JP3370990B2 - 車椅子対応エスカレーター装置 - Google Patents

車椅子対応エスカレーター装置

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JP3370990B2
JP3370990B2 JP2001526455A JP2001526455A JP3370990B2 JP 3370990 B2 JP3370990 B2 JP 3370990B2 JP 2001526455 A JP2001526455 A JP 2001526455A JP 2001526455 A JP2001526455 A JP 2001526455A JP 3370990 B2 JP3370990 B2 JP 3370990B2
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sprocket
rack
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steps
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太 内田
寿夫 松野
孝昭 軍地
正勝 田中
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Hitachi Ltd
Hitachi Mito Engineering Co Ltd
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Hitachi Ltd
Hitachi Mito Engineering Co Ltd
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    • B66BELEVATORS; ESCALATORS OR MOVING WALKWAYS
    • B66B23/00Component parts of escalators or moving walkways
    • B66B23/02Driving gear
    • B66B23/026Driving gear with a drive or carrying sprocket wheel located at end portions
    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B66HOISTING; LIFTING; HAULING
    • B66BELEVATORS; ESCALATORS OR MOVING WALKWAYS
    • B66B29/00Safety devices of escalators or moving walkways
    • B66B29/08Means to facilitate passenger entry or exit
    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B66HOISTING; LIFTING; HAULING
    • B66BELEVATORS; ESCALATORS OR MOVING WALKWAYS
    • B66B23/00Component parts of escalators or moving walkways
    • B66B23/08Carrying surfaces
    • B66B23/12Steps
    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B66HOISTING; LIFTING; HAULING
    • B66BELEVATORS; ESCALATORS OR MOVING WALKWAYS
    • B66B31/00Accessories for escalators, or moving walkways, e.g. for sterilising or cleaning
    • B66B31/006Accessories for escalators, or moving walkways, e.g. for sterilising or cleaning for conveying hand carts, e.g. shopping carts

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  • Escalators And Moving Walkways (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、一般乗客の搬送は
勿論のこと車椅子の搬送も行える車椅子対応エスカレー
ター装置に係り、特に、相対移動によって発生させた力
を利用して車椅子搭載面の形成と形成された車椅子搭載
面の解除(以下、車椅子搭載面の形成と解除と云う)を
行う車椅子対応エスカレーター装置に関する。
【0002】
【従来の技術】一般に、相対移動によって発生させた力
を利用して車椅子搭載面の形成と解除を行う車椅子対応
エスカレーター装置は、例えば特開平3−128885
号公報に記載のように、固定側に誘導レールを設置し、
この誘導レールに誘導されて回転するローラを特定踏段
側に設け、通常運転時は誘導レールとローラとの接触を
なくし、車椅子搬送時には誘導レールをローラと接触す
るように変位させてローラの位置を変位させ、このロー
ラの変位力を特定踏段内で回転力に変え、この回転力を
車椅子搭載面の形成及び解除の動力としている。
【0003】上記車椅子対応エスカレーター装置は、誘
導レールから特定踏段の可動部品までの動力伝達機構が
複雑化すると共に、各可動部品の動作が複雑となる問題
がある。
【0004】一方、簡単な構成と動作によって固定側か
