JPH058982A

JPH058982A - エスカレータ装置

Info

Publication number: JPH058982A
Application number: JP18818691A
Authority: JP
Inventors: Masaaki Tanaka; 正明田中
Original assignee: Mitsubishi Electric Corp
Current assignee: Mitsubishi Electric Corp
Priority date: 1991-07-02
Filing date: 1991-07-02
Publication date: 1993-01-19
Anticipated expiration: 2012-01-16
Also published as: JP2572169B2

Abstract

(57)【要約】【目的】エスカレータの車椅子用踏段群が車椅子運転
時に高速で仕掛装置に係合して破損等するのを防止す
る。【構成】エスカレータの複数の通常踏段５の間に、車
椅子運転時に通常形態から車椅子１４ａを搭載可能な車
椅子形態に又は車椅子形態から通常形態に変態動作する
車椅子用踏段群１０を介在配置する。また、主枠１の乗
降口に、車椅子運転時に通常の移動速度よりも減速して
低速移動して来る車椅子用踏段群１０と係合して変態動
作させる仕掛装置１６・１６Ａを設置する。さらに、主
枠１の内部に、車椅子用踏段群１０の減速開始時から一
定時間後に車椅子用踏段群１０の移動速度を確認し、確
認した移動速度が所定の低速度以上のときには車椅子用
踏段群１０と仕掛装置１６・１６Ａの係合前にエスカレ
ータを停止させる確認手段を設置する。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】本発明は、車椅子運転時に通常運
転時の通常形態から車椅子を搭載可能な車椅子形態に変
態動作する車椅子用踏段群を備えたエスカレータ装置の
改良に関するものである。

【０００２】

【従来の技術】従来の車椅子用踏段を備えたエスカレー
タ装置は特開平１−３１３２９７号、２−１３５９２
号、２−１３５９３号及び２−１３５９４号公報等に示
されている様に、複数の車椅子用踏段から形成されてエ
スカレータの複数の通常踏段間に介在配置された複数の
車椅子用踏段群と、該車椅子用踏段の内部にそれぞれ配
設され車椅子運転時にピニオンの回転に基づき動作して
車椅子用踏段を通常形態から車椅子を搭載可能な車椅子
形態に或は車椅子形態から通常形態に変態動作させる駆
動力伝達機構と、主枠の内部の乗口と降口とにそれぞれ
配設され車椅子運転時に上昇したラックを移動して来る
車椅子用踏段のピニオンに噛合させ駆動力伝達機構を動
作させる複数の仕掛装置とから構成されている。そし
て、車椅子用踏段群は、車椅子運転時に通常の移動速度
よりも減速して低速移動しつつ仕掛装置と係合し、変態
動作するようになっている。

【０００３】

【発明が解決しようとする課題】従来のエスカレータ装
置は以上のように構成され、車椅子用踏段群が減速して
低速移動しつつ仕掛装置と係合するのを確認していなか
ったので、車椅子用踏段群が何等かの理由により減速せ
ず、通常の移動速度で仕掛装置と係合する場合、車椅子
用踏段群と仕掛装置が衝突して破損することがあった。
また、車椅子形態の車椅子用踏段群に搭乗した車椅子利
用者が該衝突のショックで怪我をする慮れがあった。

【０００４】本発明は上記に鑑みなされたもので、車椅
子用踏段群と仕掛装置が高速で係合するのを防止して安
全性を向上させることのできるエスカレータ装置を提供
することを目的としている。

【０００５】

【課題を解決するための手段】本発明においては上述の
目的を達成するため、エスカレータの主枠に配置されて
循環移動する複数の通常踏段と、この複数の通常踏段の
間に介在配置され車椅子運転時に通常形態から車椅子を
搭載可能な車椅子形態に又は車椅子形態から通常形態に
変態動作する車椅子用踏段と、主枠の乗降口に設置され
車椅子運転時に動作し通常の移動速度よりも減速して低
速移動して来る車椅子用踏段と係合して変態動作させる
仕掛装置とを備え、しかも、主枠の内部に、車椅子用踏
段の減速開始点通過後から一定時間後に車椅子用踏段の
移動速度を確認し、確認した移動速度が所定の低速度以
上のときには車椅子用踏段と仕掛装置の係合前にエスカ
レータを停止させる確認手段を設置したことを特徴とし
ている。

