JP2998580B2 - セルフポンピング式ショックアブソーバ - Google Patents

セルフポンピング式ショックアブソーバ

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JP2998580B2
JP2998580B2 JP30563994A JP30563994A JP2998580B2 JP 2998580 B2 JP2998580 B2 JP 2998580B2 JP 30563994 A JP30563994 A JP 30563994A JP 30563994 A JP30563994 A JP 30563994A JP 2998580 B2 JP2998580 B2 JP 2998580B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、ショックアブソーバに
係り、更に詳細にはセルフポンピング式のショックアブ
ソーバに係る。
【0002】
【従来の技術】自動車等の車輌のショックアブソーバの
一つとして、例えば特開昭59−159441号公報に
記載されている如く、相対的に往復動可能に互いに嵌合
し互いに共働して上室及び下室を郭定するピストン及び
シリンダと、ピストンに設けられた減衰力発生弁と、低
圧室と、上室と連通する高圧室と、ピストン及びシリン
ダの相対運動により容積が増減されるポンプ室を備えた
ポンプと、ショックアブソーバが所定量以上伸張したと
きには低圧室と上室と連通させる連通制御機構とを有
し、ポンプはピストンのロッド部内に配置されたポンプ
シリンダ部材と、ポンプシリンダ部材に往復動可能に互
いに嵌合し一端にてシリンダに固定されポンプシリンダ
部材と共働してポンプ室を郭定するポンプロッドと、低
圧室よりポンプ室へ向かうオイルの流れを許容する吸入
弁と、ポンプ室より上室へ向かうオイルの流れを許容す
る吐出弁とを含み、ショックアブソーバの伸び行程に対
応する吸入行程により低圧室よりポンプ室へオイルを吸
入し、ショックアブソーバの縮み行程に対応する吐出行
程によりポンプ室より上室へオイルを吐出するよう構成
されたセルフポンピング式のショックアブソーバが従来
より知られている。
【0003】かかるセルフポンピング式のショックアブ
ソーバによれば、ショックアブソーバが繰返し伸縮する
と、ポンプの吸入行程及び吐出行程も繰返し行われ、こ
れにより低圧室よりポンプを経て上室及び下室へオイル
が供給され、ショックアブソーバが漸次伸張し、ショッ
クアブソーバの伸張量が所定量になると連通制御機構に
よりショックアブソーバがそれ以上伸張することが阻止
されるので、車輌の積載荷重の増大等により車高が低下
しても、車輌の走行に伴い車輪が繰返しバウンド、リバ
ウンドする過程に於て車高を自動的に標準車高に戻すこ
とができ、従って電動ポンプ等を使用することなくショ
ックアブソーバに車高調整機能をもたせることができ
る。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】上述の従来のセルフポ
ンピング式ショックアブソーバに於ては、ポンプの吐出
行程はショックアブソーバの縮み行程時に行われ、ポン
プの吐出行程に於てはポンプ室内の圧力に抗してポンプ
ロッドが駆動され、ポンプ室内の圧力は車輌の積載荷重
の増大につれて高くなるので、減衰力発生弁により発生
される減衰力とポンプの反力との和であるショックアブ
ソーバ全体としての縮み行程時の減衰力が車輌の積載荷
重の増大につれて高くなり過ぎ、車輌の乗り心地性が悪
化するという問題がある。
【0005】またかかる問題を解消すべく、車輌の積載
荷重の増大に伴なうショックアブソーバ全体としての縮
み行程時の減衰力の増大量が最適に設定されても、ポン
プ室内の圧力が高いほどポンプの吸入行程時のポンプ反
力が小さくなるので、車輌の積載荷重が高い場合に於け
るショックアブソーバ全体としての伸び行程時の減衰力
が不足し、車輌の操縦安定性が悪化し易い。
【0006】本発明は、従来のセルフポンピング式ショ
ックアブソーバに於ける上述の如き問題に鑑みてなされ
たものであり、本発明の主要な課題は、車輌の積載荷重
が高い場合には、ショックアブソーバの縮み行程時に減
衰力発生弁により発生される減衰力を低減し、或いはシ
ョックアブソーバの伸び行程時に減衰力発生弁により発
生される減衰力を増大することにより、ショックアブソ
ーバ全体としての減衰力の過不足を防止し、これにより
車輌の良好な操縦安定性を確保しつつ車輌の乗り心地性
を向上させることである。
【0007】
【課題を解決するための手段】上述の主要な課題は、本
発明によれば、相対的に往復動可能に互いに嵌合し互い
に共働して第一及び第二の作動流体室を郭定するピスト
ン及びシリンダと、前記ピストン若しくは前記シリンダ
に設けられた減衰力発生弁と、低圧室と、前記第一及び