ら車椅子搭載面の形成と解除を行い得る車椅子対応エス
カレーター装置として、例えば特開平2−13593
号公報に記載のように、固定側にラック機構を設け、こ
れと噛合うスプロケットを特定踏段側に設けた車椅子対
応エスカレーター装置がある。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかし、ラック機構と
スプロケットを用いた車椅子対応エスカレーター装置に
おいては、通常運転時に低位置にある前記ラック機構を
車椅子搬送時に上昇させて特定踏段側のスプロケットと
噛合うようにしているので、踏段の往路と復路間に大き
な設置空間を必要とする問題があった。
【0006】本発明の目的の一つは、ラック機構とスプ
ロケットを用いても踏段の往復路間に大きな設置空間を
必要とせずに車椅子搭載面の形成及び解除の動力を得る
ことができる車椅子対応エスカレーター装置を提供する
ことにある。
【0007】本発明の目的のもう一つは、枠体の高さを
低くしてもラック機構とスプロケットを用いて車椅子搭
載面の形成及び解除の動力を得ることができる車椅子対
応エスカレーター装置を提供することにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に本発明は、特定踏段のスプロケットと係合するラック
を水平方向に変位可能に固定側に支持し、このラック
を、スプロケットとの係合位置と非係合位置との間を水
平方向に駆動させる手段を設けたものである。
【0009】上記のように、ラックを水平方向に変位さ
せるようにしたので、踏段の往復路に必要とする設置空
間は、ラックの高さ寸法より僅かに高い寸法でよい。そ
の結果、構成簡単にして枠体の高さ寸法を低減し得る車
椅子対応エスカレーター装置を得ることができる。
【0010】また、特定踏段のスプロケットと係合する
ラックを水平方向に変位可能に踏段の幅方向外の固定側
に支持し、このラックをスプロケットとの係合位置と非
係合位置との間を水平方向に駆動させる手段を設けるこ
とにより、踏段の往復路間隔は踏段往復に必要な安全距
離を含んだ間隔だけ空ければよく、したがって、枠体全
体の高さをさらに低くすることができるのである。
【0011】ここで、水平方向とは、乗客の乗る踏段の
踏面に沿う方向であるが、前記踏面に対してラックの変
位方向が多少傾斜していたとしても、枠体の高さを低く
できるのであれば、水平方向の範疇である。
【0012】
【発明の実施の形態】以下、本発明を実施するための一
実施の形態を図1〜図7に基づいて説明する。
【0013】一般に、車椅子対応エスカレーター装置1
は、上階2と下階3に跨って設置される枠体4を基に構
成されている。即ち、枠体4は、上部機械室となる上部
水平部5と、下部機械室となる下部水平部6と、これら
の間に設けられた傾斜部7とから構成されており、上部
水平部5の上部には上階2の床面と面一となる上部乗降
床8が着脱可能に取付けられ、下部水平部6には下階3
の床面と面一となる下部乗降床9が着脱可能に取付けら
れている。
【0014】このように構成された枠体4の上部水平部
5及び下部水平部6内には、夫々一対の駆動スプロケッ
ト10及び従動スプロケット11が軸支されており、こ
れらスプロケット10,11に、無端状の踏段チェーン
12が一対巻掛けられて張架されている。このように張
架された一対の踏段チェーン12には、複数の通常踏段
13が連結されており、前記上部乗降床8と下部乗降床
9間を循環移動するように案内されている。
【0015】以上のように連結された複数の通常踏段1
3の少なくとも1ヶ所に車椅子搭載対応の特定踏段群1
4(図4,図5)を連結している。
【0016】前記特定踏段群14は、車椅子対応エスカ
レーター装置1の上段側に位置する上段踏段15と、中
段に位置する中段踏段16と、下段側に位置する下段踏
段17とで構成され、夫々の踏段15〜17は、通常踏
段13と同じように、踏段枠15W,16W,17Wの
頂部に水平に配置された踏板15F,16F,17F
と、これら踏板の後端側から下方に伸びるライザ15
R,16R,17Rを備えている。
【0017】各通常踏段13及び上段踏段15,中段踏
段16,下段踏段17は、夫々上段側に踏段の案内輪と
なる前輪13Aが軸支され、下段側には踏段の案内輪と
なる後輪13Bが軸支されている。これら前輪13A及
び後輪13Bは、踏段の幅方向両側の枠体4に設けられ
て踏段の往路と復路を形成する各案内レールRa,Rb
に沿って転動する。そして前輪13Aを支持する前輪軸
13Sを前記踏段チェーン12に連結している。
【0018】前記中段踏段16と下段踏段17とは、夫
々踏板16F,17Fを踏段枠16W,17Wに対して
上下方向及び踏板奥行方向に移動可能に支持している。
また、上段踏段15と中段踏段16とには、夫々下段側
の踏段の踏板16F,17Fを連結する車椅子搭載面の
形成及び解除を行う連結手段18,19(図1)が設け
られ、さらに下段踏段17には踏板17Fの下段側から
出没する車止め20(図1)が設けられている。
【0019】このように、可動部品である連結手段1
8,19や車止め20を駆動するために、各踏段15〜
17にはスプロケット21〜23及び21R〜23R
(図1)が軸支されており、これらスプロケットの一部を
踏段枠15W,16W,17Wの下方に夫々突出させて
いる。これらスプロケット21〜23及び21R〜23
Rには同軸に歯車が設けられ、この歯車と噛合う他の歯
車やさらに別な歯車により動力伝達機構24〜26(図
1)を構成している。このような動力伝達機構24〜2
6の最終段の回転力によって前記連結手段18,19や
車止め20を進退できるようにしている。
【0020】また、固定側である枠体4の上部,下部水
平部5,6内で、踏段13,15〜17の往路と復路の
間となる位置には、車椅子搬送運転時に噛合って前記ス