【０００６】また、エスカレータの主枠に配置されて循
環移動する複数の通常踏段と、この複数の通常踏段の間
に介在配置され車椅子運転時に通常形態から車椅子を搭
載可能な車椅子形態に又は車椅子形態から通常形態に変
態動作する車椅子用踏段と、主枠の乗降口に設置され車
椅子運転時に動作し通常の移動速度よりも減速して低速
移動して来る車椅子用踏段と係合して変態動作させる仕
掛装置とを備え、しかも、主枠の内部に、車椅子用踏段
が減速開始点から一定距離を移動した後に車椅子用踏段
の移動速度を確認し、確認した移動速度が所定の低速度
以上のときには車椅子用踏段と仕掛装置の係合前にエス
カレータを停止させる確認手段を設置したことを特徴と
している。

【０００７】また、上記一定時間を、車椅子用踏段の減
速開始から所定の低速度になる迄の時間付近としたこと
を特徴としている。

【０００８】また、上記一定距離を、車椅子用踏段が減
速開始から所定の低速度になる迄に移動する距離付近と
したことを特徴としている。

【０００９】また、上記一定時間又は一定距離は、車椅
子用踏段の移動速度を車椅子用踏段と仕掛装置が衝突し
ても破損しない最小限の速度とするものであることを特
徴としている。

【００１０】

【作用】本発明によれば、確認手段が減速開始点通過後
一定時間後又は一定距離を移動した後に減速した車椅子
用踏段の移動速度を確認し、確認した移動速度が所定の
速度以上のときには車椅子用踏段群と仕掛装置の係合以
前にエスカレータを停止させるので、安全性を向上させ
ることができる。

【００１１】

【実施例】以下、図１〜図４に示す一実施例に基づき本
発明を詳述すると、図中、１はエスカレータの本体たる
主枠で、この主枠１は図１に示す如く、下階に設置され
た下部機械室１Ａと、上階に設置された上部機械室１Ｂ
と、下部機械室１Ａと上部機械室１Ｂの間に傾斜して架
設された傾斜部１Ｃと、下部機械室１Ａの上部を構成す
る乗降口床１Ｄと、上部機械室１Ｂの上部を構成する乗
降口床１Ｅとから構成されている。また、主枠１の両側
には、欄干２が立設されている。この欄干２には、循環
移動する無端状の移動手摺３が摺動自在に巻回されてい
る。

【００１２】４は主枠１の内部長手方向に配設された無
端状の循環路で、この循環路４は、一対の前輪用ガイド
レールと、一対の後輪用ガイドレールとから構成されて
いる。

【００１３】５は主枠１の内部に無端状に連結して配置
された複数の通常踏段で、この通常踏段５の前方上部に
は、軸６が水平に貫設され、この軸６の両側部には、駆
動機の駆動に基づき移動手摺３と同期して循環移動する
無端状のチェーン７が連結されるとともに、軸６の両端
部には、一対の前輪用ガイドレールに係合・案内される
前輪８が回動可能に枢着されており、該通常踏段５の後
方における両側下部には、一対の後輪用ガイドレールに
係合・案内される後輪９が回動可能に枢着されている。

【００１４】１０は複数の通常踏段５の間に介在配置さ
れた車椅子用踏段群で、この車椅子用踏段群１０は図２
に示す如く、傾斜ステップ１１と、この傾斜ステップ１
１の後方に隣接して位置するフォークステップ１２と、
このフォークステップ１２の後方に隣接して位置する車
止めステップ１３とから形成され、エスカレータの通常
運転時には、通常踏段群５と同様の通常形態で循環移動
し、車椅子用運転時には図２に示す如く、車椅子利用者
１４の車椅子１４ａを搭載可能な車椅子形態に変態動作
する機能を有している。

