JP2529758B2 - エスカレ―タ装置 - Google Patents

エスカレ―タ装置

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JP2529758B2 JP2158996A JP15899690A JP2529758B2 JP 2529758 B2 JP2529758 B2 JP 2529758B2 JP 2158996 A JP2158996 A JP 2158996A JP 15899690 A JP15899690 A JP 15899690A JP 2529758 B2 JP2529758 B2 JP 2529758B2
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Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は、車椅子運転時に通常運転時の通常形態から
車椅子を搭載可能な車椅子形態に変態動作する車椅子用
踏段を備えたエスカレータ装置の構造の改良に関するも
のである。
〔従来の技術〕
従来の車椅子用踏段を備えたエスカレータ装置は特開
平1−313297号公報等に示されている様に、エスカレー
タの複数の通常踏段間に介在配置された単一又は複数の
車椅子用踏段と、この車椅子用踏段の内部に配設された
車椅子運転時にスプロケットの回転に基づき動作して車
椅子用踏段を通常形態から車椅子を搭載可能な車椅子形
態に或は車椅子形態から通常形態に変態動作させる駆動
力伝達機構と、主枠の内部の乗降口相当部にそれぞれ配
設され車椅子運転時に上昇したチェーンを移動して来る
車椅子用踏段のスプロケットに噛合させ駆動力伝達機構
を動作させる複数の仕掛装置とから構成されていた。
〔発明が解決しようとする課題〕
従来のエスカレータ装置は以上のように構成されてい
たので、スプロケットとチェーンとの噛合時に第6図に
示す如く、噛合部の圧力角により、スプロケット(17
1)・(171A)にチェーン(183)のローラ(183a)から
の押し上げ力(P)が作用してスプロケット(171)・
(171A)が浮上し、噛合の深度が浅くなって正規の噛合
状態を確保できないという問題点があった。また、スプ
ロケット(171)・(171A)の浮上に伴い車椅子用踏段
が浮上して振動や飛び上がりが発生するという問題点が
あった。
本発明は上記に鑑みなされたもので、スプロケットと
チェーンの適正な噛合の維持、車椅子用踏段の浮上防
止、及び振動や飛び上がりの抑制防止を図ることのでき
るエスカレータ装置を提供することを目的としている。
〔課題を解決するための手段〕
本発明においては上述の目的を達成するため、エスカ
レータの主枠に配置されて循環移動する複数の通常踏段
と、この複数の通常踏段間に介在配置された車椅子用踏
段と、この車椅子用踏段の内部に配設され車椅子運転時
にスプロケット軸の回転に基づき動作して車椅子用踏段
を通常形態から車椅子を搭載可能な車椅子形態に又は車
椅子形態から通常形態に変態動作させる駆動力伝達機構
と、主枠の内部の乗降口相当部に配設され車椅子運転時
に動力伝達体を移動して来る車椅子用踏段のスプロケッ
ト軸のスプロケットに噛合させ駆動力伝達機構を動作さ
せる仕掛装置とを備え、しかも、仕掛装置に案内板を設
け、該車椅子用踏段の内部には、車椅子運転時に発条に
より上方に付勢した回動自在のブラケットのローラを案
内板に係合案内させスプロケットの動力伝達体からの浮
上を規制する係合機構を配設したことを特徴としてい
る。
〔作用〕
本発明によれば、仕掛装置に案内板を設け、該車椅子
用踏段の内部には、車椅子運転時に発条により上方に付
勢した回動自在のブラケットのローラを案内板に係合案
内させスプロケットの動力伝達体からの浮上を規制する
係合機構を配設しているので、ブラケットを係合案内す