プロケット21〜23及び21R〜23Rを駆動するラ
ック27,28が設置されている。これらのラック2
7,28は、スプロケット21〜23,21R〜23R
と噛合う高さに支持されており、通常運転時にはスプロ
ケット21〜23、21R〜23Rの通過位置を避けた非
係合位置にあり、車椅子搬送時にはこれらスプロケット
の通過位置に対向する係合位置に水平方向、即ち、踏段
の踏板の踏面に沿う方向に変位させられる。
【0021】ラック27あるいは28を含み、その駆動
手段を含む係合装置29は、同じ構成をしているので、
ラック28を含む係合装置29を一例として説明する。
【0022】まず、ラック28を各スプロケットが通過
する係合位置と非係合位置とに変位させるために、固定
側である枠体4に基台30を水平に固定する。この基台
30は、枠体4の横桁そのものを兼ねるように形成して
もよく、横桁の上に乗せて形成してもよい。ここに示す
基台30は、枠体4の横桁そのものを兼ねるように形成
されている。この基台30にラック28を踏段の幅方向
にのみ水平に変位するように台車31を案内させ、この
台車31に前記ラック28をスプロケット通過方向と平
行になるように固定している。
【0023】また、前記基台30には、前記台車31と
水平方向に隣接する駆動手段32が固定されている。こ
の駆動手段32は、本実施の形態によれば、前記台車3
1に螺合されたねじ棒33と、ねじ棒33の他端に減速
機構34を介して連結された駆動電動機35とで構成さ
れている。
【0024】ここで、係合装置29の高さ寸法Hは、図
2に示すように、往路側の各踏段と復路側の各踏段の上
下方向の間隔Hs内にあり、各踏段の幅寸法Wの範囲内
に設置されている。
【0025】尚、駆動手段32として、ねじ棒33,減
速機構34,駆動電動機35の代わりに、油圧ジャッキ
や電磁プランジャ等、その他の駆動手段であっても差し
支えない。
【0026】このほか、前記枠体4には、各踏段13,
15〜17の移動方向に沿ってその両側に対向する位置
に、上部乗降床8と下部乗降床9間に亘って欄干36
(図3)が立設されている。この欄干36の周縁には、各
踏段13,15〜17と同期して移動するハンドレール
37が案内されている。
【0027】この欄干36の上部乗降床8と下部乗降床
9の近傍、あるいは上階2と下階3の上部乗降床8と下
部乗降床9の近傍には、車椅子利用者38がエスカレー
ター装置1を利用することを係員や乗客に報知する報知
スイッチ39が設置され、さらに、エスカレーター装置
1の運転モードを、通常運転モードから車椅子搬送モー
ドに切り換える運転モード切換スイッチ40が設置され
ている。また、欄干 36には、車椅子搬送モードによ
る運転を開始させる起動スイッチ41が設置され、欄干
36の全長に亘って、図示は省略するが複数の非常停止
スイッチや再起動スイッチが設置されている。尚、再起
動スイッチは、非常停止スイッチが兼用する回路構成に
することにより、省略することができる。
【0028】次に、上記構成の車椅子対応エスカレータ
ー装置1の上昇運転における動作を説明する。
【0029】通常運転時は、特定踏段群14の上段踏段
15,中段踏段16,下段踏段17は、通常踏段13と
同じ外観形状及び同じ機能で運転され、一般乗客の利用
に供されている。
【0030】このような通常運転時に、車椅子利用者3
8が車椅子対応エスカレーター装置1を利用する場合、
下部乗降床9の近傍の報知スイッチ39を押すことによ
り、係員や乗客に対して車椅子搬送モードに運転を切り
換えることを報知する。この報知によって、係員が来て
運転モード切換スイッチ40を押す。
【0031】係員を置かずに車椅子利用車38に操作を
任せる場合には、車椅子利用者が報知スイッチ39を押
圧することにより、一般乗客に注意放送を行うと同時
に、車椅子利用者38に対して以後の操作手順を案内す
る手段を設けておき、その案内された手順にしたがって
車椅子利用者38が運転モード切換スイッチ40を押
す。
【0032】運転モード切換スイッチ40の押圧によ
り、特定踏段群14は下部乗降床9の下側から往路側へ
現れて停止する。特定踏段群14が下部乗降床9に連な
った状態で停止したなら、車椅子42を乗り込ませ、車
椅子42のブレーキを掛けさせる。
【0033】特定踏段群14に車椅子42の乗り込みが
完了したなら、係員あるいは車椅子利用者38は、起動
スイッチ41を押す。起動スイッチ41の押圧により、
駆動手段32の駆動電動機35が駆動されてねじ棒33
を回転させ、台車31を特定踏段群14のスプロケット
21〜23の通過位置側へ移動させ、ラック28をスプ
ロケット21〜23の通過位置に対応させる。ラック2
8がスプロケット21〜23の通過位置に位置したこと
が検出されると、車椅子搬送モードによる運転が開始さ
れる。
【0034】車椅子搬送モードによる運転が開始されて
各踏段が移動すると、特定踏段群14の下方に突出して
いるスプロケット21〜23は、ラック28との相対移
動によって次々に噛み合い、相対移動によって発生した
力によって回転し、動力伝達機構24〜26を介して連
結手段18,19や車止め20を駆動する。これらスプ
ロケット21〜23の駆動により、図6に示すように、
連結手段18,19は、隣接する下段側の踏段の踏板の
下側に突出して上段踏段15と中段踏段16の踏板15
F−16F間及び中段踏段16と下段踏段17の踏段1
6F−17Fを連結し、結果的に3つの踏板15F−1
6F−17Fによる水平な車椅子搭載面を形成する。ま
た、上記スプロケット21〜23の駆動により、車止め
20は、下段踏段17の踏板17Fのライザ17R側端
部から上方に突出し、運転中の車椅子42の転落事故を
防止する。
【0035】特定踏段群14が車椅子42を搭載して傾
斜部7に移動してくると、図7に示すように、通常踏段
13においては隣接する上下段の踏段との間に段差を生