【００１５】上記傾斜ステップ１１は相互に対向する一
対の本体１１０と、この一対の本体１１０の間に挾持さ
れ車椅子運転時に揺動傾斜して車椅子１４ａの車輪やフ
ットレストとの干渉を回避する傾斜踏段１１１とから構
成されている。また、フォークステップ１２はその内部
の上部両側に、車椅子運転時に背面であるクリートライ
ザの貫通孔を貫通して外部後方に水平に突出する一対の
フォーク１２０が出没可能に配置されている。また、車
止めステップ１３は本体１３０に上下動可能に支持され
車椅子運転時に一対のフォーク１２０に係合される可動
踏段１３１と、この可動踏段１３１の内部後方に傾斜し
て配設され車椅子運転時に可動踏段１３１の踏面の後部
両側を貫通して外部上方に突出し、車椅子１４ａの車輪
の動作を規制する出没可能な車止め１３２とから構成さ
れている。

【００１６】１５は傾斜ステップ１１、フォークステッ
プ１２、及び車止めステップ１３の内部にそれぞれ配設
された駆動力伝達機構で、フォークステップ１２の場合
を例に説明すると、この駆動力伝達機構１５は、フォー
クステップ１２の内部幅方向に回動可能に軸架されたピ
ニオン軸１５０と、このピニオン軸１５０に嵌着された
正転ピニオン１５１と、フォークステップ１２の内部幅
方向に回動可能に軸架されピニオン軸１５０の前方に位
置するピニオン軸１５０Ａと、このピニオン軸１５０Ａ
に嵌着され正転ピニオン１５１と噛合する逆転ピニオン
１５２と、フォークステップ１２の内部幅方向に回動可
能に軸架されピニオン軸１５０の直上に位置する中間ギ
ア軸１５３と、この中間ギア軸１５３に嵌着され一対の
フォーク１２０の下面のラックと噛合する複数の中間ギ
ア１５４とから構成されている。傾斜ステップ１１、及
び車止めステップ１３の内部にそれぞれ配設された駆動
力伝達機構１５も上記と略同様に構成されている。そし
て、この駆動力伝達機構１５は車椅子運転時に回転動作
して車椅子踏段群１０を通常形態から車椅子形態に、或
は車椅子形態から通常形態に変態動作させる機能を有し
ている。

【００１７】１６・１６Ａは下部機械室１Ａと上部機械
室１Ｂとに内設した仕掛装置で、この仕掛装置１６・１
６Ａは車椅子運転時に動作して駆動力伝達機構１５を動
作させ、この駆動力伝達機構１５に車椅子用踏段群１０
を変態動作させる機能を有している。

【００１８】以下、この仕掛措置１６の構造を図３に基
づき詳述すると、１６０はモータ、１６１はこのモータ
１６０の出力軸に嵌着されたピニオン、１６２は下部機
械室１Ａの内部に設置された軸受、１６３はこの軸受１
６２に上下可能に支持されピニオン１６１に噛合される
ラック軸、１６４はこのラック軸１６３の上部に取着さ
れたＬ字形の取付板、そして１６５はこの取付板１６４
に重着され正転ピニオン１５１と噛合するラックであ
る。尚、上部機械室１Ｂの仕掛装置１６Ａも略同様に構
成されているが、ラック１６５が逆転ピニオン１５２と
噛合する点が異なる。

【００１９】１７は本発明に係る確認手段で、この確認
手段１７はリミットスイッチと、無端状のチェーン７を
循環移動させる駆動機内に設けられたカバナー等の速度
検出装置からなり、リミットスイッチはエスカレータが
上昇運転の場合には下部機械室１Ａと傾斜部１Ｃの上部
に、エスカレータが下降運転の場合には上部機械室１Ｂ
と傾斜部１Ｃの下部に、それぞれ設置されており、車椅
子用踏段群１０のアクチュエータと減速指令を出力する
リミットスイッチが接触することにより通常の移動速度
（例えば３０ｍ／ｍｉｎ）から減速を始め、減速開始か
ら２．４秒程かけて所定の低速度（例えば７．５ｍ／ｍ
ｉｎ）にする。ここで、減速開始点から３秒後に動作す
る位置に確認手段１７のリミットスイッチを配置し、駆
動機内の速度検出装置により確認手段１７のリミットス
イッチ動作時の速度を確認し、確認した移動速度が所定
の低速度（例えば７．５ｍ／ｍｉｎ）以上のときには、
車椅子用踏段群１０と仕掛装置１６・１６Ａの係合前に
駆動機内に速度検出装置とともに設けられたブレーキに
よりエスカレータを急停止させる機能を有している。