る案内板に車椅子用踏段を下方に押圧させることがで
き、従って、チェーンのローラからスプロケットへの押
し上げ力の作用に伴う車椅子用踏段の浮上、及び振動や
飛び上がりの防止を図ることができる。
〔実施例〕
以下、第1図〜第5図に示す一実施例に基づき本発明
を詳述すると、図中、(1)はエスカレータの本体たる
主枠で、この主枠(1)は第1図に示す如く、下階に水
平に設けられた下部機械室(1A)と、上階に水平に設け
られた上部機械室(1B)と、下部機械室(1A)と上部機
械室(1B)の間に傾斜して架設された傾斜部(1C)と、
下部機械室(1A)の水平上部を構成する乗降口床(1D)
と、上部機械室(1B)の水平上部を構成する乗降口床
(1E)とから構成されている。(2)は主枠(1)の両
側に立設した欄干で、この欄干(2)には第1図に示す
如く、駆動機の駆動に伴う手摺駆動装置の駆動により循
環移動する無端状の移動手摺(3)を巻回している。
(4)は主枠(1)の内部長手方向に配設した一対の
前輪用ガイドレール(第3図参照)、(5)は主枠
(1)の内部長手方向に配設した一対の後輪用ガイドレ
ール(第2図及び第3図参照)で、これら一対のガイド
レール(4)・(5)が相俟って、主枠(1)の内部長
手方向に無端状の循環路を形成している。
(6)は主枠(1)に配置した複数の通常踏段で、こ
の通常踏段(6)の前方上部には第2図及び第3図に示
す如く、軸(7)を水平に貫設し、この軸(7)の両側
部には、該駆動機の駆動に基づき移動手摺(3)と同期
して循環移動する無端状のチェーン(8)を連結すると
ともに、軸(7)の両端部には、一対の前輪用ガイドレ
ール(4)に係合・案内される前輪(9)を回動可能に
枢着している。また、通常踏段(6)の後方における両
側下部には、一対の後輪用ガイドレール(5)に係合・
案内される後輪(10)を回動可能に枢着している。
(11)は複数の通常踏段(6)の間に介在配置した車
椅子用踏段群で、この車椅子用踏段群(11)は第2図に
示す如く、第1の車椅子用踏段(12)と、この第1の車
椅子用踏段(12)の後方に隣接して位置する第2の車椅
子用踏段(13)と、この第2の車椅子用踏段(13)の後
方に隣接して位置する第3の車椅子用踏段(14)とを備
え、エスカレータの通常運転時には、通常踏段(6)と
同様の通常形態で循環移動し、車椅子運転時には第2図
に示す如く、介助者(15)に介助される車椅子利用者
(16)の車椅子(16a)を搭載可能な車椅子形態に変態
動作する機能を有している。尚、本実施例では、第1・
第2・第3の車椅子用踏段(12)・(13)・(14)から
なる車椅子用踏段を使用するものを示すが、これに限定
されるものではない。
上記第1の車椅子用踏段(12)は相互に対向する一対
の本体(120)と、この本体(120)・(120)間に支持
され車椅子運転時に揺動傾斜して車椅子(16a)の足場
との干渉を回避する傾斜踏段(121)とから構成されて
いる。また、上記第2の車椅子用踏段(13)は、その内
部の上部両側に配設され車椅子運転時に背面であるクリ
ートライザの貫通孔を貫通して外部後方に水平に突出す
る出没可能な一対のフォーク(130)とから構成されて
いる。そして上記第3の車椅子用踏段(14)は、本体
(140)に上下動可能に支持され車椅子運転時に一対の
フォーク(130)に係合される可動踏段(141)と、この
可動踏段(141)の内部後方に傾斜して配設され車椅子
運転時に可動踏段(141)の踏面の後部両側を貫通して
外部上方に突出し、車椅子(16a)の車輪の動作を規制
する出没可能な車止め(142)とから構成されている。
尚、第1・第2・第3の車椅子用踏段(12)・(13)・
(14)のその他の部分は、通常踏段(6)と略同様に構
成されている。
(17)は第1・第2・第3の車椅子用踏段(12)・
(13)・(14)の内部にそれぞれ配設した駆動力伝達機
