JP2687622B2 - エスカレータ装置 - Google Patents

エスカレータ装置

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JP2687622B2
JP2687622B2 JP1237693A JP23769389A JP2687622B2 JP 2687622 B2 JP2687622 B2 JP 2687622B2 JP 1237693 A JP1237693 A JP 1237693A JP 23769389 A JP23769389 A JP 23769389A JP 2687622 B2 JP2687622 B2 JP 2687622B2
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【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は、常時は一般健常者を搬送するが、要時には
車椅子利用者も乗降を許容する変態動作可能な可変踏段
を備えたエスカレータの改良に関するものである。
〔従来の技術〕
エスカレータは、多数の踏段を循環移動させて人を階
上、階下に運ぶ機能を営み、該踏段の前後方向(踏段の
進行方向)の寸法を通常の乗客(健常者)を基準に設定
している。しかし、健常者を基準にした寸法の通常踏段
では、偶に利用する車椅子利用者の便宜を図ることがで
きない。そこで、近年のエスカレータは、多数の通常踏
段間に、通常踏段の形態から車椅子を搭載可能な特殊踏
段の形態に変態動作する単一若しくは複数の可変踏段を
介在配置し、その乗降口における本体内には、可変踏段
を変態動作させる付勢解除装置をそれぞれ配設している
(特公昭63-19436号、63-19437号、63-26074号、63-634
71号、64-1396号公報及び特開昭60-223782号公報等参
照)。
上記可変踏段は、例えば複数の3段の場合には、下方
向に揺動傾斜して車椅子の足場との干渉を回避する揺動
部を備えた第1の踏段と、この第1の踏段の後方に配設
され湾曲背面部を貫通して後方に突出するフォークをそ
の内部に有する第2の踏段と、この第2の踏段の後方に
配設され該フォークに掬い上げられる可動踏板及び上方
に突出して車椅子の車輪を支持する車止めとを有する第
3の踏段等とから構成されている。そして、該可変踏段
群はエスカレータが通常運転時には、通常踏段と同様に
一般乗客を搭載して搬送し、車椅子用運転時には、上記
揺動部・フォーク・可動踏板・車止め等の可動部材の可
動に基づき変態動作して車椅子を搭載して搬送する機能
を営む。
また、上記付勢解除装置は電動駆動される機構等を備
え、操作スイッチの人為操作に基づき動作して上記可変
踏段を通常形態から特殊形態に、或は特殊形態から通常
形態に変態動作させる駆動力を与える機能を営む。即
ち、乗場口においては、可変踏段を通常形態から特殊形
態に変態動作させ、降場口においては、可変踏段を特殊
形態から通常形態に変態動作させるように装置されてい
る。
〔発明が解決しようとする課題〕
従来のエスカレータ装置は以上のように構成され、車
椅子用運転は時々しか行なわれないので、電動駆動され
る機構を備えた上記付勢解除装置の休止期間が長いの
で、そのため、塵埃の付着や錆付きの発生により、付勢
解除装置、及びこの付勢解除装置の駆動を制御する電気
回路のスイッチ等が動作不良を起こす虞れがあった。そ
して、この動作不良を排除するため、費用の高い保守点
検作業等を頻繁に行って機能を維持せざるを得なかっ
た。
また、該動作不良の発生に伴い、可変踏段の変態動作
が不能に陥り、以下の様な弊害が発生する虞れがあっ
た。即ち、動作不良が通常運転時であれば、可変踏段の
通常形態から特殊形態への変態動作が不能に陥り、車椅
子利用者の利用を不可能ならしめる虞れがあった。他
方、車椅子用運転中であれば、可変踏段の特殊形態から
通常形態への変態動作が不能に陥り、可変踏段が特殊形
態の状態で降場床板の下に潜入して反転し、下記の大事