【００２０】そして、１８は図４では傾斜ステップ１１
の停止位置を示し、矢印方向に循環移動する車椅子用踏
段群１０の先頭踏段である車止めステップ１３と仕掛装
置１６が衝突する直前で停止している。

【００２１】次に動作について説明するが、説明の便宜
上、上昇運転の場合について説明する。先ず、通常運転
の場合には、車椅子用踏段群１０は通常踏段５と同様に
通常形態で循環移動し、一般の利用者を乗口である乗降
口床１Ｄから降口である乗降口床１Ｅに搬送する。

【００２２】次に、車椅子運転の場合について述べる。
先ず、乗口である乗降口床１Ｄにやって来た車椅子利用
者１４が欄干２の車椅子運転切換スイッチ（図示せず）
を操作した後、減速指令を出力するリミットスイッチに
帰路側を移動中の車椅子用踏段群１０のアクチュエータ
が当接すると、エスカレータが減速動作し、車椅子用踏
段群１０が通常の移動速度（例えば３０ｍ／ｍｉｎ）か
ら所定の低速度（例えば７．５ｍ／ｍｉｎ）に徐々に減
速する（図４参照）。そして、減速開始から２．４秒程
の距離を車椅子用踏段群１０が移動すると、確認手段１
７が車椅子用踏段１０のアクチュエータに当接されてそ
の移動速度を確認し、車椅子用踏段１０の移動速度が所
定の低速度でない場合には、確認手段１７が指令して駆
動機のブレーキにより車椅子用踏段群１０と仕掛装置１
６の係合前にエスカレータを急停止させて安全を確保す
る。

【００２３】次いで、乗降口床１Ｄに車椅子用踏段群１
０が低速で水平移動して来ると、仕掛装置１６のモータ
１６０が駆動してピニオン１６１を回転させ、ラック軸
１６３が所定の位置迄上昇する。そして、車椅子踏段群
１０の駆動力伝達機構１５がラック１６５と移動しつつ
順次噛合して動作し、傾斜ステップ１１の傾斜踏段１１
１が傾斜するとともに、フォークステップ１２のフォー
ク１２０がクリートライザの貫通孔を貫通して車止めス
テップ１３の可動踏段１３１と係合し、車椅子形態の一
部が形成される。然してその後、エスカレータが一時停
止する。

【００２４】次いで、乗口で待機していた車椅子利用者
１４は車止め１３２の突出前の状態において車椅子１４
ａを乗降口床１Ｄからフォークステップ１２・車止めス
テップ１３の踏面に移動させるとともに、欄干２の車椅
子運転起動用スイッチ（図示せず）を操作する。する
と、エスカレータが緩起動し、車止めステップ１３の車
止め１３２が突出して車椅子１４ａの車輪の動作を規制
する。また、低速で移動する車椅子用踏段群１０が水平
移動から上昇移動し始めると、フォークステップ１２の
上昇に伴い車止めステップ１３の可動踏段１３１が本体
１３０から徐々に上昇してフォークステップ１２の踏面
と同一水平面上に位置し、車椅子形態の残部が形成され
る。然してその後、仕掛装置１６が復帰動作し、エスカ
レータが増速動作して、車椅子踏段群１０が通常の移動
速度で移動する。