第二の作動流体室と連通する高圧室と、前記ピストン及
び前記シリンダの縮み方向への相対運動により前記低圧
室より前記高圧室へ作動流体を供給するポンプとを有
し、前記ポンプは前記ピストンのロッド部内に摺動可能
に配置されたポンプシリンダ部材と、一端にて前記シリ
ンダに固定され前記ポンプシリンダ部材に往復動可能に
嵌合し前記ポンプシリンダ部材と共働してポンプ室を郭
定するポンプロッドとを有するセルフポンピング式ショ
ックアブソーバに於て、前記ポンプシリンダ部材は前記
ポンプ室内の圧力が所定値以上のときには前記ポンプシ
リンダ部材に対する前記ポンプロッドの進入方向へ移動
するよう前記ロッド部内に支持されており、前記ポンプ
シリンダ部材が移動すると前記減衰力発生弁を迂回して
前記第一及び第二の作動流体室を連通接続する連通制御
弁が設けられていることを特徴とするセルフポンピング
式ショックアブソーバ(請求項1の構成)、相対的に往
復動可能に互いに嵌合し互いに共働して第一及び第二の
作動流体室を郭定するピストン及びシリンダと、前記ピ
ストンに設けられた伸び行程用及び縮み行程用の減衰力
発生弁と、低圧室と、前記第一及び第二の作動流体室と
連通する高圧室と、前記ピストン及び前記シリンダの縮
み方向への相対運動により前記低圧室より前記高圧室へ
作動流体を供給するポンプとを有し、前記ポンプは前記
ピストンのロッド部内に摺動可能に配置されたポンプシ
リンダ部材と、一端にて前記シリンダに固定され前記ポ
ンプシリンダ部材に往復動可能に嵌合し前記ポンプシリ
ンダ部材と共働してポンプ室を郭定するポンプロッドと
を有するセルフポンピング式ショックアブソーバに於
て、前記伸び行程用の減衰力発生弁は弁要素と該弁要素
を閉弁位置へ付勢するばね手段とを含み、前記ばね手段
は前記ポンプシリンダ部材により支持されており、前記
ポンプシリンダ部材は前記ポンプ室内の圧力が所定値以
上のときには前記ポンプシリンダ部材に対する前記ポン
プロッドの進入方向へ移動するよう弾発部材により前記
ロッド部内に支持されており、前記ポンプシリンダ部材
が移動すると前記ばね手段の前記弁要素に対する付勢力
が低減されるよう構成されていることを特徴とするセル
フポンピング式ショックアブソーバ(請求項2の構
成)、又は相対的に往復動可能に互いに嵌合し互いに共
働して第一及び第二の作動流体室を郭定するピストン及
びシリンダと、前記ピストン若しくは前記シリンダに設
けられた減衰力発生弁と、低圧室と、前記第一及び第二
の作動流体室と連通する高圧室と、前記ピストン及び前
記シリンダの縮み方向への相対運動により前記低圧室よ
り前記高圧室へ作動流体を供給するポンプとを有するセ
ルフポンピング式ショックアブソーバに於て、ショック
アブソーバの伸び行程時に容積が減少する作動流体室と
前記高圧室とを連通接続する連通路と、前記連通路の途
中に設けられ前記高圧室内の圧力に応答して開閉する開
閉弁とを有し、前記開閉弁は前記高圧室内の圧力が所定
値以上のときには閉弁するよう構成されていることを特
徴とするセルフポンピング式ショックアブソーバ(請求
項3の構成)によって達成される。
【0008】
【作用】上述の請求項1の構成によれば、ポンプシリン
ダ部材はポンプ室内の圧力が所定値以上のときにはポン
プシリンダ部材に対するポンプロッドの進入方向へ移動
するようロッド部内に支持されており、ポンプシリンダ
部材が移動すると減衰力発生弁を迂回して第一及び第二
の作動流体室を連通接続する連通制御弁が設けられてい
るので、車輌の積載荷重が高くなりポンプ室内の圧力が
所定値以上になると、連通制御弁によって第一及び第二
の作動流体室が減衰力発生弁を迂回して連通接続され、
ショックアブソーバの縮み行程時に一方の作動流体室よ
り他方の作動流体室へ流れる作動流体の一部が連通制御
弁を通過し、減衰力発生弁を流れる作動流体の流量が低
減され、減衰力発生弁により発生される減衰力が低減さ
れることによってショックアブソーバ全体としての縮み
行程時の減衰力が低減される。
【0009】また請求項2の構成によれば、伸び行程用
の減衰力発生弁は弁要素と該弁要素を閉弁位置へ付勢す
るばね手段とを含み、ばね手段はポンプシリンダ部材に
より支持されており、ポンプシリンダ部材はポンプ室内
の圧力が所定値以上のときにはポンプシリンダ部材に対
するポンプロッドの進入方向へ移動するよう弾発部材に
よりロッド部内に支持されており、ポンプシリンダ部材
が移動するとばね手段の弁要素に対する付勢力が低減さ
れるよう構成されているので、車輌の積載荷重の増大に
よりポンプ室内の圧力が所定値以上になると、減衰力発
生弁の弁要素に対するばね手段の付勢力が低減され、減
衰力発生弁により発生される減衰力が低減されることに
よってショックアブソーバ全体としての縮み行程時の減
衰力が低減される。
【0010】また請求項3の構成によれば、ショックア
ブソーバの伸び行程時に容積が減少する作動流体室と高