故を惹起する虞れがあった。つまり、可変踏段が特殊形
態の場合には、可動踏板や車止め等が上昇若しくは突出
しているので、先ず、可変踏段が降場床板に衝突して可
変踏段や床板等を破壊し、それを起因として乗客の人身
事故を生じたり、続いて反転部で無理に曲げられるの
で、可変踏段・反転機構等の破壊に基づくエスカレータ
装置の致命的な損傷が生じる虞れがあり、その復旧には
多大の時間と出費をもたらす虞れがあった。
然して、従来の可変踏段を備えたエスカレータ装置に
は、以上の様な問題点があり、特に可変踏段の特殊形態
から通常形態への変態動作不能は、極めて重大な結果を
もたらすので、動作不良を起こさない簡易な構成で確実
に防止する必要があった。
本発明は上記に鑑みなされたもので、簡易な構成で可
変踏段の特殊形態から通常形態への変態動作不能を確実
に防止するとともに、上述した諸問題を解消することの
できる安価で信頼性の高いエスカレータ装置を提供する
ことを目的としている。
〔課題を解決するための手段〕
本発明におけるエスカレータ装置は、常時の通常運転
中は循環回動する無端状に連結された人を乗せる多数の
通常踏段と、前記通常踏段間の所に介在配置され、常時
の通常運転中は前記通常踏段と同様の形態と機能を保
ち、要時の車椅子用運転時のみ車椅子積載可能な機能を
有する特殊踏段の形態に変態動作する可変踏段と、該可
変踏段内に配設され変態動作させる駆動機構と、乗場口
のエスカレータ本体内にのみ装着され該可変踏段を通常
踏段の形態から特殊踏段の形態に変態させる前記機構の
付勢装置と、降場口のエスカレータ本体内にのみ装着さ
れ該可変踏段を特殊踏段の形態から通常踏段の形態に変
態復帰させる前記機構の逆付勢装置とを備えたエスカレ
ータ装置において、前記逆付勢装置は、踏段の循環移動
により前記駆動機構の接触部が摺接して変位するよう配
置された固定の解除帯であることを特徴とする。
また、解除帯は板状または棒状を成し、長手が踏段の
移動方向に沿って配置されることを特徴とする。
[作用] 本発明によれば、降場口のエスカレータ本体内にのみ
装着され可変踏段を特殊踏段の形態から通常踏段の形態
に変態復帰させる駆動機構の逆付勢装置は、踏段の循環
移動により駆動機構の接触部が摺接して変位するよう配
置された固定の解除帯であるので、簡易な構成で可変踏
段の特殊形態から通常形態への変態動作不能を確実に排
除することができるとともに、上述した諸問題を解消す
ることができる。
〔実施例〕
以下、第1図〜第9図に示す一実施例に基づき本発明
を詳述する。尚、この実施例はエスカレータを上昇、下
降の可逆運転が出来る様に装置した場合を図示してあ
る。図中、(1)はエスカレータの本体たる主枠で、こ
の主枠(1)は、第1図に示す如く傾斜した中間部(1
A)と、この中間部(1A)の下端に設けられた下端部(1
B)と、該中間部(1A)の上端に設けられた上端部(1
C)とを備え、その両側には、欄干(2)をそれぞれ立
設しており、これら欄干(2)には、循環移動する無端
状の手摺(3)をそれぞれ巻回している。そして主枠
(1)の内部には、第1図等に示す如く駆動装置(4)
を配設しており、この駆動装置(4)が、後述する多数
の通常踏段(7)及び可変踏段群(12)を循環移動させ
る機能を営む。
(5)は上記主枠(1)内に配設した一対の前輪用ガ
イドレール(第4図及び第5図参照)、(6)は主枠
(1)内に配設した一対の後輪用ガイドレールで、この
一対の前輪用ガイドレール(5)と該一対の後輪用ガイ
ドレール(6)とが相俟って主枠(1)内に踏段を走行
させる無端状の循環路を形成している。
(7)は主枠(1)の循環路に沿って配置した多数の
通常踏段で、この踏段(7)の夫々には前方の両側上部
に、第4図及び第5図に示す如く、軸(8)を水平にそ
れぞれ貫設し、この軸(8)の突出した両側には、無端
状のリンク(9)をそれぞれ連結しており、又軸(8)
の両端には、上記一対の前輪用ガイドレール(5)に案
内される前輪(10)をそれぞれ枢支させ、また、後方の
両側下部に、上記一対の後輪用ガイドレール(6)に案
