置されてシリンダ内を常に
荷重を受ける第1の液室と第2の液室とに仕切る、減衰
力発生機構を有するピストンと、一方の端部で前記ピス
トンに結合され、他方の端部が前記シリンダから外部へ
突出するピストンロッドとを備え、該ピストンロッドの
伸縮によりポンプ機能を果たして車高を調整するセルフ
ポンピング式ショックアブソーバである。このショック
アブソーバは、前記シリンダの外部に設けられ、前記
1の液室に連通する第1のリザーバ室と、前記シリンダ
の外部に設けられる第2のリザーバ室と、前記第1のリ
ザーバ室から前記第2のリザーバ室に液体を供給する、
第1のポンプ室を有する第1のポンプ手段と、車高が所
定車高以下のとき働いて前記第2のリザーバ室から前記
第1のリザーバ室に液体を供給する、前記第1のポンプ
室より大きな容量の第2のポンプ室を有する第2のポン
プ手段と、前記第2のポンプ室と前記第1のリザーバ室
及び前記第2のリザーバ室とを連通可能な通路であって
スリーブによって開閉される制御穴を有する通路とを備
える。前記制御穴は、車高が所定車高以下のとき開かれ
て前記第2のポンプ室と前記第1のリザーバ室及び前記
第2のリザーバ室とを連通し、車高が所定車高より高い
とき閉じられる。
【0008】
【作用および効果】自動車の走行時、ピストンに設けら
れた減衰力発生機構によって減衰力が発生し、振動を吸
収する。車高が所定車高より高いとき、第1のポンプ手
段が第1のリザーバ室から第2のリザーバ室に向けて液
体を供給する。その結果、第1のリザーバ室および上方
の液室の液体量が減少し、車高が下がる。逆に車高が所
定車高以下であるとき、第1のポンプ手段が第1のリザ
ーバ室から第2のリザーバ室に向けて液体を供給し、同
時に、第2のポンプ手段が第2のリザーバ室から第1の
リザーバ室に向けて液体を供給する。このとき、第2の
ポンプ手段のポンプ室は、第1のポンプ手段のポンプ室
より大きな容量を有するため、結局、第1のリザーバ室
および上方の液室の液体量が増加し、車高が上がる。
【0009】第1のリザーバ室から第2のリザーバ室に
向けて、また第2のリザーバ室から第1のリザーバ室に
向けて液体をポンプ手段によって強制的に供給するた
め、第1のリザーバ室と第2のリザーバ室との圧力差が
ゼロであっても、ポンプ機能を支障なく果たすことがで
きる。このように、第1および第2のリザーバ室の圧力
差がゼロであるか、または圧力差があっても小さくする
ことができるため、ポンプ手段に生ずる圧力変動が少な
くなり、軸力変化が少ない。これによって、乗り心地へ
の影響を実質的に除くことができる。また、圧力差を小
さく保ちうることから、漏れ等による効率低下を少なく
することができる。
【0010】乗り心地に影響を及ぼすことなく、ポンプ
作用時の吐出量を多くすることが可能であるため、車高
調整に要する時間を短縮できる。
【0011】
【実施例】セルフポンピング式ショックアブソーバは、
部分的に拡大した図1および全体を示す図2を参照する
に、シリンダ10と、ピストン12と、ピストンロッド
14とを備え、減衰力吸収機能に加えてピストンロッド
14の伸縮によりポンプ機能を果たして車高を調整す
る。
【0012】シリンダ10は、円筒状の部材によって形
成されており、その上方の端部は内方へ向けて湾曲され
ている。シリンダ10の下方の端部はシールキャップ1
6に結合されている。
【0013】ピストン12は、シリンダ10内に液密状
態で滑動可能に配置され、シリンダ10内を上方の液室
18と下方の液室20とに仕切っている。ピストン12
は、それ自体公知の減衰力発生機構、すなわち、後述の
ピストンロッド14が伸びるときに減衰力を発生する通
路および弁22と、ピストンロッド14が縮むときに減
衰力を発生する通路および弁24とを有する。
【0014】ピストンロッド14は一方の端部でピスト
ン12に結合されている。ピストンロッド14の他方の
端部は、シリンダ10のシールキャップ16を通って外
部へ突出している。ピストンロッド14は、シールキャ
ップ16に装着したOリング26によって液密に保持さ
れ、シールキャップ16に対して相対移動可能である。
ピストンロッド14は、ピストン12に結合された端部
から軸線方向へ伸びる段付きのくり抜き穴28を有す
る。
【0015】ポンピング式ショックアブソーバは、さら
に、シリンダ10の外部に設けられ、上方の液室18に
連通する第1のリザーバ室30と、シリンダ10の外部
に設けられる第2のリザーバ室32と、第1のポンプ手
段34と、第2のポンプ手段36とを備える。
【0016】図示の実施例では、シリンダ38がシリン