構で、この駆動力伝達機構(17)は第3図等に示す如
く、第1・第2・第3の車椅子用踏段(12)・(13)・
(14)の内部幅方向に回動自在に軸架されたスプロケッ
ト軸(170)と、このスプロケット軸(170)の一側部に
嵌着されたスプロケット(171)と、第1・第2・第3
の車椅子用踏段(12)・(13)・(14)の内部幅方向に
回動自在に軸架されスプロケット軸(170)の回転に伴
い回転するスプロケット軸(170A)と、このスプロケッ
ト軸(170A)の他端側に嵌着されスプロケット(171)
の前方に位置するスプロケット(171A)等とから構成さ
れている。そしてこの駆動力伝達機構(17)は、車椅子
運転時に回転動作して第1・第2・第3の車椅子用踏段
(12)・(13)・(14)を通常形態から車椅子形態に、
或は車椅子形態から通常形態に変態動作させる機能を有
している。
(18)・(18A)は下部機械室(1A)と上部機械室(1
B)とに内設した仕掛装置で、この仕掛装置(18)・(1
8A)は車椅子運転時に動作して駆動力伝達機構(17)を
動作させ、この駆動力伝達機構(17)に第1・第2・第
3の車椅子用踏段(12)・(13)・(14)を変態動作さ
せる機能を有している。
以下、この仕掛装置(18)の構造を第3図等を参照し
ながら詳述すると、(180)は主枠(1)の内部一側に
固設された複数の軸受で、この複数の軸受(180)に
は、軸(181)がそれぞれ上下動自在に支持され、この
複数の軸(181)の頂部には、ハウジング(182)が水平
に取得されており、このハウジング(182)の上面に
は、スプロケット(171)と噛合して回転させるチェー
ン(183)が敷設されている。このチェーン(183)は第
4図〜第6図に示す如く、複数のローラ(183a)から構
成され、その両端部が投入可能にハウジング(182)に
敷設されており、スプロケット(171)との噛合時に該
スプロケット(171)の歯が欠損するのを防止し得る様
になっている。尚、上部機械室(1B)に内設された仕掛
装置(18A)も仕掛装置(18)と略同様に構成されてい
るが、上部機械室(1B)の内部他側に固設されている点
及びチェーン(183)がスプロケット(171A)と噛合す
る点が異なっている。
(19)は第1・第2・第3の車椅子用踏段(12)・
(13)・(14)の内部に配設した本発明に係る係合機構
で、この係合機構(19)は第4図及び第5図に示す如
く、第1・第2・第3の車椅子用踏段(12)・(13)・
(14)の内部に配設されたプレート(190)と、このプ
レート(190)にピン(191)を介して軸支された垂直方
向に回動自在のブラケット(192)と、このブラケット
(192)の自由端に枢着された回動自在のローラ(193)
と、該ブラケット(193)の自由端に垂直に接続された
上下動自在の連結棒(194)と、この連結棒(194)の上
部に締結具を介して嵌着された複数の発条座(195)
と、該連結棒(194)の上部に嵌入して発条座(195)・
(195)間に介在配置され連結棒(194)を常時上方に弾
圧付勢するコイル発条(196)とから構成されている。
(20)は仕掛装置(18)・(18A)のハウジング(18
2)の側面に取着した本発明に係る案内板で、この案内
板(20)は第3図〜第5図に示す如く、水平移動して来
る第1・第2・第32の車椅子用踏段(12)・(13)・
(14)のブラケット(192)のローラ(193)を下方に係
合案内してブロケット(192)を回動(揺動)させる傾
斜した係合開始部(200)と、この係合開始部(200)の
端部に水平に接続されローラ(193)を水平に案内して
ブラケット(192)を回転状態に維持する係合継続部(2
01)と、この係合継続部(201)の端部に傾斜して接続
され該ローラ(192)を上方に案内解放してコイル発条