圧室とを連通接続する連通路と、連通路の途中に設けら
れ高圧室内の圧力に応答して開閉する開閉弁とを有し、
開閉弁は高圧室内の圧力が所定値以上のときには閉弁す
るよう構成されているので、車輌の積載荷重の増大によ
り高圧室内の圧力が所定値以上になると、開閉弁が閉弁
することにより、ショックアブソーバの伸び行程時に容
積が減少する作動流体室と高圧室との連通が遮断され、
ショックアブソーバの伸び行程時に容積が減少する作動
流体室内の作動流体は全て減衰力発生弁を通過するよう
になり、これにより減衰力発生弁により発生される伸び
行程時の減衰力が増大される。
【0011】
【実施例】以下に添付の図を参照しつつ、本発明を実施
例について詳細に説明する。
【0012】図1は本発明によるセルフポンピング式シ
ョックアブソーバの第一の実施例を示す縦断面図、図2
は第一の実施例の吸入弁及びその近傍を示す拡大部分縦
断面図、図3は第一の実施例の吐出弁及びその近傍を示
す拡大部分縦断面図、図4は第一の実施例の連通制御弁
及びその近傍を示す拡大部分縦断面図である。尚図4の
右半分はポンプ室内の圧力が低い場合を示し、図4の左
半分はポンプ室内の圧力が高い場合を示している。
【0013】これらの図に於て、10はシリンダを示し
ており、シリンダ10は軸線12に沿って互いに同心に
延在するインナシリンダ14及びアウタシリンダ16を
含んでいる。アウタシリンダ16の上端はそれと一体の
エンドキャップ16Aにより閉ざされており、アウタシ
リンダ16の下端にはエンドキャップ18が固定されて
いる。インナシリンダ14は上方部分にて支持部材20
によりアウタシリンダ16に固定され、下端にてエンド
キャップ18及びシールキャップ19A、19Bにより
アウタシリンダに固定されている。
【0014】支持部材20はその下端に固定された隔壁
部材21及びアウタシリンダ16と共働して環状の低圧
室22を郭定しており、低圧室22には低圧のガス24
及び作動流体としてのオイル26が封入されている。隔
壁部材21の下方にてインナシリンダ14とアウタシリ
ンダ16との間の環状空間には実質的に筒状のダイヤフ
ラム28が配置されている。ダイヤフラム28は上端に
て隔壁部材21に固定され、下端にてエンドキャップ1
8に固定されており、これにより径方向外側に高圧のガ
スが封入された気体室30を郭定し、径方向内側に高圧
のオイル26が封入された高圧室32を郭定している。
【0015】インナシリンダ14内には軸線12に沿っ
て往復動可能にピストン34が配置されている。ピスト
ン34は軸線12に沿って延在するピストンロッド36
と該ピストンロッドの上端に固定されたピストン本体3
8とよりなっている。ピストン本体38にはそれ自身周
知の伸び行程用の減衰力発生弁40及び縮み行程用の減
衰力発生弁42が設けられている。ピストンロッド36
は軸線12に沿って延在する中空孔44を有し、中空孔
44内には軸線12に沿って延在するポンプシリンダ部
材46が軸線に沿って摺動可能に配置されている。
【0016】ポンプシリンダ部材46には軸線12に沿
って延在するポンプロッド48がポンプシリンダ部材に
対し相対的に往復動可能に嵌合しており、ポンプロッド
48は上端にて支持部材20等によりアウタシリンダ1
6に固定され、ポンプシリンダ部材と共働してポンプ室
50を郭定している。ピストン34はインナシリンダ1
4と支持部材20との間に配置されたスペーサワッシャ
49、インナシリンダ14、ポンプロッド48と共働し
て作動流体室としての上室52を郭定すると共に、イン
ナシリンダ14及びシールキャップ19Bと共働して作
動流体室としての下室54を郭定している。上室52の
上端にはインナシリンダ14と支持部材20及び隔壁部
材21との間に郭定された高圧通路55の上端が連通接
続されている。
【0017】ポンプロッド48には軸線12に沿って延
在する低圧通路56が設けられており、低圧通路56の
上端は支持部材20の上端部とエンドキャップ16Aと
の間に郭定された中間室58及び支持部材20に固定さ
れた導管60により低圧室22の下方部と連通接続され
ている。またポンプロッド48の長手方向中央部には内
端にて低圧通路56に連通し外端にてポンプロッドの外
面に開口し径方向に延在する連通孔62が設けられてい
る。特に図示の実施例に於ては、ポンプロッド48の下
方部は先細状をなしており、これによりポンプロッドと
ポンプシリンダ部材46との間のクリアランスは車高が
高くなるにつれて漸次減少するよう設定されている。
【0018】図2に詳細に示されている如く、ポンプロ
ッド48の下端には吸入弁64が設けられている。吸入
弁64は実質的に板状の弁要素66と、上端にてポンプ
ロッド48の下端に固定され実質的にカップ形の支持部
材68と、弁要素66と支持部材68との間に弾装され
弁要素をそれがポンプロッド48の下端に当接する図示