じて階段状になるが、上段踏段15,中段踏段16,下
段踏段17は、夫々の踏板15F,16F,17Fが連
結され、しかも中段踏段16と下段踏段17の踏板16
F,17Fは、踏段枠16W,17Wに対して上下方向
及び踏板奥行方向に移動可能に支持されているので、踏
段枠16W,17Wから上方に持ち上げられて水平な車
椅子搭載面を保持する。
【0036】特定踏段群14がさらに進んで上部水平部
5に移動してくると、上昇していた踏板16F,17F
は、踏段枠16W,17Wの定位置に戻る。特定踏段群
14が上部水平部5をさらに進むと、上部水平部5内の
踏段13,15〜17の往路と復路間の空間に設置さ
れ、踏段15〜17のスプロケット21R〜23Rの通
過位置上に変位して待機していたラック27に、特定踏
段群14のスプロケット21R〜23Rが係合する。こ
の係合と相対移動によって発生する力により、スプロケ
ット21R〜23Rが回転し、動力伝達機構24〜26
を介して連結手段18,19や車止め20は逆方向に駆
動される。この逆方向の駆動により、連結手段18,1
9は隣接踏板の下側から引き抜かれて元の位置に戻るの
で、各踏板15F,16F,17Fの連結が解かれ、ま
た、車止め20は、突出していた踏板17F表面から後
退して元の位置に戻るので、各踏段15,16,17は
通常踏段13の外観と同じになる。
【0037】車椅子利用者38又は係員は、特定踏段群
14が進んで上部水平部5の上部乗降床8に接近してき
たなら、車椅子42のブレーキを解除して上部乗降床8
に乗り上げて上階2側に降りることができる。この車椅
子42の降り動作中に、車椅子対応エスカレーター装置
1の運転を一旦停止させてもよく、また停止させずにそ
のまま運転を続けてもよい。
【0038】特定踏段群14が上部水平部5の上部乗降
床8を通過(図4)したら、車椅子搬送モードの運転は
解除され、通常運転モードに戻る。
【0039】また逆に、車椅子42を下降運転中のエス
カレーター装置1で上階2から下階3へ搬送する場合に
は、上階2側で、前記報知スイッチ39,運転モード切
換スイッチ40,起動スイッチ41を順次押圧すること
により、上部水平部5側の係合装置29がラック27
を、非係合位置からスプロケット21R〜23Rの通過
位置に変位させ、この状態で、特定踏段群14が上部乗
降床8から現れて停止する。このとき、特定踏段群14
の先端となる下段踏段17のスプロケット23Rは既に
ラック27と噛合って駆動されている。このスプロケッ
ト23Rは、ラック27との相対移動方向が上昇運転時
とは逆となるので、上昇運転時には車止め20を後退さ
せていた動作が、こんどは車止め20を突出する動作と
なる。
【0040】特定踏段群14が車止め20を突出した状
態で上部乗降床8に連なって停止したなら車椅子42を
乗り込ませる。車椅子42は、既に車止め20が突出し
ているので、安全に車椅子搭載面の先端まで乗り込むこ
とができる。
【0041】車椅子42の乗り込み完了後に、特定踏段
群14が移動を始めると、中段踏段16,上段踏段15
のスプロケット22R,21Rがラック27と噛合って
連結手段19,18を駆動し、3つの踏段15F,16
F,17Fを連結して水平に保持する。
【0042】特定踏段群14が下部乗降床9側に接近す
ると、スプロケット21〜23と噛合う位置に変位され
ているラック28に、最初に下段踏段17のスプロケッ
ト23が噛合って突出させていた車止め20を後退させ
る。その後、次々とスプロケット22,21がラック2
8と噛合って連結手段19,18を後退させて3つの踏
板15F,16F,17Fの連結を解く(図5)。した
がって、車椅子42はそのまま、進行方向に移動して下
部乗降床9に移動すれば、下階3に降りることができ
る。尚、車椅子42を降ろす前に車止め20が後退して
も、この時の車椅子搭載面は下部乗降床9と連なるよう
に水平状態になっているので、車椅子42が踏段から転
落するようなことはない。
【0043】このように、特定踏段群14のスプロケッ
ト21〜23,21R〜23Rと係合するラック27,
28を水平方向に変位させて係合させるようにしたの
で、踏段13,15〜17の往路と復路の間には、係合
装置29の高さ寸法Hに、ラック27,28を水平方向
に変位させるに障害とならない安全距離を含む空間があ
ればよく、従来において、ラックを上昇させている構成
に比べて必要空間の高さ寸法を低くすることができ、枠
体4の高さを低くすることができる。因みに、同じ係合
装置を上下方向に変位させた場合(従来技術)と、水平
方向に変位させた上記実施の形態との高さ方向の比較を
すると、従来技術は係合装置の高さ寸法以外に113mm
の高さがさらに必要であったのが、本実施の形態では係
合装置の高さ寸法以外にさらに13mmの高さしか必要と
せず、本実施の形態によれば枠体の高さ寸法を約100
mm低減することができた。
【0044】上記実施の形態は、ラック27,28を水
平方向で踏段の幅方向に平行に変位させる係合装置29
を用いた構成であるが、図8,図9に示すように、平面
から見てラック27,28を水平方向に、云い代える
と、踏段の乗客が乗る踏板の踏面に沿う方向に回転させ
る係合装置43を用いても同様な効果を奏することがで
きる。
【0045】即ち、本実施の形態による係合装置43
は、踏段13,15〜17の往路と復路の間に位置する
枠体4の一部である横桁に基台30を水平に固定し、こ
の基台30上にラック27(28)を平面的に見て回転
変位するように台車44を案内させたのである。前記基
台30には、前記台車44に対して水平方向に隣接する
駆動手段45が設けられている。この駆動手段45は、
前記台車44に一端を連結した駆動棒46と、駆動棒4
6の他端に傘歯車機構47を介して連結された駆動電動
機48とで構成されている。
【0046】前記台車44は、前記駆動棒46が踏段の
幅方向と平行になったときに、前記ラック27(28)