(196)の復元作用に基づきブラケット(192)を元の状
態に回転復帰させる係合終了部(202)とから構成され
ている。然して案内板(20)は車椅子運転時に係合機構
(19)に係合されることにより、チェーン(183)のロ
ーラ(183a)からスプロケット(171)・(171A)への
押し上げ力(P)の作用に伴う第1・第2・第3の車椅
子用踏段(12)・(13)・(14)の浮上を防止する機能
を有している。
(21)は欄干(2)の内側板の上端部と下端部とに配
設したスイッチで、このスイッチ(21)は人為操作され
ることにより、エスカレータを通常運転から車椅子運転
に切換えるとともに、第1の車椅子用踏段(12)の前方
に隣接位置した通常踏段(6A)(第2図参照)のアクチ
ュエータ(図示せず)を動作させる機能を有している。
そして、このアクチュエータは車椅子運転時に、一対の
後輪用ガイドレール(5)の帰路側の下端部、往路側の
下端部、往路側の上端部、及び帰路側の上端部の近傍に
配設された第1・第2・第3・第4のスイッチ(図示せ
ず)を当接して動作させ、これら第1〜第4のスイッチ
に、エスカレータの減速動作、仕掛装置(18)の動作、
エスカレータの増速動作、仕掛装置(18)の復帰動作、
エスカレータの減速動作、仕掛装置(18A)の動作、エ
スカレータの増速動作、及び仕掛装置(18A)の復帰動
作を順次行わせる機能を有している。
次に動作について説明するが、説明の便宜上、上昇運
転の場合について説明する。
先ず、通常運転の場合には、車椅子用踏段群(11)は
通常踏段(6)・(6A)と同様に通常形態で循環移動し
て、一般の利用者を下階の乗降口床(1D)から上階の乗
降口床(1E)に搬送する。
次に、車椅子運転の場合について述べる。
先ず、下階の乗降口床(1D)にやって来た介助者(1
5)又は車椅子利用者(16)がスイッチ(21)の車椅子
運転切換スイッチを操作すると、移動中の通常踏段(6
A)のアクチュエータが第1・第2・第3・第4のスイ
ッチに当接可能に動作する。そしてこの移動する通常踏
段(6A)のアクチュエータが一対の後輪用ガイドレール
(5)の帰路側下端部の近傍に位置する第1のスイッチ
を当接して動作させ、エスカレータを特定位置で減速動
作させるとともに、仕掛装置(18)を駆動させる。即
ち、軸(181)が上昇動作してチェーン(183)及び案内
板(20)を第3図に示す如く、所定の位置迄上昇させ
る。
次いで、乗り口の乗降口床(1D)に車椅子用踏段群
(11)が低速で水平移動して来ると、案内板(20)の係
合開始部(200)がブラケット(192)のローラ(193)
に順次係合後、コイル発条(196)を圧縮しつつブラケ
ット(192)を下方に回転させ、係合機構(19)のブラ
ケット(192)が案内板(20)に係合する。また、この
係合と同期して駆動力伝達機構(17)のスプロケット
(171)がチェーン(183)と移動しつつ順次噛合して駆
動力伝達機構(17)を動作させ、第1の車椅子用踏段
(12)の傾斜踏段(121)が傾斜するとともに、第2の
車椅子用踏段(13)のフォーク(130)が内部からクリ
ートライザの貫通孔を貫通して第3の車椅子用踏段(1
4)の可動踏段(141)と係合し、第3の車椅子用踏段
(14)の車止め(142)が可動踏段(141)の踏面を貫通
して外部上方に突出し、車椅子形態の一部が形成され
る。
この変態動作の際、押し上げ力(P)がチェーン(18
3)のローラ(183a)からスプロケット(171)に作用す
るが、案内板(20)の係合開始部(200)及び係合継続
部(201)が上方に弾圧付勢されたブラケット(192)の
ローラ(193)を規制しつつ水平に案内するので、押し
上げ力(P)の作用に伴い第1・第2・第3の車椅子用
踏段(12)・(13)・(14)が浮上することを防止する
ことができる。従って、スプロケット(171)とチェー