ダ10と同軸にシリンダ10の外側に配置されており、
シリンダ38を利用して2つのリザーバ室30、32が
形成されている。シリンダ38は、エンドキャップ39
を一体に有する円筒状の部材からなる。後述するよう
に、弁支持部材40をシリンダ10の上方に配置し、さ
らに、仕切り42とゴム製のダイアフラム44とをシリ
ンダ10に取り付けた後、シリンダ38をシリンダ10
に被せてエンドキャップ39を弁支持部材40に突き当
て、シリンダ38の下方の端部にエンドキャップ46を
かしめ付けし、シールキャップ48を取り付けてシリン
ダ38は、所定の取付け状態となり、シリンダ10から
間隔をおいて保持されている。
【0017】仕切り42は環状の部材であり、シリンダ
10に圧入され、シリンダ38とシリンダ10との間の
間隔を上下に仕切っている。一方、ダイアフラム44
は、全体に円筒状に、シリンダ38の軸線方向の長さに
比べて長く形成されている。ダイアフラム44の上方の
端部50、中間部51および下方の端部52を厚肉にし
て、それぞれ弁支持部材40、仕切り42およびエンド
キャップ46に嵌合すると共に、シリンダ38からの圧
縮力を受け、ダイアフラム44は軸線方向に間隔をおい
た3箇所で液密に保たれている。その結果、第1の空間
54が弁支持部材40と仕切り42との間で、ダイアフ
ラム44とシリンダ38とによって画定され、第2の空
間56が仕切り42とエンドキャップ46との間で、ダ
イアフラム44とシリンダ38とによって画定されてい
る。これら空間54、56内に空気、窒素ガスまたは不
活性ガスを封入し、これによって、第1のリザーバ室3
0が第1の空間54の内方に、また第2のリザーバ室3
2が第2の空間56の上方に形成されている。第1のリ
ザーバ室30は、シリンダ10の上方の湾曲した端部1
1と弁支持部材40との間のすきまを経て上方の液室1
8に連通している。
【0018】第1のリザーバ室30は、第1の空間54
に封入するガス圧力と実質的に等しい圧力に保たれ、ま
た第2のリザーバ室32は、第2の空間56に封入する
ガス圧力と実質的に等しい圧力に保たれる。本発明で
は、後述するようにポンプ手段によって強制的に液体を
供給するため、第1の空間54の圧力と第2の空間56
の圧力とを等しくすることができる他、両圧力間に差が
生ずるように圧力を設定することができる。後者の場
合、上方の液室18に連通する第1のリザーバ室30を
加圧する第1の空間54の圧力が高圧となり、第2の空
間56の圧力が低圧となるように定める。これは、第1
の液室18が常に荷重を受けていることから、作動の安
定性を高め、圧力変動を避けるためである。第1の空間
54の圧力は、たとえば980kPa(10kgf/cm2) 以上に定め
る。
【0019】第1のポンプ手段34は、第1のリザーバ
室30から第2のリザーバ室32に液体を供給するもの
で、第1のポンプ室60と、ポンプ室60内を滑動する
インナポンプロッド62とを有する。
【0020】図示の実施例では、ポンプ室60は、ピス
トンロッド14の段付きのくり抜き穴28の下方にある
減径された穴部分によって形成されている。一方、イン
ナポンプロッド62は、軸線方向へ貫通する通路63を
有し、ポンプ室60にわずかなすきまをおいて挿入され
ている。このわずかなすきまは、液体の漏れが実質的に
生じないが、インナポンプロッド62とポンプ室60と
の相対移動を可能にする大きさである。インナポンプロ
ッド62は、上方の端部に取り付けられたマウントプレ
ート66を有し、マウントプレート66がゴムの取付け
座68を介在して弁支持部材40に取り付けられてい
る。弁支持部材40には取付け座68を挿入できる穴を
開けておき、取付け座68を所定位置に配置した後、穴
をふたで閉じるようにする。後述の弁の配置も同様であ
るが、穴やふたを図示すると、図面が煩雑となるばかり
でなく、主要な構成が曖昧となるため、前記目的の穴や
ふたは省略してある。
【0021】弁支持部材40は中間室70を有し、この
中間室70には、インナポンプロッド62の通路63が
連通している。中間室70から半径方向の外方へ伸びる
2つの通路72、74が弁支持部材40に設けられてお
り、さらに、通路72を第1のリザーバ室30に連通す
る通路73と、通路74をパイプ76および仕切りの穴
77を介して第2のリザーバ室32に連通する通路75
とがシリンダ38の軸線方向に開けられている。パイプ
76の2つの端部は、弁支持部材40および仕切り42
にそれぞれ嵌合されている。
【0022】第1の逆止め弁80が通路72内に配置さ
れ、第2の逆止め弁82が通路74内に配置されてい