の閉弁位置へ付勢する圧縮コイルばね70とを含んでい
る。支持部材68にはその内部とポンプ室50とを連通
接続するスリットや孔の如き連通孔72が設けられてい
る。吸入弁64は低圧通路56よりポンプ室50へ向か
うオイルの流れを許すが、ポンプ室より低圧通路へ向か
うオイルの流れを阻止する逆止弁として機能する。
【0019】また図3に詳細に示されている如く、ポン
プシリンダ部材46の下端部にはリング74によりカッ
プ形の支持部材76が固定されており、支持部材76は
軸線12に沿って摺動可能に中空孔44に嵌合してい
る。支持部材76の内側にてポンプシリンダ部材46の
下方には吐出弁78が設けられている。吐出弁78は実
質的に板状の弁要素80と、弁要素80と支持部材76
の底壁との間に弾装され弁要素をそれがポンプシリンダ
部材46の下端に当接する図示の閉弁位置へ付勢する圧
縮コイルばね82とを含んでいる。
【0020】支持部材76と中空孔44の底壁との間に
は弾発部材としての圧縮コイルばね84及びシム86が
配置されており、これによりポンプシリンダ部材46は
支持部材を介して図にて上方へ付勢され、図4の右半分
に示されている如くピストンロッド36の上端に固定さ
れたロックナット87に対し押付けられることにより位
置決めされている。かくしてポンプシリンダ部材46は
ポンプ室50内の圧力が所定値以上になり、圧縮コイル
ばね84のばね力以上の下向きの力が作用すると、図に
て下方、即ちポンプシリンダ部材に対するポンプロッド
48の進入方向へ移動するようピストンロッド36内に
支持されている。
【0021】支持部材76の円筒部の内面には長手方向
に延在する複数の溝88が設けられている。ポンプシリ
ンダ部材46の外周面若しくは中空孔44の壁面には、
長手方向に延在する複数の溝が設けられており、これら
の溝により溝88と上室52とを連通接続する複数の連
通路90が郭定されている。吐出弁78はポンプ室50
より連通路90へ向かうオイルの流れを許すが、連通路
よりポンプ室へ向かうオイルの流れを阻止する逆止弁と
して機能する。
【0022】また図4に詳細に示されている如く、ロッ
クナット87はそれとピストンロッド36の上端との間
の中間室92を介して連通路90の上端を上室52と連
通接続する連通孔94を有している。またピストンロッ
ド36にはピストン本体38の下方に連通路90と下室
54とを連通接続する連通孔96が設けられている。ポ
ンプシリンダ部材46には中空孔44に実質的に密に嵌
合するランド部98が一体に形成されており、ランド部
98にはそれより上方の連通路90とそれより下方の連
通路とを連通接続する連通孔99が設けられている。
【0023】ランド部98は図4の右半分に示されてい
る如くポンプシリンダ部材46の上端がロックナット8
7に当接する位置に於ては連通孔96と連通路90との
連通を遮断し、ポンプシリンダ部材46が下方へ移動す
ると連通孔96と連通路90との連通を許す位置に設け
られており、従ってランド部98及び連通孔96は互い
に共働してポンプ室50内の圧力に応じて上室52と下
室54との連通を制御する連通制御弁106を郭定して
いる。
【0024】更に図1に示されている如く、ピストンロ
ッド36の下端には連結部材100が一体に設けられて
おり、図には示されていないが連結部材100とシール
キャップ19Aとの間にはダストブーツが渡設されてい
る。またアウタシリンダ16の上端のエンドキャップ1
6Aには連結部材102が一体的に固定されており、シ
ョックアブソーバは連結部材102により図には示され
ていないゴムブッシュを介して車体に連結され、連結部
材100により図には示されていないゴムブッシュを介
してサスペンションアームの如きサスペンション部材に
連結されるようになっている。
【0025】以上の説明より解る如く、高圧通路55は
上室52と高圧室32とを連通接続する高圧通路手段を
郭定しており、導管60、中間室58、低圧通路56は
低圧室22とポンプ室50とを連通接続する低圧通路手
段を郭定しており、連通孔62はポンプロッド48の上
端と共働してピストン34及びシリンダ10が所定量以
上伸び方向へ相対変位すると、即ち車高が標準車高以上
になると上室52と低圧通路56とを連通接続する連通
制御手段を郭定している。
【0026】また伸び行程用の減衰力発生弁40及び縮
み行程用の減衰力発生弁42は、車輪のバウンド、リバ
ウンドに応答して減衰力を発生する減衰力発生手段を郭
定しており、ポンプシリンダ部材46、ポンプロッド4
8、吸入弁64、吐出弁78等の部材は、車輪のバウン
ド、リバウンドによってショックアブソーバが伸縮され
ポンプ室50の容積が増減されることにより、後述の如
く低圧室22より低圧通路手段を経て上室52へオイル
をポンピング供給するポンプ104を郭定している。
【0027】上述の如く構成された第一の実施例に於