【００２５】次いで、上昇する車椅子用踏段群１０のア
クチュエータが傾斜部１Ｃの上部の減速指令を出力する
リミットスイッチに当接すると、エスカレータが減速動
作し、車椅子用踏段群１０が通常の移動速度から所定の
低速度に徐々に減速するとともに、仕掛装置１６Ａが上
記と同様に動作する。そして、減速開始から２．４秒程
の距離を車椅子用踏段群１０が移動すると、確認手段１
７が車椅子用踏段１０のアクチュエータに当接されてそ
の移動速度を確認し、車椅子用踏段１０の移動速度が所
定の低速度でない場合には、確認手段１７が指令して駆
動機のブレーキにより車椅子用踏段群１０と仕掛装置１
６の係合前にエスカレータを急停止させて安全を確保す
る。そしてまた、移動する車椅子用踏段群１０が上昇移
動から水平移動し始めると、車止めステップ１３の可動
踏段１３１が相対的に下降動作して本体１３０の踏面と
同一水平面上に位置し、車椅子形態の一部が解除され
る。

【００２６】次いで、降口である乗降口１Ｅに車椅子用
踏段群１０が低速で水平移動して来ると、車椅子用踏段
群１０の駆動力伝達機構１５が動作した仕掛装置１６Ａ
のラック１６５と移動しつつ順次噛合して動作し、傾斜
ステップ１１の傾斜した傾斜踏段１１１が通常の状態に
揺動復帰して固定されるとともに、フォークステップ１
２の突出したフォーク１２０が内部に退没移動し、車止
めステップ１３の突出した車止め１３２が内部に退没移
動して車椅子用踏段群１０が車椅子形態から通常形態に
変態動作する。

【００２７】然して、車椅子利用者１４は車椅子１４ａ
を移動中の車椅子用踏段群１０から降口の乗降口床１Ｅ
に移動させる。この移動の際、車椅子用踏段群１０や後
続の通常踏段５は一時停止しないが、踏面が水平状態を
維持しつつ移動するので、別段安全性の問題を生じな
い。そしてその後、仕掛装置１６Ａが通常の状態に復帰
するとともに、エスカレータが増速動作する。然して、
車椅子用踏段群１０は通常踏段５と同様の通常形態で循
環移動し、上記動作を車椅子運転時に繰り返し行う。

【００２８】上記構成によれば、車椅子用踏段群１０の
減速開始から一定時間経過後に車椅子用踏段１０の移動
速度を確認手段１７が確認し、確認した移動速度が所定
の低速度でない場合には、車椅子用踏段群１０と仕掛装
置１６・１６Ａの係合以前にエスカレータを急停止させ
るので、車椅子用踏段群１０が高速で仕掛装置１６・１
６Ａに係合するのを防止でき、車椅子用踏段群１０と仕
掛装置１６・１６Ａが衝突して破損するのを排除でき
る。また、該衝突に伴い車椅子用踏段群１０に搭乗した
車椅子利用者１４が怪我をするのを防止することが可能
となる。さらに、速度線図に従ってモニターするフィー
ドバック制御をする必要がないので、安全性を安価に確
保できる。

【００２９】尚、上記実施例では車椅子用踏段群１０の
減速開始から一定時間経過後に確認手段１７が車椅子用
踏段群１０の移動速度を確認するものを示したが、車椅
子用踏段群１０が減速を開始して一定距離（例えば７５
０ｍｍ）を移動した後に確認手段１７に確認させるよう
にしても、上記実施例と同様の作用効果を奏する。ま
た、上記実施例では所定の低速度を車椅子用踏段群１０
と仕掛装置１６が係合する時の最小限の速度としたが、
３０ｍ／ｍｉｎから７．５ｍ／ｍｉｎに減速する途中の
速度、例えば中間の１８．７５ｍ／ｍｉｎとし、確認手
段１７を３０ｍ／ｍｉｎと７．５ｍ／ｍｉｎの途中、例
えば略中間の位置又は減速開始から減速終了迄に必要な
時間の略半分としても同様の作用効果が期待できる。さ
らに、上記実施例では車椅子用踏段群１０にアクチュエ
ータを取付けることとしたが、これに限らず、動作タイ
ミングが同じになるようスイッチをずらして取付け、一
般の通常踏段５にアクチュエータを取付けても同様の効
果が期待できる。