ン(183)の適正な噛合、第1・第2・第3の車椅子用
踏段(12)・(13)・(14)の浮上防止、及び振動や飛
び上がりを防止することが可能となる。また、ローラ
(193)と案内板(200)の相対位置にばらつきがあって
も、可撓性を有するコイル発条(196)がローラ(192)
を案内板(20)に円滑に係合させるので、係合機構(1
9)と案内板(20)の係合の円滑化、及び第1・第2・
第3の車椅子用踏段(12)・(13)・(14)に加わる衝
撃の緩和が期待できる。尚、回転していたブラケット
(192)は、第1・第2・第3の車椅子用踏段(12)・
(13)・(14)の変動動作終了時に案内板(20)の係合
終了部(202)から解放され、コイル発条(196)の復元
作用により元の状態に回転復帰する。
然して、乗り口で待機していた介助者(15)と車椅子
利用者(16)は第1図に示す如く、車止め(142)の突
出前に車椅子(16a)を乗降口床(1D)から移動中の第
2・第3の車椅子用踏段(13)・(14)の踏面に移動さ
せ、その後突出した車止め(142)が車椅子(16a)の車
輪の動作を規制する。
次いで、低速で移動する車椅子用踏段群(11)が水平
移動から上昇移動し始めると第2図に示す如く、第2の
車椅子用踏段(13)の上昇に伴い3の車椅子用踏段(1
4)の可動踏段(141)が本体(140)から徐々に上昇し
て第2の車椅子用踏段(13)の踏面と同一水面上に位置
し、車椅子形態の残部が形成される。然してその後、通
常踏段(6A)のアクチュエータが第2のスイッチを当接
して動作させ、第2のスイッチがエスカレータを増速動
作させるとともに、仕掛装置(18)を復帰動作させる。
次いで、上昇する車椅子用踏段群(11)が傾斜部(1
C)の上部に移動すると、通常踏段(6A)のアクチュエ
ータが第3のスイッチを当接して動作させ、第3のスイ
ッチがエスカレータを減速動作させるとともに、仕掛装
置(18A)を上記と同様に正転駆動させる。そして移動
する車椅子用踏段群(11)が上昇移動から水平移動し始
めると、第3の車椅子用踏段(14)の可動踏段(141)
が相対的に下降動作して本体(140)の踏面と同一水平
面上に位置し、車椅子形態の一部が解除される。
次いで、降り口の乗降口床(1E)に車椅子用踏段群
(11)が低速で水平移動して来ると、案内板(20)の係
合開始部(200)がブラケット(192)のローラ(193)
に順次係合してコイル発条(196)を圧縮しつつブラケ
ット(192)を下方に回転させ、係合機構(19)のブラ
ケット(192)が案内板(20)に係合する。また、この
係合と同期して駆動力伝達機構(17)のスプロケット
(172A)が仕掛装置(18A)のチェーン(183)と移動し
つつ順次噛合して駆動力伝達機構(17)を動作させ、第
1の車椅子用踏段(12)の傾斜した傾斜踏段(121)が
通常の状態に揺動復帰するとともに、第2の車椅子用踏
段(13)の突出したフォーク(130)が内部に退没移動
し、第3の車椅子用踏段(14)の突出した車止め(14
2)が内部に退没移動して、車椅子用踏段群(11)が車
椅子形態から通常形態に変態動作する。
この変態動作の際、押し上げ力(P)がチェーン(18
3)のローラ(183a)からスプロケット(171A)に作用
するが、案内板(20)の係合開始部(200)及び係合継
続部(201)が上方に弾圧付勢されたブラケット(192)
のローラ(193)を規制しつつ水平に案内するので、押
し上げ力(P)の作用に伴い第1・第2・第3の車椅子
用踏段(12)・(13)・(14)が浮上することを防止す
ることができる。従って、スプロケット(171A)とチェ
ーン(183)の適正な噛合、第1・第2・第3の車椅子
用踏段(12)・(13)・(14)の浮上防止、及び振動や
飛び上がりを防止することが可能となる。また、ローラ