て、図には示されていない車輪のリバウンドによりピス
トン34及びシリンダ10が伸び行程の相対運動をする
と、上室52の容積が増大し下室54の容積が減少する
ことにより、下室内のオイルがピストン本体38を経て
上室へ移動し、減衰力発生弁40により伸び行程の減衰
力が発生される。またショックアブソーバの伸び行程に
於ては、ポンプ室50の容積が増大して該ポンプ室内の
圧力が低下することにより、吐出弁78が閉弁状態に維
されると共に吸入弁64が開弁され、低圧室22より
導管60、中間室58、低圧通路56、吸入弁64を経
てポンプ室50へオイルが吸入され、これによりポンプ
104の吸入行程が行われ、ショックアブソーバ全体と
しての減衰力は減衰力発生弁40により発生される減衰
力とポンプ104の吸入行程の反力との和になる。
【0028】一方ショックアブソーバの縮み行程に於て
は、上室52の容積が減少し下室54の容積が増大する
が、ポンプ室50内の圧力が所定値未満のときには連通
制御弁106が閉弁状態を維持し、連通路90と下室5
4との連通が遮断された状態に維持されるので、上室内
のオイルは減衰力発生弁42のみを経て下室へ移動し、
減衰力発生弁42により縮み行程の減衰力が発生され
る。またポンプ室50の容積が減少して該ポンプ室内の
圧力が上昇することにより、吸入弁64が閉弁状態に維
されると共に吐出弁78が開弁され、ポンプ室50よ
り吐出弁78、溝88、連通路90、連通孔99、中間
室92、連通孔94を経て上室52へオイルが吐出供給
され、これによりポンプ104の吐出行程が行われ、シ
ョックアブソーバ全体としての減衰力は減衰力発生弁4
2により発生される減衰力とポンプ104の吐出行程の
反力との和になる。
【0029】これに対し例えば積載荷重の増大によりポ
ンプ室50内の圧力が所定値以上になり連通制御弁10
6が開弁すると、連通路90と下室54とが連通孔96
により連通接続されるので、上室内のオイルは減衰力発
生弁42のみならず、連通孔94、中間室92、連通路
90、連通孔96を経て下室へ移動し、減衰力発生弁4
2を通過するオイルの流量が低減され、従ってオイルが
連通制御弁106を経て下室へ流れない場合に比して縮
み行程に於けるショックアブソーバ全体としての減衰力
が低減され、これにより減衰力が過大になることが回避
されることによって車輌の乗り心地性が向上される。
【0030】またこの場合連通制御弁106の開弁量は
ポンプ室50内の圧力が高いほど大きくなるので、オイ
ルが連通制御弁106を経て下室へ流れない場合に対す
る減衰力の低減度合はポンプ室50内の圧力が高いほ
ど、即ち積載荷重が高くなるほど大きくなり、従って積
載荷重の増大に伴うショックアブソーバ全体としての縮
み行程時の減衰力の増大率はオイルが連通制御弁106
を経て下室へ流れない場合に比して小さくなる。
【0031】尚かくしてポンプ104の吸入行程及び吐
出行程が繰返し行われると、上室52、下室54、高圧
室32内のオイルの量及び圧力が増大し、これによりピ
ストン34及びシリンダ10が伸び方向に相対変位する
が、連通孔62がポンプシリンダ部材46の上端より上
方の位置に来ると、上室52が連通孔62によって低圧
通路56と連通接続され、上室52内のオイルの一部が
低圧室22へ排出され、これにより連通孔62がポンプ
シリンダ部材46の上端の位置に位置するようピストン
34及びシリンダ10が互いに他に対し位置決めされ
る。従って車輌の積載荷重の変動が生じ車高の変動が生
じても、ショックアブソーバの伸縮により行われるポン
プ104のポンピング作用及び連通孔62の位置決め作
用により、車高が連通孔62の位置により決定される標
準車高に自動的に戻される。
【0032】図5は本発明によるセルフポンピング式シ
ョックアブソーバの第二の実施例のピスント本体及びそ
の近傍をポンプ室内の圧力が低い場合(右半分)及び高
い場合(左半分)について示す拡大部分縦断面図であ
る。尚図5に於て、図4に示された部分に対応する部分
には図4に於て付された符号と同一の符号が付されてい
る。
【0033】この第二の実施例に於ては、ランド部98
はポンプシリンダ部材46の上端に近接して第一の実施
例の場合よりも上方の位置に設けられており、連通孔9
9に相当する連通孔を有しておらず、これにより連通路
90はランド部98により中間室92より遮断されてい
る。また縮み側の減衰力発生弁42の弁要素42Aをピ
ストン本体38に当接する閉弁位置へ付勢する圧縮コイ
ルばね42Bの下端はばね座部材110により支持され
ている。
【0034】図示の実施例に於ては、ばね座部材110
は半割型に構成されており、圧縮コイルばね42Bの下
端を支持する円弧状部分110Aと、該円弧状部分と一
体をなし径方向に延在する複数のスポーク部110Bと
よりなり、保持リング112により環状に一体的に保持
されている。各スポーク部110Bはピストンロッド3