内される後輪(11)をそれぞれ枢支させている。そし
て、多数の踏段(7)は、駆動装置(4)の駆動に基づ
きリンク(9)を介して手摺(3)とともに循環移動し
て搭載した人(15)を搬送する機能を営む。
(12)は多数の踏段(7)の間に介在配置した車椅子
を搭載できる可変踏段群で、この可変踏段群(12)は、
特公昭63-19437号公報や本出願人が既に提案している特
願平1-137638号公報のものと略同様の構成の第1可変踏
段(13)と、この第1可変踏段(13)の後方に位置する
第2可変踏段(14)とを備えている。そして、通常運転
時には、多数の踏段(7)と同様の形態・作用を営み
(第1図参照)、車椅子用運転時には特殊形態に変態動
作して搭載した車椅子利用者(15A)を搬送する機能を
営む(第3図参照)。
上記第1可変踏段(13)は第6図及び第7図に示す如
く、その内部両側に、湾曲背面を水平に貫通して外部後
方に突出する進退動自在の一対のラック付きフォーク
(13a)を備え、その他の部分については踏段(7)と
略同様に構成されている。また、第2可変踏段(14)は
第3図に示す本体(14a)と、この本体(14a)内に上下
動自在に保持され前記一対のラック付きフォーク(13
a)に係合支持される可動踏段(14b)とを備え、その他
の部分については、踏段(7)と略同様に構成されてい
る。尚、本実施例では、上記構成の可変踏段群(12)を
示すが、その構成や組数等についてはこれに限定される
ものではなく、前記した諸公報の可変踏段であっても良
い。
(16)は上記第1可変踏段(13)の内部に配設したリ
ンク機構で、このリンク機構(16)は、車椅子用運転時
に動作して可変踏段群(12)を通常形態から特殊形態
に、又は特殊形態から通常形態に変態動作させる機能を
営む。
以下、このリンク機構(16)を第6図、第7図及び第
8図に基づき詳述すると、(161)は第1可変踏段(1
3)内部の一側に垂直に軸支させた回動自在の第1入力
軸で、この第1入力軸の(161)の上端には、上記ラッ
ク付きフォーク(13a)のラックと噛合するピニオン(1
62)を嵌着し、又第1入力軸(161)の下端には、回動
体たる第1回転リンク(163)の一端部を取着してお
り、この第1回転リンク(163)の他端下部には、金属
やプラスチック等の回転ローラ(164)を回動自在に枢
着している。(165)は第1可変踏段(13)内部の他側
に垂直に軸支させた回動自在の第2入力軸で、この第2
入力軸(165)の上端には、該ピニオン(162)を嵌着
し、又第2入力軸(165)の下端には、第1回転リンク
(163)に水平に対向する第2回転リンク(回動体)(1
66)の略中央部を取着しており、この第2回転リンク
(166)の一端下部には、該回転ローラ(164)を回動自
在に枢着している。そして、第2回転リンク(166)の
他端上部と第1回転リンク(163)の中央上部とには、
長棒状の連結リンク(167)の端部をそれぞれ枢着して
いる。
然して、第1回転リンク(163)が回転すると、第1
入力軸(161)が回転するとともに、連結リンク(167)
を介して第2回転リンク(166)が連動して回転し、第
2入力軸(165)が第1入力軸(161)とともに回転して
一対のラック付きフォーク(13a)を同時に進退動させ
るようになっている。
(17)は主枠(1)内の下端部(1B)と上端部(1C)
にそれぞれ配設した付勢機構で、この付勢機構(17)は
第1図、第4図、及び第6図に示す如く、下端部(1B)
における主枠(1)の固定部材と上端部(1C)における
主枠(1)の固定部材にそれぞれ固設されている。ま
た、付勢機構(17)は第1図,第4図,第6図,及び第
8図に示す如く、平面略L字状の本体(171)と、この
本体(171)の短辺端部に枢着され、主枠(1)の中央
に向かって水平に揺動する揺動自在のロッド(172)
と、このロッド(172)と該本体(171)の長辺側部に接
続されロッド(172)の揺動を規制する発条(173)と、
本体(171)の長辺中央部に取着され通電に基づきロッ