る。逆止め弁80は、弁板84とコイルばね85とから
なるもので、第1のリザーバ室30から中間室70に向
く液体の流れのみを許容する。一方、逆止め弁82は同
様に弁板とコイルばねとからなるものであるが大きなば
ね定数を有し、中間室70から第2のリザーバ室32に
向く液体の流れのみを許容する。
【0023】第2のポンプ手段36は、車高が所定車高
以下のとき働いて第2のリザーバ室32から第1のリザ
ーバ室30に液体を供給するもので、第1のポンプ室6
0より大きな容量の第2のポンプ室90と、ポンプ室9
0内を滑動するアウタポンプロッド92とを有する。
【0024】図示の実施例では、ポンプ室90は、ピス
トンロッド14の段付きのくり抜き穴28の上方にある
拡径された穴部分によって形成されている。ポンプ室9
0は、ポンプ室60の容量より大きな容量を有するが、
この容量とはポンプ室そのものの全体の体積ではなく、
ピストンロッド14の単位長さ当りの伸縮によって吸い
込み、または排出する量である。一方、アウタポンプロ
ッド92は底部を有する円筒部材で形成され、その底部
93に開けた穴にインナポンプロッド62を嵌入させて
いる。その結果、アウタポンプロッド92とインナポン
プロッド62との間の空間が通路94となっている。ア
ウタポンプロッド92は、ポンプ室90の環状の調整部
116にわずかなすきまをおいて挿入可能である。この
わずかなすきまは、液体の漏れが実質的に生じないが、
アウタポンプロッド92とポンプ室90との相対移動が
可能な大きさである。
【0025】弁支持部材40は第2の中間室96を有
し、この中間室96にアウタポンプロッド92の上方の
端部が圧入され、通路94が第2の中間室96に連通し
ている。中間室96から半径方向の外方へ伸びる2つの
通路98、100が弁支持部材40に設けられている。
通路98は通路73に連通し、通路100は通路75に
連通している。
【0026】第3の逆止め弁102が通路98内に配置
され、第4の逆止め弁104が通路100内に配置され
ている。逆止め弁102は弁板とコイルばねとからなる
ものであるが大きなばね定数を有し、中間室96から第
1のリザーバ室30に向く液体の流れのみを許容する。
一方、逆止め弁104は同様に弁板とコイルばねとから
なるもので、第2のリザーバ室32から中間室96に向
く液体の流れのみを許容する。
【0027】アウタポンプロッド92の下方の端部に制
御穴110が開けられている。制御穴110は、コイル
ばね112によって偏倚されたスリーブ114によって
閉じられている。スリーブ114は、標準の所定車高の
とき、ピストンロッド14のくり抜き穴28の端にあっ
てポンプ室90を上方の液室18から仕切っている調整
部116によって押し上げられて制御穴110を開き、
通路94が制御穴110を経て上方の液室18に連通す
るように形成されている。したがって、車高が所定車高
以下になると、アウタポンプロッド92がポンプ室90
内に進入し、スリーブ114が上方へ押し上げられるた
め、通路94は制御穴110を経てポンプ室90に連通
する。
【0028】セルフポンピング式ショックアブソーバ
は、それ自体公知のように、シリンダ38から上方へ突
出するロッド120の上方の端部を車体に取り付け、ピ
スロンロッド14の下方の端部をサスペンションアーム
に取り付けて使用するが、使用に先立ち、上方の液室1
8、下方の液室20、第1のリザーバ室30および第2
のリザーバ室32に油その他の液体を充満しておく。
【0029】自動車の走行時、バウンド状態になると、
ピストンロッド14が縮み、ピストン12に設けられた
減衰力発生機構24によって減衰力が発生し、振動を吸
収する。また、リバウンド状態になると、ピストンロッ
ド14が伸び、ピストン12に設けられた減衰力発生機
構22によって減衰力が発生し、振動を吸収する。
【0030】車高が所定車高より高いとき、第1のポン
プ手段34だけが作動する。ピストンロッド14が伸び
ると、第1のポンプ手段34のポンプ室60が負圧とな
り、第1の逆止め弁80が開くが第2の逆止め弁82は
閉じている。その結果、第1のリザーバ室30の液体が
通路73、逆止め弁80および通路72を通って中間室
70に至り、インナポンプロッド62の通路63を経て
ポンプ室60に吸い込まれる。その後、ピストンロッド
14が縮むと、ポンプ室60の圧力が高くなり、その圧
力が逆止め弁82に設定した圧力に達すると、逆止め弁
82が開くが逆止め弁80は閉じている。その結果、ポ
ンプ室60の液体が通路63から中間室70に至り、通
路74、逆止め弁82および通路75を経、さらにパイ