(193)と案内板(200)の相対位置にばらつきがあって
も、可撓性を有するコイル発条(196)がローラ(192)
を案内板(20)に円滑に係合させるので、係合機構(1
9)と案内板(20)の係合の円滑化、及び第1・第2・
第3の車椅子用踏段(12)・(13)・(14)に加わる衝
撃の緩和が期待できる。尚、回転していたブラケット
(192)は、第1・第2・第3の車椅子用踏段(12)・
(13)・(14)の変態動作終了時に案内板(20)の係合
終了部(202)から解放され、コイル発条(196)の復元
作用により元の状態に回転復帰する。
然して、介助者(15)と車椅子利用者(16)は車椅子
(16a)を移動中の第2・第3の車椅子用踏段(13)・
(14)から降り口の乗降口床(1E)に移動させる。この
移動の際、車椅子用踏段群(11)や後続の通常踏段
(6)は一時停止しないが、踏面が水平状態を維持しつ
つ移動するので、別段安全性の問題を生じない。そして
その後、反転して乗り口の乗降口床(1D)に向って移動
する通常踏段(6A)のアクチュエータが第4のスイッチ
を当接して動作させると、仕掛装置(18A)が通常の状
態に復帰するとともに、エスカレータが増速動作する。
然して、車椅子用踏段群(11)は通常踏段(6)・(6
A)と同様の通常形態で循環移動し、上記動作を車椅子
運転時に繰り返し行う。
次に下降運転における車椅子運転の場合には、通常踏
段(6A)のアクチュエータが第4・第3・第2・第1の
スイッチを順次当接して動作させ、これら第4・第3・
第2・第1のスイッチの動作に基づき上述した上昇運転
の場合と同様の動作が行われる。尚、下降運転の場合に
は搬送方向が逆になるので、仕掛装置(18A)が車椅子
用踏段群(11)を通常形態から車椅子形態に変態動作さ
せ、仕掛装置(18)が車椅子用踏段群(11)を車椅子形
態から通常形態に変態動作させる。
以上のように本発明によれば、スプロケット(171)
・(171A)とチェーン(183)の噛合時に、係合機構(1
9)を案内板(19)に係合案内させてスプロケット(17
1)・(171A)をチェーン(183)に圧接するので、スプ
ロケット(171)・(171A)とチェーン(183)の噛合の
適正化、車椅子用踏段群(11)の浮上防止、及び振動や
飛び上がりの抑制が可能となる。
尚、実開昭60−17897号公報はローラチェーンとロー
ラチェーン押え板を併用してローラチェーンのスプロケ
ットからの浮上を防止するものを提案しているが、この
考案ではローラチェーンの構造の著しい複雑化を回避し
得なかった。また、浮上の虞れのあるローラチェーンの
側に浮上規制手段を設けず、ローラチェーン自体とロー
ラチェーン押え板に浮上を規制させていたので、浮き上
がりを確実に防止し得なかった。これに対し、本発明に
よれば、上方に弾圧付勢したブラケット(192)のロー
ラ(193)を案内板(20)に係合案内させ、スプロケッ
ト(171)・(171A)のチェーン(183)からの浮上を防
止するので、構造の簡素化が期待できる。また、浮上の
虞れのあるスプロケット(171)・(171A)の側にブラ
ケット(192)を設け、このブラケット(192)のローラ
(193)を浮上の虞れのないチェーン(183)の側の案内
板(20)に係合させているので、スプロケット(171)
・(171A)のチェーン(183)からの浮上を確実に防止
することができる。
〔発明の効果〕
以上のように本発明によれば、仕掛装置に案内板を設
け、該車椅子用踏段の内部には、車椅子運転時に発条に
より上方に付勢した回動自在のブラケットのローラを案
内板に係合案内させスプロケットの動力伝達体からの浮
上を規制する係合機構を配設しているので、ブラケット
を係合案内する案内板に車椅子用踏段を下方に押圧させ
ることができ、従って、チェーンのローラからスプロケ
ットへの押し上げ力の作用に伴う車椅子用踏段の浮上、