ド(174a)を突出してロッド(172)を揺動させる電磁
式のピストン機構(174)とを備えて構成されている。
そして、付勢機構(17)は、車椅子用運転時にロッド
(172)を揺動傾斜して第1可変踏段(13)を通常形態
から特殊形態に変態動作させる機能を営む。
(18)は下端部(1B)及び上端部(1C)における欄干
(2)の側部に設けた操作スイッチで、この操作スイッ
チ(18)が操作されることにより、ピストン機構(17
4)のロッド(174a)が突出してロッド(172)を揺動傾
斜させるようになっている(第1図参照)。
(19)は主枠(1)内の下端部(1B)と上端部(1C)
にそれぞれ配設した消勢機構で、この消勢機構(19)は
下端部(1B)における主枠(1)の固定部材一側と上端
部(1C)における主枠(1)の固定部材他側にそれぞれ
固設されて付勢機構(17)の前方に位置している(第1
図,第6図,及び第9図参照)。また、消勢機構(19)
は、上記ピストン機構(174)への供電を消電する切ス
イッチから構成されている。そして、この切スイッチか
らなる消勢機構(19)は、移動してくる特殊形態に変態
した第1可変踏段(13)の回転した第1又は第2回転リ
ンク(163),(166)の回転ローラ(164)に接触され
ることにより、ピストン機構(174)を消電してそのロ
ッド(174a)を退没移動させるとともに、発条(173)
に揺動傾斜しているロッド(172)を元の非揺動状態に
揺動復帰させる機能を営む。
(20)は主枠(1)内の下端部(1B)と上端部(1C)
にそれぞれ配設した本発明に係る解除帯で、この解除帯
(20)は下端部(1B)における主枠(1)の固定部材一
側と上端部(1C)における主枠(1)の固定部材他側に
それぞれ水平に踏段の進行方向に対し傾斜して装着され
ている。また、解除帯(20)は板状又は棒状に構成され
ている。そして、第9図に示す通りこの解除帯(20)
は、移動してくる特殊形態をした第1可変踏段(13)の
回転ローラ(164)に摺接して第1、第2の回転リンク
(163),(166)を時計方向に回転させ、第1可変踏段
(13)内のリンク機構(16)を動作させる機能を営む。
即ち、リンク機構(16)に第1可変踏段(13)を特殊形
態から通常形態に自動的に変態動作させる作用を営む。
次に、上昇運転の場合における動作について説明す
る。
先ず、車椅子利用者(15A)が下端部(1B)の床板上
にやって来て操作スイッチ(18)を操作すると、付勢機
構(17)のピストン機構(174)が通電されてロッド(1
74a)を突出し、ロッド(172)が発条(173)に抗して
揺動し、ロッド(172)が第9図に示す様に傾斜する。
そして、下端部(1B)に循環移動して来た第1可変踏段
(13)が第1図の(ア)の位置を経て(イ)の位置(第
9図の左から1番目及び2番目)、換言すれば床板の前
方に至ると、第1回転リンク(163)の回転ローラ(16
4)が傾斜しているロッド(172)に当接し、同図示
(イ)から(ウ)に(第9図の左から2番目及び3番
目)水平移動する間に、第1回転リンク(163)が傾斜
したロッド(172)に摺接案内されつつ第1入力軸(16
1)を中心に第9図矢印の反時計方向に回転する。する
と、連結リンク(167)が第9図矢印方向に押されて第
2回転リンク(166)が連動して反時計方向に回転し、
第2入力軸(165)が第1入力軸(161)とともに回転し
てピニオン(162)を回転させ、一対のラック付きフォ
ーク(13a)が突出移動して第2可変踏段(14)の可動
踏段(14b)下部に進入し、変態動作の一部が行われ
る。この状態下で、車椅子利用者(15A)が第2図に示
す如く、第1可変踏段(13)と第2可変踏段(14)の可
動踏板(14b)上に車椅子を移動させる(第2図参
照)。
次いで、第1可変踏段(13)が更に水平移動すると、
第1図の(ウ)〜(エ)間(第9図の左から3番目及び
4番目)で回転した第1回転リンク(163)の回転ロー
ラ(164)が消勢機構(19)に接触してこれにピストン