6に形成された孔114を貫通して延在し、内端にてポ
ンプシリンダ部材46に形成された溝116に密に嵌入
し、これによりばね座部材110はポンプシリンダ部材
により一体的に支持されている。孔114はスポーク部
110Bを軸線12に沿って往復動可能に受入れてお
り、連通路90と下室54とを常時連通接続している。
【0035】この第二の実施例は他の点については第一
の実施例と同様に構成されており、従ってこの実施例に
於てはショックアブソーバの縮み行程に於て連通路90
より孔114を経て下室54へオイルが吐出供給される
点を除き、第一の実施例の場合と同様にポンプ(10
4)の吸入行程及び吐出行程が行われ、車輌の積載荷重
の変動が生じ車高の変動が生じても、ショックアブソー
バの伸縮により行われるポンプ(104)のポンピング
作用及び連通孔(62)の位置決め作用により、車高は
連通孔の位置により決定される標準車高に自動的に戻さ
れる。
【0036】またショックアブソーバの伸び行程に於て
は、下室54内のオイルが減衰力発生弁40を経て上室
52へ移動し、減衰力発生弁40により伸び行程の減衰
力が発生されるが、ショックアブソーバの縮み行程に於
ては、ポンプ室50内の圧力が所定値未満のときにはば
ね座部材110が図5の右半分に示された位置に維持さ
れ、縮み側の減衰力発生弁42の弁要素42Aを閉弁位
置へ付勢する圧縮コイルばね42Bの付勢力が高い値に
維持された状態にて減衰力発生弁42により縮み行程の
減衰力が発生される。
【0037】これに対し例えば積載荷重の増大によりポ
ンプ室50内の圧力が所定値以上になり、ポンプシリン
ダ部材46が下方へ移動されることによってばね座部材
110が図5の左半分に示されている如く下方へ移動さ
れると、弁要素42Aに対する圧縮コイルばね42Bの
付勢力が低減されるので、圧縮コイルばねの付勢力が一
定である場合に比して、減衰力発生弁42により発生さ
れる減衰力が低減され、これにより減衰力が過剰になる
ことが回避されることによって車輌の乗り心地性が向上
される。
【0038】またこの場合ばね座部材110の下方への
移動量はポンプ室50内の圧力が高いほど大きくなるの
で、圧縮コイルばねの付勢力が一定である場合に対する
減衰力の低減度合はポンプ室50内の圧力が高いほど、
即ち積載荷重が高くなるほど大きくなり、従って積載荷
重の増大に伴うショックアブソーバ全体としての縮み行
程時の減衰力の増大率は圧縮コイルばね42Bの付勢力
が一定である場合に比して小さくなる。
【0039】図6は本発明によるセルフポンピング式シ
ョックアブソーバの第三の実施例の開閉弁及びその近傍
を示す拡大部分縦断面図である。尚図6に於て、図1に
示された部分に対応する部分には図1に於て付された符
号と同一の符号が付されている。
【0040】この第三の実施例に於ては、図には示され
ていないが、ポンプシリンダ部材46はポンプ室50内
の圧力が高くなっても移動することがないようピストン
ロッド36により固定的に支持されている。また図には
示されていないが、第一の実施例に於ける連通孔96や
ランド部98は設けられておらず、第二の実施例に於け
るランド部98や孔114は設けられておらず、ばね座
部材110はピストンロッド36に固定的に支持されて
いる。更に縮み行程用の減衰力発生弁4の絞り度合や
ポンプシリンダ部材46の内径及びポンプロッド48の
外径などは、積載荷重の増大に伴うショックアブソーバ
全体としての縮み行程時の減衰力が最適に増大変化する
よう設定されている。
【0041】図6に示されている如く、シールキャップ
19Bには一端にて下室54に連通する通路120が設
けられており、エンドキャップ18には一端にて通路1
20に連通し他端にて栓部材122により栓塞された通
路124と、一端にて通路124に連通し他端にて高圧
室32に連通する通路126とが設けられている。通路
124と126との連通は開閉弁128により制御され
るようなっている。開閉弁128は一端にて通路124
及び126と連通し他端にて栓部材130により栓塞さ
れ軸線132に沿って延在する弁孔134と、該弁孔内
に軸線132に沿って往復動可能に配置されたニードル
弁136とを有している。
【0042】ニードル弁136は一端にて弁座138と
共働して通路124と通路126との連通を制御し、他
端にピストン136Aを一体に有している。ピストン1
36Aは栓部材130及び弁孔134と共働して弁室1
40を郭定しており、弁室140はニードル弁136に
軸線132に沿って設けられた連通孔142により通路
126と連通接続されている。ピストン136Aと弁孔
134の肩部との間には圧縮コイルばね収容室144が
形成され、該室内には圧縮コイルばね146が収容され
ており、これによりニードル弁136はその一端が弁座
138より離れる開弁位置へ付勢されている。圧縮コイ
ルばね収容室144は通気孔148により大気に解放さ
