JPH04201985A - 乗客コンベアの乗降口装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は乗客コンベアの乗降口装置に関し、より詳しく
は、乗降口で踏板の上の物を掬い取る櫛を備えた櫛板に
関するものである。

〔従来の技術〕

エスカレータを利用する乗客は、搭乗した踏段が乗降口
に移動した時に、踏段から床板に移動するが、この移動
の際、踏段の踏板と床板に取着された櫛板の隙間に衣服
や履物が巻込まれることがある。そこで特開昭５８−４
２５８２号公報は上記に鑑み、櫛板の先端位置に、モー
タの駆動に基づき踏段の移動方向に回転する複数の小転
子を配置したエスカレータ危険防止装置を提案している
。この装置によれば、衣服や履物が踏段の踏板と櫛板の
隙間に巻込まれようとすると、回転する小転子が衣服や
履物をその上方に送り出して巻込みや挟み込みの事故を
未然に防止する。

〔発明が解決しようとする：Ｉ！！！り従来の乗客コン
ベアの乗降口装置は以上のように構成され、櫛板の先端
位置に小転子が突出して配置され・ていたので、乗客が
小転子に蹟いて転倒する虞れがあった。また、小転子を
回転させるためモータとその制御手段を必要不可欠とし
たので、費用の抑制を図り得なかった。

本発明は上記に鑑みなされたもので、乗客の転倒防止と
構造の簡素化を通じて費用の抑制を図ることのできる乗
客コンベヤの乗降口装置を提供することを目的としてし
）る。

（課題を解決するための手段） 本発明においては上述の目的を達成するため、乗客コン
ベアの乗降口に敷設された櫛仮に、移動して来る踏段の
踏板の非溝部に対向する複数の櫛を並設し、この複数の
櫛の露出した先端間には、該踏板の溝部内に位置する回
動自在の第１のピーラを複数軸支させるとともに、複数
の櫛の後端間には、該踏板の溝部との摺接に伴い回転し
て第１のローラを踏段の移動方向に回転させる第２のロ
ーラを複数軸支させたことを特徴としている。

〔作用〕

本発明によれば、踏板の溝部との摺接に伴い第２のロー
ラが回転して第１のローラを踏段の移動方向に回転させ
、第１のローラが衣服や履物をその上方に送り出して巻
込みや挟み込みの事故を未然に防止する。

〔実施例〕

以下、第１図〜第３図に示す一実施例に基づき本発明を
詳述すると、図中、（１）はエスカレータの主枠で、こ
の主枠（１）は階上及び階下に設置された機械室（２）
と、この機械室（２）・（２）間に傾斜して架設された
傾斜部（３）とから構成され、その両側には、乗客に掴
持される無端状の移動手摺（４）を摺動自在に案内する
欄干（５）が立設されている。（６）は主枠（１）に配
置した複数の踏段で、この踏段（６）は、その上部を構
成する踏板（６０）と、この踏板（６０）の上面前後方
向に刻設された複数の溝（６０Ａ）　　と、この複数の
溝（６０Ａ）間に位置する複数の桟（非溝部）　（６０
Ｂ）　とを備え、機械室（２）に設置された駆動機の駆
動に基づき主枠（１）の長手方向に循環移動して搭載し
た人や荷物を階上又は階下に搬送する機能を有している
。

（７）は機械室（２）の開口上部を閉塞して乗降口（８
）を形成する床板で、この床板（７）の先端部には第２
図に示す如く、櫛板（９）を螺子を介して螺着し、この
櫛板（９）の下部には、上記踏段（６）の桟（６０Ｂ）
の直上に隙間をおいて対向する複数の櫛（ｌＯ）を水平
に並設しており、この複数の櫛（ｌＯ）の露出した先端
部には、桟（６０Ｂ）　に直交する第１の軸（１１）を
水平に貫設するとともに、複数の櫛（１０）の後端部（
床板（７）寄り）には、桟（６０Ｂ）に直交する第２の
軸（１１＾）を水平に貫設している。