機構(174)を消電させ、ロッド(174a)が退没して引
っ張られている発条(173)の復元を許容し、傾斜して
いるロッド(172)が第8図に示す非揺動状態に揺動復
帰する。そして、移動する第1可変踏段(13)が徐々に
上昇移動すると、一対のラック付きフォーク(13a)に
係合支持された可動踏段(14b)が第2可変踏段(14)
の本体(14a)から徐々に上昇して第1可変踏段(13)
と同一水平面上に位置し、可変踏段群(12)の変態動作
が終了する(第3図参照)。
次いで、第1可変踏段(13)が第1図の(エ),
(オ)(第3図も参照)を経由して(カ)を通過中に可
動踏段(14b)は第2可変踏段の本体(14a)に収納復元
され(キ)の位置(第9図の左から5番目)、換言すれ
ば降場口たる上端部(1C)の後方に至ると、第1回転リ
ンク(163)の回転ローラ(164)が傾斜している解除帯
(20)の長辺傾斜面に当接し、同図示(キ)から(ク)
に(第9図の左から5番目及び6番目)水平移動する間
に、第1回転ローラ(164)が解除帯(20)に摺接案内
されつつ第1回転リンク(163)が第1入力軸(161)を
中心に第9図矢印の時計方向に回転する。すると、連結
リンク(167)が同図矢印方向に押されて第2回転リン
ク(166)が連動して矢印した時計方向に回転し、第2
入力軸(165)が第1入力軸(161)とともに回転してピ
ニオン(162)を回転させ、一対のラック付きフォーク
(13a)が退没移動して第2可変踏段(14)の可動踏板
(14b)との合体が解除されて第1,第2可変踏段(13)
・(14)は夫々通常踏段の形態に戻り、通常運転に切換
る 一方、可変踏段群(12)が第1図・第3図の(キ),
(ク)を(第9図の左から5番目及び6番目)走行中に
車椅子利用者(15A)は床板上に移動して立去る。次い
で、通常形態に変態動作した可変踏段群(12)は、多数
の踏段(7)と同様に何等の支障もなく床板の下に進入
し、更に進んで反転部も円滑な循環移動を続行する。
更に、車椅子用運転中には、その途中で例えば第3図
の状態から上昇運転を中止して下降運転に変える運転も
必要であるが、この場合も下階側に設定した解除帯(2
0)により確実に可変踏段群(12)を通常形態に変態動
作させることができ、事故を回避できる。
次に、逆の下降運転の場合を説明する。車椅子利用者
(15A)が上端部(1C)の床板上から下端部(1B)の床
板上に移動する際に本発明に係るエスカレータ装置を利
用する場合には、第10図に示す如く、乗る際には、上端
部(1C)側の付勢機構(17)が付勢されてリンク機構
(16)に可変踏段群(12)を通常形態から特殊形態に変
態動作させ、降りる際には、下端部(1B)側の解除帯
(20)がリンク機構(16)に可変踏段群(12)を特殊形
態から通常形態に変態動作させる。
以上のように本発明によれば、降場口たる下端部(1
B)又は上端部(1C)内に、第1、第2回転リンク(16
3),(166)を時計方向に回転させ、リンク機構(16)
に第1可変踏段(13)を特殊形態から通常形態に自動的
に変態動作させる板状の解除帯(20)を傾斜させて装着
しているので、極めて簡易な構成で可変踏段群(12)を
特殊形態から通常形態に確実に変態動作させることが可
能となる。さらに、単純で極めて安価な解除帯(20)が
運動部分を有さないので、動作不良、これに基づく可変
踏段群(12)の破損、反転機構の破壊、エスカレータの
致命的損傷、人身事故の確実な排除、及び保守点検作業
等の頻度の大幅な抑制が期待できる。
尚、上記実施例では可逆運転に供せらるべく、付勢機
構(17)、消勢機構(19)、及び解除帯(20)を下端部
(1B)と上端部(1C)にそれぞれ配設したものを示した
が、エスカレータの運転方向が一方向に限定される場合
には、下端部(1B)又は上端部(1C)のいずれか一方に
設ければ良い。また、上記実施例では、リンク機構(1
6)は第1,第2回転リンク(163),(166)、連結リン
ク(167)はリンクで動力伝達を行う構成としたが、歯