れている。
【0043】この第三の実施例は他の点については第一
の実施例と同様に構成されており、従ってこの実施例に
於ては第一の実施例の場合と同様にポンプ(104)の
吸入行程及び吐出行程が行われ、車輌の積載荷重の変動
が生じ車高の変動が生じても、ショックアブソーバの伸
縮により行われるポンプ(104)のポンピング作用及
び連通孔(62)の位置決め作用により、車高は連通孔
の位置により決定される標準車高に自動的に戻される。
【0044】またショックアブソーバの縮み行程に於て
は、上室(52)内のオイルが減衰力発生弁(42)を
経て下室54へ移動し、減衰力発生弁(42)により縮
み行程の減衰力が発生されるが、ショックアブソーバの
伸び行程に於ては、高圧室32内の圧力が所定値未満の
ときには開閉弁128が開弁状態に維持され、下室54
内のオイルは減衰力発生弁(40)を経て上室(52)
へ移動するだけでなく、通路124、開閉弁128、通
路126を経て高圧室32へ流れるので、減衰力発生弁
(40)により伸び行程の適度な減衰力が発生される。
【0045】これに対し例えば積載荷重の増大により高
圧室32内の圧力が所定値以上になり、開閉弁128が
閉弁することによって下室54と高圧室32との間の連
通が遮断されると、下室54内のオイルは減衰力発生弁
(40)のみを経て上室(52)へ移動するようになる
ので、開閉弁128が開弁状態に維持される場合に比し
て、減衰力発生弁(40)により発生される減衰力が増
大され、これにより伸び行程の減衰力が不足することが
回避されることによって車輌の操縦安定性が向上され
る。
【0046】またこの場合開閉弁128の開弁量は高圧
室32内の圧力が高いほど小さくなるので、開閉弁12
8が開弁状態に維持される場合に対する伸び行程の減衰
力の増大度合は高圧室32内の圧力が高いほど、即ち積
載荷重が高くなるほど大きくなり、従って積載荷重の増
大に伴うショックアブソーバ全体としての伸び行程時の
減衰力の増大率は開閉弁128が開弁状態に維持される
場合に比して大きくなる。
【0047】以上に於ては本発明を特定の実施例につい
て詳細に説明したが、本発明はこれらの実施例に限定さ
れるものではなく、本発明の範囲内にて他の種々の実施
例が可能であることは当業者にとって明らかであろう。
【0048】例えばショックアブソーバ全体としての縮
み行程時の減衰力及び伸び行程時の減衰力が車輌の積載
荷重の増大に伴い更に一層好ましく変化するよう、上述
の第一又は第二の実施例の構造と第三の実施例の構造と
が組合されてもよい。
【0049】
【発明の効果】以上の説明より明らかである如く、上述
の請求項1の構成によれば、車輌の積載荷重が高くなり
ポンプ室内の圧力が所定値以上になると、連通制御弁に
よって第一及び第二の作動流体室が減衰力発生弁を迂回
して連通接続され、ショックアブソーバの縮み行程時に
一方の作動流体室より他方の作動流体室へ流れる作動流
体の一部が連通制御弁を通過し、従って減衰力発生弁を
流れる作動流体の流量が低減されるので、減衰力発生弁
により発生される減衰力を低減してショックアブソーバ
全体としての縮み行程時の減衰力を低減し、これにより
車輌の良好な操縦安定性を確保しつつ車輌の積載荷重が
高い場合に於ける車輌の乗り心地性の悪化を確実に防止
することができる。
【0050】また請求項2の構成によれば、車輌の積載
荷重の増大によりポンプ室内の圧力が所定値以上になる
と、減衰力発生弁の弁要素に対するばね手段の付勢力が
低減されるので、減衰力発生弁により発生される減衰力
を低減してショックアブソーバ全体としての縮み行程時
の減衰力を低減し、これにより車輌の良好な操縦安定性
を確保しつつ車輌の積載荷重が高い場合に於ける車輌の
乗り心地性の悪化を確実に防止することができる。
【0051】更に請求項3の構成によれば、車輌の積載
荷重の増大により高圧室内の圧力が所定値以上になる
と、開閉弁が閉弁することにより、ショックアブソーバ
の伸び行程時に容積が減少する作動流体室と高圧室との
連通が遮断され、ショックアブソーバの伸び行程時に容
積が減少する作動流体室内の作動流体は全て減衰力発生
弁を通過するようになり、これにより減衰力発生弁によ
り発生される減衰力が増大され伸び行程時の減衰力不足
が回避されるので、車輌の良好な乗り心地性を確保しつ
つ車輌の積載荷重が高い場合に於ける車輌の操縦安定性
の悪化を確実に防止することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明によるセルフポンピング式ショックアブ
ソーバの第一の実施例を示す縦断面図である。
【図2】第一の実施例の吸入弁及びその近傍を示す拡大
部分縦断面図である。
【図3】第一の実施例の吐出弁及びその近傍を示す拡大
部分縦断面図である。
【図4】第一の実施例の連通制御弁及びその近傍をポン