及び振動や飛び上がりの防止を図ることのできるエスカ
レータ装置を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明に係るエスカレータ装置の一実施例を示
す全体図、第2図は車椅子形態で移動中の車椅子用踏段
群を示す説明図、第3図は本発明に係る係合機構と案内
板との係合状態を示す説明図、第4図は本発明に係る係
合機構が案内板に係合する直前の状態を示す拡大説明
図、第5図は本発明に係る係合機構と案内板との係合状
態を示す拡大説明図、第6図はスプロケットとローラの
チェーンの接触部における圧力角による押し上げ力を示
す説明図である。 図中、(1)は主枠、(6)・(6A)は通常踏段、(1
1)は車椅子用踏段群、(12)は第1の車椅子用踏段、
(13)は第2の車椅子用踏段、(14)は第3の車椅子用
踏段、(16a)は車椅子、(17)は駆動力伝達機構、(1
8)・(18A)は仕掛装置、(19)は係合機構、(20)は
案内板、(170)・(170A)はスプロケット軸、(171)
・(171A)はスプロケット、(183)はチェーン(動力
伝達体)、(192)はブラケット、(193)はローラ、
(196)はコイル発条である。 尚、図中、同一符号は同一または相当部分を示す。

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】エスカレータの主枠に配置されて循環移動
    する複数の通常踏段と、この複数の通常踏段間に介在配
    置された車椅子用踏段と、この車椅子用踏段の内部に配
    設され車椅子運転時にスプロケット軸の回転に基づき動
    作して車椅子用踏段を通常形態から車椅子を搭載可能な
    車椅子形態に又は車椅子形態から通常形態に変態動作さ
    せる駆動力伝達機構と、主枠の内部の乗降口相当部に配
    設され車椅子運転時に動力伝達体を移動して来る車椅子
    用踏段のスプロケット軸のスプロケットに噛合させ駆動
    力伝達機構を動作させる仕掛装置とを備えたエスカレー
    タ装置において、上記仕掛装置に案内板を設け、該車椅
    子用踏段の内部には、車椅子運転時に発条により上方に
    付勢した回動自在のブラケットのローラを案内板に係合
    案内させスプロケットの動力伝達体からの浮上を規制す
    る係合機構を配設したことを特徴とするエスカレータ装
    置。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR20150139049A (ko) * 2014-05-30 2015-12-11 한국철도기술연구원 에스컬레이터의 장애인 탑승모드 전환장치
KR20150139048A (ko) * 2014-05-30 2015-12-11 한국철도기술연구원 3.5 스텝구조의 장애인 탑승구조의 에스컬레이터 장치

Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR20150139049A (ko) * 2014-05-30 2015-12-11 한국철도기술연구원 에스컬레이터의 장애인 탑승모드 전환장치
KR20150139048A (ko) * 2014-05-30 2015-12-11 한국철도기술연구원 3.5 스텝구조의 장애인 탑승구조의 에스컬레이터 장치
KR101644622B1 (ko) * 2014-05-30 2016-08-03 한국철도기술연구원 3.5 스텝구조의 장애인 탑승구조의 에스컬레이터 장치
KR101644625B1 (ko) * 2014-05-30 2016-08-16 한국철도기술연구원 에스컬레이터의 장애인 탑승모드 전환장치

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