車等別の機構にしても良い。そして、上記実施例では、
付勢機構(17)のロッド(172)を揺動させる手段とし
て発条(173)とピストン機構(174)を用いたものを示
したが、可逆回転モータ等他の機構を用いてロッド(17
2)を揺動させる様にしても良い。
〔発明の効果〕
以上のように本発明によれば、降場口のエスカレータ
本体内にのみ装着され可変踏段を特殊踏段の形態から通
常踏段の形態に変態復帰させる駆動機構の逆付勢装置
は、踏段の循環移動により駆動機構の接触部が摺接して
変位するよう配置された固定の解除帯であるので、エス
カレータ装置が安価に製作でき、可変踏段の特殊形態か
ら通常形態への確実な変態動作、動作不良による機器の
破損や破損に起因する乗客の被災の確実排除、保守点検
作業等の著しい抑制等を図ることのでき、極めて信頼性
の高いエスカレータ装置を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明に係るエスカレータ装置の通常運転時の
上昇運転の場合を示す断面説明図、第2図は本発明に係
るエスカレータ装置の車椅子用運転時の上昇運転の場合
を示す第1図相当図、第3図は本発明に係るエスカレー
タ装置を利用する車椅子利用者が降場口たる上端部に向
って搬送されている途中の状態を示す第2図相当図、第
4図は踏段が乗場口たる下端部を通過する状態を示す第
1図のIV-IV線断面図、第5図は第4図のV-V線断面図、
第6図は第1可変踏段が乗場口たる下端部を通過する状
態を示す第4図相当図、第7図は第6図のVII-VII線断
面図、第8図は通常上昇運転中に第1可変踏段のリンク
機構が該第1可変踏段とともに付勢機構、消勢機構、及
び解除帯が在る所を移動する状態を時系列に示す説明
図、第9図は車椅子用上昇運転の場合において第1可変
踏段のリンク機構が該第1可変踏段の矢印方向への移動
に伴い動作する状態、付勢機構、消勢機構、及び解除帯
を示す第8図相当図、第10図は車椅子用下降運転の場合
において、第1可変踏段のリンク機構が該第1可変踏段
の矢印方向への移動に伴い動作する状態、付勢機構、消
勢機構、及び解除帯を示す第9図相当図である。 図中、(1)は主枠(本体)、(7)は通常踏段、(1
2)は可変踏段群、(13)は第1可変踏段、(14)は第
2可変踏段、(15A)は車椅子利用者、(16)はリンク
機構(駆動機構)、(17)は付勢機構、(19)は消勢機
構、(20)は解除帯、(163)は第1回転リンク(回動
体)、(164)は回転ローラ(接触部)、(166)は第2
回転リンク(回動体)、(172)はロッドである。 尚、図中同一符号は同一又は相当部分を示す。

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】常時の通常運転中は循環回動する無端状に
    連結された人を乗せる多数の通常踏段と、前記通常踏段
    間の所に介在配置され、常時の通常運転中は前記通常踏
    段と同様の形態と機能を保ち、要時の車椅子用運転時の
    み車椅子積載可能な機能を有する特殊踏段の形態に変態
    動作する可変踏段と、該可変踏段内に配設され変態動作
    させる駆動機構と、乗場口のエスカレータ本体内にのみ
    装着され該可変踏段を通常踏段の形態から特殊踏段の形
    態に変態させる前記機構の付勢装置と、降場口のエスカ
    レータ本体内にのみ装着され該可変踏段を特殊踏段の形
    態から通常踏段の形態に変態復帰させる前記機構の逆付
    勢装置とを備えたエスカレータ装置において、 前記逆付勢装置は、踏段の循環移動により前記駆動機構
    の接触部が摺接して変位するよう配置された固定の解除
    帯であることを特徴とするエスカレータ装置。
  2. 【請求項2】解除帯は板状または棒状を成し、長手が踏
    段の移動方向に沿って配置されることを特徴とする請求
    項1に記載のエスカレータ装置。
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