プ室内の圧力が低い場合(右半分)及び高い場合(左半
分)について示す拡大部分縦断面図である。
【図5】本発明によるセルフポンピング式ショックアブ
ソーバの第二の実施例のピストン本体及びその近傍をポ
ンプ室内の圧力が低い場合(右半分)及び高い場合(左
半分)について示す拡大部分縦断面図である。
【図6】本発明によるセルフポンピング式ショックアブ
ソーバの第三の実施例の開閉弁及びその近傍を示す拡大
部分縦断面図である。
【符号の説明】
10…シリンダ 22…低圧室 32…高圧室 34…ピストン 40、42…減衰力発生弁 46…ポンプシリンダ部材 48…ポンプロッド 52…上室 54…下室 55…高圧通路 56…低圧通路 62…連通孔 64…吸入弁 78…吐出弁 104…ポンプ 106…連通制御弁 110…ばね座部材 124、126…通路 128…開閉弁

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】相対的に往復動可能に互いに嵌合し互いに
    共働して第一及び第二の作動流体室を郭定するピストン
    及びシリンダと、前記ピストン若しくは前記シリンダに
    設けられた減衰力発生弁と、低圧室と、前記第一及び第
    二の作動流体室と連通する高圧室と、前記ピストン及び
    前記シリンダの縮み方向への相対運動により前記低圧室
    より前記高圧室へ作動流体を供給するポンプとを有し、
    前記ポンプは前記ピストンのロッド部内に摺動可能に配
    置されたポンプシリンダ部材と、一端にて前記シリンダ
    に固定され前記ポンプシリンダ部材に往復動可能に嵌合
    し前記ポンプシリンダ部材と共働してポンプ室を郭定す
    るポンプロッドとを有するセルフポンピング式ショック
    アブソーバに於て、前記ポンプシリンダ部材は前記ポン
    プ室内の圧力が所定値以上のときには前記ポンプシリン
    ダ部材に対する前記ポンプロッドの進入方向へ移動する
    よう前記ロッド部内に支持されており、前記ポンプシリ
    ンダ部材が移動すると前記減衰力発生弁を迂回して前記
    第一及び第二の作動流体室を連通接続する連通制御弁が
    設けられていることを特徴とするセルフポンピング式シ
    ョックアブソーバ。
  2. 【請求項2】相対的に往復動可能に互いに嵌合し互いに
    共働して第一及び第二の作動流体室を郭定するピストン
    及びシリンダと、前記ピストンに設けられた伸び行程用
    及び縮み行程用の減衰力発生弁と、低圧室と、前記第一
    及び第二の作動流体室と連通する高圧室と、前記ピスト
    ン及び前記シリンダの縮み方向への相対運動により前記
    低圧室より前記高圧室へ作動流体を供給するポンプとを
    有し、前記ポンプは前記ピストンのロッド部内に摺動可
    能に配置されたポンプシリンダ部材と、一端にて前記シ
    リンダに固定され前記ポンプシリンダ部材に往復動可能
    に嵌合し前記ポンプシリンダ部材と共働してポンプ室を
    郭定するポンプロッドとを有するセルフポンピング式シ
    ョックアブソーバに於て、前記伸び行程用の減衰力発生
    弁は弁要素と該弁要素を閉弁位置へ付勢するばね手段と
    を含み、前記ばね手段は前記ポンプシリンダ部材により
    支持されており、前記ポンプシリンダ部材は前記ポンプ
    室内の圧力が所定値以上のときには前記ポンプシリンダ
    部材に対する前記ポンプロッドの進入方向へ移動するよ
    う弾発部材により前記ロッド部内に支持されており、前
    記ポンプシリンダ部材が移動すると前記ばね手段の前記
    弁要素に対する付勢力が低減されるよう構成されている
    ことを特徴とするセルフポンピング式ショックアブソー
    バ。
  3. 【請求項3】相対的に往復動可能に互いに嵌合し互いに
    共働して第一及び第二の作動流体室を郭定するピストン
    及びシリンダと、前記ピストン若しくは前記シリンダに
    設けられた減衰力発生弁と、低圧室と、前記第一及び第
    二の作動流体室と連通する高圧室と、前記ピストン及び
    前記シリンダの縮み方向への相対運動により前記低圧室
    より前記高圧室へ作動流体を供給するポンプとを有する
    セルフポンピング式ショックアブソーバに於て、ショッ
    クアブソーバの伸び行程時に容積が減少する作動流体室
    と前記高圧室とを連通接続する連通路と、前記連通路の
    途中に設けられ前記高圧室内の圧力に応答して開閉する
    開閉弁とを有し、前記開閉弁は前記高圧室内の圧力が所
    定値以上のときには閉弁するよう構成されていることを
    特徴とするセルフポンピング式ショックアブソーバ。
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