がスプロケット21〜23,21R〜23Rの通過位置
に沿うように、前記ラック27(28)を固定してい
る。そして前記駆動電動機48を駆動し、前記駆動棒4
6を傘歯車機構47を回転中心として回転させることに
より、前記台車44は、スプロケット21〜23,21
R〜23Rの通過位置(係合位置)から離れた位置(非
係合位置)に変位し、前記ラック27(28)とスプロ
ケット21〜23,21R〜23Rとの噛合いがないよ
うにしている。
【0047】前記係合装置43を用いた車椅子対応エス
カレーター装置1の通常運転時と車椅子搬送運転時との
動作は、前記係合装置43の動作が回動動作をする以
外、前記実施の形態と同じである。
【0048】ところで、前記係合装置43を用いた実施
の形態は、駆動手段45により前記台車44を基台30
上で回動させるものであるが、前記ラック27(28)
を基台30に取付け、この基台30自体を平面的に回転
させて、前記ラック27(28)を前記スプロケット2
1〜23,21R〜23Rとの係合位置と非係合位置に
変位させるようにしてもよい。
【0049】以上の各実施の形態は、ラックを特定踏段
群のスプロケットに係合あるいは非係合させる係合装置
を、踏段の幅内において、踏段の往路と復路間の空間部
に設置したものであるが、踏段の往路と復路間の空間部
に係合装置を設置するに必要な空間を確保できないくら
いに枠体の高さ寸法を小さくしたい場合、又は踏段の幅
内に係合装置を設置できない場合には、踏段の幅外にお
いて、係合装置を水平方向に変位させるように構成して
もよい。その実施の形態を図10に基づいて説明する。
【0050】ここに示す実施の形態は、特定踏段群14
は上段踏段15と中段踏段16と下段踏段17とで構成
され、各踏段に軸支されたスプロケット21〜23,2
1R〜23Rを回転させることにより、隣接踏段間の踏
板の連結及び解除,車止めの突出及び引き戻しを行う点
で前記各実施の形態と同じである。しかし、前記スプロ
ケットやこれと対向するラックやその係合装置が踏段の
幅方向寸法外に設置されている点で上記各実施の形態と
異なる。
【0051】即ち、上段踏段15と中段踏段16と下段
踏段17には、その幅方向外側の一方にスプロケット2
1〜23が回転軸を垂直方向にして軸支されて突出して
おり、幅方向外側の他方にスプロケット21R〜23R
が回転軸を垂直方向にして軸支されて突出している。
【0052】枠体4の下部水平部6及び上部水平部5の
前記突出したスプロケットと対向する位置、即ち、案内
レールRa,Rbの外側となる位置には、ラック49,
50を保持した係合装置51,52が支持されている。
ここで、係合装置51,52は、下部水平部6と上部水
平部5とで設置位置が踏段を挟んで向い合うように設置
されている。
【0053】次に、前記係合装置51,52の構成を説
明するが、両係合装置51,52は同じ構成なので、下
部水平部6に設置される係合装置52について説明す
る。
【0054】まず、ラック50(49)を各スプロケッ
ト21〜23(21R〜23R)が通過する係合位置と
非係合位置とに変位させるために、固定側である枠体4
に基台30を水平に固定している。この基台30に、ラ
ック50(49)が踏段幅方向の外方から踏段に接近し
たり離れたり水平に変位するように、台車31を案内さ
せ、この台車31に前記ラック50(49)をスプロケ
ット通過方向と平行に固定している。即ち、前記ラック
50(49)は、歯先を踏段側部側に向け、踏段踏板と
平行となるように踏板の奥行き方向に沿って水平に前記
台車31に保持している。また、前記基台30には、前
記台車31に対して踏段の幅方向と平行になるように、
ねじ棒33の一方側が螺合され、ねじ棒33の他方端に
は、減速機構34を介して駆動電動機35を連結してい
る。
【0055】上記構成において、通常運転時は、スプロ
ケット21〜23,21R〜23Rの通過位置を水平方
向に避けた位置にラック49,50が位置しており、車
椅子搬送運転の上昇運転時には、下部水平部6の係合装
置52の駆動電動機35によるねじ棒33の回転によっ
てラック50はスプロケット21〜23の通過位置まで
変位し、通過するスプロケットと噛み合ってスプロケッ
トを回転させ、上段踏段15,中段踏段16,下段踏段
17の連結手段や車止めを駆動する。
【0056】各踏段15〜17が上部水平部5に至る
と、スプロケット21R〜23Rの通過位置に変位して
いる係合装置51のラック49がスプロケット21R〜
23Rと噛合って回転させ、連結手段による各踏段の踏
板の連結を解き、突出していた車止めを引き戻す。
【0057】車椅子搬送運転の下降運転時は、上記上昇
運転時の動作と逆動作を行うので、上部水平部5で、ま
ず車止め(図示せず)が突出し、次に各踏段の踏板が連
結手段(図示せず)により連結され、下部水平部6にお
いては、突出していた車止めが引き戻された後、各踏段
の踏板間の連結が解かれる。
【0058】上記構成によれば、ラック49,50やそ
の駆動電動機35などが、各踏段13,15〜17の往
路と復路の間となる位置に存在しないので、各踏段の往
復路間隔を踏段が移動に必要とする安全距離を含んだ最
小限の間隔まで縮小できる。その結果、枠体4の高さを
上記実施の形態に比べてさらに縮小することができる、
特に、階段に設置するために枠体の高さを縮小したエス
カレーター装置にも車椅子仕様を適用することができ
る。
【0059】ところで、上記実施の形態は、係合装置に
固定ラックを備えた構成を説明したが、図11,図12
に示すように、係合装置に可動ラックを備えることもで
きる。即ち、図11及び図12において、図1〜図7と
同じ部品は同じ符号で示すように、基本的な構成はほと
んど同じであるが、係合装置60に可動ラックを備えた
点で、各実施の形態と異なる。
【0060】枠体4の横桁64上に基台30が固定さ