（１２）は第１の軸（１１）に複数嵌入した回動自在の
第１のローラで、この￥Ｓ１のローラ（１２）は第３図
に示す如く、複数の櫛（ｌＯ）間の隙間（１０＾）に位
置し、その下部が移動して来る踏段（６）の溝（６０＾
）内に非接触で位置するようになっている。そして（１
３）は該第２の軸（ＩＩＡ）に複数嵌入した回動自在の
第２のローラで、この第２のローラ（１３）は第１のロ
ーラ（１２）の後部に接触して隣接位置し、第２図示矢
印へ方向に移動して来る踏段（６）の溝（６０＾）内の
底面に摺接されるに伴い、第２図示矢印Ｂ方向（反時計
方向）に回転して第１のローラ（１２）を矢印Ｃ方向（
時計方向）に、換言すれば踏段（６）の移動方向に回転
させるようになっている。

従フて、第２図示矢印Ａ方向に移動する踏段（６）が乗
降口（８）に移動すると、第２のローラ（１３）が踏板
（６０）の溝（６０＾）内の底面に摺接されて摩擦作用
により、矢印Ｂ方向に回転し、第２のローラ（１３）に
摺接された第１のローラ（１２）が摩擦作用により矢印
Ｃ方向に回転して踏板（６０）と櫛板（９）の隙間に進
入しようとしている衣服や履物（図示せず）を上方に送
り出し、巻込みや挟み込みの事故を未然に防止する。

この際、第１のローラ（１２）が複数の櫛（ｌＯ）間の
隙間（ＩＯＡ）に位置し、従来例とは異なり、櫛（ｌＯ
）の上方に突出して位置していないので、乗客が第１の
ローラ（１２）に蹟いて転倒するのを確実に防止するこ
とができる。また、移動する踏段（６）との摺接に伴い
回転する第２のローラ（１３）が第１のローラ（１２）
を絶えず回転させるので、従来例のような駆動用のモー
タ及びその制御手段を不要ならしめることができ、従っ
て、製造コストを大幅に抑制することが可能となる。

尚、上記実施例ではエスカレータについて説明したが、
乗客コンベアであれば、移動歩道等であっても良いのは
言うまでもない。

〔発明の効果〕

以上のように本発明によれば、乗客コンベアの乗降口に
敷設された櫛板に、移動して来る踏段の踏板の非溝部に
対向する複数の櫛を並設し、この複数の櫛の露出した先
端間には、該踏板の溝部内に位置する回動自在の第１の
ローラを複数軸支させるとともに、複数の櫛の後端間に
は、該踏板の溝部との摺接に伴い回転して第１のローラ
を踏段の移動方向に回転させる第２のローラを複数軸支
させているので、乗客が第１のローラに蹟いて転倒する
のを確実に防止することができるという効果がある。ま
た、移動する踏段との摺接に伴い回転する第２のローラ
が第１のローラを絶えず回転させるので、駆動用のモー
タ及びその制御手段を不要ならしめることができ、従っ
て、構造の簡素化を通じて製造コストを大幅に抑制する
ことが可能になるという効果がある。

【図面の簡単な説明】

第１図は本発明に係る乗客コンベヤの乗降口装置の一実
施例を示す全体側面概念図、第２図は第１図の１１部を
拡大して示す断面説明図、第３図は第２図の平面図であ
る。 図中、（６）は踏段、（７）は床板、（８）は乗降口、
（９）は櫛板、（ｌＯ）は櫛、（ＩＯＡ）は隙間、（１
１）は第１の軸、（１１人）は第２の軸、（１２）は第
１のローラ、（］３）は第２のローラ、（６０）は踏板
、（６０Ａ）は溝、（６０Ｂ）は桟（非溝部）である。 尚、図中、同一符号は同−又は相当部分を示第１図 ６０　ｓ１！ｉ 第２図

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. 乗客コンベアの乗降口に敷設された櫛板に、移動して来
   る踏段の踏板の非溝部に対向する複数の櫛を並設し、こ
   の複数の櫛の露出した先端間には、該踏板の溝部内に位
   置する回動自在の第１のローラを複数軸支させるととも
   に、複数の櫛の後端間には、該踏板の溝部との摺接に伴
   い回転して第１のローラを踏段の移動方向に回転させる
   第２のローラを複数軸支させたことを特徴とする乗客コ
   ンベアの乗降口装置。