【００３０】

【発明の効果】以上のように本発明によれば、車椅子用
踏段群の減速開始点通過後一定時間経過後に、又は車椅
子用踏段群が減速開始点から一定距離を移動した後に、
車椅子用踏段の移動速度を確認手段が確認し、確認した
移動速度が所定の低速度でない場合には、車椅子用踏段
群と仕掛装置の係合以前にエスカレータを急停止させる
ので、車椅子用踏段群が高速で仕掛装置に係合するのを
防止でき、車椅子用踏段群と仕掛装置が衝突して破損す
るのを排除できるという効果がある。また、該衝突に伴
い車椅子用踏段群に搭乗した車椅子利用者が怪我をする
のを防止することが可能になるという効果がある。さら
に、速度線図に従ってモニターするフィードバック制御
をする必要がないので、安全性を安価に確保できるとい
う効果がある。

【図面の簡単な説明】

【図１】本発明に係るエスカレータ装置の一実施例を示
す全体説明図である。

【図２】車椅子形態で上昇移動中の車椅子用踏段群を示
す説明図である。

【図３】駆動力伝達機構と乗口の仕掛装置の関係を示す
説明図である。

【図４】本発明に係るエスカレータ装置の確認手段と車
椅子用踏段群の位置及び速度の関係を示す説明図であ
る。

【符号の説明】

１主枠５通常踏段１０車椅子用踏段群１１傾斜ステップ１２フォークステップ１３車止めステップ１４車椅子利用者１４ａ車椅子１５駆動力伝達機構１６・１６Ａ仕掛装置１７確認手段

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【手続補正書】

【提出日】平成３年１０月９日

【手続補正１】

【補正対象書類名】図面

【補正対象項目名】図３

【補正方法】変更

【補正内容】

【図３】

Claims

【特許請求の範囲】

【請求項１】エスカレータの主枠に配置されて循環移
動する複数の通常踏段と、この複数の通常踏段の間に介
在配置され車椅子運転時に通常形態から車椅子を搭載可
能な車椅子形態に又は車椅子形態から通常形態に変態動
作する車椅子用踏段と、主枠の乗降口に設置され車椅子
運転時に動作し通常の移動速度よりも減速して低速移動
して来る車椅子用踏段と係合して変態動作させる仕掛装
置とを備えたエスカレータ装置において、上記主枠の内
部に、車椅子用踏段の減速開始点通過後から一定時間後
に車椅子用踏段の移動速度を確認し、確認した移動速度
が所定の低速度以上のときには車椅子用踏段と仕掛装置
の係合前にエスカレータを停止させる確認手段を設置し
たことを特徴とするエスカレータ装置。
【請求項２】エスカレータの主枠に配置されて循環移
動する複数の通常踏段と、この複数の通常踏段の間に介
在配置され車椅子運転時に通常形態から車椅子を搭載可
能な車椅子形態に又は車椅子形態から通常形態に変態動
作する車椅子用踏段と、主枠の乗降口に設置され車椅子
運転時に動作し通常の移動速度よりも減速して低速移動
して来る車椅子用踏段と係合して変態動作させる仕掛装
置とを備えたエスカレータ装置において、上記主枠の内
部に、車椅子用踏段が減速開始点から一定距離を移動し
た後に車椅子用踏段の移動速度を確認し、確認した移動
速度が所定の低速度以上のときには車椅子用踏段と仕掛
装置の係合前にエスカレータを停止させる確認手段を設
置したことを特徴とするエスカレータ装置。
【請求項３】上記一定時間を、車椅子用踏段の減速開
始から所定の低速度になる迄の時間付近としたことを特
徴とする請求項１記載のエスカレータ装置。
【請求項４】上記一定距離を、車椅子用踏段が減速開
始から所定の低速度になる迄に移動する距離付近とした
ことを特徴とする請求項２記載のエスカレータ装置。
【請求項５】上記一定時間又は一定距離は、車椅子用
踏段の移動速度を車椅子用踏段と仕掛装置が衝突しても
破損しない最小限の速度とすることを特徴とする請求項
１又は請求項２記載のエスカレータ装置。