れ、この基台30上に踏段幅方向に変位する台車31が
案内され、この台車31に可動ラックである無端状のチ
ェーン62が設置されている。この無端状のチェーン6
2は、台車31に軸支された一対のスプロケット61
A,61Bに巻掛けられており、一方のスプロケット61
Bは電動機63によって可逆回転駆動される。
【0061】上記構成において、チェーン62上を特定
踏段群14が通過することにより、スプロケット21〜
23は回転して車椅子搭載面の形成を行う。この時、電
動機63の回転を停止させておくことにより、チェーン
62は固定ラックと同じ機能を有する。しかし、電動機
63を回転させ、チェーン62を移動させることによ
り、スプロケット21〜23の回転を早めて車椅子搭載
面の形成動作を早めることができる。
【0062】さらに、係合装置60を下部乗降床9ある
いは上部乗降床(図示せず)の寄りに設置すれば、車椅
子を乗せて踏段を移動させる時点で車椅子搭載面の形成
と車止めの突出を完了させることができ、安全性を高め
ることができる。即ち、特定踏段群14が下部乗降床9
あるいは上部乗降床から現れて車椅子搭載のために停止
した時点で、スプロケット21,22が静止中のチェー
ン62と噛合を終了しスプロケット23がチェーン62
と噛合っているようにセットしておけば、踏段停止時に
は隣接踏板間が連結されて車椅子搭載面の形成を完了
し、さらに車椅子乗込み後で踏段移動前に、チェーン6
2を回転させることにより、車止めを突出させてから踏
段を移動させるようになるので、移動時のショックによ
り車椅子が車椅子搭載面から脱落する心配はなくなる。
【0063】このように、踏段停止時に、チェーン62
を駆動してスプロケット23を回転させることも、チェ
ーン62とスプロケット23の相対移動によって発生す
る力によるものである。
【0064】上記実施の形態の各係合装置は、枠体4の
横桁の上に設置される構成であるが、可能な限り枠体4
の高さ寸法を低くするには、図13に示すように、枠体
4の横桁64の間に基台30を設置し、この上に係合装
置29を設置することにより、少なくとも横桁64の上
下寸法分だけ枠体4の高さをさらに低くすることができ
る。
【0065】ところで、上記各実施の形態では、ラック
とスプロケットとの噛合いによって車椅子搭載面の形
成,解除及び車止めの突出入を行うものであるが、ラッ
クとスプロケットの噛合いに限定されるものではなく、
スプロケットの代わりに回転体や係合体を用い、ラック
の代わりに静止体や可動体を用いてこれらの相対移動に
伴う噛合い,係合,摩擦によって車椅子搭載面の形成や
解除を行うようにしてもよい。
【0066】
【発明の効果】以上説明したように本発明によれば、踏
段の往復路間隔を大きくすることがなく、さらに、枠体
の高さを低くしても車椅子搭載面形成と解除の動力を簡
単に得ることができる車椅子対応エスカレーター装置を
得ることができる。 [図面の簡単な説明]
【図1】本発明による車椅子対応エスカレーター装置の
ラック機構の設置状態の一実施の形態を示す概略平面図
である。
【図2】図1のII矢印方向から見た正面図である。
【図3】本発明による車椅子対応エスカレーター装置の
概要を示す概略側面図である。
【図4】図3に示す車椅子対応エスカレーター装置の枠
体の上部水平部内を示す概略拡大側面図である。
【図5】図3に示す車椅子対応エスカレーター装置の枠
体の下部水平部内を示す概略拡大側面図である。
【図6】車椅子を搭載して移動中の踏段を示す一部破断
平面図である。
【図7】車椅子を搭載して移動中の踏段を示す一部破断
側面図である。
【図8】本発明による車椅子対応エスカレーター装置の
ラックの設置状態の別の実施の形態を示す概略平面図で
ある。
【図9】図1のIX矢印方向から見た正面図である。
【図10】本発明による車椅子対応エスカレーター装置
のラック機構の設置状態のさらに別の実施の形態を示す
概略平面図である。
【図11】本発明による車椅子対応エスカレーター装置
の枠体の下部水平部内のラック機構の他の実施の形態を
示す一部破断側面図である。
【図12】図11の一部破断平面図である。
【図13】本発明による車椅子対応エスカレーター装置
の枠体の下部水平部内のラック機構のもう一つの他の実
施の形態を示す一部破断側面図である。
【符号の説明】
1…車椅子対応エスカレーター装置、4…枠体、13…
通常踏段、14…特定踏段群、20…車止め、21〜2
3…スプロケット、24〜26…動力伝達機構、27,
28…ラック、30…基台、31…台車、32…駆動手
段、36…欄干。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 松野 寿夫 日本国茨城県ひたちなか市堀口832番地 の2 日立システムプラザ勝田 日立水 戸エンジニアリング株式会社内 (72)発明者 軍地 孝昭 日本国茨城県ひたちなか市堀口832番地 の2 日立システムプラザ勝田 日立水 戸エンジニアリング株式会社内 (72)発明者 田中 正勝 日本国茨城県ひたちなか市市毛1070番地 株式会社 日立製作所 昇降機グルー プ内 (56)参考文献 特開 平9−86851(JP,A) 特公 昭63−61268(JP,B2) 特許2570392(JP,B2) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) B66B 21/00 - 31/02

Claims (24)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】通常踏段間に設けられ車椅子搬送時に車椅
    子搭載面を形成する特定踏段群と、該特定踏段群に設け
    られたスプロケットと、前記踏段の往復路間の固定側に
    設けられた係合装置とを備え、前記スプロケットと前記
    係合装置との相対運動によって発生した力で車椅子搭載