プ76と穴77とを経て第2のリザーバ室32に供給さ
れる。前記操作をくり返すと、第1のリザーバ室30お
よび上方の液室18の液体量が次第に減少し、車高が下
がる。
【0031】車高が所定車高以下のとき、第1のポンプ
手段34および第2のポンプ手段36が作動する。この
ときの第1のポンプ手段34の作動は、前述のとおりで
あり、液体が第1のリザーバ室30から第2のリザーバ
室32に供給される。一方、ピストンロッド14が伸び
ると、第2のポンプ手段36のポンプ室90が負圧とな
り、第4の逆止め弁104が開くが第3の逆止め弁10
2は閉じている。その結果、第2のリザーバ室32の液
体が穴77、パイプ76、通路75、逆止め弁104お
よび通路100を通って第2の中間室96に至り、通路
94および制御穴110を経てポンプ室90に吸い込ま
れる。その後、ピストンロッド14が縮むと、ポンプ室
90の圧力が高くなり、その圧力が逆止め弁102に設
定した圧力に達すると、逆止め弁102が開くが逆止め
弁104は閉じている。その結果、ポンプ室90の液体
が制御穴110および通路94から第2の中間室96に
至り、通路98、逆止め弁102および通路73を経て
第1のリザーバ室30に供給される。すなわち、車高が
所定車高以下であるとき、第1のポンプ手段34によっ
て液体が第1のリザーバ室30から第2のリザーバ室3
2に供給され、同時に、第2のポンプ手段36によって
液体が第2のリザーバ室32から第1のリザーバ室30
に供給されるが、第2のポンプ手段36のポンプ室90
の容量が第1のポンプ手段34のポンプ室60の容量よ
り大きいため、前記操作をくり返すと、第1のリザーバ
室30および上方の液室18の液体量が次第に増加し、
車高が上がる。
【0032】図示の実施例のように、弁支持部材40に
全ての弁を配置するようにすれば、ピストンロッド14
やインナポンプロッド62、アウタポンプロッド92の
構造を簡単にすることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係るセルフポンピング式ショックアブ
ソーバの実施例の要部を示す拡大断面図である。
【図2】図1に示したセルフポンピング式ショックアブ
ソーバの断面図である。
【符号の説明】
10、38 シリンダ 12 ピストン 14 ピストンロッド 18、20 液室 22、24 減衰力発生機構 28 くり抜き穴 30、32 リザーバ室 34、36 ポンプ手段 60、90 ポンプ室 62 インナポンプロッド 92 アウタポンプロッド 110 制御穴 114 スリーブ

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 シリンダと、該シリンダ内に滑動可能に
    配置されてシリンダ内を常に荷重を受ける第1の液室と
    第2の液室とに仕切る、減衰力発生機構を有するピスト
    ンと、一方の端部で前記ピストンに結合され、他方の端
    部が前記シリンダから外部へ突出するピストンロッドと
    を備え、該ピストンロッドの伸縮によりポンプ機能を果
    たして車高を調整するセルフポンピング式ショックアブ
    ソーバであって、 前記シリンダの外部に設けられ、前記第1の液室に連通
    する第1のリザーバ室と、 前記シリンダの外部に設け
    られる第2のリザーバ室と、 前記第1のリザーバ室から前記第2のリザーバ室に液体
    を供給する、第1のポンプ室を有する第1のポンプ手段
    と、 車高が所定車高以下のとき働いて前記第2のリザーバ室
    から前記第1のリザーバ室に液体を供給する、前記第1
    のポンプ室より大きな容量の第2のポンプ室を有する第
    2のポンプ手段と、前記第2のポンプ室と前記第1のリザーバ室及び前記第
    2のリザーバ室とを連通可能な通路であってスリーブに
    よって開閉される制御穴を有する通路とを備え、 前記制御穴は、車高が所定車高以下のとき開かれて前記
    第2のポンプ室と前記第1のリザーバ室及び前記第2の
    リザーバ室とを連通し、車高が所定車高より高いとき閉
    じられる、 セルフポンピング式ショックアブソーバ。
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JP5110285B2 (ja) * 2008-01-31 2012-12-26 日立オートモティブシステムズ株式会社 油圧緩衝器

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