    面を形成及び解除する構成とした車椅子対応エスカレー
    ター装置において、前記スプロケットとの係合位置と非
    係合位置との間で、前記係合装置が水平方向に変位する
    構成としたことを特徴とする車椅子対応エスカレーター
    装置。
  2. 【請求項2】車椅子搬送時に車椅子搭載面を形成する特
    定踏段群と、該特定踏段群に設けられたスプロケット
    と、前記踏段の往復路間の固定側に設けられた係合装置
    とを備え、前記スプロケットと前記係合装置との相対運
    動によって発生した力で車椅子搭載面を形成及び解除す
    る構成とした車椅子対応エスカレーター装置において、
    前記スプロケットは、踏段の案内輪と平行に軸支され、
    前記係合装置は、前記スプロケットとの係合位置と非係
    合位置との間で、前記スプロケットの軸支方向に変位す
    る構成としたことを特徴とする車椅子対応エスカレータ
    ー装置。
  3. 【請求項3】車椅子搬送時に車椅子搭載面を形成する特
    定踏段群と、該特定踏段群に設けられたスプロケット
    と、前記踏段の往復路間の固定側に設けられた係合装置
    とを備え、前記スプロケットと前記係合装置との相対運
    動によって発生した力で車椅子搭載面を形成及び解除す
    る構成とした車椅子対応エスカレーター装置において、
    前記スプロケットは、前記特定踏段群の複数の踏段に夫
    々軸支されており、前記各スプロケットは踏段移動方向
    に沿って一列に配置されており、前記係合装置は、前記
    スプロケットとの係合位置と非係合位置との間で、水平
    方向に変位する構成としたことを特徴とする車椅子対応
    エスカレーター装置。
  4. 【請求項4】車椅子搬送時に車椅子搭載面を形成すると
    共に通常運転時に通常踏段と同じ外観を有する特定踏段
    群と、該特定踏段群に設けられたスプロケットと、前記
    踏段の往復路間の固定側に設けられたラックとを備え、
    前記スプロケットと前記ラックとの相対運動によって発
    生した力で車椅子搭載面を形成及び解除する構成とした
    車椅子対応エスカレーター装置において、前記ラック
    が、前記スプロケットとの係合位置と非係合位置との間
    で、水平方向に変位する構成とした車椅子対応エスカレ
    ーター装置。
  5. 【請求項5】前記ラックは、前記踏段の幅方向に平行移
    動するように案内されていることを特徴とする請求項4
    記載の車椅子対応エスカレーター装置。
  6. 【請求項6】前記ラックは、水平面内において回転変位
    するように案内されていることを特徴とする請求項4記
    載の車椅子対応エスカレーター装置。
  7. 【請求項7】前記ラックは、前記特定踏段群の幅方向外
    に設置されていることを特徴とする請求項4または5記
    載の車椅子対応エスカレーター装置。
  8. 【請求項8】前記ラックは、前記特定踏段群の幅方向内
    に設置されていることを特徴とする請求項4,5または
    6記載の車椅子対応エスカレーター装置。
  9. 【請求項9】車椅子搬送時に車椅子搭載面を形成すると
    共に通常運転時に通常踏段と同じ外観を有する特定踏段
    群と、該特定踏段群に設けられたスプロケットと、前記
    踏段の往復路間の固定側に支持されたラックとを備え、
    前記スプロケットと前記ラックとの相対運動によって発
    生した力で車椅子搭載面を形成及び解除する構成とした
    車椅子対応エスカレーター装置において、前記踏段の幅
    方向内において前記スプロケットとの係合位置と非係合
    位置との間で、前記ラックを水平方向に変位させる駆動
    手段が設けられていることを特徴とする車椅子対応エス
    カレーター装置。
  10. 【請求項10】車椅子搬送時に車椅子搭載面を形成する
    と共に通常運転時に通常踏段と同じ外観を有する特定踏
    段群と、該特定踏段群に設けられたスプロケットと、固
    定側に支持されたラックとを備え、前記スプロケットと
    前記ラックとの相対運動によって発生した力で車椅子搭
    載面を形成及び解除する構成とした車椅子対応エスカレ
    ーター装置において、前記スプロケットが前記特定踏段
    群の幅方向端部から外側に突出し、前記ラックが前記踏
    段の幅方向外に配置され、かつ、前記ラックを前記スプ
    ロケットとの係合位置と非係合位置との間で水平方向に
    変位させる駆動手段が、前記各踏段の幅方向の外側に設
    けられていることを特徴とする車椅子対応エスカレータ
    ー装置。
  11. 【請求項11】車椅子搬送時に車椅子搭載面を形成する
    と共に通常運転時に通常踏段と同じ外観を有する特定踏
    段群と、該特定踏段群に設けられたスプロケットと、固
    定側に支持されたラックとを備え、前記スプロケットと
    前記ラックとの相対運動によって発生した力で車椅子搭
    載面を形成及び解除する構成とした車椅子対応エスカレ
    ーター装置において、前記スプロケットが前記特定踏段
    群の幅方向端部から外側に突出し、前記ラックが前記踏
    段の幅方向外に配置され、かつ、前記ラックを前記スプ
    ロケットとの係合位置と非係合位置との間で水平方向に
    変位させる駆動手段が、前記各踏段の案内レールの外側
    に設けられていることを特徴とする車椅子対応エスカレ
    ーター装置。
  12. 【請求項12】前記駆動手段は、前記ラックを移動させ
    るねじ棒と、このねじ棒を回転駆動する駆動電動機とを
    備えていることを特徴とする請求項9,10又は11記
    載の車椅子対応エスカレーター装置。
  13. 【請求項13】前記駆動手段は、前記ラックを駆動させ
    る駆動棒と、この駆動棒を回動させる駆動電動機とを備
    えていることを特徴とする請求項9,10又は11記載
    の車椅子対応エスカレーター装置。
  14. 【請求項14】車椅子搬送時に車椅子搭載面を形成する
    と共に通常運転時に通常踏段と同じ外観を有する特定踏
    段群と、該特定踏段群の定位置で回転する回転体と、固
    定側に支持された静止体とを備え、前記回転体と前記静
    止体との相対運動によって発生した力で車椅子搭載面を
    形成及び解除する構成とした車椅子対応エスカレーター
    装置において、前記回転体が前記特定踏段群の幅方向端
    部から外側に突出し、前記静止体が前記特定踏段群の幅
    方向外に配置され、前記静止体を前記回転体との接触位
    置と非接触位置との間で水平方向に変位させる駆動手段
    が、前記各踏段の幅方向の外側に対向する固定側に設置
    されていることを特徴とする車椅子対応エスカレーター
    装置。
  15. 【請求項15】車椅子搬送時に車椅子搭載面を形成する
    と共に通常運転時に通常踏段と同じ外観を有する特定踏
    段群と、該特定踏段群の定位置で回転する回転体と、固
    定側に支持された静止体とを備え、前記回転体と前記静
    止体との相対運動によって発生した力で車椅子搭載面を
    形成及び解除する構成とした車椅子対応エスカレーター
    装置において、前記回転体が前記特定踏段群の幅方向内
    に設置され、前記静止体が前記特定踏段群の幅方向内に
    対向する固定側に配置され、前記静止体を前記回転体と
    の接触位置と非接触位置との間で水平方向に変位させる
    駆動手段が、前記各踏段の幅方向内に対向する固定側に
    設置されていることを特徴とする車椅子対応エスカレー
    ター装置。
  16. 【請求項16】枠体内に案内され車椅子搬送時に車椅子
    搭載面を形成する特定踏段群と、該特定踏段群に設けら
    れたスプロケットと、前記踏段の往復路間の固定側に設
    けられた係合装置とを備え、前記スプロケットと前記係
    合装置との相対運動によって発生した力で車椅子搭載面
    を形成及び解除する構成とした車椅子対応エスカレータ
    ー装置において、前記係合装置が、前記スプロケットと
    の係合位置と非係合位置との間で、水平方向に変位する
    ように構成すると共に、前記枠体が階段の傾斜に沿って
    設置されていることを特徴とする車椅子対応エスカレー
    ター装置。
  17. 【請求項17】前記駆動手段は、前記静止体を移動させ
    るねじ棒と、このねじ棒を回転駆動する駆動電動機とを
    備えていることを特徴とする請求項14,15又は16
    記載の車椅子対応エスカレーター装置。
  18. 【請求項18】前記駆動手段は、前記静止体を移動させ
    る駆動棒と、この駆動棒を回動させる駆動電動機とを備
    えていることを特徴とする請求項14,15又は16記
    載の車椅子対応エスカレーター装置。
  19. 【請求項19】枠体内に案内され車椅子搬送時に車椅子
    搭載面を形成する特定踏段群と、該特定踏段群に設けら
    れたスプロケットと、前記踏段の往復路間の固定側に設
    けられた係合装置とを備え、前記スプロケットと前記係
    合装置との相対運動によって発生した力で車椅子搭載面
    を形成及び解除する構成とした車椅子対応エスカレータ
    ー装置において、前記係合装置が、前記スプロケットと
    の係合位置と非係合位置との間で、水平方向に変位する
    ように構成すると共に、前記枠体が階段上に設置されて
    いることを特徴とする車椅子対応エスカレーター装置。
  20. 【請求項20】枠体内に案内され車椅子搬送時に車椅子
    搭載面を形成する特定踏段群と、該特定踏段群に設けら
    れたスプロケットと、前記踏段の往復路間の固定側に設
    けられたラックとを備え、前記スプロケットと前記ラッ
    クとの相対運動によって発生した力で車椅子搭載面を形
    成及び解除する構成とした車椅子対応エスカレーター装
    置において、前記ラックと前記スプロケットとの非係合
    位置を、前記ラックと前記スプロケットとの係合位置に
    対して水平方向に隣接する位置としたことを特徴とする
    車椅子対応エスカレーター装置。
  21. 【請求項21】上下階に跨って設置された枠体内を循環
    移動する通常踏段と、該通常踏段間に設けられた車椅子
    搬送時に車椅子搭載面を形成する特定踏段群と、該特定
    踏段群に設けられた係合体と、前記踏段の往復路間の固
    定側に設けられた係合装置とを備え、前記係合体と前記
    係合装置との相対運動によって発生した力で車椅子搭載
    面を形成及び解除する構成とした車椅子対応エスカレー
    ター装置において、前記係合装置が、前記係合体との係
    合位置と非係合位置との間で水平方向に変位するような
    構成としたことを特徴とする車椅子対応エスカレーター
    装置。
  22. 【請求項22】前記係合装置は、前記枠体の横桁の上に
    支持されていることを特徴とする請求項21記載の車椅
    子対応エスカレーター装置。
  23. 【請求項23】前記係合装置は、前記枠体の横桁の間に
    支持されていることを特徴とする請求項21記載の車椅
    子対応エスカレーター装置。
  24. 【請求項24】前記係合装置は、前記係合体と係合する
    可動ラックを有することを特徴とする請求項21記載の
    車椅子対応エスカレーター装置。
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